ロッテは4−4の延長10回1死満塁で鈴木が適時打を放って今季初のサヨナラ勝ち。9回に角中の3号2ランで同点に追い付いていた。オリックスは先発のアルバースが7回2/3を2失点と好投したが、逃げ切れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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オリックス | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1x | 5x |
ロッテはブランドン・レアード内野手、角中勝也外野手の1発で、本塁打が20本目。開幕10試合でチーム20発以上は04年巨人(24本)以来で、パ・リーグでは80年南海(21本)86年近鉄(20本)に次いで33年ぶり3度目。
ロッテでは毎日時代の50年に記録した18本を上回る球団最多。
ロッテ・ブランドン・レアード内野手が5回に7号本塁打。開幕10試合で7本塁打以上は09年金本(阪神)以来で、パ・リーグでは8本打った89年ブーマー(オリックス)以来30年ぶり2人目。
また本拠地ZOZOマリンではこれで4試合連続本塁打。ロッテの選手が同球場で4戦連発は、95年7月6〜14日初芝以来2人目となった。
ロッテ鈴木大地内野手が初球で決めた。延長10回1死満塁、オリックス近藤の146キロの直球を右翼線へ。
「絶対回ってくると思っていたので準備はできていた。嬉しすぎて覚えていないが、気づいたらみんながいて嬉しかった」と一塁上でヘルメットを投げ喜んだ。試合に敗れれば単独最下位に転落する危機を救った。
3月29日の開幕戦、試合開始5時間前の人気のないグラウンドで三塁付近に近寄ると、しゃがみ込み地面に手をついた。「今日から1年間が始まる。主に守るのはあそこ(三塁)になると思うので」とそっと目を閉じた。
532試合連続出場を続けながらも、3年連続のコンバートを経験した。今季は新加入のレアードにポジションを奪われ、ベンチで開幕。出場機会はなくチームが勝っても喜べない自分がいた。「試合に出られないのはめちゃめちゃ悔しかった。でもいつかはチャンスが来ると思っていた」。打席ではファンの声援を力に変え、ベンチでは最前線に立ち声を出し続けた。
4日の西武戦から不振の井上に代わり一塁を守り始めた。三塁ではなかったが「今までの自分じゃ考えられないファーストで試合やってますけど、試合に出ることが嬉しいし楽しい」。ポジションは関係ない。大地は大地だ。
ロッテ・レアードがZOZOマリンでは4戦4発となる7号ソロを放った。3点を追う5回、先頭で打席に入り、カウント2−2からの5球目を強振。風速5メートルの追い風に押されて左中間スタンドに吸い込まれた。
「風のおかげだね。幕張の風ありがとう。幕張スシ、さいGO(最高、さあいこう)」とすしポーズでコメントした。
ロッテ鈴木大地内野手が今季初打点を挙げた。0−0の2回1死一塁、オリックス先発アルバースの初球、121キロのスライダーを右中間へはじき返す二塁打。
一塁走者の角中が生還し、25打席目で初打点となった。「僕自身もそうですし、チームとしてもそうですが、とにかく必死にやるだけなので。涌さん(涌井)に勝ちをつけられるように、勝つだけです。勝ちます」と気を引き締めた。
ロッテが9日、新元号記念グッズの販売を開始したと発表した。
グッズ担当は「令和元年シーズンの千葉ロッテマリーンズの意気込みをグッズにしました。打線もホームラン量産で絶好調。令和元年、優勝するのは千葉ロッテマリーンズです!この機会にぜひお買い求めください」とPRした。
以下詳細。
日刊スポーツのネット連動新企画「リクエスト制度」。読者の依頼に応えて担当記者が取材してくる第1弾は、ロッテ加藤翔平外野手(28)に、座右の銘について聞いてきました。「みのりー」さんからの「加藤選手が出陣式で色紙に『戒驕戒躁(かいきょうかいそう)』と書いていました。なぜその難しい言葉を選んだのか理由が知りたいです」という依頼を受け、ロッテ担当久永記者が直撃しました。
加藤は実に難しい言葉を座右の銘に選んだ。その理由を聞いてみた。
きっかけとなったのは昨季の経験だ。オープン戦打率4割7分4厘と打撃好調で開幕スタメンを勝ち取ったが、開幕後は打率1割8分8厘と不振に陥った。4月8日には2軍での再調整を命じられた。
どこでこんな画数が多くて難しい四字熟語を知ったのか?恥ずかしながら私は、読むこともできなかった。
今季はオープン戦打率4割6厘の結果におごることなく、開幕から9戦で4本塁打を放ち、打率3割3分3厘で2番に定着した。この言葉を知っていただけでなく実践できる加藤は、本当にすごい。
負ければ単独最下位となる危機を救ったのは、悩めるチームリーダーだった。殊勲のロッテ・鈴木大地内野手(29)は、一塁を回ったところで仲間に囲まれ、歓喜のシャワーを浴びた。
「嬉しすぎてあまり覚えてないですけど、気づいたらみんながいてくれて、最高でした」。
2−4の9回、角中の起死回生の2ランで同点とし、迎えた延長10回1死満塁だ。オリックス4番手・近藤の初球を鈴木が無心で振り抜き、サヨナラの右前打となった。
自身3度目のサヨナラ打。前回は2017年9月24日、井口監督の引退試合だった。その尊敬する指揮官から3月下旬、開幕スタメンを外れることを宣告された。今季は定位置の三塁に日本ハムからレアードが加入。開幕戦は鈴木の出番はなく「悔しくないかといわれれば、めちゃくちゃ悔しかった」。15年から続いていた連続試合出場は「532」で止まった。
それでも「心が折れたら終わりなんで」と、4日の西武戦からは不振の主砲・井上に代わり、本職ではない一塁で先発出場。井口監督の「必ずレギュラーに戻る日はある」という言葉を信じ、同僚の三木にミットを借りながら、攻守で懸命なプレーを続けている。
「本当の4番(井上)が帰ってきても、試合に出られるように頑張ります!」とお立ち台で力強く宣言。ファンに愛される29歳は、大歓声に笑顔で応えた。
4番・角中が2点ビハインドの9回に起死回生の同点2ラン。無死一塁から沢田の速球をバックスクリーン右に運んだ。不振で2軍落ちした井上に代わって4番に入る主砲は、5日のソフトバンク戦でも延長10回に決勝3ラン。「去年から井口監督が『試合終了まで諦めるな』という話をされていて、僕に言われていると思ってやってきた」と胸を張った。
ロッテは9日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)に、5−4でサヨナラ勝ちを収めた。
延長10回、1死満塁からサヨナラの右前適時打を放った鈴木大地内野手(29)について、井口監督は「いいところで打ってくれた。チームの核になる選手ですから、井上の不調のときにしっかりカバーしてくれたり、今はファーストのポジションですけどしっかり仕事をしてくれたと思います」とたたえた。
指揮官は2点を追う土壇場の9回に起死回生の同点2ランを放った角中勝也外野手(31)にも最敬礼。「しっかり4番を任せているので、こういうところでしっかり仕事をしてくれてありがたいと思います」と目を細めた。
チームは2点のビハインドを追いついての逆転勝利。「中継ぎもしっかり踏ん張ってくれて、打線もしっかり点を取れていて、こうやってひっくり返せる力はついてきたと思う」と、5位からの巻き返しへ力を込めた。
ロッテの荻野貴司外野手(33)が9日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)の8回に代打で登場し、1安打&今季初盗塁をマークした。
荻野は2−4の8回、先頭だった「8番・捕手」江村の代打で登場。3球目の甘く入った変化球を中前に鮮やかにはじき返した。
1死後、代打・清田の打席の初球で二盗にも成功。惜しくも得点とはならなかったが、チャンスを演出した。
ナイターの試合前には、同じく本拠地・ZOZOマリンで午前11時開始だったイースタン・リーグの楽天戦に「2番・左翼」で先発出場。5打数2安打を放った。
オープン戦では打率.059(17打数1安打)と苦しみ開幕スタメンを外れた。プロ10年目を迎える経験豊富な荻野が朝から1日2試合に出場し、3安打の"猛打賞"で復調をアピール。チームはシーズン開幕後も1番を固定できず苦しむとあって、井口監督も「少しずつ調子が上がってきているのかなと。やっぱり彼が1番にいることによって、もっともっとつながりが出てくる」と期待を寄せた。
ロッテの角中勝也外野手(31)が9日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)に「4番・左翼」で出場し、2−4の9回、今季4号となる中越えの同点2ランを放った。
「打ったのはストレート。チェンジアップを頭に入れながらだったが、うまく捉えることができた。ただただ、勝ちたいです」。
2点を追う9回無死一塁、1ボール2ストライクからオリックス3番手・沢田の4球目の直球を鮮やかにバックスクリーンへと運んだ。
5日のソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)の延長10回に放った、決勝の右越え3ランに続く3号アーチ。またしても持ち前の勝負強さを発揮した。
ロッテの涌井秀章投手(32)が9日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)で今季2度目の先発。5回で7三振を奪ったが、81球を投げ6安打4失点。リードを許して降板した。
3回までは1人の走者も出さない完璧なピッチング。しかし4回に3連打と2つの盗塁も絡み3点を失うと、5回には先頭の若月に左翼席の「ホームランラグーン」にたたき込まれるアンラッキーなソロ本塁打を浴び、追加点を許した。
前回登板の2日西武戦(メットライフ)では、4回0/3を投げ、9安打5失点で敗戦投手。今季から背番号を「18」に変更した右腕だが、今季2度目の先発登板でも白星を手にすることはできなかった。
ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が9日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)に「5番・三塁」で出場し、5回に12球団トップを独走する7号ソロ。開幕3連戦に続き、本拠地では4戦4発となった。
「打ったのはストレート。風のおかげだね。幕張の風ありがとう。幕張スシ、さいGO(最高、さあ、行こう)」。
1−4で迎えた5回の先頭打者として打席へ入ったレアード。オリックス先発・アルバースが2−2から投じた5球目の直球を、鮮やかに左翼席へ運んだ。
ダイヤモンドを1周したレアードは、ダッグアウト前でチームメートとハイタッチ。もはやZOZOマリンでおなじみとなった、魚を釣って、さばいて、握るという一連の動作の“新すしポーズ”を笑顔で披露した。
39本塁打を放ち本塁打王に輝いた2016年でも、7号到達は開幕30試合目の5月3日だった。今季はそれより20試合も早い開幕10試合目での到達。新加入の助っ人砲が、超ハイペースでアーチを量産している。
ロッテの選手会長、鈴木大地内野手(29)が2回、右中間への先制適時二塁打を放ち、今季初打点をマークした。
「僕自身もそうですし、チームとしてもそうですが、とにかく必死にやるだけ。涌さん(涌井)に勝ちをつけられるように、勝つだけです。勝ちます」。
0−0の2回1死一塁、オリックス先発・アルバースの初球のスライダーをとらえ、右中間を真っ二つ。一塁走者の角中が本塁へ激走し、貴重な先取点をもぎとった。
8年目の今季、オープン戦では29打数9安打、打率.310の活躍を見せたが、日本ハムから加入した2016年本塁打王、レアードに開幕サードの座を譲った。開幕戦では鈴木の出番はなく、15年からの連続試合出場が「532」でストップした。
それでも与えられた場所で懸命なプレーを見せる背番号7。開幕6戦目の4日の西武戦(メットライフ)からは不振の主砲・井上に代わり、一塁でスタメン出場が続く。本職ではないため、ファーストミットは同僚の三木から借りものだが、攻守に奮闘する。どんな状況でも貪欲に勝利を追い求める鈴木の存在が、ここ一番で光った。
10日のオリックス戦に先発するロッテのブランドン・マン投手(34)は9日、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで軽めの調整を行った。
前回登板した3日の西武2回戦(メットライフ)では、初先発し2回7安打5失点で敗戦投手。1イニングで3盗塁を許すなどクイックモーションに課題を残したが「1週間で修正する課題はしっかりやってきた。練習を1つずつこなして、毎日積み重ねていくことが大事」と話した。
オリックス打線については「3番の吉田正、メネセスもいいバッター。いい打線なので、負けないようにしっかりとしたピッチングをしたい」と警戒した。
グッズは「令和元年アクリルキーホルダー」(販売価格・税込み600円)と、「令和元年マグカップ」(販売価格・税込み1200円)の2種類。いずれも『令和元年!優勝するのは千葉ロッテマリーンズだ!』のメッセージが入っている。
グッズ担当者は「令和元年シーズンの千葉ロッテマリーンズの意気込みをグッズにしました。打線もホームラン量産で絶好調!令和元年!優勝するのは千葉ロッテマリーンズです!」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が9日、イースタン・リーグの楽天戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で初出場し、2打数0安打(2四球)だった。
12〜14日には、イースタン・リーグの日本ハム3連戦(鎌ケ谷)を迎える。13日は昨夏の甲子園決勝戦で戦った吉田輝が、翌14日は大阪桐蔭高の同級生・柿木が相手投手として先発することを伝え聞くと、藤原は「しっかり自分のスイングをして、いい結果が出ればいい」とプロの舞台での初対決へ、意欲を示した。
今を懸命に生きる男の打球は鋭かった。延長10回1死満塁。ロッテ・鈴木が初球の直球を迷わず叩く。右翼線。打球が抜けると、ベンチはもう空っぽだ。
「嬉しすぎて覚えていない。自分自身“どんなことがあっても”と思っていたし、心が折れたら終わり。今を一生懸命にやるだけ」。自身3度目のサヨナラ打。悔しさを胸にひた隠してきた新選手会長は、熱い思いを一気に口にした。
プロ8年目。昨季まで3年連続全試合出場ながら、レアードに三塁の定位置を譲り、開幕戦はスタメン落ちどころか出場機会もなし。連続試合出場も532でストップした。
「めちゃくちゃ悔しかった。いつか絶対に、と思っていた」。
開幕直前、井口監督から掛けられた言葉が忘れられない。「必ずレギュラーに戻る日はあるぞ」。鈴木の辞書に「腐る」の文字はない。ベンチでは絶対に椅子に座らず、率先して声を出して仲間を鼓舞する。不振の井上が2軍落ちし、4日の西武戦から一塁で先発出場。「今までの自分では考えられない一塁だが、今は試合に出るのが楽しい」。この日の練習でも、安田ら2軍選手のノックでは「俺が受けるよ」と一塁でもり立てた。
「声が出なくなったら選手として価値がない。ただ、声を出すことで(悔しい)気持ちを紛らわせていたのかも…」。前回のサヨナラ打は17年9月24日の日本ハム戦。井口監督の引退試合だった。二塁、遊撃など毎年のように守備位置が替わっても、必ず自分が輝く場所を見つけてきた。
「全力で野球をやる。代えられないくらい結果を残せばいい。今は嬉しいし、楽しい」。チームは最下位脱出。鈴木大地。この男がいる限りロッテは絶対に沈まない。
ロッテ・角中が起死回生の一発を放った。9回無死一塁で、バックスクリーンへ同点の3号2ラン。不振で2軍落ちした井上に代わって4番に座る男は、試合を振り出しに戻す一発に「クソど真ん中。嬉しかった」。
昨季終了時、井口監督から「試合が終わるまで、シーズンが終わるまで諦めない気持ちでいこう」と言われた言葉を体現。お立ち台では「ホントの4番が戻ってくるまでカバーします!」と話して大きな拍手を浴びていた。
ロッテのドラフト1位・藤原が、日本ハム・吉田輝との対戦に意気込んだ。13日のイースタン・リーグでロッテを相手に先発する吉田輝から「直球で圧倒できれば」と挑戦状を叩きつけられたが、昨夏の甲子園決勝で3安打を放っている藤原は「しっかり自分のスイングをして、いい結果を出せれば」と気合を入れた。
翌14日は大阪桐蔭のチームメートだった柿木とも対戦予定。なお、本拠地で親子試合となったこの日はイースタン・楽天戦に「1番・中堅」で出場し、2打数無安打だった。
ロッテを逆転勝利に導いたヒーローの2人が“本当の4番”不在のチームを救った。9回無死一塁から起死回生の同点2ランを放った角中は「チェンジアップだけケアしてあとは真っ直ぐは上から全部叩こうと思ってました」と会心の一言。延長10回に自身3度目となるサヨナラ打を放った鈴木は「嬉しすぎてあんま覚えてないでうけど、気づいたら目の前に翔平(加藤)がいて、みんな来てくれたんでもう最高でした」と喜びを爆発させた。
鈴木ともにお立ち台に呼ばれた角中は「奨吾(中村)が粘りながらヒットで出塁してくれたので何とか自分も繋いで、絶好調のレアードに回そうと思ってました」と無欲の一発だったとコメント。さらに「本当の4番がどっか行っちゃったんでしっかり戻ってくるまでは頑張ってカバーしときます」と軽く笑いを誘い、6日に選手登録を抹消された井上へエールを送った。
井上は昨季4番に定着し打率.292、24本塁打99打点と活躍。今季も開幕から4番を務めるも打率.043、1打点と不振。井口監督は「抹消します。4番打者の抹消は痛いけど10日間で(調子を)取り戻して欲しい」と明かしていた。
続いてインタビューを受けた鈴木も「今できることを100%やろうと思って毎日やってるんで、本当の4番が帰ってきても試合に出られるように頑張ります」とコメント。
鈴木はこの試合で井上が守っていた一塁手として出場。内野ならどこでもこなすユーティリティプレーヤーだが今季は打率.111と打撃不振だったがこの日は2回の先制適時二塁打に続き、延長10回のサヨナラ打と大活躍。“本当の4番”が戻ってきても簡単にポジションを渡さないと意気込んでいた。
ロッテが今季初のサヨナラ勝ちした。2点を追う9回、無死一塁の場面で角中が起死回生の同点2ラン。4−4の延長10回には一死満塁から鈴木が右翼線を破るサヨナラ適時打を放った。
ロッテは2回、4番の角中が中安で出塁すると、1死一塁で6番・鈴木が右方向へ長打。打球が右中間を転々とする間に角中が生還。打った鈴木は二、三塁間に挟まれアウトとなるも1点を先制した。
1−4とリードを許した5回には先頭打者のレアードがレフトスタンドに今季7号となる追撃弾。追い上げムードが高まると9回、角中が大仕事。無死一塁からオリックス3番手沢田からバックスクリーンに飛び込む今季3号となる貴重な一打。
土壇場で追いついたチームの勢いは止まらず。延長10回には一死満塁のチャンスに鈴木大がオリックス4番手近藤の初球を叩き、見事なサヨナラ勝利を決めた。
オリックスは先発のアルバースが7回2/3を2失点と好投したが、逃げ切れなかった。
ロッテの角中が2−4とリードを許した9回無死一塁の場面で起死回生の同点2ラン。オリックスの3番手・沢田からバックスクリーンに飛び込む今季3号となる一振りで試合を振り出しに戻した。
その後ロッテは一死満塁とサヨナラのチャンスを作るも藤岡が三飛、吉田裕が空三振に倒れ延長戦へと突入した。
オリックスは2年目のアルバースが7回2/3を6安打2失点の好投で今季初白星目前だったが角中の一撃で泡と消えた。
ロッテ・レアードがまたも寿司を握った。
3点を追う5回、アルバースの投じた高めの136キロの直球を強振。打球は左中間スタンドに飛び込むソロアーチとなった。
これで早くも今季10試合で7号となり、レアードは球団を通じて「(右翼から左翼方向への)風のおかげだね。幕張の風ありがとう。幕張スシ、さいGO(最高)」とコメント。本拠地は目の前の東京湾に幕張の浜が広がっており、まさに「江戸前」の握りとなった。
今季2度目の先発となったロッテの涌井は5回を投げ、6安打4失点。2−4とリード許した状態でマウンドを降りた。
涌井は3回までランナーを1人も許さず。上々の立ち上がりを見せたが、足を絡めた攻撃によって突如乱れた。4回に先頭の福田に初安打を浴びると、盗塁を許し無死二塁に。続く西浦には右前適時打を浴び同点とされると、ここでも盗塁を許し再び無死二塁。このピンチで今度は吉田正に右中間を破る適時二塁打を浴び逆転を許す。メネセスを見逃三振に打ち取り、1死二塁としたところでルーキーの頓宮には左前適時打を浴び、この回だけで3失点を喫した。
涌井は今季初登板だった2日の西武戦で5回途中9安打5失点でKOされ「ボール、ボールとなかなか有利なカウントを作れず、リズムを作れなかった。チームに1度もいいリズムを持ってくることができずに申し訳ない」とコメント。名誉挽回を喫した今季2度目のマウンドだったがまたも良い結果を残すことができなかった。
12球団最速で新元号「令和」グッズが登場した。
ロッテは9日からマリーンズストア各店で、新元号を記念したグッズの発売を開始。「令和元年アクリルキーホルダー」(税込み600円)と、「令和元年マグカップ」(同1200円)の2種類。ともに「令和元年!優勝するのは千葉ロッテマリーンズだ!」のメッセージが入っている。
グッズ担当者は「令和元年シーズンの意気込みをグッズにしました。打線もホームラン量産で絶好調!令和元年、優勝するのは千葉ロッテマリーンズです!」と熱くコメントした。
ロッテは10回1死満塁で鈴木が初球を右前にサヨナラ打を放った。
レアードの加入で三塁の定位置を失い、開幕はベンチで迎えた選手会長。主砲の井上が不振で2軍落ちしたことで、本職ではない一塁での出場機会を得ての殊勲打に「心が折れたら終わりと思って練習してきた」と会心の笑顔。9回に同点弾を放った角中の「本当の4番(井上)が帰ってくるまでカバーします」のコメントに合わせて、「本当の4番が帰ってきても、試合に出られるように頑張ります」と気合を込めた。
ロッテが9回に角中勝也外野手(31)の2ランで追いつき、10回に鈴木大地内野手(29)の右前適時打で今季初のサヨナラ勝ちを飾った。
2点を追う9回無死一塁。角中は1ボール2ストライクからオリックス・沢田の高め直球をバックスクリーン右へ3号同点2ラン。「追い込まれていたので、チェンジアップを頭に入れながら、真っ直ぐは上から叩くつもりだった」という4番打者は、「粘って出塁して、走者を置いた状態で好調なレアードに回そうと思った」と、主砲としての役割よりもつなぎ役に徹する心構えだった。
「粘り」を肝に銘じたのは、昨年のシーズン終了時と今年のキャンプ中に、井口資仁監督(44)が選手の前で語った言葉からだ。「『試合が終わるまで、シーズンが終わるまで、絶対に諦めない気持ちで戦おう』って。みんなの前で話したんだけど、これはオレに言ってるんだなって思った」。一級品の能力を持ちながら、時に勝利への執念を欠いていた自分に気づき、原点に立ち返った。
10回1死満塁で迷わず初球の真っ直ぐを振り抜いた鈴木。井口監督の現役ラストゲームだった2017年9月24日の日本ハム戦以来、自身3度目のサヨナラ打に「嬉しすぎて(打った後は)覚えていない。気がついたらみんなが目の前に来てた」と会心の大地スマイル。
一昨年は二塁でゴールデン・グラブ賞を獲得しながら、昨年は三塁にコンバート。今季はレアードの加入で、三塁の定位置を失った。チーム事情とはいえ、複雑な感情を抱いたのも事実だ。それでも「心が折れたら終わり。今できることを100%やろうと思って練習してきた」と、チャンスを待った。折れそうな心を支えたのが、開幕直前に井口監督にかけられた言葉。開幕戦はスタメンではないことを告げられると同時に「もう1度レギュラーを取り返すつもりで頑張れ」と励まされた。その励ましを胸に「チャンスが来た時に『待ってました!』とやれるように準備してきた」という。
チャンスは早々に、思わぬ形でやって来た。主砲の井上が開幕から大不振で2軍落ち。開幕6戦目、4月4日の西武戦から「6番・一塁」でスタメン起用された。「一塁で出るとは思わなかったが、やっぱり試合に出るのは楽しいし、嬉しい」。慣れないポジションに戸惑いもあったが、この日の第1打席だった2回1死一塁で今季初打点となる右中間適時二塁打を放ち、その勢いをサヨナラ打につなげた。
井口監督が現役だった頃から、ともに戦ってきた中軸の2人が並んだ試合後のヒーローインタビュー。「本当の4番(井上)が帰ってくるまで、何とかカバーします」と語る角中に、鈴木は「本当の4番が帰ってきても試合に出られるように頑張ります」と声を張り上げた。実績十分の2人と、シーズン100発ペースでアーチを連発しているレアードが引っ張る打線に、復調した井上が加われば、破壊力はさらに増す。チームスローガン「マウエ↑」を向いた戦いは、まだ始まったばかりだ。
ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が3点を追う5回に左中間へソロアーチ。開幕10戦目で早くも7号は、143試合換算で100発の超量産ペースだ。
5回の先頭で迎えた第2打席。2ストライク2ボールからオリックス・アルバースの高め直球を高々と打ち上げると、打球は右から左への風にも乗ってスタンドに着弾した。お得意の「幕張すしパフォーマンス」を決めた助っ人は、「風のおかげだね。幕張の風ありがとう。幕張スシさいGO(最高、さあ行こう)」とご機嫌だった。
ロッテは9日、新元号記念グッズをマリーンズストア各店で発売したと発表した。
ロッテ・鈴木の言葉には聞く者にグッとさせるものがあった。「心が折れたら終わりなので、いまできることを100%やろうと」。
延長10回。1死満塁。野球の神様は鈴木に最高の舞台を与えた。
見事に応えた。近藤の初球を捉え打球は右翼へのサヨナラ安打となった。「嬉しかった」。2回にも先制打のヒーローは声を絞り出した。昨季まで6年連続で120安打以上を放ち、14年から主将、今季からは選手会長を務める。そんなリーダーがレアードの加入で三塁を奪われて開幕をベンチで迎えた。出番はなかった。
シーズン前から厳しい状況を察知していたが、覚悟だけはあった。「1秒でもグラウンドにいれるようにやるだけです」。決して腐らずに日々の練習を全力でこなした。
4番・井上の不振で出番が来た。4日の西武戦から一塁でスタメン。開幕前に「きっとレギュラーで戻ってくる」の誓いをを現実にしてこうしてチャンスが巡る。出場できない時でも常にナインの先頭に立って大声で声援を送る。心が折れない男はどこまでも強い。
ロッテが終盤に粘りを見せ、鈴木のサヨナラ安打で劇的白星を挙げた。連敗を免れ、最下位も脱出した。
2−4で迎えた9回。オリックスの澤田から先頭の中村奨が左前打で出塁すると、続く角中がセンター方向へ同点3号2ランを放った。
9回でサヨナラにはできなかったものの、10回。相手投手・近藤から1死満塁とすると、バッターは鈴木。きっちりと右前にはじき返し、試合をものにした。
勝ち投手は5番手の益田について今季2勝目。敗戦投手は近藤で今季初黒星。
ロッテは9日、スシポーズで有名なレアードが3月31日の楽天戦でホームランを打ったことを受けて、「レアード選手の幕張寿司」を本日は定価1050円(税込み)から100円引きの950円(税込み)で販売すると発表した。
レアードがホームゲームで本塁打を打った翌日ホームゲームは100円引きで販売する企画。早くも公式戦4試合目で3度目の実施となった。(今回は前回、ZOZOマリンスタジアムで試合を行ったのが3月31日だったので本日実施)
ネタは5貫入り(大海老3貫・のどぐろ2貫)で、背番号にちなみ1日限定54食。
レアードは「幕張スシ、久しぶりにオープンね!、スシボーイ!スシ大好き!、幕張スシ美味しいネ。今年、たくさん割り引きしたいネ」と張り切っていた。
ロッテは9日、「新元号記念グッズ」をマリーンズストア各店での発売を開始したと発表した。
グッズ担当は「令和元年シーズンの千葉ロッテマリーンズの意気込みをグッズにしました。打線もホームラン量産で絶好調!令和元年!優勝するのは千葉ロッテマリーンズです!。この機会にぜひお買い求めください」と呼びかけていた。