わたしはかもめ2019年鴎の便り(10月)

便

10月22日

ロッテ益田FA権行使を視野、球団からは複数年提示[ニッカン]

ロッテ益田直也投手(29)が国内フリーエージェント(FA)権の行使を視野に入れていることが22日、分かった。

4月13日に出場選手登録日数が8年に達し、取得条件を満たした。9月24日の最終戦後に「これからじっくり考えます」と熟考する考えを口にしていた。関係者によれば、8年間在籍した球団に愛着を持ちながらも、1度きりの人生、野球人として他球団の評価に興味を持ち、行使を検討しているという。

球団とは既に話し合いの席を持ち、複数年契約などを提示された模様。その際に宣言残留を認める方針を伝えられており、残留の可能性も残される。

関西国際大から11年ドラフト4位で入団し、8年間で472試合に登板したタフネス右腕。決め球の鋭いシンカーと右左関係なく強気で攻めるスタイルで地位を築き上げた。昨季、主にセットアッパーとして70試合に登板したのに続き、今季は守護神として2年連続チーム最多となる60試合に登板。4勝5敗、27セーブ、防御率2.15の成績を残した。12年には新人王、13年には33セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得するなど実績も十分だ。

今季推定年俸が1億3000万円で人的補償などが必要なAランクだが、宣言した場合、去就が注目される。

益田直也(ますだ・なおや)
1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれ。市和歌山商では遊撃手。関西国際大入学後に投手転向。11年ドラフト4位でロッテ入団。1年目にプロ野球新人記録を更新する72試合に登板。41ホールドをマークして新人王。翌13年は最多セーブ。プロ入り8年で通算472登板は歴代3位。今季推定年俸1億3000万円。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。

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ロッテ、嶋の調査継続[サンスポ]

ロッテは22日、楽天を退団することが決まった嶋について、引き続き獲得調査を行う。球団幹部が「細川もいるが、やはり経験がある捕手なので」と明かした。チームの捕手は、17日のドラフト会議で指名した2人を含めると8人で、39歳の細川以外はいずれも20代。2013年に楽天の日本一に貢献し、日本代表の経験もある34歳は貴重な存在。今後も動向を注視する。

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ロッテ2位指名の東洋大・佐藤都 強打の捕手へ、外野手との二刀流も期待、選択肢としては「あり」[スポニチ]

野村、古田、阿部―。今季は西武・森友哉が捕手として史上4人目の首位打者に輝いた。強打の捕手。守備力が重視されるポジションだが、打てる捕手がいるチームはやはり強い。歴史が証明している。

ロッテがドラフト会議で2位指名した東洋大・佐藤都志也捕手を取材してきた。昨年はDeNA・上茶谷、ソフトバンク・甲斐野、中日・梅津の女房役としてプロ1年目から1軍で活躍した先輩たちの球を受けた。二塁送球は1.8秒台をマークする。本人からは「打てる捕手としてレギュラーを獲りたい」と捕手として強いこだわりを感じた。

ところが球団は、21日の指名挨拶で捕手と外野手の二刀流として期待していることを伝えた。2年春に首位打者を獲得し、通算8本塁打を放ったように一発もある。加えて、50メートルは5秒9という俊足。大学日本代表では、外野手としても活躍した。選択肢としては、当然「あり」だろう。

「プロの捕手」というポジションは特殊で、キャッチングが上手で、強肩ならば、「我慢すればいい」という単純なものではない。1年間で143試合をこなすリーグ戦で、同じ相手と何度も対戦を繰り返す。しかも、エースが君臨するアマチュアと違い、どの球団にも10人以上の投手がベンチにいる。

その特徴を生かしながら、過去のデータと現在の状況を読んで、打者といたちごっこのような勝負を繰り返す。経験が大きくものをいう仕事なのだ。成功と失敗の経験値は多ければ多いほどいい。一般的に捕手を育成するのには、長い時間を費やすことが多い。

打力のある捕手を2軍でじっくりと育成していては、打撃を1軍レベルに慣れさせることができない。逆に遠回りとなってしまう。そのため、捕手でありながら打撃がいいと、内野や外野に転向するパターンは、これまでも数多くあった。

それを打開するために、打者として1軍で起用しながら、捕手として経験を積ませていくしかない。今季のMVP候補に挙がる森は、1年目からDHや外野で出場しながら、捕手としての出場を増やしていった。守備力と打力を同時に1軍に引き上げるのは難しいだけに、強打の捕手を育成させるのには、とてもいい成功例となったと思う。

日本ハムの近藤も、森と同じようなプランで進めてきた。捕手としてレギュラーを獲ることはできなかったが、現在は打力を生かし、DHに内外野もこなす。これだって、捕手だけの育成にこだわっていたら、自慢の打撃を生かし切れていないだろう。来春のキャンプから佐藤都は忙しい日々を過ごすことになる。どんな成長曲線を描くのか、楽しみでもある。

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