ソフトバンクは3回に中村晃の適時二塁打で先制し、4回に松田宣のソロと周東の遊撃内野安打で2点を加えた。和田は5回1安打無失点で自身4連勝として7勝目。ロッテは美馬が7回3失点と踏ん張ったが、打線の援護がなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
2位ロッテが首位攻防戦に負け越し、ソフトバンクとのゲーム差は2に開いた。7投手の継投の前に、単打3本の完封負け。井口監督は「(2四球を選んだ)初回は一気にいきたかった」と主導権を握れなかったことを悔やんだ。
相性や調子を重んじ、97試合で81通りの打順を組んできた。それが今季初めて3戦連続で同じスタメン。荻野、藤岡らがコロナ禍で離脱し1週間。選択肢が少ないのが実情だ。気負いもあるのか2〜6番に固めた主力5人が湿り、6回には小刻み継投で念を押された。角中らアクセントになる打者の離脱も響く。
シーズンは進む。指揮官は「若い選手の方が今、ボールをしっかり見極めできている」とし、3試合連続安打に四球も選んだ9番西巻を評価。打順変更も示唆し、13日楽天戦(ZOZOマリン)からの20歳藤原−21歳西巻の1、2番コンビが現実味を帯びる。井口監督は常々「やってきた以上のことは出せない」と言う。地に足をつけ、試練に立ち向かう。
先発のロッテ美馬学投手は7回3失点と粘ったが、黒星がついた。
井口監督は「ゲームをしっかり作ってくれた」とかばうも、美馬は「大事な試合で先制点を取られてしまい、追加点も簡単に許してしまったので本当に悔しいです」と3、4回に被安打が集中して失点したことを悔やんだ。次回、チームを勢いづける投球での10勝到達を目指す。
ロッテは11日、千葉・茂原市の特産品の餅を、15日の楽天戦(ZOZOマリン)の来場先着1000人にプレゼントすることを発表した。
当日は「ALL for CHIBA」企画の一環で、ユニホームの右袖に茂原市のロゴも掲出する。ZOZOマリン外周配布ステーションで、当日の観戦チケット(ビジター外野応援席を除く)を持つ来場客に午後3時から先着プレゼントを開始する。
わずか3安打で零敗。首位攻防の3連戦で計4得点に終わり、ロッテ・井口資仁監督(45)は「塁に出れば作戦の立てようもあるが…。中軸の状態が良くない。全て振ってしまっている。若い選手の方がボールの見極めができているし、ちょっとばらすことを考えている」と打線の組み替えに言及した。
新型コロナウイルス感染で荻野、藤岡、菅野ら主力メンバーを欠いた今回の3連戦は1〜9番まで打順を固定して戦ったが、マーティン、安田、井上の中軸が計33打数4安打、打率.121と機能不全に陥った。
開幕から4カード連続で勝ち越してきたソフトバンクに今季初めて負け越し、2ゲーム差に開いた。指揮官は「まだ(直接対決が)6試合あるので、しっかり自分達の野球ができるように頑張りたい。最後の最後(11月3〜5日)、マリンが1番大事」と前を見据えた。
敵地での首位攻防戦に1勝2敗と負け越したロッテ。特に打線が3試合で計4得点で、フラストレーションのたまる試合が続いた。
そして、グラウンド外でも、“我慢”を余儀なくされた。荻野、菅野、藤岡、岩下ら主力に新型コロナウイルスの感染者が続出したことで、これ以上の離脱者を出さないために、今回の福岡遠征外出禁止令が出された。ちなみに、前回の札幌遠征(9月28日〜10月1日)では「部外者を含まない4人以内の外食はOK」とされていた。
選手、チーム関係者は宿舎から最寄りのコンビニエンスストアへの買い出し以外は外出できず、1人1万2000円分のGo Toトラベル「地域共通クーポン」もなかなか使用する機会がなく、「帰りの空港の土産店で使うしかないかな」と苦笑まじりだった。
ロッテは11日、「ALL for CHIBA」としてプレーする15日の楽天戦(ZOZOマリン)で、先着1000人に茂原市で生産された餅を無料配布する。配布はZOZOマリン外周配布ステーションで、当日の観戦チケット(ビジター外野応援席を除く)持参者を対象に午後3時から行う。なお、当日はCHIBAユニホームを着用し、ユニホームの右袖に「ALL for CHIBA茂原市」のロゴを掲出する。
ロッテ広報室は「茂原市内で生産されたもち米を使用して茂原市内で加工された手作りのお餅となります。とても美味しいのでぜひお越しください」と呼びかけた。
零敗を喫し、首位攻防戦に負け越し。ソフトバンクに2ゲーム差と離されたロッテ・井口監督は「中軸が今は状態が良くない。来週(次カード)からちょっとバラしてと考えている」と打線組み替えを示唆した。
課題はボールの見極めだ。この試合は10三振。3連戦で合計32個の三振を重ねた。
指揮官が「一気にいきたかった」と振り返った初回は2死一、二塁で井上がフルカウントからのボール球に手を出して空振り三振。9回は先頭の井上が左前打で出塁したが、福田秀、田村が連続三振でチャンスを広げることはできなかった。
安田は3連戦で10打数無安打。井口監督は「4番に座っているので、その辺をしっかりやってもらわないと」と奮起を促した。
一方で、新型コロナウイルスの大量感染によって6日に緊急昇格し、この日1四球の20歳・藤原、チーム初安打を含む2出塁の21歳・西巻らを高評価。「若い選手の方がボールが見極められている」と、今後も先発起用していく方針を示した。
ロッテの美馬が7回8安打3失点で3敗目。ソフトバンク戦は今季4戦4勝とカモにしていたが「大事な試合で先制点を取られてしまったし、その後の追加点を簡単に許してしまった」と反省した。
3回に中村晃の左線二塁打で先制点を許し、4回は先頭の松田宣に左越えソロなどで2点を追加された。右腕は「粘ることができずチームに申し訳ない。悔しい」と厳しい表情を浮かべた。
凡打のはずがヒットになる。相手にとってこれほど嫌なことはない。ソフトバンク・周東は3安打したが、芯で捉えた打球は1本もなかった。内野安打2本と詰まった当たりの中前打。周東に手応えはないだろうが、ロッテ・美馬にダメージを与えた。2度の二盗でも揺さぶり、精神的なスタミナを削った。
抜きんでた走力を生かすためにも課題は打撃強化。トップから一直線にバットを出せるようになれば、変化球にも対応できるようになる。難しいコースでもバットに当てさえすれば、内野安打のケースは増える。いい当たりばかりがヒットではないと思えれば、プロで長い間食っていける選手になれる。
このカードはソフトバンクが2勝1敗と勝ち越したが、ロッテは新型コロナウイルスの影響で戦力ダウンした側面があった。2強の争いは最後の最後までもつれそうだ。
ロッテの美馬学投手(34)が11日のソフトバンク戦に先発登板。7回8安打3失点で3敗目を喫し、17年に11勝(8敗)を挙げて以来、3年ぶり2回目の2桁勝利は“持ち越し”となった。
3回2死二塁から中村晃の左翼線二塁打で先制を許し、4回には、松田宣の9号左越えソロと周東の遊撃適時内野安打で2失点した。
試合後、美馬は「大事な試合で先制点を取られてしまった。その後の追加点も簡単に許してしまったので本当に悔しい。粘ることができなかった。チームに申し訳ないです」と話した。
ロッテが7回3失点の美馬を打線が助けられずに首位攻防戦負け越し。ソフトバンクに2ゲーム差と離された。
井口監督は「ボールの見極めが出来ないで振ってしまっている」と、簡単に三振する主軸に苦言。3連戦で無安打に終わった安田について「4番に座ってるんだからその辺をしっかりやってもらわないと」と注文し、次カードでの打線改造も示唆した。
ソフトバンク戦初黒星となった美馬は「大事な試合で先制点を取られてしまったし、その後の追加点を簡単に許してしまったので本当に悔しい」と厳しい表情を浮かべた。
今季ここまで4戦4勝の相手だったが、3回に中村晃の左線二塁打で先制点を許した。4回は先頭の松田宣に左越えソロを浴びると、2死三塁から周東の内野安打でさらに1点を失った。
ロッテの先発オーダーが発表され、藤原は「1番・左翼」、西巻が「9番・遊撃」で首位攻防3連戦全てで先発出場となった。
20歳の藤原は2戦連続適時打、21歳の西巻も2戦連続安打で、コロナ禍で緊急昇格した若い2人は2試合連続でチームの得点に絡んでいる。
ロッテが「ALL for CHIBA」としてプレーする15日の楽天戦(ZOZOマリン)で、茂原市で生産された特産品のお餅を先着1000人に無料配布すると発表した。
配布は球場外周配布ステーションにて当日の観戦チケット(ビジター外野応援席を除く)を持参のファンを対象に午後3時から行う。
当日はCHIBAユニホームを着用し、ユニホームの右袖にALL for CHIBA茂原市のロゴを掲出する。球団広報室は「茂原市内で生産されたもち米を使用して茂原市内で加工された手作りのお餅となります。とても美味しいのでぜひお越しください」とコメントした。
ロッテの“鷹キラー”美馬がつかまった。1点リードを許して迎えた4回、先頭の松田宣に9号ソロを浴び、さらに2死三塁では周東の内野安打で失点。悔しさから数秒間、立ち上がることができなかった。「大事な試合で先制点を取られてしまったし、その後の追加点も簡単に許してしまったので本当に悔しい」。試合前までソフトバンクに今季4戦4勝だったが、ついに黒星を喫した。自身の連勝も7で止まった。それでも5回以降は得点を許さず7回3失点。井口監督は「美馬はゲームをつくってくれた」と、ねぎらった。
美馬が登板した直近の2試合はいずれも8得点と大量点を奪ってきた打線が、新型コロナウイルス感染者の続出も響いたのか、3安打で無得点。今季9度目の零封負けで、ソフトバンクに今季初めてカード負け越し。2ゲーム差に広げられた。
「若い選手の方が今はボールを見極められている。主軸があまり調子良くないので来週からは(打順を)バラして考えます」と指揮官。13日からの本拠地6連戦では、フレッシュな戦力を中心とした打順に再編することになりそうだ。
ロッテは11日、「ALL for CHIBA」として開催する15日の楽天戦で、茂原市で生産された特産品の餅「せっちゃんのもち」を来場者プレゼントとして先着1000人に無料配布すると発表した。
配布はZOZOマリンの外周配布ステーションで当日の観戦チケットを所有の人を対象に午後3時から行う。当日はCHIBAユニホームを着用し、右袖には茂原市のロゴを掲出。球団広報は「茂原市内で生産されたもち米を使用して茂原市内で加工された手作りのお餅となります。とても美味しいのでぜひお越しください」とPRした。
痛恨の1敗だ。ロッテはカモにしてきたソフトバンクに今季初めて同一カードで負け越し、ゲーム差は2に広がった。
打線がわずか3安打に抑え込まれ、ソフトバンクに今季初の完封負け。4番の安田がこの日の4打席を含めて16打席連続無安打と不振にあえいでいる。今回の天王山3連戦で無安打に終わり、井口監督は「4番に座っている。次回は、しっかり打たないといけない」と奮起を促した。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、1軍選手が大量離脱した。選手のやりくりも厳しい中、打線の組み替えを検討している。「まだ(ソフトバンクと)6試合ある。自分達の野球ができるように」と指揮官。逆転Vを目指して必死に宿敵を追いかける。
ロッテがカモにしてきたソフトバンに今季初めて同一カードで負け越し、ゲーム差は2に広がった。
痛恨の1敗だ。打線が和田に5回2死まで無安打に抑え込まれた。終わってみれば、相手投手陣にわずか3安打と貧打にあえいだ。ソフトバンクに今季初の完封負け。井口監督は「今日は塁に全然、出られなかった。点が取れなかった」と厳しい表情で嘆いた。
4番の安田が、この日の4打席を含めて16打席連続無安打と不振にあえいでいる。今回の天王山3連戦で無安打に終わり、井口監督は「4番に座っている。次回は、しっかり打たないといけない」と奮起を促した。
新型コロナウイルスの感染が拡大し1軍選手が大量離脱した。選手のやりくりも厳しい中、「中軸の状態があまり良くない」と打線の組み替えを検討している。「まだ(ソフトバンクと)6試合ある。自分達の野球ができるように」と指揮官。逆転Vを目指し必死に宿敵を追いかける。
ロッテ・美馬学投手が天王山第3ラウンドで先発し、7回を8安打3失点だった。3回に中村晃に左線適時二塁打を浴びて先制点を献上。4回には、松田宣に左越えにソロを浴びるなど2失点を喫した。
楽天からFA移籍した今季、ソフトバンク戦は4戦4勝と抜群の相性を誇ってきた。激しい首位争いを展開する中、力投したが、勝負どころで相手の勢いを止めることができなかった。
ロッテは11日、「ALL for CHIBA」としてプレーする今月15日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム、午後6時試合開始)で、千葉・茂原市で生産された特産品のお餅を先着1000人に無料配布すると発表した。
配布は、ZOZOマリンスタジアム外周配布ステーションで、当日の観戦チケット(ビジター外野応援席を除く)を持っているファンを対象に午後3時から行う。なお当日はCHIBAユニホームを着用し、ユニホームの右袖に「ALL for CHIBA茂原市」のロゴを掲出する。
ロッテ広報室は「茂原市内で生産されたもち米を使用して茂原市内で加工された手作りのお餅となります。とても美味しいのでぜひお越しください」とPRした。
現在、優勝争いを繰り広げているロッテ。好調の1軍のみならず、2軍においてもファンにとって楽しみな要素が存在したことをご存じだろうか。9月上旬から、1番に藤原恭大、2番に平沢大河、4番・山口航輝という打順が固定され、若き逸材が揃って上位打線に並んでいたのである。また、大卒ルーキーの高部瑛斗も3番や5番といったクリーンアップの一角を務め、打率.368(10月7日終了時点)という好成績を記録していた。
1軍で新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で野手が大きく不足したこともあり、ファームのチーム編成が困難なため、残念ながら、10月11日までのロッテのイースタン・リーグ公式戦の中止が発表された。ロマンあふれる2軍の上位打線が見られなくなるのは、ファンとしては残念な面もあるが、このタイミングで1軍に昇格した藤原と高部が、1軍でどんなパフォーマンスを見せてくれるか、という見どころも同時に生まれている。
今回は、先ほど名前を挙げた4名の若手達が、今季の2軍でどのような活躍を見せてきたのかを、あらためて見ていきたい。先日1軍に昇格した2人だけではなく、近未来のチームを担うことが期待される山口と、苦闘が続く中で持ち味を失っていない平沢の現状についても、個別に紹介していこう。
藤原恭大の直近2シーズンの二軍での成績(10月7日時点) | ||||||||||||
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年度 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
2019 | 114 | 290 | 69 | 6 | 29 | 0 | 0 | 16 | 71 | .238 | .281 | .622 |
2020 | 59 | 200 | 52 | 7 | 26 | 0 | 0 | 17 | 40 | .260 | .321 | .741 |
藤原は積極的にスタメン起用された昨季に引き続き、今季も主に1番打者として出場を重ねていた。打率の部分だけ見ると昨季と大差のない成績にも感じるが、各種の数字をつぶさに見ていくと、その打撃内容の確かな進化が表れていることが分かる。
最も顕著なのが、打数が減っているにもかかわらず2倍近くまで増加した本塁打数だろう。また、上位を打つにあたって重要な要素でもある出塁率に関しても.300に満たなかった昨季から、今季は.046も上昇させている。そして、出塁率そのものも.332と一定以上の水準に到達。こうした面からも、リードオフマンとしての適正を着実に伸ばしている。
また、昨季の盗塁成功率が.842、今季の盗塁成功率が.824と2年続けて高い水準にある。その盗塁技術の高さは、持ち前の脚力を活かすためにも大きな要素となるだろう。また、数字に表れない場面でも貪欲に先の塁を狙う姿勢を見せるシーンも度々見られ、そのスピードは、機動力を活かすという現在の1軍のチーム方針にも合致するものだ。
選球眼の向上に、本塁打数の増加も含めた長打力の上昇も合わさり、OPSも昨季から.100近く増加して.700台に到達。高卒2年目ということもあり、まだその打撃は発展途上ではあるものの、少しずつ完成度は高まっているとも言えるだろう。10月6日に今季初の1軍昇格を果たし、シーズン初スタメンに抜擢された10月7日には今季初ヒットも放った“俊英”は、今後も1軍の舞台で確かな存在感を放ち続けられるだろうか。
山口航輝の直近2シーズンの2軍での成績(10月7日時点) | ||||||||||||
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年度 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
2019 | 114 | 290 | 69 | 6 | 29 | 0 | 0 | 16 | 71 | .238 | .281 | .622 |
2020 | 59 | 200 | 52 | 7 | 26 | 0 | 0 | 17 | 40 | .260 | .321 | .741 |
山口も藤原と同じく、高卒1年目だった2019年から多くの出場機会を得ていた。そして、2020年にはより優れた打撃内容を見せ、成長の跡を感じさせているのも同様だ。山口は打率.260、出塁率.321と一定以上の数字を残し、わずか59試合で昨季の数字を上回る7本塁打を記録。OPSも昨季に比べて.119も向上しており、先述の通り4番にも定着。打線の中軸として、随所で光る活躍を見せている。
高卒2年目で2軍の4番を任されたといえば、2019年にイースタン・リーグで本塁打王と打点王の2冠に輝き、現在は1軍でも4番として奮闘している安田尚憲を思い出すファンも少なくはないだろう。その安田が昨季残した成績と、今季の山口の成績の比較は、下記の通りとなっている。
安田尚憲と山口航輝の2軍での成績(10月7日時点) | ||||||||||||
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選手名 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
安田尚憲(2019) | 122 | 449 | 116 | 19 | 82 | 1 | 0 | 73 | 109 | .258 | .365 | .804 |
山口航輝(2020) | 59 | 200 | 52 | 7 | 26 | 0 | 0 | 17 | 40 | .260 | .321 | .741 |
山口航輝(122試合換算) | 122 | 414 | 106 | 14 | 54 | 0 | 0 | 35 | 83 | .260 | .321 | .741 |
打率に関しては山口のほうが上回っているが、本塁打、打点、出塁率、OPSといった要素では、安田が一枚上手だった。このあたりは高校時代から将来を嘱望された安田の豊かな才能を感じさせるところだが、同じく高卒2年目で及第点以上の数字を残している山口も、若くして4番に座り続けるだけの理由を示しているのではないだろうか。
ロッテの外野手陣の年齢層に目を向けると、26歳以下のは藤原(20歳)、山口(20歳)、和田康士朗(21歳)、高部(22歳)の4名だけと、全体的に高齢化が進んでいる傾向にある。それだけに、優れた打撃センスを有する山口が台頭すれば、チームの中長期的な展望も明るくなってくることだろう。藤原と共に将来のロッテの外野を担うことが期待される逸材は、着実に成長のステップを踏み続けている。
高部瑛斗の今シーズンの2軍成績(10月7日時点) | ||||||||||||
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年度 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
2020 | 56 | 144 | 53 | 1 | 14 | 13 | 1 | 7 | 27 | .368 | .397 | .848 |
高部はルーキーイヤーの今季、2月に負った骨折の影響で出遅れた。開幕は延期されたものの、練習試合でアピールを見せたタイミングでの故障は響き、結果的に開幕1軍入りも逃してしまう。それでも、2軍では持てる実力をしっかりと発揮し、プロの舞台でも出色の打撃を披露。10月7日の時点で.368というハイアベレージを記録しており、プロ1年目にして早くも2軍では格の違いを見せつけている。
また、2軍での盗塁成功率は.813と高水準で、藤原と同じく高い確率で塁を盗める俊足と盗塁技術も、高部の大きな武器の1つ。守備面においてもその脚力は活きるが、それに加えてアマチュア時代から高く評価されていた強肩も持ち合わせている。先述した外野手の全体的な高齢化もあり、走攻守三拍子が揃った選手に成長する可能性を秘めた高部が、即戦力として期待を受けていたのも頷けるところだ。
しかし、開幕から驚異的な俊足を武器にブレイクを果たした和田、2軍での打撃好調をしっかりと1軍での活躍につなげてみせた加藤翔平といった、同じく俊足・強肩を武器とする外野手が揃って躍動したことに加え、菅野剛士、角中勝也、清田育宏といった、中堅・ベテラン勢も随所で存在感を発揮。その影響もあって、高部は2軍で好調な打撃を見せながらも、なかなか1軍昇格の声がかからない状況が続いていた。
ただ、先述したチーム事情で一転して外野手不足に陥ったこともあり、藤原ともども急遽1軍に昇格。昇格即1番のスタメンに抜擢された10月6日のオリックス戦では、山本由伸投手、ブランドン・ディクソン投手という一線級の投手に抑え込まれ、4打数無安打、3三振と1軍の洗礼を浴びた。この結果に臆することなく、2軍で見せてきた優れた打撃内容を、ぜひ1軍の舞台でも発揮して欲しいところだ。
平沢大河の直近2シーズンの2軍での成績(10月7日時点) | ||||||||||||
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年度 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
2019 | 27 | 87 | 13 | 2 | 9 | 2 | 5 | 16 | 28 | .149 | .288 | .529 |
2020 | 56 | 141 | 20 | 1 | 10 | 6 | 7 | 28 | 42 | .142 | .297 | .488 |
2軍戦で確かな存在感を発揮していた先述の3人とは異なり、平沢は上位打線で継続的に起用されているものの、長きにわたって打撃不振に苦しみ続けている状況だ。打率、OPSをはじめ、各種の打撃成績においても苦悩の跡がうかがえる数字が並んでいるが、2年続けて打率.140台という点が、とりわけ深刻さを物語ってもいるだろう。
2018年には主に外野手として1軍で112試合に出場していたが、このシーズンでは打率.213に対して出塁率が.328と、往々にして制球の良い1軍の投手からも冷静に四球を選べる、優れた選球眼が最大の武器となっていた。その選球眼が現在も健在であることは、2019年以降の2軍での出塁率が2年続けて打率よりも.100以上高くなっていることからもうかがえる。
打撃不振の中でも1つの持ち味は失っていないだけに、ボール球を見極めて打者有利のカウントを整えた際に、相手投手がストライクゾーンに置きに来た球に対して、強くコンタクトできるかが不振脱出のカギとなるかもしれない。そういった点では、昨季までは同様の課題を抱えていた菅野の活躍が、ある種のヒントとなるかもしれない。
菅野も元々優れた選球眼を有していたものの、1軍に上がると結果を残せない状況が続いていた。そのため、今季開幕前のキャンプにて、強いストレートを1球で捉えるための取り組みを行った。その結果、今季の菅野は、打者有利のカウントで投手がストライクを取りに来る球をきっちりと捉えられるようになり、1軍の舞台でも着実に成績を残している。平沢も課題を克服するきっかけをつかみ、悩める日々からの脱却を果たして欲しいところだ。
福田光輝の今シーズンの2軍成績(10月7日時点) | ||||||||||||
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年度 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
2020 | 50 | 153 | 35 | 2 | 16 | 0 | 0 | 20 | 42 | .229 | .324 | .638 |
今回紹介した4人の他にも、中軸として起用されることの多い若手はいる。高部が5番に定着していた時期に3番を打つことも少なくなかった福田光輝は、10月に入ってからは高部が3番に座るようになると、入れ替わるように5番へ。このように、クリーンアップを務めることも多い福田光の2軍での成績は、下記の通りとなっている。
福田光はプロ1年目ながら開幕1軍に抜擢されて出場機会も得ていたが、11試合で打率.100と結果を残せず。7月4日の試合を最後に、2軍での再調整が続いていた。ここでも高部のように大活躍という訳にはいかず、プロの水に慣れるのにやや苦労している面も。それでも、感染症の拡大に伴う内野手の不足もあって、10月6日に再び1軍へ昇格。豪快なスイングは大きな魅力なだけに、確実性を高めてチャンスを活かしたいところだ。
期待の若手が2軍の上位打線に並んでいるというだけでも、ファンにとってはチームの今後が楽しみになるというもの。それに加えて、藤原と山口がそれぞれの得意分野を活かしながら着実な成長を感じさせ、高部も今後が期待できるような打撃を見せている。20代前半の選手達が活躍しているという事実は、チームの将来を占ううえでも、大いにポジティブな要素といえよう。
今季は投打の噛み合った戦いぶりを見せているマリーンズだが、チームの年齢層を考えても、いずれ世代交代の時は訪れることだろう。悩める大器の平沢も含め、浦和で研鑽を積んだ若き逸材達が、近い将来、幕張の地でチームの屋台骨を担う存在となってくれることに、今から期待したいところだ。