わたしはかもめ2020年鴎の便り(3月)

便

3月29日

[プロ野球番記者コラム]ロッテナインの故郷を「ストリートビュー」で探訪[ニッカン]

◇We love Baseball

ロッテ鳥越裕介ヘッドコーチ(48)の母校、大分・臼杵高を29日に訪れた。臼杵駅改札を出ると、左側に明るい色の校舎が見える。駅側に校門はない。橋を渡って、川沿いを歩いて遠回り。学校の南側には小高い山があった−。

本当は、29日は家から1歩も出ていない。外出自粛要請に従った。ロッテ担当記者として、在宅ワークで何ができるか。グーグルの「ストリートビュー」で、選手や首脳陣の故郷を“歩いて”みることにした。

取材に限ったことではない。私は、接する相手のルーツを知りたい。どんな景色で育ってきたのか。山、波、煙突、神社…。眺めてきたもので性格が変わるとは思わないが、何となくバックボーンを感じたい。あぁ、鳥越コーチはあそこの体育館で、文化祭の時に野球部仲間と爆風スランプを歌ったのか、と。

次は富山・魚津市へ。石川歩投手(31)の故郷だ。赤い柱が目立つ商店街が続く。一方通行路を直進すると、日本海に出た。蜃気楼で有名な魚津の港。晴れれば立山連峰も見えるはずだ。ロッテは今季も富山での試合が予定されている。

大きな池がある大阪狭山市を少し歩いてから、一気に青森・八戸に飛んだ。田村龍弘捕手(25)のプロ入り前を疑似体験する。中学を卒業し、1人で見知らぬ街へ−。実際に全く違う景色を見比べると、その決断に感服の思いになる。

便利な時代だ。手のひらの上で海外へも行ける。日本から約1万2000キロ先、カリブ海のキューバへ一瞬で向かった。レオネス・マーティン外野手(32)が育ったというコラリージョの街は「歩ける」ほどのデータはなかった。写真が1枚。パステルカラーの家が印象的で、どんな故郷なのか聞いてみたい。

1人1人の情景を知れば知るほど、奇跡に感じる。大人になった彼らが集い、100メートル少々に収まる狭いグラウンドで一丸となって、小さなボールと大きな夢を追う−。寝転がりながらの“ストビュー旅”で、シーズン開幕への思いがさらに募った。

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ロッテ練習自粛も検温の仕事、練習は31日再開予定[ニッカン]

ロッテは練習自粛2日目も、選手達は自宅などで待機した。それでも「検温」の仕事がある。2月の石垣島キャンプから全選手が徹底。

この自粛期間中も毎朝検温し、タブレットに入力し送信。提携する順天堂大医学部付属病院でも確認できる仕組みになっている。練習は31日から再開する見込みだ。

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福田秀、ロッテの“熱男”宣言!「元気」&「声」で若手引っ張る[スポニチ]

ロッテ・福田秀平外野手(31)がスポニチ本紙のインタビューに応じた。昨オフ、フリーエージェント(FA)宣言でソフトバンクから移籍。オープン戦では打率・375をマークするなど早くも存在感を増している。「熱男」のパフォーマンスなど球界屈指の元気印である古巣の先輩・松田宣浩内野手(36)のように、新天地ではムードメーカーとして若手を引っ張ることも宣言した。

≫現在は世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大し、プロ野球界もシーズン開幕を延期し、練習試合さえもできない前代未聞の事態に陥っている。
福田秀
「東京五輪も延期になっているし、プロ野球も開幕延期になるのは当然だと思っています。でも、野球選手にできることは野球しかないですからね。」
≫新天地に移籍し、オープン戦で2位の打率.375をマーク。順調な仕上がりが際立っていた。
福田秀
「開幕を3月20日に合わせてきたので…。コンディションが良くて状態がいいときは“ある程度の結果は残るな”という感じは昨年から自分の中で持っていました。でもシーズンは長い。オープン戦でも前半は良かったけれど、最後はよくなかった。悪いときにどうやるかがプロ野球。一流の選手は立ち直りが早いですからね。」
≫いい結果を残せた理由は?
福田秀
「とにかく相手の球をシンプルに打ちにいくことができている。それが好調のときの打てる要因だと思います。その考え方は、昨年から一緒ですね。技術的な取り組みも、昨年から変えていません。」
≫ここ数年で変わったことは?
福田秀
「(狙い球を絞る)目付けですかね。どうしても、3年前までは1日1打席のチャンスをもらえるか、もらえないか。先発で出場しても、今日打てなかったら次の日は出られない。そんな中でやってきたので“見逃し三振をしたくない”とか思っていました。一昨年ぐらいから“目付けをしっかりして、打てないボールは仕方ない”と思えるようになった。割り切りですね。」
≫オープン戦、練習試合で3本の先頭弾。打撃練習から角度ある打球を打っている。
福田秀
「若い頃は違いました。打撃練習での意識はゴロを打たないということだけです。(ホークス時代に)柳田とか、川島さん、スコアラーさんから“長所を消しているよ”と言われて、自分の中で変化というか、変えていこうと思いました。それがきっかけですね。」
≫開幕で戦うはずだったソフトバンクとは20日から3連戦を実施。3年連続日本一の古巣の強さは、敵となってどこに感じたか?
福田秀
「やっぱり元気。松田さんがどれだけ大きな存在なのかを改めて感じました。その前も川崎宗則さん、小久保裕紀さん、松中信彦さんが大きな存在だった。ベテランが率先して元気を出し、それに引っ張られて若手も声を出す。ベンチ内でもっと会話をしないといけない。会話というのは、情報提供であって“相手投手が投げた今の球はどうだった”とか、もっとコミュニケーションを取って、なおかつ元気を出して野球をやるのが大事。」
≫元気の重要性をロッテに伝えたい?
福田秀
「この前は無観客試合だったので松田さんの声はとても響く。ときにはベンチから笑いも出て盛り上がる。そういう部分はマネしないといけない。僕は松田さんを尊敬しているし、自分もそういう存在になれるように頑張りたい。“若手に声出せ!”というのは簡単だけど、感じてもらわないといけない。僕が“声を出せ!”ということはせず、自分が率先して声を出していきたいと思っています。」
≫元気にスランプはない。
福田秀
「人間はやっぱり、調子が悪いときに声が出なくなるものなんです。でも、そういうときに若い子が僕をいじってくれてもいい。“いつもより声出ていないですね”と言ってくれてもいい。そうなると、ベンチの中でまた会話が生まれて、笑いが起きて、明るくなる。松田さんのように元気を出してきたい。」
≫最速163キロ右腕のドラフト1位・佐々木朗、前阪神の鳥谷といった今季の注目選手と同僚になった。
福田秀
「(佐々木朗は)僕が今まで見た中で1番の投手だと思います。人と比べることはできないけれど直球はとんでもないですよ。鳥谷さんとプレーできることは、めちゃくちゃ楽しみです。あれだけのレジェンドなので…、野球する姿を見て、僕自身も学ぶことが多いと思うんですよね。」
≫改めて今季の目標は?
福田秀
「今季の目標は、まず規定打席に達すること。そのために1日1日をいい準備をする。とにかく目の前ことを必死にやるだけです。」
福田秀平(ふくだ・しゅうへい)
1989年(平元)2月10日生まれ、神奈 川県出身の31歳。多摩大聖ケ丘から06年高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。10年4月30日のロッテ戦に代走で1軍初出場。11年に登録を内野手から外野手に変更。15年には歴代1位(当時)の32回連続盗塁成功を樹立。昨季は80試合で打率.259、26打点、9本塁打。1メートル82、77キロ。右投げ左打ち。

◇取材後記

インタビュー取材を行ったのは24日。ZOZOマリンでの練習を終え、福田秀が用意された部屋に入ろうとした時、少し離れたところで群がる報道陣を発見した。「佐々木くんの取材が始まるんですか?」この日はドラフト1位・佐々木朗がプロ入り後、初めてフリー打撃に登板した日。注目ルーキーの囲み取材がいつ始まってもいいように各社が準備している状況だった。「もし、始まったらインタビューを中断して、そっちの取材に行ってください。大人の事情ぐらい分かりますから。大丈夫ですよ」。優しい笑顔で言ってくれた。幸いにもインタビューを中断することなく佐々木朗の取材にも間に合った。駆け足での質問攻めにも嫌な顔をせず丁寧に答えてくれた。この男を応援したい。素直にそう思った。

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プロ野球開幕への「壁」入場制限どうする?提言に「入場者特定手段の確保」[スポニチ]

現在、4月24日の開幕を目標としているプロ野球。感染状況の推移と同時に開幕への大きな「壁」となりそうなのが入場制限の問題だ。球界全体で意見はまとまっておらず、ソフトバンクは27日に、4月24日から5月31日の主催チケット販売を中止し、6月開催分の販売開始も延期した。

政府の専門家会議が19日に出した提言では大規模イベントにおいて、入場者は「手が届く範囲以上の距離を保つ」ことが、感染対策の一例に明記された。球場により形状や席種が異なるため、共通の具体的な目標値は出せないが、提言に沿えば5割減以上、最大7〜8割減の入場制限が見込まれる。ただ「同居する家族」については、座席の距離を離す必要がないと認識されている。日常から濃厚接触しているためだ。

その点も踏まえ、チケットの販売方法がより困難になってくる。Jリーグと合同で設置した新型コロナウイルス感染症対策の専門家チームからの提言は、観客から感染者が出た場合の対応として「入場者を特定するための手段の確保」を挙げている。22日にさいたま市で開催された格闘技の「K−1 WORLD GP」では、埼玉県からの依頼で追跡調査のために、入場者はチケットの半券に住所と氏名を記入した。入場者の個人情報などをどのような形で求めていくのかも今後の検討材料となりそうだ。

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各球団の対応、ロッテは検温義務づけ、中日は室内練習場消毒[スポニチ]

◇ソフトバンク:自主練も自粛

福岡県の小川洋知事が28日夜の会見で29日までの外出自粛を要請したことで、この日は1、2軍ともに自主練習も含めて自粛。ペイペイドーム、球団事務所も閑散とし球場警備員は「今日は来られませんね」と話した。30日以降は状況を見ながら判断していくが、基本的には3勤1休で全体練習を進めていく見込みだ。

◇ロッテ:検温義務づけ、自宅から報告

全体練習は28日から3日間中止。ナインを自宅待機としているが、その間も検温を義務づけ、タブレットで健康状態を報告させている。31日からは練習を再開する予定だが、当日の状況によって臨機応変に対応することも視野に入れる。井口監督も「いつ誰が(新型コロナウイルスに)かかるか分からない状況なので、その対策だけはしっかりやりたい」と話している。

◇中日:球場を清掃、消毒

ナゴヤ球場はひっそりと静まり返っていた。中日は1、2軍とも完全休養日に加え、室内練習場には29、30日と「使用不可」の張り紙。30日には球場の清掃と消毒が行われるため、2軍の数選手が球場から室内に練習道具などを移動するために姿を見せただけだった。

◇ヤクルト:練習試合中止

小池百合子都知事の外出自粛要請を受け、前日28日に続いて日本ハムとの2軍の練習試合は中止。全体練習を予定していた1軍も休養日となり、神宮球場を含め、戸田球場などの球団施設の使用を禁止した。30日は1、2軍ともに自主練習日で、31日から全体練習を再開する予定となっている。

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ロッテ、全選手に自宅待機&検温義務付け、28日からの練習試合は中止[デイリー]

ロッテが新型コロナウイルス感染予防対策として、選手の体調管理を徹底している。チームは28日から3日間、全体練習を中止。球団は3日間、自宅待機する全選手に検温を義務づけた。

選手は、配布されたタブレットに数値を入力するシステムでデータを共有。厳しいチェックで蔓延を防ぐ

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