ロッテがサヨナラで4年ぶりの7連勝を飾った。1−1の延長10回2死一、二塁で新人の佐藤が代打で右越え適時打を放ち試合を決めた。ハーマンが2勝目。オリックスは本塁打による1点のみで打線がつながらず5連敗を喫した。
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オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 2x |
ロッテがサヨナラ勝ちで7連勝。延長10回、藤岡が14球粘った末に四球を選び、荻野が犠打を決めた。ここからルーキー福田光、高卒3年目の安田、再び新人の佐藤と3連続で代打を送り、佐藤が決めた。井口資仁監督のコメント。
「必ず誰かしら決めてくれると信じてつぎこんだ。若手が1軍を底上げして、いい形でチームが動いている」。
ロッテが総力戦で勝った。延長10回、藤岡が14球粘った末に四球を選び、荻野が犠打を決めた。ここから井口監督はルーキー福田光、高卒3年目の安田、再び新人の佐藤と3連続で代打を送る。「必ず誰かしら決めてくれると信じてつぎこんだ。若手が1軍を底上げして、いい形でチームが動いている」。もうベンチに野手は残っていない。最後の1人が決めた。
9回無死満塁の絶好機で3者連続凡退。大抵流れは相手に傾く。それが今は「負けないだろう」という雰囲気が漂う。リリーフが強固だから接戦に持ち込めば自信がある。前日も逆転勝ちだった。のったら止められない。「逆転のロッテ」とか「下克上のロッテ」と言われてきた。
今年のチームにいわゆるミスター・ロッテ的なリーダーはいない。近年その役割を担った鈴木は楽天へ移籍。ムードメーカーの福田秀も骨折で離脱した。だが裏を返せば、全員が主役になれる。1球ごとにベンチから大きな声が響いた。
7連勝は4年ぶり。オリックスに6タテを食らわせれば7年ぶりの8連勝となる。その時のロッテも“雑草集団”だった。当時、伊東監督はこう言っていた。「スター選手がいないんだよね。でもそれでいい。全員で束になってかかる」。故障を抱えたベテランに代わり、育成から昇格したての西野ら若手が台頭した。今年で言えば和田がそのチャンスをつかんだ。
フレッシュマンの空気感も大きい。3月、福田光に開幕遅延について尋ねると「僕は通常の開幕を経験していない。だから、いつもと違う、困るみたいな感情はないです」と答えた。佐藤も「まだお客さんの中で試合したことがないので。これはこれで、精神的には楽とも考えられる」と無観客をマイナスに捉えない。
ロッテが無類の強さを発揮する時、開幕前の下馬評は高くないように思う。日本一になった05年のような勝利の方程式、マリンガン打線ではないかもしれない。それでも、失うもの、怖いものがないというのは強い。
忘れられない一振りになった。ロッテのドラフト2位、佐藤都志也捕手(22)は延長10回2死一、二塁で代打に立った。オリックス沢田には25日のプロ初打席で中飛に打ち取られている。凡退なら引き分け。「もう負けはない。同じ相手に2度やられる訳にはいかない」。振り抜いた初球チェンジアップは、打った瞬間に抜けたと分かる軌道で前進守備の右翼手を越えた。
プロ初安打が人生初のサヨナラ打。右手を突き上げて一塁を回り、跳びはねながらベンチに戻った。「興奮しすぎて分かんない。サヨナラ自体(経験が)なかったんで、どう喜んでいいのか分からなかったです」。一瞬の戸惑いも、ベンチから飛び出して迎えたナインが消してくれた。
破竹の7連勝がかかっていた。当然緊張した。「でも昨日の試合が人生で1番緊張したので、それに比べたら今日は」と思い出して笑う。26日は昼に2軍戦に出場し、幕張に移動しての“1人親子ゲーム”。1点リードの9回とプレッシャーのかかる場面でプロ初マスクをかぶり、無失点でしのいだ。3日間で初打席、初守備、初安打と1つずつステップを踏んでいる。
捕手として、リードでもバットでも援護したい思いが強い。短い調整期間にもかかわらず、投手陣が力投を続けている。中途半端なスイングはできない。その気持ちを先輩捕手の田村はくんだのだろう。10回の打席に入る直前「(手柄を)もってけ、このやろー!」と送り出してくれた。「あれで気持ちが落ち着いた。手慣れてますね、僕の扱い(笑い)」と感謝した。
初めてのヒーローインタビューに、ファンの声援はなかった。「ボールはお母さんに届けたい。打てる捕手としてセールスポイントを存分に出して、これからも1軍の試合で活躍したいです」。来月からは徐々にスタンドも埋まる。次は右翼席スタンドに「としやコール」を響かせる。
ロッテ種市篤暉投手が7回3安打1失点で締まった投手戦に持ち込んだ。立ち上がりでやや球が上ずり、先頭打者弾を浴びたが持ち直した。
最速148キロの直球と落差のあるフォークで8奪三振。唯一四球を出した7回は、無死一塁から3者連続フォークで空振り三振に切った。今季初勝利はお預けも「前回良くなかったフォークが低めに決められたこと、試合中に修正できた点が良かった」と話した。
ロッテは27日から7月5日まで、オンラインストア限定で球団キャラクターのマーくんと謎の魚デザインのクールマスクを受注販売すると発表した。
種類は以下の通り。
いずれもメンズ、レディーズの2サイズで税込み1600円。
発送は8月中旬から下旬を予定。広報室は「全選手対応クールマスクを6月に発売し、大好評をいただき、予想をはるかに超える多数の受注をいただいています。これを受けましての第2弾となります。表面に冷感生地、裏面に接触冷感生地を使用しており、暑い夏でもひんやり過ごすことができるクールマスクです。繰り返し手洗い洗濯が可能です」とコメントした。
ロッテのドラフト2位・佐藤都志也捕手(22)=東洋大=が27日、オリックス5回戦(ZOZOマリン)の延長10回、代打でサヨナラ打を放った。プロ初安打が殊勲打となり、2−1で勝利。チームは2016年以来4年ぶりの7連勝を飾って、首位をキープした。28日の同カードで驚異の6連戦6連勝を狙う。
人生初の快感に、興奮と喜びが体中を突き抜ける。22歳の新人捕手、佐藤がロッテを4年ぶりの7連勝へ導いた。
「興奮しすぎてよく分からないです。打った瞬間に(外野を)抜けたと確信しました。野球人生で初めてなので、どう喜んでいいか分からなかったです」。
引き分け目前だった延長10回2死一、二塁。プロ2打席目に入る前、先輩捕手の田村に「持っていけ、コノヤロー!」とハッパをかけられた。「あれで気持ちが落ち着いた」。オリックス・沢田の初球、浮いたチェンジアップを引っ張って右中間へ。プロ初安打がサヨナラ安打。球団の新人では、2002年の喜多隆志以来18年ぶりだ。
前日26日は1点リードの9回から出場。僅差の展開での初マスクを「人生で1番緊張した」と振り返った。一方で「それに比べれば、今日は負けることはなかったので」。プロ野球選手として打席に立てる喜びを、素直にぶつけた。
福島・聖光学院高2、3年時に夏の甲子園に出場。強肩強打と50メートル走5秒9の俊足で注目されたが、15年秋のドラフト会議で指名漏れした。その後に東洋大2部を受験。東都大学リーグで4度のベストナインに輝き、ドラフト2位でプロ入りを果たした。現在は田村、柿沼に次ぐ3番手で出場機会は限られるが、持ち味の打撃力が光った。
9回無死満塁で無得点に終わる重苦しいムードを吹き飛ばした新星。ベンチ入り野手最後の17人目として送り出した井口監督は「頼もしい新人が入ってくれた。機会があればどんどん使っていきたい」とべた褒めだ。
当面は同一カード6連戦が続く日程となる今季のパ・リーグ。28日も勝てば、オリックスとの6連戦で6連勝となる。16年を最後にAクラスから遠ざかるロッテ。今年は一味違う。
福島・いわき市にある佐藤の実家は焼き鳥店を営んでおり、歓喜の瞬間、母・まり子さん(52)は仕込み中だったという。親戚から電話で知らせを受け、急いで送られてきた映像を確認。「野球する姿を見て、初めて嬉し涙を流しました」と号泣した。
「やったね!」とLINEを送ると、「よかったよー」と返信があった。5月の母の日には、ゴルフウエアをプレゼントしてくれた孝行息子に「このままずっと1軍で活躍して欲しいですね」とエールを送った。
ロッテの種市は中川に初回先頭打者本塁打を浴びた以外は7回を3安打1失点と好投した。3回以降は無安打に抑え、勝敗こそ付かなかったがチームの7連勝に貢献。「前回は良くなかったフォークボールを低めに決められた。試合中に修正できた点も良かった」と満足そうだった。
2試合に先発して13回を投げ、防御率1.38と役割を果たしている。井口監督は「先頭打者に本塁打を浴びてから、しっかりと抑えてくれた。彼の本来の投球だった」とねぎらった。
ロッテ・鳥谷敬内野手(39)が27日、オリックス戦(ZOZOマリン)で1−1の8回に代走で途中出場すると、そのまま一塁の守備についた。今季4試合目の出場で一塁につくのは初となった。10回から三塁にまわり、2死無走者の場面で小島のゴロを軽快に処理した。
打撃では9回1死満塁とサヨナラの好機に打席に入るも、ヒギンスの前に3球三振。今季初安打はおあずけとなったが、試合は延長10回にD2位・佐藤のサヨナラ打が飛び出し、鳥谷も嬉しそうに祝福していた。
ロッテのドラフト2位、佐藤都志也捕手(22=東洋大)が27日のオリックス戦の10回、右越えへサヨナラ安打を放った。プロ2打席目での初安打が人生初という劇打となった。新人のプロ初安打がサヨナラ打となったのは、球団では02年の喜多隆志以来、3人目。接戦を制したチームは4年ぶりの7連勝を飾り、首位をキープした。
打球が右中間を破った瞬間、佐藤は右拳を突き上げた。「サヨナラ打は野球人生で初めて。どう喜んでいいか分からなかった」。一塁を踏んで両手を広げると、後は歓喜の輪の中でもみくちゃだ。
1−1の延長10回2死一、二塁で代打として迎えたプロ2打席目。チームは9回無死満塁の好機を逸していた。今季の新規定での引き分け寸前。先輩捕手の田村から「(美味しいところ)持ってけ、この野郎!」と励まされ、重圧から解放された。その初球、沢田の127キロのチェンジアップを見事に捉えた。
25日の同戦で迎えたプロ初打席は沢田に中飛に打ち取られた。「同じ相手に2度抑えられたらいけない」と、昨年の日米大学野球でJAPANの4番を張った意地で最高のプロ初安打を放った。
福島・聖光学院で2度甲子園に出場し、3年時にプロ志望届を提出したが指名なし。悔しくて寮に帰るとすぐに素振りした。東洋大では2年春に一塁手として首位打者とベストナインを獲得したが、巨人・阿部慎之助のような「打てる捕手」への憧れを捨て切れなかった。3年時に捕手出身の杉本泰彦氏が監督就任すると、プロ入りを視野に捕手専念を直訴した。
「打てる捕手をセールスポイントにしたい」。この日の1本が夢への第一歩となった。記念球は「お母さんに届けたい」と明かした。小学生の頃、多忙な父に代わりキャッチボールの相手を務めてくれた母・まり子さんへの感謝の証だ。
野球漫画「MAJOR」の人気キャラクター・佐藤寿也と字は違うが同じ名前。ポジションも同じ捕手で強打を誇る。「子供の頃からいじられ続けたので慣れた」と笑う。寿也はプロ入り1年目に新人王に輝いた。都志也が狙うのも同じタイトルだ。
16年6月18日以来となる7連勝で首位を堅守した井口監督も、「頼もしい新人が入った。若い選手がチームを底上げしてくれている」と称えた。中学の卒業文集に「1億円プレーヤー」と目標を書き込んだルーキーは、「数少ない打席を大事に生かしたい」と、もう1度笑った。
ロッテがオリックスに5連戦で5連勝。52年のフランチャイズ制以降、同一カード5連戦5連勝(同一球場に限る)は76年の阪急以来6ケース目。チームでは毎日時代の56年以来64年ぶり。ダブルヘッダーを含まずに5日間で5連勝は今回が初めてだ。なお、同一カード6連戦6連勝は過去にないがロッテは28日も勝つか。
ルーキーの佐藤(ロ)がサヨナラ安打。新人のサヨナラ安打は昨年8月12日オリックス戦の渡辺佳(楽)以来で、ロッテでは02年5月1日ダイエー戦、同月3日西武戦と喜多が2試合連続でマークして以来18年ぶりになる。また、佐藤はプロ2打席目の初安打がサヨナラ安打。新人でプロ初安打がサヨナラ安打は14年6月21日西武戦で嶺井(D)がプロ2打席目に三塁打して以来。チームでは88年8月31日南海戦で山下が2打席目、前記喜多が5月1日ダイエー戦でプロ5打席目に記録して以来3人目。
まずは、初球を仕留めたロッテ・佐藤の積極的な姿勢を評価したい。負けがなくなった10回裏の好機。同じ代打でも、受け身になって1回しかバットを振れず空振り三振に倒れた安田とは対照的だった。
加えて、捕手としての目線が生きた。ベンチやウエーティングサークルで、リードする立場になって相手の攻め方や球種を観察していたのだと思う。若い選手は直球系を狙いがち。2度目の対戦とはいえ、初球のチェンジアップをあそこまで思い切って振るのは難しい。この球が頭にあったからこそ、打てたのだろう。
12球団トップの12盗塁。この日はロースコアの展開となったが、内野ゴロの間に奪った先制点といい、和田の2盗塁といい、キャンプから取り組んできた積極走塁が随所に見られる。7勝中5勝が2点差以内。終盤で2点差なら何とかなる、という雰囲気がある。
人気野球アニメ「メジャーセカンド」の公式ツイッターがロッテ・佐藤の活躍に「プロ初ヒットがサヨナラタイムリー!?トシくん…おめでとうございます!!」と祝福した。
野球漫画「MAJOR」の人気キャラクター・佐藤寿也と字は違うが同じ名前。ポジションも同じ捕手で強打を誇る。
同ツイッターは5日の楽天との練習試合で2本塁打を放った際にも「佐藤選手、すごい…!!トレンド入りの活躍!!」と反応し、翌6日に2試合連続アーチを放った際も「今日もアーチを描く」などとつぶやいていた。
ロッテの4番手で登板し、延長10回を3人で抑えたハーマンが2勝目を挙げた。昨オフに楽天から移籍。前日の同戦では小野がプロ初勝利を挙げており、2日続けて楽天からの移籍組が勝利投手となった。
28日は同じ楽天からFAで加入した美馬が先発。旧楽天勢の3連勝を狙う右腕は「チームの状態も凄くいいので、自分もいい投球をしたい」と気合を入れ直した。
ロッテのドラフト2位・佐藤都志也捕手(東洋大)が延長10回2死一、二塁で代打に起用されると右中間を破るサヨナラ安打を放った。
これがプロ2打席目。歓喜のナインの輪の中でもみくちゃにされたルーキーは「興奮しすぎて、ちょっと分からない。いい結果になって嬉しい」と端正なマスクをほころばせた。
引き分け寸前から劇的な一打でチームは7連勝。25日のプロ初打席では中飛に打ち取られていた沢田のチェンジアップを捉えた殊勲打に佐藤は「2度同じ相手に抑えられる訳にはいかないと、自分を奮い立たせた」と振り返った。
昨年は大学日本代表で4番を務めた。開幕の練習試合では3本前塁打を放ち「打てる捕手」と期待される。前日26日は昼間の2軍戦に出場した後、1軍の試合に合流し、9回から「人生で一番緊張した」というプロ初マスクをかぶって1点差の接戦をものにした。 井口監督に「頼もしい新人が入った」と笑顔で称えられた佐藤は「打てる捕手をセールスポイントに出していきたい」と、さらなる活躍を約束した。
ロッテのハーマンが4番手で登板し、延長10回を見事に3人で抑えた。その裏、佐藤のサヨナラ安打でチームは勝利し、ハーマンに今季2勝目が転がり込んだ。昨オフに楽天から移籍した米国ハーバード大出身の右腕。前日の同戦では小野がプロ初勝利を挙げており、楽天からの移籍組が2日続けて勝利投手となった。
28日のオリックス戦も楽天からFAで加入した美馬が先発を予定している。チームにとっては7年ぶりの8連勝もかかる。旧楽天勢の3連勝を狙う美馬は「チームの状態も凄くいいので、自分もいい投球をしたい」と気合を入れ直した。
ロッテがマリーンズオンラインストア限定で27日から7月5日まで球団キャラクターのマーくんと謎の魚デザインのクールマスクなどを受注販売を開始すると発表した。
販売するのはマーくん(口元デザイン)、謎の魚(口元デザイン)、ロゴ(ワンポイントデザイン)、マーくん(ワンポイントデザイン)、謎の魚(ワンポイントデザイン)。価格はすべて1600円(税込)で、サイズはメンズ、レディースの2種類。
球団広報室は「千葉ロッテマリーンズは全選手対応クールマスクを6月に発売し、大好評をいただき予想をはるかに超える多数の受注をいただいています。これを受けましての第2弾となります。表面に冷感生地、裏面に接触冷感生地を使用しており、暑い夏でもひんやり過ごすことができるクールマスクです。繰り返し手洗い洗濯が可能です」と、コメントした。
ロッテの佐藤都志也が10回2死一、二塁、右中間へプロ初安打となるサヨナラ打を決めた。
運命の出会いが、佐藤の野球人生を変えた。東洋大2年時は、巧みなバットコントロールを買われ、一塁手として出場。2年春に首位打者を獲得するなど大活躍した。捕手復帰を望む本人の思いとは別に、3年時からは遠投110メートルの強肩と50メートル5秒9の俊足を生かすために外野への転向が予定されていた。
だが2年冬に、元社会人日本代表監督の杉本泰彦監督(60)が就任。捕手出身の新指揮官は、ブルペンで投球を受ける佐藤の姿をチェックすると、「捕ってから投手に返球する姿が、リズムがよくてすごくかっこよかった」。キャッチング、スローイングの成長を見抜き、正捕手起用を即決。「打てる捕手」の礎をつくった。
プロ初安打でサヨナラ打という離れ業は、初球打ちだった。「積極的でミートがうまい都志也らしさが出ましたね。投手の制球がいい分、プロの方が持ち味を発揮できると思います。打って、守って、走れる、球界を代表する捕手になってもらいたいですね」と、愛弟子のさらなる飛躍に期待を寄せた。
しびれる投手戦に終止符を打ったのは、最後に残った野手のドラ2・佐藤だった。2回以降「0」が並び続けたスコアボードに、値千金の一打で待望の「1」を加え、「素直にすごく嬉しいですけど、ちょっと興奮しすぎて分からないです」。人生初のサヨナラ打。チームを7連勝に導き、「どう喜んでいいのかが分からなかった」と言いながら、自然と力強く右手も上がった。
しびれる場面が訪れたのは同点の延長10回2死一、二塁。代打でコールされたのはこれまで出場2試合、1打数無安打の佐藤だ。凡退しても負けはないが、引き分けが決まる場面。「めちゃくちゃ緊張していた」という新人を和らげてくれたのは、同じ捕手・田村の一言だった。「持っていけ、この野郎!」。先輩からのちょっときつめ!?のゲキに、「決めるというよりは、自分の中で自分の振りをしっかりしよう」と冷静になった。初球のチェンジアップを右中間にはじき返した。
開幕前の練習試合では3本塁打を放った打撃が持ち味。開幕後は接戦、連勝が続いていたため出場機会がなかったが、プロ2打席目が、初打席で中飛に打ち取られた投手と同じ沢田だったことも運命だったか。代打ながらも「4番・佐藤」の一撃。記念のボールは、「まずはお母さんに届けたい」と恥ずかしそうな若武者の活躍に、井口監督も「本当に頼もしい新人が入ってくれたと思います」と、絶賛だった。
“日替わりヒーロー”で7連勝。ロッテの同一チーム相手の5連勝は、毎日時代の1956年8月に大映戦でして以来の記録で、毎週6連戦が組まれる今季だからこその“6タテ”も見えてきた。堂々と首位を走る指揮官は、「勝つことによって選手の自信になっていると思いますし、最後まで諦めないで戦うことが今年のチーム目標でもあるので、それを最後までやり通したい」と力強かった。
開幕2戦目から2016年以来4年ぶりの6連勝中だったロッテが、サヨナラ勝ちして7連勝とした。1−1の延長10回2死一、二塁、新人の代打・佐藤都志也捕手(22)=東洋大=がオリックス・6番手の沢田からプロ初安打となる右中間への適時打を放って試合を決めた。
初回にロッテ先発・種市がオリックス・先頭の中川に先頭打者本塁打を被弾。たった5球で先取点を献上した。だが、直後の1回裏。ロッテも先頭の荻野が右翼線への二塁打で出塁すると、相手のミスなどもあって無死三塁から、岡の三ゴロの間に1点を返してすぐに同点に追いついた。
2回以降は投手戦が繰り広げられて、スコアボードには「0」が並び続けた。オリックス・田嶋、ロッテ・種市の両先発が好投。田嶋は2〜4回の3イニングをパーフェクトに抑えるなど、7回途中まで追加点を与えなかった。種市も負けじと3〜6回の4イニングをパーフェクト。3回以降は1安打も許すことなく、7回3安打8奪三振1失点と力強い投球を見せた。
救援陣も踏ん張った。ロッテは8回に2番手・ジャクソンが三者凡退。9回は益田が2死二塁のピンチを背負い、ロドリゲスに左前安打を浴びたが、左翼手・岡の好返球で本塁を狙った代走・佐野をタッチアウトにして勝ち越し点を許すことはなかった。延長10回はハーマンが危なげなく三者凡退で抑えた。
オリックスも、7回2死二塁でリリーフした比嘉が中村を遊ゴロに打ち取ると、8回は増井がピンチを背負いながら無失点。9回に守護神・ディクソンが四球と安打で1死も奪えずに降板したが、ヒギンスが無死満塁のピンチを切り抜けていた。
ロッテは19日の開幕戦・ソフトバンク戦(ペイペイD)こそ落としたが、翌20日から4年ぶりの7連勝。今季は新型コロナウイルスの影響でパ・リーグは同一カードの6連戦が組まれているが、オリックス相手に“6タテ”まで、あと1勝とした。
パ・リーグの首位を走るロッテが、サヨナラ勝ちして7連勝とした。1−1で同点の延長10回2死一、二塁ドラフト2位ルーキーの代打・佐藤都志也捕手(22)=東洋大=が、沢田からプロ初安打となる右前適時打を放って試合を決めた。
2回から9回まで「0」が並び続けたスコアボードに大きすぎる「1」を加えた佐藤は右手を突き上げて喜びを表し、ナインにもみくちゃにされて祝福を受けると「素直にすごく嬉しいですけど、興奮しすぎて分からないです」と信じられないような表情で、笑顔を見せた。
強肩強打の捕手として期待される佐藤。井口監督も「しっかり打ってくれて、頼もしい新人が入ってくれたなと思います」と称賛していた。
6連勝中のロッテが、初回にたった打者2人、8球で同点に追いついた。
先発した種市が、中川に先頭打者本塁打を被弾して先取点を献上。だが、直後の1回裏に荻野が一塁線を破る二塁打で出塁した。続く岡の打席で飛び出して二、三塁間での挟殺プレーになったが、タッチをかいくぐって三進。きわどい判定だったため、オリックス・西村監督はリクエストを要求したが、覆らずに無死三塁で試合続行となった。
岡はフルカウントから6球目のスライダーをはじき返し、ボテボテの三塁へのゴロとなったが、荻野が俊足を飛ばして本塁に生還して同点に追いついた。前夜は3点差を8回にひっくり返して6連勝としたロッテ。7連勝へ向けていとも簡単に同点に追いついた。
28日のオリックス戦(ZOZO)に先発するロッテ・美馬学投手(33)が27日、試合前練習でキャッチボールやランニングを行って最終調整した。
昨オフに楽天からFAでロッテ入りした美馬。移籍後初登板となった21日のソフトバンク戦(ペイペイD)では5回1失点の好投で移籍後初勝利を手にした。7安打を浴びたこともあって「前回は先頭バッターを出す苦しいピッチングが続いたので、明日はしっかりと先頭バッターを取っていい流れを作りたいです」と意気込んだ。
28日は本拠地初登板。「あの凄い応援の中で投げれないのは寂しいですが、テレビから熱い応援をしていただけたら嬉しいです。チームの状態も凄くいいので、自分も良いピッチングをしたいです」と決意を口にしていた。
ロッテは27日、マリーンズオンラインストア限定で7月5日まで、マリーンズキャラクターのマーくんと、謎の魚デザインのクールマスクなどを受注販売することを発表した。
マーくんと謎の魚はそれぞれ口元デザインと、ワンポイントデザインの2種類。さらに、球団ロゴのワンポイントデザインも販売。サイズはメンズとレディースの2種類があり、販売価格はいずれも税込み1600円になる。8月中旬〜下旬頃に届けられることを予定しているということ。
ロッテ広報室は「千葉ロッテマリーンズは全選手対応クールマスクを6月に発売し、大好評をいただき予想をはるかに超える多数の受注をいただいています。これを受けましての第2弾となります。表面に冷感生地、裏面に接触冷感生地を使用しており、暑い夏でもひんやり過ごすことができるクールマスクです。繰り返し手洗い洗濯が可能です」とコメントした。
打球が右中間に飛んだ瞬間、バットをポーンと放り投げ、右手を高々と突き上げた。延長10回2死一、二塁で代打に起用されたロッテのドラフト2位ルーキー・佐藤(東洋大)が12球団の新人では一番乗りとなるサヨナラ打を放ち、チームを4年ぶりの7連勝に導いた。
「興奮すぎて何だか分からない。浮いた球は振っていこうと思って。いい結果になって良かった」。チームメートから祝福の意味を込め、遠めからヘルメットを何度もたたかれた。井口監督からも「頼もしい新人が入った」とベタ褒めされた。
パ・リーグのルーキーでは初安打一番乗りで、サヨナラ打のオマケ付き。チームの新人では佐々木朗に注目が集まっていたが、春季キャンプから地道にアピールしてきた。6月の練習試合で好成績を残し、一気に開幕1軍の切符をつかんだ。
それも高校時代のドラフトでの苦い経験が原動力だ。福島・聖光学院高で夏の甲子園に2度出場し、プロ志望届を出したものの、まさかの指名漏れ。東洋大で頭角を現したが、“チャンスは一瞬”という野球界の摂理は身をもって知っている。
1軍生き残り、そしてさらなる出場機会を得るために大きかった一打。試合後にはウイニングボールを贈られ、「まずはお母さん(まり子さん)に届けたい。打てる捕手としてセールスポイントを存分に出し、1軍の試合でいっぱい打ちたい」。そう胸を高鳴らせた苦労人ルーキーが、貪欲にプロの世界を生き抜いていく。
ロッテは劇的なサヨナラ勝ち。10回、引き分け目前の2死一、二塁でドラフト2位・佐藤都志也がプロ初安打が右中間を破る劇的な一打を放った。接戦を制し、16年6月以来、4年ぶりの7連勝で首位をキープした。
9回は無死満塁の絶好機を逃し、嫌なムードも漂った展開。佐藤は代打で登場し、初球を振り抜いた。打球が右中間を抜けると、右手を突き上げ一塁へ向かった。ヒーローインタビューでは「すごく祝福された。(記念球は)お母さんに渡したい」と満面の笑みを浮かべた。
試合は終盤までロッテ・種市、オリックス・田嶋の投手戦。オリックスは初回先頭の中川の1号先頭打者本塁打で先制したが、ロッテは先頭の荻野が右線二塁打のあと三盗。岡の内野ゴロの間に同点に追いついた。
種市は7回3安打1失点、田嶋は7かい途中3安打1失点で交代した。
オリックスは5連敗。新型コロナウイルスの影響で変則日程となった今季、初めての同一カード6連戦でいきなり“6タテ危機”となった。28日はここまで唯一勝利を挙げている先発・山本由伸に連敗ストップを託す。
ロッテは、マリーンズオンラインストア限定で27日から7月5日までマリーンズキャラクターである「マーくん」と「謎の魚」デザインのクールマスクなどを受注販売すると発表した。
販売するのは「クールマスク マーくん(口元デザイン)」、「クールマスク 謎の魚(口元デザイン)」(販売価格1600円)=税込み、サイズはメンズ、レディース=など。販売はマリーンズオンラインストアで7月5日(日)23時59分まで受注。
球団広報室は「全選手対応クールマスクを6月に発売し、大好評をいただき予想をはるかに超える多数の受注をいただいています。これを受けましての第2弾となります。表面に冷感生地、裏面に接触冷感生地を使用しており、暑い夏でもひんやり過ごすことができるクールマスクです。繰り返し手洗い洗濯が可能です」とコメントした。