西武が70勝に到達した。1−4の6回に山川の適時打とメヒアの2点適時打で追いつき、7回に浅村の適時打で勝ち越した。8回は金子侑の適時打などで一挙5点を加えた。菊池は7回4失点で11勝目。ロッテは救援陣が打ち込まれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
埼玉西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 5 | x | 10 |
ロッテ投手陣が中盤以降に崩れて逆転負け。これでここ7戦で6敗目となった。
先発の二木康太は5回まで4安打1失点と好投。だが100球を超えようという6回に1死一、三塁から中村に適時打を打たれ、4−2とされたところで降板となった。
2番手の唐川侑己も2死満塁で代打メヒアに同点の2点適時中前打を喫した。
その後もリリーフ陣が崩壊。松永昂大、岩下大輝、高野圭佑の3人が終盤の2イニングで計8安打6失点と打ち込まれ、終わってみれば4−10の大敗となった。
井口監督は「最後、西武打線に火を付けるとこういう形になってしまう。二木には何とか6回まで頑張って欲しかった。救援陣?今いる中でベストのチョイスをしているので、何とかみんなで頑張るしかない」と話した。
逆転負けで2連敗。借金は今季ワーストの9に膨らんだ。平沢の2ランなどで中盤まで3点のリードを奪ったが、唐川、松永ら救援陣が崩れた。7回に勝ち越しを許した松永は「甘く入った球を打たれた」と唇をかんだ。チームは今季、菊池に3戦3敗となったが、井口監督は「今のベストでやっているので…」とナインをかばった。
ロッテの二木は4−1で迎えた6回に崩れた。1死三塁から山川に適時打を浴び、続く中村にも安打を許して降板。後続が打たれて追い付かれた。
二木は「序盤は本塁打の1点に抑えたが、球数が多くなってしまったのがいけなかった。最後はフォークボールが落ちなくなっていた」と悔やんだ。井口監督は「西武打線に火を付けるとこうなってしまう」とため息だった。
ロッテの平沢が2試合ぶりの3号2ランを放った。2−1の5回1死一塁で菊池の直球を捉えて右翼席へ放り込み「真っ直ぐに差し込まれないようにと意識していて、甘いボールを逃さず捉えられた。自信になる」とうなずいた。
プロ3年目で4本目の本塁打は初めて左投手から打った。つきっきりで指導する金森打撃コーチは「今はとにかく強いスイングをしようと伝えている。どんどんたくましくなっている」と成長に目を細める。井口監督も「練習から1球も無駄にしていない。最近はずっと調子がいい」と成長を感じて嬉しそうだ。
ロッテ・平沢が2試合ぶりの3号2ランを、同じ東北生まれの左腕からマークした。5回1死一塁で、菊池の直球を右翼席へ運んだ。仙台育英出身の20歳にとって、花巻東出身の菊池は特別な存在。「いい左投手なので自信になる」とプロ4本目で初めて左腕からのアーチとなった。
3回1死三塁でも左犠飛で3打点。対西武の2年連続のカード負け越しが決まったが、井口監督は「(平沢は)調子がいい。練習でも一球を無駄にせず、振っている」と成長を感じ取っていた。
49年ぶりの記録は現実味を帯びてきた。ロッテ・田村龍弘捕手(24)は7日現在、118試合にフル出場を続けている。球団では65、66、69年に達成した醍醐猛夫氏(79)のみで実現すれば約半世紀ぶりに誕生する正真正銘の「正捕手」だ。
15年から昨季まで3年連続100試合以上に出場。最高は17年の132試合だが、それでもスタメンマスクは100試合だった。今季は118試合で先発を外れたのはたった1試合。プロ6年目、内なる変化があった。
「今年から考え方が変わりましたね。投手をいかに投げやすい環境にもっていくかを1番に置いています」。
今季から就任した清水将海バッテリーコーチから「捕手は1番、重要なポジション。責任をもってやれ」と口酸っぱく、言われた。それまでの田村は将来を嘱望され、期待も上乗せされた使われ方。「これまでは“行け”と言われて行っている感じだった」。やらされていた男が、やる男へと変化を遂げた。
「今ではこの配球は、こんな攻め方をしたいからだと1球1球説明できる。安心させるリードをしたいんです」。昨季4.22だったチーム防御率は7日終了時点で3.86である。捕手・田村の成長はチームの防御力を着実に押し上げている。
昨季まではソフトバンクでバッテリーコーチを務めた清水コーチは、育成選手だった甲斐拓也(25)をベストナインにまで成長させた。選手をほめることはほとんどない同コーチが、開幕前、つぶやいた言葉を鮮明に覚えている。「田村は日本一の捕手になれると思うんだ」。直感した甲斐に勝るとも劣らぬ才能は少しずつだが、着実に開花している。
完璧につかまえた。2−1とリードした5回1死一塁、ロッテ・平沢は菊池の真ん中147キロを右翼へ運んだ。3点差とする3号2ラン。仙台育英出身の20歳にとって同じ東北・花巻東出身の左腕からの初アーチだ。
「甘いボールが来たので逃さず、振ることができた。いい左投手なので自信になる」。
1−1の3回1死三塁は内角142キロのスライダーに逆らわず、左犠飛で勝ち越した。好調な打撃を買われ、2日の日本ハム戦からで2番に起用された。前夜、ZOZOマリンのナイター後は室内練習場で指揮官の見守る中、居残り特打で汗を流し、この日、西武の打撃練習前にメットライフドームで体を動かした。
試合は逆転負けを喫したが「練習から1球も無駄にしていない」と指揮官も期待を寄せる2015年ドラフト1位が、少しずつ、力をつけ始めている。
20歳、若武者の強烈な一撃だった。5回1死一塁。ロッテ・平沢がカウント2−1から菊池の147キロストレートを捉えた打球は、右翼席へ放物線を描いた。3号2ランだ。
「甘いボールを見逃さずに打つことができた」と振り返り、リーグを代表する左腕からの一発に「いい投手なので自信になります」と力を込めた。
5日、本拠地でのソフトバンク戦。中田のストレートを右翼席中段に運んだ。風の中での本塁打を「これまでで1番の当たり」と話していたが、自信が自信を呼んでいる。
3回1死三塁では142キロのスライダーを左へ犠飛。「チャンスで打ちたい。四球でもいい。チームに貢献したい」。ZOZOマリンの試合後は室内練習場で打ち込む。「練習でしっかりとやっていきたい」。平沢が実りの秋を迎えている。
先制の適時打を放ったのはロッテ・清田だった。
2回、先頭の井上が中前打で出塁。鈴木は右飛に倒れたが、菊池が清田の打席で暴投を犯して井上が二進。ここで1−1からのスライダーを左へ運んだ。
「(菊池は)いい投手なので積極的にいった結果、ヒットになってくれて良かったです」と話し、さらにこう続けた。
「バッティング練習からいつも監督や金森コーチにアドバイスをもらっているので貢献できるように、今日勝てるようにやっていきたいです」。