ロッテは1−1の3回に安田の2点二塁打と井上の適時二塁打で3点を勝ち越し、6回に藤岡の適時打と荻野の犠飛で差を広げた。美馬は4安打1失点で移籍後初完投し9勝目。西武は金子の初回先頭打者本塁打の1点止まりだった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | x | 8 |
ちょうど100球で、ロッテ美馬学投手(34)が投げ切った。楽天から移籍後初の完投勝利は、自身7連勝となる9勝目。「いつもたくさん援護点をもらっていて、最後まで投げ切れてなかったので、投げ切れて良かったです」と野手陣、救援陣に恩返しを果たす快投となった。
試合開始から1分経つ前に、先制のホームを踏まれた。初回、西武金子に初球の144キロを右翼席へ運ばれた。「やべえな」と思った。すぐ切り替えた。「初球だったからじゃないですかね」。その後はワンマンショー。気がつけば9回を迎えていた。与四球もなく、味方打線が7四球を奪う流れを作った。
美馬の登板日は、打線が活発だ。この日は8得点。井口監督も「リズムがいいと打線も活気づくのかな」と喜ぶ。西武の早打ちも奏功した。「振ってくるので、振ってもらった方がいい。ゾーンの中で打たせたい球を打たせようと」と山賊たちを術中にはめた。
ロッテから楽天へ移籍した涌井が10勝で、楽天からロッテにやって来た美馬が9勝で追う。最多勝への意識は「全然ないですね」としながら「ついていけるように、まずはチームが勝てるように」と優勝争いに貢献する。
美馬が移籍後初の完投勝利で、8月11日日本ハム戦から7連勝。FA移籍1年目に7連勝は、12年杉内(ソフトバンク→巨人)に並ぶ最長記録。
ロッテの“お散歩打線”は力強く歩く。3回、6回と連続四球で得た走者が全て生還し、西武投手陣を追い込み快勝した。チーム打率2割4分2厘は12球団11位ながら、四球数405は同1位。四球を全て安打に換算すると、実は12球団2位の打率3割3分3厘を誇る強力打線…という隠れた一面がある。苦手西武に勝ち越し、課題の決定力も上向いてきた。ソフトバンクとの優勝争いでも“マリさんぽ”が脅威になる。
連勝への起点は、お散歩だった。3回2死。2番マーティンが5球粘り、四球をもぎ取った。3番菅野も四球。今年のロッテらしい流れで得点機を作ると、4番安田、5番井上が連続二塁打で応えた。
2日連続で決勝打を放った安田は「先輩方がつないでくれたので走者をかえすことだけを考えました」と謙虚に話した。全員でつなぐ。四球も得点手段の大きな1つだ。
ツーシームに、カットボール。動く球を投げる投手が増え、四球を選ぶのは決して簡単ではない。西武松本もそんな投手だが、5回までに5四球を選んだ。井口資仁監督(45)は「キャンプからずっと選手に言ってきていること。そこは徹底されています。選手がしっかり追い込まれてからの見極めをしてくれている」と褒め、試合後の談話にも当日の四球数がサラッと入ってくる。
大前提は「低めをしっかり見極める」。指揮官は「低めを打ってもなかなか安打になる確率は低い。そういうところを1年間徹底したい」と話してきた。低めを消し、ゾーンを上げて、甘い球を捉える。3ボールになっても「待て」のサインは出さず、各自の選球眼を信じる。
そうやって12球団最多の四球を選び、ソフトバンクと2差の2位にいる。指揮官は「安打も四球も同じだと思います」と位置づける。信念を数値化すると、強さの秘密が浮き上がる。
405四球を全て「安打」として換算すると、2割4分2厘のチーム打率は3割3分3厘に。他11球団も同様に「四球=安打」で計算すると、ロッテは楽天と4厘差で12球団2位のチーム打率になる。「打てない」イメージを覆す数値だ。
あとは、最後の1本だ。井口監督も「他の球団以上に得点圏は作れていると思います」と感じている。だからこそ3回、6回の連続四球からの計5得点は理想的。ボール半個分を見極めながら、逆転優勝へ強く歩む。
順位 | 打率 | 安打 | 四球 | 安打+四球 | 四球を安打換算打率 | |
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1位 | ソ | 楽.258 | 楽788 | ロ405 | 楽1150 | 楽.337 |
2位 | ロ | 日.254 | 日774 | 楽362 | 日1121 | ロ.333 |
3位 | 楽 | オ.249 | オ756 | 日347 | ロ1120 | 日.331 |
4位 | 西 | ソ.244 | ソ737 | ソ305 | オ1044 | オ.314 |
5位 | 日 | ロ.242 | ロ715 | 西301 | ソ1042 | ソ.314 |
6位 | オ | 西.241 | 西714 | オ288 | 西1015 | 西.311 |
ロッテのレオネス・マーティン外野手の強肩と判断力が光った。
7回1死、栗山が右翼フェンスに届くライナーの安打を放った。二塁をうかがおうと大きめにオーバーランした動きを察知すると、あえて右翼から一塁へ強い送球。右−一−遊の非常に珍しい転送で二塁アウトとした。美馬が許した先頭打者弾以来の安打。中軸と対する勝負どころの7回、相手へ行きかける流れを瞬時に止めるビッグプレーだった。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフ1名がPCR検査を受診し、ともに「陽性」と診断されたと発表した。4日の西武戦(ZOZOマリン)の試合後に検査結果が判明した。
岩下は3日夜に体調不良を感じ、体温を測ったところ37.1度。4日起床時に38.4度だったため、球団に報告。その後、千葉市内の病院でPCR検査を受診した。
岩下は先発ローテーションの一員として、今季ここまで14試合に登板。5勝7敗、防御率4.46となっている。10月1日の日本ハム戦(札幌ドーム)では6回2失点で敗戦投手となった。
翌2日にチームとともに帰京し、羽田空港から車でZOZOマリンへ。試合中に車で帰宅していた。3日は自宅と球場を車で行き来し、その他の外出はなかった。
1軍チームスタッフは2日、3日とも自宅から車で球場入りし、練習後に車で帰宅。その他の外出はなかった。岩下とチームスタッフが一緒に行動する接触履歴はなかった。4日起床時に体温が38.3度だったため、球団に報告。千葉市内の病院でPCR検査を受診していた。
球団は4日、NPB事務局に報告し、試合後に1軍首脳陣、選手、関係職員のPCR検査を行った。検査結果は5日に判明予定。濃厚接触者は管轄の保健所に行動履歴及び接触状況を報告し、特定を行っている。
歌手鈴木愛理(26)が4日、プロ野球ロッテ対西武(千葉・ZOZOマリン)で始球式を務めた。
ロッテ応援番組「ロッテレビ」のエンディングテーマ「IDENTITY」を歌う縁で登場。捕手役の球団OB里崎智也氏(44=日刊スポーツ評論家)を相手に投げ、打席に立った若き4番安田尚憲を空振りさせた。
05年にロッテが日本一に輝いた当時のメンバー、里崎智也氏(44=球団スペシャルアドバイザー、日刊スポーツ評論家)が、始球式に登場した。
マリーンズ応援番組「ロッテレビ」のエンディングテーマを歌う歌手・モデルの鈴木愛理(26)が投手役を、里崎氏が捕手役を務めた。
05年当時の「誠ユニホーム」で始球式に臨んだ里崎氏は「(誠ユニホームを05年当時ソフトバンク選手だった)鳥越ヘッドコーチが着ているのがすごく違和感があるけれど、それがまた面白いよね。今チームは優勝のチャンスがあるから、頑張ってどんなことをしてでも優勝してもらいたいですね」と期待してした。
ロッテのチェン・ウェイン投手(35)が4日、入団会見を行った。新型コロナウイルス感染防止での来日後2週間の隔離期間は、3日に終了していた。
9年ぶりの日本球界復帰となるチェンは「ロッテに入団できることができて、本当に嬉しく思います。また日本のプロ野球でプレーする機会をいただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と喜んだ。日本語もブランクはなく、好きな日本語を問われると「一生懸命、ですかね」と通訳を介さずに答えた。
メジャー通算59勝の左腕は、今季はマリナーズとマイナー契約を結んだが、6月に自由契約になっていた。台湾に帰国後、アマチュアの試合で中5日で6〜7イニングを投げながら調整してきたという。最後の登板は9月中旬。「先発調整に関しては問題ありません」と自信を持つ。
4日からチームに合流。2軍での実戦登板を経て、1軍に合流する見込み。松本球団本部長も「残り29試合の中で、チェン投手には先発投手として非常に期待しています。優勝争いのタイミングで来ていただいたことは本人も分かってくれています」と大きな期待を寄せていた。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフ1人が、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で陽性と判定されたと発表した。1軍の監督、コーチ、選手、スタッフらは、この日の西武戦(ZOZOマリン)後にPCR検査を受け、5日に結果が判明する予定だ。先発ローテーションを担う主軸投手に起こった不測の事態。首位・ソフトバンクと2ゲーム差の2位につけるロッテが、思わぬ苦境に直面してしまった。
勝利の余韻も吹き飛ぶほどの衝撃だった。試合終了から3時間超が過ぎた午後7時22分、球団から報道陣に次のような件名でメールが“緊急配信”された。
「新型コロナウイルス陽性判定について」。
西武戦を終えた本拠地・ZOZOマリンスタジアムでは球団広報による説明も行われた。「岩下大輝投手、1軍チームスタッフ1名が新型コロナウイルス陽性判定を受けました」。阪神などではあったもののロッテの選手では初めて。さらに優勝争いが過熱しようかという中、24歳右腕が不測の事態に見舞われてしまった。
1日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発し、6回2失点で敗戦投手となった岩下は、翌2日にチームと同じスケジュールで帰京。羽田空港から車でZOZOマリンスタジアムに戻り、グラウンドで練習を行った後、試合中に車で帰宅した。
3日も自宅から車で同球場を訪れて練習に臨んだが、その夜に体調不良を感じ37.1度の発熱を確認。4日朝の起床時にも38.4度あったため球団に報告し、千葉市内の病院で検査を受けた。札幌からの帰京後、これ以外の外出はなく、球団側も細心の注意を払って感染防止に臨んでいた。
石川・星稜高からドラフト3位で入団して6年目の岩下は、今季開幕から先発ローテーションを担い、14試合に登板して5勝7敗、防御率4.46の成績を残していた。病状や今後の経過が懸念されるとともに、症状の有無にかかわらず一定期間は隔離が必要で、チームとして重要な戦力を欠くという痛手も受ける。
同じく陽性と判定されたチームスタッフは、4日朝の検温で38.3度だったため千葉市内の病院で検査を受けた。2人が一緒に行動するなどの接触履歴はなく、感染経路の特定が急がれる状況だ。岩下は現在、自宅で待機・療養しているが、数日間チームと行動をともにしており、感染拡大など万が一のケースも心配される。
1軍の監督、コーチ、選手、スタッフらも、この日の試合後に緊急でPCR検査を受け、その結果は5日に判明する。管轄の保健所に報告し濃厚接触者の特定も進めており、今後のチーム活動は、それらの状況を踏まえて判断される。
残り28試合。この日、西武に2連勝したチームは2ゲーム差で追う首位・ソフトバンクと激しい争いを展開している真っ最中だ。2005年以来15年ぶりとなる悲願のリーグVへ、グラウンド内外で一丸となり、この苦難を乗り越えるしかない。
ロッテ・美馬学投手(34)がジャスト100球で9回4安打1失点。自身7連勝、ホームで無傷の5連勝となる9勝目を移籍後初の完投でつかみ「この声援を背に投げたいと思ってきた。感謝です」とスタンドに笑顔を向けた。
1回、先頭打者の金子に初球の直球を右翼席に運ばれた。出ばなをくじかれ「長いイニング投げなきゃいけない中でヤバい」と思ったという。
実は、救援陣で登板できる投手が4人しかいない状況だった。チームは今季、投手に3連投させない方針を掲げており、この日は守護神の益田、巨人から加入した沢村の休養日。山本、東妻もコンディション不良でベンチを外れていた。
それでも、2013年の日本シリーズでMVPに輝くなど経験豊富な34歳右腕は言葉とは裏腹、動じなかった。そこから7回1死で栗山に右前打を浴びるまで打者19人をパーフェクトに封じた。
試合後には先発ローテの一角、岩下が新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で陽性と判定されたことが明らかになった。まかさの事態にチームが直面する中、今季楽天からFAで加入し、リーグトップの涌井(楽天)まで1勝差に迫るなど先発陣を支える右腕が、さすがの存在感を発揮。井口監督も「沢村、益田が投げられない中、しっかり投げてくれた」とうなずいた。
ローテ通りなら次回登板は11日のソフトバンク戦。今季4戦4勝の相手との“首位攻防戦”へ、美馬は「優勝を目指せる位置にいる。1位で終われるように頑張ります」と言葉に力を込めた。
ロッテは4日、中日、オリオールズなどで日米通算95勝を挙げ、先発で期待されるチェン・ウェインが入団記者会見に臨み「リーグ優勝のために最大限の力を発揮し、貢献していきたい」と活躍を誓った。9月19日に来日した35歳左腕は新型コロナウイルス感染拡大防止のため2週間の隔離期間を経て、この日チームに合流。来日前には母国・台湾で大学生らを相手に中5日で100球程度の調整をしており、今後は2軍での登板を経て今月半ばにも1軍デビューする予定だ。
4番・安田が2試合連続の決勝打で2連勝に導いた。1−1の3回2死一、二塁で左中間に2点二塁打。「美馬さんがリズムよく投げられていたので、何とかここで勝ち越したいなという気持ちで打席に立った」と満面の笑みを浮かべた。前日3日の6号3ランに続く活躍に井口監督は「いいところでしっかり打ってくれている」とうなずいた。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフの1人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたと発表した。球団は同日に日本野球機構(NPB)事務局へ報告。午後1時に始まった西武20回戦(ZOZOマリン)の試合後に井口資仁監督(45)、1軍コーチ、スタッフ、選手、関係職員がPCR検査を受けた。
岩下は3日夜に体調不良を感じ、体温を測ったところ37.1度。4日の起床時の検温が38.4度だったため球団に報告した。1軍チームスタッフは4日の起床時の検温が38.3度だったため球団に報告。2人は千葉市内の病院で受診し、PCR検査を受けて陽性が判明した。
現在は自宅待機。球団によると、2人が一緒に行動するなどの接触履歴はなかったという。
ロッテの安田が2試合連続で勝ち越し打を放った。1−1の3回2死一、二塁で左中間へ2点二塁打。鋭いライナー性の打球で遊撃手の頭上を越え、3日の6号3ランに続く殊勲打とし「外角直球に対して、いいアプローチができた。この感覚をこれからも持っていきたい」と満足そうに話した。
2死からマーティン、菅野が連続四球を選んでつくった好機だった。チームは今季、リーグ断トツの405四球を選び、得点につなげている。「とにかく低めのボール球を振らず、次の打者につなぐイメージで打席に立っている」と語った。
ロッテに新加入した日米通算95勝のチェン・ウェイン投手(35)=本名・陳偉殷=が4日、本拠地ZOZOマリンスタジアムで入団会見に臨んだ。
マリーンズの背番号「58」のユニホームに袖を通した左腕は「ロッテに入団することができ本当に嬉しく思います。リーグ優勝とクライマックスシリーズに向けて自分の最大限の力を発揮してチームに貢献したい」と通訳を介して、意気込みを述べた。
先月19日に来日したチェンは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2週間の隔離期間が前日3日に終了。今後チームに合流し、2軍での登板を経て早ければ今月中旬にも1軍デビューする見込みとなっている。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフの計2人が、新型コロナウイルス陽性と判定されたと発表した。開幕からローテーションを守る岩下の陽性を受け、球団は西武戦(ZOZOマリン)後、1軍の監督、コーチ、選手、スタッフ全員にPCR検査を実施。5日に出る検査結果次第では、首位・ソフトバンクとの優勝争い真っただ中のチームに、さらなる暗雲が立ち込める。
美馬の移籍後初完投勝利から約3時間後、ZOZOマリンに衝撃が走った。ソフトバンクと優勝を争う中での、主力投手の新型コロナウイルス陽性判明。戦力ダウンとともに、さらなる拡大への不安が広がった。
開幕からローテーションを守り5勝を挙げた右腕は、1日の札幌ドームでの日本ハム戦に先発。6回2失点で敗戦投手となった翌2日、チームとともに札幌から空路などで千葉に移動した。その後、練習に参加した3日夜に体調不良を感じ、4日朝の検温で38.4度となり球団に報告。千葉市内の病院で検査を受けて陽性が判明した。岩下が5勝目を挙げた際に井口監督は「もっともっと勝てる」と期待していただけに、手痛い離脱となる。
札幌遠征に同行したスタッフもこの日の朝、38.3度の発熱を受け、検査で陽性が判明した。NPBに報告を行った球団は「2人が一緒に行動するなどの接触履歴はありませんでした」と説明。ただ、2人は3日までチーム練習に参加しており、現在、保健所が濃厚接触者の特定を行っている。この日の西武戦では、中継ぎ投手の山本、東妻がベンチを外れた。コンディション不良との説明だが、濃厚接触者が特定されない中、大事を取っての措置とみられる。
チームは首位・ソフトバンクを2ゲーム差で追いかけている。残りは28試合。岩下の復帰時期は未定で、好調・井口マリーンズに予期せぬ「敵」が現れた。
チームを救う完投だった。ロッテの美馬が4安打1失点無四球で、移籍後初完投勝利。ジャスト100球で、失点は初回の先頭弾のみに抑え「疲労感も全然ない。ピンチを招いて全力投球する場面もなかった」と笑った。
ともに前日までの5戦中4試合に登板した守護神・益田と、沢村はこの日休養日。山本と東妻も体調不良でベンチを外れた。登板可能だった救援投手は3人。「今日は絶対に長い回数を投げなくちゃいけなかったので」とブルペンが手薄ななかで、1人も登板させることなく試合を終えた。
本拠地ZOZOマリンで5勝無敗で、リーグトップの楽天・涌井にも1勝差。「涌井さんが走っている。自分は完全に打ってもらって、勝たせてもらっている感じ」。どこまでも謙虚だった。
前日に決勝3ランを放ったロッテの4番・安田が、2試合連続で決勝打をマークした。同点の3回2死一、二塁で左中間へ2点二塁打。「外角直球に対し、いいアプローチができた」と納得顔だ。
今季のチームを象徴する得点パターン。2死からマーティン、菅野の連続四球でチャンスをつくった。今季405四球はリーグトップで、ファンからは「お散歩打線」と称されている。安田も打率.234ながら今季45四球で、出塁率は.332と跳ね上がる。「とにかく低めのボール球を振らないように、次の打者につなぐイメージでいる」と胸を張った。
ロッテに入団したメジャー通算59勝左腕のチェン・ウェイン投手(35=前マリナーズ)が4日、ZOZOマリンで入団会見を行った。新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、3日まで千葉市内の自宅で隔離生活を送っていた。
「Vの使者」として期待される左腕は、背番号58のユニホームに袖を通し「リーグ優勝とCSに向けて最大限の力を発揮したい。好きな言葉は一生懸命」と意気込んだ。今季はマリナーズとマイナー契約を交わしたが、6月に自由契約。実戦不足が心配されるが「台湾に戻ってから大学生らを相手に中5日で6、7回ぐらい投げていた」と説明。早ければ今月中旬にも、先発で1軍デビューする見込みだ。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフの1人が、新型コロナウイルスの検査を受け、陽性と判定されたことを発表した。
岩下は3日夜に体調不良を感じ、体温を測ったところ37.1度。翌4日の起床時の検温で38.4度だったため、千葉市内の病院で受診し、PCR検査を受けていた。
症状発生から48時間前以降の記録となる岩下の行動履歴は、2日は札幌から帰京、羽田空港から車で球場入りし、練習後も車で帰宅。その他の外出はなかった。なお、チームスタッフと一緒に行動した接触履歴も現時点でみつかっていない。
この日の西武戦後、ZOZOマリン内で井口監督、コーチ、スタッフ、選手、関係職員のPCR検査を実施。検査結果は5日に判明する予定。濃厚接触者に関しては現在、保健所が特定を行っている。
ロッテ先発の美馬が自身7連勝で通算60勝目を飾った。9回をわずか100球で1失点完投勝利。9勝目となり、リーグトップの涌井(楽天)に1勝差に迫った。
「こんな打線の援護をもらって、何かあるのかなというくらいです。ありがとうございます」と8点の援護をもらった打線にまずは感謝した。
初回に金子に先頭打者弾を浴びたが、その後は7回1死まで打者19人連続アウトの圧巻の投球。美馬の100球以内での完投は、楽天時代の16年3月30日ロッテ戦(QVC)以来となった。わずか4安打に封じ込めたが、実は西武戦は17年8月から4連敗中だった。
本拠地では今季7試合に登板して5勝0敗。無敗を守ったことに「この声援を受けて投げたいと思っている。ありがとうございます」と話した。
次回登板は9日からの適地ソフトバンク戦が有力。「優勝を狙える位置にいる。1位になって終われるように頑張ります」と話すと、本拠地のファンから大きな拍手を浴びた。
ロッテの安田尚憲内野手(21)がプロ3年目で初となる2試合連続勝利打点でチームを2連勝に導いた。1−1で迎えた3回2死一、二塁から、西武先発・松本の1ボールからの2球目、142キロ外角高め直球を逆らうことなく左中間へ運ぶ2点二塁打を放った。
安田は3日の同戦でも7回に決勝3ランを放っており、2試合連続の勝利打点で4番の仕事を果たした。2日連続でお立ち台に上がった安田は「美馬さんがいい投球をしていたので、何とか勝ち越したいと思った。(首位争いで)しびれる試合が続く。打席でも緊張しているが、それが力になっている」と充実の表情で話した。
6日からのオリックス3連戦(ZOZOマリン)の後は、9日から適地でソフトバンク戦となる。優勝争いへ大事な1週間となるが「優勝に向かって頑張ります」と力強く締めくくった。
ロッテ先発の美馬が西武打線を相手に9回をわずか100球で完投勝利。9勝目となり、リーグトップの涌井(楽天)に1勝差に迫った。
初回に金子に先頭打者弾を浴びたが、その後は7回1死まで打者19人連続アウトの圧巻の投球。わずか4安打に封じ込めた。
美馬の100球以内での完投は、楽天時代の16年3月30日ロッテ戦(QVC)以来となった。優勝争いへ負けられない一戦で救援陣も助ける快投だった。
ロッテが逆転勝ちで2連勝を飾った。1−1で迎えた3回2死一、二塁から、4番の安田が、西武先発・松本の2球目となる外角高め直球を逆らうことなく左中間へ運ぶ2点二塁打を放った。
安田は3日の同戦でも7回に決勝3ランを放っており、2試合連続の勝利打点で4番の仕事を果たした。
メジャー通算59勝を誇り、9月21日にロッテ入団を発表したチェン・ウェイン投手(35=前マリナーズ)が4日、ZOZOマリンで入団会見を行った。3日まで新型コロナウイルス感染防止のため、千葉市内の自宅で2週間の隔離生活を送っていた。
ロッテに新加入したチェン・ウェイン投手(35)が4日、ZOZOマリンで入団会見を行った。メジャーでは5年契約の最終年に当たる“年俸23億円左腕”は「また日本のプロ野球でプレーする機会を頂いて感謝の気持ちでいっぱいです」と背番号「58」のユニホームに袖を通し、意気込みを語った。
6月のマリナーズ退団後、台湾では大学生らを相手に中5日で6〜7イニングを投げ調整していたという。9月中旬には7イニング100球を投げており「状態に問題はない」と自信をのぞかせた。来日後、2週間の隔離期間は千葉市内の自宅でチューブトレーニングやシャドーピッチングで調整し、同席した松本球団本部長も「先発として、非常に期待しています。優勝のために頑張ってほしい」と話した。
今後は2軍戦での登板を経て、シーズン最終盤での先発が期待される。「リーグ優勝とCS目指して最大限の力を発揮してチームに貢献できるようにしていきたい」。逆転Vへの最終兵器がチームをさらに勢いづける。
逆転Vを目指すロッテに思わぬ試練が訪れた。ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍に帯同するチームスタッフの計2人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。
球団からは初の感染となった。岩下は3日夜に体調不良を感じ発熱、4日朝の起床時に38.4度だったため千葉市内の病院でPCR検査を受けた結果、陽性が判明した。チームスタッフも4日起床時に38.3度の熱があり、同じく千葉市内の病院でPCR検査を受けたところ陽性が判明。2人に一緒に行動するなどの接触履歴はなく、各自自宅から車で球場入りし、その他の外出はしていなかった。
症状はどちらも熱のみで咳や倦怠感などはなく、現在は自宅待機している。球団はこれを受けて4日に監督、コーチ、選手、スタッフら全員にPCR検査を行い、5日に結果が判明する予定だ。
岩下は先発としてここまで14試合に登板し、5勝7敗、防御率4.46。10月1日の日本ハム戦(札幌D)では6回2失点で敗戦投手となっていたが、球威のある直球が武器の6年目右腕は開幕からローテの一角を担っていた。首位・ソフトバンクに対し、2ゲーム差で15年ぶりのリーグ優勝を狙うロッテにとって大きな試練。これ以上、感染者が出ないことを祈るしかない。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍に帯同するチームスタッフ計2人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。
岩下は3日夜に体調不良を感じ発熱、4日朝の起床時に38.4度だったため千葉市内の病院でPCR検査を受けた結果、陽性が判明した。チームスタッフも4日起床時に38.3度の熱があり、同じく千葉市内の病院でPCR検査を受けたところ陽性が判明。2人で一緒に行動するなどの接触履歴はなく、各自自宅から車で球場入りし、その他の外出はしていなかった。
球団はこれを受けて4日に監督、コーチ、選手、スタッフら全てにPCR検査を行い、5日に結果が判明する予定。岩下は先発ローテの一員としてここまで14試合に登板し、5勝7敗、防御率4.46。首位・ソフトバンクを2ゲーム差で追うロッテに試練が訪れた。
ロッテは4日、13時から行われる西武戦で、球団設立70周年を記念した「70周年チャンピオンシリーズ」のイベント開催に伴い、球団スペシャルアドバイザーで野球評論家のOB・里崎智也氏(44)が登場捕手として参加した。
始球式でマウンドに立ったのはケーブルテレビJ:COM(ジェイコム)で放送中のマリーンズ応援番組「ロッテレビ」のエンディングテーマを歌っている歌手でモデルの鈴木愛理(26)。チームは10月2日からの同戦で「2005年誠ユニホーム」を着用しており、始球式を終えた里崎氏は「鳥越ヘッドコーチが着ているのがすごい違和感があるけどそれがまた面白いよね。とてもいい企画だと思うよ。今、チームは優勝のチャンスがあるから、頑張ってどんなことをしてでも優勝してもらいたいですね」と選手へエールを送った。
ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフ1人が新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で陽性と判定されたと発表した。球団によると2人が一緒に行動するなどの接触履歴はなかった。
岩下は1日の日本ハム戦(札幌ドーム)で先発。3日夜に体調不良を感じて37.1度の発熱を確認。4日朝の検温で38.4度だったため球団に報告。千葉市内の病院で検査を受けた。チームスタッフは4日朝の検温で38.3度だったため同市内の病院で受診した。感染経路は不明。2人は現在、自宅待機中。
球団は4日に日本野球機構に報告。1軍監督、コーチ、選手、スタッフらは4日の西武戦後にPCR検査を受け、結果は5日に判明する予定。
FA戦士が躍動した。ロッテ・美馬が4安打1失点の移籍後初完投で自身7連勝。「いつもたくさん援護してもらっている。最後まで投げ切れて良かった」。ナインに感謝し、充実感をにじませた。
初回先頭の金子に初球被弾して先制点を献上したが、全く怯まない。相手の早打ちを利用してストライクゾーンで勝負。テンポ良く投げ込み、100球でまとめた。楽天時代の17年以来、3年ぶりの無四球完投勝利。9勝目を挙げ、10勝でリーグトップの楽天・涌井に1差と迫ったが「チームが勝つのが一番」と謙虚だった。
首位ソフトバンクが勝ったため、ゲーム差は2のまま。楽天で13年にリーグ優勝の経験がある右腕は「1位でシーズンを終えられるように」と逆転Vを誓った。
ロッテは4日、岩下大輝投手と1軍チームスタッフ1人がPCR検査の結果、新型コロナウイルス陽性と判定されたことを発表した。
岩下は3日夜に体調不良を感じて体温を測ったところ37.1度あった。4日朝に再び検温したところ、38.4度の高熱だったため、球団に報告。千葉市内の病院でPCR検査を受け、陽性と判定された。陽性となった2人は現在自宅で待機、療養している。2人が一緒に行動するなどの接触履歴はなかったという。
井口監督以下、コーチ、選手、スタッフらは4日の西武戦(ZOZOマリンスタジアム)後にPCR検査を受け、5日には結果が判明するという。
岩下は1日、札幌ドームでの日本ハム戦に先発し、6回2失点で負け投手となっていた。翌2日にチームと同じスケジュールで札幌から帰京し、2、3日とZOZOマリンスタジアムで練習していた。
岩下は今季、先発ローテーションの一角として14試合に登板し、5勝7敗、防御率4.46だった。
ロッテ・福田秀平外野手が2試合連続のアーチを放った。1点を追う2回、松本の直球を捉え、右翼席に運ぶ同点の5号ソロとなった。福田秀は「早めに追いつくことができて良かったです。次の1点を先に取れるように頑張ります」と意気込みを示した。
この一発で流れをつかみ、同点の3回には4番・安田の適時二塁打で2点を奪って勝ち越した。
ロッテに入団したチェン・ウェイン投手(35)が4日、ZOZOマリンスタジアムで記者会見を行い「リーグ優勝のために最大限の力を発揮し、チームに貢献していきたい」と活躍を誓った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2週間の隔離期間を経て4日にチームに合流した。
2004〜11年に中日に所属して36勝を挙げ、12年から米大リーグで通算59勝をマーク。今季途中にマリナーズとのマイナー契約を解除され、出身地の台湾で大学生やアマチュア選手を相手に実戦を積んできたという。「(隔離期間中は)自宅に機材を持ち込んでトレーニングした。これから調整していきたい」と話した。
中日やメジャーでプレーし、ロッテに新加入したチェン・ウェイン投手(35)が4日、ZOZOマリンスタジアム内で入団会見を行った。9月19日に来日し、新型コロナウイルス感染拡大防止のための隔離期間が今月3日に終了していた。
「ロッテに入団できることができて嬉しく思います。日本のプロ野球でプレーする機会をいただいて感謝の思いでいっぱいです」と率直な思いを口にした。
日本での隔離期間中はシャドーピッチングなどで調整。最後に実戦で投げたのは、台湾帰国中にアマチュア相手の試合で「7イニングで100球」だという。百戦錬磨の男だけに「調整に関しては問題はないです」と自信を口にした。そして「この後のリーグ優勝とCSで自分の力を最大限に発揮し、チームに貢献できるようにやっていきます」と力強く誓った。
調整が順調ならば2軍戦での実戦登板を経て今月中旬に1軍デビューする見通しだ。日米通算95勝で、経験豊富な“優勝の使者”が、いよいよ、ベールを脱ぐ。
中日やメジャーでプレーし、ロッテに新加入したチェン・ウェイン投手(35)が4日、ZOZOマリンスタジアム内で入団会見を行った。会見に同席したロッテの松本尚樹球団本部長が大きな期待を寄せた。
日米通算95勝の左腕に先発として期待し「『大事なところで、ぜひ、優勝のために頑張って欲しい』とお伝えしました。ここまでしっかり調整しています。必ずやってくれると。現場も信じています」と言葉に力を込めた。
ロッテは、ここまで首位ソフトバンクと2ゲーム差で激しい優勝争いに加わっている。
悲願のVを目指すタイミングで獲得し、松本球団本部長は「本人も分かってくれている」と絶大な信頼を口にした。