ロッテが連敗を4で止めた。1−3の6回に中村奨の適時打や菅野の2点三塁打などで5点を奪って逆転。二木は毎回の9三振を奪うなど7回3失点で自己最多の8勝目を挙げた。益田が30セーブ目。楽天は石橋が踏ん張れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | x | 6 |
崖っぷちでロッテが連敗を4で止めた。2点を追う6回、5番菅野剛士外野手(27)が勝ち越しの2点三塁打を放つなど、打者9人でつないで一挙5得点。7月21日から4番に置き続けた安田尚憲内野手(21)を7番に下げた井口資仁監督(45)のテコ入れに、ナインが応えた。3点劣勢をひっくり返す執念の逆転勝ちで、3位西武を2ゲーム差、4位楽天を2.5ゲーム差に引き離した。
西日の眩しさにゲームが1分間中断するという、珍事の直後だった。窮地を救う光はロッテ打線にも差した。同点に追いついた6回、なおも1死一、二塁。菅野は昨季まで同僚だった楽天酒居の144キロ直球を右翼線へ振り抜いた。「みんなが打って、つないでいた。積極的にいきました」。走者2人を迎え入れる決勝三塁打を演出した。
試合前、井口監督が動いた。「なかなかつながらない試合が続いていた。思い切って安田を後ろにしてみました」。大連敗なく10月中旬まで走ってきたが、6連敗後に1勝挟んで4連敗。4連敗中、打線は5得点。いずれもクオリティー・スタートを達成した先発投手に報いることができなかった。現状を打破しなければ、クライマックス・シリーズ(CS)切符は手に入らない。「よほどでない限り変えない」と辛抱強く起用してきた若き4番を、87試合ぶりに外した。
6回は代わって4番を務めた清田が四球を選び、菅野につないだ。菅野にも思うところがあった。優勝争いを続けていた10月頭、1番大事な時期に、チーム内の集団感染で新型コロナウイルスを患った。「無症状だったので、体は元気だったのに出られない。もどかしさはありました」。室内では軽めの素振りが精一杯。戻った時に力になるため、毎日仲間の戦いを目に焼き付けた。
左足首捻挫のマーティンはまだ練習できる状態になく、コンディション不良の井上も2試合連続欠場中。藤原にはこの日、休養を与えた。それでも1回5点以上は9月3日の西武戦以来、48試合ぶり。打線は文字通り「線」となった。井口監督は「1年間ベストオーダーを組めていない。それは言い訳にしかならない。トーナメントみたいな気持ちでやっていくしかない」。ここ5戦で2安打7三振だった安田も、ポストシーズンを見越して犠打含むチーム打撃の練習を重ねている。優勝は譲ったが、ソフトバンクをたたくチャンスはまだある。2位は絶対に譲れない。
ロッテ二木康太投手が自己最多の8勝目を挙げた。7回3失点。ロメロに3ランを浴びた4回以外は安打も許さない安定感だった。毎回の9奪三振は今季自己最多タイで、全て直球。外角にずばずば決まり、4つを見逃しで奪った。
楽天とは6月に1回1/3を6失点と打ち込まれて以来の対戦。「あれでファームに行ったので、すごく悔しかった。最高の結果ではなかったですけど、こうして楽天戦最後の登板でしっかり勝ててよかった」と話した。
ロッテ益田直也投手が7年ぶり2度目の30セーブに到達した。3点リードの9回に登板。振り逃げで先頭こそ出したが、楽天の4番島内からの3人を抑えて走者を進ませなかった。
前週の西武戦と2日前のソフトバンク戦、10日間で3度サヨナラの敗戦投手になった。チームもバッテリーミスで連敗していたが「申し訳ない。不甲斐なかった。田村も僕が今日やられちゃうと本当に苦しくなると思ったので、ほっとしました」。労いを込めて捕手田村の頭をポンポンたたいた。
ロッテ菅野剛士外野手(27)が貴重な勝ち越しの適時三塁打を放った。
2点を追う6回。中村奨の適時打などで同点に追いつき、なお1死一、二塁。「良いカウントでもあったので、思い切っていこうと思いました」。カウント3−1からの楽天酒居の144キロ内角球を振り抜くと、強い打球が一塁手を襲い、そのまま右翼線へ。2者生還の三塁打となった。
井上の不調もあり、一塁でのスタメン出場が増えている。値千金の一打に「良い流れだったので、一気に逆転することができてよかったです」と喜んだ。
「日差し」によって一時試合が中断した。
ロッテが同点に追いついた直後の6回裏1死三塁。楽天は2番手酒居がマウンドに上がり、打者清田の場面で球審がバックネットへ向かった。球場内に「ただいま日差しがきついため、しばらくお待ち下さい」とアナウンスが流れ、スタンドのファンがざわついた。約1分後に再開。この回、ロッテが4安打5得点で3点のリードを奪った。
ロッテから1位指名を受けた法大・鈴木昭汰投手(4年=常総学院)が、指名後の初登板で打ち込まれた。3回に二塁打2本で先制を許し、なおも招いた1死一、三塁で3ランを浴びてしまった。
鈴木は「ドラフトが終わったんで、なおさらいつも通りに、と思ったが。ボールが高かった。打者のスライダーの反応も悪かった。力不足です」と力なく振り返った。青木久典監督(47)は「残り2試合、4年生は勝たなきゃの思いがある。鈴木は1位(の力)を見せたいの思いもあったでしょう。明日は、全員の力を集結してやってくれるでしょう」とかばっていた。
ロッテ安田尚憲内野手(21)が4番を外れた。楽天23回戦には「7番三塁」でスタメン出場する。
今季27試合目となる7月21日の西武戦(メットライフドーム)で初めて4番で起用され、以降86試合連続で4番起用されていた。
井口監督は10月上旬には「基本的に、よほど(不調)じゃない限りは替えるつもりはないです」と4番固定の方針で戦ってきたが、直近5試合は20打数2安打。9三振を喫し、うち5つが見逃し三振。30日の楽天戦でも初回2死三塁で見逃し三振を喫し、先制機をつぶしていた。
CS出場権争いの最中、残り8試合。負けられない状況で、ついに指揮官が決断した。安田に代わって、好調の清田育宏外野手(34)が「4番左翼」で起用された。
ロッテのレオネス・マーティン外野手(32)が31日、ZOZOマリンを訪れた。
関係者によると、本拠地を訪れたのは30日に続いて2日連続。トレーニングウエアでグラウンドに姿を見せ、選手や首脳陣らとコミュニケーションを交わした。
マーティンは21日の西武戦(メットライフドーム)の走塁中に左足首を捻挫し、リハビリを続けている。復帰の見通しについて、井口監督は27日に「今のところまだゲームレベルではないので、リハビリしています」と報道陣に説明した。
パ・リーグ2位のロッテは31日、楽天23回戦(ZOZOマリン)に6−3で逆転勝ち。3位・西武に2ゲーム差、4位・楽天に2.5ゲーム差をつけ、4年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出に前進した。2点を追う6回、西日が差し込んだことによる異例の試合中断をはさみ、勢いづいた打線が一挙5得点。新型コロナウイルス感染による離脱から復帰した菅野剛士外野手(27)が、勝ち越しの2点三塁打を放つなど勝利を引き寄せた。
強く差し込んだ西日を合図に、逆転劇の幕が上がった。中村奨の同点打で追い付いた6回1死一塁、4番・清田が打席に向かう場面で球審がバックネットに向かった。
「日差しがきついため、しばらくお待ちください」。
中断のアナウンスに、スタンドがどよめく。約1分ほどで試合は再開されたが、プロ野球では前例のない珍事をはさんでロッテが攻勢に出た。
まず清田が四球を選び1死一、二塁とすると、菅野が右翼線への2点三塁打をマークし「いい流れのまま打ててよかった」。さらに菅野の代走・岡が悪送球でホームを踏み、一気に3点のリードを奪った。
コロナ禍で日程が秋深くにずれ込み、例年はあまり試合が行われない時期だったことが思わぬ事態を呼んだ。「眩しかったから球が見えない。清田さんが審判に言ってくれて良かった」と菅野。結果的に、これが2番手で登板した楽天・酒居の出ばなをくじく形になった。
殊勲の勝ち越し打を放った菅野は、明大から日立製作所を経て入団したプロ3年目。10月4日に新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で陽性判定を受けた1人だった。13人もの1軍からの離脱者を出したロッテは、10月に8勝17敗と大きく負け越し、一時ゲーム差なしまで詰め寄ったソフトバンクにリーグ優勝をさらわれ、CS進出圏内の2位確保も危うい状況に追い込まれた。
同6日に出場選手登録を外れ、無症状ながら隔離生活が続いた菅野は「体は元気だったが、試合を見ることしかできなかった」ともどかしさを抱えながら、自宅でテレビ越しに応援し、素振りなど可能な限りのメニューをこなしてきた。同22日に1軍に復帰すると、同25日には先制打を放つ活躍。この日も3位に2ゲーム差をつける逆転勝利に大きく貢献した。
「ゲーム差どうこうよりも、とにかく自分達が勝つしかない」と井口監督。171センチの小柄なパワーヒッター、菅野は「明日も勝ちます」と誓った。2位は譲れない。西日を浴びたロッテに、光明が差した。
打線の組み替えも勝利を引き寄せた。高卒3年目の安田を4番から87試合ぶりに外して7番に下げ、10月7日から1番に入っていた同2年目の藤原を先発メンバー外とした。6回は、無死一塁で21試合ぶりに1番に入った荻野が右前打して好機をつくり、安田に代わって4番に座った清田が四球、5試合ぶりに5番で先発出場した菅野が2点三塁打を放って勝ち越し。井口監督は「いい形でつながった」とご満悦だった。
守護神・益田が9回を無失点に抑え、2013年以来となる30セーブに到達した。「勝って終われるように、と思ってやっている」。昨オフは、取得した国内FA権を行使せずに残留。9年目の今季は49試合の登板で3勝5敗、防御率2.30の成績でブルペン陣を引っ張っている。
ロッテの益田が9日以来のセーブを挙げ、7年ぶりに30セーブに到達した。3連敗と苦しんでいた。ロメロから空振り三振を奪って試合を締めくくり「チームに申し訳ないし、不甲斐なかった。とりあえず抑えられて良かった」と息をついた。
セーブ王争いで増田(西武)を1セーブ差で追う。7年ぶりのタイトル獲得も視界に入るが、チームのクライマックスシリーズ(CS)進出を何よりも願っている。残り7試合。「どんな場面でも投げるつもりで行きたい」と頼もしかった。
ロッテの二木が7回3失点と好投し、7年目で最多となる8勝目を挙げた。失点した4回以外は無安打に抑え込んだ。2位を争う楽天打線から9三振を奪い「しっかりと制球して投げられていたかなと思う。こういう試合で勝てたのが嬉しい」と表情を緩めた。
4回、ロメロに先制3ランを浴びていらいらしながらベンチに戻ると、吉井投手コーチと捕手の田村から「この3点で粘っていこう」と声を掛けられたという。「そこからうまく切り替えて投げることができた」と感謝した。
ZOZOマリンに、苦境のロッテに光が差した。6回に2点差を追いつき、なお1死一塁。今季初の4番に座った清田が打席に入る直前だった。眩しい。右翼スタンド後方からの強い西日でボールが見えない。清田が西本欣司球審に伝え「ただいま日差しがきついため、しばらくお待ちください」と場内アナウンスで告げられた。
約1分間の中断後は太陽の位置が変わり、視界もくっきり。清田はしっかり見極めて四球を選んだ。1死一、二塁から菅野が右翼線へ決勝2点三塁打を放ち「走者を還そうと思って打った。いい流れだったので一気に逆転することができて良かった」。この回一挙5得点。連敗中の4試合で計5得点と低調だった打線がつながった。
チームは暗闇にいた。18日の日本ハム戦から6連敗後、1勝を挟み4連敗。井口監督は打順組み替えを決断した。ここ5試合19打数3安打だった安田を87試合ぶりに4番から外し、7番に下げた。代わって4番に入った清田が光をもたらした。殊勲打の菅野は「キヨさんが審判に言ってくれたので良かった」と感謝した。
コロナ禍でシーズンがずれ込み、晩秋の太陽がもたらした珍事。連敗を4で止め、3位・西武を2ゲーム差に離した。残り7試合。菅野は「明日も勝ちます!」ときっぱり。日本一への希望の光はまだまだ消さない。
ZOZOマリンでの珍しい理由での試合中断はグラウンドからの水蒸気(95年9月24日ロッテVS近鉄)、イベント時の紙吹雪散乱(05年4月1日ロッテVSソフトバンク)などがある。また、降雪や強風でたびたび試合が中止になっている。なお、広島市民球場や東京スタジアムでも西日が目に入り球が見にくくなることが理由で試合が中断したり、開始が遅れたりしたことがある。
ロッテの二木が7回3安打3失点で自己最多の8勝目を挙げた。「絶対勝とうという気持ちしかなかった。何とか粘って投げられた」。直球がコースに決まり毎回の9奪三振を奪った。
安定感のある投球だったが、4回にロメロに浴びた3ランを反省。「凄く自分にいらついて、悔しかった」と向上心を口にした。
ロッテの益田が9回を無安打無失点で締め、7年ぶりに30セーブに到達した。
自身3連敗中だったとあり「チームに申し訳ないし、不甲斐なかった。とりあえず勝てて良かった」と安どの表情。し烈なCS争いを繰り広げている状況に「こういう経験はなかなかできない。プレッシャーを感じて、楽しんで、皆さんに勝ちを届けます」と、ファンへ必勝を誓った。
ロッテに1位指名された法大のエース左腕・鈴木がドラフト後初のマウンドで立大相手に3回4失点と打ち込まれた。直球は最速で147キロを計測も3回に3ランを被弾。「ボールが高かった。力不足。情けない」と肩を落とした。
任期満了のため今季限りで退任する青木久典監督は「僕が終わりというのもあって色々背負って投げていたのではないかと思う」とかばい「明日は勝敗よりも力を結集してやってくれたら」と話した。
4連敗中のロッテの打線がつながり、逆転に成功した。1−3の6回に藤岡、荻野の連打で無死一、三塁とし、角中の遊ゴロの間にまず1点。続く中村奨の中前打で同点とした。中村奨は「いいところに落ちてくれた。チャンスだったのでランナーを還すことができて良かった」と喜んだ。
さらに1死一、二塁から菅野が右翼線へ勝ち越しの2点三塁打を放った。菅野は「思い切っていこうと思った。良い流れだったので、一気に逆転することができてよかった」と胸を張った。6回に一挙5得点で逆転した。
ロッテにドラフト1位指名された法大のエース左腕・鈴木昭汰投手(4年、常総学院)が先発。ドラフト後初のマウンドとなったが、3回に三井健右外野手(4年、大阪桐蔭)3ランを浴びるなど4失点を喫した。
「ドラフト後初のゲームだったのでさらにいつも通りと思って(マウンドに)立ったのですが…。高めにいってしまった。力不足。今日のピッチングは情けない」と肩を落とした。
今季限りでの退任が報じられている青木久典監督は「僕が(今秋で)終わりというのを知って、色んなものを背負って投げていたのではないか。明日は勝敗よりも、力を結集してやってくれたら嬉しい」とかばった。
異例の“珍中断”からロッテの逆転劇が完結した。3−3の6回1死二塁、今季初の4番に入った清田が打席にいた午後3時47分。「ただいま日差しがきついため、しばらくお待ちください」と場内アナウンスが入った。ライト方向からホームへ強烈な西日が差し込んでいた。清田がたまらず球審に抗議し、試合は1分間中断。普段は試合がない10月下旬のデーゲームで起こった珍しいアナウンスに、球場のファンから大爆笑が起こった。
再開後、清田が四球でつないだ1死一、二塁。菅野が楽天の2番手・酒居の直球を振り抜いた。一塁強襲の打球は右翼フェンスへ転がる適時三塁打。2点を勝ち越し、連敗を4で止めた。「ランナーをかえそうと思って積極的にいけたのが良かった。(中断しても)チャンスに変わりはなかったので、とにかくランナーを返そうと」。
10月5日に角中、清田らとともに新型コロナウイルスに感染。ただ無症状だったため、自宅待機を続けながら軽い素振りやできる限りのトレーニングを続けた。「体が元気なのに試合を見ることしかできなかった。勝ちたいけど、出られない。元気なのにできないもどかしさはありました」。この日は安田が7月21日から座っていた4番から外れ、打順が組み替えられた。これまで6〜7番が多かった5番・菅野が試合を決めた。
負ければ楽天と0.5差、西武と1差になっていた正念場で踏みとどまり、楽天と2.5差、西武と2差に広げた。残り7試合は全て本拠地開催。4年ぶりのクライマックスシリーズ進出に向けて、井口監督は「1試合1試合勝負。トーナメントみたいな気持ちでやっていくしかない」と力を込めた。
ロッテは1−3の6回に5点を奪って逆転した。無死一塁で21試合ぶりに1番に入った荻野が右前打して好機をつくる。1点を返してなおも1死三塁で中村奨が中前へ同点打。4番に座った清田が四球でつなぎ、菅野の2点三塁打で一気に勝ち越した。連敗を4で止め、井口監督は「足も絡めて、いい形でつながった」とご満悦だった。
打線の組み替えが奏功してCS進出に一歩前進した。7月21日から4番を任せていた21歳の安田を7番に下げ、10月7日から1番に入っていた20歳の藤原を外した。5番で起用されて勝ち越し打を放った菅野は「いい流れのまま打てて良かった」と声を弾ませた。
序盤は石橋の前に完璧に抑え込まれた。重苦しい空気を変えたのは3番の中村奨だ。3点を先制された4回に1死二塁のチャンスで打席が回ってくると中前適時打で逆転の機運を生んだ。井口監督も「取られた後に1点を取れたのが大きかった」とうなずいた。
チームは10月に8勝17敗と大きく負け越した。3位西武とは2ゲーム差、4位楽天とも2.5ゲーム差しかない。CSに進出できる2位死守に向け、井口監督は「ゲーム差どうこうより、とにかく自分達が勝つ」と目をぎらつかせた。
ロッテが逆転勝ちで連敗を4でストップ。CS進出争いが過熱する中、大きな1勝をあげた。
チーム一丸で劣勢をはね返した。4回に3点を先制される苦しい展開となったが、その裏に中村奨の適時打で反撃開始。6回は中村奨の同点適時打、菅野の2点三塁打で逆転に成功した。
先発の二木は4回にメヒアの3ランで先制を許したが、粘りの投球で7回3失点。8回は沢村、9回は益田とつなぎ、逃げ切った。
これでソフトバンクに敗れた3位・西武と2ゲーム差、4位・楽天とは2.5ゲーム差。両チームに猛追されていたが、ひとまず嫌な流れを断ちきった。
ロッテ・沢村が3点リードの8回から登板。危なげなく無失点に抑え、リードを守った。
先頭銀次は2球目、153キロの直球で中飛。田中和は1−1から153キロの直球で押し込み、左飛に仕留めた。小深田にはストレートの四球を与えたが、続く小郷はスプリットで空振り三振に仕留めた。
前日は同点の8回、自身の暴投で決勝点を献上。悔しいマウンドとなったが、ショックを引きずることなく無失点で切り抜けた。
6回裏、ロッテ攻撃中に日差しが影響し、中断する場面があった。
1死一塁、楽天は投手の石橋から酒居に交代。打席には清田が入ったが、右翼付近からの日差しで目を開けられず。再開できずに西本球審がバックネット付近へ駆け寄った。
場内アナウンスで「日差しがきついため、しばらくお待ち下さい」と説明されると、ファンからはどよめき。1分程度の中断を経て、試合が再開となった。