ロッテが連敗を4で止めた。1−1の延長10回に安打と失策で1死一、三塁として田村の右犠飛で1点を勝ち越した。先発の二木が8回1失点と好投。その後は松永、益田が無失点でしのいだ。楽天は連勝が3で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテが両軍6度のリクエスト合戦を制し、連敗を4で止めた。1点リードの延長10回裏、無死一塁から益田が牽制で走者を刺した。相手が要求したリプレー検証でもアウト判定は変わらず、井口監督は「リプレーがほとんどうちに向いていた。こういう流れをものにしないと勝てない」と口も滑らかだった。益田は「毎日、直さん(清水投手コーチ)から言われて練習している。大事な場面で成果が出た」と喜んだ。
ここ5戦で47失点の投手陣が踏ん張った。先発の二木は8回1失点で、救援陣も無失点リレー。益田は「こういう試合を勝てたのは大きい。現状を打破するのは自分達選手しかないですから」。連敗を脱し、価値ある1勝を挙げた。
ロッテが両軍6度のリクエスト合戦を制し、連敗を4で止めた。井口資仁監督のコメント。
「リプレーがほとんどうちに向いていた。こういう流れをものにしないと勝てない」。
連敗が4でストップ。田村が延長10回に決勝の右犠飛を放った。守っては先発・二木を8回1失点と好リードも「試合には勝ったけど、二木が勝てなかったのが1番悔しい」と肩を落とした。井口監督は、両軍合わせてリプレー検証が6度の接戦をものにし、「微妙な流れを利用できた」と振り返った。
ロッテは延長戦で辛くも白星をつかみ、連敗を4で止めた。連敗中は守備のミスや救援陣の崩壊と悪循環に陥っていただけに井口監督は「自分達で断ち切るしかなかった。良かった」と安堵した。
7回に先制しながら、その裏に招いた無死二、三塁のピンチ。銀次に右前適時打を打たれたが、平沢が好返球で二塁走者の生還を阻止して逆転は許さなかった。1点をリードした延長10回は益田が先頭打者に安打を浴びたが、代走の島井を牽制で刺した。全員が勝利への執念を見せ、井口監督は「気合が入っていた」と評価した。
ロッテの伊志嶺が7月18日以来の1番で先発出場し、得点を挙げた。0−0の7回に先頭打者で塩見の外角低めの球を右翼線への二塁打とした。犠打で三塁に進み、中村の一ゴロで俊足を生かして生還した。
開幕から不動のリードオフマンだった荻野が骨折で離脱し、代役が定まらない中で井口監督から「左投手との対戦打率がいい」と塩見対策で抜擢された。7月10日に1軍に昇格してから「うまく投手とのタイミングが取れている」という打撃で起用に応えた。
完全にアウトに見えた。2−1と1点勝ち越した10回だ。なおも2死一塁で、二盗を狙った岡が憤死したが、ロッテ・井口監督は延長で使える1回の「リクエスト」を惜しみなく使った。
「向こうが“よし”となったところをわざと止めた。ワンテンポ遅らせ、流れを渡さない。リクエストの使い方も色々ある」。
検証には1分もかからず、判定通りアウト。正確な判定のために導入された制度だが、自己流にアレンジし、勢いよくベンチに戻ろうとした楽天ナインを足止めさせた。
この試合前まで1分けを含む4連敗。その5試合は47失点。8回まで6点リードの1日の日本ハム戦でも、抑えの益田が打たれて逆転サヨナラ負けを喫した。再び、延長10回を任された右腕は、先頭ウィーラーに中前打されたが、代走・島井を牽制で刺した。
「自分達で断ち切れた」と井口監督。この日は両軍合わせて6度のリクエストが飛びかった。借金1としたロッテが「乱戦」を制し、浮上のきっかけをつかんでいく。
4日の楽天戦(楽天生命)に先発するロッテのボルシンガー投手が3日、投げ合う予定の楽天・岸に対抗心を燃やした。
前回登板の7月29日西武戦(ZOZO)で自身の連勝が11で止まったが、球宴で岸の投球を目の当たりにし「打者をしっかり攻めている印象だったので、負けないように頑張りたい」と宣戦布告。連勝が止まり仕切り直しとなるマウンドへ「いつも通りのピッチングをするだけだよ」と涼しい顔だった。
1−1の延長10回1死一、三塁、ロッテ・田村が殊勲の勝ち越し犠飛をマーク。代わった久保の外角への初球を確実に右翼へ打ち上げた。
チームの連敗を4で止めて7月22日以来の勝利をもたらし「相手は勢いのある楽天で、カード初戦に負けるとずるずるいきかねない。嬉しい勝利」と大きく息をついた。