ロッテが競り勝ち、7年ぶりの8連勝とした。5−3の8回に追い付かれたが、その裏にレアードの5号ソロで勝ち越した。3番手の東條が今季初勝利。オリックスは3点を先制したが、山本が6回途中5失点と誤算で6連敗を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | x | 6 |
7年ぶりとなる怒濤の連勝劇で、早くもV率100%?ロッテが28日、ホームのオリックス6連戦でプロ野球史上初となる同一カード6連勝を飾り、開幕2戦目から続く連勝を8まで伸ばした。下位打線を中心とした粘りの攻めで、相手先発山本を6回途中KO。同点の8回には4番ブランドン・レアード内野手(32)が決勝の5号ソロを放った。大技、小技を織り交ぜつかんだ勝利に、井口資仁監督(45)も手応えを隠さない。
ロッテが開幕2試合目の20日ソフトバンク戦から8連勝。オリックス6連戦は6連勝となり、同一カード6連戦6連勝はプロ野球史上初めてだ。この日は0−3→6−5と逆転で1点差勝ち。昨年のロッテは逆転勝ちがリーグ3位の31試合、1点差試合は19勝21敗だったが、今年は8勝のうち逆転で5勝、1点差で5勝と粘り強く接戦をものにしている。また、開幕2試合目から8連勝以上は17年広島以来5度目(パは初)。過去に開幕から8連勝以上の球団は18年西武まで過去6度のうち5度優勝だが、開幕2試合目から8連勝以上の過去4度は全て優勝している。
ロッテ先発の美馬学投手が初回にT−岡田の2ランなどで3点を失いながらも粘りの投球。7回7安打3失点とクオリティースタートを達成した。
今季2勝目こそならなかったが「(捕手の)田村がうまく切り替えてくれて何とか粘ることができたかなと思います」と納得の様子。井口監督も「しっかりと7回まで放ってくれた」と評価した。
ロッテがホームのオリックス6連戦でプロ野球史上初の同一カード6連勝を飾り、開幕2戦目から続く連勝を8まで伸ばした。下位打線を中心とした粘りの攻めで、相手先発山本を6回途中KO。同点の8回には4番ブランドン・レアード内野手(32)が決勝の5号ソロを放った。大技、小技を織り交ぜつかんだ勝利に、井口資仁監督(45)も手応えを隠さない。
日本屈指の好投手が、今のロッテには歯が立たない。7番井上、8番田村、9番藤岡はまさに恐怖の下位打線だ。3点を追う2回。8番田村が山本のやや内側に入ってきた151キロ直球を中堅右へ落とす2点中前適時打とし、反撃ののろしを上げた。4回には藤岡が150キロ直球を右前適時打とし、一時勝ち越し。井上は3打席で1安打2四球とチャンスメーク。山本を相手に3人で4打数3安打3打点3四球と、ほぼ完璧に攻略した。
際どいコースをしっかり見極めて四球を選び、コンパクトなスイングでセンター中心にはじき返す。得点につなげる2つの四球を選んだ井上は計14球、4回の田村は10球粘った結果。井口監督も「山本くんは本当にパ・リーグで1番素晴らしい投手なので。その山本くんからきっちりつないでくれた。1番から9番までつながっている」と満足そうに振り返り、山本対策に「スピードボールをまずしっかりコンタクトして前に飛ばす。しっかり捉えればピッチングの内容も変わってくる。そこが今日うまくできた」とうなずいた。
8回に同点とされると、最後は大技で決めた。主砲レアードが中堅フェンスをギリギリで越える決勝アーチ。「手応えはあったけど(柵を越えるように)プリーズ、プリーズと心で叫びながら走ったよ。パフォーマンスで握ったすしは中トロ。大好きだから」という1発で同一カード6連勝を達成した。8連勝は13年5月以来、7年ぶり。井口監督も「本当に良い形でスタートが切れた。選手達も今年やっていけるんじゃないかと確信を持ちながらスタートできたと思う」と力強い。
とにかくチームのバランスがいい。打線は上位から下位までむらがない。投手陣もこの日は抑えにジャクソンを起用するなど“勝利の方程式”ハーマン、益田を休ませることに成功した。連勝中のヒーローも日替わりだ。井口監督は「控えの選手も含めて(戦力を)底上げしてくれている。誰がスタメンで出てもおかしくないメンバー」という。最高の雰囲気のまま、30日からは同じく好調の楽天との“首位攻防戦”へ臨む。
張本勲氏(80)が28日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にリモート出演。7連勝するなど開幕から好調のロッテについてコメントした。
「結果論じゃないけど、戦前、私はロッテが台風の目になるんじゃないかと。補強もうまくいったしトレードもうまくいって、しかも佐々木(朗希)が入ったからねえ。有形無形でチームに活を入れたんじゃないかと思います。ロッテはしばらく快進撃が続くんじゃないの。井口監督もいい采配しているしあとはピッチャーだね。石川、美馬。2桁勝てるピッチャーが出てくれば優勝のチャンスがありますよ」と話した。
お見事、スイープ!!ロッテが28日、オリックス6回戦(ZOZOマリン)に6−5で競り勝ち、1952年のフランチャイズ制導入以降ではプロ野球史上初となる同一球場での同一カード6連戦6連勝を飾った。これでチームは7年ぶりの8連勝。移動に伴う新型コロナウイルス感染リスクを軽減するための異例の日程編成も“味方”に、井口資仁監督(45)率いるロッテが首位を快走する。
プロ野球界は“ウィズコロナ”の時代。移動に伴う感染リスクを軽減するために組まれた同一カード6連戦で、ロッテがいきなりスイープ(全勝)を果たした。史上初の偉業に井口監督は「選手は『今年は、やっていける』という確信を持ったんじゃないか」と胸を張った。
決めたのは4番打者だった。5−5に追いつかれた直後の8回。先頭のレアードが増井のフォークボールを捉え、中堅左のフェンスをギリギリで越える決勝弾を放った。
「走りながら『プリーズ、プリーズ(お願い)』と叫んでいたよ」。
これで6連戦4発目(今季5号)。すしを握る恒例のパフォーマンスを披露した“幕張ずしの大将”は「今日のネタは中トロね」とおどけた。
1回に3点を先制される展開に加え、オリックスの先発は、指揮官が「今、パ・リーグで1番素晴らしい投手」と評する山本。しかし、田村ら下位打線が躍動し、昨季対戦打率.185(81打数15安打)と抑え込まれた“ラスボス”から5点を奪ってKOした。
6連戦ゆえの難しい局面を乗り越えての勝利でもあった。8回ハーマン、9回益田がロッテの勝利の方程式だが、ともに前日までの5連戦で3試合に登板していたことで、この日は休養日。8回に代わって小野を投入し、一時同点に追いつかれた。それでも、九回は元広島のジャクソンが3者連続空振り三振で締めた。
同一カード6連戦という変則日程が決まった今月1日、井口監督は「今までにないパターンで、良い方にも悪い方にも転びかねない。新しい面白さがあると思う」と話していた。
その言葉を表すような結果に「僕の中では3連戦、3連戦と考えて、それぞれで勝ち越すことを考えた。ただ、最初に流れに乗った方が優位にいけるのは確か」。この週末は試合前練習を通常より30分程度短縮するなど選手の疲労にも配慮。対応力も、カード6連勝の大きな要因となった。
30日からは眼下の敵、楽天との6連戦。ペナントレースも“密”は避けたい。連勝を伸ばし、首位のセーフティーディスタンスを取る。
オリックスとの同一カード6連戦の後半3試合では、楽天から加入した投手達が存在感を見せた。今季楽天からFAで加わった美馬は、本拠地初登板で7回7安打3失点と好投。「(1回の3失点から)2回以降、田村がうまく切り替えてくれて、何とか粘ることができた」と振り返った。8回に救援陣が同点に追いつかれたため、26日の小野、27日のハーマンと昨季まで楽天に所属していた投手による3日連続白星は逃したが、効果的な補強もロッテ躍進の原動力になっているといえそうだ。
野球評論家の張本勲氏(80)と掛布雅之氏(65)が28日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8:00)の名物コーナー「週刊・御意見番」にリモート出演。19日に開幕したプロ野球、パ・リーグを分析した。
掛布氏は今季は同じチームと6連戦で行われるパ・リーグの試合日程について「ローテーションの6人のピッチャーが全部先発で投げてきますので、不公平感はないと思う」と推測。「必ず勝たなければいけない2番手のピッチャーをどのローテーションにあてるかというのが、すごく勝敗を左右すると思う」と語った。
一方の張本氏は7連勝中のロッテについて開幕前から「台風の目になる」と予測していたと強調。補強とトレードの成功に加えて、ドラフト1位の佐々木朗希投手(18)=大船渡高=の加入が「有形無形でチームに喝を入れた。周りの選手は俺達もしっかりしなきゃいけないという気持ちになる」と分析した。また井口資仁監督(45)の采配も評価し、石川歩(32)や美馬学(33)ら投手陣から「2桁のピッチャーが出てくると優勝のチャンスもあるよ」と話していた。
やっぱりこの男が「勝利」を握った。2点差を追い付かれた直後、5−5の8回無死。1ボール2ストライクと追い込まれたロッテの4番・レアードのバットが、増井のスライダーを捉えた。
「心の中でプリーズ、プリーズ、プリーズと繰り返しながら走ったよ」。
バックスクリーン左、外野フェンス最深部ぎりぎりに飛び込むリーグトップタイの決勝5号ソロ。このカード6戦5発と大暴れで、プロ野球史上初となる同一カード6連戦6連勝の最大の立役者となった。いつもより急いで握ったパフォーマンスの「エア寿司」は格別。「握ったのは中トロ。寿司大好き、中トロ大好き!」と舌も滑らかだ。井口監督も「こういう試合での一発はつくづくありがたいね」と感謝した。
レアードは0−3で迎えた2回には、先頭打者として左前打。難敵のオリックス・山本を攻略する口火を切った。指揮官が「ダブルクリーンアップ」と表現する中村奨、井上、田村の6、7、8番は3人合計で4四球、4安打。田村は3打点を挙げた。これで3戦連続の逆転勝ち。先制されても、相手が好投手でも、今のロッテは動じない強さがある。
13年5月9日以来となる、7年ぶりの8連勝。6月中の首位も確定した。試合前はグラウンドに水たまりができるほどの大雨が降ったが、勝利の後は明るい空も広がった。井口監督は「いいスタートが切れた」と手応えを口にし、レアードも「連勝の雰囲気は何ものにも代え難い。チームは最高の状態だ」と笑顔。快進撃はしばらく止まりそうにない。
ロッテ・美馬が7回を7安打3失点と粘りを見せた。初回にT−岡田の2ランを浴びるなど、いきなり3失点。しかし、「(捕手の)田村がうまく切り替えてくれて何とか粘ることができた」と2回以降は無失点と立ち直った。
チームは4回に逆転したが、降板後の8回に中継ぎ陣が再び同点に追い付かれた。移籍後2連勝はならなかったが、8連勝につながる投球だった。
ロッテにFAで移籍した美馬が、7回を7安打3失点と粘りを見せた。初回にT―岡田の2ランを浴びるなどいきなり3失点したが「(捕手の)田村がうまく切り替えてくれて何とか粘ることができた」と、2回以降は無失点と立ち直った。
26日は小野、前日27日はハーマンと同戦で、楽天から同時に移籍してきた同僚が白星を重ねた。この日もチームは4回に逆転し、旧楽天勢による3連勝も見えていたが、降板後の8回に中継ぎ陣が再び同点に追いつかれた。移籍後、開幕から2連勝とはいかなかったが、美馬にとっては8連勝につながる価値のある投球だった。
ロッテは4番・レアードが8回に決勝の5号ソロ。7年ぶりの8連勝の立役者となった。
同点に追いつかれた直後の一発を「回の先頭だったので、何とか塁に出ようという気持ちの中での打席だった。いい場面で自分の打撃ができてよかった」と振り返った主砲。フェンスオーバーを確認するまで「心の中で“お願い、お願い、お願い”と叫んでいた」と明かした。
オリックスとの6連戦で4発の大暴れ。インタビュアーから「大将、今日のネタは何だったんでしょうか?」と聞かれ、「中トロ。中トロダイスキ」と満面の笑顔を浮かべた。
ロッテが13年5月以来となる8連勝。終盤までもつれた接戦を制し、井口監督は「本当に選手達が頑張ってくれた」とナインをねぎらった。
先発・美馬は初回に3失点も、2回以降は要所を締める投球。指揮官は「立ち上がりはボールが高かったが、その後は低めに丁寧に投げていた。美馬らしいピッチングをしてくれた」と評価した。決勝弾のレアードについて聞かれると「いいところで打ってくれる。こういう時の一発はつくづくありがたい」と笑みがこぼれた。
オリックスに同一カード6連勝を決め、チームは7年ぶりの8連勝。「選手達が諦めずに最後までしっかり戦ってくれた。また来週もしっかりと戦っていきたい」と30日からの楽天6連戦(楽天生命パーク)へ気持ちをを引き締めた。
傾きかけた重苦しい空気を吹き飛ばしたのは、主砲のバットだ。8連勝&6タテを呼び込む決勝弾のレアードは、おなじみのすしポーズをベンチのナインと決め、「マクハリスシダイスキネ!チュウトロダイスキ!」と興奮気味に好物の中トロを握った。
2点差を追いつかれた直後の8回。先頭のレアードは、2ストライクと追い込まれてから、増井の甘く入ったスライダーをバックスクリーン左の最前列に運んだ。13年5月以来7年ぶりの8連勝と、6連戦6連勝に導き、リーグトップに並ぶ5号ソロ。6連戦で4発目となる値千金の一打に4番に座る助っ人は「心の中で『お願い、お願い』と叫びながらベースを回った。本塁打という最高の形になってよかった」。手をたたいて喜んだ井口監督は「こういう時に一発はつくづくありがたいなと思いますね」とたたえた。
この勢いはどこまで続くのだろうか。8連勝のうち、1点差と逆転がそれぞれ5度ずつ。この試合でも初回に先発・美馬が3失点しながら下を向くことはなかった。難敵・山本を攻略して4回までに逆転。8回に一度は追いつかれても問題なかった。日本ハム時代に、ロッテでは数少ない日本一を経験しているレアードも「本当に雰囲気はいい。みんな楽しみながらだけど、その中にきちんとしたプレーもしている。いい方向で毎日迎えて勝ちが続いていると思う」と証言した。
取られたら取り返す。接戦をことごとく制してきたことが、ロッテのスタートダッシュにつながった。粘り強い戦いぶりに井口監督も「選手達も今年やっていけるんじゃないかという確信を持ちながらスタートできたと思います」と確かな手応えを口にした。例年よりも短縮される今季。最高の形で滑り出している。
ロッテ移籍後、本拠地初登板となった美馬。立ち上がりには苦しんだ。先頭の中川に左翼線への二塁打を許すと、1死三塁から吉田正の一ゴロで先取点を献上。さらに、2死一塁からT−岡田に2ランを被弾して、いきなり3点を失った。
だが、2回以降は立ち直った。2、3回は得点圏に走者を背負うも本塁は踏ませず。4〜7回の4イニングは、出した走者が1人だけと完璧に近い投球を見せて粘った。7連勝中で好調の味方打線も逆転。7回96球を投げて、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。
後続の投手が追いつかれたため、本拠地初勝利はならなかったが「(捕手の)田村が上手く切り替えてくれて何とか粘ることができたかなと思います」と振り返った。
パ・リーグ首位のロッテが、オリックスに逆転勝ち。2013年5月1〜9日以来7年ぶりとなる8連勝を決め、オリックスにも6連戦6連勝とした。2位楽天が敗れて2ゲーム差になったため、6月を首位で終えることも確定した。
初回に3点を失うも、3回に同点に追いつき、4回に1度は勝ち越し。2点リードの8回に小野、東條のリリーフ陣が捕まって同点に追いつかれた。それでも直後の8回裏にレアードがバックスクリーン左へ決勝の5号ソロを放って勝ち越した。
井口監督は興奮気味に「1週間選手達が頑張ってくれたと思います。(レアードは)本当にいいところで一発を打ってくれた。本当に選手達が諦めず戦ってくれた」と振り返った。
パ・リーグ首位のロッテが、オリックスに逆転勝ち。2013年5月1〜9日以来7年ぶりとなる8連勝を決め、オリックスにも6連戦6連勝とした。2位楽天が敗れて2ゲーム差になったため、6月を首位で終えることも確定した。
8回表に2点差を追いつかれたが、直後の8回裏にレアードがセンターバックスクリーン左へ決勝の5号ソロ。お決まりの寿司ポーズを決めた助っ人は「幕張寿司大好き!中トロ大好き!」と得意げに笑顔を見せていた。
パ・リーグ首位のロッテが、オリックスに逆転勝ち。2013年5月1〜9日以来7年ぶりとなる8連勝を決め、オリックスにも6連戦6連勝とした。2位・楽天が敗れて2ゲーム差になったため、6月を首位で終えることも確定した。
もはや代名詞ともなっている逆転劇で6タテを決めた。初回に先発・美馬が3失点。先頭の中川に左翼線への二塁打を許すと、1死三塁から吉田正の一ゴロで先取点を献上した。さらに、2死一塁からT―岡田に2ランを被弾。いきなり3点を追う展開になった。
オリックスの先発は昨季の最優秀防御率に輝いた山本。侍ジャパンにも選出される成長著しい21歳の右腕にロッテ打線が襲いかかった。2回にレアードの左前安打と相手の失策なども絡み1死満塁のチャンスを作ると、田村が151キロをはじき返す中前2点適時打で、1点差に迫った。2試合ぶりの先発復帰で貴重な一打をたたき出し「打ったのはストレートかシュートです。何とかしたいと思っていたのでバットに当たってくれて良かったです」と納得だった。
さらに3回には先頭の荻野が左翼線への二塁打で出塁。1死三塁から清田の遊ゴロの間に本塁に生還して追いついた。4回には2死走者なしから井上と田村が四球を選んで一、二塁のチャンスを作り、藤岡が右前適時打を放って勝ち越し。藤岡は「しっかり振り抜けたことが良かったかなと思います。(二塁走者の井上)晴哉さんでも帰って来れるところに落ちてくれて良かったです」と笑顔を見せた。
6回にも田村が再び中前適時打を放ち「いいところに落ちてくれました。ラッキーです」。リードを2点に広げた。山本は6回途中6安打5失点で降板。ロッテ打線が攻略した。ロッテ先発の美馬は、立ち上がりに苦しんだが2回以降復調。2、3回は得点圏に走者を背負うも本塁を踏ませず、4〜7回の4イニングは出した走者が1人だけという完璧に近い投球を見せた。7回で96球を投げ、7安打3失点と粘投。「田村が上手く切り替えてくれて何とか粘ることができたかなと思います」と充実の表情を見せ、8回からは継投策に入った。
8連勝が見えてきた8回に落とし穴はあった。2番手・小野が1死一、二塁からT―岡田に左前適時打を浴びて1点差。3番手・東條にスイッチしたが、ロドリゲスにも左前適時打を浴びて追いつかれた。
だが、それでも地力が残っていたのがロッテの強さ。8回に先頭のレアードが増井から5号ソロをバックスクリーン左に運んで、接戦にケリをつけた。
8連勝とオリックス戦“6タテ”を狙うロッテが、同点の4回に、藤岡裕大遊撃手(26)の右前適時打で勝ち越しに成功した。
これぞ7連勝中の勢いだ。先発の美馬は初回にいきなり3失点。先頭の中川に左翼線への二塁打を許すと、1死三塁から吉田正の一ゴロで先取点を献上した。さらに、2死一塁からT−岡田に2ランを被弾。3点を追う展開になった。
オリックス先発は、昨年の最優秀防御率に輝いた山本由伸投手(21)。初回は好調ロッテ打線も三者凡退に抑えられた。だが、3点を追う2回。レアードの左前安打とT―岡田の失策、井上の四球などで1死満塁のチャンスを作ると、2試合ぶりにスタメンに復帰した田村が、151キロをはじき返して2点中前適時打として1点差に詰め寄った。田村は「打ったのはストレートかシュートです。何とかしたいと思っていたのでバットに当たってくれて良かったです」と笑顔を見せた。
さらに、3回は先頭の荻野が左翼線への二塁打で出塁。1死三塁から清田の遊ゴロの間に本塁に生還して追いついた。4回には2死走者なしから井上と田村が四球を選んで一、二塁のチャンスを作り、藤岡が右前適時打を放って勝ち越し。美馬も2回以降は立ち直って5回までは追加点を与えなかった。
7連勝中でオリックス戦“6タテ”を狙うロッテが、2回に出た田村龍弘捕手(26)の2点適時打などで追い上げ、3回に同点に追いついた。
8連勝と6タテの期待を背負って先発のマウンドに上がったのは、FAで加入した美馬学投手(33)。だが、厳しい立ち上がりとなった。先頭の中川に左翼線への二塁打を許すと、吉田正の一ゴロで先取点を献上。さらに2死一塁からT−岡田に2ランを浴びて、いきなり3点を失った。
オリックス先発は、昨季最優秀防御率のタイトルを手にした山本由伸投手(21)。初回は好調ロッテ打線も三者凡退に抑えられた。だが、3点を追う2回。レアードの左前安打とT−岡田の失策、井上の四球などで1死満塁のチャンスを作ると、2試合ぶりにスタメンに復帰した田村が、151キロを中前に2点適時打。1点差に詰め寄ると、3回には先頭の荻野が左翼線への二塁打で出塁し、1死三塁から清田の遊ゴロで生還して同点とした。
2点を奪われて5−5とされた直後の8回だった。先頭で打席に立ったロッテの主砲レアードが、バックスクリーン左へ決勝弾となるリーグトップタイの5号ソロをたたき込んだ。
「心の中で『お願い入って』『お願い』と何度も叫んだよ。この日(の当たり)は『中トロ』」と自身が披露する“すしパフォーマンス”を引き合いに出して会心の一発を振り返った。これでチームは2013年5月以来、7年ぶりの8連勝。同一球場での同一カード6連戦6連勝はプロ野球史上初の快挙だ。
この6連戦でレアードから計4発が飛び出した。井口監督は「こういうときの一発はつくづくありがたい」とたたえ、打線の粘りについても「つないだり、バントしたりとチームとして機能していた」と勝ちっ放しの1週間を振り返った。
同一カードで連勝を続けられた秘訣について、指揮官は通常のシーズンのように週初めの3戦、週末の3戦に分ける意識で臨んでいるからではと考え「3つ、3つと分けて、3連戦の中で勝ち越すイメージ」と話した。次は30日から楽天との6連戦。敵地でも同じイメージで、連勝街道をひた走る。
ロッテが史上初となる同一カード6連勝の“6タテ”を達成した。5−5で迎えた8回にレアードが決勝5号ソロ。この6連戦で4本塁打で代名詞のすし握りパフォーマンスも“高速回転”している。
6連戦最後の難関、山本由伸を攻略し、是が非でも勝ちたい一戦。同点で迎えた八回に主砲が火を噴いた。先頭打者で打席に入るとオリックスの4番手・増井に対し、中越えにアーチを描き5号ソロ。接戦に決着をつけた。
オリックスは頼みの山本が2回以降、決め球に苦しみ6回途中5失点で降板。8回に粘り強く追い付いたものの、レアードの一撃に屈した。
ロッテが史上初となる同一カード6連戦6連勝を達成した。難敵・山本由伸を粘り強く攻略。同点で迎えた8回にレアードが決勝5号ソロを放った。前カードから通じた連勝は、13年の5月以来、7年ぶりとなる8まで伸ばした。
初回に3失点。それも相手は球界屈指の好投手。だが、ロッテ打線の勢いは止まらなかった。2回、一塁失策と四球にも乗じ1死満塁とすると、8番・田村が中前に運んで2点を返す。さらに、3回には先頭打者の荻野が二塁打で出ると、1死三塁から遊ゴロの間に生還し、同点に追い付いた。4回には藤岡の適時打。5回には再び田村のタイムリーが出て勝ち越した。
8回に1度は同点とされたものの、その直後にレアードが中越えに5号ソロを放ち、すぐさま勝ち越し。9回はジャクソンが締めた。
先発の美馬は初回の3失点から立ち直り、7回3失点と試合をつくり2勝目を挙げた。
オリックスは初回にT−岡田の2号2ランなどで3得点したが、以後、美馬を攻略しきれなかった。山本も厳しいコースを攻めたところがボールになり、2回以降、苦しい投球が続いた。
ロッテが荻野の好打と走塁で同点に追い付いた。
1点を追う3回、先頭の荻野がオリックスの先発・山本由伸から左翼線へ鋭い打球を放つと、俊足を飛ばして二塁に到達。福田光の二ゴロの間に三塁へ進んだ。
続く清田の打球は判断が難しい遊撃へのゴロとなったが、迷わず本塁へスタート。遊撃は一塁に送球したため、同点に追い付いた。
ロッテは7年ぶりの8連勝と、史上初の同一カード6連戦6連勝がかかった一戦。逆にオリックスは“6タテ”だけは免れたい。
ロッテが対オリックス6タテへの“最後の難関”山本由伸を相手に2点を奪い反撃している。
初回に先発・美馬がつかまり、T−岡田の2号2ランなどで3点を失ったが、2回に相手の失策や四球もあり1死満塁としてから田村がつまりながらも中前に運び2者が生還した。
なおも一、三塁とチャンスは続いたが、藤岡は投手への併殺打に倒れ、同点にはできなかった。
インターネット上のロッテファンの間では、前回登板で圧巻の投球を見せていた山本を、オリックスとの同一カード6連戦の“ラスボス”と表現する声が見うけられている。ツイッターでは午後2時45分の時点で「山本相手」という言葉がトレンド入りするほど注目されている。