ヤクルトが逆転勝ちした。0−1の6回に西浦の犠飛で追い付き、続く大引の2点二塁打で勝ち越した。2番手のカラシティーが1回無失点で2勝目を挙げ、石山が6セーブ目。ロッテは打線が低調で、2試合連続で1得点に終わった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
東京ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | x | 3 |
9安打しながら1得点の打線について、ロッテ井口資仁監督のコメント。
「打ててはいるけど、ここぞで1本出ない。チャンスの意識の持ち方だと思う」。
ロッテ福浦和也内野手(42)に1ヶ月ぶりの安打が出た。
2点を追う9回1死一塁で代打に立つと、ヤクルト石山の初球、低めストレートを右前に転がした。4月26日以来、21打席ぶりの安打。交流戦で1軍復帰後は初安打で「(前の打者の加藤)翔平が初球をカーンといったから、初球から甘い球を積極的に振った。監督がいつも使ってくれるから頑張るしかない」と振り返った。
これで通算2000安打まで残り24本となった。
試合はヤクルトに連敗し、1勝2敗で交流戦最初のカードを負け越した。
D5位・渡辺(NTT東日本)は4回まで無安打だったが、6回に連打を浴びて降板。2番手の田中が打たれ、2失点で初黒星を喫した。3度目の先発も打線の援護に恵まれず、「ピンチもなんとか抑えてきたが、連続で安打されたのは反省」と悔しさをにじませた。井口監督は「(打線が)チャンスで1本出ない。渡辺は、あそこを乗り越えて欲しい」と次回登板に期待をかけた。
ヤクルト・野口バッテリーコーチにとって、ロッテ・福浦は千葉・習志野高の4学年下の後輩。福浦が挨拶に訪れると、「早く(通算2000安打を)打てよ。後ろ(若手)がつっかえているぞ」とエールを送った。「僕が日本ハムで捕手をやっているとき、よく打たれた」と苦い思い出を口にし、プロ25年目を迎えた後輩を「あの年齢(42歳)までできるのはすごい」とたたえた。
ロッテのドラフト5位ルーキー渡辺は3度目の先発で初黒星を喫した。それでも変化球を軸に4回までは無安打に抑えて6回途中3安打2失点と好投し「毎回、反省を生かしながら、少しずつ良くなっている」と手応えを口にした。
1−0の6回、先頭打者から連打を許して無死一、二塁で降板。後続が打たれてプロ初勝利が逃げ「(ボール)1つ、甘くなると打たれる」と制球ミスを悔やんだ。
ロッテは2試合連続で内野ゴロの間に挙げた1得点に終わった。9安打を放ちながらも適時打が出ず、井口監督は「打つのは打っているけれど、チャンスで出ない」と嘆いた。
終盤の反撃ムードはしぼんだ。1−3の8回1死二塁では清田と好調なドミンゲスが凡退。9回は連打で1死一、二塁としたが、後続が倒れた。好機で凡打を繰り返す姿に、井口監督は「意識の持ち方だと思う」と工夫を求めた。
ロッテのドラフト5位右腕・渡辺は3度目の先発も初勝利を逃した。5回先頭の大引に初安打を許したが、1死二塁から代打・畠山を中飛、山田哲を見逃し三振に仕留めた。過去2度は5回止まりで、初めて6回を経験したが、連打を浴びて無死一、二塁で降板。2番手の田中が逆転を許し、渡辺に黒星が付いた。
「最後まで粘りきらないと。もっともっとやることがある」と反省した24歳に対し、井口監督は「何とか乗り越えて欲しかった」と注文しながら先発起用は続ける方針を示した。
ロッテの福浦和也内野手(42)がヤクルト戦の9回1死一塁の場面に代打で登場。ヤクルトの守護神・石山の初球、直球を右前に弾き返した。
「(加藤)翔平がつないでくれた。甘い球を逃さないように積極的にいった。ヒットになってよかった」。
これが5月初安打で約1ヶ月ぶりの今季14安打目。通算2000安打には残り24本とした。
不調で自ら出場選手登録の抹消を申し出るなどし、29日の同戦から1軍復帰。悩みながらもしっかりチャンスで仕事をこなした。逆転には結びつかなかったが、2試合連続の1得点で連敗と元気のない打線に喝を入れる一打。福浦は「状態より気持ち。(井口)監督がいつも使ってくれるので何とかしたかった」と振り返った。
ロッテ・福浦和也内野手が4月26日の楽天戦以来となる安打を放ち、2000本へ「24」とした。
9回1死一塁から代打で登場し、石山の初球を右前に運んだ。1度、出場選手登録を外れていたが、29日に再登録。「何とかしようと思って初球を積極的にいった。監督が使ってくれている。気持ちです」と42歳のベテランは大粒の汗をぬぐった。
ロッテ・福浦が4月26日の楽天戦以来となる安打を放ち、2000本安打へあと「24」とした。
2点を追った9回。1死から代打の加藤が右前打し、福浦も代打で登場。石山の初球のストレートを右に運んだ。
5月17日、首脳陣と話し合い、1度、出場選手登録を外れていたが、29日に再登録されていた。
「(加藤)翔平がヒットで回してくれた。何とかしようと思った。翔平も初球だったので甘い球を積極的にいこうと思った」と振り返った。
「気持ちです。監督が使ってくれているので頑張らないと」。42歳のベテランが大粒の汗をぬぐった。
ロッテのドラフト5位・渡辺啓太投手が初黒星の悔しさとともに、反省の言葉を口にした。
「6回、ピンチを作ってマウンドを降りる形になってしまった。悔しい。課題です。あそこでもう一踏ん張りできるようにしないといけない…」。
1点リードで迎えた6回だ。先頭の青木に左へ運ばれ、続く坂口の内野安打で一、二塁となった。
ベンチが動いた。交代。田中をマウンド送った。96球だった。
田中はバレンティンを三振に切ったが雄平の内野安打で満塁。ここで西浦の同点の犠飛を許し、さらに大引に勝ち越しの2点二塁打を浴びた。
5回0/3を被安打3で2失点。初白星は消えて、逆に初黒星がついた。
4回まで無安打に抑えた。ストレートを軸にシュート、スライダーを低めに集めた。
5回、先頭の大引に初安打を許して2死二塁となった。このピンチで山田を見逃し三振に仕留めた。
4回まで先頭打者を出さなかった。「リズムよく打者を打ち取るのが持ち味です。先頭(打ち取るのが)大事になる」と話し、6回の場面を「1つ甘くなると打たれる…」と唇をかんだ。
5月17日のオリックス戦でプロ初先発して5回を3失点、24日のソフトバンク戦は5回を4失点だった。
井口監督は「次もあります」と引き続きチャンスを与える。
「もっと色々なことをやっていかねばならない」。
渡辺が前を向いた。