ロッテは新人の安田がサヨナラ打を放った。9回2死満塁で左前打を放った。石川が先発して3回無失点、二木は4回1失点と好投。巨人は定位置を狙う4年目の岡本が8回にソロ、中日から移籍したゲレーロも初本塁打をマークした。
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巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1x | 6x |
やっと出た!ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手(18=履正社)が巨人とのオープン戦でサヨナラ適時打を放った。キャンプ中から4番で起用されるなど期待をかけられてきたが、実に対外試合25打席ぶりの快音。この日は井口新監督の本拠地初実戦。待望のオープン戦初安打が、チームに最高のエンディングをもたらした。
相手野手のグラブ下をすり抜けた打球を見ると、安田はつき物が落ちたような顔で手をたたいた。左前打。サヨナラだ。「何とか食らい付こうとした結果。泥くさいヒットでしたが、今の自分には1番いいヒットでした」。ベストなスイングでも、会心の当たりでもない。それでも、もがいた先に光は差す。今の自分を象徴するような決勝打だった。
同点の9回裏に舞台は整った。2死満塁。「アウトになれば試合が終わる。それまでの打席と違う緊張感はありました」。落ち着いていた。1球目に見逃した巨人谷岡のフォーク。ねらい球ではなかったが、1球見たことでインプット。やや甘く抜けた外角への2球目を逃さなかった。
対外試合25打席ぶりの快音だ。18歳ながら、キャンプ中の対外試合初戦から4番に座った。だが2月17日の台湾・ラミゴ戦で右前打した以降は練習試合、オープン戦ともに無安打。「とにかく自分のスイングをすること」と毎日言い聞かせた。くよくよする姿はなかったが、3月に入ると「しんどい」の言葉が漏れるようになった。
すり足打法にしたり、右足を上げたり。試行錯誤を繰り返した末の1本が、井口監督の本拠地初采配に勝利の花を添えた。指揮官は「やっぱり持ってますね。ああいう場面で回ってくることはなかなかない」とスター性に拍手。守備では、新しい人工芝に足を取られて転ぶ場面もあったが、最後に主役をかっさらった。
打席経験を積ませるため、オープン戦終了までの1軍同行が決まっている。「プロでサヨナラ打。子供の頃から見ていた光景を実感できた。でもまだまだ未熟です。もっと実力をつけていきたい」。持ってる男は、どこまでも謙虚だった。
ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手(18=履正社)が6日の巨人とのオープン戦でサヨナラ適時打を放った。キャンプ中から4番で起用されるなど期待をかけられてきたが、実に対外試合25打席ぶりの快音。この日は井口新監督の本拠地初実戦。待望のオープン戦初安打が、チームに最高のエンディングをもたらした。
しっかり者の優等生。安田と話したことのある人はそういう印象を抱く。とはいえ高校を卒業したばかりの18歳。ドラフト2位の藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)が、意外?な素顔を証言してくれた。「私生活だとすぐ人に頼るんですよね」。この日の朝、寮を出発しようとしていると携帯が鳴った。安田からだ。「今日、何時に行きます?」。いや、もう出るところだよ。前日に確認しておけよ。心の中で突っ込んだ。
石垣島キャンプでは同室だった。部屋で急に安田の笑い声が響いた。驚いて横を見ると、携帯コミックを読んでニコニコしている。「さっきまで動画見てたのに…。かと思ったら、急に寝るんですよ。勝手に電気消されたりもしました。僕、つけ返しましたけど」。
安田にとって、6歳上の同期は頼れるお兄ちゃんなのだろう。藤岡裕は言う。「僕、あんな弟いらないです(笑)」。なんだかんだ、仲良しだ。
ロッテ安田が巨人とのオープン戦でサヨナラ適時打を放った。井口資仁監督は「やっぱり持ってますね。ああいう場面で回ってくることはなかなかない」とスター性に拍手。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18=履正社)がオープン戦初安打となるサヨナラ打を放った。
この日は7回表の三塁守備から途中出場。2打席目となった同点の9回裏2死満塁、1ストライクから巨人谷岡の外角フォークを強振すると、打球は遊撃山本の下をすり抜けて左前へと抜けた。
安田は対外試合初戦だった2月17日の台湾・ラミゴ戦で安打して以降、練習試合とオープン戦合わせて24打席連続無安打だった。25打席ぶりのヒット、さらにNPB球団からは初の安打が本拠地でのサヨナラ適時打となり「これまでなかなか結果が出なくて、しんどいところもあった。何とか抜けてくれと思った。泥くさいヒットでしたけど、今の自分にはそれが1番いいヒットだったと思います」と喜んだ。
ロッテの河合克美新オーナー代行(65)が6日、本拠地ZOZOマリンスタジアムを訪れ、巨人とのオープン戦前に井口監督や選手らの前で訓示を行った。
河合オーナー代行は試合開始前に取材に応じ「我々はロッテグループとして全面的にバックアップします。球団はグループのブランドイメージを引っ張るシンボルなので、一緒になって頑張ろうという話をしました」と話した。
井口監督とも以前から面識があり「できるだけ情報共有をして、みんながフラットに話せる球団を目指そう。例えば選手側から要望があったときに、同じテーブルに上げてみんなで話そう」と話したという。
今後、戦力補強も含めたバックアップをあらためて約束。「我々、お菓子やアイスを扱うメーカーは、お客さまに夢を提供する。チームというのは、夢プラス勇気を提供できる。夢と勇気を提供できるブランドをつくっていきたい。これが私の抱負であり、チームの抱負でもあります」と結んだ。
ロッテは重光昭夫前オーナー代行(63)が、韓国の国政介入事件に絡み贈賄罪でソウル中央地裁から実刑判決を受けて収監され、代表権とオーナー代行職を返上。2月23日に河合氏が代表取締役オーナー代行に就任した。
ロッテと千葉市は、昨年11月から着手していた人工芝のリニューアルが完了したと6日、発表した。新人工芝はこの日の巨人とのオープン戦から使用される。
総額3億3296万4000円をかけ、フィールド全面14500m2を張り替えた。ミズノの野球専用人工芝で、捲縮加工によりプレーの安定性を向上させるほか、照り返しを低減し、プレーヤーと観戦者の目にも優しい仕様。ストライプと内野のブラウンが印象的なデザインに一新された。
ロッテが6日、巨人とのオープン戦に6−5でサヨナラ勝ち。途中出場のドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=履正社高=が9回2死満塁で、左前へ劇的な一打を放った。新装された本拠地・ZOZOマリンスタジアムで記念すべき初勝利。プロの壁に苦しみ、対外試合24打席無安打だった安田が、見せ場で結果を出して超大物ルーキーの名に恥じない存在感を発揮した。
同点の9回2死満塁、相手は巨人、しかも今季初の本拠地。オープン戦とはいえ、状況はおあつらえ向きだった。
「打った瞬間は『抜けてくれ』と思っていました。泥臭く…今の自分にはそれしかないので。なかなか結果が出ずにしんどかった」。
安田が巨人2年目の右腕、谷岡の135キロのフォークボールを捉えた打球は、遊撃・山本の右をかすめるように左中間へ転がっていった。実戦25打席ぶりの安打はサヨナラ打。初めてのハイタッチで手荒く祝福されたが、喜びを爆発させたというより、ほっとした表情に見えたのは、ここまで期待値とのギャップに苦しんできたからだ。
日本ハム・清宮(早実高)、広島・中村奨(広陵高)と並んで“高校BIG3”と称され、キャンプから注目を浴びてきた。井口監督も「経験を積ませたい」と、紅白戦から「4番・三塁」を任せて実戦に起用。しかし2月17日の台湾ラミゴ戦(石垣島)で右前打を放って以降、練習試合やオープン戦などで24打席無安打。それでも逃げずに「今は結果を求めず、自分のスイングができるようにしたい」と、18歳らしからぬ言葉で向き合ってきた。全体練習後、金森打撃コーチと倒れる寸前まで打ち込んだことも1度や2度ではない。だからこそ「プロの投手を簡単に打てるとは思っていないし、まだ1軍のレベルじゃないのは分かっているけど、1本ほしかった」と本音がもれた。
井口監督は「こういう場面で打てるというのは、やはり持っていますね。結果がついてこなかったけど、これで明日から変わってくるか楽しみ」と頬を緩めた。
この日は新生ZOZOマリンだけでなく、新チームも本拠地初お披露目。キャンプから意識付けしてきた走塁でも、重盗やバスターエンドランなど“井口イズム”は遺憾なく発揮されてホーム初戦を飾った。新たな戦力、新たな戦略が、ロッテの本格的な変革を予感させた。
ZOZOマリンスタジアムは、昨年から総額約15億円をかけてリニューアルされた。
約3億3000万円で全面1万4500平方メートルを野球専用の人工芝(ミズノ社製)に張り替え、プレーの安定性が向上した。試合ではこの日から使用。また8億3000万円を投じて全面LED化されたグラウンド照明は、消費電力の削減だけでなく大型ビジョンや音響にも連動、放送機器も約3億3000万円で4K、スーパースロー再生に対応している。さらに日本のスタジアムでは初となる「音声透かし技術」を使い、球団公式アプリ「Mアプリ」をインストールしたスマートフォンに高周波の音を流して光らせる技術を導入。山室晋也球団社長は「球場をディズニーランドのエレクトリカルパレードのような世界にしたい」としている。
2月に重光昭夫前オーナー代行の辞任を受け就任したロッテホールディングス(HD)取締役の河合克美オーナー代行が、試合前にZOZOマリンスタジアムを訪れた。同代行はグループとして全面的にバックアップする。一緒に頑張ろう」と激励。井口監督には「フラットな球団にしよう。選手側から要望があれば同じテーブルに上げてみんなで話そう」と伝えたという。今後も球場に足を運び、球界の最高意思決定機関である日本プロ野球組織(NPB)のオーナー会議にも「可能な限り出席したい」との意思を示した。
先発の石川は3回1安打無失点で上々の仕上がりぶりをみせた。直球の“強さ”にこだわり「1回はどれくらい出るかと思って」と最速150キロをマーク。それでも「もう少し球速を抑えて、変化球でもストライクをとれるように」と次々と課題を挙げた。昨季は3勝(11敗)に終わり「まだ不安はある」というが、開幕に向け状態を上げてきた。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=履正社高=がオープン戦初安打となるサヨナラ打を放った。
6−6で迎えた9回裏、二死満塁の場面で打席が回る。巨人・谷岡が投じた2球目の変化球をしぶとく捉えて左前打。オープン戦9打席目での初安打がサヨナラ打となった。
大物高卒ルーキーも、実戦でなかなか安打が出ず苦しんでいたが、ようやく結果を残した。本拠地に詰めかけたファンからの声援に満面の笑みを見せた。
ロッテ球団の新たなオーナー代行に就任したロッテホールディングス(HD)取締役の河合克美氏が6日、巨人とのオープン戦が行われるZOZOマリンスタジアムを訪れ、試合前に選手らに訓示した。
河合代行は「グループとして全面的にバックアップする。一緒に頑張ろう」と激励。すでに井口資仁監督とは就任時に顔を合わせているが、「フラットな球団にしよう。選手側から要望があれば同じテーブルに上げてみんなで話そうと伝えた」という。
今後は球場にも足を運び、球界の最高意思決定機関である日本プロ野球組織(NPB)のオーナー会議にも「可能な限り出席したい」との意思を示した。
ロッテでは前オーナー代行の重光昭夫氏が、韓国の国政介入事件に絡み贈賄罪でソウル中央地裁から実刑判決を受け収監された。重光氏から2月に同職の退任と代表権返上の申し出があり、河合氏が2月23日にオーナー代行に就任していた。
ロッテと千葉市は6日、ZOZOマリンスタジアムの人工芝リニューアル工事が終了したと発表した。同日の巨人とのオープン戦から使用する。
人工芝の張り替えは総額3億3296万4000円で、昨年11月からフィールド全面1万4500平方メートルを野球専用人工芝(ミズノ社製)に生まれ変わった。捲縮加工によりプレーの安定性が向上するほか、照り返しの低減や、選手と観戦者の目にも優しい仕様になっている。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18=履正社)が6日の巨人戦で、5−5で迎えた9回に左前へサヨナラ打を放った。人工芝を全面張り替えた今季の本拠地初戦の7回守備から途中出場。オープン戦9打席目、日本球団との実戦では21打席目での初安打が、高卒新人では19年ぶりとなるオープン戦でのサヨナラ打となった。
5−5の9回2死満塁。オープン戦は延長がなく、凡退でも試合終了となる場面。安田は谷岡の2球目、外寄りに浮いたフォークを逃さなかった。「試合に勝ちたかった。自分が決めてやると思った。必死に食らいついた結果」。強い執念が遊撃手・山本のグラブの下を通り、左前へ抜けるサヨナラ打となった。
ベンチから飛び出してきた仲間にハイタッチで迎えられた。「テレビで見た光景。プロになったと実感できた」。オープン戦9打席目での初安打で、もちろん初打点だ。実戦では2月17日の台湾・ラミゴ戦以来、25打席ぶりの安打で、日本球団との対戦では21打席目での初安打だった。
オープン戦に入ってからは打席で右足を上げる形にした。「ゆったりと縮こまらないように」と結果を求めて小さくなりがちなスイングを矯正した。プロ入り後に作ったグラブには「不動心」の刺繍を入れた。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の著書「不動心」からもらった言葉だ。結果が出なくても自分の打撃を冷静に見つめ対応してきた。
今季初めてのZOZOマリンの試合で、高卒新人としては19年ぶりとなるオープン戦のサヨナラ打となった。井口監督は「持ってますね。ああいう場面で(打席が)回ってくるし、打てるというのはね」と称えた。
前カードの札幌遠征では、日本ハムの清宮(早実)と再会。安田は「食事に誘ったら約束があるからと断られちゃいました」と笑い飛ばしたが、清宮より先にオープン戦の安打も打点もマークした。
三塁の守備では張り替えられた人工芝にスパイクを取られ内野安打を許した。「打撃も守備もレベルアップしたい」と反省も忘れない。試合後には室内練習場で約50分の特打を行った。安田の不動心は揺るがない。
ルーキーの安田(ロ)がサヨナラ左安打。新人のオープン戦のサヨナラ安打は、昨年3月8日巨人戦の京田(中=日大出身)以来。
高卒新人では、99年3月22日のダイエー戦で小池正晃(横=横浜高出身)が打って以来19年ぶりとなった。
ロッテは4年目の中村が2打数2安打5出塁の活躍。オープン戦3試合で打率.778とし、得点圏打率は10割で「しっかりタイミングを取って打ちにいけている」と手応えを口にした。
昨季は三塁を守ったが、今季は早大時代の本職である二塁に転向。打順は3番を任されているが「何番でも、その打順でしっかり結果を出したい」と意気込んだ。
2月23日に就任したロッテの河合克美オーナー代行が巨人戦の行われたZOZOマリンを訪れ、チームに挨拶した。
「井口監督とは情報共有し、フラットに話せる球団にという話をした。グループとして全面的にバックアップしたい」と同代行。重光昭夫前オーナー代行は韓国の国政介入事件に絡み、贈賄罪でソウル中央地裁から実刑判決を受けたことが影響し退任した。
シャープはプロ野球ファンのための腕時計型ウエアラブル端末「ファンバンド」の千葉ロッテマリーンズモデルをリリースすることを発表した。6日から販売開始した。
ファンバンドは広島、ソフトバンク、DeNA、阪神モデルが既に販売されており、ロッテは第5弾となる。端末はチームカラーの黒の仕様で、無線通信でスマートフォンとつないで利用する。試合がある日はスコアや各打席の対戦状況をリアルタイムでディスプレーに表示するほか、ピンチや好機になると振動やLEDの光による演出で球場と臨場感を共有できる。チームや選手のニュースを配信するサービスもあり、オフシーズンも楽しめる。価格は1万800円(税込)で、球団の公式ショップ「マリーンズストア」とインターネット通販で購入可能。サービス利用料は最初の1年間、無料。
ロッテの新4番候補・井上晴哉内野手(28)は6日の巨人戦(ZOZOマリン)でオープン戦1号を放った。1点リードされた4回無死一塁、巨人・ヤングマンの真ん中143キロを右中間席へ逆転の2ランだ。
「(右方向は)最高ですね。右方向に打とうとするとバットが体から離れない。引っ張ろうとすればバットが遠回りしてしまう」。金森打撃コーチとともに徹底的に右方向へ強い打球を打つ練習を繰り返してきた。
2014年の開幕戦(対ソフトバンク)には新人ながら4番に起用されたが、昨季までの4年間は111試合、打率.223、4本塁打、34打点と期待に応えられなかったが、今季は実戦でほぼ4番に固定され自覚も芽生えた。「本塁打の前のチャンス(初回1死二、三塁)で走者を還せなかった。責任を感じています」と井上。プロ5年目で開花の予感が漂っている。
ついに出た、やっと出た!ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(履正社)が巨人戦の9回、オープン戦初安打となるサヨナラヒットを放った。
5−5の9回2死満塁で打席へ。カウント1ストライクから谷岡のフォークをはじき返すと、鋭い打球は遊撃手・山本のグラブの下をすり抜けて左前へと転がっていった。飛び出してきた仲間にハイタッチで迎えられ「テレビで見た光景。プロになったと実感できた」と語った。
安田は2月17日の台湾・ラミゴ戦の第4打席に右前打。以降は練習試合、オープン戦を合わせて4日まで23打席連続ノーヒットが続いていた。途中出場だったこの日は8回が四球で、9回のサヨナラ打が実に25打席ぶりの快音だった。
重光昭夫前オーナー代行(63)の退任に伴い、2月23日の臨時株主総会と取締役会で新任されたロッテの河合克美オーナー代行(65)が6日、巨人戦(ZOZOマリン)の試合前にチームを激励した。
同代行は「ロッテグループは全面サポートする。ぜひ、一緒になって頑張ろうと話した。井口監督ともできる限り、情報を共有し、フラットに話そうということを確認しました」とコメント。チームを統括していく意気込みを聞かれると「私どものお菓子やアイスはお客様に夢を与える。チームはそれに加え、勇気を与える。そういうブランドを作っていきたい」と所信を表明していた。
長いトンネルを抜けた先に、プロで初めて味わう歓喜の瞬間が待っていた。ロッテ・安田が放った打球はゴロで遊撃手のグラブの下をくぐり左前に抜けた。サヨナラ打で試合に決着をつけたヒーローにスタンドから大歓声が送られた。一塁を回ってベンチを見ると仲間が大はしゃぎしていた。「子供の頃にテレビで見ていた光景。プロになったと実感できた」。井口監督も「やはり持っている」と嬉しそうだ。
5−5の9回2死満塁。ネクストサークルでは「自分が決めるという気持ちだった」。普段は「緊張したことがない」という18歳もこの時ばかりは「今までと違った緊張感があった」。打席で深呼吸をして心を落ち着かせた。2球目、谷岡の外角フォークを振り抜いた。対外試合25打席ぶりの安打は、オープン戦9打席目での初安打となり「これまで結果が出てなくて結構しんどいところもあったんですけど、本当に何とか1本出せて嬉しい気持ちです」とはにかんだ。
石垣島キャンプの2月11日の夜。2軍のコーチ陣と面談をした。1年目の目標を問われると、「1軍戦でスタメンで20試合以上に出る」と初めて具体的な数字を口に出して誓った。練習では毎日、金森打撃コーチが付きっきりで指導。一線級の投手を打つため、バットを内側から出し、体の軸回転を意識して打つ感覚を体に染み込ませた。タイミングの取り方もすり足から右足を15センチほど上げるフォームに改造した。努力と試行錯誤の中でようやく出た一打に安田は「泥くさい安打でしたけど、今の自分にはそれが1番いい安打だった」。18歳らしい、この日1番の笑顔だった。
ロッテの二木康太投手(22)が4回から2番手で登板。4イニングを投げ、1安打1失点と好投した。4回2死からゲレーロにソロを浴びた1点のみに抑え、開幕ローテ入りをほぼ確実にした。
最速143キロの直球、100キロ台のカーブ、フォークを巧みに操り、毎回の4奪三振、無四球の内容だった。
ロッテの井上晴哉内野手(29)が「4番・一塁」で先発。1−2の4回に巨人先発のヤングマンから右中間に逆転2ランを放った。
井口監督も期待する開幕4番候補のバットが火を噴いた。
ロッテの石川歩投手(29)が先発。3回を投げ、打者9人に対して1安打無失点。初回から最速150キロの直球で押して三者凡退に仕留めると、2回からはカーブやシンカーなども交えて相手打線を翻弄した。
前回登板の2月27日の練習試合・ソフトバンク戦(アイビー)でも2回無失点の好投。直球の強度を課題に挙げていたが、今回は「甘いのはありましたけど、よかったと思います。球速も球が弱かったら150キロは出ないと思う。初回だけなら(100%に近い)」と収穫を得た様子だった。
昨季は3勝11敗と大きく負け越したが、井口監督は開幕ローテの軸として期待。「去年あんな感じだったので不安はあるんですけど、その不安を持ちながらやっていきたい」と今後を見据えた。
2月に新任されたロッテの河合克美代表取締役オーナー代行(65)が6日、本拠地・ZOZOマリンを訪れ、ナイン、首脳陣らの前で訓示を行った。「我々はロッテグループとして全面的に(球団の)バックアップします。逆に球団というのはグループのブランドイメージを引っ張るシンボル。一緒になって頑張ろうという話をしました」と内容を説明。「井口監督とも話をしましたが、できるだけ情報共有をして、できるだけフラットに話せる球団を目指そうということを話しました」。今後、選手側から出た要望や課題なども積極的に意見を吸い上げて、ロッテグループ本社と球団とが議論をしていく環境作りに取り組んでいく。
2月23日に、これまで同職に就いていた重光昭夫氏本人から、代表権およびオーナー代行職を引き継いだ河合氏は株式会社ロッテホールディングス取締役、株式会社ロッテ取締役副社長CMOを兼任する。
今後の抱負として「私どものお菓子、アイスを扱っているメーカーはお客様に対して夢を提供すると、チームは夢プラス勇気を提供できることが大きく違うところ。夢と勇気を提供できるブランドを作っていきたい。これはチームの抱負でもあります」と語った。
ロッテは6日、千葉市とともに昨年11月よりリニューアルに着手していた新人工芝が完成したと発表した。
新人工芝はこの日の巨人とのオープン戦より使用される。
人工芝の張り替えは、フィールド全面14500平方メートルに及ぶ。野球専用人工芝であり、捲縮加工によりプレーの安定性を向上させるほか、照り返しを低減し、プレーヤーと観戦者の目にも優しいという特徴がある。
デザインは、ストライプと内野のブラウンが印象的なものに一新。メーカーはミズノ。事業総額は、3億3296万4000円(税込み)となっている。
ZOZOマリンの新人工芝をかんだ打球が遊撃手の左を襲った。ロッテのドラフト1位・安田(履正社)は一瞬、「捕られた…」と思ったという。だが、巨人・谷岡が1ストライクから投じた外角フォークを捉えた強いゴロは、遊撃・山本のグラブの下をくぐり抜けて左翼前へ転がった。
本拠地初登場の一戦で、9回2死満塁からサヨナラヒット。「そんなにはしゃいではダメ」と言いながらも、「何とか1本出せた。泥くさくしっかりと自分のスイングをした結果です」と振り返った。
2月17日、台湾・ラミゴ戦から始まった対外試合。幸先よく右前打を放ったが、このサヨナラ打の前まで24打席無安打だった。「しんどかったです。でも縮こまらずにやっていこうと思っていた」。
7回から途中出場。8回の守備では、吉川尚の三塁線のセーフティーバントに新人工芝の影響もあったか。ずっこけた。「打撃に守備…両方レベルアップしなくてはいけない」。失敗してもへこたれず、プラスに捉える思考が大きな武器だ。
井口監督は「持ってますね。ああいう場面が回って打てる」と話し、「みんなでHが付くかどうか見ていた。付いてよかった」と笑った。前を向く姿勢に運も付いて回る。本拠地サヨナラ安打デビュー。ドラ1安田、ここにありだ。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手が、サヨナラ打を放った。途中出場し、8回の第1打席は四球。9回2死満塁で巡ってきた絶好機で、谷岡の変化球をしぶとく三遊間へ運んだ。
この日の第1打席も含めて、実戦では24打席ノーヒットとプロの壁に苦しんでいたが、本拠地で勝負強さを発揮。ファンの歓声、ナインからの握手攻めに満面の笑みが浮かんだ。
ロッテは先発・石川が3回を被安打1で無失点。球に力強さがあり変化球も決まった。開幕へ視界上々だ。
攻撃では5回に足攻を見せた。平沢の安打から2死一、三塁。一塁走者の岡田が二盗に成功し、この間に三塁走者の平沢も本盗を成功させ、重盗で追加点を奪った。さらに巨人・立岡の失策(落球)にも乗じて2点を追加した。
新外国人、ドミンゲスは実戦初登場。4打数無安打(3三振)といいところなく終わった。8回の無死満塁の好機では、篠原の外角ストレートを見逃し三振だった。
一方、巨人は先発・ヤングマンが4回、先頭の中村を歩かせ、続く井上に右中間席へ1号2ランを被弾。それまでは要所を締める投球だった。
野手陣では新外国人ゲレーロに1発が出た。4回にロッテの2番手・二木から左中間席に1号ソロを放った。
8回には陽岱鋼、岡本に連続アーチが飛び出した。
ロッテの新オーナー代行・河合克美氏(65)が6日、ZOZOマリンスタジアムで井口監督以下全ナイン、フロント陣を前に就任の挨拶を行った。2月23日、重光昭夫オーナー代行(63)の退任とともに就任が発表されていた。
河合新オーナー代行は球団に関し、「ロッテグループのブランドイメージを引っ張る存在である」とグループ内での役割の高さを強調した。
さらに、「井口監督とはできるだけ情報共有をしたい。選手側からの要望、課題を同じテーブルに上げて話していきたい」とオープンな形での運営方針を明かした。
河合氏は井口監督とも何度か面会しており、意思疎通もスムーズのようだ。「ロッテはお菓子、アイスなどを販売し夢を売っているが、球団はこれに勇気が加わる」と今後の戦力補強・運営などについても、「全面的にバックアップします」と約束していた。
河合氏は(株)ロッテホールディングス取締役兼(株)ロッテ取締役副社長GMOを務めている。
ロッテは6日、昨年11月に着工したZOZOマリンスタジアムの人工芝のリニューアルが完成したと発表した。新人工芝は同日の巨人とのオープン戦から使用される。
張り替え面積はフィールド全面1万4500平方メートル。野球専用人工芝であり、捲縮加工によりプレーの安定性を向上させるほか、照り返しを低減。プレーヤーと観戦者の目にも優しい人工芝になっている。
デザインはストライプと内野のブラウンが印象的なデザインに一新。事業総額は3億3296万4000円(税込み)だった。