わたしはかもめ2020年鴎の便り(12月)

便

12月6日

ロッテ石川のラブコールが地元魚津サウナを熱くした[ニッカン]

来季もロッテ残留…ファンに朗報を届けた石川歩投手(32)にも、この上ない朗報が舞い込んだ。球団SNSのQ&A企画でラブコールを送った地元富山・魚津市の温浴施設「辻わくわくランド」が、石川のためにサウナ室温の設定を5度も上げたことが明らかになった。水風呂との温度差は、実に約90度に。球界きっての“サウナー”が愛する聖地の強化が、来季優勝への後押しになる…かも?


ゴエモンこと石川の一言が、ふるさと魚津を熱くした。5月、球団SNS企画で「富山のおすすめスポットはどこですか?」との質問に即答した。

「辻わくわくランドですね。スーパー銭湯です」。

ファンには「???」の変化球も、本人は至ってド直球。球界きってのサウナーだ。フィンランド式に魅せられた名古屋の名店「ウェルビー栄」、水風呂の質にとりこになった静岡の殿堂「サウナしきじ」とともに、自身ベスト3に選出。理由を「富山では少ないんですが、サウナの後に休憩するスペースがある。整いますよ」と語った。

愛には愛を。当時のネット記事を見た同店の総責任者・阿川直樹さん(50)がすぐに人知れず動いた。95度だったサウナの基本室温を100度に改造した。維持費は少し増えるが、それでも上げた。「シーズンオフに魚津に帰っていらしたときに、喜んでいただければと思いまして」。

この5度が大きい。サウナの肝の1つが水風呂との温度差とされる。特に石川は「水の質ですよね。塩素くさい店もたまにある」とこだわる。同店の水風呂はベストの13度。立山連峰からの伏流水をくみとって掛け流す豪華さだ。ヒノキが香るサウナは時に103度まで上昇。温度差は最大90度に広がった。石川には「心地よい湿度を」というこだわりもあり、さらなる進化もあるかもしれない。

オフも長いヒゲを伸ばしっぱなしにする予定だ。郷土でゴエモンサウナを楽しみながら、野球人生を思うか。メジャーの夢も抱きつつ、来季も40キロに近い球速差でパの猛者を手玉に取る。3年連続開幕投手の可能性もある。サウナ愛を語りながら問われると「投げろと言われれば投げますけど…」と声色にやや緩急をつけた。

◇プロ野球選手とサウナ

愛好者は多い。心身の体調管理に利用するケースが多く、遠征先のリラックス法として午前中にルーティン化している選手も。大型サウナに飾られているサインをよく見ると、同じ面々が並んでいる場合に出くわすことも。札幌「ニューリフレ」、仙台「キュア国分町」、大阪「ニュージャパン」「阪神サウナ」、兵庫「神戸サウナ」、広島「ニュージャパンEX」、福岡「ウェルビー」、宮崎「第一ホテル」などが王道。体力がある上に発汗にも慣れており、サウナ→水風呂のセットを一般より多くこなす傾向がある。「水風呂は15度以下、深め」「100度以上」「乾きすぎはNG」など、それぞれのこだわりがある。

ページトップ

ロッテ戦力外大谷、トライアウト受けずオファー待つ[ニッカン]

ロッテを戦力外となった大谷智久投手(35)が6日、現役続行の意欲を示した。

7日に行われるプロ野球12球団合同トライアウトは受けずに、オファーを待つことにした。「受けることも考えましたが、シーズン通して2軍で投げられました。そこを見ていただいていると思い、毎日、できることをやっていこうと判断しました。(オファーを)1週間ほど、待とうと思います」と話した。

球団の好意で、この日まで1日2時間、浦和の2軍施設を使用できた。ブルペンには1日おきに入った。「体は、むちゃくちゃ元気です。今日も投げて、いい形で仕上げられました。ダメなら、年齢も年齢。しょうがない。悔いなく、1日1日を大事に生きてきましたので」と真摯に思いを語った。

11年目の今季は1軍登板はなかったが、2軍で24試合に投げ、1勝3敗1セーブ、防御率2.38と安定。主に右の中継ぎとして、1軍通算340試合登板の経験値を誇る。

ページトップ

[プロ野球番記者コラム]ロッテ中森俊介の故郷・丹波篠山市へ行ってみた[ニッカン]

新大阪駅で買った弁当には、サービスで豚汁がついていた。住宅地だった車窓はいつしか山間部に。特急こうのとりに1時間近く揺られ、眠くなったころに「篠山口〜」のアナウンス。東京駅を出て4時間後だった。

兵庫・丹波篠山市。「たんばささやま」と読む。ロッテのドラフト2位、中森俊介投手(18=明石商)の故郷だ。訪れた11月26日は、夕方に神戸市内で契約会見が予定されていた。本人に会う前に、ルーツを感じたくなった。

駅から市街地は少し遠い。自転車を借りる。受付のおっちゃんが優しい。「この道はね、歩道が狭いんですよ。危ないからここを曲がって…あ〜違った、こっちこっち」。切れ端に鉛筆で地図を書き、懇切丁寧に説明してくれる。これぞ、生きた情報。宝の地図を手に入れた気分になる。

田園を爽快に走る。サドルが私の座高にピッタリ。こんなに神対応のレンタサイクルも珍しい。小雨でもテンションが上がる。信号待ちで、露店のおばちゃんから「こんにちは」。柿を売っていた。柿に栗に黒豆に。森も色とりどり。秋が似合う町だと感じる。

30分ほど走り、中心地の二階町通りに着いた。昭和風情の商店街。コロナ禍ながら適度なにぎわいがある。目当ての駄菓子店に着いた。この町の子供の話を、あわよくば“中森少年”の思い出を聞いてみたかった。残念ながら休業日。せっかく来たから、市役所で広報誌をもらっていこう。中森投手が表紙を飾っているのは知っていた。

名物の黒豆ソフトを満喫してから市役所に入ると、ドラフト指名を祝う横断幕がどーんと目に入った。ベンチで年配の方々が弁当を食べて交流しているのも、なんかほのぼの。「広報の部署はどちらですか?」。受付のお姉さんが忙しそうな作業を中断し、とても丁寧に案内してくれた。

あわよくば市長の思いを聞いてみたい−。総務課を訪れると、アポなしで訪れた私をすぐに秘書課に取り次いでくれた。お役所仕事なんて言葉とは無縁の、スピード感とぬくもり。「ごめんなさい、今日は市長はこのあともアポイントが入っておりまして」。そうですよね。今度チャンスがあれば電話取材を、と名刺を置いて市役所を出た。

さぁ神戸へ。駅へと15分走ると、見知らぬ電話番号から着信が。「実は今、市長が戻られまして、30分後でしたら少しお時間をとれるそうです。いかがですか?」。まさかいきなり行って、いきなり会っていただけるとは。酒井市長に、中森投手への期待をたっぷり聞くことができた。

電車の本数は多くない。予定より1本遅れても、契約会見にぎりぎり間に合うかな−。すると職員の方がレンタサイクルを軽トラの荷台に乗せて、篠山口駅まで送ってくださることに。わざわざ見送ってくださった市長は別れ際に「そうそう、半沢直樹の最新作にも丹波篠山は登場するんですよ」と笑っていた。

滞在は3時間弱。それでも、丹波篠山は会う人会う人が温かくて驚いた。全国各地をほぼ行き尽くした。町の印象は、接する人でけっこう決まる。二度と行きたくない町もあれば、短時間で魅了されることもある。同じ車両に高齢男性が乗ってきて、ドア横に座る学生に聞く。「これ、三ノ宮に行きますか?」。丁寧に説明しながら「それより、ここどうぞ」。人の少ない車内。ドア横をサッと譲る姿にグッときた。

ページトップ

ロッテ・石川、3年連続開幕投手に意欲、「キャンプから準備はします」[スポニチ]

ロッテの石川が来季3年連続の開幕投手に意欲を示した。

「(首脳陣から)言われたところで、どこでも投げます。もちろん、キャンプから(開幕で投げる)準備はします」。今季は21試合に先発して7勝6敗、防御率4.25。数字は平凡だが、シーズン開幕だった6月19日のソフトバンク戦から19試合連続で6イニング以上を投げるなど抜群の安定感を誇った。

過去2度の開幕投手はいずれも勝敗が付いていないが、来季も大役なら75〜82年の8年連続だった村田をはじめ、小宮山、黒木、成瀬、涌井に次ぐ球団6人目だ。

ページトップ

ウィズ・コロナで迎えるシーズンオフ、プロ野球選手の過ごし方にも変化[スポニチ]

新型コロナウイルスの「第3波」による感染拡大が続いている。2020年のプロ野球は開幕を遅らせて試合数を減らすなどして、全12球団が何とか完走できた。球団行事や契約更改などが終われば、選手達は本格的オフに突入する。

シーズンの日程が後ろ倒しになったことで、例年よりもオフ期はも短くなる。プロ野球選手の実質のオフは正月明けまで。ほとんどが1月初旬から自主トレーニングをスタートさせ、2月1日のキャンプインに備える。

パ・リーグの球団のある主力野手は「ファン感と契約更改が終わればやっとオフが始まる。でも、あっという間に自主トレが始まってキャンプですよね。今年は短いことは頭では分かっていたつもりだけど、やっぱり短いですよ」と苦笑いする。

必然的に例年とは違うスケジュールで「師走」の日々を過ごすことになる。12月に国内外で旅行に出かける選手も多かったが、今年は「コロナ禍」でそれができない。あるベテラン選手は12月に支えてくれた家族への恩返しで海外旅行に出かけるのが恒例だったが、もちろん中止に。夫人が好きな温泉と美味しいグルメを楽しんでもらえるように国内旅行も検討したが「さすがに今の状況じゃ厳しいよね、という話になった。違う形で家族に何かしてあげたい」と話す。

実はプロ野球選手のオフは忙しい。恩師や母校の関係者、お世話になった人達や個人後援会などへの挨拶回り、実家への里帰り−。合間を縫って体の治療やケアを行い。可能な範囲でトレーニングも継続しなければいけない。

さらに、今オフは徹底した自己管理で感染予防に務めなければいけない。前出のベテラン選手は「シーズン中にチームで受けていた定期的なPCR検査もオフの間はなくなる。少しでも体調を崩したら自主トレも出来なくなる。人と会う機会は極力減らします」と言った。

オフ期間に他球団の選手との合同自主トレを禁止している球団もあると聞く。一方、感染予防を講じることを前提に各自の判断に任せている球団も。各球団の対応に差があるのも事実だが、オフ期間中の行動を球団が完全に管理する訳にもいかない。「ウィズ・コロナ」の中で迎える初のシーズンオフ。球界から新たな感染者が出たという記事を書かないことを願うばかりだ。

ページトップ

ロッテ・石川、3年連続開幕投手へ準備[デイリー]

ロッテ・石川が6日、来季に向けて万全の準備を進める考えを示した。

今オフのポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍は断念した右腕。来季も開幕投手候補で、指名されれば3年連続の栄誉となる。「『投げろ』と言われたところで投げますよ。キャンプからしっかり投げられるように準備します」と語った。

ページトップ

小6で身長178cm、ロッテの4番・安田尚憲を形作った少年時代の「食事と睡眠」の習慣[THE ANSWER]

◇今季ブレークの21歳が語る少年時代の“ノルマ”とは…

プロ野球・ロッテの安田尚憲内野手が「THE ANSWER」のインタビューに応じた。今季は87試合で4番に座るなど1軍に定着した21歳は、小学6年生の時すでに身長178センチの規格外ボディーだった。朝から白米2合を食べていたという自身の経験も踏まえ、野球選手を目指す少年・少女へ“食トレ”の大切さを説くとともに、コロナ禍で感じて欲しい周囲への感謝などについても語った。

「電車とかは、子供料金の切符でよく(駅員に)止められましたね。バイキングなんかに行っても、子供料金の証明というか、親は必ず保険証とかを持って行ってました」。

少年時代について懐かしそうに語ってくれた安田は、小学6年生の時に身長178センチ、靴のサイズは28.5センチという規格外の体を誇っていた。入学前からビッグだったが、特に4年生の頃からは年間10センチ程伸び続ける急成長。この頃すでに家族の中では1番背が高くなっていたという。

現在の身長は188センチ、体重95キロ。野球を始めてから大きな怪我とは無縁だ。強く逞しい体は、どのようにしてできたのだろうか。秘密は食事と睡眠にあるようだ。

両親ともに陸上で活躍した元アスリート。スポーツ一家の食卓では、安田が小学5年生の頃から白米2合が毎食の“ノルマ”になっていた。飲み物もお茶ではなく、基本は牛乳。早い時には午後9時に就寝していたという。

「たくさん食べていた、というよりたくさん食べさせられていたに近いですけど(笑)。夜も(両親から)『早くベッドに行きなさい』と。子供の頃は『何でこんなのしてるんやろ』という風に思っていましたけど、今となっては感謝ですね」。

大きな体だったとはいえ、小学生の頃は朝から白米2合を食べるのはさすがに大変だった。ただ、この“食トレ”の大切さが今となっては分かる。自宅通いだった大阪・履正社高に進学した頃には食べる体力がしっかりとつき、夏場のキツい時期にも食事が喉を通らないということはなかった。

◇間食を活かす食トレがお勧め「ちょっとずつ増やせば…」

「子供の頃からの習慣が力になったと思います。体力をつけるなら、ご飯を食べられなくなると体重も落ちますし、筋力も落ちてしまうので、食べる体力は大事だと思いますね」。

今季は開幕から終了まで、初めて1軍を完走した。新型コロナウイルスの影響により、6月から開幕したシーズンは変則日程。同一カード6連戦も頻繁にあるなどタフな1年だった。怪我なく乗り切れたのは、食事面で問題がなかったことも大いに関係していると感じている。

安田ですらそうだったように、子供が急に大量の食事をこなすのは難しい。お勧めは間食などを使い、徐々に食事量を増やすことだ。

「例えば朝2合が無理なら1合、間食で1合、とか。ちょっとずつ増やしていけば絶対食べられるようになると思います。選手としては体が1番の資本。怪我してしまうとどうしようもないので、基礎の部分は大事かなと思います」。

良く食べ、良く運動し、良く寝る。健やかにすくすくと育った学生時代だが、当然学業も疎かには出来なかった。

履正社高は文武両道で有名。強豪の野球部も例外ではない。テストの点が悪ければ、練習をさせてもらえないこともあるという。とはいえ、ハードな練習から帰宅し、なかなか机に向かう気力がない時もある。だからこそ、日々の授業を大切にして欲しいと願う。

「勉強嫌いな子も沢山いると思いますが、これからの野球人生で嫌なことも絶対にある。そういったことから逃げ続けていると自分に返って来るかなと思いますし、最低限の知識は必要だと思います。

もちろん家に帰って勉強できるならした方がいいと思いますけど、僕の場合は授業を集中して聞いて、テスト前に振り返って頑張るということを大切にしていました」。

◇コロナ禍を過ごした子供達へ「感謝の気持ちを忘れないで」

今季は87試合で4番を務めるなど、113試合に出場。規定打席に到達し、クライマックスシリーズ(CS)のソフトバンク戦では千賀滉大から本塁打を放つなど、2戦で9打数4安打4打点と活躍した。ただ、打率.221、6本塁打、54打点というシーズンの成績には納得いっていない。特に終盤は4番を外れるなど悔しい時期も過ごした。

「必ず来季につなげられるように過ごしていきたいです。プロは良い時も悪い時も、次の日は試合がある。ダメな時が続くと、気持ちの整理のつけ方の難しさ、弱気になってしまうこともありました。精神的にタフにならないといけないと感じています」。

今年は開幕すら危ぶまれた時期もあった。緊急事態宣言の期間中は、寮にこもってできることをやるしかないシチュエーションも経験した。コロナ禍を通じ、再認識したのは目標を見失わないこと、周囲への感謝の重要性だ。

「僕で言えば開幕1軍に入るというのがその時の目標。いつ開幕するか分からない状況でしたけど、頭の中では忘れないよう過ごしていました。今年はないんじゃないかと思うこともありましたし、シーズンが無事に終わったということはたくさんの方のご尽力、サポートのおかげだと思います」。

高校野球では春夏の甲子園大会が中止になるなど、学生スポーツも例年とは異なる1年を強いられた。「色んな方がサポートしてできることもある。野球もそのうちの1つ。感謝の気持ちを忘れずにやってもらいたいです」。日常が戻った時には、子供達にも周囲に対する感謝を感じてほしいと願う。

このオフはパ・リーグの投手に共通している速く、強い直球を打ち返せるよう打力を磨いている。野球少年・少女にも目標にしてもらえる選手となれるよう、来季はさらに逞しい姿を見せるつもりだ。

「今年は右も左も分からない状況での1軍のスタート。来年は今年の悔しいシーズンを見返せる、もっと飛躍できるシーズンにしたいです。千葉ロッテマリーンズで戦っている姿を見て、野球少年達がもっと野球を好きになるようなプレーが出来たらと思います」。

安田尚憲(やすだ・ひさのり)
1999年4月15日、大阪府出身。履正社高で16年夏、17年春に甲子園に出場。高校通算65本塁打。17年ドラフト1位でロッテに入団。18年10月には球団の高卒新人としては28年ぶり3人目の本塁打を放った。今季はプロ入り後初めて1軍を完走。87試合で4番に座り、打率.221、6本塁打、54打点。CSではソフトバンク千賀から本塁打。21歳6ヶ月での一発は、パ・リーグの打者ではCS史上最年少だった。188センチ、95キロ。右投左打。

ページトップ