わたしはかもめ2020年鴎の便り(7月)

便

7月20日

ロッテ鳥谷「ビックリ」移籍初安打記念の弁当販売[ニッカン]

ロッテ鳥谷敬内野手が18日日本ハム戦で移籍後初安打を放ったことを記念し、28日楽天戦(ZOZOマリン)から「TORI弁当」が緊急販売される。

鳥谷の名前にちなみ、焼き鳥や鶏唐揚げなど鶏肉ずくめの弁当で、白米の上には大豆シートの鳥谷似顔絵イラストがのっている。ロッテ広報室は「本人もあまりにも早い発売に『そんなに早く出来るのですか?ビックリですね』と驚いていました。ぜひご購入ください」とコメント。「選手丼」などを除く「選手弁当」は10年9月の「GO!GO!大塚明 大分別府とり天弁当」以来の発売となる。

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プロ野球も8月1日から収容50%開催を見直しへ[ニッカン]

プロ野球もJリーグと同様に8月1日からの収容人数50%での開催方針を見直す可能性が高まった。

政府の西村康稔経済再生担当相がプロスポーツやコンサートなどイベントに対する8月以降の入場者数の緩和に「慎重に考えなければいけない」と発言していることを受け、Jリーグは20日、新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家と意見交換。8月10日まで現状の方針である「上限5000人、もしくは収容人数の50%の少ない方」を継続することで合意した。

日本野球機構(NPB)も政府の方針に沿うことが基本スタンス。22日に組まれた政府の分科会の協議内容も重視する姿勢だ。対策連絡会議の専門家との協議も経て、当面は現状の上限5000人を維持するとみられる。27日に対策連絡会議が行われる予定で、8月中旬以降の入場方針についても話し合われることになりそうだ。

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ロッテ元球団代表・三ツ野充蔵氏が死去、88歳[ニッカン]

三ツ野充蔵氏(みつの・みつまさ=元ロッテ球団代表)13日に肺炎のため死去、88歳。葬儀は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、家族葬で執り行われた。

1993年(平5)3月から99年3月までロッテの球団代表を務め、バレンタイン監督の最初の就任や伊良部のメジャー挑戦などに関わった。誠実な人柄で観客動員増への取り組みも熱心だった。

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ロッテ美馬「チームに勝ちを」西武戦先発で連勝狙う[ニッカン]

21日の西武戦(メットライフドーム)にロッテ右腕美馬学投手が先発する。

前回14日日本ハム戦(札幌ドーム)は7回2失点の好投で今季2勝目を挙げており、連勝を狙う。美馬は「前回はカード初戦で勝ててチームに勢いをつけるピッチングができたかなと思っています。明日も先発投手の仕事として、長い回を投げてチームに勝ちを付けたいと思います」と意気込んだ。

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ロッテ、ジュニアトーナメント参加チーム選考会開催[ニッカン]

ロッテは20日、12月末に開催が予定されている「NPB12球団ジュニアトーナメント2020」に参加する千葉ロッテマリーンズジュニアチームの選考会を開催することを発表した。

小学6年生が対象で、27日〜8月4日に球団公式ホームページの特設フォームから応募を受け付ける。「NPB12球団ジュニアトーナメント」は、社団法人日本野球機構とプロ野球12球団が連携し「子供達が”プロ野球への夢”という目標をより身近に持てるように」という考えのもとに企画され、今年で16回目の開催となる。

1次選考はプレー動画応募型選考で、08年4月2日〜09年4月1日生まれの小学校6年生が対象。募集しているのは、ジュニアチームに相応しい優れた野球能力を持っている選手、短期間のチーム活動においても自分自身の力量を発揮し、チームに貢献できる選手、9月頃から開始予定の練習や練習試合(9〜11月中旬までは原則毎週土曜祝日、11月下旬より毎週土日祝日)に参加できる選手、次の3項目のクリア条件を1つ以上クリアしている選手((1)50メートル走8.5秒以下、(2)遠投60メートル以上、(3)特筆すべき技能=平均打率5割以上や飛距離が突出しているなどを持っている)。

応募動画は投手希望の場合、ピッチング、バッティング、守備(投手以外の希望ポジション)を各5球程度撮影した動画。野手希望の場合はバッティングと守備(内野手=一塁へのスローイング、外野手=三塁もしくは本塁へのスローイング、捕手=キャッチングから二塁へのスローイング)を各5球程度の動画。

2次選考会はポジション別による技術選考。日程は8月11日、12日(予備日13日、日付指定不可)。会場は千葉市内(参加費1000円)。最終選考会は実戦型選考で8月14日(予備日15日)、会場は千葉市内。詳細は公式ホームページにて。

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ロッテ、鳥谷もビックリ「そんなに早く」!? 28日から「TORI弁当」発売[スポニチ]

ロッテは18日の日本ハム戦で移籍後初安打をマークした鳥谷を祝し、28日から本拠・ZOZOマリンで「TORI弁当」を発売する。

焼き鳥や鶏唐揚げなど「TORI」尽くしで、白米の上には大豆シートで作られた似顔絵イラストが乗っている。価格は1200円(税込み)。初安打からあまりにも早い発売となるだけに、鳥谷も「そんなに早くできるんですか」と驚いているという。

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NPB、コロナ感染再拡大で…8月の収容人数増は先送りへ[スポニチ]

日本野球機構(NPB)は20日、新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームと現状についての情報を共有。感染の再拡大により8月1日以降の入場者数について現時点で見通すことが困難なため、当面は観客数拡大の先送りを求めるよう各球団に連絡した。今後も感染拡大の状況を見て判断する。27日にJリーグと連携しての対策連絡会議と12球団代表者会議があり、改めて対応を協議する。

感染の再拡大により、8月から収容人員の50%まで動員可能となるイベント制限の緩和を、政府が再検討する可能性が出てきている。阪神はこの日、8月の入場券の発売延期を発表。当初は同4日の巨人戦から1万5000人に増やす予定だった。西武や中日もチケット販売を延期しており、当面は上限5000人が維持される見通しだ。

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ロッテ、ジュニアチームの選考会を開催、小学6年生が対象、1次選考はプレー動画応募型で[スポニチ]

ロッテは20日、12月末に開催が予定されている「NPB12球団ジュニアトーナメント2020」に参加する千葉ロッテマリーンズジュニアチームの選考会を開催することを発表した。

選考会への応募は小学校6年生を対象とし、27日から8月4日まで球団公式ホームページの特設応募フォームから受け付ける。

「NPB 12球団ジュニアトーナメント」は、社団法人日本野球機構とプロ野球12球団が連携し、「子供達が”プロ野球への夢”という目標をより身近に持てるように」という考えのもとに企画され、今年で16回目の開催となる。

1次選考:プレー動画応募型選考、応募期間:27日から8月4日、参加資格:2008年4月2日から2009年4月1日生まれの小学校6年生、ジュニアチームに相応しい優れた野球能力を持っている選手、短期間のチーム活動においても自分自身の力量を発揮し、チームに貢献できる選手、9月頃から開始予定の練習や練習試合(9、10、11月中旬までは原則毎週土曜祝日、11月下旬より毎週土日祝日)に参加できる選手、次の3項目のクリア条件を1つ以上クリアしている。(1)50メートル走8.5秒以下、(2)遠投60メートル以上、(3)特筆すべき技能(平均打率5割以上や飛距離が突出しているなどを持っている)。応募動画は投手希望の場合、ピッチング、バッティング、守備(投手以外の希望ポジション)を各5球程度の入った動画。野手希望の場合はバッティングと守備(内野手:一塁へのスローイング、外野手:三塁もしくは本塁へのスローイング、捕手:キャッチングから二塁へのスローイング)を各5球程度の動画。2次選考会:ポジション別による技術選考。日程:8月11日、12日、予備日13日(日付指定不可)、会場:千葉市内(参加費1000円)。最終選考会:実戦型選考。日程:8月14日、予備日15日、会場:千葉市内。

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ジュニアチームの選考会を開催[報知]

ロッテは20日、12月末に開催が予定されている「NPB12球団ジュニアトーナメント2020」に参加する千葉ロッテマリーンズジュニアチームの選考会を開催すると発表した。

選考会への応募は小学6年生が対象で、27日〜8月4日まで球団公式ホームページの特設応募フォームから受け付ける。

今大会は社団法人日本野球機構とプロ野球12球団が連携し、今年で16回目。1次選考はプレー動画応募型選考で、2次選考はポジション別による技術選考(8月11〜12日・予備日13日)、最終選考は実戦型選考(8月14日・予備日15日)で、千葉市内の会場で行う。応募条件等の詳細は球団HPで要確認。

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ロッテ・井口監督、対オリ6連勝後に初戦大敗でズルズル…対楽天は1勝5敗[デイリー]

パ・リーグは今季、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ一環として、同一カード6連戦を導入している。19日までに各球団は開幕カード3連戦と6連戦4カードを消化。既にオリックス・吉田正尚外野手(27)と西武・小川龍也投手(28)の“4日連続対決”が実現するなど、3連戦とは違う打者と投手の“見えない駆け引き”などに迫る。


まさに天国と地獄。ロッテが6月23日からのオリックス6連戦(ZOZO)で史上初の同一カード6連勝を飾った。両軍の空気のコントラストはあまりに印象的だった。

大事なのはカード頭、つまり火曜日のゲーム。今季は6連戦の長丁場だけになおさらだ。オリックス戦6連勝を飾ったロッテだが、6月30日からの楽天6連戦(楽天生命)で1勝5敗と大きく負け越し。初戦のスコアは4−15。この大敗が最後まで尾を引いた。

楽天6連戦後、井口監督は「火曜日にああいう形で負けると、どうしてもズルズルきてしまう」と指摘。そこでカード初戦の先発を再考。7月7日からの西武6連戦初戦を有吉、同14日からの日本ハム6連戦初戦を、それまで日曜日に先発していた美馬に変更した。

一方、オリックスで火曜日に先発しているアルバースは「カード頭を勝つことでチームもリラックスできる」と語る。初戦での勢いづけは、3連戦以上の重みがありそうだ。

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ロッテ、鳥谷「TORI弁当」緊急販売へ、移籍後初安打を記念[デイリー]

ロッテが、鳥谷敬内野手(39)の「TORI弁当」を緊急販売することが20日、分かった。18日・日本ハム戦(札幌ドーム)での移籍後初安打を記念したもの。28日からZOZOマリンスタジアムで販売される。

ロッテ広報室は「本人も、あまりにも早い発売に『そんなに早くできるのですか?ビックリですね』と驚いていました」と鳥谷の心境を明かした。「TORI弁当」(税込み1200円)は名前にちなみ、焼き鳥や鶏唐揚げなどの“TORI”づくし。白米の上に鳥谷の似顔絵イラスト(大豆シート)が乗っている。

ロッテで選手にちなんだ弁当が発売されるのは10年ぶり。阪神時代、鳥谷弁当は人気メニューの1つだっただけに、ロッテ広報室は「甲子園で鳥谷選手のお弁当は大変な人気と聞いていましたので、いつか発売をしたいとずっと企画を温めていました」と説明。「鳥づくしの美味しいお味となっています。お越しの際はぜひご購入ください」とコメントした。

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NPB、観客上限緩和先送りも…Jリーグと専門家と意見交換[デイリー]

日本野球機構(NPB)は20日、Jリーグも交えて新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームと意見交換を行った。拡大傾向にある現在の感染状況についての見解を示されたという。

政府指針では8月1日からイベントなどの観客上限が5000人から緩和されることになっているが、西村経済再生担当相は18日に「慎重に考えなければいけない」と再検討を示唆。NPBは当初から政府や地方自治体の方針に従っており、見直しになった場合、上限緩和は先送りになる見通しだ。

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ロッテ、NPB12球団ジュニアトーナメント参加のロッテジュニアチーム選考会を開催[デイリー]

ロッテは20日、12月末の開催が予定されている「NPB12球団ジュニアトーナメント2020」に参加する千葉ロッテマリーンズジュニアチームの選考会を行うと発表した。

選考会への応募は小学校6年生が対象。7月27日〜8月4日まで球団公式ホームページの特設応募フォームから受け付けている。詳細は球団公式ホームページまで。

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“先発失格”から幕張の防波堤に、元ロッテ小林雅英氏の転機となった、無死満塁の大ピンチ[Full-Count]

◇先発で3戦3敗、中継ぎ転向後初登板は無死満塁の大ピンチだった

ロッテの絶対的守護神として“幕張の防波堤”の異名を取り、その後、米大リーグ・インディアンスにも移籍し、日米通算234セーブを挙げた小林雅英氏が、“がむしゃら一筋”のプロ野球人生を振り返った。自身の投球スタイルを確立する契機となった、プロ2年目の登板をめぐるエピソードを明かしてもらった。

小林氏は山梨・都留高、日体大、東京ガスを経て、ドラフト1位(逆指名)でロッテ入り。1年目の1999年は、中継ぎ要員として開幕1軍入りを果たした。山本功児監督(2016年死去)の就任1年目。「僕は功児さんにとって最初のドラフトの1位指名だったこともあって、すごくかわいがってもらいました」と懐かしむ。

期待に応えて中継ぎで好投を重ねると、同年8月3日のダイエー(現・ソフトバンク)戦でプロ初先発のチャンスを与えられた。ところが、小林氏の受け止め方は消極的だったという。「先発志向というものが全くなかったですから」とあっけらかんと言い切る。「知りませんよ?いけるところまで全力でいきますが、もし3回でダメと思ったらダメと言います。それでもいいですか?」と念を押す新人に、首脳陣が「それでいい」と応じ、ようやく先発マウンドに上がった。結局1年目は46試合に登板し、うち10試合が先発。3完投を含め5勝5敗、防御率2.68の好成績で終わった。

翌2000年は開幕先発ローテ入りしたが、一転して3戦3敗のスタート。中継ぎと違い、先発は1試合の中で同じ打者と何度も対戦する。駆け引きやスタミナの配分をあれこれ考えるうちに、投球フォームは躍動感を失い、150キロを超えていたスピードも140キロそこそこしか出なくなった。「がむしゃらに投げて、少々甘いコースに行っても球の勢いや強気で抑えるのが本来の僕の持ち味。投げられる球種が3つしかない(ストレート、スライダー、シュート)のに、配球を考えてもうまくいくはずがなかったのです」と振り返る。

“先発失格”の烙印を押された小林氏。この時点で首脳陣には、1、2軍で先発投手として再調整させる2、中継ぎとして1軍に残す−の選択肢があったが、結論は後者だった。「後になって、実は監督はファームに落とそうと考えていて、当時ブルペンコーチを務めていた佐々木信行さんが中継ぎ転向を進言してくれたと聞きました」と明かす。

◇がむしゃらに1個のアウトを取りにいくのが「僕のスタイル」

こうして同年4月25日、野球人生の転機となる中継ぎ転向後初登板を迎えた。茨城・ひたちなかで行われた日本ハム戦だ。試合中盤、無死満塁の大ピンチで突然登板を命じられる。

「もうがむしゃらに、開き直って投げるしかありませんでした。アドレナリンが出まくりました」という精神状態が功を奏した。田中幸雄氏を三振、上田佳範氏(現・DeNA外野守備走塁コーチ)を併殺打に仕留め、無失点で切り抜けた。「その時、自分は配球で恰好よく打者を抑えるタイプではない、その時の100%のボール投げ込み、がむしゃらに1個のアウトを取りにいくのが僕のスタイルだと気付きました」と深く頷く。

中継ぎで快投を続け、同年8月17日の日本ハム戦では、ついに不振の守護神ウォーレンに代わってクローザーを務めプロ初セーブ。以後、抑えに定着した。“幕張の防波堤”の完成である。

小林氏は今、あの中継ぎ転向後初登板が無死満塁でなかったら、その後の輝かしい活躍はなかったかもしれないと考えている。

「イニングの頭から余裕を持って登板していたら、逆にヒットを打たれてパニくって、うまくいかなかった気がします。自分のスタイルをつかめずじまいだったかもしれません」。そんな過酷な場面で投入した山本監督の真意を、もはや確認することはできない。「意図があって、あえてあの場面で投入したのか、それともたまたまだったのか、天国に行かれた今となってはわかりません。いずれにしても、今の僕があるのは功児さんのおかげで、頭が上がりません」と亡き恩人に思いを馳せる。

ロッテで9年間、インディアンスで2年間活躍後、巨人とオリックスに1年ずつ在籍し、2011年限りで現役を引退した。日米通算530試合に登板したが、先発はロッテ1、2年目の計13試合のみ。40勝39敗234セーブ。リリーフに徹したプロ野球人生だった。

一流の先発投手は、試合中に“ギアを上げる”ことができる。普段は140キロそこそこの球速に抑えていて、ピンチになると別人のように150キロ超を連発し得点を許さないタイプだ。

「僕にはそれができませんでした。常に100%で投げることしかできない」と苦笑する小林氏。調整法も、先発ローテ要員として登板日に向け1週間かけて準備するのは苦手だった。リリーフは毎試合登板の可能性があり、ブルペンで肩を作らなければならないが、性に合っていた。「僕は“発表会”のように、時間をかけて準備するというのは嫌い。毎日、朝起きて自分の体調をみながら準備するという、短いスパンの繰り返しの方が向いていました」と笑う。

生まれながらのリリーバーと言えるかもしれない。そんな自分の本質に気付かせてくれたのが、無死満塁の大ピンチだったのだ。

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[千葉魂]高部、骨折の悔しさ糧に、同期2人に追い付き追い越せ

悔しさと焦る気持ちを抑え、黙々と2軍球場でユニホームを泥だらけにする日々を続けている。ドラフト3位ルーキーの高部瑛斗外野手はコツコツとアピールを続ける。満点デビューをした直後に予期せぬ不幸に見舞われた。プロ初実戦となった石垣島春季キャンプ中の2月8日。台湾・楽天戦にて「2番・右翼」で先発出場すると2安打3打点1盗塁。初回1死から左前打で出塁すると次打者の初球に二盗成功。同点の2回2死満塁では左中間へ走者一掃となる決勝三塁打を放った。しかし、この打席でスイングの際に右手を痛めた。沖縄県石垣市内の病院での診断の結果、右手有鉤骨骨折と診断された。

「ポキンという音が聞こえて手が動かなくなりました。アレっと思いました」。

高部は当時の事を悔しそうに振り返る。それは野球人生で初めて経験する大きなケガだった。翌日に1人、緊急帰京。右有鈎骨骨折骨片除去の手術を受けた。

「実戦に入って、スイッチが入ったタイミングで強制的にスイッチを切られた感じ。悔しいというか残念」と高部。

最高のアピールをしてスタートを切ったはずが、まさかの出遅れとなってしまった。リハビリに専念をしている間に同期で同じ大卒の新人選手達は1軍でアピールを続けた。結局、ケガも響き、開幕は2軍スタート。ドラフト2位の佐藤都志也捕手、ドラフト5位の福田光輝内野手は開幕1軍入りを決めた。6月27日のバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では佐藤がプロ初ヒットをサヨナラ打という劇的な形で決めると、福田光も7月1日のイーグルス戦(楽天生命パーク)でプロ初ヒットを含む2安打を放った。この事を高部はネットで知った。

「2人とも1軍で経験を積んでいる。結果を出せない事も悔しいけど、そういう場に自分がいれないことも悔しい。1軍で経験をしないと分からない事は多いですから。何とか追いつこうと必死です。刺激になるし、これからも切磋琢磨してやっていきたい」。高部は悔しさを押し殺すように前を向く。

練習をしないと気が済まないタイプだ。だから時間を見つけてはバットを振る。新型コロナウイルス感染予防の観点から練習が制限され、寮内での待機を命じられた際は寮の駐車場で黙々とショートダッシュを繰り返し、走塁のスタートのタイミングを練習していた。その姿を何度となく目撃した相原勝幸2軍マネジャーも「とにかくいつもどんな時も体を動かさないと気が済まないみたい。駐車場で汗を流している姿は印象的だった」と目を細める。このことについて高部は「なるべく走る感覚を鈍らせたくなかっただけです」と笑った。 シュアな打撃と自慢の脚力を武器に2軍戦で確実にアピールを続けている。そしていつ1軍から呼ばれてもいいように準備を欠かさない。

「まだまだだと思います。ただ上に呼ばれた時はベストであるように自分を持って行きたいと思っています。チームの勝ちに貢献する選手になりたいです」。

高部は虎視眈々とチャンスを狙っている。そしてそのための準備を怠らない。一流が、しのぎを削るプロの世界。チャンスは準備をしている選手でないと気が付かない。準備をせずに妥協をする選手はチャンスが来ても分からず、通り過ぎる。高部は目をギラギラと光らせている。どんなわずかなチャンスも小さな隙間でも見つけて入り込もうという気概に溢れている。背番号「38」が大舞台で暴れる日はそう遠くなさそうだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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