ロッテが連敗を5で止めた。6回に藤岡、中村の2者連続適時打と鈴木の適時打で3点を先制。先発の有吉は7回途中まで1失点で4勝目、内が7月10日以来の22セーブ目を挙げた。日本ハムは好機をつくるも拙攻で1点に終わった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
ロッテが“有有(あり・あり)対決”を制し、連敗を5で止めた。
先発した有吉優樹投手は7回1死まで5安打1失点。序盤に4四球を与えたが、要所で粘る自責ゼロ投球で、6月27日以来となる白星を挙げた。
また打撃陣は、今季ここまで3戦全敗と相性の悪かった日本ハム有原航平投手を攻略。6回に先頭の平沢大河内野手が右前打でチャンスメークすると、加藤翔平外野手は1球で犠打成功。1死二塁から藤岡裕大内野手が先制中前打を放つなど、この回5安打を集めて一気に3点を奪った。
結果は「有」吉が4勝目、「有」原は3敗目。前週の登板が台風で流れ、約2週間ぶりの先発だった有吉は「久々に勝ちが付いて、やっぱり嬉しいですね。前回の日本ハム戦(暑さで足がつった8月1日の帯広)はデーゲームでしたけど、今日は涼しい中でやらせてもらえて良かった」と笑顔だった。
D2位・藤岡(トヨタ自動車)が先制打を放ち、チームを連敗ストップに導いた。6回1死二塁で有原の速球を中前へ適時打。打線は5回まで1安打で、この試合初めての好機だっただけに「甘めにきた真っ直ぐにしっかり反応できた。当たりは良くなかったが、走者をかえせてよかった」とうなずいた。これで8試合連続安打。新人ながら全99試合に出場を続け「ここまできたら全試合出場が目標」と疲れを感じさせなかった。
ロッテの藤岡が先制打を放ち、チームを連敗ストップに導いた。6回1死二塁で有原の速球を中前へ適時打。打線は5回まで1安打で、この試合初めての好機だっただけに「甘めにきた真っすぐにしっかり反応できた。当たりは良くなかったが、走者をかえせて良かった」とうなずいた。
これで8試合連続安打。ルーキーながら全99試合に出場を続け「ここまできたら全試合出場が目標」と疲れを感じさせなかった。
3−1の8回、日本ハム右打者の中田、レアードの打順でロッテ・井口監督は不調の益田ではなく、左腕・松永を送って無失点。9回は7日に1軍復帰した内が、7月10日の西武戦以来35日ぶりのセーブ。
「8回は松永と決めていた」と指揮官は新方程式に満足げ。この日から元守護神・小林投手コーチをブルペンへ、元エースの清水投手コーチはベンチと得意分野へ配置転換。5連敗中3度逆転負けを喫したブルペン陣をテコ入れし、4位に浮上した。
ロッテは井口資仁監督(43)の号令で連敗を5で食い止めた。0−0の6回1死二塁。藤岡は有原の148キロを中前へ先制適時打。なお、1死二塁、有原と早大の同級生・中村も中前へ連続適時打し、2点目。まだまだ、終わらない。2死一、三塁では鈴木も中前打で続いた。4試合ぶりとなる先制点「3」が、6回表のスコアボードに刻まれた。
「打ち崩せたのはよかった。あの回、円陣を組みバットを短く持ってコンパクトに振って行こうと言った」。
今季3戦全敗と歯の立たなかった日本ハム・有原に対し、この日も4回2死までは無安打無得点だったが、6回に5本の単打を集中させて、打開した。
試合前も指揮官は熱く語った。5連敗で借金5の現状を打破しようと練習前も円陣を組んだ。「頑張って行こうと言っただけです」と内容はかわしたが攻守とも失敗を恐れず、積極的に戦おうとチームを鼓舞し、ようやくトンネルを抜けた。
ロッテの守護神・内竜也投手(32)が14日の日本ハム戦(札幌ドーム)で3−1の9回に登板し、2死一、二塁と一発で逆転サヨナラのピンチだったが、最後はアルシアを右飛。7月10日の西武戦(メットライフドーム)以来35日ぶりの22セーブ目を手に入れた。
「よかった。失敗が多かったし、繰り返さないようにしたい」。
7月16日の楽天戦(ZOZOマリン)以降、4試合連続失点するなど不調に陥り、同27日に出場選手登録を抹消。最短抹消期間で7日に1軍復帰し、この日が最初のセーブ機会だった。ただ、冷や冷やの展開に井口監督は「しっかりとじゃないけど、抑えてくれた」とピリ辛の評価を与えていた。
ロッテの有吉優樹投手(28)が、14日の日本ハム戦(札幌ドーム)で6回1/31失点と粘り、6月27日の楽天戦以来となる4勝目を手にした。
「勝てたことは嬉しい。前半、四球を出したし、調子はそれほどよくなかった」と反省しきりだったが、前回1日の同カード(帯広)は足をつり、7回1失点で降板していただけに「今日は(札幌ドームで)涼しかったのでよかった」と言って笑った。
ロッテは新たな方程式で逃げ切りチームの連敗を5で止めた。
3−0の7回1死一、三塁、井口監督は西川、アルシアと左打者の続いた場面で右腕の大谷を起用。西川を内野ゴロなど、最少失点に封じた。8回は不調の益田に代わった新セットアッパーの左腕・松永が、右の中田、レアードを打ち取り、無失点。最後は不調による再調整から7日に1軍復帰した守護神・内が、7月10日の西武戦以来35日ぶりとなる22セーブ目を挙げた。
「8回は松永だと決めていた。この形で行きます。内もしっかりとじゃないけど、抑えてくれた」と井口監督は笑みをこぼした。
手を入れたのは投手だけではない。「試そうとは、以前から考えていた」と指揮官。この日、日米通算234セーブの小林雅英投手コーチをブルペンへ、通算105勝の清水直行投手コーチはベンチへ。それぞれの得意分野へテスト的に配置転換した。
5連敗中は3度の逆転負けを食らうなど、逃げ切れなかった部分に手を入れ、つかんだ白星。チームも4位へ浮上し、逆転クライマックスシリーズ(CS)進出へ希望は捨てない。
ロッテの有吉優樹投手(27)が、7回途中1失点(自責0)の粘り強い投球で、6月27日の楽天戦(ZOZO)以来の4勝目。チームの連敗も5でストップした。
初回こそ3人で片づけたものの、2回以降は毎回走者を背負う展開。それでも緩急を駆使して決定打を許さず、ゼロを重ねた。
8月1日の日本ハム戦(帯広)は、7回1失点と好投しながらも足がつって降板。後続が打ち込まれて白星を逃した。台風で登板予定が1回流れ、2週間ぶりのマウンドだったが、「今日は涼しいドームだし、少しでも長い回を投げようと意識した」と、7回途中まで106球。リリーフ陣も踏ん張っての勝利に「やっぱり勝つのは嬉しい。序盤に四球が多かったのが反省点です」と笑顔をのぞかせた。
両軍無得点が続いていた6回、ロッテが藤岡裕大内野手(25)と中村奨吾内野手(26)の連続適時打などで3点を先取した。
打線は日本ハム・有原に5回まで1安打に抑え込まれていたが、初めて得点圏に走者を置いた6回1死二塁で、藤岡が中前に先制適時打。殊勲のルーキーは「打ったのはストレート。飛んだコース(二遊間)がよかった」とニッコリ。
続く中村も中前適時打で2点目。7球目まで粘っての一打に「打ったのはフォーク。前の打者が打ったので、その流れに乗って打たせてもらった。楽な気持ちで打席に立てた」と藤岡に感謝した。
2死後、鈴木大地内野手(28)も中前適時打を放ち、この回計5安打で一挙に3点をあげた。
円陣の中でロッテ・井口監督のゲキが飛んだ。今季3戦3敗の有原の前に5回までわずか1安打。6回表に指揮官が動いた。「もっとバットを短く持ってコンパクトに振るんだ」。
先頭の平沢がストライクを果敢に打って出た。右前打。加藤が送ると藤岡が中前に先制打を放った。さらに中村、鈴木が適時打。この回3連打を含む5安打で3点を奪った。突破口をこじ開けた藤岡は「内角の甘めの真っ直ぐに必死で食らいついた。投手(有吉)が点を欲しいところだったので良かった」と振り返った。
8回から松永、そして内が9回をしのいで7月10日以来の22セーブ目を挙げた。チームの連敗は5でストップ。「前回もやられている投手なので連打で打ち崩せて良かった」。井口監督が久々の笑顔を見せた。
ドラフト1位の安田尚憲内野手(19)が、「7番・DH」でスタメン出場。1軍に昇格した10日のオリックス戦(京セラD)から4試合連続だ。
札幌ドームはオープン戦で経験しており、「やっぱり広いという感じですね」と話した。12日のオリックス戦でプロ初安打初打点をマーク。前日、「札幌ドーム本塁打を打てるように頑張りたい」と初本塁打に意欲を見せていた。 2回2死一塁で打席が回ってきたが、有原の前に空振り三振を喫した。