わたしはかもめ2020年鴎の便り(11月)

便

11月24日

ソフト選手は何をすべきか分かっている/沢村観戦記[ニッカン]

今季途中に巨人からロッテにトレード移籍した沢村拓一投手(32)が、日刊スポーツに観戦記を寄せた。「SMBC日本シリーズ2020」第3戦をペイペイドームのネット裏で生観戦。11年から9年半巨人でプレーした経験に加え、今季はロッテで22試合登板して、ソフトバンク打線とも対戦。セ・リーグ、パ・リーグの野球を知る現役投手の視点で、特別なシリーズへの思いを寄せた。


日刊スポーツで「観戦記」の機会をもらい、記者席から試合を見させていただいた。9月まで在籍した巨人、ロッテに移籍後、対戦したソフトバンク。感じたことや思ったことを記す前に、トレード後、直接お会いできなかった原監督にごあいさつをと思い、昨夜、チーム宿舎に伺った。監督は「おう。ひろかず。どうしたんだ」と笑顔で迎えてくれた。「日刊スポーツの企画で試合を見ます」と答えると、「外から野球を見るのはいい機会だよ」と言われた。

僕が対戦したソフトバンクの印象は、選手個々が何をすべきか分かっていることだった。この試合に例えるなら、2点リードの7回1死一、二塁、中村晃選手のバッティングがそうだった。アウトになっても、何が何でも一、三塁もしくは二、三塁になるように引っ張れるボールを待ってるように感じた。それが相手をジワジワと苦しめ、結果的にバッテリーミスやエラーでの失点につながることがある。ソフトバンクは個の力の延長線上に組織としての戦いがあり、勝ち方を知っているように感じた。

対ソフトバンクで僕が意識したのは「ここに投げなくちゃいけない」ではなくて、「ここで何をしたらダメか」を1番に考えた。仮に走者を出しても、ゼロに抑えればいいんだと。四隅に投げるコントロールはないけど、多少コントロールを間違えても力で抑えられる自信はあったので、どんどんゾーン内で勝負した。セ・リーグではボール先行のカウントになることが多く、打者も見てくることが多かったけど、パ・リーグは2ボールからでも振ってくる。勝負が楽しいし、臆せずに攻めた。

巨人時代はストライクゾーンを4分割で考えていたけど、ロッテの時は内外角の2分割に変えた。ケース、状況、場面を考えながら「自分を許す」ようにもした。極端に言えば、左打者が進塁打を狙ってくるケースで、外に2球ボールになったとしても、進塁打を打たれないようにしてるからOKだと。「どうしよう」じゃなく、許すことも大事だなと思った。自然と自分を苦しめてたことに気付けたのも大きかった。

初めて記者席からグラウンドを見て、湧き上がったのは悔しさだった。9日前、ソフトバンクに敗れ、今シーズンが終了した。選手としてはこの場に立ちたかったし、純粋に両チームの選手をうらやましくも思った。正直、ジャイアンツと戦いたかった。

試合開始からヒーローインタビューまで記者席から見させてもらったが、あらためて感じたのは9年半ともに戦った仲間、原監督、コーチ、スタッフ、皆さんへの感謝の気持ちだった。野球人として、グラウンドに立てることがいかに幸せかを感じたし、野球の魅力、面白さ、難しさ、色んなことを感じた2時間58分だった。

沢村拓一(さわむら・ひろかず)
1988年(昭63)4月3日、栃木県栃木市生まれ。佐野日大から中大を経て、10年ドラフト1位で巨人入団。1年目の11年に新人王。15年に配置転換されると、守護神として2年連続35セーブ以上を記録し16年には最多セーブ。今年9月に香月一也とのトレードでロッテ移籍。通算352試合、48勝52敗75セーブ、防御率2.77。13年WBC、15年プレミア12日本代表。184センチ、102キロ。右投げ右打ち。

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井口監督、来季は白紙からの競争「1回ゼロにして」[ニッカン]

ロッテ井口資仁監督が来季のチーム構想について「基本的には1回ゼロにして考える」と白紙からの競争を描いた。

各自が担当コーチから伝えられた課題をクリアすべく秋季練習に臨んでいる。「ここから外国人の補強もあったりすると思うので、ポジションの兼ね合いも変わってくる。終盤に安田や藤原がいい働きをしてくれたんで、選択肢が増えた」と幅広くベストオーダーを探る。

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ロッテ井口監督「球団から報告ない」沢村残留願う[ニッカン]

ロッテ井口資仁監督が、海外FA権行使を検討している沢村にあらためて残留を願った。

23日に自主練習でZOZOマリンを訪れた右腕と顔を合わせたが、FAについては「何も聞いてません。球団からも報告はない」という。監督自身も大リーグでプレーした経験を持つだけに「色んないいチョイスをすればいい。残って欲しい思いは強いですけど、彼が決断すること。球団としっかり話し合って決めて欲しい」と話した。

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ロッテ4位河村説人、日本ハム戦で故郷に勇姿届ける[ニッカン]

ロッテと契約合意した身長192センチの星槎道都大・河村はトッポを手に笑顔(球団提供)ロッテと契約合意したドラフト4位の星槎道都大・河村(中央)。左は永野スカウト部長、右は柳沼担当スカウト(球団提供)ロッテと契約を結び、Zoom会見に臨むドラフト4位の星槎道都大・河村(球団提供)

力投で故郷に錦を飾る。ロッテのドラフト4位、星槎道都大・河村説人投手(23)が24日、北広島市内の同大で契約金4500万円、年俸800万円で契約した。

リリーフなら即戦力、192センチの長身と速球を生かした先発右腕としても期待される。「日ハム戦で投げられたらテレビにも映る。色んな人に見てもらえるような成績を残していきたい」と勇姿を届けたい。

ロッテには昨年、北翔大出身左腕の本前が育成で入団している。学内でも話題にのぼり、試合結果もチェックしているという。「同じ札6(札幌6大学リーグ)でやってきた仲間。同い年の北海道コンビで頑張っていけたら嬉しいです」。将来的に右と左、道産子ローテが投手陣を支える可能性を秘める。

角度ある直球とフォークは、ZOZOマリンの浜風で有利に働く。札幌ドームも今秋リーグ戦で17奪三振完封を演じた縁起の良い場所だ。「ボールパークも北広島にできる。そこでもいち早く投げられたら」。ホームとビジター、特性を味方に付けて持てる力を発揮する。(金額は推定)

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ロッテ、星槎道都大・河村説人と合意「角度のある球が武器」[サンスポ]

ロッテがドラフト4位で指名した星槎道都大の河村説人投手(23)=192センチ、87キロ、右投げ右打ち=の入団が24日、決まった。契約金4500万円、年俸800万円で合意した。オンライン取材に応じ「角度のある球が武器。ロッテは若い選手が多いので、そこに自分も加わっていきたい」と抱負を語った。(金額は推定)

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ロッテ・井口監督、FA沢村の米大リーグ挑戦は「彼が決断すること」[サンスポ]

ロッテの井口資仁監督は24日、海外フリーエージェント(FA)権を今季取得し、米大リーグに挑戦するか注目される沢村拓一投手に「(本人から)何も聞いていないし、球団からもまだ報告はない」と述べた。日本シリーズ終了翌日から土、日曜日と祝日を除く7日以内に在籍球団に意思を伝えればFA権を行使できる。

前日23日にZOZOマリンスタジアムで調整した沢村と言葉は交わしたが、挨拶程度だったという。「我々は残って欲しいと思うが、彼が決断すること。いいチョイスをすればいい」と話した。

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ロッテ・井口監督、沢村の去就について「球団とよく話し合って、いいチョイスを」[スポニチ]

海外FA権を行使してメジャー挑戦するかが注目されるロッテの沢村について、ZOZOマリンで秋季練習を指揮する井口監督が「(本人から)何も聞いていないし、球団からもまだ報告はない」と明かした。

前日、沢村がトレーニングのため球場を訪問した際に声も掛けたが、去就に関する話は出なかった。大リーグでのプレー経験もある指揮官は「残って欲しいが、球団とよく話し合って、いいチョイスをすればいい」と話した。

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ロッテ・ドラ4河村、北海道凱旋登板誓う、むかわ町出身初のプロ野球選手[スポニチ]

ロッテのドラフト4位指名、星槎道都大・河村が北海道北広島市内の同大で交渉し、契約金4500万円、年俸800万円で契約した。

一昨年の北海道胆振東部地震で大きな被害を受けたむかわ町出身の初めてのプロ野球選手。1メートル92の長身右腕は「震災で暗いニュースばかりだったので、自分の活躍がいいニュースになればいい。北海道で投げる機会を楽しみに頑張りたい」と力を込めた。

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ロッテ・井口監督、沢村メジャー挑戦「まだ何も聞いていない」[スポニチ]

海外FA権を行使して、メジャー挑戦の可能性が注目されているロッテ・沢村の去就について、井口監督は「(本人から)何も聞いてないし、球団からもまだ何も聞いていない」と説明した。

24日、秋季練習が行われているZOZOマリンで取材対応。前日に練習メンバーから外れている沢村が球場を訪問した際に「おっ、走りに来たのか!」と声を掛けたことも明かし、現時点で球団と剛腕セットアッパーの交渉で具体的な結論には達していない模様だ。

その上で、メジャーでプレーした経験を持つ井口監督は「いいチョイスをすればいい。残って欲しいという思いは強いが、球団とよく話し合って検討して欲しい」と沢村自身の意向を尊重する方針だ。

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ドラ4河村説人、札幌Dで日本ハム1位の伊藤と道産子対決だ[報知]

ロッテからドラフト4位指名を受けた星槎道都大・河村説人(ときと)投手(23)が24日、北広島市内の同大で仮契約を結んだ。契約金4500万円、年俸800万円(金額は推定)。オンラインで取材に応じた192センチの道産子右腕は「プロ野球選手になるという自覚が出てきました」と身を引き締めた。

地元で雄姿を見せる。日本ハムの本拠地、札幌Dは同じパ・リーグで登板チャンスは多い。4年秋のリーグ戦では同球場で連盟記録2位となる17奪三振をマークしており「硬いマウンドで有名だが自分は投げやすい」と好印象を話す。

球団は適性を見極めていくが永野プロ・アマスカウト部長は「中継ぎなら来年から投げられる力はもってます」と評価。日本ハムは苫小牧駒大・伊藤大海投手(23)を1位指名しており、河村は「これまでと同じように投げ合えたら」。同世代の道産子対決がすぐに実現するかもしれない。

むかわ町で生まれ育ち、同町初のプロ野球選手となる。18年に発生した胆振東部地震からの復興を目指す故郷に「暗いニュースが多いので自分が活躍して良いニュースになれば」。地元への思いを胸に秘めてプロのマウンドに上がる。

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ロッテ・井口監督、海外FA沢村へ残留熱望も本人の意思を尊重「いいチョイスを」[デイリー]

ロッテ・井口資仁監督(45)が24日、海外FA権を保有している沢村拓一投手(32)の残留を改めて熱望した。「残って欲しいという思いは強い。彼が決断すること。球団としっかり話し合って欲しい」と語った。

沢村は今季途中にトレードで巨人から移籍し、勝利の方程式の一角としてチームを支えた。今オフ、海外FA権を行使することが明らかになった右腕は、メジャー挑戦を目指す構えだ。大リーグでプレー経験がある指揮官は「いいチョイスをすればいい」と本人の意思を尊重する考えも示した。

沢村の海外FA権行使については「(本人から)何も聞いていません。球団からも、そういう報告は何もない」と説明した。

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ロッテ・井口監督、FA沢村へ残留熱望「我々としては残って欲しい」[デイリー]

ロッテ・井口資仁監督(45)が24日、海外FA権を保有している沢村拓一投手(32)について残留を改めて熱望した。

今季、セットアッパーを担った右腕が今オフ、海外FA権を行使することが明らかになり、メジャー移籍に向けて動き出すことは決定的な状況だ。

指揮官は「我々は残って欲しいという思いは強いです。彼が決断すること。球団としっかり話し合って、色々やって欲しい」と語った。自身も大リーグ球団に移籍した経験があり「色んな、いいチョイスをすればいいと思う」と持論を展開し、沢村の意向を尊重する考えも示した。

23日にZOZOマリンで調整をした沢村と会話をし「『お〜走りに来たのか』という話はしました」と井口監督。沢村からFA権を行使するという話が、あったかどうかについては「何も聞いてません。球団からもそういう報告は何もない」と説明した。

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“ロッテの鳥谷敬”が全うした阪神時代とは異なる役割とは[デイリー]

昨季限りで阪神を退団し、今年の3月にロッテに入団した鳥谷敬内野手。春季キャンプに参加しないという異例の形で開幕を迎えることになった。

今季のスタメン出場は5度。42試合に出場して打率.139だった。それでも主に代打や代走、守備固めなどの役割をこなした。レジェンドがベンチスタートの際、試合のイニング間に外野手とのキャッチボールも率先してこなした。

若手らに積極的にアドバイスを送り、同僚に尊敬され、ロッテを盛り上げた。4年ぶりにCSに進出した球団を支えたことは間違いない。CSでは出場機会がなかった。15日のCS敗退後、今年を振り返り、心境を明かした。

一点をジッと見つめ「自分の役割というか、できることは全力でやりましたし。自分としてはベストは尽くしました」と語った。そして「個人的な成績としては、満足する1年ではなかったですけど」と正直な思いを吐露。「何とかチームも2位になってクライマックスでチャレンジするところまでは、いった」と振り返った。

阪神時代は不動の遊撃のレギュラーを託され、チームの中心選手として期待され、特大のプレッシャーもあっただろう。ロッテではチーム、選手達を支える縁の下の力持ち役に徹した。リーグも違えば、置かれた立場も変わった。

「環境は全然違いますし。プレッシャーのかかり方が、ないというよりは、違うプレッシャーがある中でやっていた」。虎の歴史を彩ったレジェンド。新天地のファンや周囲の期待をひしひしと感じ、それをモチベーションにしてきたのだろう。ベテランにとっての今年は、特別なシーズンになったかもしれない、と感じた。

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[千葉魂]安田、来季も4番へ飛躍期す、村上からフォームのヒント[千葉日報]

21歳の若者にとっての濃厚なシーズンが終了した。喜びもあったが、記憶に残っているのは悔しかった日々。だからシーズンが終了した時、最初に口から出た言葉は「力不足です」という悔恨の想いだった。113試合に出場して打率2割2分1厘、6本塁打、54打点。安田尚憲内野手がプロ3年目に残した成績だ。

「今年は4番を打たせてもらう事が多かった。こんな成績で起用してもらった。来年はこの経験を生かさないといけない」。

安田は2020年のマリーンズで誰よりも4番を打った。今季27試合目となる7月21日のライオンズ戦(メットライフドーム)で初めて4番に座ると以降86試合連続で4番を打ち続けた。打ってヒーローになる時もあった。ただ打てない時が多かった。最初は何も考えずにガムシャラに打っていた打順だったが途中から重みを背負った。4番の重圧を感じるようになった。4番がチャンスで打てずに負ける怖さを知った。

「正直、苦しかったです。打てなくても次の日になれば試合がある。打席が回ってくる。苦しかったけど、こんな状態でも出させてもらった事にはすごく感謝の気持ちがある。ずっと我慢して使ってもらった。来年はその期待に絶対に応えたいと思っているし、そうではないと今年の意味がなくなる」と安田は長かったシーズンを振り返り来年を見据えた。

10月31日のイーグルス戦(ZOZOマリンスタジアム)で4番を外れ7番で起用された。それまでの5試合で19打数3安打の8三振。チャンスで見逃し三振を喫するなど消極的な打撃が目立つようになっていた。自分の打撃スタイルを見失っているように立ち振る舞う若者の姿にこれまで将来を見据えて我慢の起用を続けてきた井口資仁監督ら首脳陣が動いた。打順を変えると全体練習前に特打を行う事を提案した。本拠地ZOZOマリンスタジアムで試合が続く6日間。もう1度、スイングと見つめ合う時間をつくった。安田自身も、もがいた。様々な強打者の映像を見てヒントを探した。自分との違いは何か。ある打者の打撃映像が目に留まった。スワローズの村上宗隆内野手。今季28本塁打を放った安田と同じ年のライバルからヒントを得た。

「肩が開く感じと足の上げ方。同じ年ですけど、いいバッターであるのは間違いない。すごい選手のいい部分を参考にするのは当然の事だと思う」。

自分と向き合い同世代のライバルからヒントを得た安田は少しずつ状態を上げていく。シーズン最終戦となった11月9日のファイターズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で再び4番に座ると3打数1安打1打点。そして迎えた福岡でのクライマックスシリーズでは初戦に球界を代表する投手といわれるホークスの千賀滉大投手から先制2ランを右翼スタンドに運ぶと2試合目でも先制の2点適時打を放つなど3安打2打点の活躍。大舞台で成長をした姿を見せた。

「オフの期間にもう1度、しっかりと自分と向き合って、これだというフォームをつくりだします。そして来年、4番に自分の力で戻ってきたいと思います」。

背番号「5」の2021年は始まっている。井口監督も「最低でも20本。そして3割打てる選手」と期待を寄せる。4番という重責を21歳で担いたくさんの挫折を味わい重圧と戦い向き合った1年は終わった。満足いく結果は残せなかったが何かをつかんだ1年でもあった。それを生かせるかどうかは自分次第。安田にとって真価が問われる21年が始まる。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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