わたしはかもめ2020年鴎の便り(11月)

便

11月1日

千葉ロッテ3−3東北楽天(ZOZOマリン)

両チームともに決め手を欠いた。ロッテは2−3の7回に安田の適時打で追い付いたが、なおも1死満塁を生かせなかった。楽天は12安打しながらロッテの小刻みな継投の前に3点止まり。計3安打に抑えた投手陣を援護できなかった。

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東北楽天02010000003
千葉ロッテ20000010003

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ロッテ2軍全日程終了、山口、本前らが存在感示す[ニッカン]

ロッテ2軍は1日、イースタン・リーグの今季全日程を終えた。34勝31敗5分けの4位。

雨天や、コロナ禍でのチーム編成困難などの理由で27試合が中止になった。試合数が昨季より4割以上減る環境で、若手たちは成長とアピールを続けた。 打者では、2年目の山口航輝外野手(20)が全70試合に出場し、打数244はリーグトップだった。

8月下旬からは4番に定着し、最終的に打率2割5分8厘、7本塁打、30打点をマーク。明桜(秋田)時代から定評ある打撃力に磨きをかけている。

10月以降に1軍で活躍する藤原恭大外野手(20)と同期入団にあたる。藤原が今季2軍で263打席で75三振なのに対し、山口は268打席で50三振。チームには数少ない右のスラッガー候補として、将来の中軸への期待が高まるシーズンになった。

ドラフト3位・高部瑛斗外野手(22)は前日10月31日まではリーグ首位打者だったが、1日の楽天戦で無安打に終わり、最終的な打率は3割4分4厘。同僚の加藤翔平外野手(29)に1厘差で敗れた。シュアな打撃で、1軍でもプロ初安打をマークした。

投手では、左腕の本前郁也投手(23)が順調に伸びている。北翔大から昨秋育成ドラフト1位で入団。1月の入寮直後には関係者が「新人で一番肩ができている」と仕上がりの早さを驚いていた。

2軍では1試合20球程度のリリーフから始まり、先発で4イニング、さらに6イニングと段階的に球数を増やしてきた。11試合に登板し2勝0敗、防御率は2.56だった。

ストライク先行の投球が光り、9月11日ヤクルト戦(ロッテ浦和球場)では6回4安打10奪三振という見事な投球で初勝利を挙げている。来季のさらなる飛躍が期待される。

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ロッテ清田が全打順本塁打、五十嵐、島内に次ぐ記録[ニッカン]

ロッテ清田育宏外野手が4番で初めて本塁打を放ち、今年9月26日のT−岡田(オリックス)以来13人目の全打順本塁打を達成した。通算57本目の1発で達成は、02年4月21日五十嵐(近鉄)の26本、19年4月20日島内(楽天)の45本に次ぎ、達成時の通算本数で3番目に少なかった。

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ロッテ清田が史上13人目「全打順本塁打」打線に光[ニッカン]

プロ11年目のロッテ清田育宏外野手(34)が、プロ野球史上13人目となる「全打順本塁打」をマークした。

初回2死一塁、楽天滝中の142キロ直球を、高々と左翼席へ運んだ。自身通算57本目となる本塁打は、4番打者としては初の本塁打になった。安田の不調もあり、31日の楽天戦に続いて4番を任された。試合中には広報を通じて「次も頑張ります。とにかく勝ちたい」とコメントを寄せた。

試合は延長戦の末、引き分けで終わったが、この10試合で本塁打3本、二塁打3本と、湿りがちな打線で頼れる存在になっている。

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ロッテ投手7人ドロー「踏ん張ってくれた」井口監督[ニッカン]

ロッテ救援陣が粘り、引き分けに持ち込んだ。先発岩下が4回8安打3失点も、2番手フローレス以下6人の継投で、5回以降は無失点に封じた。

井口監督も「よく踏ん張り抜いてくれた」とたたえた。打線は7回の1死満塁に1得点で終わり、8〜10回は無安打。7回に同点打を放った7番安田にも「食らいついて打ってくれましたけど、それ以外の内容は決して良くないので」と厳しかった。

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ロッテ、ドローでCS争い“半歩”前進!清田が史上13人目の全打順本塁打を達成[サンスポ]

新旧4番の一打で、クライマックスシリーズ(CS)進出に“半歩”前進!!ロッテは1日、楽天最終戦(ZOZOマリン)に3−3で引き分けた。新4番・清田育宏外野手(34)が1回に先制の6号2ランを放ち、プロ野球史上13人目の「全打順本塁打」を達成。2−3の7回には“旧4番”の安田尚憲内野手(21)が同点打を放った。残り6試合で3位・西武とは1.5ゲーム差。負けられない戦いが続く。

勝てなかったが、負けなかった。西武、楽天との三つ巴のCS進出争いで、最上位のロッテにとっては価値あるドロー。新旧4番で全3得点をたたき出した。

「打ったのはストレート。次も頑張ります。とにかく勝ちたい!」。

1回2死一塁。清田の一撃は乾いた打球音とともに左翼席に飛び込んだ。この一発で史上13人目の全打順本塁打を達成。ロッテでは2009年4月7日に達成した井口資仁以来の偉業だった。

不振の安田に代わって、前日10月31日から4番に入り、重責だけでなく、ムードメーカーも買って出た。4連敗で迎えた前日の試合前練習。「何か雰囲気が暗いなあ」と意気消沈するナインを見て、球場の音響係に「音楽をノリノリのK−POPに替えてくんない?」とリクエスト。そこで流れたのが、韓国の13人組男性アイドルグループSEVENTEENの「HOME;RUN(ホームラン)」だった。

曲名通りに通算16試合目で4番初アーチ。2−3の7回1死からは中前に運び、同点機を演出した。さらに2四球で1死満塁と好機が拡大すると、7月21日〜10月30日まで86試合連続で4番に起用されてきた安田が牧田のカーブにタイミングを外されながらも食らいついて、執念の同点打を中前に運んだ。

「何とかしたい気持ちで、とにかくバットに当てようと思った」と21歳の旧4番は汗をぬぐった。勝負強い新旧4番のタッグが、残り6試合を戦い抜く。

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ロッテ・清田が全打順本塁打、安田に代わり2日連続で4番に座る[サンスポ]

ロッテの清田が2試合連続で4番打者として出場し、1回に滝中から6号2ランを放ち、プロ11年目で全打順本塁打を達成した。チームはクライマックスシリーズ(CS)進出を争う4位楽天と引き分け、残りは6試合。「とにかく勝ちたい」と意気込んだ。

7月21日から4番を務めた21歳の安田に代わり、10月31日に今季初めて4番に座った。2−3の7回1死では中前打を放ってこの回の同点につなげ、役割を果たした。

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ロッテ、デニム刺繍グッズを受注販売[サンスポ]

ロッテは1日、8日までマリーンズオンラインストア限定でデニム刺繍グッズを受注販売すると発表した。普段使いに適したグッズをラインナップしており、デニム生地を使用したポーチ・トートバッグやデニム風カラーを用意したタオル類を用意している。また、全商品において「Marines」ロゴに替えて、監督と全選手の背番号と名前(アルファベット)を刺繍することも可能。詳細は公式ホームページを参照。

商品は次の通り。ポーチ(1400円)、トートバッグ(2700円)、ハンドタオル(1400円)、フェイスタオル(2000円)、バスタオル(3900円)、キャップ(2600円)価格は全て税込。

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ゲーム差なしでは許されないロッテ、投手力でCS争いを勝ち取れ![スポニチ]

ロッテ、西武、楽天のCS争いは佳境に入ってきた。ロッテは1日の楽天戦を3−3の引き分けとした。

井口監督、選手達にとってみれば、何とか勝利したかったと思うが、打線は3安打で3点を奪い、投手陣は12安打を許しながらも3点に抑えた。

投打ともに会心の内容ではなかったかもしれないが、逆に10月にはあまり見られなかった「粘り」と「いやらしさ」を発揮できた試合とも感じた。何よりも負けなかったことが大きいと思う。

1日終了時点で、2位・ロッテは残り6試合で57勝54敗3分け、勝率.514。3位・西武とは1.5ゲーム差、4位・楽天とは2.5ゲームとなっている。

ゲーム差は連日、報道されており、色んなところで目につくが、忘れてはいけないことがある。最終順位はどのような方法で決まるのかということだ。勝率の高いチーム。さらにパ・リーグの場合は当該球団間の対戦勝率、前年度順位となる。

ロッテの場合は、3位・西武と引き分けが同じ3であるから、最終的な勝敗が並ぶ可能性もある。その場合は今季ここまで8勝15敗と負け越しているので、順位は下となってしまう。

4位・楽天は引き分けが「7」とロッテ、西武よりも圧倒的に多い。ゲーム差なしで、3球団が並べば勝率で楽天が1番上に来る。つまり、ロッテにとって「ゲーム差なし」は許されない状況なのだ。それでも、これだけ残り試合が少なくなって、現時点で1番上にいることは、絶対的に有利なことは間違いない。

加えて、3チームの中で、ロッテはチーム防御率が唯一の3点台。得点力は確かに高くないが、勝負の行方は「投手の出来が7割、8割握っている」とは昔からよく言われる。残り試合も全てが本拠地だ。2016年以来となるCS進出へ、しっかりとゲーム差をつけてゴールできると思っている。

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ロッテ・清田、史上13人目「全打順本塁打」達成!4番で待望のアーチ[スポニチ]

ロッテ・清田が史上13人目の「全打順本塁打」を達成した。初回2死一塁で左翼へ先制6号2ラン。2試合連続で座った4番で初めて一発を放った。全打順でのアーチは9月26日のオリックス・T−岡田以来で、ロッテ所属時の達成は09年の井口監督以来3人目だ。

直後に同点とされ「追いつかれてしまいましたけど次です。次も頑張ります!とにかく勝ちたい」とコメントした。1点を追う7回は中前打で出塁。相手先発・滝中からのチーム全2安打を1人で放ち、安田の同点打につなげた。

結局、打線は計3安打で引き分け。井口監督は「打線が捉えきれないのが1番の課題」と話す一方で「投手陣がよく守り抜いた」と5回以降は無失点の救援陣を称えた。依然として2位も、3位・西武と1.5ゲーム差。CS進出へ正念場が続く。

◇ロッテ生え抜きでは堀以来2人目

清田(ロ)が初回に本塁打。4番での本塁打はこの試合が初めてで、9月26日のT−岡田(オ)以来プロ野球13人目の全打順本塁打を達成した。ロッテの生え抜きでは、98年堀幸一に続き2人目となった。本塁打数57本での達成は、02年五十嵐章人(近鉄=26本)、19年島内(楽天=45本)に次いで3番目に少ない本数での達成となった。

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ロッテがデニム刺繍グッズを発売[スポニチ]

ロッテは1日、オンラインストア限定でデニム刺繍グッズの受注販売を開始したと発表した。期間は11月8日まで。「Marines」ロゴに替えて、監督と全選手の背番号と名前(アルファベット)を追加料金で刺繍することもできる。

商品はポーチ(1400円)、トートバッグ(2700円)、ハンドタオル(1400円)、フェイスタオル(2000円)、バスタオル(3900円)、キャップ(2600円)。発送は12月中旬から下旬の予定となっている。

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ロッテ・清田、先制2ラン、4番で初アーチ「とにかく勝ちたい」[スポニチ]

2日続けて4番に座ったロッテ・清田が結果を出した。初回2死一塁で、直球を左翼席へ先制の6号2ラン。4番では初めての一発で「全打順本塁打」を達成した。「次も頑張ります!とにかく勝ちたい」とコメントした。

だが、先発・岩下が4回で8安打を許し3失点。「このようなピッチングになってしまい不甲斐ないですし、情けないです」と話した。

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「デニム刺繍グッズ」をマリーンズオンラインストアで8日まで販売[報知]

ロッテは1日、マリーンズオンラインストア限定で8日まで「デニム刺繍グッズ」の受注販売を開始したことを発表した。

同グッズは普段使いに適したグッズをラインナップし、デニム生地を使用したポーチ・トートバッグなどを販売。ポーチは1400円、トートバッは2700円、ハンドタオルは1400円でアイテムは全6種類(全て税込み)。また、全商品が「Marines」ロゴを、監督と全選手の背番号と名前(アルファベット)に変更して刺繍することも可能になっている(「Marines」詳細は球団公式HPにて要確認。

球団広報は「このグッズはデニム生地を使用したオシャレな仕上がりとなっており、色々な場面で活躍してくれそうな一品です。井口監督や選手の背番号、お名前を特別オーダーし刺繍してもらう事も出来るのでこの機会にぜひお買い求めください」とコメントした。

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ロッテ、価値あるドロー、救援陣6人0封切り抜け、3位西武に1.5差[デイリー]

ロッテは救援6投手が5回以降を無失点で切り抜け、引き分けに持ち込んだ。CS進出争いで3位西武に1.5ゲーム差に迫られたが、4位楽天とは2.5ゲーム差を堅持。

価値あるドローに井口監督は「よく守り抜いてくれた」と評価した。残りは6試合。井口監督は「逆を言えば、打線がなかなか点を取れていない」と野手陣に奮起を求めた。

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ロッテ、わずか3安打も執念の引き分け、楽天は12安打も痛恨[デイリー]

白熱の攻防は延長10回引き分け。CS圏内の2位ロッテはこの日、ソフトバンクに勝った3位・西武とのゲーム差が1.5に、4位・楽天とのゲーム差は2.5とした。

ロッテにとっては厳しい試合だった。同点の4回の守りでは、相手のスクイズで本塁はアウトの判定。だが、リクエストで三走ロメロがホームベースを触るのが早かったとして判定が覆り、勝ち越しを許した。

だが、7回に前日から7番降格の安田が同点適時打。終盤勝負に持ち込んだ。

楽天は相手の4倍となる12安打を放ちながら3点止まり。ロッテはわずか3安打ながら、何とか引き分けに持ち込んだ。

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[千葉魂]諦めない、井口野球の真骨頂、13年ぶり2位、いざCSへ[千葉日報]

まさにこれこそが求めているマリーンズの野球だった。井口資仁監督は嬉しそうにグラウンドで必死にプレーをする選手達を見守った。最後の打者をキャッチャーフライに打ち取る。空を見上げると奇麗な夕焼けが広がっていた。茜空の下、喜びを爆発させた。11月8日、ZOZOマリンスタジアムでのライオンズ戦。マリーンズは4年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決めた。そして2007年以来の2位でシーズンを終えた。

「選手達は一回り、いや一回り以上、成長してくれたと思う。クライマックスシリーズが本当に楽しみになってきた」。

監督室に戻った指揮官は満面の笑みを見せると、ふっと深い息を吐き、ソファーに座り込んだ。シーズン残り2試合。119試合目で決めた。重圧と疲労がのしかかる中、最後は束になって絞り出すように戦った。もう負けられない11月5日のホークス戦(ZOZOマリンスタジアム)。自ら円陣の真ん中で声を掛けた。

「野球の神様がオマエの味方をしてやると思うぐらい強い攻めの気持ちをもってやって欲しい」。

全力疾走、諦めない姿勢、何かやってやるという気概。グラウンドではどんな時もどんな状況でも前のめりな姿を見せなければいけない。それは井口監督が現役時代からこだわり続けたことだ。

「弱気になっている選手、諦めている選手の姿を見て誰も味方なんかしてくれない。スキを見せてはいけない。運は全力でやっているヤツのところに来る」。

野球だけではなく、生きる上での信念を伝えた。6対1で勝利して迎えた続く11月7日のバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)。2試合連続で円陣の真ん中に陣取った。「みんなが、ずっとここまで頑張ったから今の位置にいる。自信を持ってくれていい」。今度は優しく語り掛けた。連勝。そして勝てばCS出場が決まるという11月8日のゲーム。最後は短く「今日も攻めていこう。行くぞ」と言葉を発した。最後はそれで十分だった。2点を先制されたがすぐに追いつくとイッキに突き放した。逆転のマリーンズ。諦めない野球。相手のスキに乗じて怒濤の攻めを展開した。守っては8投手による魂の継投でライオンズ打線を封じた。2020年型野球の真骨頂だった。

「勝つのは難しいということを実感したシーズン。もちろん後半、プレッシャーがかかり、苦しい時期はあると覚悟はしていたけど、なかなかの覚悟していた以上のダメージを感じた。抜け出すのに時間がかかった。去年の最終戦の悔しい想いもあって、最後は勝ち抜けたと思う。底を脱して、チームの状態はよくなっている。若い力も出てきた。今年のスローガン通り、全力で最後まで勝ち抜く。どんな壁も突破する」。

13年ぶりの2位でシーズンを終えた指揮官は疲れを癒やすことなど忘れているかのように先を見ていた。11月14日から敵地福岡でクライマックスシリーズが幕を開ける。相手はリーグ優勝のホークス。挑戦者として、臆することなく挑む。目指すは日本シリーズ出場。そして日本一の頂。ただ、ただ前へ。攻めの野球で栄光をつかむ。2位が決定したデーゲームの試合後。茜色の空が勇敢な戦士達を優しく包み込んでいた。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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3チームとも弱点露見の混戦CS争い…専門家が「ロッテ有利」と断言するワケ[Full-Count]

クライマックスシリーズ(CS)出場をかけたパ・リーグの2位争いが佳境に入ってきた。31日はソフトバンクが西武に11-2で大勝。ロッテは楽天に6−3で逆転勝ちした。2位ロッテに対し、2ゲーム差で3位西武、2.5ゲーム差で4位楽天が追う三つ巴の戦い。残り1週間の戦いで、混戦を抜け出すのはどのチームか−。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜でプレーし、2018年まで2年間、ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球評論家の野口寿浩氏は「ロッテが有利」だと予想し「ソフトバンクを倒せるという淡い期待を抱けるのもロッテ」と話した。


残れされた試合はロッテが7試合、西武が8試合、楽天が6試合。3年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクに大差をつけられ、ロッテが貯金3、西武が借金1、楽天が借金2という団子レースの状況を、野口氏はこう見ていた。

「この3チームはそれぞれ、今年抱えてきた問題が今、顕著に出ている。ロッテは打線のつながり。西武は高橋光成を除く先発と勝ちパターン以外の投手陣。そして、楽天はリリーフ陣。この日負けた2チームは、完全にこの問題が出た。楽天はリードを守れず、西武は大量失点。勝ったロッテも前日の30日は打線がまったくつながらなかった」。

そんな状態の中、残り1週間で問題を改善できる可能性があるのは…。野口氏は、筆頭にロッテを挙げた。

「ロッテはこの日の勝ちがきっかけになりやすい。リリーフ陣は後ろの3人が揃っているし、現状有利かもしれない。西武は山川が抹消されたが、代わりになる選手の頑張り次第ではその穴は埋められる。でも、この日みたいに2桁失点してしまうと、2桁取り返す力はない。だから、投手陣がまずは試合をつくらないといけない」。

◇CSでソフトバンクに勝てるとしたら?「ロッテが1番嫌だと思っているはず」

では、どのチームならCSでソフトバンクを倒せる可能性があるのだろうか。野口氏の予想はやはりロッテ。今季ここまでソフトバンクに11勝9敗1分けと、5球団で唯一勝ち越している球団だ。

「正直、ホークスに穴はない。レギュラーの代わりに出た選手も打つし、投手も抑える。月間22勝してレギュラーシーズンをフィニッシュするチーム。間違いなく力は抜けている。短期決戦の怖さ、運がないと、どのチームが出ても厳しい」。

それでも、ロッテなら日本シリーズに出場できる可能性が残されていると野口氏は予想する。

「淡い期待を持てるならロッテ。ここ数年、ソフトバンクに対して相性が良く、コロナで選手が入れ替わった時も、打線が底の状態だったが、そんな時でさえ3試合で1勝した。相性の良さを発揮できれば、運にも頼らないといけないが、可能性はゼロではない。ソフトバンクも、ロッテが1番嫌だと思っているはずだ」。

ロッテは今季、試合の中で1つビッグイニングをつくり、大量点を奪って勝つというパターンが少なくなかった。この日も2点ビハインドの6回に一挙5点を奪って逆転。こうした持ち味が発揮できれば、可能性は残されているという。

「ロッテは今季、ビッグイニングをつくり、リリーフ陣が抑えるという試合を戦ってきた。最終戦までに打線のつながりを調整し、1番いい状態でクライマックスシリーズを迎えられれば可能性はある。皆がバカバカ打たなくても、ここぞという時に集中して、続いていけるようになればいい」。

2010年にはリーグ3位ながら、クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズで中日を下して日本一に輝いているロッテ。そんな下克上の戦いを再現できるのか−。残り1週間となったペナントレース、そして11月14日から始まるクライマックスシリーズから目が離せない。

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