金の卵を育てる。ロッテ吉井理人投手コーチがドラフト1位指名の大船渡・佐々木朗希投手(17)の育成を心待ちにした。
現在はみやざきフェニックス・リーグで指導中。「まだ実際に(映像を)見てないから何とも言えないけど、世間の噂を聞くとものすごいピッチャーらしいので」と不適な笑みを見せた。
育成プランは、じっくりと見極めて考えていく。高卒でプロ入りする場合、通常はプロのように満足に冬場のトレーニングができないことを指摘。自身の体験を踏まえ「高校の時の絶好調に戻るのに遅い子だと1年半。僕なんか2年かかった。早い子でも半年はかかる。まずはそこですよね」と話した。自身はプロ2年目で初の1軍マウンドを経験。体作りと並行して163キロを投じた感覚を取り戻させる。
もちろん予習には余念がない。オフには、14年からの筑波大大学院在籍時に指導を受けた、同大野球部監督で動作解析のスペシャリスト川村卓氏の元を訪れる予定だ。「佐々木くんの動作解析をしたことがあるというので、お話を聞いてみようかな」と、データを頭に入れた上で臨む。「あの辺の年代は体もまた急変するので、投げる感覚も変わってくる。その辺を注意して見ておかないといけない」。今季、種市、岩下ら高卒投手が大きく花開いたようにロッテには若手が育つ環境がある。不安はない。
ロッテからD5位指名された福田(法大)が23日、永野チーフスカウトらの挨拶を受けた。176センチ、80キロの好打の遊撃手は今年身につけた、バットを頭の上まで高く掲げて構える“スカイツリー打法”が特徴的。大阪桐蔭高2年夏の甲子園で優勝するなど、小、中、高で日本一を経験している。「小さい頃から目指してきたプロで日本一を味わえたら、今までにない嬉しさだと思う」と胸を躍らせた。
ロッテのドラフト5位で指名された福田光輝内野手(21)=法大=は23日、神奈川・川崎市の同校野球部合宿所にてロッテ・永野チーフスカウト、下敷領担当スカウトの指名挨拶を受けた。
「指名されたときは驚きの方が大きかったけど、日にちがたって実感もわいてきた。(祝福の連絡は)200件くらいきました」。
大阪出身。小・中・高大と全てのチームで主将を任された。さらに、東淀川ボーイズでは小、中と全国大会優勝。大阪桐蔭高でも2年夏に、1学年上の香月(現ロッテ)らとともに甲子園優勝を経験した。法大でも現在、最後の秋に優勝争いを展開しており、日本一の可能性も残している。
学生野球であらゆる栄冠をつかんできた福田が、プロの舞台でも目指すのはもちろん優勝の2文字。「プロは小さい頃から目指してきたところなので、そういうところで日本一を味わえたら、今までにない嬉しさだと思うし、そういう選手になりたい」と胸を躍らせた。
ロッテからドラフト2位に指名された東洋大の打てる捕手・佐藤都志也(聖光学院)が1番右翼で先発出場。通算100安打にあと6本と迫り、少しでも打席数を多く回すための特例処置。2打席目に詰まりながらも右翼線に落とす二塁打を放ったが、5打数1安打に終わった。
「(中大の)後藤は球速表示よりボールが手元で伸びていて、ちょっと詰まりました。明日5打数5安打するだけ。できなかったら終わるだけですから」本人は時折笑顔も見せて話した。そして「明日勝って3回戦に持っていきたい」と中大の完全V阻止に意欲をみせる。5の5は至難の業。3回戦に持ち込み可能性を膨らませたいところだ
。ロッテにドラフト5位指名された法大・福田光輝内野手(4年)が23日、川崎市内の合宿所で永野チーフスカウト、下敷領スカウトから指名挨拶を受け、4つ目の日本一を手土産にプロ入りすることを誓った。
「小中高では日本一になった。学生野球は最後なので、少しでも可能性があるならばあと1つ、取りたい」。
小、中学校で日本一になり、大阪桐蔭に進むと2年夏には全国制覇を経験した。現在、法大は東京六大学秋季リーグ戦で最終節を残し、2位。日本一に挑戦できる明治神宮大会進出は他力本願だが、最後のタイトルで有終の美を飾る。
俊足巧打の遊撃手。チームは藤岡、三木、平沢とレギュラー争いが激しいポジションだが、永野チーフスカウトは「肩の強さは安定しているし、守りだけでも1軍に入れる力はある。2桁本塁打を打てるパワーもある」と期待。福田は「打率3割を安定して打てる打者になりたい。広島の森下(明大)は六大学でも対戦したし、上の世界でも戦いたい」と目を輝かせていた。
ロッテがドラフト5位指名した法大・福田光輝内野手(21)が23日、川崎市内の同野球部合宿所で永野チーフスカウト、下敷領担当スカウトから指名挨拶を受け、未来の「チームの顔」になることを誓った。
小・中・高・大と全てのチームで主将を担ってきた。さらに、東淀川ボーイズでは小、中と全国大会優勝。大阪桐蔭高2年夏にも1学年上の香月(現ロッテ)とともに全国制覇を経験した華麗なる経歴を持つ。将来的にはロッテの主将候補となり得る逸材は「周りから『任されても大丈夫』と言われるような選手になれれば」と言葉に力を込めた。
チームメートになる中村奨の背中を追いかける。「(同じ)六大学(早大)出身ですし、143試合を戦い抜ける体づくりについて聞いてみたい。プロでたくさん経験のある選手ですし、身になることは全部聞いていきたい」と“弟子入り”を希望。同じ内野を守る若手リーダーを目標に掲げた。
3年秋のリーグ戦以降に打撃フォームを見直した。「トップを高めの位置に取って、強い打球をはじき返せるように」と、バットを高く掲げて、一本足でフルスイングする独特のフォームに改良した。通算868号の王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)のような一本足打法で、バットの運びは日本ハム、巨人などで活躍した小笠原道大氏(現日本ハムヘッドコーチ兼打撃コーチ)を彷彿とさせる。
永野チーフスカウトは「グラブさばきもいいし、スローイングも安定している。攻守堅実。パワーもあって振りは強いし、レギュラーを取ったら10本打てる。打率2割6分で2ケタ本塁打打てますよ」と、ポテンシャルの高さを明かした。
「本塁打より、打率を残せるように。打率3割を安定して残せる打者になりたい」と高い目標を設定した。強いリーダーシップを秘めたHOSEIのキャプテンが、プロの世界で光り、輝く。
ロッテ・平沢大河内野手(21)が22日、ドラフト1位指名の大船渡高・佐々木朗希投手(17)の“お目付け役”就任に意欲を示した。自身も2015年ドラフトで2球団競合のドラ1。しかも、宮城出身で、岩手出身の右腕とは東北人という共通点もある。「僕も人見知りでしたけど、東北の人は人見知りが多い」と、自分と照らし合わせ、佐々木の性格を予測。「投手なので技術的なことは教えられないですけど、こっちの生活に慣れるまでに時間がかかると思うので、そういう面で色々と話してあげたい」と球場外でのサポートを約束した。
最速163キロの“令和の怪物”目当てに忍び寄る“甘い誘惑”も断つ。「僕らも新人の時に球団の人に言われましたけど、取り巻きの人とか、怪しい社長さんが近づいてきて、色んな誘いを受ける。怪しい人と、そうでない人の選別はしないといけない」とした上で、「断る勇気も必要だと教わった。断れない時は僕たちが言わなくちゃいけない」と先輩としての自覚を口にした。時には華麗なディフェンスで“金の卵”を助けるつもりだ。
ロッテのドラフト5位指名の福田(法大)が23日、川崎市の野球部合宿所で永野チーフスカウト、下敷領担当スカウトから指名挨拶を受けた。14年の大阪桐蔭2年時には、夏の甲子園で優勝。
目標は高校の先輩に当たる楽天・浅村で「中学時代に見て(大阪桐蔭)に入りたいと思った」と、憧れの背中を追っていく。
巨人は今季、国内FA権を取得したロッテ・益田直也投手(29)の獲得調査に乗り出すことが23日、明らかになった。
球団は来季構想の1つとして、7、8、9回を任せる救援陣をさらに強固にしていく方針。今季60試合に登板し、27セーブを挙げた右腕は抑えだけでなく、セットアッパーとしても実績があり、最重要課題のリリーフ補強に合致する人材だ。
また、西武・十亀剣投手(31)、パドレス傘下3Aを自由契約となった牧田和久投手(34)の動向にも注視していくなど、投手のFA補強に本腰を入れる。
野手では阿部が引退し、左打者の補強を視野に入れている。ロッテの鈴木大地内野手(30)もFA宣言した場合、調査対象選手としていく考えだ。
プロ野球は23日、ソフトバンクが巨人を破って3年連続の日本一に輝き、日本シリーズが終了。24日から今季のフリーエージェント(FA)有資格者が権利を行使するための申請期間がスタートした。
土日、祝日を除く7日間以内で、1日に締め切り。翌2日にFA宣言選手が公示され、3日から所属球団を含めた各球団と交渉できる。
今オフ動向が注目されているのは、野手ではロッテ・鈴木、ソフトバンク・福田、ヤクルト・バレンティン、大リーグ挑戦を視野に入れる西武・秋山ら。投手では広島・野村、西武・十亀、ロッテ・益田、楽天・美馬ら。ロッテ・鈴木の動向によって、同タイプの内野手で阪神を退団した鳥谷、ヤクルトを退団した大引にも影響を与えそうだ。
昨年は5選手がFA宣言し、浅村が西武から楽天、炭谷が西武から巨人、西がオリックスから阪神、丸が広島から巨人に移籍。西武・中村は残留した。
12球団の有資格者は以下の通り。