ロッテが快勝で3連勝を飾った。3回に安田の2点二塁打で先制。4回に藤岡のソロ、5回には中村奨吾と清田の一発で加点した。二木は打たせて取り3安打無四球で2年ぶりの完封で4勝目を挙げた。オリックスは3連敗を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | x | 5 |
ロッテ打線が“天敵”のオリックス・アルバースの攻略に成功した。
初回、1番加藤が中前へ強くはじき返した。2回には内角低めへ投げきれなかった甘い球を、6番角中が右中間へ強く飛ばした。いずれも得点にはつながらなかったが、チームを勇気づける安打になり、3回以降の5得点につなげた。
アルバースには今季過去3戦で打率1割9分4厘に抑えられた。ゴロアウト17個のうち12個が左打者。フライアウト19個のうち16個が右打者。打者の左右でプレートの踏み位置を変える技巧派に、完全に手玉に取られていた。加藤と角中は低く構え、アウトでも強いライナーを打てていた打者。相性の良さで勢いづけた。
シーズンも残り50試合を切り、黒星1つの痛みが増す。天敵攻略で3連勝を挙げ、井口監督は「最近は高低で(球が)ばらけていた」と振り返った。「速いカウントでは甘い球を。それに、100球前後でいつも交代するので、追い込まれたらファウルで粘ろうと」と明かした。
どんどんストライクを入れてくる左腕ながら、各打席3球目までの打率は、試合前までは1割8分5厘にとどまっていた。それが4球目以降になると2割3分1厘に微増し、出塁率は4割超だった。
相手のペースに乗らないことに大きな意味があった。4回までの投球数は過去3戦は54球、50球、54球。この日は86球。粘って消耗させ、5回には中村奨、清田がソロ本塁打でだめ押しした。
打球は全体的に力強く、低めを強く引っ張って右翼席へ運んだ藤岡も「ヘッドが利いてうまく打つことができた」と話した。井口監督も「戦略としては非常に良かったと思います」と満足げ。見事な天敵攻略で、首位ソフトバンクに再び0.5ゲーム差に迫った。
ロッテ二木康太投手(25)が2年ぶり、本拠地では初となる完封勝利を挙げた。オリックス打線を3安打無四球と寄せつけず、首位ソフトバンクと再び0.5ゲーム差に。「結果的に完封になって、やっぱり普通の勝利とは全然違う1勝かなと思います」と喜んだ。
武器のフォークが定まらなかったが、焦らない。「(捕手の)江村さんと話して、切り替えてスライダーでかわせたかなと思います」。方針転換にも制球は安定し、ストライク率は約73%。4登板連続、打者89人連続で無四球を続ける。「小さい頃から四球はもったいないという教えの中でやってこられたので、指導者に恵まれたなと思います」と感謝を口にする。
どん底から始まった。開幕直後、6月30日の楽天戦で打ち込まれ、防御率は12.86に。2ヶ月半を経て、ようやく3点台になった。「何とか早く下げたいなと思っていたので、ようやくここまで来て良かったです」。一時期は4.64まで落ちたチーム防御率も、4.12まで改善した。
西野に種市、2人の先発右腕が今季は手術後のリハビリで戻れない。開幕前は先発最後のいすを争っていた二木が「ケガで出られない人の分まで」の思いで、優勝争いに向かっていく。
ロッテは二木、オリックスはアルバースが先発。ロッテは3回、安田の適時二塁打で、苦手とするアルバースから2点を先制した。
ロッテは4回に藤岡の2号、5回に中村奨の7号、清田の3号と3本のソロ本塁打で加点した。先発二木は6回まで1安打投球。
二木はオリックスを3安打に抑え、2年ぶり2度目の完封勝利。ロッテは首位ソフトバンクとのゲーム差を0.5に縮めた。ロッテ二木が4勝目。オリックス・アルバースが6敗目。
ロッテは14日、種市篤暉投手(22)が横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯の再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたことを発表した。
術後4週間はギプス固定で、スローイング開始は4ヶ月後の予定。今季は7試合に先発し3勝2敗、防御率3.47をマーク。7月25日の西武戦(メットライフドーム)ではプロ初完封をマークしたが、右肘の違和感で8月2日に出場選手登録を抹消されていた。井口監督は「長期的に離れるので非常に残念ですが、さらにパワーアップした種市を来年後半に見られればいいなと思っています」と話した。
ロッテは14日、沢村拓一投手(32)の3者連続奪三振デビューを記念したグッズを受注販売すると発表した。
巨人から移籍した沢村は8日の入団会見の直後、日本ハム戦(ZOZOマリン)でデビュー。ユニホームが間に合わず、福嶋明弘打撃投手(53)の「106」のユニホームを借りて、リリーフ登板。3連続三振の鮮烈デビューを飾った。
グッズのラインアップはTシャツ、フェイスタオルなど。Tシャツの背面には「FUKUSHIMA 106」がデザインされている。球団オンラインストア限定で22日まで販売する。
ロッテは14日、種市篤暉投手(22)が横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯の再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたことを発表した。
術後4週間はギプス固定で、スローイング開始は4カ月後の予定。井口資仁監督(45)は「長期的に離れるので非常に残念ですが、トミー・ジョン手術をやるとみんな(球が)速くなって帰ってくるので、さらにパワーアップした種市を来年後半に見られればいいなと思っています」と話した。
種市は今季7試合に先発し、3勝2敗、防御率3.47をマーク。150キロに迫る直球と大きなフォークを武器に、7月25日の西武戦(メットライフドーム)ではプロ初完封をマークしたが、右肘違和感のために8月2日に出場選手登録を抹消されていた。
チームでは今季、西野勇士投手(29)も6月30日にトミー・ジョン手術を受け、リハビリを続けている。また19年1月には大嶺祐太投手(32)も同手術を受け、今年9月1日の西武戦(ZOZOマリン)で1軍復帰登板を果たした。
ゲームセットの瞬間、薩摩隼人に笑みがこぼれた。ロッテ・二木康太投手(25)が3安打無失点で今季初完封を飾った。
「疲れました。今日はそんなに良くなかったが、ストライク先行でコントロールよく投げることができた」。
楽天に移籍した涌井から背番号「18」を受け継いだエース候補が4勝目。2018年8月17日の楽天戦以来、2度目の完封勝利をつかんだ。
チームは3連勝で本拠地でのオリックス戦は開幕から9連勝。首位・ソフトバンクには再び0.5ゲーム差まで迫った。
生命線は制球力。4試合連続の無四球投球をマークした。原点は鹿児島・霧島市で育った少年時代。「小さい頃から頃からフォアボールはもったいないと指導者に教えられた」という。
この日、先発の種市が右肘手術を受けた。昨オフは一緒に米シアトルのトレーニング施設「ドライブラインベースボール」で一緒に自主トレに励んだ3歳下の後輩が今季絶望となった。
「今(チームが)、この位置にいるのは種市の力というのもある。ケガで出れない人の分まで頑張りたい」。
チームは故障者が続出しているが、2005年以来のリーグVへ、結束は強くなっている。二木が悲願達成への原動力となる。
ロッテは14日、4年目の種市篤暉投手(22)が横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けたと発表した。球団によると、今後4週間はギプスで固定し、術後4ヶ月後からスローイングを開始する予定で、今季中の復帰は絶望的となった。
2017年に青森・八戸工大一高からドラフト6位で入団。昨季はチーム最多タイの8勝をマークし、今季はエース候補に期待されていた。
ここまで7試合に登板し、3勝2敗、防御率3.47。7月25日の西武戦でプロ初完封をマークしたが、8月1日の楽天戦で5回2/3を8失点で降板すると、翌2日に右肘の違和感で出場選手登録を抹消された。
プロ野球のオーナー会議と日本野球機構(NPB)の社員総会が14日、東京都内で開かれ、2020年度(20年10月〜21年9月)の予算と事業計画が承認された。新型コロナの感染拡大による観客数制限が続き、予算は11月21日開幕の日本シリーズの収入を低めに想定。前期比で6億3000万円の減額となった。
事業計画について斉藤惇コミッショナーは「(オールスター戦など)コロナ禍で中止や縮小となった事業を挙行することが前提」と説明。来季の経営状況について、議長のDeNA・南場智子オーナーは「今年1年で困難が全て終わるというのは楽観的過ぎる。来季になればコロナ禍の影響から解放されると想定している球団はない」と厳しい見方を示した。
一方、19日から観客数の上限が5000人から収容人数の50%に引き上げられる。南場オーナーは「各球団の判断で緩和策を実施することを確認した。多くのファンに、シーズン終盤の熱戦を楽しんでいただきたい」と語った。
各球団は既に入場券の追加販売などの検討に入っており、ヤクルトは19日の広島戦(神宮)から1万4500人に、巨人は21日の広島戦(東京ドーム)から1万9000人に増やすと発表している。
主砲の勢いが止まらない。前日13日の試合で3本の適時打を放ったロッテの4番・安田が、2試合連続の先制打だ。両軍無得点で迎えた3回1死一、二塁で2点二塁打を放った。
「先制のチャンスで打つことができてよかったです」。
オリックス先発左腕・アルバースが投じた初球スライダーを左翼線にはじき返した。
前日13日は、1回に5試合ぶりのタイムリーとなる先制の左中間二塁打を放つとさらに2本の適時打を放って3安打4打点と大暴れ。いずれも逆方向に打球を運んだ。重責から苦しむ時期もあったが、7月21日から4番に起用し続ける井口監督も「4番の仕事をしてくれた」と21歳の活躍に目を細めていた。
ロッテ打線はその後も攻撃の手を緩めず、4回に藤岡が2号ソロ、5回は中村奨が7号ソロ、清田が3号ソロを放つなど、先発・二木を援護。今季は14勝2敗1分け(13日現在)と大きく勝ち越しているオリックス戦で優位に試合を運んだ。
2010年以来の日本一へ−。先発の種市が右肘手術を受けるなど、故障者が続出しているが、チーム一丸となって前に進み続ける。
ロッテの安田が2試合連続の先制打を放った。3回1死二、三塁で、アルバースの初球のスライダーを捉え、右翼線へ2点二塁打。4番打者の仕事を果たし「先制のチャンスで打つことができて良かった」とうなずいた。
21歳で7月21日の西武戦から2ヶ月近く4番に座り続け、重圧の中「毎日、毎日が必死」と戦ってきた。前日13日のオリックス戦では3本の適時打で4打点を挙げて浮上のきっかけをつかみ、8月21日以来の2試合連続打点につなげた。
プロ野球のオーナー会議と日本野球機構の社員総会が14日、東京都内で開かれ、2020年度(20年10月−21年9月)の予算と事業計画が承認された。予算は新型コロナウイルス感染拡大による観客数の制限が継続しているため、11月21日に開幕する日本シリーズの収入を低めに想定。前期比で6億3000万円の減額となった。
事業計画について斉藤コミッショナーは「(オールスター戦など)コロナ禍で中止や縮小となった事業を挙行することが前提。感染拡大を防ぎながら、業務を進めていきたい」と説明した。
政府の指針に従い、19日から観客数の上限が5000人から収容人数の50%に引き上げられる。南場智子議長(DeNAオーナー)は「各球団の判断で緩和策を実施することを確認した。これまでより多くのファンに、シーズン終盤の熱戦を楽しんでいただきたい」と語った。一方、来季の経営状況については「今年1年で困難が全て終わるというのは楽観的過ぎる。コロナ禍の影響から解放されると想定している球団はない」と厳しい見方を示した。
この日の会議はオンラインではなく、前回7月13日と同じく東京都内のホテルで開催。同オーナーは「とても広い会場で距離をとり、換気をしていただいて、マスクをして議論させていただいた」と話した。
ロッテは15日から、マリーンズオンラインストア限定で沢村拓一投手(32)の3者連続奪三振デビューを記念したグッズを受注販売する。沢村は8日の日本ハム戦で移籍後初登板し、3者連続三振を奪う鮮烈なデビューを飾った。
同日は57番のユニホームが間に合わず、福嶋打撃投手から借りた106番のユニホームで登板。今回販売されるTシャツの背中には「106」がプリントされており、沢村は「福嶋さんに感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。
Tシャツの他、キーホルダー、フェイスタオルも受注販売され、22日まで受け付ける。球団広報は「沢村選手の人気の高さ、入団後の反響の大きさには本当に驚いています。SNSでの数字も桁違いです。今回のグッズも『早く沢村選手のグッズが欲しい』というファンの熱いご要望にお応えして企画しました。ぜひお買い求めください」と呼びかけた。
ロッテは14日、種市篤暉投手(22)が横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けたと発表した。今後4週間ギプスで固定し、術後4カ月後からスローイングを開始する予定で今季中の復帰は絶望的となった。
今季は7試合に先発して3勝2敗、防御率3.47の成績。7月25日の西武戦(メットライフ)ではプロ初完封をマークしていた。先月1日の楽天戦(ZOZOマリン)で5回2/38失点で降板すると、翌日出場登録を抹消されていた。
シーズン中のトレードで巨人からロッテに加入した沢村。今季は巨人在籍時の6月26日ヤクルト戦で勝利投手になっている。
過去、同一シーズンで両リーグ勝利をマークしたのは昨年の古川(楽→巨)まで7人いる。過去の7人はいずれもパ・リーグからセ・リーグに移籍して達成しており、セ→パでは沢村が初めてとなるがどうか。
ロッテの二木康太投手(25)が14日のオリックス戦に先発し、3安打に抑えて2年ぶり2度目の完封勝利。初の無四球完封で4勝目を飾った。12日のオリックス戦が雨天中止となり、13日から8連戦となる中、救援陣を休ませる快投となった。チームは3連勝で、首位ソフトバンクに0.5ゲーム差に詰め寄った。
調子が悪い時に何をするか。二木は「フォークが序盤よくなかった」と振り返った。追い込んでからフォークで空振り三振を奪うパターンにこだわらず、スライダーを駆使して打たせた。
「調子がよくなかったので、逆にできることをやろうと思った。ストライク先行で行こうと思ったのが、結果的によかった」。
オリックス打線を3安打に抑え、18年8月17日の楽天戦以来、2年ぶりに自身2度目の完封勝利で今季4勝目を飾った。しかも自身初の無四球完封。死球こそ与えているが、これで4試合連続の無四球と精密機械ぶりを発揮している。
小学5年から野球を始めたが、当時から制球力は抜群。「いつも“四球はもったいない”と言われてきた。当時の指導者のおかげですね。特別な練習はしなかったけれど、毎日、お父さんとキャッチボールをした」。小学3年まで取り組んだサッカー経験も生きた。8回2死三塁、西村のゴロに右足を出した。「咄嗟に出た」と遊撃手・藤岡への“パス”となって、遊ゴロでピンチを切り抜けた。
本拠地でオリックスに9戦9勝としたチームは、試合がなかった首位ソフトバンクに0.5ゲーム差と詰め寄った。この日、3歳年下の種市が右肘手術を行い、今季絶望となった。「チームが今、この位置にいるのは種市の力が大きかった」。7月に2軍落ちした際には防御率12.86だったが、同3.86まで改善。今季から背番号18を背負う7年目は、後輩の思いも背負って右腕を振る。
ロッテの安田が初球打ちで、先制点を叩き出した。3回1死二、三塁で左腕アルバースのスライダーを捉えた。打球は一塁線を抜く先制2点二塁打。「二木さんがテンポよく投げていたので、何とか先制点を取れるようにと思った」と胸を張った。前日に3本の適時打で4打点を挙げ浮上のきっかけをつかみ、8月21日以来の2試合連続打点につなげた。
チームは先取点を奪うと22連勝。藤岡、中村奨、清田のソロ3発もあり、苦手のアルバースを攻略。井口監督は「打線も5点を取ってくれたので、ブルペン陣を休ませることができた」とご機嫌だった。
ロッテは14日、種市篤暉投手(22)が横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯再建術の手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたことを発表した。今後は術後4週間ギプス固定し、術後4ヶ月からスローイングを開始するが、復帰には1年以上かかるとみられ、今季だけでなく、来季の復帰も微妙な状況だ。
4年目の今季はエース候補として期待され、7月25日の西武戦でプロ初完封するなど3勝を挙げたが、8月2日に右肘の違和感のために出場選手登録を外れていた。井口監督は「パワーアップして帰ってきてくれれば」と話した。
プロ野球のオーナー会議と日本野球機構(NPB)の社員総会が14日、都内で開かれ、2020年度(20年10月〜21年9月)の予算と事業計画が承認された。新型コロナウイルスの影響で観客数制限が継続しており今年11月の日本シリーズの収入を低めに想定し、予算は約48億円見込みで、前期比では6億3000万円減額となった。前期に中止や縮小となったオールスター戦などを従前通り行うことを前提に計画された。
議長のDeNA・南場智子オーナーは「今年1年で困難が全て終わるというのは楽観的過ぎる。コロナ禍の影響から解放されると想定している球団はない」と改めて先行きへ危機感を示した。12球団の多くが大幅な減収となるが、不可抗力によるシーズン中断時の選手年俸の扱いなどについては「野球協約など具体的なところに関し、議題として踏み込んではいない」とした。
先制した試合は21連勝中のロッテが、オリックスを相手にこの日も先制点を挙げた。
3回に1死一、三塁のチャンスを作り、4番・安田が一塁線を破る2点二塁打。
前日は全て逆方向にはじき返す適時打3本で4打点を挙げたが、この日は思い切り引っ張っての打撃。
4回には藤岡、5回には中村奨、清田の一発で差を広げた。
ロッテは14日、種市篤暉投手が横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯再建術の手術を行ったことを発表した。今後は術後4週間、ギプスで固定し、術後4ヶ月からスローイングを開始する予定となる。
今季の種市は開幕からローテーションに入り、7試合に先発して3勝2敗、防御率は3.47。7月25日の西武戦ではプロ完封をマークしていた。
次世代のエースとして飛躍が期待されたが、8月1日の楽天戦では自己ワーストタイの8失点を喫し、右肘の違和感を訴えていた。出場選手登録から抹消した直後の井口監督は「10日間で多分戻ってくる」と早期の合流を期待していたが、患部は予想以上の重症となってしまった。
最後の打者・吉田正の打球が左翼手のグラブに収まると、ロッテの二木はホッとしたように息を吐いた。散発3安打に抑え18年8月17日の楽天戦以来、プロ入り2度目の完封勝利。「普通の勝利とは全然違う1勝」と余韻に浸った。
制球力を武器に108球を無四球で投げきった。8回2死三塁では西村の痛烈な当たりが左足裏に当たり、藤岡の前に転がり遊ゴロに。安打性の当たりを絶妙な“足の裏パス”で切り抜け「藤岡さんに『触らんでも捕れたわ』って言われたけど(足が)咄嗟に出た。小さい頃サッカーやってて良かったな」と笑った。
今季から背番号「18」を背負う男の4勝目で、チームは先制した試合は22連勝。首位・ソフトバンクと0.5差に迫った。ともに先発ローテを支えてきた種市が右肘手術で今季絶望になり「出られない人の分まで頑張りたい」と誓った。
プロ野球オーナー会議が14日、都内で開かれ、南場智子議長(58=DeNAオーナー)が、新型コロナウイルスなど不測の事態を想定した条文がない統一契約書を見直す可能性に言及した。同議長は野球協約や統一契約書改定の選択肢について「1つのポイントとしてある」と説明。「その点をくくり出しての議論ではなく、全体として状況の認識と経営基盤の充実という観点から話をした」と付け加えた。
今季の公式戦は143試合から120試合に縮小し、入場者数も制限されている。その一方、統一契約書には有事を想定した記述がないため、今季の選手年俸は契約通りに支払われる。来季以降も新型コロナの影響を受ける可能性は否定できず、12球団は統一契約書の改定も視野に入れ、問題点の研究、共有を進めてきた。
南場議長は「来季になればコロナ禍の影響から解放される、と想定している球団はない」と強調した上で「色々な取り組みが検討されている」と話した。
ロッテは14日、マリーンズオンラインストア限定で沢村拓一投手(32)の3者連続奪三振デビューを記念したグッズを15日から22日まで受注販売すると発表した。
沢村はトレードが発表された翌日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で3番手として移籍後初登板。試合用ユニホームが間に合わなかったため福嶋打撃投手の背番号「106」を着用し、3者連続三振を奪う鮮烈デビューを飾った。記念Tシャツの裏面には福嶋打撃投手のユニホーム「FUKUSHIMA 106」をそのままデザインしている。
グッズは、Tシャツ(3000円)やアクリルキーホルダー(600円)、フェイスタオル(1800円)の3アイテム(全て税込み)。球団広報は「沢村選手の人気の高さ、入団後の反響の大きさには本当に驚いています。SNSでの数字も桁違いです。本人にもデザインをお見せしましたがとても気に入っていました。ぜひお買い求めください」とコメントした。
ロッテは14日、種市篤暉投手(22)が横浜市内の病院で右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を行ったと発表した。
術後4週間はギプス固定し、術後4ヶ月よりスローイングを開始する見通し。種市は今季7試合に登板し3勝2敗、防御率3.47。開幕ローテの軸としても期待され、7月25日の西武戦(メットライフドーム)ではプロ初完封をマーク。8月1日の楽天戦(ZOZOマリン)では5回2/3を8失点で途中降板しており、翌日に右肘の違和感のため抹消されていた。
プロ野球のオーナー会議が14日、都内で行われた。今回もソーシャルディスタンスを保った上で7月の時と同様に一堂にかいして行われた。
政府がイベント人数制限を緩和することを受けて、プロ野球では19日以降、上限5000人から各球団の判断で入場者数の規制を緩和することを決めたが、会議後のオンライン会見で南場智子議長(58=DeNAオーナー)は「12球団の対応としては政府の指針に従い、各球団それぞれの判断で緩和策を実施していくということを確認しました」と説明。またシーズンが後半戦に入った中での規制緩和となることから「これまでより多くのファンの方にシーズン終盤の熱戦を楽しんで頂きたいと思っています」と話した。
その一方で「新型コロナウイルスの市中感染はやや落ち着きを見せてきたとみられます。しかしながら、先行きに全く予断を許さない状況に変わりありません。規制緩和に伴って、これまで以上に感染防止を徹底してまいります。会議では適宜ガイドラインを補充、改訂していくことも確認致しました」と、12球団が一体となり、感染防止策を徹底していくとした。
無四球の3安打で演じた圧巻の完封劇。試合後のロッテ・二木康太投手は「疲れました」と心地よい疲労感に包まれていた。初回1死からの中前打以降、7回まで許した走者は失策での1人のみ。危なげなく凡打の山を築いた。
テンポよくストライク先行の投球だったが「調子はあまりよくなかった」。だからこそ、気持ちを切り替えた投球が奏功した。「フォークが序盤よくなかった。うまく切り替えられたというか、スライダーでかわせたと思う」。
その結果が、2018年8月17日の楽天戦(楽天生命)以来、プロ2度目の完封勝利。屋外球場での白星は昨年7月5日の西武戦(ZOZO)以来だ。
そんな二木の趣味と特技は小学3年までやっていたサッカー。来年開催予定の東京五輪でも注目している種目で、「見るのもやるのも好き」な「昔取ったきねづか」も役に立った。8回2死三塁で自身を強襲した打球を左足に当て遊撃・藤岡に好パス。「とっさに出た」と頭をかいた足技で失点を回避した。
チームは先制した試合で22連勝をマーク。本拠地でのオリックス戦は昨季から11連勝となった。首位ソフトバンクとは0.5ゲーム差に肉薄。カモメがタカに食らいつく。
プロ野球のオーナー会議と日本野球機構(NPB)の臨時社員総会が14日、都内で開かれ、終了後に会見に臨んだ議長のDeNA・南場智子オーナー(58)は「来季になれば、すべてコロナ禍の影響から解放されることを想定している球団はない」と来年の経営状況について楽観視できない見通しを示した。
19日から観客の入場制限が緩和されるものの、苦しい状況に変わりはない。会議での議案には挙がっていないものの「経営基盤をしっかり立てていく重要性については議論を重ねている」と南場オーナー。現在の野球協約や統一契約書には、不測の事態が起きて試合数などに影響が出た場合、参稼報酬(年俸)の扱いに関する条文が入っていない。これらの改訂については「1つのポイントとしては含まれている」とした。
会議ではNPBの2020年度(20年10月〜21年9月)の予算と事業計画が承認された。11月の日本シリーズの収入を低めに設定。予算は前年比で6億3000万円減額となった。今年中止となった球宴などは開催を想定。事業収入は約48億円を見込み、事業活動収支は8000万円の黒字を見込んでいる。
プロ野球のロッテが14日、種市篤暉投手(22)が同日に横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯再建術を受けたと球団公式サイトで発表した。術後4週間ギプス固定をし、術後4ヶ月よりスローイングを開始する予定としている。
次代が期待されている種市が、今季中の復帰は絶望的となった。昨季に8勝を挙げ、今季もローテーションの一角を担い、7月25日の西武戦ではプロ完封勝利を果たすなど、7戦で3勝2敗、防御率3.47の成績を残していた。フォークを武器に、高い奪三振能力を持つ。
直近の登板は8月1日の楽天戦で5回2/3を投げ8失点と打ち込まれた。翌2日に出場選手登録を抹消されていた。
ロッテは14日、種市篤暉投手が横浜市内の病院で、右肘内側側副靱帯の再建手術を受けたと発表した。4週間はギプスで固定し、手術後4ヶ月で投げる練習を再開する予定。今季中の復帰は絶望となった。
青森・八戸工大一高から2017年にドラフト6位で入団した22歳。昨季プロ初勝利を含む8勝(2敗)を挙げ、4年目の今季はエース候補として期待された。7月25日の西武戦でプロ初完封するなど3勝を挙げたが、8月2日に右肘の違和感のために出場選手登録を外れていた。
プロ野球のオーナー会議と日本野球機構(NPB)の臨時社員総会が14日、都内で開かれ、NPBの2020年度(20年10月〜21年9月)の予算と事業計画が承認された。
新型コロナウイルスの影響で満員での開催に至っていない今季。11月22日開幕の日本シリーズについても収入を例年よりも低めに設定したことから、予算は前期比で6億3000万円マイナスとなった。事業活動収支については8000万円の黒字を見込んでいる。
プロ野球の斉藤コミッショナーは「事業計画ではコロナ禍の影響を受け中止、もしくは縮小した今年の事業を従前通りに挙行することを前提に計画を作っている」とし「感染拡大を防ぎながら、プロスポーツとしての社会的な役割を果たすためにも、来年度もきっちり業務を進めていく」と話した。
プロ野球のオーナー会議と日本野球機構(NPB)の社員総会が14日、東京都内で開かれ、2020年度(20年10月〜21年9月)の予算と事業計画が承認された。新型コロナウイルス感染拡大による観客数制限が継続しているため、今年11月の日本シリーズの収入を低めに想定し、予算は前期比で6億3千万円減額となった。
今季は中止となったオールスター戦などは、例年通り開催することを想定している。議長を務めたDeNAの南場智子オーナーは、来季の経営状況について「今年1年で困難が全て終わるというのは楽観的過ぎる。コロナ禍の影響から解放されると想定している球団はない」と述べた。
「原点に戻れ」。9月4日、福岡で行われたホークス戦の試合前。グラウンドに現れた若き4番に井口資仁監督は声を掛けた。7月から4番を任せ、ここまでどんな時も起用をし続けてきた。多くは語らない。少し距離を置きながら、ただひたすら見守り続けてきたが安田尚憲内野手の悩める姿を見て近寄ることを決意した。
「色々と悩んでいる感じだったからね」と指揮官はその時のことを振り返る。もちろん、井口監督も全てがうまくいくとは想定していない。若き4番の前には山あり谷あり。21歳の若者がすんなりと4番に座り、チームに貢献し続けられるほどプロは甘くはない。ただ、1つだけしっかりと伝えたい想いがあった。それは芯を貫くこと。
「キャンプからやり続けてきたことはやり続けるべきだ。1年間続けるべきだ。こうやると決めた事は最後まで貫け。その場しのぎの打撃はするな」。ホークス、そしてメジャーリーグ、そしてマリーンズでチームの主砲として歩み続けてきた井口監督が悩める若者にどうしても伝えたい想いだった。
うまくいかなくなると人はどうしても試行錯誤をする。色々な事を考えて試してみる。それは結構。ただし軸は貫いて欲しいと思う。ここまでの成功体験や過程、自分自身の才能すら疑いたくなるほど追い込まれることはあるが、そんな必要はない。1月の自主トレ、そして春季キャンプ、オープン戦。一貫して取り組んできたこと、安田尚憲の打撃スタイルの土台となる部分、核を今、結果が出なかったからといって簡単に動かして欲しくはない。自分を信じ、その中で投手と向き合って欲しい。指揮官はその才能を評価したからこそスターティングオーダーのど真ん中、4番のところに名前を書く。そこには迷いなどない。だから安田もまた自身の才能と打撃を信じ、打席に向かって欲しいというメッセージを伝えた。
「4番はプレッシャーに感じるだろう。期待される打順。そういう時は4番目と思えばいい」。井口監督は若き4番を叱咤激励しながらも優しい言葉も忘れなかった。
9月6日のホークス3連戦3戦目。2点リードの5回2死一塁で打席に立つと、どっしりと構えた。相手はここまで6勝を挙げている石川柊太投手。浮いたパワーカーブを狙った。「どの球種にも対応できるように考えながらゾーンを上げて待っていた」と振り切った打球は安田らしい美しい放物線を描きながら右翼スタンドに消えていった。15試合ぶり、66打席ぶりの一発。堂々と、そして悠然とダイヤモンドを一周する姿はまさに4番の姿だった。
ペナントレースもいよいよ佳境に突入した。その中で若者は4番に座り続ける。プレッシャーはさらに増す。乾坤一擲の場面で震えと重圧を味わう事になる。しかし若者はその中で大きく成長していく。何よりもプレッシャーは誰だって感じるのだ。それはまさに生きている証だ。恐怖や苦悩の先にこそ今まで味わったことがないような喜びが待っている。安田にはそれを自らの手でこじ開ける使命がある。それはマリーンズ不動の4番になる男だからだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)