ロッテが連敗を4で止めた。1−0の3回にレアードが8号の満塁本塁打を放ち、6回に角中のソロで加点した。先発の涌井は2安打無四球の完封で初白星。ソフトバンク先発の東浜は制球に苦しみ、6回6失点で初黒星を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | x | 6 |
決意のエースが今季チーム初の完封で初勝利を挙げた。ロッテ涌井秀章投手(32)が16日、今季3度目の先発で10年7月16日以来の無四球完封勝利を収めた。2日の西武戦では5回途中5失点、9日オリックス戦では5回4失点と満足のいく結果が残せていなかった。故障や不調で開幕から先発ローテーションを守り続けるのは涌井のみ。今季から背番号を18に変更したエースが輝きを取り戻す。
涌井は大声援に背中を押されて9回のマウンドへ向かった。3回途中からパーフェクト投球を続け、最後はソフトバンク牧原を遊ゴロに打ちとった。「9回上がった時にすごい大声援で送り出してくれたので、これはいけると思った。今は最高の気分です」と今季初勝利をかみしめた。
低めの内、外角に決まる直球がさえ、ソフトバンク打線のバットに空を切らせた。「最初の西武戦の時にコースを狙って、カウント不利が結構あった。前回の試合から、どうせランナー出すならフォアボールよりヒットの方がいいという昔に戻ってできた」とストライクゾーンで勝負。9回114球を投げ、2安打無四球完封に「自分1人で(投げ切って)勝てたのが、また練習に前向きになるいい勝ちだったかなと思います。火曜にピッチャーを使うと後々中継ぎもきつくなると思う。久しぶりに仕事ができたかな」と充実感を漂わせた。
過去2年は負け越しが続き「エースが背負う番号。もっとそういう存在になれたら」と今季から背番号を18に変更し自身を奮い立たせた。開幕から登板した2試合で自身に白星がつかなくとも「別に。何もないよ。俺沢尻エリカでいくから。別に」と冗談をはさみ、平常心を保った。念願の初勝利にも「ボチボチ。まだまだこれからだと思うので」と浮かれる様子はない。最多勝3度の頼もしいエース涌井が帰ってきた。
涌井が昨年4月26日楽天戦(楽天生命パーク)以来、通算12度目の完封勝利。無四死球完投は16年6月17日巨人戦(東京ドーム)以来13度目。
無四死球で完封したのは西武時代の10年7月16日ロッテ戦(千葉マリン)以来、9年ぶり4度目となった。涌井がソフトバンクを完封したのは、これも西武時代の10年5月7日以来2度目。
ロッテ涌井秀章投手が昨年4月26日楽天戦(楽天生命パーク)以来、通算12度目の完封勝利。無四死球完投は16年6月17日巨人戦(東京ドーム)以来13度目。
無四死球で完封したのは西武時代の10年7月16日ロッテ戦(千葉マリン)以来、9年ぶり4度目となった。涌井がソフトバンクを完封したのは、これも西武時代の10年5月7日以来2度目。
決意のエースが今季チーム初の完封で初勝利を挙げた。ロッテ涌井秀章投手(32)が16日、今季3度目の先発で10年7月16日以来の無四球完封勝利を収めた。2日の西武戦では5回途中5失点、9日オリックス戦では5回4失点と満足のいく結果が残せていなかった。故障や不調で開幕から先発ローテーションを守り続けるのは涌井のみ。今季から背番号を18に変更したエースが輝きを取り戻す。
涌井は大声援に背中を押されて9回のマウンドへ向かった。3回途中からパーフェクト投球を続け、最後はソフトバンク牧原を遊ゴロに打ちとった。「9回上がった時にすごい大声援で送り出してくれたので、これはいけると思った。今は最高の気分です」と今季初勝利をかみしめた。
低めの内、外角に決まる直球がさえ、ソフトバンク打線のバットに空を切らせた。「最初の西武戦の時にコースを狙って、カウント不利が結構あった。前回の試合から、どうせランナー出すならフォアボールよりヒットの方がいいという昔に戻ってできた」とストライクゾーンで勝負。9回114球を投げ、2安打無四球完封に「自分1人で(投げきって)勝てたのが、また練習に前向きになるいい勝ちだったかなと思います。火曜にピッチャーを使うと後々中継ぎもきつくなると思う。久しぶりに仕事ができたかな」と充実感を漂わせた。
過去2年は負け越しが続き「エースが背負う番号。もっとそういう存在になれたら」と今季から背番号を18に変更し自身を奮い立たせた。それでも開幕から2連敗し「別に。何もないよ。俺沢尻エリカでいくから。別に」と冗談をはさみ、平常心を保った。念願の初勝利にも「ボチボチ。まだまだこれからだと思うので」と浮かれる様子はない。最多勝3度の頼もしいエース涌井が帰ってきた。
ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が8号満塁本塁打を放った。3回2死満塁、2ボールからソフトバンク先発東浜の変化球をバックスクリーン左へ運んだ。
「打ったのはスライダー。しっかりといいスイングができたよ。幕張スシ!サイGO!(さぁ行こう、最高)」と3年ぶりのグランドスラムを喜んだ。これで本拠地ZOZOマリンでは6戦で5発目。幕張のスシボーイのバットが頼もしい。
中央競馬の藤田菜七子騎手(21)が「宝仙堂の凄十パワーナイター」として開催されたロッテ−ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)で始球式を行った。
17年から3年連続の登板。今年も左胸に「775」と入った特製ユニホームで臨んだ。過去2年はボールがバウンドしてミットに到達したが、今年は山なりの軌道を描いたノーバウンド投球を披露した。
藤田騎手は「やっと届いて嬉しい。競馬とはまた別の緊張感がありました。今年こそは、という思いがあったので本当によかったです」と満足そうな笑みを浮かべた。
ロッテのケニス・バルガス内野手(28)が先制の適時打を放った。2回2死三塁、ソフトバンク先発東浜の外角への変化球を逆らわずに左中間に打ち返した。
「打ったのはチェンジアップかな。今日は初めて早出で200スイングくらいしたんだ。その成果が早速出たね。コーチのおかげだよ。次もガンバルガス!」。ベンチに戻ると4日以来の打点に跳びはねて喜んだ。
ロッテ種市篤暉投手(20)が16日、千葉市立磯辺小学校で1年生児童を対象にランドセルカバーの贈呈を行った。「たくさん友達をつくって、たくさん勉強して、たくさん遊んで楽しい学校生活を送ってほしいなと思います。僕も小学生の頃はいろんなことに興味を持ち成長して、今こうしてプロ野球選手としてやっているので、皆さんも早く将来の夢を見つけて夢に向かって頑張って欲しいと思います」とエールを送った。
贈呈式を終えた20歳は「めちゃめちゃ緊張したけど何とか喋れてよかった。最初ぶっ飛びましたけど、何とか持ちこたえられてよかったです」と持ち前の粘り強さをマウンド外でも発揮した。14日の日本ハム戦では1回無失点で初ホールドを挙げており「ホールド挙げたので、次は勝てるように頑張っていきたいなと思います」と目標を掲げた。3年目の今季は中継ぎで5試合に登板し、防御率1.00の成績を収めている。
これがエースの投球だ。ロッテ・涌井秀章投手(32)が9回を2安打に抑え、昨年4月26日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、無四球では西武時代の2010年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来となる完封勝利を飾った。
「9回にすごい大声援で送り出してくれたので、これはいけるなと。今は最高の気分です」。
4回以降は1人の走者も出さない圧巻の内容。試合前まで12球団ワーストのチーム防御率5.06と苦しんでいた投手陣を救う今季初白星に、会心の笑みを浮かべた。
フリーエージェント(FA)で加入し6年目。「低めに押さえつけるように投げれば(ボールが)浮く。向こうも差し込まれていた」と本拠地特有の強風を考慮し、味方につけた。
プロ15年目。グラウンド内外でチームを引っ張る。調子が上がらない若手に積極的に声を掛け、石垣島での春季キャンプ中には外国人選手を連れてイタリア料理店で歓迎会も開いた。
日本ハムから加入1年目のレアードは恩返しとばかりに、3回に満塁弾で援護。涌井は「これからも頼りになります」とお立ち台でねぎらった。
昨季まで「16」だった背番号を今季は尊敬する先輩・松坂(中日)と同じ「18」に変更した。開幕投手は石川に譲ったが、大黒柱としてチームの連敗を4で止めた。
昨季は7勝にとどまったが「久しぶりに仕事ができたかな」と涌井。頼もしいエースとともにロッテの逆襲が始まる。
レアードが3回、バックスクリーン左へ12球団トップの8号。日本ハム時代の2016年8月27日の西武戦以来、3季ぶりの満塁本塁打で涌井を援護した。「すごく気分がいい。涌井が頑張っていたので助けになって嬉しい」。本拠地では6戦5発で10打点。「いい球場だし、自分に合っている」と頼もしかった。
JRAの女性騎手、藤田菜七子(21)=美浦・根本厩舎=が16日、ZOZOマリンスタジアムで「宝仙堂の凄十パワーナイター」として行われたロッテ−ソフトバンクで、始球式を務めた。
藤田はロッテの始球式に3年連続3度目の“登板”。昨年4月17日のオリックス戦と同じく、左胸に「775(ななこ)」が入った勝負服で登場した。
過去2度の投球はノーバウンドを達成できなかったが、今回はノーワインドアップから山なりのボールを投じ、自身の目標を達成。「やっと届いた。毎年やらせてもらって、今年こそはという思いがすごく強かったので、本当によかった」と満面の笑みを浮かべた。
ロッテの涌井秀章投手(32)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)で先発し、9回2安打無四球7奪三振。今季チーム初となる完投、完封勝利を挙げた。
「初回から真っ直ぐで押せた。風も投げやすかったので、それをうまく使いながら投げることができた」。
完封は昨年4月26日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、無四球での完封は西武時代の2010年7月16日のロッテ戦以来、移籍後は初となる投球をみせた。
「ストレートを低めに投げられたことが好投の要因だと思う」。
前回9日のオリックス戦(ZOZOマリン)では5回で7つの三振を奪ったが、6安打4失点で降板した。今季から背番号を「18」に変更した右腕が、今季3度目の先発登板で初白星を手にした。
ロッテは16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に6−0で勝利。連敗を「4」で止めた。
これでソフトバンク戦は、2勝1敗で勝ち越した5〜7日の敵地での3連戦に続いて、4試合で3勝。昨季9勝15敗(1分け)と大きく負け越した相手に、大健闘をみせている。
涌井が今季3度目の先発で、9回2安打完封。初勝利を挙げたチームの大黒柱に、井口監督は「しっかり投げてくれたので、こういういい展開になった。コントロールもそうですけど、真っ直ぐのキレが非常によかった」と賛辞を送った。
ロッテの角中勝也外野手(31)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に「4番・左翼」で出場。6回に左翼席に新設された「ホームランラグーン」に飛び込む4号ソロを放った。
「打ったのはストレート。風とラグーンのおかげ。どちらかが欠けていたら、入ってなかったと思う。ノックを受けた時、あの高さの打球が伸びていたので。でもまさか入るとは思わなかったですけどね」。
5−0の6回先頭、1ボールからソフトバンク先発・東浜の2球目の直球を技ありの一振りで、逆方向の左翼席へと運んだ。
ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に「5番・三塁」で出場。3回に早くも今季8号、日本ハム時代の2016年8月27日の西武戦以来、3年ぶりの満塁本塁打を放った。
「しっかりと、いいスイングができたよ。幕張スシ!サイGO!(さぁ行こう、最高)」。
1−0の3回2死満塁、2ボールからの3球目をバックスクリーン左へと弾丸ライナーで運んだ。
これで本拠地・ZOZOマリンスタジアムでは、なんと6試合で5本塁打10打点。新天地でもすっかりおなじみとなった“すしポーズ”を披露した。
ロッテの新外国人で、球界最重量の体重133キロを誇るケニス・バルガス内野手(28)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に「7番・DH」で出場。2回に左中間へ先制の適時打を放ち、9試合ぶりの打点を記録した。
「今日は初めて早出で200スイングくらいしたんだ。その成果が早速出たね。コーチのおかげだよ。次もガンバルガス!」。
0−0の2回、2死三塁、3ボール1ストライクからの5球目、ソフトバンク先発・東浜の甘く入ったシンカーを左中間へ運んだ。
開幕から5チームと一回りを戦い終えて、打率.214(42打数9安打)3打点、本塁打はわずか1本に終わった。
「シーズンは長いというけれど、いつまでも待ってはくれないからね」とこの日は来日後初めて、早出特打を志願。すると、試合ではいきなり結果を残した。陽気な助っ人砲はダッグアウトに戻ると、喜びを爆発させた。
JRAの人気女性騎手・藤田菜七子(21)=美浦・根本康広厩舎=が16日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで「宝仙堂の凄十パワーナイター」として開催されたプロ野球公式戦、千葉ロッテマリーンズー福岡ソフトバンクホークス4回戦にて、始球式を務めた。
藤田騎手がプロ野球公式戦で始球式に登板したのは、昨年4月17日に今回と同じZOZOマリンで行われたロッテ−オリックス戦に次いで3年連続3回目。前回に続いて、左胸に「775」が入った“勝負服”を着用して登場した。
過去2度はいずれも本塁手前で投球がバウンドしてしまい「今年こそはノーバン投球」と雪辱に燃えていた藤田騎手は、ノーワインドアップから山なりのボールを投じ、バウンドすることなく捕手のミットに収まる見事な“ノーバン投球”。「やっと届いた。毎年やらせてもらって、今年こそはという思いがすごく強かったので、本当によかった」と満面のナナコスマイルをみせると、球場は大きくわき上がった。
4連敗中のロッテは16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)を戦う。試合前にスターティングラインアップが発表され、1番・中堅に3試合ぶりに荻野貴司外野手(33)が起用された。井口監督は試合前に「調子も上がってきているので、そろそろ固定しようか」と話した。
両軍のスタメンは以下の通り。
ロッテの3年目右腕、種市篤暉投手(20)が16日、千葉市立磯辺小学校を訪問し、新1年生の児童に球団オリジナルデザインのランドセルカバー贈呈を行った。
「元気をもらった。多分覚えてくれたと思うので、しっかり活躍して、(子供達が)自慢できるような選手になりたい」。
自身の小学校時代の得意科目は理科で、「実験が好きでした。勉強も頑張っていたと思います」と振り返る。
最後に子供達に向かって「僕も色んなことに興味を持って学生生活を送って、今、プロ野球選手になることができたので、皆さんもいつか将来の夢を見つけて、夢に向かって頑張って欲しい」とエールを送った。
ロッテのランドセルカバー配布は、2012年度よりスタートし、今年で8回目。球団公式マスコットキャラクターのマーくん、リーンちゃんが手を挙げて、横断歩道を渡るイメージがデザインされており、千葉市内の34校の小学校と球場にて約3000枚を無償配布している。
表情、球威ともに初回から同じだ。9回2死、ロッテ・涌井は牧原を直球で遊ゴロ。3回2死二塁から19者連続アウトで、今季3試合目での初勝利を昨年4月26日楽天戦以来の完封で飾った。無四球完封に限れば、実に西武時代の10年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来9年ぶりだ。
「いつも四球を出す人なので…。今日はそれがなかったことが、良かったですね」。
32歳の技術と決断。今季初先発だった2日の西武戦では4回0/3を5失点。「コースを狙い、カウント不利になった。四球よりはヒットだと思った」。この開き直りに「追い風」も吹く。バックネットに当たる風が、投手へはね返るZOZOマリン特有の風。「低く押さえつけて投げると球が浮く」と涌井。最速146キロの浮く球で13アウトが、フライだった。
中日・松坂への憧れもあり背番号を18へ。「(18番に)憧れたのは06年プレーオフ(第1ステージ第1戦)。松坂さんと(ソフトバンク)斉藤さんが投げ合い、タイトルを総なめにした斉藤さんに投げ勝った」。結果は1−0の完封だった。「それ(先発完投は)は高校(横浜)からの流れもある。エースはそうあるべきだと学んだ」。最後まで投げ抜くのはこの男が背番号18に誓った使命でもある。
「次回も9回を投げきりたい」。連敗を4で止めたのはやはり頼れるエースだった。
ロッテは1−0の3回2死満塁、レアードが本塁打王争い単独1位の8号満塁弾を放った。「満塁弾は(極上ネタの)ウニのイメージだったよ」とにやり。満塁本塁打は16年8月27日の西武戦以来3年ぶり4本目だ。
先制点も助っ人だった。2回2死三塁で、バルガスが9試合ぶりの打点となる左越え適時打。「初めて早出で200スイングした。成果が出た」と歓喜していた。
ロッテ・涌井は9回2死、牧原を直球で遊ゴロに仕留めて3回2死二塁から19者連続アウトに打ち取った。今季3試合目での初勝利は西武時代の2010年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来9年ぶりの無四球完封勝利になった。
「いつも四球を出す人なので…。今日はそれがなかったことが、よかったですね」。
32歳の技術と決断が生きた。今季初先発だった2日の西武戦で4回5失点。「コースを狙い、カウント不利になった。四球よりはヒットだと思った」。この開き直りに「追い風」も吹く。バックネットに当たる風が、投手へ跳ね返るZOZOマリン特有の風。「低く押さえつけて投げると球が浮く」と涌井。最速146キロの浮く球で押し27アウトのうち、13個までがフライアウトだった。
「次回も9回、投げきりたい」。連敗を4で止めたのはやはり頼れるエースだった。
ロッテのケニス・バルガス内野手(28)が、0−0の2回2死三塁、先制適時打を放った。ソフトバンク・東浜の外角球に逆らわず、左中間へ飛ばした。
練習前には来日初の早出特打に取り組んだ助っ人は4月4日の西武戦(メットライフドーム)以来9試合ぶりの打点に「初めて早出で200スイングくらいしたんだ。その成果が早速出たね。コーチのおかげだよ。次もガンバルガス!」とはしゃいでいた。
1−0の3回2死満塁だった。ロッテ・レアードが本塁打王争いの単独トップを走り続ける8号満塁弾を放った。
「しっかりといいスイングができたよ。グランドスラムは3年振りかな。幕張スシ!サイGO!(さぁ行こう、最高)」。
カウント2ボールから真ん中に抜けた東浜の132キロカットボールを完璧につかまえ、バックスクリーン左へ突き刺した。満塁本塁打は2016年8月27日の西武戦(西武プリンスドーム)で高橋光から放って以来3年ぶり4本目だが、日本ハム時代を通じ、本拠地で放ったのは来日初になった。
初の古巣凱旋となった14日までの日本ハム3連戦(札幌ドーム)は10打数1安打2三振0打点と不振。帰り際、栗山監督に「ファーターズ、スランプ」と嘆き節をぶつけたが、新たな本拠地に戻ればまた、力が戻った。
その新たな本拠地ZOZOマリンでは現在、レアードをサポートするため看板スポンサーを15日から募集。右翼にある定価3000万円のスペースに誘致し、レアードが看板に本塁打を当てた場合は「食べ放題」や選手食堂への出前サービスなど検討している。
球団関係者によれば、すでに問い合わせが入っているという。レアードが、グラウンドでも営業面でも「主砲」として存在感を発揮している。
ロッテの井口資仁監督(44)は16日、同日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で荻野貴司外野手(33)を「1番」に起用する考えを明かした。
「貴司(荻野)を1番で行きます。そろそろ、固定したい」。
今季14試合で1番に先発起用の選手は55打数5安打の打率.091。1番打者の不振が、5.5ゲーム差の最下位に沈む1つの要因になっている。
その中で荻野は2試合に1番で先発起用され、8打数3安打の打率.375、1打点と結果を残している。
ロッテの種市篤暉投手(20)は16日、午前に千葉市・磯辺小学校を訪問し、新小学1年生にランドセルカバーをプレゼント。「ランドセルカバーは車から身を守る大切なものです。僕は小学生の時に色々と興味を持った。皆さんも夢を見つけられるように頑張ってください」と話した。
ランドセルカバー配布は2012年度からスタートし、今年で8回目。千葉市内の34小学校と球場で約3000枚を無償配布する。デザインは球団の公式マスコットのマーくん、リーンちゃんが手を挙げ横断歩道を渡るイメージになっている。
種市は自身の小学生時代を振り返り「勉強も頑張ったし、理科が好きでした。スポイトとかメスシリンダーといった道具の名前は今でもすぐに出てきます」と思い出の引き出しをあけていた。
藤田菜七子(21)が16日、「宝仙堂の凄十パワーナイター」として行われたロッテ―ソフトバンク戦(ZOZOマリン)の始球式を務めた。昨年同様「775(菜七子)」と入ったオリジナルの「勝負服」で投じた一球は、左打席に立ったソフトバンク牧原のインコースに食い込む“ストライク”。3年連続3回目の始球式で初のノーバウンド投球を達成し、「毎年(G1とは)別の緊張感がありますね。今年こそ(ノーバンで)という気持ちだったので、本当に嬉しい」と笑顔で話した。
宝仙堂の澤田昭紀代表取締役は、菜七子が重賞で3度騎乗したサイモントルナーレなど“サイモン”の冠で知られる馬主。「彼女には色々な世界を見て器を広げて欲しい。今日はキャッチャーまで届いて大盛り上がりでした」と目を細めていた。
ロッテ・涌井秀章投手(32)が今季初勝利を2安打完封で飾った。無死四球は西武時代の2010年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来9年ぶり。チームの連敗を4で止めた背番号18は「連敗中だったので流れを変える投球ができればと思っていた」と有言実行の投球を披露した。
エースの貫禄だった。涌井は最後の打者・牧原を直球で遊ゴロに打ち取ると、大きく息を吐いた。ナインとハイタッチをかわして通算12度目、マリンでは5度目となる完封の味をかみしめた。3回3死から19打者連続斬り。連敗脱出に導いた右腕は「最後まで走者を出さずにいけると思ってなかったですけど、しっかり仕事はできた。今日は満足です」と納得の表情を浮かべた。
「低めに押さえつけるように投げれば浮いてくる」。熟知した本拠地の“特性”を生かした。マリンの風を味方につけたことで最速146キロの直球が伸び、変化球が生きた。お立ち台では「いつも四球を出す人ですけど、出さなかったのがよかった」と自虐ネタで笑わせたが、9年ぶりの無四球でのシャットアウト劇。井口監督は「ワク(涌井)は球も非常によかった。最後まで必死に投げてくれた。週のアタマの試合でしっかり勝てると乗っていける」と働きぶりに賛辞を送った。
昨年オフの契約交渉の場で球団に今季にかける思いを打ち明けた。「背番号を18番に変えさせてください」。指揮官にも自ら希望を伝え、承諾を得た。来年は俺が引っ張る−。そんな決意の表れだった。
エースナンバーに憧れを抱いた瞬間は西武時代の2006年10月7日のプレーオフ第1ステージ第1戦。横浜高の先輩・松坂とソフトバンク・斎藤との投げ合いを目にした時だった。投手戦の末に1−0で松坂が13奪三振で完封。球界を代表する2人のエース対決に胸が高鳴った。翌年、松坂はメジャーに移籍。直後に18番を継いだ。
“平成の怪物”から学んだものは数知れず。「ゲームを作る能力、修正力、投げることに対する貪欲さ」。練習、試合、私生活、普段の振る舞い。全てを背中を見て育ってきた。毎年200投球回を目標に掲げる理由は「そうじゃないといけない、と西武の時から教わってきたから。(元ロッテの)成瀬さんも先発完投型。高校の時からの流れかな。エースというのはそういう姿だと思った」。高校時代から脈々と受け継がれてきたエースの理想像はここにある。
「任された試合は1人で投げ抜く」。昔から抱き続ける熱い思いを大黒柱がこの日の114球で体現して見せた。
ロッテ・涌井秀章投手(32)が2安打完封で今季勝利を挙げた。通算12度目のシャットアウトで無四死球は2010年以来9年ぶり。エースが4連敗中だったチームを救った。打線はバルガスの先制打、レアードの8号満塁弾、角中の4号ソロなど大量6点で援護した。
初回、先頭の牧原に右前打を浴びるスタート。だが、自らの暴投の間に三塁を狙った牧原を田村が三塁で刺したことが大きかった。大事な立ち上がりを無失点で切り抜けたことで波に乗った。3回2死から得点圏に走者を置いたが、要所を締めた。
4回以降は1人の走者も許さない完璧な内容だった。
ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が8号満塁弾を放った。
1−0の3回2死満塁のチャンスで真ん中のカットボールを捉えバックスクリーン左に運んだ。ダイヤモンドを回ると恒例の「すしポーズ」と披露した。
日本ハム時代の2016年8月27日の西武戦(西武プリ)以来、通算4本目となるグランドスラムに助っ人は「しっかりと良いスイングができたよ。グランドスラムは3年ぶりかな。幕張スシ!最高!」と喜んだ。
現在、右翼フェンスには定価3000万円の看板スペースが1ヶ所空いており、球団はレアードのモチベーションを上げるために、すし業界・水産業のスポンサーを募集中だ。「ZOZOマリンにすしの広告があったらだって?それはエキサイティングだよ。できれば打席から見えるところがいいね。すし業界の皆様、よろしくお願いします」と“営業トーク”を披露していたレア砲。企業への強烈なアピールにもなったようだ。
藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本厩舎=が16日、「宝仙堂の凄十パワーナイター」として行われたプロ野球のロッテ−ソフトバンク戦(ZOZO)で始球式を行った。特注で作ってもらった青と赤の2色カラーで「775」の背番号をあしらった勝負服に身を包んでマウンドへ。セットポジションで投げたこん身の1球は見事、ノーバウンドで捕手・田村のミットに収まった。
公式戦では昨年4月17日(ロッテ−オリックス戦)以来、3年連続の“登板”。過去2年間はノーバウンドとはいかなかっただけに、「やっと、届いて本当に嬉しいです。今年こそは、という思いが強かった」と喜びもひとしおの様子だった。
今回も事前に厩舎で関係者とともに練習を重ねてきた。この日も室内練習場のマウンドで練習し「感じがつかめたのがよかった」と満面の笑みを浮かべた。
最近4試合でわずか3得点と貧打にあえいできたが、頼れる男の一撃で連敗を4で止めた。3回、ロッテ・レアードが左中間に満塁本塁打。3年ぶりの満塁アーチで、開幕から15戦目で早くも8号とし「しっかりといいスイングができたよ。これからも喜んでもらえる本塁打を打ちたい」と力強く話した。
昨季まで4年間日本ハムでプレーし、通算131本塁打の実績を引っさげ、ロッテに加入した。例年はスロースターターだが、今季は開幕戦から4試合連続で本塁打を放つなどアーチを量産。「1日1日の準備を怠らずにやっている」と低迷するチームにあって、存在感を示してきた。
この日もいつも通り、三塁ベースを回ると、大好きなすしを握るポーズを披露。魚を釣り上げるパフォーマンスも加え、本拠地では6戦で5発と千葉のファンを喜ばせている。「満塁本塁打だから(すしネタは)ウニだね」とご満悦。「この1勝は大きい。ここからみんなで力を合わせてやっていく」と巻き返しを誓った。
ロッテが涌井秀章投手の今季初完封勝利とレアードの満塁本塁打で連敗を4で止めた。
涌井は初回に先頭の牧原に右前打、3回に釜本に二塁打を許したものの4回以降はパーフェクト投球で9回2安打無四球完封で今季初勝利を挙げた。「いつもフォアボールを出すんですが、今日はフォアボールがなかったのがよかったんじゃないですか」と投球を振り返った。9回のマウンドに上がる際にはスタンドから大声援。「大声援で送り出してくれたので、今は最高の気分です」とファンに感謝した。そして3回に満塁弾を放ったレアードにも「頼りになります」と喜んだ。
開幕から本塁打を量産するレアードだが4連敗中は本塁打なし。3回2死満塁から「しっかりといいスイングができたよ」と8号満塁本塁打を放ち、涌井を援護した。
満塁本塁打は2016年8月27日の西武戦以来で、来日5年で4本目。勝利に直結するグランドスラムに「千葉に戻ってきましたので、この1勝は大きいと思います」と笑顔を見せ、最後は「幕張寿司最高」とお決まりのコメントで締めた。
JRAの藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本康広厩舎=が16日、千葉県のZOZOマリンスタジアムで行われた「宝仙堂の凄十パワーナイター」ロッテ対ソフトバンク戦で3年連続となる始球式に臨んだ。
左胸に「775(ナナコ)」の番号が入ったオリジナルロゴ入りの青地に胸に赤の勝負服に身を包み、マリンスタジアムを埋めたロッテ、ソフトバンクのファンの大声援に送られてマウントに立った。やや緊張した面持ちでソフトバンクのトップバッター・牧原に投じた山なりのボールは、見事にノーバウンドでキャッチャー田村のミットに収まった。3度目の正直で悲願の“ノーバン投球”を達成し、「毎年始球式をやらせていただいて、今年こそはと思っていたので、やっと(キャッチャーに)届いて本当に嬉しかったです」とニッコリ。スタンドに両手を振って最高の笑顔で引き上げた。
トレセンで厩舎スタッフと練習に励み、試合前には室内練習場で入念にウオーミングアップするなど、万全の準備が会心の投球につながった。始球式前にはJRAの馬主でもあるロッテの吉井理人投手コーチからも激励を受けた。今週は土日とも東京競馬場で騎乗する。日曜の21日には、重賞のオークストライアル・フローラS(G2)でヴィエナブローに騎乗する予定。「何度も乗せてもらっているので、この馬のことは1番分かっているつもりです。結果を出せるように頑張りたい」と意気込みを語った。