ロッテは開幕投手に決まった涌井が何度もピンチをしのいで5回1失点と粘った。加藤が満塁本塁打でアピールした。中日は先発入りを狙う笠原が3回無失点と力を示した。開幕投手候補の小笠原は3回1失点も制球が今一つ。
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテ涌井がオープン戦最終登板となった中日戦で7安打を打たれながらも5回1失点と好投。
井口資仁監督も「開幕戦もしっかり放ってくれると思います」。
首を痛めて戦列を離れていたドラフト2位の藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)が実戦に復帰した。6回に代走で途中出場すると、9回の打席では送りバントを2度失敗した後、中前打で出塁し、加藤の満塁弾で勝ち越しのホームを踏んだ。
試合後は「(中日木下雄の球は)速くは感じましたけど、強引にならずにセンター中心に打てたのは良かった」。その上で「バントは100%に近い確率で決めないといけない。タイミングを取るのが難しいし、元々うまい方じゃないですけど、できないと自分が損をする」と反省した。
一方、井口監督は「追い込まれてましたけど、しっかりと高めの球を打ててました」と評価。この日は遊撃のレギュラーを争う平沢も適時二塁打を放っており「(平沢)大河も良いところで打ちましたし、良い競争になっているんじゃないですか」と話し、オープン戦残り2試合の結果によって開幕戦の先発遊撃手を決めると説明した。
ロッテは9回に両打ちの加藤翔平外野手(26)が左打席で決勝の満塁アーチ。チームはオープン戦首位に立った。
加藤は「打った瞬間いったとは思いましたけど、オープン戦ですし、自分の結果よりもああいう接戦をものにできたのが1番大きい」と笑顔をみせた。
ただ2回に中日先発の左腕小笠原に対して右飛。5回には同じく左腕の笠原に左飛に倒れた。
元々右打ちながら、現在は左打席の方が得意だという加藤は「左投手に対しての右打席が僕の大きな課題。打ったことよりもそっちを反省しないといけない」と表情を引き締めた。 井口監督も「両方打って欲しいですね。せっかくスイッチなんだから」と期待を込めて叱咤激励していた。
ロッテのドラフト1位安田尚憲内野手(18=履正社)が23日、“プロ1号”を放った。
戸田で行われたイースタン・ヤクルト戦に「6番三塁」でスタメン出場。5点を追う8回表2死の場面で、相手のドラフト2位大下佑馬投手(25=三菱重工広島)がカウント1−2から投じた真っ直ぐを強振。打球はバックスクリーンの右下の部分にドカンと突き刺さった。
安田は「打ったのはストレートです。打った瞬間は打球が上がり過ぎたかと思いましたが、風にも乗ってスタンドまで届いてくれました。1本、1本の積み重ねが1軍へ繋がっていくと信じて、これからも頑張っていきます」と話した。この日は4打数1安打だった。
1軍のオープン戦が行われるナゴヤドームで“吉報”を聞いた井口資仁監督(43)も「こないだ室内で打っていた時も非常に良い形で打っていた。1発が出ていなかったので、本人もやれるんじゃないかという気になってくれると思います。結果が何より1番の薬なんで、これからも自分の形をしっかりと出してもらえたらいいなと思います」と喜んだ。
ロッテの涌井秀章投手(31)が23日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発し、5回1失点で開幕前最後の登板を終えた。
被安打7ながら涌井は「順調には来ています。ちょっといつもと違う配球もあったので」と、日頃あまり組まない捕手の江村にあえて任せたため、結果は織り込み済み。1回から得点圏に走者を置いても4回1死三塁の犠飛のみで抑え、井口監督も「しっかりやってくれた」と信頼は揺るがない。
この日の最速は144キロ。「開幕で気持ちが入ればもっとスピードも出る」と充実ぶりを口にした涌井。「井口監督に初勝利を届けられるよう、残り1週間調整して勝つ投球ができれば」と万全の準備で、エースが9度目の開幕投手に臨む。
ロッテの加藤が1−1の9回2死満塁で価値ある本塁打を放った。相手は支配下登録されたばかりの木下雄。フルカウントから8球目の149キロを芯で捉えて右翼席に放り込み「とにかく点を取りたいという思いだった。ボールになる変化球は見逃せたし、あとは打ち返すだけだった」と誇った。
俊足の外野手で両打ちということもあり、井口監督の期待は高い。定位置確保に向けてアピールに成功し「オープン戦の残り2試合もしっかり勝って、チームも自分もいい形で開幕したい」と力強かった。
ロッテの開幕投手を4年連続で務める涌井は、7安打されながらも5回1失点。「最少失点なら負けることはほぼない。ストレートは前回登板よりもいい球が増えた。順調にきていると思う」と冷静に語った。
4回に犠飛で失点しても「シーズン中なら三振を狙う場面。江村とはなかなか組まないので勉強しつつ」と控え捕手との呼吸を確かめる余裕を見せた。井口監督は「空振りがほとんど取れなかったが、要所は抑えた。(開幕戦も)しっかりやってくれるでしょう」と評価した。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=履正社高=は23日、ヤクルトとのイースタン・リーグ(戸田)で待望の“プロ1号”を放った。
「6番・三塁」で先発出場した安田は8回2死、カウント1−2から直球をバックスクリーン右にソロ本塁打。「打った瞬間は打球が上がり過ぎたかと思いましたが、風にも乗ってスタンドまで届いてくれました。1本、1本の積み重ねが1軍へつながっていくと信じて、これからも頑張っていきます」と笑顔をみせた。
安田は16日に2軍行きを通告されて以降、イースタン・リーグでプレー。この日は4打数1安打だった。
ナゴヤドームでのオープン戦前に伝え聞いた井口資仁監督は「本人も1本で“行ける”という気持ちになったんじゃないか。結果は何よりのクスリ。これからも自分のスイングを続けて欲しい」と話した。
中日は20歳左腕・小笠原、ロッテは31歳右腕・涌井が先発。ロッテは2回、1死三塁とし、42歳の福浦の中前適時打で先制した。
ロッテのドラフト1位ルーキー安田(大阪・履正社高)が23日、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)で初本塁打を放った。ドラフト2位新人の大下(三菱重工広島)の直球を中越えに運び「風に乗って届いてくれた。1本1本の積み重ねが1軍につながっていくと信じて、これからも頑張る」と話した。
朗報を遠征先の名古屋で伝え聞いた井口監督は「結果は何よりの薬。一発が出て『行ける』という気持ちになってくれるのでは」と喜んだ。
4年連続9度目の開幕投手を務めるロッテ・涌井は5回7安打1失点で最終調整登板を終えた。中日打線に粘られ90球を要したが、表情に余裕があった。
「直球は前回より、いい球も増えた。開幕戦で気持ちが入ればスピードも出てくる」。
正捕手・田村の腰痛で江村とのコンビだった。4回1死三塁、松井雅に直球を3球続けて左犠飛を打たれ「シーズン中ならば三振を狙いにいく場面」。ただ、リードに首は振らず、降板後に「ちょっと話した」という。失敗も経験させ、成長を促した。
9回の加藤の満塁弾で勝ち越し、オープン戦首位浮上。「連覇」へ王手をかけた。昨季は球団ワースト87敗と失速したが「井口さんに初勝利を届けたい」と涌井。同じ失敗は繰り返さない。
首痛で離脱していたロッテドラフト2位・藤岡裕(トヨタ自動車)は6回に代走で出場。9回無死一塁ではバント失敗の後、木下雄の直球を中前打した。
「高めの球をしっかりと叩けた」。遊撃の定位置を争う平沢も9回に適時二塁打を放った。井口監督は「残り2試合、いい競争になる」と話した。
ロッテのドラフト1位・安田(履正社)がイースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に「6番・三塁」で出場し、3−8で迎えた8回2死で、ヤクルトのドラフト2位・大下(三菱重工広島)からプロ初本塁打を放った。
「打った瞬間は打球が上がりすぎたかと思いましたが、風にも乗りスタンドに届いてくれた。1本1本の積み重ねが、1軍へつながると信じ、これからも頑張ります」。オープン戦は8試合で13打数1安打の打率.077と苦しみ、17日からは育成重視のために2軍に降格していた。
また、ヤクルトのドラフト1位・村上(九州学院)も3点リードの7回2死三塁で唐川から左越え2ラン。札幌ドームで映像をチェックした小川監督は「たいしたもんだ」と評価していた。
ロッテの加藤翔平外野手(26)が、23日の中日戦で決勝の満塁本塁打を放った。
「接戦をものにしたのはよかった。(体の)内側からバットを出せている。いい感じで打席に立てている」。
1−1の9回2死満塁、中日・木下雄の149キロを右翼席にたたき込んだ。元々は右打ちから両打ちに転向。ただ、左打席を練習するうちに「左の軸ができあがった」と自信を持って臨める。逆に2回2死一塁では小笠原に右飛、5回1死では笠原に左飛と対左投手の右打席が課題。「(満塁弾を)打ったことより、右打席を反省したい」と一発にうかれることはない。
外野の開幕スタメンは荻野、角中に加え、ドラフト4位の菅野(日立製作所)の評価が高いが、20日の西武戦(メットライフドーム)で腰を痛めた角中の回復が思わしくなく、この日も欠場。状態次第では自身初の開幕スタメンが巡ってくる可能性も出てきた。
「(開幕スタメンは)ずっと目標にしてきました。使ってもらえるように努力したい」と加藤。その能力を高く評価する井口監督は「(右打席も)あれくらい、打って欲しいよね」とさらなる成長に期待を寄せていた。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18=履正社)が23日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(戸田)でプロ初本塁打を放った。3−8の8回2死だ。ヤクルトのドラフト2位・大下佑馬投手(25)=三菱重工広島=の直球をとらえバックスクリーンへと放り込んだ。
「打った瞬間は打球が上がりすぎたかと思いましたが、風にも乗ってスタンドまで届いてくれました。1本1本の積み重ねが、1軍へつながっていくと信じて、これからも頑張っていきます」と安田はコメントした。
なお、この日は「6番・三塁」でスタメン出場し、4打数1安打。オープン戦は8試合、13打数1安打の打率.077、2打点と苦しみ、今月17日からは育成重視のために2軍に降格していた。
首痛のため実戦から遠ざかっていたロッテのドラフト2位・藤岡裕大内野手(24)=トヨタ自動車=が3日の日本ハム戦(札幌D)以来、20日ぶりに実戦復帰を果たした。
6回の代走から途中出場。9回には真ん中高めの直球を中前にはじき返し、「強引にならずに打てた」と納得の表情を浮かべた。6回の守備では平田の打ったフライが二塁後方に上がったが、後ろ向きになりながら追いついてキャッチ。攻守でアピールした。
開幕遊撃を争う平沢も3打数1安打1打点。送りバントに1四球と2番打者の役目を果たした。井口監督は「藤岡は追い込まれてましたけど、高めをかぶせて打てていた。試合勘というところは練習からしっかりできているので(問題ない)。大河(平沢)もいいところで打ちましたし、いい競争になっている」と2人の若手の活躍に目を細めていた。
ロッテが最終回までもつれ込んだ一戦を制してオープン戦首位に浮上した。開幕右翼を狙う加藤翔平外野手(26)が1−1の9回2死満塁の場面で育成右腕・木下の149キロの直球を右翼席に運んだ。オープン戦1号となる満塁弾に「接戦をものにしないとシーズンは勝っていけない。とにかく点を入れるという意識だった。打った瞬間に行ったかなと思った。オープン戦なので、自分の結果よりも接戦をものにできたのが大きい」と控えめに喜んだ。
9回は先頭の井上、藤岡の連打と菅野の四球で無死満塁のチャンスを作るも、代打・李が三ゴロ併殺に倒れ、不穏な空気が流れたが、田村が粘って四球でつなぎ最後に加藤が決めた。井口監督は「チャンスが途切れたと思ったけどカバーしてくれた」と評価した。
「開幕スタメンを目標にやってきた。使ってもらえるように残り2試合アピールしたい」と加藤。開幕戦のスコアボードに名前を載せるため、快音を鳴らし続ける覚悟だ。
ロッテ・涌井秀章投手(31)が開幕前最後の先発で粘りの投球を見せた。5回を投げ7安打を浴びたが1失点。最少失点に抑えたエースは「順調に来ている。ストレートは前回よりもいい球が増えた」とうなずいた。オープン戦は4試合、計14イニングで3失点、防御率1.93。安定感を示した。4年連続9度目の開幕に向けて「9回目なので特別な感情はないですけど、井口監督に初勝利を届けられればと思ってしっかり調整してきた。開幕が楽しみです」と30日の楽天との開幕戦(ZOZO)へと気持ちを切り替えた。
ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=履正社高=が「6番・三塁」でスタメン出場し、プロ初本塁打を放った。
3−8の8回2死走者なしの場面で、1ボール2ストライクからの5球目の直球をバックスクリーンへ右へと運んだ。ヤクルトのドラフト2位・大下からの1号ソロに「打った瞬間は打球が上がり過ぎたかと思いましたが、風にも乗ってスタンドまで届いてくれました。1本、1本の積み重ねが1軍へつながっていくと信じて、これからも頑張っていきます」と1軍昇格を見据えて、一歩ずつ成長していくつもりだ。
井口監督も「一発が出ていなかったので、これでいけるんじゃないかと思ってくれたら。結果が何より1番の薬ですからね」とルーキーの今後を楽しみにしていた。
4年連続9度目の開幕投手を務めるロッテ・涌井が、順調な仕上がりをアピールした。
最終調整となった中日戦で5回を7安打、失点は犠飛での1失点のみ。5回以外は毎回走者を背負ったが、要所を締めたエースは「順調にはきている。1点取られた場面もシーズン中なら三振を狙うところ。(開幕投手は)9回目なので特別な感情はない」と淡々と話した。