ロッテは外野の定位置を狙う加藤が俊足を生かし2本の三塁打を含む4安打2打点2盗塁と活躍した。先発枠を争う酒居は安定した投球で3回無失点と好投。日本ハムは中田がオープン戦1号のソロを含む2安打と調子を上げてきた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 3 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 |
北海道日本ハム | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 5 |
ロッテの2年目の酒居が4回に登板して3回1安打無失点と好投し、先発枠入りへアピールした。前回2月25日の西武との練習試合では3回3失点だっただけに「首の皮一枚つながった感じ。次こそが大事」と気を引き締めた。
変化球が浮き気味で、4回は先頭打者の森山を四球で出したが、直球には力があり、後続を3者連続三振に仕留めた。井口監督は「投げながら修正できていた」と評価した。
ロッテのドラフト2位・藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)は首痛を訴え、4日の日本ハム戦(札幌ドーム)を欠場した。3日の同カードの7回2死一塁、一塁走者で二盗を試み、二塁へスライディングした際、首を痛めていた。球場に姿を見せたが、練習は参加せず、試合は欠場となった。
藤岡裕はオープン戦初戦だった3日も「2番・遊撃」で先発出場し、4打数3安打2打点。開幕スタメンも有力視されている。
井口監督は「スライディングした時、首をやった。大事を取りました。次は大丈夫だと思う」と6日の巨人戦(ZOZOマリン)からは出場できるとの見通しを語った。
2点リードの4回1死一、三塁、一塁走者のロッテ・加藤はスタート。マスクをかぶっていた日本ハム・清水が送球動作に入った瞬間、三塁走者の柿沼は「自分は足が遅い。警戒してこないはず」と早めに走った。重盗成功だ。
「走塁改革」を掲げる井口監督は「(重盗は)試してみたいと思っていた」と納得の表情だ。石垣島キャンプでは、実戦形式練習で何度、アウトになろうが走らせて意識を植え付けさせた。なお1死二塁、加藤は三盗も成功し、中村の中前打で生還した。
オープン戦は2試合5盗塁。「選手は意図を分かっている」。指揮官の狙いは「次の塁」だけではない。配球、投手の癖を分析することが、打席での読みにもつながる。2試合連続2桁となる18安打8得点。相乗効果は出ている。
無類の勝負強さだ。4日の日本ハム戦(札幌ドーム)に「3番・二塁」で先発出場したロッテ・中村奨吾内野手(25)は4安打3打点と爆発した。
「昨季の後半からは打点のつくところではしっかり、返そうと思っている」。
2回2死三塁、日本ハム・マルティネスから中前打など2本の適時打と犠飛を記録。オープン戦初戦だった3日の同カードでも1号2ランなど3打点をマークしており、打率.714、1本塁打、6打点。2試合で6度の得点圏では4安打&2犠飛と、得点圏打率は驚異の10割を誇る。
プロ3年目だった昨季は85試合で打率.275、9本塁打、32打点とキャリアハイをマークしたが、得点圏打率は.232。課題の克服が見え、クリーンアップ起用が現実味を帯びてきた。
ロッテのドラフト5位・渡辺啓太投手(24)=NTT東日本=が先発し、3回を投げ、"プロ初被弾"を含む6安打2失点。開幕ローテ入りへのアピールとはならなかった。
初回は簡単に2死を奪うも3番・近藤から3連打で1失点。3回には1死から4番・中田に外角スライダーを左中間席に運ばれた。「今日は反省しかないですね。球が甘かった。ボール1個分、今日はミットを構えたところよりも内側に入った。打者も仕上がってきているので打ち損じがない。甘いところにいけば打たれるというのを痛感しました」と制球面の課題を口にした。
今後については「またチャンスがあればダメだったところを反省してしっかり臨みたい」と語った。
ロッテ2年目の酒居知史投手が4回に登板して3回1安打無失点と好投し、先発枠入りへアピールした。
前回2月25日の西武との練習試合では3回3失点だっただけに「首の皮一枚つながった感じ。次こそが大事」と気を引き締めた。井口監督は「投げながら修正できていた」と評価した。