楽天は1−1の2回にウィーラーの6号ソロと田中の適時打で2点を勝ち越し、1点差の7回に田中の12号ソロで差を広げた。辛島は6回1失点で5月25日以来の4勝目。ロッテは11安打で2点止まりと攻めきれず勝率5割を切った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
東北楽天 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 4 |
星稜高校OBのロッテ岩下大輝投手(21)が、母校にパワーをもらって快投を見せた。
8回から3番手で登板し、銀次を遊ゴロ、ウィーラーを一塁ゴロ、渡辺直を右飛と3者凡退に仕留めた。最速149キロの直球でぐいぐい攻め込んだ。「足場がぬかるんでいて、スピードより打者対応のピッチングをしないといけない。(捕手の)田村さんにうまくリードしてもらいました」と振り返った。
仙台の宿舎では、第100回大会が始まった全国高校野球の開幕戦(星稜−藤蔭)をテレビで観戦していた。「松井さんの始球式から見ていました。僕も元気がもらえるので。毎回、高校野球の結果を追う派ですし。高校の結果がいいと、僕もいい結果につながる気がする。これからも応援を続けます」。今後も母校を励みにしていくつもりだ。
負け試合の中できらりと光った岩下の快投に、井口監督は高評価を与えた。「マウンド度胸がある。負けの展開でしたけど、今後はいいところで使っていきたい」。伸び盛りの4年目右腕に期待を掛けていた。
ロッテの涌井が粘りに欠け、7回途中4失点で7敗目を喫した。1点を先制してもらって上がった1回のマウンド。1、2番の連打でピンチを招き、今江にあっさり同点打を許すと2回にはウィーラーに一発を浴びた。井口監督は「点を取ってすぐに取られたら流れはつくれない。涌井はそれが多い」と責めた。
味方が1点差に迫った7回にも2死無走者で田中に甘い直球を右翼席に運ばれた。涌井は「途中は良くなったが最後の本塁打で試合を決定づけてしまった」と悔やんだ。
ロッテ・涌井が2発に沈んだ。初回に先制した直後に同点とされ、1−1の2回無死ではウィーラーに左中間へ運ばれるなど2失点。味方が1点差とした7回2死も田中に直球を右翼へ被弾した。
今季3試合、防御率0.39の楽天に6回2/3、10安打4失点で7敗目。「取ってもらった後の失点がよくなかった」。井口監督も「涌井はそういう(得点の後の失点)のが多い」と苦言を呈した。連勝も止まり借金1。再び自力優勝の可能性も消滅した。
母校・星稜の開幕星に燃えた。ロッテの4年目・岩下大輝投手(21)は5日、楽天戦(楽天生命パーク)で2点リードされていた8回にマウンドに上がると、銀次、ウィーラー、渡辺直を三者凡退。直球の最速は149キロを計測し、敗戦の中で唯一、輝いた。
「松井さんの始球式から見ていました。僕も元気をもらえた」。
午前中は仙台市内の宿舎で甲子園の開会式から観戦。偉大なる先輩・松井秀喜氏の始球式から、第1試合の母校の勝利という「星稜デー」を見届け「自分も勝てるかもしれない!」と気合を入れ、球場入りした。勝ち試合ではなかったものの、雨でぬかるむマウンドでも原点を忘れず、思い切り腕を振った。
高校時代は3年夏の石川大会決勝で0−8の9回から、再び、マウンドに戻ると小松大谷打線を三者三振に仕留めて、その裏に自身の2ランを含む9得点で奇跡の大逆転サヨナラ勝ちを呼び込んだ。あれから4年経ったが、熱い気持ちは変わりない。「これからも応援します」と21歳は目を輝かせていた。
ロッテ・涌井が粘りに欠け、7回途中4失点で7敗目を喫した。1点を先制してもらって上がった1回のマウンド。今江にあっさり同点打を許すと2回にはウィーラーに一発を浴びた。味方が1点差に迫った7回にも2死無走者で田中に甘い直球を右翼席に運ばれた。
涌井は「途中は良くなったが最後の本塁打で試合を決定づけてしまった」と悔やんだ。