わたしはかもめ2020年鴎の便り(11月)

便

11月14日

クライマックスシリーズ第1戦:福岡ソフトバンク4−3千葉ロッテ(PayPayドーム)

ソフトバンクが逆転勝ちした。0−2の4回に柳田がソロを放ち、1−3の6回にデスパイネの適時内野安打と失策で同点。8回に甲斐の適時内野安打で1点を勝ち越した。千賀が7回3失点と試合をつくり、8回をモイネロ、9回を森が無失点でしのいだ。ロッテは安田の2ランなどで先行したが、守備のミスも響いてリードを守れなかった。

123456789R
千葉ロッテ0200100003
福岡ソフトバンク00010201x4

ページトップ

ロッテ安田がパ最年少CS弾、今江の球団記録も更新[ニッカン]

「7番三塁」でスタメン出場したロッテ安田尚憲内野手(21)が、自身ポストシーズン初本塁打となる2ランを放った。

ロッテ安田がCS初本塁打。21歳6ヶ月での1発は08年2S<2>戦の平田良介(中日=20歳7ヶ月)に次ぎCSの年少2位。パでは14年1S<3>戦の駿太(オリックス=21歳7ヶ月)を上回り最年少になる。

ロッテのポストシーズンでは05年日本シリーズ<1>戦の今江敏晃(22歳1ヶ月)を更新する球団最年少の1発だ。

ページトップ

ロッテ安田、試行錯誤のフォーム変更がCS初弾生む[ニッカン]

「7番三塁」でスタメン出場したロッテ安田尚憲内野手(21)が、自身ポストシーズン初本塁打となる2ランを放った。2回、難攻不落のソフトバンク千賀のフォークボールを完璧に捉え、試合の主導権を握った。シーズンで主に4番を張った経験を大一番で披露。チームに勢いを与えたが、自慢の守備にほころびが出て接戦を落とした。マリーンズのキラーワードは「下克上」。まだまだ終われない。


遅いなんてことはない。1年間苦しみ抜いた安田が花開いた。千賀の「お化けフォーク」を先制2ランし「CS最初の打席で、緊張もありました」。敵地の左翼席一角に陣取る黒い応援団を、一気に沸かせた。

初球の155キロを空振りした。力の限り振った。井口監督はシーズン中「プレッシャーでバットが振れなくなっている」「悪い時は当てにいっている」と何度もこぼした。大舞台では違った。空振り直後にまた直球を振りにいったら、予想外のフォークがきた。「たまたま引っかかっただけです」。下半身で粘り先制点をもぎ取った。

山あり谷あり。谷は割と深かった。シーズン打率は2割2分1厘。過密日程での修正は大変だった。9月末に「2、3試合ヘッドを上げていたのを、戻しました」と話したことがある。試行錯誤で4番に座り続けた。高卒3年以内の4番は球団史上4人目。高い期待と厳しい攻めに「震える場面もあります」ともらした。

背中が大きく見える。レギュラーシーズン後の数日間で見つめ直した。脇の位置のグリップは鼻の位置へ。右肩を少し内側に入れた、右足もやや高めに上げ「シーズン終盤に窮屈になっていたので、飛距離の出るスイングを」と自分にしかないスケールを取り戻した。11月上旬、背中の「5」は投手側からほぼ見えなかった。今は背ネームの「Y」までが見え隠れする。

短期決戦は、1球で引き寄せるうねりの大きさが違う。「1球の重みはあると思います」と独特の空気を振り返った。もう1つ負ければ終わり…誰もが知っている。「まだまだシーズンが終わった訳じゃないので、また3つ勝って、千葉に戻れるように頑張りたいです」。眉を上げて、ひたむきにぶつかる。

CSの主なルール
今季はパ・リーグだけ実施し、優勝のソフトバンクと2位ロッテが対戦。ソフトバンクの本拠地ペイペイドームで開催する。ソフトバンクにアドバンテージの1勝が与えられ、4試合制で勝利数の多いチームが日本シリーズに進出。引き分けを除いた勝利数が同じ場合はソフトバンクが進出する。延長戦は10回まで。10回表終了時や10回裏の攻撃中に後攻の勝ち上がりが確定した場合、その時点でコールドゲームとなる。

ページトップ

柳田ほど嫌な3番打者いない…抑える術あるのか[ニッカン]

◇ザ・ピンポイント

ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が「無敗弾」でチームに日本新となるポストシーズン11連勝を呼び込んだ。2点を追う4回無死、中越えに推定飛距離145メートルのソロを放ち反撃ののろしを上げると、6回無死では中前打で同点劇を演出した。ポストシーズンでは自身8本目の本塁打となり、打った試合はチーム8連勝。主砲の1発から逆転勝ちし、日本シリーズ進出に王手をかけた。


柳田のバットが、下克上を狙うロッテの出ばなを強烈に粉砕した。単純に結果を出したから取り上げる訳ではない。打席内容を見る限り、実力は明らかに突出している。柳田を抑えない限り、ロッテには勝ち目がないという試合だった。

今CS前、ロッテが勝つためには、何が何でも初戦の勝利が必要と思っていた。先発は今季ソフトバンクに対して5勝1敗、防御率2.70の美馬。シュートを武器にする右腕は、左打者に3割1分3厘と分が悪いが、右打者は2割1分3厘と抑えていた。

左の強打者では柳田、中村晃が思い浮かぶ。中村晃は2割3分5厘と封じていた。10打席以上の対戦があって3割以上をマークしているのは、柳田の3割6分4厘と、周東の3割5分3厘だけ。左の強打者が少ないソフトバンクにとって、2人のうちどちらかでも抑えれば、勝てる可能性がグッと上がるはずだった。

周東は完璧に抑えたが、柳田は違った。2打席目、内角カットボールを続けて2ボール。3球目も内角カットボールだったが、見逃せばボールかもしれない低め。これをバックスクリーン左へ運んだ。“交通事故”に遭ったような、衝撃的な1発だった。

さらに圧巻は第3打席。初球は内角スライダーを豪快に空振り。2球目は外角直球を見逃しストライク。バッテリーは「内角を狙っている」と感じたのだろう。強打者に内角を意識させるのは配球の定石で、ここまではうまく運んだ。

だが、外角の変化球を2球続けて見逃されてボール。5球目に再び内角スライダーをファウルすると、6球目の外角直球を中前打。十分に内角球と変化球を意識させたにもかかわらず、少しだけ浮いた高めの直球をヒットされては、抑える術が見つからない。

単打を打たれても、得点に絡ませなければいい。そんなマークをかいくぐって2得点に絡んだ。攻め方を見ても「これで打たれたら仕方ない」というもの。痛いのはミスで失った3点目だが「ミスすれば勝てない」と思わせるのも柳田の存在があるから。走力もあり、長打力もある柳田ほど嫌な3番打者はいない。

CSの主なルール
今季はパ・リーグだけ実施し、優勝のソフトバンクと2位ロッテが対戦。ソフトバンクの本拠地ペイペイドームで開催する。ソフトバンクにアドバンテージの1勝が与えられ、4試合制で勝利数の多いチームが日本シリーズに進出。引き分けを除いた勝利数が同じ場合はソフトバンクが進出する。延長戦は10回まで。10回表終了時や10回裏の攻撃中に後攻の勝ち上がりが確定した場合、その時点でコールドゲームとなる。

ページトップ

ロッテのチェン・ウェイン、突破阻止へ「集中して」[ニッカン]

ソフトバンクに王手をかけられ、クライマックス・シリーズ(CS)逆転突破へ背水の陣で臨むロッテは、15日の第2戦先発に左腕のチェン・ウェイン(35)を送り込む。

シーズン終盤に加入したチェン・ウェインは、10月以降4試合に先発。援護に恵まれず、白星こそついていないが、ソフトバンク戦2試合を含む4試合全てでクオリティー・スタートを達成している。

「シーズンと一緒で自分のやることは変わらないので、1球1球集中して、1つずつアウトを積み重ねていければと思います」と意気込んだ。

ページトップ

ロッテ井口監督「流れいってしまう」拙守で崖っぷち[ニッカン]

ロッテが逆転負けし、アドバンテージを含めて0勝2敗でソフトバンクに王手をかけられた。

復調傾向の安田に1号2ランが出るなど、5回までに苦手の千賀から3点を奪った。

だが2点リードの6回、守りにミスが出た。1死二、三塁で投手が美馬から東條に交代。遊撃への当たりは藤岡の送球がやや高めにそれて適時内野安打となり、1点差。なおも1死一、三塁でマウンドは3番手の唐川に。牧原を二ゴロ併殺に打ち取ったかに見えたが、中村奨からの送球を一塁井上が捕球できず、同点に追いつかれた。

そして8回、5番手で登板した沢村拓一投手(32)が2四球で2死満塁のピンチを招き、遊撃内野安打で勝ち越しを許した。

井口監督は「代わったピッチャーもね、しっかり打ち取ってはくれたんですけど。そこでね、野手でミスが出てしまった。ああいうミスが出たらこういう短期決戦は流れが向こうにいってしまう。もう1回引き締めて明日頑張ります」と話した。

ページトップ

ロッテ・チェン−ソフトバンク東浜/CS第2戦先発[ニッカン]

パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2戦(ペイペイドーム)の予告先発が発表された。

ロッテはチェン・ウェイン投手。今季成績は0勝3敗、防御率2.42。ソフトバンクは東浜巨投手。今季成績は9勝2敗、防御率2.34。

ページトップ

ロッテ沢村、自己最速159キロも満塁からV打献上[ニッカン]

ロッテ沢村拓一投手(32)が大舞台で自己最速の159キロをマークした。

3−3と同点の8回、5番手でマウンドに上がると、先頭のグラシアルへの5球目、四球にはなったものの真ん中低めへの直球で記録した。

その後、四球と安打で走者をため、2死満塁から甲斐に遊撃内野安打で勝ち越し点を許した。

そのままロッテが敗れ、沢村は敗戦投手となった。

ページトップ

ロッテ初戦PV、1879人がZOZOマリン集結[ニッカン]

ロッテは14日、本拠地ZOZOマリンで開催した「パーソル クライマックスシリーズ パ」対ソフトバンク第1戦のパブリック・ビューイングに、1879人が集まったと発表した。

ページトップ

ロッテ美馬6回途中3失点「僕個人は何もない」[ニッカン]

ロッテの先発、美馬学投手(34)は、5回3分の1を7安打3失点(自責2)で勝敗はつかなかった。

レギュラーシーズンでソフトバンク戦5勝の成績と経験を買われ、初戦に抜てきされた。1回1死満塁のピンチを遊ゴロ併殺に切り抜け、序盤は無失点でこらえた。4回に柳田に中越えソロを許すと、6回は先頭から2連打。犠打で二、三塁に走者を残して降板した。

味方の守備のミスもあり、残した走者がかえって同点に追いつかれるとベンチで空を仰いだ。「僕個人のことは何もありません。チームがとにかく勝ってくれること。それだけです」と勝ち越しを願って応援した。

ページトップ

降板のロッテ美馬ベンチで天仰ぐ、失策で同点許す[ニッカン]

ロッテが失策で同点に追いつかれた。

6回1死一、三塁、ソフトバンク牧原が前進守備の二塁手中村奨へボテボテのゴロを放つ。中村は一塁走者にタッチし、素早く一塁に送球。しかし、一塁手の井上が捕球ミス。併殺とはならず、さらに井上が球を見失っている隙に三塁走者のグラシアルが本塁に生還し、同点となった。

この回にマウンドを降りた先発美馬はベンチから天を仰いで悔しがった。

ページトップ

ロッテ荻野「良かった」3点目適時打にガッツポーズ[ニッカン]

ロッテ荻野貴司外野手(35)が3点目を追加した。

1点差に詰め寄られた直後の5回、先頭の田村が右翼線への二塁打でチャンスメーク。藤岡が犠打を決めて1死三塁としたところで、ソフトバンク千賀の高めストレートを捉えた。

左前適時打で再び2点差に広げ「チャンスだったので思い切って打ちにいきました。早く追加点が欲しかったので打てて良かったです」。力強くガッツポーズした。

ページトップ

ロッテ安田2回先制2ラン、千賀のフォーク右翼に[ニッカン]

ロッテが、安田尚憲内野手(21)のCS1号右越え2ランで先制した。

「7番三塁」で先発出場。2回2死から中村奨が中前打で出塁。初球の155キロを空振りした後の2球目、ソフトバンク千賀のフォークを拾った。「うまくバットに引っかかってくれました。CS最初の打席で緊張もありましたが、打つことができて良かったです。次の打席も頑張ります」とコメント。

レギュラーシーズン中は長く4番として起用されてきたが、調子が上がらず、終盤は7番や9番で牙を研いでいた。10月3日の西武戦(ZOZOマリン)で放った6号以来の1発。第1打席での本塁打は今季初となった。

ページトップ

[野村弘樹ウイニングショット]開き直りから重圧…心理面で揺れたロッテ[サンスポ]

ロッテは3点を取った時点で、勝ち切らなければいけなかった。ソフトバンク絶対有利の予想の中、いけるところまでやってやる、との開き直りを前面に出し、安田が先制2ラン。荻野が中押し。ソフトバンクからすれば、前評判が逆にプレッシャーにもなり、かなり苦しく感じたはずだ。

それだけに悔やまれるのが、6回の守り。

先発・美馬が2安打と犠打で1死二、三塁とされ、降板。東條がデスパイネに遊撃内野安打され、1点差とされた。ここまでは、仕方がないと思う。東條は右のサイドハンド気味。得意のスライダーで注文通りにゴロを打たせた。内野手も後ろに守っていたため、1点まではやむなし、という場面だった。

問題は3番手・唐川が打ち取ったはずの牧原の二ゴロ。一塁・井上の落球により、併殺を逃したばかりか三走の生還を許した。野球にエラーは付き物…とはいえ、短期決戦の初戦で、それも勝ちパターンの継投に入ってからのミスは痛恨としか言いようがない。

ロッテの開き直りから始まり、ソフトバンクの逆プレッシャーと続き、最後はロッテに白星への重圧がのしかかる。こうした心理面の揺れ方が、短期決戦の怖さと難しさなのだろう。

ページトップ

井上が痛恨落球…ロッテ勝利ポロリ、井口監督「ミスで流れがいってしまう」[サンスポ]

ロッテは逆転負けで大事な第1戦を落とし、CS突破には残り3試合で全勝しかなくなった。

6回の痛恨の失策が響いた。1点差に詰め寄られ、なお1死一、三塁の場面。前進守備の二塁手・中村奨が牧原のゴロを捕球し、一走にタッチ。そして併殺を狙って一塁に送球したが、井上がまさかの落球。それを見た三走・グラシアルに同点の生還を許した。

井口監督は「急いだんでしょうね。やっぱり、ああいうミスが出たら短期決戦は流れが向こうにいってしまう」と唇をかんだ。

同点の8回に登板した沢村が甲斐に勝ち越し適時打を喫し、そのまま逃げ切られた。崖っぷちの状況に追い込まれた指揮官は「きちんと明日やるだけです」と足早に球場を後にした。

ページトップ

ロッテ・美馬6回途中3失点、またまたCSでソフトバンクに勝てず[サンスポ]

ロッテ・美馬学投手(34)はこれまでのCSの借りを返すことができなかった。1回1死満塁、5回無死一、二塁をしのぎ、柳田のソロ本塁打による1点だけと粘りの投球を続けた。しかし、3−1の6回に再び1死二、三塁のピンチを招いて降板となった。

「僕個人のことは何もありません。(第2戦以降)チームがとにかく勝ってくれること。それだけです」。

試合後は言葉少なに祈るような表情を浮かべるのが精一杯だった。楽天からFA移籍1年目、34歳にして初めてポストシーズンの初戦を任された。前日(13日)には「初戦が大事なのはすごく分かってかっている」と話していたが、チームを勝利に導くことはできなかった。

昨季のソフトバンク戦は3勝1敗、防御率1.97。今季も5勝1敗、防御率2.70とレギュラーシーズンでは抜群の相性を誇ってきた。しかし、CSでは一転…。2017年のCSファイナルステージ第5戦で4回途中5失点、昨年のファーストステージ第2戦でも4回5失点とソフトバンク打線の餌食となっていた。そして“3度目の正直”を懸けたマウンドも苦い記憶となった。

昨年は自身が黒星を喫した試合から、ソフトバンクはポストシーズン10連勝で3年連続の日本一となった。「今年で終わるように流れを止めたい」と強い決意をにじませていたが、11連勝を許すことになった。

ページトップ

ロッテ・美馬は6回途中で降板「僕個人のことは何もない」[サンスポ]

ロッテの美馬の粘りは実らなかった。5回まで1失点と好投し、3−1の6回1死二、三塁で救援に託した。拙守もあってこの回に追い付かれるとベンチで天を仰ぎ「僕個人のことは何もない」と言葉少なだった。

6回に先頭打者の柳田、グラシアルに連打を浴びた際には何度もジャンプして悔しがった。今季のソフトバンク戦は7試合で5勝1敗と相性が良かったが、王者の勢いを止められなかった。

ページトップ

21歳6ヶ月!!ロッテ・安田がパCS史上最年少弾[サンスポ]

プロ3年目のロッテ・安田尚憲内野手(21)が「7番・三塁」でCS初出場。初打席で先制2ランを放った。2回2死一塁からソフトバンク・千賀のフォークボールを右翼席に運んだ。「真っ直ぐを打ちにいって、本当にたまたまうまくバットに引っかかってくれた。運が良かった」。21歳6ヶ月での本塁打は、2014年のオリックス・駿太の21歳7ヶ月を抜いてパ・リーグCS史上最年少アーチとなった。

「意外とリラックスして試合に臨めた。いつも通り集中しようと打席に入った」と振り返った安田。レギュラーシーズン86試合で4番に起用された若武者が大舞台で躍動し、「まだまだシーズンが終わった訳じゃない。明日(15日)からしっかり3つ勝って、千葉に戻れるよう元気を出してやるだけ」と悲壮感は微塵も感じさせなかった。

ページトップ

ロッテ、CS第2戦先発はチェン・ウェイン[サンスポ]

CS突破に後がなくなったロッテは、第2戦の先発にチェン・ウェイン投手(35)を立てる。チェンは「シーズンと一緒で自分のやることは変わらないので、1球1球集中して、1つずつアウトを積み重ねていければと思う」と話した。

同投手は今季、マリナーズとマイナー契約を結んだが、6月に自由契約。10月にロッテに入団し、9年ぶりの日本球界復帰を果たした。4試合に登板し、0勝3敗、防御率2.42。打線の援護に恵まれず、勝ち星を挙げることはできなかったが、全4試合でクオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以下)と安定した投球を続けた。

ページトップ

ロッテ崖っぷち、井上が痛恨ポロリ、井口監督「急いだんでしょうね」[サンスポ]

14日、ペイペイドーム)ロッテが逆転負けを喫し、CS突破には残り3試合で全勝しかなくなった。

「ポロリの原因?急いだんでしょうね。やっぱり、ああいうミスが出たら、こういう特に短期決戦では流れが向こうにいってしまう。きちんと明日(15日)やるだけです」。

井口資仁監督(45)は渋面を作った。

2回に安田尚憲内野手(21)がCS史上最年少弾となる先制2ランを放ち、主導権を握った。しかし、3−2の6回1死一、三塁で井上晴哉内野手(31)が痛恨の失策を犯した。牧原の当たりは二塁ゴロ。中村奨が一塁走者のデスパイネにタッチし、併殺を狙って一塁に送球したが、一塁手・井上が落球。捕球寸前に三塁走者のグラシアルの動きを見て、目を切ったようにも映り、“高価”なエラーとなった。落球の間にグラシアルが同点のホームを踏んだ。井上はプロ3年目だった2016年のCSで、ソフトバンクとのファーストステージ初戦に先発出場し、千賀の前に3打数無安打、2三振。「前回は緊張で自分のやりたいようにできなかった。その経験があるから今年は楽しくやれそう。何とか日本一になって『あの時はこうだった』と言えるようにしたい」と話していたが、打撃でも4打数無安打とその意気込みも空回りした。

これでロッテは15年ファイナルステージ、16年ファーストステージと合わせ、CSのソフトバンク戦は6連敗。後がなくなった。

ページトップ

ロッテ・井上、痛恨ポロリで同点許す[サンスポ]

ロッテ・井上晴哉内野手(31)が痛恨の失策を犯した。3−2の6回1死一、三塁で牧原の当たりは二塁ゴロ。中村奨が一塁走者のデスパイネにタッチし、併殺を狙って一塁に送球したが、一塁手・井上が落球。この間に三塁走者のグラシアルが同点のホームを踏んだ。

井上はプロ3年目だった2016年のCSで、ソフトバンクとのファーストステージ初戦に先発出場し、千賀の前に3打数無安打、2三振。「前回は緊張で自分のやりたいようにできなかった。その経験があるから今年は楽しくやれそう。何とか日本一になって『あの時はこうだった』と言えるようにしたい」と意気込んでいたが、大事な局面で“高価”なエラーを犯した。

ページトップ

千賀キラーのロッテ・荻野が3点目のタイムリー[サンスポ]

ロッテ・荻野貴司外野手(35)が貴重な追加点を挙げた。ソフトバンク・柳田のソロ本塁打で1点差に迫られた直後の五回1死三塁で、千賀の156キロを捉えて左前適時打。荻野は今季レギュラーシーズンで千賀から5打数3安打で、CSに舞台が変わってもキラーぶりは健在だった。前日の練習後、井口監督は「シーズン後半は苦戦した打線が、投手陣をカバーできればいい。調子が悪かった人は特打をして、かなり状態は上がってきている」と話していたが、その言葉通りに打線が中盤までに得点を重ねた。

ページトップ

ロッテ・安田が初打席でソフトB・千賀から先制2ラン「バットに引っかかってくれました」[サンスポ]

プロ3年目のロッテ・安田尚憲内野手(21)が「7番・三塁」でCS初出場。初打席で先制2ランを放った。2回2死一塁からソフトバンク・千賀のフォークボールを右翼席に運んだ。「うまくバットに引っかかってくれました。CS最初の打席で緊張もありましたが、打つことができて良かった。次の打席も頑張ります」と充実の笑顔を浮かべた。前日(13日)には「あのフォークは打ちようがない。カウントを取りに来るストレートを一発で仕留めたい」と話していたが、初球の155キロの直球を空振りした後の2球目のフォークボールを捉えた。

ページトップ

ロッテ、崖っ縁…ミスで追いつかれ井口監督「短期決戦では流れが向こうに」[スポニチ]

短期決戦ではミスが命取りとなる。ロッテの井口監督は「急いだんでしょうね。あのようなミスが出たら、短期決戦では流れが向こうにいってしまう」と同点に追いつかれた場面を振り返った。

1点差に迫られた6回、なおも1死一、三塁で3番手・唐川は牧原を二ゴロに仕留めた。捕球した中村奨は一塁走者に自らタッチし、素早く一塁へ送球。併殺なら1点リードでチェンジだったが、一塁手・井上のミットからボールがこぼれた。三塁走者の動きに気を取られたことで、早く目を切ってしまった。チームは今季リーグ最少の53失策と堅守を誇ったが、大舞台で致命的なミスを犯した。

8回には5番手の沢村が甲斐の適時内野安打で決勝点を失った。優勝したソフトバンクに1勝のアドバンテージがある4試合制で、勝ち星が同じなら上位球団が勝者となる。ロッテは3連勝するしかなく、早くも崖っ縁に追い込まれた。指揮官は「何とか明日は勝ちたい」と言葉を振り絞ったが、難敵・千賀から3点も奪っただけに、悔いが残る試合だった。

ページトップ

ロッテ・安田、先制2ラン!CS初打席でパCS最年少アーチ[スポニチ]

崖っ縁に追い詰められても、ロッテの若き主砲・安田は「まだシーズンは終わっていない。あと3つ勝って千葉に戻れるよう頑張る」と前を向いた。

自身のCS初打席となった2回2死一塁で先制2ラン。千賀のフォークをはじき返した、21歳6ヶ月のパCS最年少アーチに「直球を打ちにいって、たまたま引っかかってくれた。運が良かった」。シーズン終盤は9番だった打順は復調もあって7番に。「(残りも)自分のやれることを元気を出してやるだけ」と力を込めた。

◇初打席本塁打は3人目

21歳6ヶ月の安田(ロ)が初打席本塁打。プレーオフ、CSの初打席本塁打は13年1S(1)戦の加藤(ロ)、17年2S(1)戦のアマダー(楽)に次ぎ3人目。また、プレーオフ、CSの最年少本塁打は08年2S(2)戦平田(中)の20歳7ヶ月で安田はそれに次ぐ歴代2位。パでは14年1S(3)戦駿太(オ)の21歳7ヶ月を抜く最年少記録になった。

ページトップ

“鷹キラー”ロッテ・美馬、粘投も…CSではまたソフトバンクに勝てず[スポニチ]

今季5勝1敗の鷹キラーとして初戦の先発を任されたロッテの美馬は、2点リードの6回に1死二、三塁のピンチを招いて降板。直後に拙守もあって同点に追い付かれると、ベンチで天を仰ぎ「僕個人のことは何もありません」と言葉少なに振り返った。

初回1死満塁を併殺打で切り抜けるなど、5回まで5安打1失点の粘投も実らず。CSではソフトバンクに過去2戦2敗で、三度目の正直とはならなかった。

ページトップ

ロッテ第2戦先発のチェン・ウェイン、背水のチーム救う![スポニチ]

負けたら終わりのロッテの第2戦には、チェン・ウェインが先発する。「シーズンと一緒で自分のやることは変わらない。1球1球集中して、1つずつアウトを積み重ねていければ」。

9月に途中加入。4試合で0勝3敗と白星こそないが、防御率2.42と安定した投球を続けている。ソフトバンク戦も2試合で防御率2.57。経験豊富な元メジャー左腕がチームを救う。

ページトップ

若菜嘉晴氏、勝敗を分けたロッテバッテリー8回の配球の迷い、あの暴投が脳裏をよぎったか…[スポニチ]

ソフトバンクが1点差で競り勝ったCS第1戦。本紙評論家の若菜嘉晴氏は8回に沢村と田村のロッテバッテリーに配球の迷いが生じ、勝敗を分けたと分析した。一方、ソフトバンクは試合後半の勝負どころで打線がつながり、機能したと指摘。緊張から硬かった周東、栗原ら若手が力を出せば、第2戦で一気に決める可能性もあるとした。


自分を信じ、味方を信じられるか。ロッテが勝ち越しを許した8回の守りは、バッテリーの微妙な心理がプレーに表れた。場面は2死満塁。沢村は直球を3球続けて甲斐を追い込んだ。ここで田村はスプリットを選択すると思ったが、さらに続けた直球がボールでカウント2−2に。フルカウントにすれば押し出し四球もあり得るだけに、次のスプリットは甘く入り、遊撃内野安打となった。

シーズン後半のミスが影響した配球だったように思う。ロッテは10月29日のこのカードで9回1死二、三塁から抑えの益田の暴投で2者の生還を許し、逆転サヨナラ負けを喫している。脳裏に痛恨のプレーがよぎったのか、スプリットの選択が後手になった。バッテリーが互いを信じ切れなかった結果、空振り狙いのはずが高さ、コースともに中途半端な球となってしまった。

詰めの甘さは同点に追い付かれた6回にも見られた。1点差に迫られてなお1死一、三塁、牧原の二ゴロで一塁手の井上が捕球ミスして併殺を完成できなかった。井上は一塁がセーフになった場合の三塁走者が気になったのだろう。ただ、一塁のタイミングはアウトで慌てる必要は何もなかった。随所に感じられたロッテ側の焦り。ソフトバンクに1勝のアドバンテージがある4試合制の短期決戦だけに、初戦を何としても勝たないといけないという気持ちが垣間見えた。

ソフトバンクは4回の柳田の一発から流れを引き戻し、最後は競り勝った。中盤以降に粘り、しぶとさが出て打線がつながったのが大きかった。8回のポイントは2死一、二塁からの松田宣の左前打だ。走者を三塁まで進めたことで相手バッテリーにプレッシャーをかけ、配球に狂いを生じさせた。

一方で経験が浅い選手たちの動きは硬かった。守備で送球ミスがあった周東、初回の満塁機で遊ゴロ併殺に倒れた栗原は、独特の緊張感から力を出せていなかった。それでもチームが勝ったのは彼らにとって大きく、シーズン同様にプレーできれば、第2戦で一気に日本シリーズ進出を決める確率は高くなる。

ページトップ

ロッテ・荻野「思い切って打ちにいった」5回適時打で貴重な追加点も…[スポニチ]

ロッテは荻野の貴重な一打も勝利には結びつかなかった。

1点リードの5回1死三塁。2ボール1ストライクから高めのボール気味の直球を振り抜き、左前に適時打を運んだ。

「チャンスだったので思い切って打ちにいった」。一塁ベース上で右手でガッツポーズ。この時点で点差を2点に広げたが、勝利を呼び込むことは出来なかった。

ページトップ

ロッテ、第2戦先発チェン・ウェインに託す!「1球1球集中して、1つずつアウトを」[スポニチ]

負けたら終わり、の第2戦。ロッテはチェン・ウェインが先発マウンドに上がる。

左腕は「シーズンと一緒で自分のやることは変わらない。1球1球集中して、1つずつアウトを積み重ねていければ」と意気込みを口にした。

9月に途中加入。打線の援護がなく4試合で0勝3敗と白星こそないが、防御率2.42と安定した投球を続けている。

ソフトバンク戦も2試合で防御率2.57。初対戦となった10月28日は8回4安打2失点の好投だった。

経験豊富な元メジャー左腕がチームを救う。

ページトップ

鷹キラーのロッテ・美馬、6回途中3失点粘投実らず「僕個人のことは何もない」[スポニチ]

今季5勝1敗の鷹キラーも、ソフトバンクの勢いを止められなかった。

初戦の先発を任されたロッテ・美馬は、2点リードの6回に柳田、グラシアルの連打などで1死二、三塁のピンチを作って降板。直後に拙守もあって同点に追い付かれると、ベンチで天を仰ぎ「僕個人のことは何もありません」と言葉少なに振り返った。

5回1/3を7安打3失点。初回1死満塁を併殺打で切り抜けるなど、5回まで5安打1失点の粘投も実らず。CSではソフトバンクに過去2戦2敗だったが、3度目の正直でも白星とはならなかった。

ページトップ

ロッテ・安田、逆転負けも前を向く「あと3つ勝って千葉に帰る」[スポニチ]

手痛い逆転負けを喫したが、ロッテ・安田は「まだシーズン終わっていないので、あと3つ勝って千葉に戻れるように頑張りたいと思います」と前を向いていた。

ソフトバンクに王手を掛けられたが、初出場となった3年目はCSの第1打席で右翼席へ先制2ランを放った。2回2死一塁から千賀のフォークをはじき返した。

「あれはフォークを打ちにいったものではないし、直球を打つに行ってたまたまひっかかっただけなので、運が良かったなと思う」。

前日の練習後には「あのフォークは打ちようがない。追い込まれたら厳しくなる。直球、カウントを取りに来る球を狙いたい」と話していた。

ページトップ

ロッテ、痛恨失策で流れ手放した…井口監督「ああいうミスが出ると短期決戦では…」[スポニチ]

ロッテは大事な場面でミスが出て逆転負け。ソフトバンクのアドバンテージを含めて2敗と王手をかけられ、崖っぷちに追い込まれた。

2回に安田の2ランで先制するなど序盤は主導権を握り「シーズン中は千賀にだいぶ苦しめられたけど、今日はいい形でいけた」と井口監督。

暗転したのは2点リードの6回だ。1死二、三塁でデスパイネの詰まった打球が二遊間に飛ぶ内野安打。さらに続く牧原の二ゴロで、二塁手・中村奨からの送球を一塁手の井上が落球。その間に三塁走者・グラシアルの生還を許して同点に追い付かれた。

「代わった投手もしっかり打ち取ってくれたけど、そこで野手にミスが出てしまった。ああいうミスが出ると、特に短期決戦では流れが向こうにいってしまう」と井口監督。8回に勝ち越されて痛恨の黒星。

ロッテが「下克上」で日本シリーズに進出するには、残り試合を3連勝するしかなくなった。

ページトップ

ロッテ痛恨の逆転負け、沢村が決勝点許す、日本シリーズ進出へ3連勝しかなくなった[スポニチ]

ロッテが痛すぎる逆転負けを喫した。

2回に安田の右越え2ランで先制。1点差に迫られた5回には、荻野が「打ったのはストレート。チャンスだったので思い切って打ちにいきました。早く追加点が欲しかったので打てて良かった」と話す左前適時打で突き放した。

しかし、6回1死二、三塁の場面で、ここまで1失点と好投した美馬から、2番手の東條にスイッチ。デスパイネの打球は二遊間の弱い当たりだったが、これが遊撃内野安打となり、まず1点を返される。さらに、一、三塁でロッテは3番手の唐川を投入。牧原の当たりは二塁正面の当たりで、二塁手の中村奨は一塁走者のデスパイネにタッチし、一塁へ送球したが、この送球を一塁手の井上が捕球できず。三塁走者のグラシアルの生還を許した。

8回には4番手の沢村が2死満塁から甲斐に遊撃内野安打を許した。守備のミスもあって、流れを手放したロッテ。これで日本シリーズ進出には3連勝しかなくなった。

ページトップ

ロッテ・井上が痛恨の失策、積極的な継投策も同点に追いつかれる[スポニチ]

ロッテが同点に追いつかれた。2点リードの6回の守備。先頭の柳田、続くグラシアルが連続で安打を放ち、栗原の犠打で1死二、三塁の場面だった。

ロッテはここまで1失点と好投した美馬から、2番手の東條にスイッチ。デスパイネの打球は二遊間の弱い当たりだったが、これが遊撃内野安打となり、まず1点を返される。さらに、一、三塁でロッテは3番手の唐川を投入。ここで痛恨のミスが出る。牧原の当たりは二塁正面の当たりで、二塁手の中村奨は一塁走者のデスパイネにタッチし、一塁へ送球したが、この送球を一塁手の井上が捕球できず。三塁走者のグラシアルの生還を許した。

ページトップ

ロッテが先制、7番の安田が2回に先制2ラン、CS初出場初打席で千賀から[スポニチ]

ロッテの安田尚憲内野手が2回に右翼席へ先制2ランを放った。

2死から中村奨が中前打で出塁して迎えた2死一塁の場面。CS初出場の初打席でカウント1ストライクからの2球目、フォークボールを右翼席に運んだ。「何も分かっていないからこそ、ぶつかっていきたい」と話していた高卒3年目が、ファーストスイングででチームに先制点を呼んだ。

このCSはリーグ優勝のソフトバンクが1勝のアドバンテージを持つだけに、ロッテとしては勝ちを積み重ねるしかない。

安田(2回に先制1号2ラン)
「打ったのはフォークボールです。うまくバットに引っかかってくれました。CS最初の打席で緊張もありましたが、打つことができて良かったです。次の打席も頑張ります。」

ページトップ

パ・リーグCSが開幕、初回は両軍とも無得点、コロナ禍で例年と異なる開催方式[スポニチ]

パ・リーグのクライマックスシリーズが開幕した。ソフトバンクは千賀、ロッテは美馬が先発。千賀はロッテ打線を3者凡退に抑える立ち上がり。ソフトバンクは初回、2番の中村晃が右前打で出塁すると、3番の柳田、4番・グラシアルが左前打と3連打して1死満塁としたが、5番の栗原が遊ゴロ併殺で先制機を逸した。

ソフトバンクはリーグ優勝を果たし、1勝のアドバンテージを持つ。開催要項は例年のクライマックスシリーズと異なる。

(1)試合方式
コロナ禍で開幕が遅れた影響でセ・リーグは開催を断念。パは例年の上位3チームによる2ステージ制から、上位2チームの対戦による4試合制に縮小して行う。延長は10回のみで、同点の場合は引き分け。再試合は行わない。引き分けを除いた勝利数が同じ場合、上位球団を勝者とする。
(2)日程
災害などで予備日の18日を使用しても所定試合数を消化できない場合、その時点で勝利数の多い球団が日本シリーズ進出。勝利数が同数の場合は、上位球団を勝者とする。
(3)コールドゲーム
ステージ勝ち上がりが確定した時点でコールド。後攻チームが王手をかけ、延長10回表の先攻チームの攻撃終了時に同点の場合は10回裏は行わない。10回裏の攻撃中に後攻チームが同点に追い付いた場合、その時点でコールドとなる。
(4)選手の出場資格
出場選手登録・抹消の手続きはレギュラーシーズンと同様。ただし出場できるのは10月1日時点でその球団で支配下登録されていた選手。

ページトップ

安田尚憲がCS最年少弾も、アジャがポロリ、沢村拓一が決勝点許し崖っぷち[報知]

一塁ベース付近に転がり落ちたボールにロッテ・ナインが目を疑った。1点リードの6回1死一、三塁。ソフトバンク・牧原の二ゴロを中村奨が捕球し一塁走者にタッチ。併殺完成へ一塁へ送球した直後だった。一塁手・井上がまさかの落球。三塁走者の生還を許す痛恨の同点エラーで流れを失った。

序盤は井口ロッテの理想とする展開だった。両軍無得点の2回2死一塁、安田が千賀のフォークを「真っ直ぐを打ちにいってバットに引っかかったので」と右翼テラス席へと運ぶ、パ・リーグのプレーオフ、CSでは最年少アーチとなる先制2ラン。先制試合は40勝12敗2分けと強さを誇ってきたチームにとってこの上ない展開だった。さらに1点差とされて迎えた5回には荻野の適時打で突き放した。下克上への第一歩を予感させる流れだったが6回のミスで一変した。

中大の後輩・井上の失策にベンチで見守った先発の美馬も思わず天を仰いだ。井口監督も「急いだんでしょうね。でもこういう短期決戦でああいうミスが出ると流れが向こうに行ってしまう」と肩を落とした。8回には5試合連続で無失点だった沢村が決勝点を許した。リーグトップタイ31度の逆転勝ちを誇る終盤の粘り強さも発揮されないまま試合を終えた。

早くも崖っぷち。それでも安田は「まだシーズンが終わった訳じゃない。ここから3つ勝って千葉に戻れるように」と前を向いた。コロナによる主力の離脱などシーズン終盤の苦難を乗り越えたどり着いた舞台。まだ、諦める訳にはいかない。

ページトップ

痛恨の敗戦に井口資仁監督は「ミスが出たら流れが向こうにいってしまう」[報知]

ソフトバンクのエース・千賀から安田の2ランなどで3点を奪うも、終盤に力尽きた。試合後、井口監督は「負けられないので何とか明日(15日)、勝つしかない」と言葉を振り絞った。

井口監督が「野手にミスが出てしまった」と悔やんだのが6回の守備。1点差とされなおも1死一、三塁で牧原のゴロは二塁の中村奨の正面へ。捕球した中村奨は一塁走者のデスパイネにタッチをした後、一塁に送球したが、井上が落球。この隙に三塁走者のグラシアルに本塁生還を許し、同点とされた。

「(井上は)急いでいたのでしょうね。ああいうミスが出たら、こういう短期決戦は流れが向こうにいってしまうので」と指揮官。ミスにつけ込んでくるソフトバンクの底力を思い知らされる敗戦となった。

ページトップ

パCS最年少弾も空砲に終わった安田尚憲は「ここから3つ勝って千葉に戻れるように」[報知]

「7番・三塁」でスタメン出場した21歳の安田は2回2死一塁で右翼テラス席に先制2ラン。パ・リーグのポストシーズン(CS、プレーオフ)では05年の西武・中村、栗山が記録した22歳1月での本塁打を抜いて、最年少となるアーチも勝利には結び付かず「本塁打はたまたまです。バットに引っかかった感じです」と静かに振り返った。

CSは初出場となったが、試合前までは「意外とリラックスしていました」という。第2打席以降は遊ゴロ、二ゴロ、空振り三振で4打数1安打2打点。ソフトバンクに王手をかけられた状況だが「自分のできることをしっかりと元気を出してやるだけです。ここから3つ勝って、千葉に戻れるように頑張りたいです」と若者らしく、力強い言葉を口にした。

ページトップ

沢村拓一が同点の8回に痛恨の勝ち越し点を献上、日本シリーズ進出へ崖っぷち[報知]

ロッテが逆転負けで日本シリーズ進出へ崖っぷちに追い込まれた。

先手を奪ったのはロッテだった。両チーム無得点の2回2死から中村がチーム初安打となる中前安打を放つと、安田が1ストライクから千賀のフォークを仕留めて右翼テラス席へ打球を運び、パ・リーグのポストシーズンでは最年少での本塁打となる2ランを放った。

4回に柳田のソロで1点差に迫られたが、5回に1死三塁から荻野の適時打でリードを再び2点に広げた。

しかし、6回に先発・美馬が柳田、グラシアルに連続安打を浴びるなど1死二、三塁とされた所で2番手・東條に交代。デスパイネのワンポイントで登板した変則右腕だったが、遊撃への適時内野安打で1点を返される。1死一、三塁となり3番手で唐川が登板。牧原を二ゴロに抑えたが、二塁・中村奨が一塁走者・デスパイネをタッチし、一塁へ送球して併殺が完成と思われたが、一塁・井上の捕球ミスで三塁走者・グラシアルの生還を許してしまった。

さらに8回から登板した沢村が先頭打者のグラシアルに四球を許し、2死二塁から牧原に四球、松田宣に左前安打を浴びて満塁とされると、最後は甲斐に勝ち越し適時内野安打を許してしまった。

今季のCSは新型コロナウイルスの影響で第1Sがなく、レギュラーシーズン1、2位による4試合制(3戦先勝制=1位にアドバンテージ1勝)。この日の勝利でソフトバンクが2勝(1勝のアドバンテージ)となり、15日の試合で勝利すれば日本シリーズ進出が決まる。

ページトップ

痛恨の失策で6回に追いつかれる、先発・美馬学は6回途中3失点で降板[報知]

ロッテの美馬学投手(34)が6回途中7安打3失点で降板した。

初回1死満塁で栗原を併殺打に仕留めてピンチを切り抜けると、3回まで無失点と好投。4回に柳田にソロを浴びたが、5回無死一、二塁も無失点に抑えた。

しかし、6回に柳田、グラシアルに連続安打を浴びるなど1死二、三塁とされた所で2番手・東條に交代した。

デスパイネのワンポイントで登板した変則右腕の東條だったが、遊撃への適時内野安打で1点を返される。1死一、三塁となり3番手で唐川が登板。牧原を二ゴロに抑えたが、二塁・中村奨が一塁走者・デスパイネをタッチし、一塁へ送球して併殺が完成と思われたが、一塁・井上の捕球ミスで三塁走者・グラシアルの生還を許してしまった。

ページトップ

荻野貴司が千賀から適時打、リードを再び2点に広げる[報知]

ロッテの荻野貴司外野手(35)が適時打を放った。

柳田のソロで2−1の1点差に迫られた直後の5回、先頭打者の田村が二塁打で出塁すると、1死三塁から荻野が千賀の高めの直球を振り抜き、左前適時打を放った。「チャンスだったので思い切って打ちにいきました。早く追加点が欲しかったので打てて良かったです」と振り返った。

2回に安田の2ランで先取点を奪って以降、3回以降毎回先頭打者が安打で出塁していたが、5回に貴重な追加点が生まれた。

ページトップ

安田尚憲がパ最年少CS弾、千賀のフォークを仕留めて先制2ラン[報知]

ロッテの安田尚憲内野手(21)が千賀から先制2ランを放った。

2回2死から中村がチーム初安打となる中前安打を放つと、安田が1ストライクから高めに浮いたフォークを仕留めて右翼テラス席へ打球を運んだ。安田は「うまくバットに引っかかってくれました。CS最初の打席で緊張もありましたが、打つことができて良かったです。次の打席も頑張ります」とコメントした。

パ・リーグのポストシーズン(CS、プレーオフ)では05年の西武・中村、栗山が記録した22歳1月での本塁打を抜いて、最年少での本塁打となった。

ページトップ

ロッテ崖っぷち、井上痛恨ポロリ…井口監督「短期決戦では流れがいってしまう」[デイリー]

痛恨の逆転負けだ。守備にほころびが出て接戦を落とし、井口監督は「野手のミスが出てしまった。守り勝てなかった」と厳しい表情を浮かべた。

落とし穴は6回だった。3−2と1点差に迫られ、なおも1死一、三塁。唐川は牧原を二ゴロに打ち取り、二塁手・中村奨が一走・デスパイネをタッチアウトにし、一塁に送球。しかし、一塁手・井上がまさかの落球。三走・グラシアルに本塁突入され、同点に追いつかれた。

指揮官は「(井上は)急いだんでしょうね。ああいうミスが出たら、特に短期決戦では流れが向こうにいってしまう」と嘆いた。難攻不落の千賀から3点を奪ったが、流れを相手に引き渡した。8回に登板した5番手の沢村が勝ち越し点を許し、トドメを刺された。

ソフトバンクに1勝のアドバンテージがあり、王手をかけられた。「負けられない。何とか、明日勝ちたい」。“下克上日本一”を果たした10年以来の日本シリーズ進出へ、早々と崖っぷちに立たされた。

ページトップ

ロッテ・井口監督「ミスが出たら短期決戦は…」痛恨の逆転負けに渋面[デイリー]

逆転負けを喫したロッテ・井口監督が、守備のミスに渋面を作った。

3−1の6回、1点をかえされなお1死一、三塁の場面。牧原の打球を処理した二塁・中村奨は一走・デスパイネにタッチして一塁へ送球したが、一塁・井上がまさかの落球。その間に三走・グラシアルの生還を許した。痛恨の失策に指揮官は「(井上は)急いだんでしょうね。ああいうミスが出たら、特に短期決戦では流れが向こうにいってしまう」と指摘した。

ソフトバンク先発の千賀から奪った中盤までの3得点を勝利につなげられず、相手に王手をかけられてしまった。絶対に負けられない次戦へ向け「何とか明日勝ちたい。引き締めて頑張ります」と前を向いた。

ページトップ

ロッテ・沢村が勝ち越し点を献上、159キロ計測も2四球が絡む[デイリー]

ロッテ・沢村拓一投手が同点の8回から登板。負けられない一戦で、勝ち越し点を献上した。

先頭グラシアルに3−1から159キロの直球を見極められ、四球で出塁を許した。犠打で1死二塁。デスパイネは157キロの速球で押し込み中飛に仕留めた。だが、牧原には四球、松田宣には左前打で2死満塁。甲斐はフォークでボテボテのゴロに打ち取ったが、遊撃内野安打となり、三走の生還を許した。

今季はシーズン途中に巨人からトレードで加入。セットアッパーに定着し、CS進出に大きく貢献した。

ページトップ

ロッテ、痛恨ミスでリード吐き出す、力投の美馬は天を仰ぐ…[デイリー]

ロッテが痛いミスで追いつかれた。

ソフトバンクが6回、柳田、グラシアルの連打で無死一、二塁のチャンスを作った。5番・栗原が送りバントを成功させて1死二、三塁としたところで、打ちあぐねていたロッテ先発の美馬をマウンドから引きずり下ろした。

打席はデスパイネ。2番手の東條の初球を叩いた打球は二遊間への詰まったゴロだったが、これが遊撃タイムリー安打となり1点差とした。

なおも1死一、三塁でロッテは3番手の唐川にスイッチ。ここで7番・牧原が放った二ゴロが相手のミスを誘った。ロッテ二塁手の中村奨は一塁走者をタッチアウトにして、一塁へ送球した。タイミングは併殺打完成だったが、これを一塁手の井上がまさかの落球。それを見た三塁走者のグラシアルが猛然と本塁へ突っ込み、最後はヘッドスライディングを決めて同点の生還とした。

盛り上がったソフトバンクベンチとは対照的に、三塁側のロッテベンチで先発した美馬が無念の表情で天を仰いでいた。

ページトップ

ロッテ・安田が先制2ラン!「当たって砕けろ」千賀のフォークを振り抜く[デイリー]

レギュラーシーズン2位からの下克上を狙うロッテが、安田の一発で先制に成功した。

「7番・三塁」で先発出場し、2回2死一塁で迎えた第1打席。ソフトバンク先発・千賀が2球目に投じたフォークを右翼ホームランテラス席へ運んだ。「当たって砕けろじゃないが、ぶつかっていきたい」と意気込んで臨んだ初めての大舞台。その最初の打席で意味あるアーチを描き「うまくバットに引っかかってくれました。CS最初の打席で緊張もありましたが、打つことができて良かったです」と笑顔も弾んだ。

ページトップ

「あれはボーンヘッド」、CS初戦の勝負の流れを明け渡したロッテ井上の痛いミス[Full-Count]

14日にPayPayドームで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」第1戦は、ソフトバンクが4−3でロッテに競り勝ち、4年連続日本シリーズ出場に王手をかけた。この試合の流れを決めたのは、ロッテ・井上晴哉内野手の痛恨の失策だった。かつてヤクルトの外野手として鳴らし、昨年までソフトバンクのコーチを5年間務めた飯田哲也氏は「やってはいけないミス。ボーンヘッドとしか言いようがない」と指摘した。

◇併殺でピンチ脱出のはずが、まさかの暗転で同点に

14日にPayPayドームで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」第1戦は、ソフトバンクが4−3でロッテに競り勝ち、4年連続日本シリーズ出場に王手をかけた。この試合の流れを決めたのは、ロッテ・井上晴哉内野手の痛恨の失策だった。かつてヤクルトの外野手として鳴らし、昨年までソフトバンクのコーチを5年間務めた飯田哲也氏は「やってはいけないミス。ボーンヘッドとしか言いようがない」と指摘した。

ロッテは2回に安田の2ランが飛び出し先制。1点差に詰め寄られて迎えた5回の攻撃でも、先頭の田村が一塁線を抜く二塁打を放ち、続く藤岡がきっちり初球に送りバントを決めた。こうして迎えた1死三塁で、荻野が前進守備の三遊間を破る適時打。ロッテの真骨頂ともいえる、小技を駆使して泥臭く走者を進めていく野球で貴重な中押し点を奪った。

ところが、3−1と2点リードして迎えた6回の守備で、暗転する。デスパイネの適時内野安打で1点差とされ、なおも1死一、三塁。ここで牧原が放った打球は、前進守備の二塁手・中村奨へのゴロ。中村奨は一塁走者・デスパイネにタッチし、間髪入れずに一塁へ送球した。タイミングはアウト。一塁手の井上は“併殺だ!”とばかりにミットをはめた左手を高く掲げたが、ボールはその中には入っていなかった。一塁ベース付近にこぼれ落ちていたのだ。思わぬ捕球ミスで、この間に三塁走者のグラシアルがヘッドスライディングで同点のホームを奪った。

「井上とすれば、中村奨がタッチした後、目の前まで来ていたので、送球を受けるにあたって距離感をつかみにくかったのかもしれない。それでも、プロの一塁手として、きっちり捕球しなければならないプレーではあった」と飯田氏は見た。

実は、この一連のプレーの中で、ソフトバンク側もミスを犯していた。飯田氏は「あの場面で、ロッテ側は前進守備を敷いていたので、遊撃手の藤岡が二塁のベースカバーに入るのには時間がかかる。中村奨は、二塁へ送球していたら併殺を取れないので、タッチに行くのは当然。ここでデスパイネは本来、一塁方向へ逃げるなどして時間を稼がなければいけないのですが、立ちすくんでタッチを待つ格好になってしまっていた」と言う。併殺が成立していたら、責められていたのはデスパイネだったのかもしれない。

最終的に試合を決めたのは、8回の甲斐の適時内野安打だったが、レギュラーシーズン1位で1勝のアドバンテージがあり、引き分けが勝利とほぼ同等の価値を持つソフトバンクが追いついた時点で、一気に流れを引き寄せたといえる。緊迫感いっぱいの短期決戦だが、どこに落とし穴が待っているか分からない。

ページトップ

鷹ベンチはロッテ美馬の交代を「願っていた?」、前コーチが分析する勝負を分けた継投[Full-Count]

◇昨季までホークスでコーチを務めていた飯田哲也氏が分析

14日、ソフトバンクは本拠地PayPayドームで行われたロッテとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」第1戦を4-3で逆転勝利。4年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。昨季までソフトバンクでコーチを務め、ヤクルトなどで活躍した飯田哲也氏は勝負のポイントは6回のロッテの継投にあったと分析した。

ソフトバンクは2点リードされた6回。ロッテ先発の美馬を攻め、先頭の柳田、続くグラシアルが連続で安打を放った。栗原の犠打で1死二、三塁となったところでロッテ・井口監督はここまで1失点と好投した美馬から、2番手の東條に交代を告げた。美馬と同じ右投手の東條は続くデスパイネに遊撃内野安打を浴び、1点を返された。

飯田氏は「あくまでも結果論ですが…」と前置きした上で、ここの継投に勝負の分岐点があったと見る。

「シーズンを通して選手たちを見てきた井口監督ら首脳陣が選んだ最善策ですから、継投ミスとは言えないと思います。ここは打ったデスパイネを褒めるべきだと思います」。

では、ここがどうして分岐点なのか。ソフトバンク側の心理的な変化があったという。もしも元コーチの自分がホークスベンチにいたら、美馬の交代を願っていたと思えるからだった。

「今季、美馬投手はソフトバンクに対して5勝1敗。ホークス打線は苦手意識がありました。それまでも再三、チャンスを作りながら、攻めきれなかった。丁寧に投げ、粘り強かった。なので、美馬投手が投げ続けていた方が、ベンチとしては嫌だったと思います」。

交代した瞬間に、ソフトバンク側の空気感が変わり、最初にデスパイネが打って、勢いに変えた。さらに、一、三塁でロッテは3番手の唐川へ。続く、牧原の当たりは二塁正面の打球だったが、二塁手の中村奨は一塁走者のデスパイネにタッチして一塁へ送球も、一塁手の井上が捕球できず。三塁走者のグラシアルの生還を許した。

ロッテがとった最善策。デスパイネの打球方向が少し守備位置よりだったら、無失点で切り抜けられたかもしれない。澤村、益田へ余裕を持って、バトンを渡すことができたかもしれない。ただ、結果的にこの1つの交代が、劣勢だったホークスに勢いを与え、追い詰められていた相手のミスを引き出したのは間違いない。

ページトップ