わたしはかもめ2020年鴎の便り(12月)

便

12月28日

ロッテ今岡新ヘッド「いい凡打で貢献」インタビュー[ニッカン]

井口体制4年目のVへ。ロッテの新ヘッドコーチに就任した今岡真訪氏(46)がインタビューに応じ、意気込みを語った。3年務めた2軍監督から配置転換された参謀役はチーム打撃の重要性を強調。個性を伸ばして有望株のレベルアップを期し、優勝、日本一に向けてサポートに徹する。

≫2軍監督からヘッドコーチへ。役割は大きく違う。
今岡ヘッドコーチ(以下今岡)
「ロッテは1974年以来、レギュラーシーズン優勝がありません(※)。マネジメントの重要性を感じています。2軍は育成が中心でしたが、これからは1軍メンバーの見極めも大切です。主力から1、2軍を行き来する選手まで、それぞれ長所があって役割がある。いかに個性を引き出せるかですね。」
≫井口監督とは同い年で野球観を共有する。どう指導していくのか。
今岡
「本塁打王、首位打者、打点王、盗塁王などのタイトルホルダーが出ても、チームが優勝しないと価値は薄れます。極端に言えば、全員が打率2割6、7分でも優勝する。これがコーチの腕の見せどころです。勝つためにすべきことを徹底して指導することが大切です。優勝して結果的にタイトルを取る選手が出れば、理想の形だと思います。」
≫チーム打率2割3分5厘は両リーグワースト。打力の向上は来季の課題だ。
今岡
「悲観していません。たとえ、凡打でも走者を1つでも先の塁に進める。凡打でも1点を取る。この意識を徹底すれば、いい凡打になります。ゲームで4打数1安打なら、1本のヒットよりも、凡打した3本がどのような内容か。それとエンドラン、バントのサインの遂行能力を高めること。この確率を上げれば、自ずと打率はついてくると考えています。」
≫安田は今季、打率2割2分1厘だが4番で87試合先発。将来の期待株だ。
今岡
「4番を打たせてもらった形です。でも、彼は自分が本塁打や安打を打って勝つことも大事だけど、チームが勝つために、どういう凡打を打てば貢献できるかを大いに学んだと思います。何より、優勝争いするチームの4番は考えることが違う。すごく野球を『勉強』したのではないかと思います。これを来年に生かして欲しいですね。」
≫藤原は今季、2軍戦でリーグ2番目に多い75三振だったが1軍で好結果も出した。打撃は進境著しい。
今岡
「いくら三振しても、私も打撃コーチも、技術を含めて一切、何かを言ったことはありません。先頭打者なら『ホームラン打ってこい!』でいい。でも、走者三塁で、相手の内野が下がって、ゴロを転がせば1点の状況で、三振したらダメだという教育をしています。試合のなかでメリハリをつけるということ。個性を消さずに、試合で勝つためにすべきことを徹底させる。藤原は打撃で注目されましたが、守備走塁の意識が去年と全然違い、ものすごく成長しています。とにかく、選手個々が持つ能力を最大限、引き出して勝つことですね。」

(※)05年はリーグ2位からプレーオフに勝ってリーグ優勝

今岡真訪(いまおか・まこと)
本名・誠。1974年(昭49)9月11日、兵庫県生まれ。PL学園から東洋大を経て、96年ドラフト1位で阪神入団。強打の内野手として頭角を現す。03年3割4分で首位打者。05年打点王となった際の年間147打点はプロ野球3位、球団1位。10年ロッテに移籍し12年引退。通算1309試合、1284安打、594打点、122本塁打、打率2割7分9厘。現役時代は185センチ、83キロ。右投げ右打ち。16〜17年は阪神で2軍打撃兼野手総合コーチ、18年から今季までロッテで2軍監督を務めた。

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ロッテ藤原への期待の表れ?個人カレンダー発売[ニッカン]

ロッテ藤原恭大外野手の個人カレンダー発売が決まった。「レギュラーでない選手の起用は異例中の異例です」と担当者。球団の来季への期待の大きさが表れた。

「なかなかないことだと思うのでありがたいです。1年で終わることなく、毎年作ってもらえる選手になれるように」と藤原。背番号2にちなんだ2月スタートの卓上カレンダーで、年明けに球団オンラインストアで販売される。

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[プロ野球番記者コラム]ロッテ内竜也の17年間(2)ゲーム会場、涙の訴え[ニッカン]

鋭いスライダーで記憶に残るリリーバー、内竜也投手(35)がロッテ投手としての17年間のキャリアを終えた。慣れ親しんだ背番号21を脱いでの、今の思いを聞いた。今回は後編。


パソコンの奥底に忘れられない1枚が眠る。03年7月20日、高校野球夏の神奈川大会の初戦。川崎工ナインが平塚球場の外で試合前のランニングを始めた。プロ注目右腕の内にファインダーを向けた。するとまさかの、カメラ目線での笑顔。数時間後に10球団28人のスカウトの前で快投を演じ、ドラフト指名を決定づけた。試合後はまたニコニコしていた。

内の周りには、穏やかで平和な時間が流れる。自然と人が集まる。ロッテでもそうだった。何年か前の、石垣島キャンプ。休日の気晴らし用にゲーム機を持って行った。後輩が遊びに来た。でもコントローラーは1つしかない。対戦できない。「じゃ、中古のを買ってきてよ」。タクシー代と合わせてお金を渡した。後輩が戦利品とともに戻ってきた。「これ、新品じゃねえかよ!しかも充電コードないと使えないじゃん。だめ、もう1回!」。

部屋がゲーム会場になって、気晴らしどころではなくなった。集まってくる仲間達と色々な話をした。「選手って、自分の部屋に来られるの、あまり好きじゃないと思うんですよ。それなら誰かの部屋をターゲットにしようと」。なぜ自分の部屋が選ばれたか。「気を使わないからでしょ」。自分も先輩にそう接したりしてきたから後輩も拒まない。「僕がすごく極端な人見知りをするので、だから来てくれる後輩にはこっちも、っていうのがあるかもしれませんね」。

なれ合ったつもりはない。ある年、横浜で行われた投手会。チーム状況が悪かった。締めの挨拶で、見せない自分を見せた。「叱ったり注意したり、1人で泣きながら語ってました。お前らがちゃんとやらないと、このチームは強くならないって。僕のそんな姿見たの、みんな初めてだったと思う」と振り返る。

話したいことを携帯電話にメモして、練習前に投手陣ミーティングで伝えたこともある。「元々キャラが軽いから伝わったかは分からないけど、こうしないといけないっていうのがすごくあって。考えてないようにやってるってすごく言われるけど、そうじゃないです。1軍しか知らない選手じゃないから。ケガしてる選手のことも分かってるから」。

チームのことを実はすごく考えてます−。そう言う。11月4日に戦力外通告を受けた。心配する声、会って励ましたいという誘いをたくさん受けた。11月下旬頃までは詫びて、断り続けた。「チームに迷惑をかけたくなかったので」。もうロッテの投手としてはマウンドに上がれない。でも自分がもし感染してしまったらシーズンが、CSが。そんな思いだった。

愛する家族に見守られながらのトライアウトを終え「これから」を多角的に考える。色々な世界の人に話を聞いている。何となくの芯はある。「ファンの人達に」「野球人口が」…そんな言葉が何度か出た。「野球が好きだから。これからもずっと野球人であり続けるわけですし」。笑って話をはぐらかすこともあった高校球児は、千葉ロッテマリーンズでたくましくなった。

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ロッテ・藤原“異例出世”、3年目でカレンダー起用「しっかり結果出したい」[スポニチ]

来季3年目を迎えるロッテ・藤原のオリジナル卓上カレンダーが製作される。

今季はチーム内で新型コロナウイルス感染がまん延した10月に緊急昇格し、26試合で打率.260、3本塁打。過去に井口監督をはじめ、福浦氏、鈴木大(現楽天)らの個人カレンダーが発売されたが、レギュラーではない選手の起用は異例だ。

レギュラー奪取がノルマとなる20歳は「毎年作ってもらえるように来年しっかりと結果を出したい」。背番号2にちなみ、カレンダーも異例の2月スタートという。

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ロッテ・藤原、ソロカレンダー1・9発売、背番号にちなみ2月始まり[デイリー]

ロッテが藤原恭大外野手(20)のオリジナル卓上カレンダーを製作していることが28日、分かった。背番号『2』にちなんだ“異例”の2月スタートで、22年1月までのものとなっている。

期待のスター候補がグッズでは、早くも“主力”の仲間入りだ。個人のカレンダーは球団では過去に井口監督、鈴木、西岡らのものがあるが、まだレギュラーではない選手の起用は珍しいという。

藤原は「ありがたいです。1年で終わることなく、これから毎年作ってもらえるような選手になれるようにまずは来年、しっかりと結果を出したいです」と意気込んだ。マリーンズオンラインストアで来年1月9日から予約販売(税込み1300円)される。

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