移籍2戦目で早くも古巣に立ちはだかる。トレードで新加入したロッテ岡が、31日の日本ハム戦に「7番中堅」でスタメン出場予定。つい数日前までの同僚が敵となり「気持ちの切り替えはできている。他のチームより思いは強いかもしれないけど、負けたくない」と打倒を誓った。
ロッテの一員としてデビューした29日の西武戦は、いずれも四死球で全4打席出塁した。「活躍したいので、チームが勝てるように1本出したい」と、狙うは“初安打”。霧雨の中、北海道・釧路で金森打撃コーチの話に耳を傾け、熱心に打撃練習に取り組んだ。
スイングを見つめた井口監督は「打撃にパンチ力がある」とうなずいた。不動の1番打者だった荻野の穴を埋める働きを期待しており「調子が上がってくれば、それ(1番起用)も考えてます。古巣なんで、いい恩返しをして欲しい」。活躍する姿を見せることが両軍へのアピールになる。
トレードで加入したロッテ・岡が31日、古巣・日本ハム戦(釧路)に「7番・中堅」でスタメン出場する。「違和感はあるかもしれないけど、もう気持ちは切り替えている。負けたくない思いが強い」と30日、意気込みを口にした。打撃練習を見守った井口監督も「(日本ハムに)いい恩返しをしてもらいたい。足もパンチ力もあるから、いずれは1番もと思っている」と期待をかけた。
日本ハムからトレード移籍で新加入したロッテ・岡が、古巣への恩返しを誓った。
「7番・中堅」で先発予定で、「(ユニホームを見れば)違和感を感じると思うけど、負けたくない気持ちは強くなると思います」と意気込んだ。29日の西武戦では4四死球を選んだ背番号39。井口監督は「打撃もいいし、四球も選べる。調子が上がってくればそれ(1番)も考えています」と右手骨折の荻野に代わる1番起用も視野に入れていた。
トレードで加入した岡が古巣からの移籍後初安打を誓った。
31日の日本ハム戦(釧路)は「7番・中堅」でスタメン予定。打撃練習など約2時間汗を流した“新入り”は「気持ちの切り替えはできている。他のチームより思いは強い。負けたくない。活躍したいので、チームが勝てるように1本出したい」と闘志。井口監督は「色んな思いはあるでしょうし、良い恩返しをしてもらえるといいですね」と期待を寄せた。
日本ハムからトレードで移籍してきた、ロッテ・岡が古巣との一戦に先発出場する。
29日の西武戦で4死四球の新天地デビューを果たしたが、31日は2試合目で元同僚と対戦。「負けたくないという思いが強い。勝てるように打ちたい」と30日、意欲を見せた。井口監督は「古巣に色んな思いがあるだろう。恩返しをして欲しい」と話し、「7番・中堅」での出場が濃厚だ。
日本ハムからトレードで移籍してきたロッテ・岡大海外野手(27)が、31日の日本ハム戦(釧路市営)に先発出場する。
29日の西武戦(ZOZOマリンスタジアム)で4死四球のデビューをしたが、2試合目で早くも古巣との対戦となる。
井口監督は「取りあえず、今の打順で」と29日の「7番・中堅」を示唆したが、1番での起用もあり得る。
30日、釧路市営球場で前日練習。岡は「ボクの中では気持ちの切り替えはできている。負けたくないという思いが強くなっている」と古巣との一戦を前に強い意欲を見せた。
新天地で1試合に出場し、「(新しい仲間が)声を掛けてくれる。活躍したいので、勝てるように1本出てくれればと」と語った。
井口監督は「四球で出ているし、足も元々ある」と話し、「古巣に色んな思いがあると思います。いい意味で恩返しをして欲しい」と新戦力・岡に期待していた。
突然のことだった。26日のホークス戦(ヤフオクD)。鈴木大地内野手が球場に向かうチームバスから降りると、携帯電話に無料通話アプリであるLINEのメッセージが入っているのに気がついた。差出人は藤岡貴裕投手。嫌な予感を感じながら読んだ。頭が真っ白になった。
「お疲れさまです。ファイターズへのトレードが決まりました。最後、会えないままチームを去ることになりましたが、一緒に野球が出来て本当に良かったです。チームは変わりますがこれからもどうぞ宜しくお願いします」。
同じ年で東洋大学時代からのチームメートだった。2011年のドラフトで一緒にマリーンズに入団した。それから6年半、いつも一緒にいた。かけがえのない仲間だった。プロ野球の世界。トレードは付き物であることは分かっている。それでもやはりショックだった。
「アイツがいなかったら今の自分はいない。そう思っています。大学でもアイツは1年から試合に出ていた。すごいピッチングでチームを引っ張ってくれて大学を優勝に導いてくれた。一緒にプロに入って、アイツが先に1軍に出て、それを見て刺激を受けた。本当にアイツなしの今の自分は想像できません」。
そう言って悲しい表情を見せた。大学3年時、藤岡は時の人となっていた。リーグ戦で完封勝利を重ね、その名は全国に広がった。4年時にはさらに輝きを増す。日に日に球場に訪れるプロ野球のスカウトの数が増えた。一方でそれはチームメートであった鈴木にとってもプロのスカウトの目に留まるチャンスとなっていた。「アイツがいなかったら今の自分はいない」。鈴木の言葉には実感がこもっていた。ドラフトで同じマリーンズに指名されたときには「ずっと一緒にやろう」と言葉を掛け合ったのを今もハッキリと覚えている。誰よりも共に過ごした思い出があるからこそ、気持ちを整理するのに時間がかかった。だから、連絡がきてから時間がたってもなかなか返事ができなかった。打撃練習を終えてからようやく返信をした。
「ビックリしたし、寂しいけどこれから対戦できるのが楽しみです。お互いまた頑張ろう。やっぱり同期、同級生は特別」。
14年5月10日に本拠地で2人、お立ち台に上がったことを思い出しながら文面を書いた。いつか一緒にお立ち台に上がれる日を夢見た。それが実現した最高の1日だった。そんな親友と、これからは敵と味方に分かれる。こぼれ落ちそうになる涙を我慢した。
チームは変わっても、プロ野球の世界で切磋琢磨する日々に変わりはない。マウンドと打席での真剣勝負。今度は今までにはなかった新しい刺激と楽しみが待っている。別の道を歩む2人。寂しさと楽しみと。色々な想いを胸に2人はこれからも必死に生きる。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)