7年連続で40試合以上に登板したロッテの鉄腕・松永昂大投手が、淡々とプロ8年目に備える。
昨季終盤の左肩痛も癒え「アジリティー(敏捷)系を練習に多めに入れています」と球団を通じてコメントした。開幕した場合も、試合中の「密」が制限される可能性が高い。「ブルペンは何も変わらないと思います。マウンドに向かう時のグータッチは、エアで2メートル離れてですかね」とイメージしていた。
WBC延期の可能性が高まったことにNPBの斉藤惇コミッショナーは「やむを得ないこと」と受け止めた。
オリンピック(五輪)が来年に延期となり、稲葉篤紀監督に続投を要請。プロ野球開幕が遅れ、正式契約に至っていないが、続投なら2つの主要国際大会に挑む可能性もあった。続投が決まれば従来通り、五輪の金メダル獲得へ全精力を注ぐ。
来季の日程面ではプラス材料も。五輪イヤーはシーズンに中断期間を設けるため、143試合実施へ開幕が早まり、今年は3月20日に開幕を設定していた。WBCの開催時期と重なるため、来年実施されれば過密日程になっていた。
プロ野球12球団のオーナーが団結して新型コロナウイルスによる球界の危機を乗り切る。
12日、オンラインで臨時オーナー会議を開催。11日の12球団代表者会議で示された6月半ばから下旬の開幕を目指す方針が球団トップ間でも確認された。一方で大幅な試合数削減に、当面の無観客試合も決定的。収入の激減が避けられない状況に議長を務めたDeNA南場智子オーナー(58)が危機感をあらわにした。
オーナー会議初の女性議長でもあるDeNA南場オーナーの論点は明確だった。6月半ばから下旬の開幕を目指す方針で一致したと表明した上で「プロ野球はかつてない危機的ともいえる状況です。球団経営にとって非常に大きな問題。減収のインパクトは大きい。大きな影響を全ての球団が受け、それは球団経営だけでなく、選手、ファンの皆さんへの影響もある。従って、みんなで力を合わせて乗り越えていく」と凜と説いた。
今年は7、9、11月に行われる予定だった球界トップの集いは「国難」の状況下で臨時で行われた。約1時間半の会議で経営状況の確認や意見交換がなされた。当面の危機回避もあるが、長期にわたり尾を引くことになりかねない事態だ。「経営基盤を安定的かつ健全にしていかなければ、プロ野球そのものがしっかりと存続していく保証にはならない」。斉藤惇コミッショナーも「プロ野球として独立採算、自立できるようにしていかなければ。長期的に経営問題を考えていこうという話もあった。親会社から補填を受けるのでは社会人野球と同じことになる」と加えた。多くの球団の親会社もコロナ禍が直撃し、従来の支援は望みにくい。
82試合を見込むメジャーでは、試合数に年俸を比例させると大リーグ機構と選手会が3月に合意。11日は収益の折半が提案された。だがプロ野球の統一契約書には新型コロナウイルスの感染拡大のような不測の事態で減額できる条文がない。選手会との労使交渉が不可欠だ。南場オーナーは「現在の状況が苦しいというのは皆さん共有している。その中の1つの要素として話題には上がった」と慎重に話した。今後、試合数が決まれば協議される可能性はある。今季年俸を維持しても今オフの年俸交渉への影響は否めない。
まずは感染予防に全力を尽くし、最短で6月19日開幕の120試合が目標となる。同26日なら114試合、7月3日なら108試合を見込む。交流戦、球宴の中止が決定し、CSの実施も日程的に難しい。「楽観視できる状況ではない。ただファンの皆さまに野球を届けたい」。安全に1試合でも多く−。南場オーナーが総意を伝えた。
プロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンラインで行われ、DeNA南場智子オーナーが「今季は試合数が削減となり、また開幕した場合でも無観客となる可能性もあり、プロ野球はかつてない危機的ともいえる状況です」と話した。
10球団のオーナーと2球団のオーナー代行が参加。6月中旬から下旬の開幕を目指す方針を確認した。議長を務めた南場オーナーはZoomで会見し「(開幕のために)選手、スタッフ、関係者の安全と健康を確保し、日程を含め、移動や試合中のリスクを最小限に抑えるための準備と、ガイドラインの作成をより迅速に行っていくということで一致した」と説明した上で、プロ野球の置かれた厳しい現状に言及した。
直面しているのは経営面の問題だ。同オーナーは「減収のインパクトは大きい。球団経営だけでなく選手、ファンへの影響もある。ここをみんなで乗り越えていこうと一致した」と話した。選手の待遇問題なども1つの要素として話題に上がった。だが、喫緊の課題は経営基盤をしっかりさせること。出席したオーナーからは「今回のような出来事が今年だけで終わる保証はない。短期的でない中長期的に何ができるか」という指摘もあった。
会見に同席した斉藤惇コミッショナーは「プロ野球として独立して長期的にやっていけるようにしようと。親会社から補填を受けているようでは社会人野球と同じじゃないかというのもある」と球団経営の健全化に、あらためて目を向けた。
各球団本拠地は緊急事態宣言の解除が早まりそうにはない。各オーナーがコロナ禍の現状をどう把握しているかについて南場オーナーは「地域によって違いもある。すぐに楽観視するような状況ではないと一致している。ファンの方々に野球を届けたいというのがある。緊急事態宣言が解除されたら、速やかに準備したい。各地域で個々で説明したのではなく、プロ野球だけ浮かれているという状況にはならないと一致している」と説明した。
今後、最短6月19日の開幕に向けて、検討していくことになるが、開幕のゴーサインを出す道筋については「目指す方向性は明らかですし、タイミング的にはざっくりと6月中旬から下旬を目指すということで合意している。選手、関係者の健康の確保がしっかりと定まるか、世の中の感染状況の推移を見極める。12球団代表者会議で決まっていくと思う」とした。
ロッテ藤原恭大外野手(20)が球団公式インスタグラムで実施中の「Q&A」企画で、ファンからの質問が過去最多を更新した。
12日午後2時時点で1150件を超えた。藤原で10人目となる同企画では、これまでは荻野貴司外野手(34)が最多の質問1008件を集めたが、14日午後2時の締め切りを前に、早くも上回った。
藤原は「嬉しいですね」と喜びのコメントを寄せつつ「先輩方は皆さん、盛り上がっていましたし、こんなに質問をいただき、ファンの方の期待に応えられる回答ができるか、ちょっと心配です」と恐縮していた。
プロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンラインで開かれ、新型コロナウイルスの感染拡大への対応策などを協議し、11日の12球団代表者会議で示された最短で6月19日となる複数の公式戦開幕案が球団トップ間でも確認された。試合数削減と当面の無観客開催が決定的な中で、経営面への危機感も共有。議長として記者会見に臨んだDeNA・南場智子オーナー(58)は、12球団の団結の必要性を強調した。
今年度の議長として記者会見に臨んだ南場オーナーは球団経営の現状をこう表現した。
「プロ野球は、かつてない危機的ともいえる状況です」。
公式戦開幕が3月20日から大幅に延期され、試合数は1チーム143から大幅に削減。開幕しても、当面は無観客で実施される見通しだ。同オーナーは「減収のインパクトは大きい。(球団は)親会社の補填で成り立つのではなく、経営基盤の充実というのは大変に重要な問題」と強調。影響が今季だけで終わる保証もなく、中長期的な経営安定に向けた、新たな収益確保の形など議論を継続する。
11日の12球団代表者会議で方針が決まった最短6月19日の開幕については「緊急事態宣言が解除されたら速やかに準備したい。できる準備はしておこうということで一致している」と説明した。
ある球団関係者によると、同26日、7月3日の開幕案も提示されている。6月19日に開幕できれば、雨天などによる中止があっても120試合の開催が可能。7月3日まで延びると最大108試合に減少するという。
移動のリスクを最小限にとどめるため、1度の遠征で関東、関西にとどまり、なるべく連続して試合を消化できる日程面の検討も今後、進む見通し。開幕後に感染の第2波が起きた場合、中断期間を設けることも想定しなければならない。
約1時間半の会議を終えた南場オーナーは「ファンの方々に野球を届けたい」と言葉に力を込めた。それが12球団の総意。次回は22日の代表者会議で今後の対応を協議する。
無観客開催などに伴う選手の年俸への影響について、南場オーナーは「現在の状況が苦しいというのは皆さん共有している。その中の1つの要素として話題には上がった」と慎重に話した。プロ野球の統一契約書には不測の事態で減額できる条文はなく、変更には選手会との労使交渉が必要となる。開催できる試合数が決まった後、協議される可能性はある。
新型コロナウイルスの感染拡大によって公式戦の開幕が大幅に延期されているプロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンライン形式で開かれ、11日の12球団代表者会議で決めた6月半ばから下旬の開幕を目指す方針を確認した。
会議には10球団のオーナーと2球団のオーナー代行が出席。試合数が1チーム143から最大で125に減り、開幕してもしばらくは無観客で実施されることから、球団経営への影響は大きい。議長の南場智子・DeNAオーナーは会見で「かつてない危機的状況」とし、「各球団とも経営基盤の充実が必要。何ができるのかを検討していく。(コロナ禍が)今季だけで終わる保証はなく、中長期に向けた視点が必要との指摘もあった。引き続き議論を進めていく」と語った。
ロッテは12日、球団インスタグラムの「Q&A」企画で前日の11日から藤原恭大外野手(20)への質問の募集を開始したところ、1000件を上回る質問が寄せられたと発表した。
藤原は「「本当ですか?嬉しいですね。まだ質問は見ていないです。先輩方は皆さん、盛り上がっていましたし、こんなに質問を頂きながらファンの方の期待に応えられる回答ができるかちょっと心配です」とコメント。
質問の締め切りは14日の午後2時。
2021年3月に予定されていた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催が中止されると、11日(日本時間12日)に米メディアが報じた。次回の開催は2023年か25年になるだろう、と伝えている。
スポーツ専門局ESPN(電子版)などは「情報提供者によれば『今、WBCは優先事項ではない』と話した」と伝えた。さらに「WBCの関係者によれば『2023年までやることはない』といっていた」という。東京五輪のような1年延期、などの措置ではなくおよそ1大会分、間隔を開けることになる。新型コロナウイルスの感染拡大で開催への見通しが立たないことが影響した。
本来であれば、21年の3月9〜23日に開催され、会場は米国と台湾、日本。準決勝と決勝戦は米フロリダ州、マーリンズの本拠地、マーリンズ・パークで行われる予定だった。
17年の前回大会で日本代表・侍ジャパンは、ドジャースタジアムで行われた準決勝で米国代表に1−2で惜敗。決勝では米国代表がプエルトリコ代表に8−0で勝利し、初優勝を飾った。
来年3月に開催予定だった第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で23年に延期されると11日(日本時間12日)、複数の米メディアが報じた。今大会は前回より4チーム多い20チームの参加が予定されていたが、すでに予選も延期されている。今後、正式決定を経て各国に通知される見込みだ。
世界の強豪が集う祭典が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期を余儀なくされた。スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、関係者は「(WBCは)現時点での優先事項ではない」とコメント。大リーグ、NPBとも今シーズンの開幕がようやく見え始めたばかり。世界的な感染の終息が見通せない状況で、WBCの開催も先送りとなった。
今大会は参加チームが20に拡大。日本を含む前回出場の16チームはすでに出場が決まっており、残り4チームを予選で決める予定だった。しかし今年3月に12チームが参加して米アリゾナ州で行われる予定だった予選は延期され、いまだ実施されていない状況だ。大会は来年3月に東京、台湾、米アリゾナ、フロリダ州で1次ラウンドを行い、準々決勝を東京ドームとマイアミ、準決勝と決勝をマーリンズの本拠「マーリンズ・パーク」で開催する予定だった。
日本代表は06年の第1回大会で優勝し、09年には連覇を果たした。来年は延期された東京五輪が夏に控えており、3月のWBCとの過密日程も懸念されていた。第5回WBCは2年延期されて23年に行われる予定。ESPNによると、次回大会は来年末まで有効な大リーグの労使協定に含まれており、22年以降の開催には再協議が必要になるという。
大会まではまだ10ヶ月あるが、新型コロナウイルスの感染拡大が長引けば各国が代表チームを編成することも困難になる。報道を受け、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「延期ということで、我々としてはやむを得ないだろうと思っている」と話した。
WBCの延期は来年の日本野球にとってマイナスばかりではない。来夏に延期された五輪と、2つの大きな国際大会を4ヶ月の間にこなすのは、難しい面が多かった。
まずは選手の負担。開幕直前とシーズン中に、侍ジャパンとして両大会で最高のパフォーマンスを発揮することは簡単ではない。供出するチームも故障などの大きなリスクを抱える。選出を渋ることも予想され、大きく編成の異なる2チームを用意しなければならない可能性もあった。来年11月にはアジアプロ野球チャンピオンシップも予定されている。
日程面でも影響があった。夏に五輪を挟む来季日程は、今年の本来の枠組みが踏襲される方針で、開幕は3月19日が最有力。21年WBCはマイアミでの準決勝が3月21、22日、決勝は23日に組まれていた。プロ野球開幕とかぶることで、仮に延期されず開催されれば難題の一つでもあった。
もっとも大リーガーが出場できない五輪やプレミア12と違い、現在の枠組みではWBCは世界最高峰の戦いであることは疑いがない。頂上決戦での興奮が、世界や日本の野球人気拡大に果たしてきた役割は大きい。WBCが3年後まで先延ばしされたことで、肩を落とす野球ファンも少なくない。
プロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンラインで開かれ、6月中旬から下旬の開幕を目標とした前日の12球団代表者会議での方針を確認した。感染状況を見極めながら、最短で6月19日の開幕を目指している。当面は無観客での開催を余儀なくされるなど経営面への打撃は大きく、中長期的な経営安定へ向け危機感を共有し、議論を継続させていく。
女性初の議長としてオンライン会見に臨んだDeNAの南場智子オーナーは、球界の思いを代弁した。「楽観視する状況ではないと一致している。ただやはりファンの方々へ野球を届けたい」。開幕について、前日の12球団代表者会議では6月中旬から下旬にかけて目指すことで一致。その方針をオーナー会議で確認した。
最短で6月19日が目標となる。「そのために安全と健康を確保し、日程を含め移動や試合中のリスクを最小限に抑える準備とガイドライン作成を、入念に迅速に行うと一致した」。状況を見極め、正式な決定は22日の代表者会議に委ねる。
試合数は従来の143から、最大120に削減される。球宴は中止。当面は無観客で始め、短縮が必至なCSは中止の可能性もある。「プロ野球はかつてない危機的とも言える状況」と指摘。感染症の影響は今年だけとも限らない。「球団経営を単独で安定させることが重要」と南場オーナー。斉藤惇コミッショナーは「プロ野球が親会社から補填を受けているのでは社会人野球と同じじゃないか、ということになる」と続けた。
会議では選手の年俸削減についても話題に上った。「その件に特化せず、今日はアイデアを出していこうという方向性で終わった」と南場オーナー。選手会との交渉が必要となるが、今後検討されていく可能性はある。
セットアッパー左腕のロッテ・松永が新型コロナウイルスの感染予防策として、試合中のソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)のための私案を示した。
チームでは救援投手がマウンドに向かう際、ブルペンでグータッチを交わして士気を高めているが「グータッチはエアで、2メートル離れてですかね」と話した。この日はZOZOマリンで練習したが、現状について「1月の自主トレと同じようなイメージ。これからシーズンに入っていくのでアジリティー(敏捷)系は多めに入れてます」と話していた。
プロ野球の臨時オーナー会議が12日に行われ、延期されている開幕を6月中旬から下旬に目指すことを確認。DeNAオーナーで、今年の議長を務める南場智子オーナーは「そのために選手やスタッフら関係者の安全と健康を確保し、日程を含め移動や試合中のリスクなどを最小限に抑えるための準備とガイドラインの作成をより入念に、迅速に行っていくということで一致した」と話した。
また「今シーズンは試合数が削減となり、開幕した場合でも無観客となる可能性があり、プロ野球はかつてない危機的ともいえる状況。球団経営にとって非常に大きな問題であり、各球団の状況についても各オーナーの皆様からご意見をうかがった」と南場オーナー。「減収のインパクトは非常に大きい。みんなで力を合わせて乗り越えていこう、ということで方向性は一致した」とした。
ロッテは球団公式インスタグラムで11日午前11時から藤原恭大外野手へ質問を募集したところ、12日午前11時時点で1131件の質問が届いていることを発表した。
募集は14日午後2時まで行う。なお、この企画は井口監督、益田、石川、種市、荻野、福田秀、中村奨、藤岡、田村が行い、これまでの最多質問数は荻野の1008件だった。回答は16日午後を予定している。
多くの質問が寄せられたことに対し、藤原は「嬉しいですね。まだ質問は見ていないです。先輩方は皆さん、盛り上がっていましたし、こんなに質問を頂きながらファンの方の期待に応えられる回答が出来るかちょっと心配です」とコメントした。
21年3月に開催予定だった野球の国・地域別対抗戦「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が延期される見込みになったと11日(日本時間12日)、複数の米メディアが報じた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きく、関係者がWBC開催について「現時点で優先事項ではない」と語っており、最短でも23年か25年まで開催されないという。現行の労使協定が21年12月で失効することも理由に挙げられた。
同大会は20チームが4組に分かれて対戦する1次ラウンドが3月9〜23日に東京ドームと台湾、米国のマイアミとフェニックスで行われる予定だったが、世界的なコロナ禍の影響で一時延期となっていた。日本や米国など17年の第4回大会に出場した16チームは既に本大会出場が決まっており、残る4チームはこの3月の予選で決まる予定だった。
日本は06年の第1回大会から2連覇を果たし、その後2大会は準決勝で敗退している。
プロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンラインで行われ、新型コロナウイルスの影響で延期されている公式戦開幕について、6月中旬から下旬を目指すことを確認した。6月26日、7月3日も候補だが、開幕日は6月19日の開幕を最優先とする方針。最短「6・19」開幕へ方向性が固まり、早ければ22日の代表者会議で開幕日が決まる。
各球団のオーナーは開幕延期に伴う試合数減、無観客試合による球団経営への影響についても意見交換。南場智子議長(58=DeNAオーナー)は「かつてない危機と言える状況。減収のインパクトは大きい」と危機感を訴えた。選手年俸についても触れられたことを明かし、「状況が苦しいのは共有している。その中の1つの要素として話題に挙がった」と説明した。
今後は球団単位だけでなく、12球団全体で経営基盤の充実に向けて中長期的な視野でアイデアを出し合っていくと確認。中日の大島オーナーは「プロ野球を永続的な世界にしていくため、プロ野球の灯を消さないためにどういった取り組みが必要か考えるべき、と一致した思いがある」と話した。
移動リスクの軽減を目的とした公式戦の開催方式について、セ・リーグでは首都圏と首都圏以外の試合日程を固めるプラン、パ・リーグでは同一カード6連戦案が浮上していることが12日、分かった。
セでは、数週間ごとに首都圏(東京D、神宮、横浜)とそれ以外のエリア(ナゴヤD、甲子園、マツダ)での主催試合を固めるパターンが検討されている。この日、オーナー会議に出席したヤクルトの衣笠オーナー代行は「(開幕後)始めの頃は、(ヤクルトが)広島に行ったら必ず阪神、中日と試合をしてから東京に戻る。広島は東京に来てヤクルトだけでなく、巨人、場合によっては帰りがけに中日(名古屋)に寄る」などと具体例を説明。「移動リスクを反映した日程は最初の1か月くらい。(感染状況が)改善されれば(通常の日程に)戻って行くと思う」と見通しを語った。
移動は週1回 一方、パでは、同一カード6連戦が検討されている。日本ハムの本拠地の北海道などは、空路の移動が避けられないため、週1回の移動で済む同案が浮上した。パの球団幹部は「開幕前の練習試合は集中開催があるかもしれないが、開幕後は難しいんじゃないか」という見解を示した。同一エリアでの集中開催案は公平性や費用の問題が指摘されており、「移動は週1回で片方で6連戦のような形も検討している」と話した。
早ければ6月上旬にスタートする開幕前の練習試合については関東、関西に分かれて集中開催する案が有力視される一方、開幕後の開催方式に関しては今後も協議を重ねていくとみられる。
来年3月に開催予定だった第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、新型コロナウイルス感染拡大を受けて2023年に延期されると11日、AP通信が報じた。MLBなどの承認を経て正式決定される。侍ジャパンにとって、3大会ぶり制覇は2023年までお預けとなるが、延期された東京五輪と半年の間に2度の国際大会開催という過密日程を回避。悲願の五輪金メダルへ集中していく。
第5回WBCは前大会に出場した日本を含む16チームに、予選ラウンドを通過した4チームを加え、史上最多となる20の国・地域で行うことが決まっていた。期間は来年3月9日から23日までで米国、日本、台湾で第1ラウンドを行い、準決勝からは米フロリダ州マイアミで開催する予定だった。
しかし、3月末に東京五輪の1年延期が決定。2大会のタイトな日程による選手のコンディション維持が懸念されていた。また、3月に米アリゾナ州で予定されていたWBC予選も新型コロナの影響で無期延期となっていた。
スポーツ専門局ESPN(電子版)によれば、関係者は「(WBCは)現時点の優先事項ではない」と説明。大リーグの労使協定は21年12月まで有効で、その先の開催には再協議が必要になるという。
この日の時点で主催者側からNPBへの連絡はないというが、斉藤惇コミッショナー(80)はオーナー会議後の会見で「こういう状況で延期するのはやむを得ないと思っています」と理解を示した。WBCは06年から始まり、日本は第1、2回大会で連覇。その後の2大会はともに準決勝で敗退していた。
WBCがなくなることで、来季公式戦は例年より開幕を早めることが可能となる。今季の当初予定と同様に夏場の五輪期間前後は休止することが濃厚。今年の日程に照らし合わせれば、来年の開幕は3月第3週の金曜日に当たる19日が有力だ。
17年の第4回大会で米国が優勝したことで、これまで消極的だったメジャーリーガーのWBCへの意欲は高まっていた。
17年に決勝で先発して7回途中無失点でMVPに輝いたメッツのM.ストローマン投手(29)は、3月に当時の写真4枚とともに「王者、王者。防衛することが待ちきれない」とツイート。一流選手の名前を挙げ、“最強チーム”結成を呼びかけた。すると、昨季47本塁打でMVPを受賞したドジャースのC.ベリンジャー外野手(24)は「(優勝を)取りにいこう!」、通算70勝のレッズ、T.バウアー投手(29)は「1000万%出る」などと反応。さらにスネル、イエリチ、らが参加の意思を示した。
新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となっているプロ野球は12日、オンラインで臨時オーナー会議を開き、6月中旬から下旬の開幕を目標にすることで12球団のオーナーが一致した。
その後、Web上で行われた会見に臨んだ南場智子議長(DeNAオーナー)は「6月中旬から下旬の開催を目指すという点について、出席者の皆さまからも確認をいただきました。そのために、選手、スタッフら関係者の安全と健康を確保し、日程を含め、移動や試合中のリスクなどを最小限に抑えるための準備とガイドラインの作成をより入念に、迅速に行っていくということで一致いたしました」と説明した。
すでに前日(11日)に行われた12球団代表者会議で、同様の方針が確認されていた。
ロッテの松永昂大投手(32)が12日、ZOZOマリンで自主練習を行い、体幹、ウェートトレーニング、ランニングで1時間半汗を流した。
チームは先月27日から「3密」をできる限り避けることを前提とし、1勤1休で自主練習を行っている。現在は練習時間が通常よりも短いが「基本、1月の自主トレと同じ感じのイメージですね。それよりはこれからシーズンに入っていくのでアジリティー系は多めに入れてます」と球団を通じ、コメントした。
ロッテは12日、球団公式インスタグラムで行っている藤原恭大外野手(20)への質問企画に、同日午前11時時点で1131件の質問が届いたと発表した。
新型コロナウイルスの感染予防の観点からチーム活動を休止しているが、ファンサービスの一環としてこの企画を実施している。これまで井口監督、益田、石川、種市、荻野、福田秀などが行い、ファンから反響を呼んでいる。
ファンからの最多質問数は荻野への1008件だったが、藤原がすでに1131件と大幅に更新。藤原への質問募集は14日午後2時までで、募集開始初日で球団最多質問数を更新する反響ぶりだ。藤原は「本当ですか。嬉しいですね。まだ質問は見ていないです。先輩方は皆さん、盛り上がっていましたし、こんなに質問を頂きながらファンの方の期待に応えられる回答が出来るかちょっと心配です」とコメントした。
質問に対する回答は16日午後を予定している。
新型コロナウィルスの影響で、来年2021年に開催予定のワールドベースボール・クラシック(WBC)が中止されると、11日(日本時間12日)複数の米メデイアが報じた。
ESPNは、エンリケ・ロハス記者が「新型コロナウイルスの世界的大流行のために、20カ国が参加するイベントは開催されない」と報じたほか、全国紙のUSAトゥデー紙も「複数の関係者が中止が決まったと語った」と、報じた。
ロハス記者の記事は「同大会の中止はほぼ確定している。関係者の1人は、現時点では、最優先事項ではないと語った」と書き出し、2021年の12月に労使協定が新しく締結されるので、MLBの参加は再交渉が必要で、WBC組織委員の1人は、2023年まで同大会の開催は見通しが立たないと話しているという。
同大会の母体となるWBSCは、「MLBと選手会と綿密に連絡を取り合い、大会の変更や、新型コロナウイルスによる安全確保などについて話し合っている」という声明を出しているが、ロハス記者は、関係者の談話として「実際は、公式発表を待つばかりだ」と、事実上の内定としている。
また、USAトゥデー紙は、ナイチンゲール記者が、2人の関係者から中止が決まったと聞いたが、まだ、正式発表がないため、2人とも匿名を望んでいると報じている。
同大会は来年の3月9日から23日の日程で、日本、米国、台湾などで予選を行い、マイアミ・マーリンズの本拠地で準決勝と決勝を行う予定だった。
ロッテの松永昂大投手が12日、新型コロナウイルスの感染予防策として、試合中にソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を保つための私案を示した。チームでは救援投手がマウンドに向かう際、ブルペンでグータッチを交わして士気を高めているが、互いの接触を避けるため「エアで2メートル離れて」と球団広報を通じてコメントした。
新人から7年連続で40試合以上に登板中の32歳。大幅な開幕延期にも「気持ちの面は集中しているし、何も変わらない」と話した。
来年3月に日本や米国などで開催する予定だった野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2023年に延期されると11日、AP通信が報じた。大リーグ機構(MLB)や日本野球機構(NPB)などの代表者による承認を経て正式に決定する。
世界中に広がるコロナ禍で、世界一を決める野球の祭典も、延期を余儀なくされる見通しとなった。
今年3月に予定されていたWBCの予選自体も延期となっており、開催が見通せない状況となっていた。また、スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、次回大会は来年まで有効の大リーグの労使協定に含まれており、その先の開催には再協議が必要になるという。ただ、23年はプレミア12が行われる予定となっており、延期後の先行きは不透明だ。
第5回大会は20チームが4組に分かれて争う1次リーグを東京ドームと台湾、米国のマイアミとフェニックスで行う日程。各組上位2チームによる準々決勝を東京ドームとマイアミ、準決勝、決勝はマーリンズの本拠地・マイアミの「マーリンズ・パーク」で開催予定となっていた。
日本は06年の第1回、09年の第2回大会で連覇を果たし、その後の2大会は準決勝で敗れた。17年の前回大会に出場した16チームは第5回大会への出場が決まっていた。
WBCが延期の見通しとなったことに伴い、1年延期となった東京五輪が開かれる来年の日本のプロ野球は、当初組まれていた今季の五輪仕様の日程を踏襲する形とすることが可能となる。開幕は3月19日が有力で、ほぼ今季同様のスケジュールが策定されていくものとみられる。
日本野球機構(NPB)は12日、オンラインによる臨時のオーナー会議を開いた。議長を務めたDeNA・南場智子オーナー(58)は試合数、無観客開催の影響について「かつてない危機となる状況」と表現。今後、12球団で打開策を探っていく方針で一致した。また、11日の12球団代表者会議で一致した開幕目標について確認。6月19日、26日、7月3日を軸に進めていることも明らかになった。
臨時オーナー会議では、開幕日時、移動などのリスク回避、減収への対応などが議題となった。出席したヤクルト・衣笠剛球団社長兼オーナー代行が広報を通じてコメントし、会議の内容、方向性、これまでの議論の流れなどに言及した。
開幕については「最短で6月19日を目指して。26日、7月3日(のどこか)で開幕ができればと皆さん全員が」と、12球団が一致して、この3日を候補に進めていくことを確認した。
これについては最低条件として「選手、移動のリスク、全部を踏まえた上で」と安全性を確保する。また緊急事態宣言が解除された後の「延長線上」であれば、現実的に可能と判断したものであることを強調した。
移動リスクについては特定地域にチームを固めるなどこれまでも議論があったが、前日の12球団代表者会議までにフランチャイズ使用継続の可能性を模索する方向でリスク軽減を考えていく。
例えば東京を本拠地とするヤクルトの場合「広島に行って、帰ってきて巨人戦、1日置いて移動試合で大阪で阪神戦」というパターンも普通にあったが「広島に行ったら、必ず中日か、阪神と試合をしてから東京に戻る」と、移動回数を極力減らす日程を組んでいく模様だ。
また候補日の中で最も早い6月19日開幕でぎりぎり「120試合」が確保でき、最も遅い7月3日となった場合は110試合前後と、開催可能試合数にも言及した。ただ、クライマックスシリーズ開催についてはどの候補日で開催するにせよ厳しいという見方も示した。
ロッテが球団公式インスタグラムで公募した藤原への質問が、12日11時の時点で、選手では最多の1131件届いた。本人は球団を通じて「嬉しいですね」とコメントした。
これまでの選手への最多質問数は荻野の1008件だった。藤原への質問の締め切りは14日14時までで、回答は16日午後を予定。
ロッテのリリーフ左腕・松永昂大投手(32)が12日、球団広報を通じて取材に応じ、開幕後、ブルペン陣の士気を高める方法について語った。
シーズンが始まっても、新型コロナウイルスの影響で選手同士のハイタッチなどが制限される可能性もある。これについて「ブルペンは何も変わらないと思います。マウンドに向かう際に、ブルペンにて待機している投手陣で行っているグータッチは、エアで2メートル離れてですかね」と見通しを語った。
これまでは、ブルペンから投手をマウンドに送り出す際、中継ぎ陣が“グータッチ”をして結束力を高めてきた。制限が設定された場合、選手同士が距離を取って“エアグータッチ”を行うかもしれない、という訳だ。
ブルペンを支えてきたタフネス左腕は「気持ちの面は集中していますし、何も変わらないです」。例年とは違う開幕を迎えそうな今季。選手達も“工夫”しながら乗り切ることになりそうだ。
プロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンラインで開かれ、新型コロナウイルスの感染拡大への対応を協議した。議長を務めたDeNAの南場智子オーナーは記者会見で「減収のインパクトは大きい。親会社の補填で成り立つのでなく、球団単独で安定している状況を維持することが重要」と述べ、危機の克服と中長期的な経営安定へ向けて議論を継続する意向を示した。
延期が長引くセ、パ両リーグ公式戦の開幕については、11日の12球団代表者会議で打ち出した6月中旬から下旬を目標とする方針を改めて確認した。南場オーナーは「できる準備はしておこうということで一致している」と説明した。
来年3月開催予定の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が新型コロナウイルスの影響で中止される、と11日(日本時間12日)、米全国紙USAトゥデー(電子版)などが伝えた。
09年以降4年ごとに開催されている“野球最強国決定戦”は来年3月9〜23日に米国、日本、台湾で行われる予定だったが、同紙は「決定内容を知る2人の人物が21年のWBCは中止されると言った」と報道。米スポーツ専門局ESPN(電子版)はWBC関連事項が盛り込まれている現行の労使協定が21年12月に失効することも理由に挙げ、「WBC主催者は大会が2023年までないとみている」とし、情報筋の1人が「現時点で優先事項ではない」とコメントしたことも伝えた。
WBCは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月に米アリゾナで予定されていた予選を無期限延期。USAトゥデー紙のナイチンゲール記者は自身のツイッターで「大きな成功を収め、選手にも人気の高かったワールド・ベースボール・クラシックが大きな打撃を受けた。少なくとも2023年まで行われないだろう」とつぶやいた。
06年の第1回大会と09年の第2回大会で優勝している日本の3大会ぶりの覇権奪回は23年以降に持ち越されることになりそうだ。
ロッテは、球団公式インスタグラムで藤原恭大外野手の質問を公募したところ12日11時の時点で選手では最多の1131件の質問が届いたと発表した。
藤原は、球団を通じて「本当ですか?嬉しいですね。まだ質問は見ていないです。先輩方は皆さん、盛り上がっていましたし、こんなに質問を頂きながらファンの方の期待に応えられる回答ができるか、ちょっと心配です」とコメントした。
球団がファンサービスの一環で行ってきた質問コーナー。今回の藤原は、11日の11時から質問の募集を開始(質問募集の締めきりは14日14時まで)した。選手では既に益田、石川、種市、荻野、福田秀、中村奨、藤岡、田村が行い、これまでの選手への最多質問数は荻野の1008件だった。
球団公式インスタグラムでの藤原の質問回答は16日午後を予定している。