緊張感いっぱいの表情が、少し緩んだ。ロッテから2位指名を受けた明石商の最速151キロ右腕、中森俊介投手(3年)は「指名してもらってほっとしてます。戦力として頑張りたい。(ロッテは)ファンの方が温かくて、選手と一緒になってプレーしているイメージです」と思いをはせた。
プロ野球選手になる。それは夢であり、約束でもあった。中学3年時、手紙で親への思いをつづる『家族へ思いを届けようプロジェクト2017』に参加し、特別賞を受賞した。15歳の青年が強い覚悟を文字に記した。「絶対に甲子園に出て高校を卒業したら、プロ野球選手になって必ず親孝行します」。あれから3年。母・美幸さん(42)ら家族に見守られたドラフトで、目標をかなえてみせた。
「佐々木朗希投手に160キロの投げ方を教えてもらいたいですね」。19年ドラフト1位の先輩に弟子入り志願したが、「投げたいけど多分無理だと思うので、平均球速とかキレにこだわりたい」とすぐ現実的に修正。ただエース街道を歩むことは譲れない。「1年目から15勝したいですし、いつかは沢村賞を取りたいです」。明石から千葉へ。たどり着いたのは同じ海沿いの街。世代屈指の右腕と呼び声高い18歳が、球界のエースを目指してプロの荒波に飛び込む。
ロッテは負ければ優勝が消えるソフトバンク3連戦が、27日から始まる。ドラフト会議を終えた井口監督は「1試合1試合勝っていかないと残れないので、何とか首位のホークスに食らいついていけるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
25日に連敗が6でストップ。今季18戦11勝と好相性の相手に、総力を挙げて立ち向かう。
ロッテはドラフト1位で法大・鈴木昭汰投手(4年=常総学院)の交渉権を獲得した。鈴木は最速150キロの直球を誇る左腕。
早川隆久投手(4年=木更津総合)の抽選は4球団競合の末に外したものの、ヤクルトとの2度目の抽選では当たりくじを引いた。
井口資仁監督(45)は「左腕プラス先発投手というところで考えていたので、そこは我々の予定通りの選手を獲得することができました」と安堵の表情。「できれば2人欲しかったんですが、そうはいかないので」と苦笑いした。
ロッテは支配下で5人、育成選手として4人の交渉権を獲得した。
1位の法大・鈴木昭汰投手(4年=常総学院)は、最速150キロの直球で押す左腕。甲子園でも活躍した高校時代から体も大きくなり、球威が増した。直球で押せる本格派左腕はプロでも希少。即戦力として、来季の開幕ローテーション入りが期待される。
高校屈指の剛腕、明石商(兵庫)・中森俊介投手(18)の2位指名を、井口監督は「マリーンズにとってかなり大きかったと思います」と喜ぶ。高2時点でもすでに上半身の充実ぶりには目を見張るものがあった。最速151キロが注目される中、タイミングを外すクレバーな投球術も光る。
内野手補強は今ドラフトの大きなテーマだった。3位の国学院大・小川龍成内野手(4年=前橋育英)について、井口監督は「守備はかなり評価しているので、二遊間のレギュラー争いに加わってほしいと思います」と即戦力の期待を寄せる。球際が強く、堅実なプレーが売りだ。
4位では星槎道都大・河村説人投手(4年=白樺学園)を指名。192センチの長身から最速150キロの直球と縦の変化球で攻める。札幌6大学リーグでは1試合17奪三振の無四球完封もマークした実績がある。
若い右打者が少ない中で、東海大相模(神奈川)・西川僚祐外野手(18)を5位で指名した。芯で捉えた時の打球の強さは、ソフトバンク1位の井上(花咲徳栄)にもひけを取らない。高校の先輩、日本ハム大田のような強打者に成長する可能性を秘める。船橋市出身のご当地選手でもある。
育成ドラフトでは強肩自慢の立正大淞南(島根)の谷川唯人捕手(18)、BCリーグ茨城の小沼健太投手(22)、5位西川と同じ右の大砲候補となる開星(島根)・山本大斗外野手(18)、専大の左腕・佐藤奨真投手(4年=関東第一)の4人を指名した。
育成2位の小沼(おぬま)は、189センチの長身から150キロ超の直球とフォークを投げ下ろす大型右腕。東総工(千葉)時代から、担当の中川スカウト(当時はオリックスに所属)が追いかけており、リリーフ候補として早期の支配下登録を目指す。
ロッテから2位指名を受けた最速151キロ右腕の明石商・中森俊介投手(3年)は「このまま呼ばれないんじゃないかと不安でした。ホッとしています」と吐露。緊張と戦い終え、少しだけ表情を緩ませた。
プロ野球選手になる。それは自身の夢でもあり、約束でもあった。中学3年時、手紙で親への思いをつづる『家族へ思いを届けようプロジェクト2017』に参加し、特別賞を受賞した。15歳が文面に刻んだのは、決意の文字。「絶対に甲子園に出て高校を卒業したら、プロ野球選手になって必ず親孝行します」。あれから約3年。追い求めた約束を、母・美幸さん(42)ら家族が見守る前でしっかりかなえて見せた。
「佐々木朗希投手に160キロの投げ方を教えてもらいたいですね」と19年ドラフト1位の先輩に弟子入り志願しながらも、「投げたいけど多分無理だと思うので、平均球速とかキレにこだわりたい」とすぐに現実的に修正。ただエース街道を歩むことは譲れない。「1年目から15勝したいですし、いつかは沢村賞を取りたいです」。明石から千葉へ。たどり着いたのは同じ海沿いの街。世代屈指の右腕と呼び声高い18歳が、球界のエースを目指してプロの荒波を生き抜く。
4球団競合の早大・早川の抽選に臨んだロッテ井口資仁監督(45)の順番には、当たりくじはもう残っていなかった。18年の藤原、19年の佐々木朗に続く“3連勝”はならず。それでも攻めるのがロッテだ。「その後も競合するのも分かっていましたけど、やはりうちのスタンスは欲しい投手を競合してでも取るというところと思います」。法大・鈴木に競合覚悟で挑み、今度は2球団競合で当たりが残っていた。
早川と同じく東京6大学で活躍した152キロ左腕には「同じくらいの評価をしている。今年は直球で押せる投手を探していました」と明かす。小島が1本立ちしたが、先発左腕の補強は必須。「左の本格派投手は少ないので、そういう投手になって欲しい」。2連勝から1敗、すぐさまの1勝。2位では高校屈指の剛腕・中森(明石商)の指名に成功し、1敗の苦笑いさえ消し去った。
星槎道都大の192センチ右腕、河村説人(ときと=4年、白樺学園)がロッテ4位で指名を受けた。同大からは18年に日本ハムドラフト7位指名を受けた福田俊投手以来。
北海道北広島市内の同校の控室で待機し、指名を受けて会見場に現れると「ほっとした気持ちが一番強い。指名されるかどうかも分からなかったので安心しました」と喜んだ。ロッテの印象については「すごく明るい球団。若い選手が多くて活気がある」。同席した元巨人外野手で、DeNAなどで外野守備・走塁コーチを務めた二宮至監督(67)も「名前が出てほっとした」と胸をなで下ろした。
「アピールポイント」と語るのは、長身から投げ下ろす角度ある最速150キロの直球と落差のあるカーブ、フォークなど縦の変化球。今秋はその武器を生かして同大を札幌6大学リーグで19年春以来の優勝に導いた。3勝0敗の防御率0.62で最高殊勲選手賞も受賞。プロでの目標を問われ「今からしっかりと体作りをして、1年目からしっかり投げていきたい」と話し、プロで対戦したい打者には「ソフトバンクの柳田選手」と日本を代表する強打者を挙げた。
紆余曲折の野球人生だ。15年夏の甲子園に白樺学園のエースとして出場。高校卒業後に亜大進学も1年夏で「環境を変えたかった」と退学した。それでも「自分の野球人生は色々あったけど、仲間に恵まれた」と語るように、右肩を痛め練習試合すら登板できずに退学した亜大でも学びがあった。当時1学年上の先輩から「難がないのは無難だよ。苦しかったら苦難。難があること、苦難があることがありがたいという気持ちを持ち続けないさい」と伝えられた。それ以来「有り難う」の言葉が座右の銘に。故郷でもその言葉を胸に成長を誓い、奮起した。
17年春に星槎道都大に再入学。2年春のリーグ戦に初出場すると、3年は春秋合わせて4勝。秋には大学日本代表候補にも選ばれた。研究熱心でカブスのダルビッシュ有(34)のSNSを参考にマウンドでの心構えを学んだ。同世代で日本ハム1位指名された苫小牧駒大・伊藤大海(4年=駒大苫小牧)からも勉強した。昨年末の大学代表候補合宿で同部屋で過ごした際に、私生活から全ての行動に意味を持たせる伊藤の姿勢を吸収。リーグは違うが道内でともに汗を流したライバルとは同じパ・リーグで対戦する可能性がある。河村は「1軍で投げ合いたい」と心待ちにする。
18年9月に起きた北海道胆振東部地震で被害の大きかったむかわ町出身で、両親は現在も在住。同町初のプロ選手となり「むかわ町は暗いニュースばかりが続いていた。ドラフトで指名されたことが良いニュースになれば。1日でも早く1軍で活躍して活躍を届けたい」。2つの大学のチームメート、生まれ育った故郷への思いを胸にプロの世界に飛び立つ。
ロッテがドラフト2位で明石商・中森俊介投手(18)の交渉権を獲得した。
早大・早川の抽選に外れたものの、全体21番目というロッテ2位の段階で、高校屈指の剛腕が残っていた。井口監督は「どこかに1位でかかるかなという思いはありましたけど、逆に2位でしっかりとれたことは、マリーンズにとってかなり大きかった」と喜んだ。
17年安田、18年藤原、19年佐々木朗に続く、高校球界を代表するスター選手の指名。「もっともっと伸びる素材。非常に人気のある選手でもありますし、盛り上がるんじゃないかと思います」と大きな期待を寄せた。
3度目の参加となったドラフト会議を「画面越しのドラフトだったので、なかなかワァッと盛り上がることもなかったですね」と振り返り「パワー系の投手をとれて、内野手も補強でき、将来の大砲もとれたので満足したドラフトだったと思います」と総括した。
明石商(兵庫)中森俊介投手はロッテが2位指名し交渉権を確定した。
世代屈指の右腕。最速151キロの直球、精度の高い変化球といつでもストライクが取れる制球力など総合力の高さが光る。1年夏から4年連続で甲子園に出場。背番号1を背負った2年夏は準々決勝の八戸学院光星(青森)戦で2年生歴代2位の151キロをマークするなど春夏連続の4強に貢献している。
剛腕のイメージが先行するが、中森が高く評価されているのは剛柔の出し入れが光るクレバーな投球術。直球、変化球ともにアウトローも決まる正確性を持つ。「指先の感覚は天性のもの」とスカウト陣も感嘆する。コロナ禍に見舞われた3年時は調整不足からほど遠かったが、甲子園交流試合の桐生第一戦では150キロをマーク。スカウト陣の評価は揺るがず「十分プロでやれるスキルがある」と絶賛が相次いだ。
目標とする選手は山本由伸、菅野智之。兵庫・丹波篠山市出身、182センチ、86キロ、右投げ左打ち。
法大・鈴木昭汰投手(4年=常総学院)はヤクルトとロッテが外れ1位で競合しロッテが交渉権を獲得した。
力強い真っ直ぐと、切れのいいスライダーにチェンジアップが武器。高校時代は常総学院のエースとして、2年春、3年春夏と甲子園出場。誰もがプロ入りを期待していたが「成長してから」と法大に進学。3年秋から頭角を現し、4年では春のリーグ優勝に貢献した。
目標とする選手はソフトバンクの和田毅。茨城・土浦市出身、175センチ、81キロ、左投げ左打ち。
ロッテの1位指名を受けた法大・鈴木昭汰投手は26日、オンラインで会見に臨んだ。
「自分の小さい頃からの夢だったので、正直実感がわいていないです」。
最速152キロ左腕は緊張の面持ちで喜びを語った。ロッテは1位で鈴木と同じサウスポーの早大・早川を指名し、4球団による競合の抽選に外れ、改めて鈴木を指名した流れとなったが、鈴木は早川に対する意識を問われると「(特別なことは)全く思っていない。指名していただいた球団に貢献したい」と述べた。
「早川には正直、自分はそのレベルに達していないと思う」と控えめに語るも、「プロの世界でいずれ投げ合うことがあるかもしれない。そのときはチームの勝利に貢献することが目標です」とライバルへの負けん気ものぞかせていた。
ロッテの3巡目指名を受けた国学院大・小川龍成内野手は26日、横浜市青葉区のたまプラーザキャンパスで会見した。
緊張の面持ちでオンライン会見に臨んだ小川は「不安だったので、名前を呼ばれたときはホッとしました」と笑みを浮かべた。ロッテの印象を聞かれると「関東のチームで試合を見に行ったこともあり、身近に感じるチーム。(同じ東都リーグで、東洋大OBの)佐藤都志也さんにも面識があるし、行きやすいチームだと思います」と早くも心はロッテの一員だ。
「守備を自信がある部分にできた。派手なプレーをするタイプではないけど、投手が打ち取った球を確実にアウトにする」とPR。鳥山監督も「高い守備力が持ち味。堅実なプレーができるので、子供達のお手本になってもらいたい」と期待を寄せた。
プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)は26日、東京都内のホテルで行われ、関西学生リーグで通算最多となる14本塁打を放った近畿大の佐藤輝明内野手は阪神が、最速155キロを誇る早稲田大の早川隆久投手は楽天が、ともに1位指名で4球団が競合して抽選で交渉権を獲得した。
佐藤には巨人、ソフトバンク、阪神、オリックスが、早川にはロッテ、西武、楽天、ヤクルトが競合した。
今年は新型コロナウイルス感染の影響で開幕が遅れたことでレギュラーシーズン中に開催された。感染防止のために各球団がそれぞれ個室からモニターをつないでリモートで指名。1位指名が重複した際は、別に用意された抽選用の部屋へ移動してくじを引いた。
ロッテは、外れ1位で法大・鈴木昭汰投手を指名。ヤクルトとの抽選の末に交渉権を獲得した。1位指名は早大・早川隆久投手だった。
以下、ロッテ・井口監督の一問一答。
ロッテは、外れ1位で法大・鈴木昭汰投手を指名。ヤクルトとの抽選の末に交渉権を獲得した。1位指名は早大・早川隆久投手だった。
新型コロナウイルスの感染拡大は、今年のドラフト戦線にも大きな影響を及ぼした。春夏の甲子園が史上初めて中止になるなど、アマチュア選手は実戦機会が激減。プロ野球のスカウト達は特に高校生の評価に頭を悩ませた。アマ担当キャップの松井いつき記者が、特別な1年を総括した。
今年は例年以上に、現場スカウトの「目」が試されるドラフトとなった。春夏甲子園、全日本大学選手権、社会人日本選手権など、多くの全国大会が中止。夏以降、球音は徐々に戻ったが、移動制限でスカウト活動自体ができなかったり、複数の目で評価する「クロスチェック」を取りやめた球団もあった。ある編成幹部は「上位候補は直接見たが、中位クラスは担当スカウトの目を信じるしかなかった」と本音を漏らす。
特にスカウトから悩ましい声が上がったのが、成長過程にある高校生への評価だ。DeNAの吉田孝司顧問兼球団代表補佐は「いつもは2、3回見る機会があるが、今年は1回しか見られていない選手も多い。高校生の評価が非常に難しい」と明かす。一般的に高校生は2年の秋までにチェックし、3年春の時点でリストを作成。その後、夏の地方大会や甲子園で最終チェックを行い、絞り込む。あるスカウトは「全国大会は選手同士を比較したり、各スカウトそれぞれの目線で評価を行う場だが、それができなかった。まだ埋もれている選手がいるかもしれない」と話す。
1位指名された高校生は3人で、昨年の7人から減少。最近では10年に並ぶ少なさだ。元々、大学生に逸材が多い年ではあったが、活躍次第で「スター性」や「知名度」などの付加価値がつく春夏の甲子園がなかったことも影響した。能力が未知数の高校生に投資するよりも、より完成度が高い大学生に人気が集中。その中でソフトバンクは1位で近大・佐藤の抽選に敗れたものの、5人全員が高校生。素材重視のドラフトとなった。
スカウトがチェックできる実戦の場が減少する中、NPBと高野連がタッグを組み、8月下旬と9月上旬にプロ志望の高校生を対象にした合同練習会が開催されたことは、画期的だった。阪神7位の高寺(上田西)らそこで評価を上げ、指名につなげた選手もいた。
様々な苦労や制限を乗り越えて迎えた10月26日。スカウトにとっても「特別なドラフト」となった。
感染対策を徹底して無観客で実施した新様式のドラフト会議を終え、日本野球機構の井原敦事務局長は「コロナ対応で異例のオペレーションとなったが、皆さまのご協力で無事に終わりました」と振り返った。12球団は個室からオンラインで指名。「そこでの換気は注意を払った。システムがうまく流れるかという心配もあったが、トラブルはなかった」と運営への支障もなかったという。
オンライン会見で顔を紅潮させた。外れ1位でヤクルトとの2球団で競合し、ロッテが交渉権を獲得した法大の152キロ左腕・鈴木は「小さい頃からの夢。まだ実感が湧いていない。本当に嬉しかった」と話した。ロッテの印象を問われると「ファンの応援が素晴らしく、優勝争いに食い込んでいる。信頼してもらえるような投手になりたいです」と力を込めた。
中学時代はU15の日本代表入りし、アジアチャレンジマッチで優勝。常総学院時代、当時木更津総合のエースだった早大・早川らとともに注目を集めた。2年春と3年夏は甲子園8強。内角への投げっぷりの良さが持ち味だ。今秋6試合で32回を投げて1勝2敗、防御率0.84をマークし一気に評価を上げた。
高校、大学としのぎを削った早川は同じパの楽天へ。「ライバルと言えるようなレベルじゃない。まずは投げ合えるように」と謙虚に話した。その上で、「ソフトバンクの柳田選手と対戦してみたい。1年目の目標は1軍に定着してチームに貢献したいです」と意欲。伸び盛りの男がプロでさらに飛躍する。
甲子園を沸かせた明石商の投打の柱が、ともに上位指名を受けた。プロ志望届を提出した時から、プロでは別のチームに進むことを望んでいた2人。その希望がかなった。中森はロッテ、来田はオリックスと同一リーグからの指名。中森が「1軍の舞台で来田と戦ったときは打ち取りたい」と意気込めば、来田も「中森が打ち取ると言うなら、僕はホームランを打って勝ちたい」と早くもライバル心を燃やした。
1年夏から3季連続で甲子園に出場し、2年時には主戦として春夏連続の4強入りに貢献。強打の1番・来田は「中森が頑張っているから僕も頑張れてここまで成長できた」と話し、高校通算34本塁打を放った。最速151キロを誇るエースの中森も「来田は火を付けてくれる存在だった。切磋琢磨して高め合ってこられた」と互いの存在を認め合った。
同一の公立校からの複数指名は07年市船橋の岩崎翔、山崎正貴以来13年ぶり。「公立の星」として甲子園のスターにもなった2人は、プロ野球選手として羽ばたく。中森は同僚となる163キロ右腕・佐々木朗と同じように「もっと真っ直ぐを極めていきたい」と言った。さらに「1年目から15勝したいし、いずれは沢村賞を獲りたい」と頼もしかった。
来田は小学時代にオリックスJrでプレー。「縁を感じます」と言い「プロでも1番を打ちたい」とリードオフマンへのこだわりを口にした。中森が剛球で三振を奪いにいけば、来田も先頭打者本塁打を狙う。「令和の名勝負」と呼ばれる戦いを繰り広げる。
ロッテ4位指名の河村(星槎道都大)は、白樺学園から進んだ亜大を1年時に退学。日本ハム1位指名の苫小牧駒大・伊藤と同様に、故郷・北海道の大学に再入学して最速150キロ右腕に成長した。
これまで地元球団・日本ハムを応援してきたことについては「複雑」と苦笑い。「でも、プロになったら負けていられない。しっかり投げる。伊藤にもいい刺激をもらいながらやれたらいい」と気合を入れていた。
ロッテは目の前の胴上げを阻止するためには、ソフトバンクに1敗もできない状況。25日のオリックス戦で連敗を6で止めた井口監督は「ようやく連敗も止まったし、ここから先を見据えた戦いをしていかなくてはならない」と明かす。
ここまで対戦成績は11勝6敗1分けだが、CSでの再戦を見据えると、ここからの勝敗が大事になる。3位・西武3ゲーム差、4位・楽天も3.5ゲームに迫るだけに「1試合1試合食らいついていく」と誓った。
ドラフト会議を終えたロッテ・井口監督は「予定通り」と満足げな表情を浮かべた。
1位指名で最初に入札した早大・早川こそ抽選で外したが、外れ1位でもヤクルトと法大・鈴木を競合しながらも、2度目のクジで狙い通り即戦力左腕をしっかりと引き当てた。2位では明石商のエース・中森を指名。「1位候補」にも挙がっていた高校生トップクラスの逸材だけに、「人気のある選手だし、どこかで1位指名されるかもと思っていた」とも喜んだ。
また、左打者が多いチーム編成とあって「右の大砲候補も探していた」と明かした。5位では高校通算55本塁打を誇る東海大相模・西川も指名し、狙い通りとなったようだ。3位で大学NO.1内野手と評価する小川、4位で大型右腕の星槎道都大・河村とバランスよく指名できていた。
プロ野球のドラフト会議(新人選手選択会議)は26日に東京都内で開催され、ロッテが4位で星槎道都大の河村説人投手を指名。交渉権を獲得した。
日本ハム1位指名の苫小牧駒大・伊藤と同様に、故郷・北海道の大学に再入学して成長を遂げた。白樺学園から進んだ亜大を退学。星槎道都大では規定で2年春から札幌六大学リーグに登板し、今秋は1試合17奪三振を記録するなど進化した。長身から繰り出す速球、フォークが武器。ロッテの印象について「SNSで色々とやっている。若い選手も多く、明るい球団だと思う」と話した。
プロ野球のドラフト会議が26日に東京都内で開催され、外れ1位で法大の鈴木昭汰投手(22)をロッテとヤクルトが重複指名。ロッテが抽選で交渉権を獲得した。
鈴木について「攻めた投球ができる左のパワーピッチャー」と語り、最初に入札した早大・早川と「同じくらい評価していた」と明かした井口監督。鈴木も重複指名で抽選となり「2回とも残りクジだったので引き当てたというよりも、残ってくれていてよかった」と安どした。
今秋リーグ戦6試合で防御率0.84の本格派左腕。指揮官は「先発ローテーションを守ってくれると思う。マリンで投げる姿を期待しています」と語った。
プロ野球のドラフト会議(新人選手選択会議)は26日に東京都内で開催され、ロッテが2位で明石商(兵庫)の151キロ右腕・中森俊介投手(18)を指名。交渉権を獲得した。
「1年目から即戦力として15勝。3、4年目からとか甘い考えではやっていけないと思う。5年目までに最多勝、ベストナイン」と高い目標を掲げる。
1年夏から甲子園の舞台に立った。18年8月11日の1回戦・八戸学院光星(青森)戦で救援し、2回1/3を1安打1失点(自責0)に抑えた。「あの時に投げていなかったら今の自分はない」と語る。そこから19年春夏で連続ベスト4。一気に全国に名は知れ渡った。
今年8月の甲子園交流試合では、桐生第一(群馬)戦で最速150キロを計測し9奪三振で5安打2失点(自責1)で完投勝利。着実に成長してきた。
小学校入学時の新入生紹介冊子の「夢」の欄には「プロ野球選手」と書いた。技術家庭以外オール「5」の成績を誇った中学3年時には「家族へ思いを届けようプロジェクト」(兵庫県モラロジー協議会主催)の作文で2万6000通の応募の中から21人の1人として特別賞を受賞した。「絶対に甲子園に出て高校を卒業したら、プロ野球選手になって必ず親孝行します」−。盾に入った作文は今も丹波篠山市内の実家の玄関に飾られている。
「期待に応えられるように心身ともに鍛え上げて精進していきたい」。決意を胸にプロの世界に飛び込む。
プロ野球のドラフト会議が26日に東京都内で開催され、外れ1位で法大の鈴木昭汰投手(22)をロッテとヤクルトが重複指名。ロッテが抽選で交渉権を獲得した。
鈴木は最速152キロの直球にスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球も操る本格派左腕で、今秋リーグ戦はここまで6試合で1勝2敗、防御率0.84の好成績。早大の早川にも負けない能力の持ち主で、複数の球団がマークしていた。
今月3日の早大戦では、早川と投げ合い、8回まで0−0という投手戦を展開。9回に足がつるアクシデントもあり、決勝点を奪われて8回2/3で降板し、「絶対投げきるつもりだったのに…でも結果が全て」と肩を落とした。だが、早川と同じ13三振を奪うなど、改めて能力の高さを示した一戦でもあった。
高校時代から早川や高橋昂也(花咲徳栄、現広島)、大江竜聖(二松学舎大付、現巨人)とともに左腕の四天王として注目された実力派。「早川は自分にないものを持っている」と認めているが、プロでも早川と“ライバル物語”に注目が集まりそうだ。
プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)は、26日午後 5時から都内のホテルで開かれる。今年はアマ球界No.1左腕の早大・早川隆久投手(22)、大学No.1野手の呼び声が高い近大・佐藤輝明内野手(21)に競合の可能性があり、注目となっている。
ここ10年を見てみると、入札方式の1位指名で競合した時に勝率が1番いいのはロッテで、実に13回中9回当てている。続いて中日で、8回中5回。この2チームの井口監督、与田監督はここ2年連続してクジを引き当てているだけに、今年も注目だ。
また、西武はこの10年で競合したのはわずか4回。6年は単独での指名となっている。最初の指名で最も競合が多かったのはロッテ、楽天、日本ハム、ヤクルトの4球団で9回となっている。
逆に苦戦しているのは巨人とオリックスだ。巨人は11年に2回目の抽選で松本を当てて以来9連敗。10年間のクジの勝率を見ると.091と1割を切ってしまう。また、オリックスも17年に田嶋を当ててはいるが、勝率.100となっている。ソフトバンクも17年以来、クジでは6連敗中だ。
会議は今日26日、午後5時から都内のホテルで行われる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、運命の1日も様変わり。感染対策を踏まえた“新様式”のドラフト会議となる。
明石商高の中森俊介投手(18)がロッテから2位指名、来田涼斗外野手(18)がオリックスから3位指名を受けた。公立高からの複数指名は07年、市船橋高の岩崎翔投手(高校生ドラフト・ソフトバンク1巡目)、山崎正貴投手(同オリックス4巡目)以来13年ぶり。
中森は「(来田は)火を付けてくれる存在。互いに切磋琢磨してここまで来られた」と感謝した。ともに1年夏から中止となった今春センバツまで4季連続で甲子園に出場。中森は最速151キロの直球を武器に、来田は昨春センバツで春夏通じて史上初の初回先頭打者&サヨナラ弾、同年夏の甲子園で史上初めて春夏両方での初回先頭打者アーチを記録するなど、昨年は春夏連続4強入りした。
9月にプロ志望届を提出した際にも対戦を熱望していた2人。中森が「1軍の舞台で打ち取りたい」と改めて宣戦布告すると、来田も負けじと「僕はホームランを打って勝ちたい」と火花を散らした。
コロナ禍で今年はNPBスカウトの活動も様々な制約を受けた。5月末まで約2ヶ月の活動自粛期間に、日本ハムは毎週、テレビ会議アプリ「Zoom」を使ってスカウト同士のミーティングを行っていた。大渕隆スカウト部長(50)は言う。
「有力選手がいる学校の監督に電話で聞いた情報を交換し合ったり、選手を評価する上でどんなことを重要視しているかを議論したりもした。スカウトの仕事は足を使って動くこと。それを止められて、モチベーションが下がってしまわないように、せめて頭でも動かそうという狙いがあった」。
活動再開後は大学、社会人はおおむね、視察すべき選手はチェックできたようだ。だが、高校の公式戦は7、8月(一部は8月)の代替大会と甲子園交流試合だけ。視察できる期間が圧倒的に短かった上に、選手も調整期間が短く、ベストの状態ではなかったケースも多かった。
DeNA・吉田孝司スカウト顧問(74)は「今回、1番被害を受けたのは高校生。時間が足りないから、有力選手を優先的に視察し、直接見ることができなかった選手もいた。申し訳ないし、残念だ」と声を落とした。未曽有のコロナ禍は、ドラフト線戦にも大きな影響を及ぼした。
明石商高からは中森俊介投手(18)がロッテの2位指名を受け、来田涼斗外野手(18)はオリックスから3位指名。公立高からの複数指名は、07年の市船橋高の岩崎翔投手(高校生ドラフト・ソフトバンク1位)、山崎正貴投手(同オリックス4位)以来13年ぶりで、中森は「(来田は)火を付けてくれる存在。互いに切磋琢磨してここまで来られた」と仲間への感謝を口にした。
ともに1年夏から中止となった今春センバツまで4季連続で甲子園に出場。中森は最速151キロの直球、昨春のセンバツで春夏通じて史上初の初回先頭打者弾&サヨナラ弾、同年夏の甲子園でも史上初めて春夏両方での初回先頭打者アーチを記録した来田は勝負強さを武器に昨年は春夏連続の4強入りに貢献した。
プロでの目標を聞かれ「1年目から15勝、いずれ沢村賞を取りたい」と掲げた中森。「真っ直ぐを極めていきたい。佐々木朗希選手に160キロの投げ方を教えてもらいたい」と目を輝かせた。来田はオリックスの主砲・吉田正尚外野手の名前をあげ「トリプルスリー、首位打者を狙いたい。吉田選手に確実性のある打撃を教わり、磨いていきたい」と言葉に力を込めた。
9月にプロ志望届を提出した際にも対戦を熱望していた2人。中森が「1軍の舞台で討ち取りたい」と改めて宣戦布告すると、来田も「中森が討ち取るというなら、僕はホームランを打って勝ちたい」と負けじと応戦。早くも火花を散らす教え子達を横目に、狭間善徳監督(56)は「(対戦が実現したら)練習休みにして全員で見に行きます」と目を細めた。
東海大相模高・西川僚祐外野手(18)は、ロッテから5位指名された。千葉出身とあって「ロッテファンの皆さんの熱い声援がある。地元で野球ができるのはとても嬉しいです。1年目からガツガツとアピールしたいです」と声を弾ませた。
セールスポイントは、ためらいなく「長打力です」と言い切る高校通算55本塁打を放った右の強打者。「今は自信がないですが、追いつけるくらい練習をして、いい勝負ができるように頑張りたいです」と高校の先輩にあたる巨人・菅野智之投手との勝負を熱望した。
ロッテは公表していた早大・早川を4球団競合の末、引き当てることができず、外れ1位で法大・鈴木昭汰投手(22)を指名。ヤクルトとの競合の末、交渉権を獲得した。
井口監督が就任してから1位が大学生となるのは初。「現状、即戦力が必要なので、即戦力、左、スピード、パワーピッチャーというところを考えて、いかせてもらいました」と説明。交渉権を獲得した鈴木へは「マリンで投げるのを期待しています」とメッセージを送った。
星槎道都大の192センチ右腕・河村説人(23)は、ロッテが4位で指名し、交渉権を獲得した。
北海道・むかわ町出身で、白樺学園高では2015年夏の甲子園に出場。1回戦の下関商(山口)戦で先発し、5回3失点の力投も、試合は3−4で敗れた。その後、亜細亜大を1年で中退後、星槎道都大に入学。長身を生かし、最速150キロまでに成長。念願のプロ指名を勝ち取った。
河村は「ほっとした気持ちが1番強い。ロッテはすごく明るい球団というイメージ。すごくいいチーム」と笑顔を見せた。
ロッテの井口資仁監督(45)が“幸運のネクタイ”で26日のドラフト会議に挑む。15日に早大・早川の1位指名を公表。競合は必至だが「くじ引きは最後の方だと思うので、残りものに福があればいいなと思います」と話した。18年に3球団競合で藤原を当て、昨年は4球団競合で佐々木朗を獲得。強運の秘訣はネクタイだった。
「その時のドラフトと選手のイメージに合わせたものを毎年、妻が買ってきてくれる」。18年は紺とゴールド、昨年は茶色だった。今年は早大カラーのえんじ色かと聞かれ「どうでしょう?」と笑ったが、20日には地元・西東京市にある田無神社で必勝祈願を済ませ準備万端。今年も「幸運のネクタイ」と「ゴットハンド」で大物を引き当てる。
幾度となく甲子園を湧かせてきた明石商コンビが、2人そろってプロの門をたたく。最速151キロの世代ナンバーワン右腕・中森俊介投手(18)がロッテ2位。高校通算34本塁打の来田涼斗外野手(18)は、小学生時代に「オリックスジュニア」としてユニホームを着たこともあるチームに3位で指名され、ホッとした表情で会見場に現れた。
「支えてくれた方々の期待に応えられるように。そして、チームの戦力になれるように頑張りたい」。中森は喜びをかみ締めながら、確かな決意を口にした。ロッテには、昨年高校野球をにぎわせた佐々木朗希が在籍。「160キロのコツを教わりたい」とすでに目線はプロを向いている。
同じパ・リーグに決まった。夢の舞台での明石商対決にも期待が高まる。「1軍の舞台で戦う時は打ち取りたい」と中森が意気込めば、来田も負けじと「中森が打ち取るというなら、僕はホームランを打って勝ちたい」と応戦。少し照れくさそうに見つめ合ったが、その目には互いへの闘争心が宿っている。これには、狭間善徳監督(56)も「その時は練習休みにして全員で行く。真後ろで見たい」と目を細めた。
3年間、切磋琢磨してきた中森と来田。これからはプロとして敵として、互いを高め合いながら球界を代表する選手へと成長していく。
ロッテにドラフト2位で指名された明石商の中森俊介投手(18)が、昨年、高校野球界を湧かせた令和の怪物・佐々木朗希に“160キロ伝授”を所望した。
指名後の会見で、記者から「チームで活躍している選手の中で、どなたにどんなことを聞きたいか?」と問われると、ベテラン石川歩の名前を挙げ「ピッチングのコツというか、変化球の投げ方を教わりたい」と即答。さらに、続けて「佐々木朗希選手に160キロの投げ方を教えてもらいたい」と目を輝かせた。
現在の球速は最速151キロ。高校生投手の中ではトップクラスだが、「まだ真っ直ぐに自信がない。変化球を生かすのも殺すのも真っ直ぐなので、極めていきたい」とさらなるレベルアップを求めている。160キロが投げられそうかという問いには「ちょっと分からないです…」と苦笑したが、先輩達の技術をしっかり見て、学んでいくつもりだ。
一方、オリックスにドラフト3位で指名された高校通算34本塁打の来田涼斗外野手(18)は、主砲・吉田正尚に「バッティングを教わりたい」と弟子入りを希望。「ユーチューブでもよく見ているので、どういうスイングをしているのかとか、どういう考え方をしているのかとか、色々聞いてみたいです」と初対面を心待ちにした。
ロッテから育成1位指名を受けた立正大淞南の谷川唯人捕手(18)が喜びの声を口にした。
島根県の同校で行われた会見では「不安な気持ちもありましたが、とても嬉しいです。育成という形ではありますが、上がっていけるようにしたい」と話し、「自分の長所は肩だと思うので、アピールしていきたい」と支配下登録に向けて意気込んだ。
太田充監督(47)は「身体能力が高い選手なので、幅広い可能性を持っている。プロという環境の中でどこまで伸びるか楽しみ」と期待を寄せた。
球を受けてみたい選手にチームメートとなった佐々木朗希投手を挙げ、谷川は「速いスピードに慣れるようにしていきたいです」と笑顔で語った。
幾度となく甲子園を湧かせた世代ナンバーワン右腕、明石商・中森俊介投手(3年)が、ロッテにドラフト2位で指名された。ロッテは昨年、佐々木朗希を獲得。今年も、上位で高校生投手を指名した。
1年生からエースナンバーを背負い、2年時にはチームを甲子園春夏4強入りに導いた。最速151キロを誇る直球に加え、スライダーやチェンジアップなどの多彩な変化球を操る本格派。その完成度の高さは、NPBスカウト陣も「高校生投手の中では頭1つ抜けている」と評価している。
プロ志望届を提出した際には、「圧倒的な実力で、信頼されるピッチャーになりたい」と目標を口にしていた中森。高校野球界を湧かせてきた右腕が、次はプロの世界でその名をとどろかせる。
甲子園を湧かせてきた明石商コンビが、そろってプロ入りをかなえた。最速151キロ右腕の中森俊介投手(3年)がロッテ2位、高校通算34本塁打の来田涼斗外野手(3年)がオリックス3位で指名を受け、ホッとした表情を見せた2人は、同じパ・リーグに所属することとなり、互いへの闘争心をむき出しにした。
中森が「1軍の舞台で来田と戦う時は、打ち取りたいです」と意気込めば、来田も負けじと「中森が打ち取るというなら、僕はホームランを打って勝ちたいと思います」と応戦。
これまで、常に切磋琢磨し合い、互いの頑張りを見て刺激を請け合ってきた来田と中森。これからはプロとして、敵として、互いを高め合いながら球界を背負う選手を目指していく。