わたしはかもめ2020年鴎の便り(10月)

便

10月13日

千葉ロッテ4x−3東北楽天(ZOZOマリン)

ロッテが劣勢をはね返しサヨナラ勝ちした。0−3の6回に1点を返し、7回に中村奨のソロで詰め寄り、8回に暴投で同点。9回1死一塁から井上の適時二塁打で試合を決めた。益田が3勝目。楽天は継投が決まらず勝率5割に転落。

123456789R
東北楽天1200000003
千葉ロッテ000001111x4x

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ロッテ井上が涙のサヨナラ打、潤んでいく赤い世界[ニッカン]

◇#コロナに負けるな

アジャが泣いた。ロッテ井上晴哉内野手(31)が楽天19回戦(ZOZOマリン)の9回、サヨナラ二塁打を放った。コロナ禍で主力が10人以上離脱するチームを連敗から救った。5回まで0−3で敗色ムードも、6回以降1点ずつ返して、今季5度目のサヨナラ劇。逆転勝利はリーグ最多の27度目だ。仲間の分まで振り抜く男の一打で、首位ソフトバンクからは2ゲーム差のまま離れず、3位楽天とのゲーム差は6に広げた。


泣きたい夜もある。叫んだって、私情が入ったっていい。「期待に応えられなくて」と切り出し、声が裏返った。「どうしても応えたくて!どうしても打ちたかったんで、何とかしました」。お立ち台での告白に、ZOZOマリンのあちこちで涙が落ちた。

男の勝負は9回1死一塁。右中間に運び、二塁を過ぎると膝をつき、歓喜を待った。二塁打で、いつもすることがある。「スタンドを見るんですよ、あぁ、こんなにお客さん入ってるんだな〜って」。フィールドの中心で1人過ごす。この日は自分も仲間もスタンドも真っ赤な「CHIBAユニホーム」。赤い世界はどんどん潤み、両手を震わせながら天へと組んだ。

いつも朗らかだ。見逃し三振をしても、自分を納得させるような表情で戻る。悔しくないはずがない。特に直近5試合は20打席で11三振。「映像で振り返っても、明らかに自分の状態が良くないのは分かっているし、何とかしたい。しないといけない」と自らを精神的に追い詰めそうになった。自宅では愛息に癒やされるが、結局は野球をして遊んでいる。

「アジャ」と愛される7年目。31歳になった。頼れる先輩達が今、コロナと闘っている。主力として、気負わないはずがない。「(気負いは)今までより1番強いですし、本当に何とかしたい気持ちが。空回りして、どうにかしたい、どうにもできない」。まだ万全ではない。もがいた末に運んだのは、ずっと練習してきた右中間だった。

苦手の楽天に押され、中盤まではため息がスタジアムを覆った。「でも、いつか絶対に逆転できるんだってみんな信じてます」。逆転優勝への合言葉は「JUST GO FOR IT(さあ、突き破れ)」。自身3度目のサヨナラ打がもたらした、この1勝は極めて大きい。赤い歓喜に包まれるアジャに益田が、マーティンが、安田が次々と駆け寄る。目を赤くし、鼻をすすりながら「ぼく、何で泣いてるんですか?」と何度も問いかけた。みんなが答えを知っていた。

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チェン・グァン・ユウが好救援、ロッテ逆転勝利導く[ニッカン]

ロッテのチェン・グァン・ユウ投手(29)の好リリーフが、チームを逆転勝利に導いた。

2−3と1点リードされた8回、先発石川からバトンを受け、マウンドへ。2死後に二塁打と申告敬遠で一、二塁のピンチを迎えるも、9番代打和田を10球目で力ない左飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。

シーズンも残り23試合。順位に直結する大事な一戦ながら、首脳陣は必勝リレーの沢村や唐川ではなく、チェンを送り出した。「チェンもいま調子がいいですし、3連戦というのもあるので」と井口監督。7回に同点に追いついていた場合は、8回表は唐川を予定していたという。

コロナ禍で小野、東妻らリリーフ陣が離脱している状況で、継投も難しくなっている。結果的に、沢村と唐川を休ませての逆転勝利に。チェンの好投で、考えうる最高の結果になった。

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井上涙の劇打に井口監督「我々は突っ走らなきゃ…」[ニッカン]

ロッテ井上晴哉内野手(31)が同点の9回にサヨナラ二塁打を放った。コロナ禍で主力が10人以上離脱するチームを連敗から救った。


ロッテ井口資仁監督(45)は、苦しむ主軸の活躍に言葉を弾ませた。

「(中村)奨吾、(福田)秀平、(井上)晴哉、マーティンですね。この辺のレギュラーを張ってる選手が打たないと、いくら若い選手が頑張っても勝てないと思うので。晴哉はその前の凡打もありましたし、そういう意味での涙だったんじゃないですかね。でも、そんな一喜一憂してる場合じゃなくて、最後まで我々は突っ走らなきゃいけないので。今の状態がどうこうじゃなくて、やってきたことを全て打席で出すだけなので。そういう気持ちでやっていかないと、浮き沈みしてるようじゃ最後まで戦い抜けないので、何とか全員であと22試合しっかり戦いたいと思います」と、一気に熱い思いを口にした。

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ロッテが好評「麦わらハット」を16日にプレゼント[ニッカン]

ロッテは13日、好評の「麦わらハット」を16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で先着9000人にプレゼントすると発表した。

当日午後3時から球場外周配布ステーションでプレゼントする。16日の観戦チケット(ビジター外野応援席を除く)が必須。球団広報室は「8月15日、8月16日、9月2日に配布し、大好評をいただきました。ファンの皆様の期待に応えて再度、配布させていただくことになりました。今回が最後の配布機会となりますので、ぜひご入手ください」とコメントした。

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ロッテ2軍3試合中止、コロナ禍でチーム編成困難に[ニッカン]

イースタン・リーグは16日からのロッテ−西武3連戦(ロッテ浦和)の中止を発表した。

新型コロナウイルス感染の影響で、ロッテのチーム編成が困難なため。

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ロッテのチェン・ウェイン、14日楽天戦で初先発[ニッカン]

ロッテの新外国人左腕チェン・ウェイン投手(35)が、14日の楽天戦(ZOZOマリン)の予告先発として発表された。入団後初登板となる。

4日に入団会見を行い、1軍練習に合流。8日はシート打撃に登板し、11日には強めのキャッチボールを行うなどして、調整を進めてきた。13日もZOZOマリンで練習。「先発は久しぶりなので、本当にいい結果が出るのを楽しみにしています」と意気込んだ。

井口監督も「前回のライブピッチ(=シート打撃)もかなり良かった。岩下が抜けたり、先発も不安な状況なんですけれど、残り3回、4回の登板を頑張ってもらいたいです」と優勝争いの救世主になることを期待していた。

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ロッテ井口監督、佐々木朗希の今季1軍デビュー期待[ニッカン]

ロッテ井口資仁監督(45)が13日、ドラフト1位・佐々木朗希投手(18)の実戦デビューについて言及した。

「ブルペンでもいい球を投げていますので」と、非公開のブルペン調整が進んでいることを明かした上で「何とかいいところで放れれば」と、今季中の1軍登板に期待を寄せた。

まずは2軍戦登板となる見込みだが、登板日については「まだその段階までは」と、現時点で白紙であることを強調。1軍は優勝争いの最中で、登板タイミングも慎重に探るとみられるが「そこは戦力と思えば、そこでいけるでしょう。朗希がどれくらい状態が上がってきて、試合で投げられるかというところだと思います」と話した。

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ロッテ逆転VへJUST GO FOR ITグッズ[ニッカン]

ロッテは13日、逆転優勝へ向け「JUST GO FOR IT(さあ、突き破れ)」グッズを販売することを発表した。

ラインアップはTシャツ、パーカなど。Tシャツは選手達も試合前練習で着用することが決まった。13日からマリーンズストアミュージアム店で販売する。球団広報室は「ペナントレースもいよいよ佳境に入りました。ペナントレースを1位で突破するために、ファンの皆様と心を1つに突き進んでいきたいと思います」とコメントした。

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井上が"男泣き"サヨナラ打!ロッテ、主力大量離脱後初の逆転勝ち[サンスポ]

“男泣き”のV打だ!ロッテは13日、楽天19回戦(ZOZOマリン)に4−3で今季5度目のサヨナラ勝ち。「7番・一塁」で出場した井上晴哉内野手(31)が、9回1死一塁で適時二塁打を放って試合を決めた。チームは両リーグ最多となる今季27度目の逆転勝ち、同19度目の1点差勝利で連敗を2で止め、首位・ソフトバンクとの2ゲーム差を維持。新型コロナウイルスの感染者が大量に判明し、苦しむ中、頼もしい大砲が劇的な幕切れに導いた。

あふれる涙が止まらない。井上は二塁ベースを少し回ったところから一塁走者・福田秀が生還したのを確認すると、両膝をつき、幕張の夜空を見上げてガッツポーズ。チームメートにもみくちゃにされながら人目をはばからず、泣いた。

「期待に応えられなくて、どうしても応えたくて…。どうしても打ちたかったので、何とかしました」。

お立ち台でも、感情が抑えられない。ヒーローの鼻筋を伝わる涙にスタンドのファンも、もらい泣きしていた。

15年ぶりの優勝を目指すチームは新型コロナウイルスの感染が広がり、非常事態に見舞われている。荻野、角中、鳥谷らチームを支える計13選手が1軍を離脱。この試合で逆転勝ちは両リーグ最多の今季27度目となったが、感染者の大量発生が明らかになった今月6日以降では初めてだった。両リーグ最多の1点差勝利も10試合ぶり。勝負強さは影を潜めていた。

先週末のソフトバンクとの首位攻防3連戦も1勝2敗の負け越し。ゲーム差なしまで迫りながら、再び突き放された。その3連戦で、わずか2安打とブレーキになった井上は「何とかしたいという気持ちが強過ぎて空回りしていた。最近、足を引っ張っている。若手が(1軍に)いっぱい来て全然駄目だなと、ちょっと落ち込んでいた」と振り返る。

前日12日の休養日。普段は「オフに見ないようにしている」という自分の打撃の映像を自宅で何度も見返し「考えると切りがないくらい駄目だな」と、また落ち込んだ。この日も直前まで2三振を含む3打数無安打。3点ビインドからコツコツと得点を重ね、3−3に追い付いて迎えた9回1死一塁でブセニッツの外角低めのカットボールをついに捉えた。

サヨナラ勝ちに熱いものがこぼれたのも、それほど精神的に追い込まれていたから。長いトンネルを抜け出し、集まった仲間には、くしゃくしゃの顔で「僕、何で泣いているんですか」と思わず問いかけた。

「大事な試合が続く中で、今日は自分の私情を持ち込んですみません」。114キロの巨漢が頭を下げると、井口監督は「最後は打つべき人が打ってくれた。凡打もあったし、その辺が晴哉(井上)の涙だったんじゃないですかね」と目を細めた。首位・ソフトバンクを2ゲーム差でピタリと追うロッテ。泣いても笑っても、残り22試合だ。

◇データBOX

(1)
ロッテが3点差を逆転し、今季5度目のサヨナラ勝ち。サヨナラ勝利5度は巨人、DeNA、ヤクルト、西武、ソフトバンクの3度を上回り、両リーグ最多。逆転勝利は今季27度目で、西武の26度を上回り両リーグ最多。1点差からの逆転が14度、2点差からが5度、3点差からが7度、4点差からが1度。
(2)
ロッテは4x−3の1点差勝利。ロッテの1点差勝利は今季19度目で、西武の18度を上回り両リーグ最多。
(3)
井上がサヨナラ二塁打。井上のサヨナラ打は2017年10月5日の楽天戦、18年8月25日のオリックス戦に続いて3度目。過去2度はともに単打で、二塁打は初めて。

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ロッテ・佐々木朗、今月中にも1軍デビュー、井口監督が明言[サンスポ]

ロッテ・井口資仁監督(45)は13日、ドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡高=を今季中に1軍で登板させる可能性があることを明かした。「ブルペンでも、かなり力強い球を投げている。何とかいいところで放れれば」と非公開で行われているブルペンでの投球練習が順調に進んでいることを説明した。

佐々木朗は5月に実戦形式のシート打撃に登板して160キロを計測。その後は体調面の不安から調整のペースを落とし、1軍に同行しながら練習していた。2軍戦で1試合に登板してから早ければ今月中に1軍デビューとなる見通しだ。

現在チームは優勝争いの真っただ中だが「戦力と思えばいける。朗希(佐々木)がどれくらいの状態に上がってきて、試合で投げられるかというところ」と指揮官。最速163キロ右腕のお披露目が、いよいよ現実味を帯びてきた。

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ロッテ新助っ人のチェン・ウェイン、14日初登板[サンスポ]

9月にロッテに加入した台湾出身の左腕チェン・ウェイン投手(35)=が、14日の楽天戦で初登板する。中日時代の2011年以来となる日本での登板へ「いい結果が出ることを楽しみにしている」と意気込んだ。チームにウイルス感染が広まった影響で2軍戦が中止となり、打者相手は8日のシート打撃で投げただけだが、井口監督は「しっかりと調整してくれていると思う」と期待。サヨナラ勝ちの勢いをつなげる“救世主”となれるか、注目だ。

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ロッテがサヨナラ劇勝、井上決めた!二塁打[サンスポ]

ロッテ・石川は楽天打線を相手に序盤に3点の先制を許し、苦しい展開を強いられた。

1回1死から鈴木大に内寄りの真っ直ぐを捉えられ、右翼席へ先制ソロを浴びた。続く二回も先頭から2連打を浴び、足立の適時打などで2点を失った。

今季ここまで7勝を挙げているが、楽天相手にはここまで3試合の登板で1勝2敗、防御率6.38と分が悪い。敵地では2戦2敗と分が悪く、9月22日の前回登板は6回1/3を投げて3本塁打を含む9安打で今季ワーストの8失点。「何もないですね。全体的に良くなかった」と反省しきりだった。

5回まで無得点の打線は6回に反撃。西巻、藤原の連打などで1死二、三塁とし、マーティンの一ゴロの間に1点を返すと、7回は中村奨がこの試合3本目の安打となる8号ソロを放って1点差。8回には2死三塁から2番手・牧田の暴投で追いつき、9回1死一塁から井上の右中間二塁打でサヨナラ勝ちした。

2005年以来のリーグ優勝に向けて負けられない戦いが続く中、14日の試合にはメジャー通算59勝の左腕、チェン・ウェインが初先発する。残り22試合、力を全て振り絞り、チーム一丸で悲願の優勝を狙う。

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ロッテ・石川、序盤の投球反省「粘ることできず、もったいなかった」[サンスポ]

ロッテの石川は7回8安打3失点で粘り、味方のサヨナラ勝ちにつなげた。2回までに3点を先行されたが、3回以降は走者を背負いながらも追加点を許さなかった。

それだけに序盤の投球が悔しい様子。1回に鈴木大にソロを浴び、2回は先頭打者から連打されて9番打者の足立に適時打を許すなど2点を失い「初回、2回と粘ることができず、もったいなかった」と反省した。

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ロッテ、チーム編成困難で2軍戦3試合中止[サンスポ]

プロ野球のイースタン・リーグは13日、16〜18日に予定していたロッテ−西武3連戦(ロッテ浦和)を中止すると発表した。ロッテのチーム内で複数の選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、チーム編成が困難なため。

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ロッテ2軍、16日からの西武3連戦を中止、コロナ感染で編成困難[サンスポ]

イースタン・リーグは13日、複数の選手の新型コロナウイルス感染によりロッテのチーム編成が困難なため、16日からのロッテ−西武3連戦(ロッテ浦和)を中止にすると発表した。

ロッテの2軍は既に6〜11日の公式戦6試合が中止となった。

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ドラフト1位ルーキー佐々木朗、今季デビューも、ロッテ・井口監督が明言[サンスポ]

ロッテの井口資仁監督は13日、ドラフト1位ルーキー佐々木朗希投手を今季中に1軍で登板させる考えを示した。首位争いを繰り広げている中でも「戦力と思えば行けるでしょうし。何とかいいところで放れれば」と期待を寄せた。

佐々木朗は5月に実戦形式のシート打撃に登板して160キロをマーク。その後は体調面の不安から調整のペースを落とし、1軍に同行しながら練習していた。2軍戦を経験させてから昇格させる方針で、井口監督は「ブルペンでもかなり力強い球を投げている。朗希がどれくらいの状態に上がってきて、試合に投げられるか」と話した。

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ロッテ、「JUST GO FOR IT」グッズを販売[サンスポ]

ロッテは13日、マリーンズストアミュージアム店にて「JUST GO FOR IT」グッズの販売を開始した。

「JUST GO FOR IT」(さあ、突き破れ)というテーマは「チームとファンがさらに一体となって、リーグ優勝、そして日本一をつかみ取ろう!」というメッセージが込められている。

販売される主なグッズは、以下の通り。Tシャツ(3000円)、フェイスタオル(1600円)、パーカー(4500円)、マスク(1100円)で価格は全て税込となっている。 球団広報は「ペナントレースを1位で突破するためにファンの皆さまと心を1つに突き進んでいきたいと思います。ぜひ一緒にTシャツを着てリーグ優勝に向けて突き進んでいきましょう!」と呼びかけた。

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ロッテ・井上、「何で僕は泣いている?」、号泣サヨナラ打、ソフトバンクに2差離されん[スポニチ]

アジャ、男泣き…。首位のソフトバンクを追う2位のロッテは13日、楽天戦で劇的なサヨナラ勝利。9回1死一塁で井上晴哉内野手(31)が右中間二塁打を放って試合を決めた。打撃は低調気味で7回までの3打席も凡退していた長距離砲は、歓喜の輪の中で号泣。3位チームとの接戦を制し、首位との2ゲーム差を維持した。

歓喜のハイタッチを交わしながら、井上は「何で、僕は泣いているんですか?」と周囲に聞いて回った。悔しさ、不甲斐なさ、そしてそれを一気に上回ってきた喜び…。心の中で様々な感情が渦巻き、自然と涙があふれた。

ユニホームと同様、目を真っ赤にしながら受けたヒーローインタビュー。「期待に応えられなくて…。どうしても応えたくて、どうしても打ちたかったので…。何とかしました」と3打席凡退で迎えた9回の一打を振り返った。ただ、チームは優勝に向けた激闘の最中でもあり、涙を流したことには「今日は自分の私情を持ち込んでしまって、すいませんでした」と謝罪。体重114キロの巨漢は責任感が強く、誰よりも優しい。そんな人柄が目に残る涙ににじんだ。

歓喜の一打は同点の9回1死一塁で生まれた。ブセニッツのカットボールを右中間へ。一塁走者・福田秀は打球が飛んだ瞬間にスタートを切っていた。「打った感触は覚えていない。秀平さんが走ってくれたおかげ」。18年以来となるサヨナラ打を放ったヒーローは自身の打撃を誇らず、チームに今季5度目の劇勝を呼んだ先輩の激走に感謝した。

自信を失いかけていた。チームは今月上旬に新型コロナウイルス集団感染が判明し、荻野、角中、清田ら主力が離脱。高卒2年目の藤原ら緊急昇格した若手が必死にプレーする中で「自分が足を引っ張っている…」と落ち込んだ。1ゲーム差で敵地に乗り込んだ前カードの首位・ソフトバンクとの3連戦(9〜11日)は13打数2安打、7三振。チームも1勝2敗と負け越し、2ゲーム差に広がった。

12日は完全オフだったが自宅で自身の打撃映像に食い入った。普段ならば試合後にチェックし、家庭に仕事は持ち込まない。幼稚園に通う愛息と遊ぶが、今回は追い込まれていた。ただ、束の間の気分転換も野球で「子供と野球で遊んだ。どのみち、野球でした」と笑う。反省を生かし、家族愛もバットに込め、結果につなげた。

0−3から逆転し、首位との2ゲーム差を維持。普段は冷静な井口監督も「最後に打つべき人が打った。今の状態がどうのこうのでなく、やってきたことを全て出すだけ」と興奮気味に振り返る。05年以来のリーグ制覇へ、とにかく勝ち続けるしかない。井上の男泣きは、ナインに大きな勇気を与えたはずだ。


ロッテが9回に井上の右中間二塁打で楽天にサヨナラ勝ち。井上のサヨナラ安打は18年8月25日オリックス戦以来3本目。今季の殊勲安打はチームトップの17本目となり勝負強さを発揮している。ロッテのサヨナラ勝ちは今季5度目、逆転勝ちも27度目でともにリーグ最多。今季は54勝のうち、半分が逆転勝ちとなっている。

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ロッテ・朗希、今季中に1軍デビューへ、井口監督が示唆、「いいところで放れればなと思っている」[スポニチ]

ロッテ・井口監督がドラフト1位の佐々木朗について「何とかいいところで放れればなと思っている」と今季中に1軍でデビューさせたい意向を示した。新人右腕は5月のシート打撃登板で160キロを記録も、コンディション面の不安からここまで実戦登板はなく1軍に同行しながら調整してきた。詳細についてはここまで非公表だったが指揮官は「ブルペンではかなり強い球を投げている」と本格投球を開始していることも初めて語った。

現時点で登板日は未定。首位ソフトバンクと優勝争いを展開しているため起用法は難しくなるが「戦力になると思えば、そこでいける。朗希がどれくらいの状態で試合で投げられるか。まずは2軍で1度投げないといけない」とコメント。まずは2軍で実戦デビューし、1軍登板へのステップを踏む。

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ロッテ・チェン、14日・楽天戦に先発「プレッシャーはあるが楽しみ」2軍戦登板せずぶっつけ本番[スポニチ]

ロッテは新加入したチェン・ウェインが14日の楽天戦(ZOZOマリン)に先発する。日本での登板は中日時代の11年11月17日のソフトバンクとの日本シリーズ以来。本拠地で汗を流した左腕は「プレッシャーはあるが楽しみにしています」と語った。

新型コロナウイルス集団感染の影響で2軍戦に登板できず、8日のシート打撃で投げただけでほぼぶっつけ本番となるが、井口監督は「しっかり調整してくれていると思う」と期待した。

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ロッテ・井上、劇打に涙止まらず「どうしても応えたくて、どうしても打ちたかった」[スポニチ]

ロッテは9回に井上のサヨナラ打で楽天に4−3の逆転勝利。これで54勝のうち27度目の逆転勝ちとなった。

3−3で迎えた9回1死一塁。この日、5番から7番に打順を下がった井上が打席に立った。ここまで3打席で2三振の無安打。「期待に応えられなくて、どうしても応えたくて、どうしても打ちたかった」と気持ちが入った4打席目。楽天の3番手・ブセニッツがカウント1ストライクから投じた外角低めのカットボール。「感触とかあまり覚えていない」という打球は右中間を破った。一塁走者の福田秀が俊足を飛ばして一気に本塁へ生還し、サヨナラを決めた。井上は二塁上で両手を挙げて喜び、ナインがベンチを飛び出して祝福すると井上は号泣した。

ヒーローインタビューでも涙は止まらなかった。「ここで打ててよかった」と、本拠地でファンに勝利を届けられたことを喜び「最終的にこうした形で勝てるように頑張っていく」と涙ながらに誓う井上の姿にファンも涙が止まらなかった。

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ロッテ、井上が号泣サヨナラ打!劇的勝利で首位ソフトBと2差キープ[スポニチ]

2位・ロッテは9回に井上のサヨナラ打で楽天に4−3で勝利し、連敗を2で止めた。首位のソフトバンクがオリックスに勝利し、ゲーム差は変わらず2差のままとなった。

ロッテ打線は初回、楽天の先発・則本昂にいきなり3者連続三振。2回は5番・中村奨が中前打を放つも後続が続かない。3点ビハインドの5回、先頭の中村奨が左二塁打を放ち、チャンスメークも後が続かず無得点。6回には西巻、藤原の連打で1死二、三塁の好機をつくり、内野ゴロでようやく1点を返した。2点差を追う7回、中村奨が24試合ぶりの8号ソロを放って1点差に迫ると、8回には代打・加藤が2番手・牧田から二塁打を放ち、2死三塁から相手バッテリーのミスで同点に。そして9回、3番手のブセニッツを相手に1死から福田秀が安打で出塁すると、続く井上の右中間を破る一打で一塁走者の福田秀が俊足を飛ばして一気に生還し、サヨナラとなった。井上はサヨナラ勝ちが決まると感極まり号泣した。

先発の石川は初回1死から鈴木大に先制本塁打を浴びると、2回には連打から2失点を喫して主導権を握られた。その後は毎回走者を出す苦しい投球が続いたが、粘りの投球で無失点に抑え、7回3失点で救援陣に後を託した。2番手・チェン、3番手・益田が無失点に抑えてサヨナラを呼び込んだ。

楽天は先発の則本昂が初回に3者連続三振を奪って勢いに乗り、2回も2三振を奪い楽天打線を圧倒。6回、7回と1失点したが7回7奪三振2失点で先発の役割を果たした。しかし、2番手の牧田が同点を許し、3番手・ブセニッツがサヨナラ打を浴びた。

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ロッテファンに「最後の麦わらハット」プレゼント[スポニチ]

ロッテは16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で「麦わらハット」を先着9000名様にプレゼントすることを発表した。

プレゼントの配布はZOZOマリン外周配布ステーションにて当日の観戦チケット(ビジター外野応援席を除く)を持参の方に午後3時から行う。

球団広報室は「麦わらハットは8月15日、8月16日、9月2日に配布し大好評をいただきました。ファンの皆様の期待に応えて再度、配布をさせていただくことになりました。今回が最後の配布機会となりますので、ぜひご入手ください」とPRした。

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ロッテ、16日からのイースタン・西武3連戦中止、コロナ禍でチーム編成困難に[スポニチ]

イースタン・リーグは、複数の1軍選手が新型コロナウイルス感染したロッテが、チーム編成が困難なために16日からのロッテ−西武3連戦(ロッテ浦和)を中止にすると発表した。

ロッテの2軍はすでに6〜11日の公式戦6試合が中止となっている。

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ロッテ、46年ぶりリーグ1位へ、「JUST GO FOR IT」グッズ発売[スポニチ]

ロッテは13日からマリーンズストアミュージアム店にて「JUST GO FOR IT」グッズを販売することを発表した。

「JUST GO FOR IT」(意味:さあ、突き破れ)というテーマは1974年以来46年ぶりのリーグ優勝(リーグ1位)、そして、2010年以来10年ぶりの日本一を成し遂げるべく「チームとファンがさらに一体となって、リーグ優勝、そして日本一をつかみ取ろう!」というメッセージが込められている。

「JUST GO FOR IT」グッズ。商品一覧、Tシャツ:3000円(サイズS、M、L、XL)、フェイスタオル:1600円、パーカー:4500円(サイズS、M、L、XL)、マスク:1100円(全て税込)。球団広報室は「ペナントレースもいよいよ佳境に入りました。ペナントレースを1位で突破するためにファンの皆様と心を1つに突き進んでいきたいと思います。JUST GO FOR IT Tシャツは本日13日の楽天戦から選手たちも試合前練習で着用します。ぜひ一緒にTシャツを着てリーグ優勝に向けて突き進んでいきましょう!」とコメントした。

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ロッテ、チェン・ウェインが14日楽天戦先発、3268日ぶりとなる日本登板へ「楽しみ」[スポニチ]

9年ぶりに日本復帰したロッテのチェン・ウェイン(前マリナーズ)が明日14日の楽天戦(ZOZOマリン)に先発する。

日本での登板は中日時代の11年11月3日、ソフトバンクとの日本シリーズ第5戦以来3268日ぶりとなる。本拠地で汗を流した左腕は「先発は久しぶり。いい結果が出せるように、プレッシャーはあるが楽しみにしています」と意気込んだ。

井口監督も「(新型コロナウイルスに感染し)岩下が抜けて、先発が足りない。今季は残り3、4回の登板があるのでしっかりと頑張ってもらえたら」と期待した。

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ロッテ・井口監督、朗希実戦デビューについて「いいところで放れれば」[スポニチ]

ロッテ・井口監督が13日、楽天戦(ZOZOマリン)前に取材対応し、ドラフト1位の佐々木朗について「何といいところで放れればなと思っている」と今季中のプロデビューを視野に入れていることを明かした。

グラウンドではキャッチボールを含め、基本的なトレーニングを中心に励んでいるルーキーだが、指揮官は「ブルペンでは、かなり強い球を投げられている」とすでに本格投球を開始していることも初めて認めた。

今後は首位ソフトバンクと優勝争いが佳境となり、起用方も難しくなるが、「戦力になると思えば(優勝争いしていても)そこでいける。朗希がどれくらいの状態で上がって試合で投げられるか」とも言及。現時点で登板日が決まっていないが、「まずは2軍で1度投げないといけない」と2軍で実戦デビューさせる方針も明かした。

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井上晴哉が男泣き!サヨナラ打「期待に応えたくて、どうしても打ちたかった」直近5戦1割5分[報知]

悔しい期間を乗り越えての男泣きだった。同点で迎えた9回1死一塁。一打サヨナラのチャンスで打席に立った井上の心は熱く燃えていた。ブセニッツの2球目を右中間へはじき返すと、一塁走者・福田秀が一気に生還した。二塁ベース付近で歓喜に沸くナインにもみくちゃにされた目には涙があふれていた。

「期待に応えたくて、どうしても応えたくて。どうしても打ちたかった」と声を震わせた。今季は主に5番に座ってきたが、この試合の前まで直近5試合の打率は1割5分と低迷。この日は13試合ぶりに5番を外れ、7番へ下がった。井口監督も1勝2敗と負け越した前カードのソフトバンク戦では中軸の不調を口にしていただけに「どうにかしたいと思っていたけど、どうにもできなくて。考えるとキリがなかった」。普段は試合後にその日の映像を確認し、月曜日のオフはリフレッシュに充てる。だが、焦りと責任感から12日のオフも自宅で映像を再確認。休憩中には幼稚園児の息子とキャッチボールをしながら研究を重ね、本拠地6連戦の初戦で殻を破った。

チームは角中、藤岡ら主力を含む8人が新型コロナウイルスに感染し離脱中。「やってやらないとって、今1番強く感じる。勝たないと首位になれないので」。福田秀の激走にも感謝しながら、最後は「私情を持ち込んで(泣いて)すいませんでした」と笑いを取った。0−3から、リーグ最多となる今季27度目の逆転勝ちで首位・ソフトバンクとの2ゲーム差も死守。苦難を乗り越えた男に勝利の女神がほほ笑んだ。

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チェンぶっつけ1軍先発14日デビュー、日本9年ぶり登板「楽しみです」[報知]

ロッテに新加入したチェン・ウェイン投手(35)が14日の楽天戦に移籍後初先発する。日本での登板は中日時代の2011年11月17日の日本シリーズ第5戦(ナゴヤドーム)以来、約9年ぶりとなる。

ぶっつけでの1軍登板となった。当初は8日に2軍で実戦登板する予定だったが、新型コロナウイルス感染による選手の大量入れ替えで2軍のチーム編成が困難になり、2軍戦は中止に。同日シート打撃に登板し打者13人に対し51球を投げ安打性は1本、最速147キロをマークしていた。

この日、ZOZOマリンで汗を流した左腕は「先発は久しぶりなので、プレッシャーはあるけど、いい結果が出るのが楽しみです」と意気込んだ。井口監督も「前回のライブピッチ(シート打撃)もかなり良かった。岩下が抜けたり、投手陣も先発が足りない状況なので、3、4回の登板をしっかり頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。

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佐々木朗希、今季デビューも…まず2軍戦から[報知]

ロッテの井口監督が13日、ドラフト1位・佐々木朗希投手(18)について「ブルペンでもかなり力強い球を投げているので、何とかいいところで放れれば」と今季中の1軍デビューを示唆した。佐々木朗は5月に実戦形式のシート打撃に登板して160キロをマーク。その後は体調面の不安からペースを落とし、1軍に帯同して調整を続けている。今月に入ってから強度を上げ、平地で膝をついた捕手に20メートル弱の距離で力強く投げ込む場面も見られた。

走り込みやチューブ、体幹トレーニングなど吉井投手コーチの指導の下、体の土台作りを重点的に行ってきた中で非公開のブルペン調整が進んでいた。まずは2軍戦での登板となる見込みだが、詳しい登板日については「まだその段階まではいっていない」と話すにとどめた。

佐々木朗はこの日も試合前に20〜30メートルほどの距離でキャッチボールを行った。指揮官は「戦力と思えば、そこでいけるでしょう。朗希がどれだけ状態が上がってきて試合で投げられるかというところですね」と慎重に見定めていく方針だ。

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井口資仁監督続投、V争いの手腕高評価[報知]

ロッテの井口資仁監督(45)が来季も続投することが13日、分かった。3年契約最終年の今季は首位・ソフトバンクと優勝争いを演じるなど手腕を高く評価され、球団側は来季から2年契約を提示していると見られる。

昨年までの2年間はBクラスが続いていたが、今季は開幕直後に8連勝をマークするなど優勝争いを展開。序盤にレアードや福田秀、中盤には種市ら故障者が続出したが、安田を4番に据えるなど若手を抜てきする大胆な采配で上位をキープしてきた。今月には角中、清田ら主力8人が新型コロナウイルスに感染したピンチの中でも好調を保っており、指揮官への信頼は厚い。まずは15年ぶりのリーグ優勝を目指し、首位奪還を狙う。

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ロッテ・井上、号泣サヨナラ打「どうしても打ちたかった」[デイリー]

巨漢のロッテ・井上の感情がとめどなくあふれ出る。今季5度目のサヨナラ勝ちでナインにもみくちゃにされた途端、大粒の涙を落とした。「期待に応えられなくて、どうしても応えたくて…。どうしても打ちたかったんで」。お立ち台でも人目をはばかることなく、嗚咽を漏らした。

6回から3イニング連続得点で同点に追いついて迎えた9回1死一塁。ブセニッツの外角低めのカットボールにバットを必死で伸ばし、決勝の打球を右中間に深々と運んだ。

チームは非常事態の真っ最中だ。1軍選手8人が新型コロナウイルス陽性判定を受けるなど濃厚接触者を含めて計13人が離脱。2軍から若手をかき集め、リーグ優勝を争うという大ピンチが続く。

自身の打撃は10月に入って下降線をたどり、この日も最初の3打席は無安打2三振。ようやく責任を果たせた思いで感情を抑えきれず「自分の私情を持ち込んですみませんでした」と詫びた。首位ソフトバンクとのゲーム差は2のまま。少ない戦力でも勝つことで勢いは増す。主力が戻るまではあと少しの我慢だ。

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ロッテ・井上がサヨナラ打に号泣「期待に応えられなくって、どうしても応えたくって」[デイリー]

ベンチ総出の祝福を受けて、涙が止まらなかった。ロッテが9回1死一塁、7番・井上が右中間を破る一打を放ち、福田秀が一塁から生還。劇的なサヨナラ二塁打を放った巨漢は号泣で思いを表現した。

「もう、今、感触とか覚えていないです」。ヒーローインタビューでも、まだこみ上げてくるものがあった。「期待に応えられなくって、どうしても応えたくって」と話すと言葉に詰まった。数秒の間を置いて「どうしても打ちたかったので、何とかしました」と涙声で話した。

9月は月間打率.235、0本塁打。10月に入っても調子は上がらず、月間打率.200、1本塁打だった。打順は7番。この日も5回1死三塁の好機に三振するなど、3打席無安打で迎えた9回の打席だった。

時間が経つにつれて、少しずつ平静を取り戻す。打った感触を再び聞かれると、「今冷静に考えると、秀平さん、走ってくれたので、それでいっぱいです」と一塁から生還した福田秀への感謝の言葉を口にした。

2回までに3点を失う劣勢から、6回から1点ずつ重ねて、8回に同点に追い付いた。ベンチの雰囲気を「明るい雰囲気で今日の試合を勝ちに行くつもりで、みんな声を出していた。いい雰囲気ですた」と逆転勝利を生む空気があったことを明かす。

「今日はちょっと自分の私情を持ち込んでしまい、すいませんでした。やっぱりここで打てて良かったです」とファンに挨拶。「最終的にこういった形で勝てるようにこれからも頑張っていきます。引き続きよろしくお願いします」と約束した。

井口監督は「最後、打つべき人が打ってくれた。明日も期待したい」と頼みの大砲復活を願った。

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ロッテ・井上が号泣サヨナラ打「どうしても打ちたかった」ブセニッツから右中間に一撃[デイリー]

ロッテが井上の涙のサヨナラ打で劇的な勝利を収めた。連敗を2で止め、この日勝利したソフトバンクとの2ゲーム差を死守。対楽天戦の連敗も4で止め、3位とのゲーム差を6に広げた。

同点で迎えた9回、楽天3番手ブセニッツに対し、1死から福田秀が左前打で出塁。井上が右中間を深々と破り、福田が生還。井上はナインの祝福を受けて、大粒の涙を流した。

お立ち台のヒーローインタビューでも涙は止まらない。「期待に応えられなくって、どうしても応えたくって」と話して絶句。「どうしても打ちたかったので何とかしました」と涙声で話した。

劣勢だった。2回までに3点を失い、打線は楽天先発・則本昂の前に5回まで2安打無得点に抑えられる展開。だが6回に西巻、藤原の連打をきっかけに1点をかえし、7回は序盤から則本昂とタイミングが合っていた中村奨のこの日の3安打目が左越えソロとなり1点差とした。

8回、楽天2番手の牧田から先頭の代打加藤が中堅への二塁打から2死三塁の好機を作り、打席にはマーティン。その2ボールからの3球目が暴投となり、加藤が同点のホームを踏んでいた。

先発石川は3回以降立ち直り、7回まで1安打に抑える好投。8回は陳冠宇、9回は益田が無失点に抑えてサヨナラを呼んだ。

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佐々木朗希、今季デビューも井口監督が明言[デイリー]

ロッテの井口資仁監督は13日、ドラフト1位ルーキー佐々木朗希投手を今季中に1軍で登板させる考えを示した。首位争いを繰り広げている中でも「戦力と思えば行けるでしょうし。何とかいいところで放れれば」と期待を寄せた。

佐々木朗は5月に実戦形式のシート打撃に登板して160キロをマーク。その後は体調面の不安から調整のペースを落とし、1軍に同行しながら練習していた。2軍戦を経験させてから昇格させる方針で、井口監督は「ブルペンでもかなり力強い球を投げている。朗希がどれくらいの状態に上がってきて、試合に投げられるか」と話した。

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[千葉魂]2年目藤原チームに新風、首位攻防初戦で初の猛打賞[千葉日報]

颯爽と新しい風が吹いている。新型コロナウイルスの影響で1軍選手が大量に登録抹消を余儀なくされる中、チャンスとばかりに昇格した若い選手達が躍動をしている。その1人がプロ2年目の藤原恭大外野手。10月9日のホークス戦(ペイペイドーム)では1番レフトでスタメン出場するとプロ初の3安打猛打賞。さらにプロ初盗塁を記録。若武者の活躍で首位攻防戦初戦を勝利した。

「1軍と言われた時は結構、緊張していました。ただ状況を見た時にスタメン、代打、代走と出番は必ずあると思った。チャンスだと思った」。

1軍合流の電話がかかってきたのは浦和寮で夕食を食べている時。「正直、今年はもうないかもと思っていた」と本人が言うように突然のアクシデントから出番が回ってきた。「思わず手汗が出た」と全身から汗と共に闘志が湧き上がった。千載一遇の好機をものにすべく燃えた。

1打席に二塁内野安打。これで気持ちがさらに乗った。3打席目には左前打。追加点が欲しい6回2死三塁の場面では「ずっとストレート勝負されていたので必ずストレートで勝負してくると思っていた。だからストレート一本に絞っていた」という勝負勘が見事に当たり、一二塁間を破り貴重な追加点を叩き出してみせた。

「2軍の打席で、1軍で勝負ができる自信がついていた。アウトでも野手の正面を突く打球とか納得のできるボールをしっかりと捉えた強い打球が増えていた。打席で集中もすることができていた。だから1軍でチャンスをもらえたらやれる自信があった」と試合後の藤原は気持ちよさそうに汗を拭いながら語った。

プロ2年目の今年。徹底的にバットを振った。夜、1人、室内練習場の鍵を開け、遅くまで打ち込むことも増えた。入団以来慕う、先輩の和田康士朗外野手の活躍も大きい。「同じ外野手。刺激になっています」。昨年は一緒に2軍で汗を流した選手が今年は1軍で快足を武器に1軍定着。56試合に出場し21盗塁を記録し、チームの勝利に大きく貢献していた。テレビで見るその姿に自分をダブらせた。チャンスが来れば、同じようにグラウンド所狭しと暴れる決意を胸に1軍の舞台を夢見た。

「大事な試合を勝つことができて良かった。何が何でも塁に出る。そういう気持ちでやっている。ただ、もっともっと向上心を持って、結果を追求していきたい」。

背番号「2」はどこまでも貪欲で、その目はギラギラと輝いている。1番藤原。そして4番安田。マリーンズの未来図がはっきりと見える打順だ。1974年以来のリーグ1位での優勝を目指すチームにあって、将来への道筋もしっかりと見えている。だから今年のマリーンズは面白い。明るい夢が詰まっているのだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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「命を落としうる」ロッテ・マーティンも経験…キューバ人の過酷すぎる亡命の実態[Full-Count]

◇ポストシーズン絶好調男・レイズのアロザレナを「ESPN」が特集

レイズは12日(日本時間13日)、ペトコパークで行われたアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦を4−2で制し、2連勝を飾った。「3番・左翼」でスタメン出場し、4打数2安打で勝利に貢献したランディ・アロザレナ外野手はポストシーズン絶好調で、米スポーツ専門局「ESPN」も特集。活躍ぶりに加え、キューバから亡命した背景にも触れている。

同局は「MLBでブレークしたポストシーズンのスター、ランディ・アロザレナはどこからやって来たか」との見出しで記事を掲載。彼の背景はメジャーリーグの多くのキューバ出身選手達にとって珍しいことではない」と説明。その理由や手段について「最高レベルで野球をするために、隠れて非常に危険な旅をすること。アロザレナは夜にボートでキューバから脱出したと語っていた。キューバの最西端からメキシコのユカタン半島まで120マイル(約193キロ)ほど渡った」と言及した。

記事では「32歳のレオネス・マーティンは25歳のアロザレナよりも年上で、2人には共通点があるが、会ったことはない。マーティンは(アロザレナの)5年前となる2010年にほぼ同じ旅をした」とも。ロッテで2年目を迎え、首位争いの原動力になっている助っ人の名前を挙げ「彼はアロザレナの辿った道が恐ろしく不安であったことを実体験で分かっている」と記した。

その上で、マーティンが亡命について語ったコメントを紹介。「キャリアで4000万ドル(約42億円)稼いだことを考えると、同じ状況になったら、もちろんまたキューバから離れるけど、あのような悪夢の状況には2度となりたくない。人間が下す最悪の決断は、夢を実現するために命を危険にさらすこと」と、生死をかけた過酷な決断だと述べている。

さらにマーティンは「計画をし始めてからアメリカで落ち着いて野球ができるようになるまで、命を失ったり、実現するために懸命に取り組んできた全てを失うなど、多くのことが起こり得る。キューバで捕まれば終わり。外海では簡単に命を落とし得る。メキシコに到着しても殺されたり誘拐されたりするかもしれない。自分がどうなるのか本当に分からないんだ。今知っていること全てを知っていたら、僕がしたような形でキューバを離れることは絶対にしない」と語ったという。

死に直面する事態を乗り越え、つかんだ輝かしいアメリカンドリーム。彼らがグラウンドにかける執念は、並大抵のものではないことだけは想像に容易い。

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