井口体制4年目のVへ。ロッテの新ヘッドコーチに就任した今岡真訪氏(46)がインタビューに応じ、意気込みを語った。3年務めた2軍監督から配置転換された参謀役はチーム打撃の重要性を強調。個性を伸ばして有望株のレベルアップを期し、優勝、日本一に向けてサポートに徹する。
(※)05年はリーグ2位からプレーオフに勝ってリーグ優勝
ロッテ藤原恭大外野手の個人カレンダー発売が決まった。「レギュラーでない選手の起用は異例中の異例です」と担当者。球団の来季への期待の大きさが表れた。
「なかなかないことだと思うのでありがたいです。1年で終わることなく、毎年作ってもらえる選手になれるように」と藤原。背番号2にちなんだ2月スタートの卓上カレンダーで、年明けに球団オンラインストアで販売される。
鋭いスライダーで記憶に残るリリーバー、内竜也投手(35)がロッテ投手としての17年間のキャリアを終えた。慣れ親しんだ背番号21を脱いでの、今の思いを聞いた。今回は後編。
パソコンの奥底に忘れられない1枚が眠る。03年7月20日、高校野球夏の神奈川大会の初戦。川崎工ナインが平塚球場の外で試合前のランニングを始めた。プロ注目右腕の内にファインダーを向けた。するとまさかの、カメラ目線での笑顔。数時間後に10球団28人のスカウトの前で快投を演じ、ドラフト指名を決定づけた。試合後はまたニコニコしていた。
内の周りには、穏やかで平和な時間が流れる。自然と人が集まる。ロッテでもそうだった。何年か前の、石垣島キャンプ。休日の気晴らし用にゲーム機を持って行った。後輩が遊びに来た。でもコントローラーは1つしかない。対戦できない。「じゃ、中古のを買ってきてよ」。タクシー代と合わせてお金を渡した。後輩が戦利品とともに戻ってきた。「これ、新品じゃねえかよ!しかも充電コードないと使えないじゃん。だめ、もう1回!」。
部屋がゲーム会場になって、気晴らしどころではなくなった。集まってくる仲間達と色々な話をした。「選手って、自分の部屋に来られるの、あまり好きじゃないと思うんですよ。それなら誰かの部屋をターゲットにしようと」。なぜ自分の部屋が選ばれたか。「気を使わないからでしょ」。自分も先輩にそう接したりしてきたから後輩も拒まない。「僕がすごく極端な人見知りをするので、だから来てくれる後輩にはこっちも、っていうのがあるかもしれませんね」。
なれ合ったつもりはない。ある年、横浜で行われた投手会。チーム状況が悪かった。締めの挨拶で、見せない自分を見せた。「叱ったり注意したり、1人で泣きながら語ってました。お前らがちゃんとやらないと、このチームは強くならないって。僕のそんな姿見たの、みんな初めてだったと思う」と振り返る。
話したいことを携帯電話にメモして、練習前に投手陣ミーティングで伝えたこともある。「元々キャラが軽いから伝わったかは分からないけど、こうしないといけないっていうのがすごくあって。考えてないようにやってるってすごく言われるけど、そうじゃないです。1軍しか知らない選手じゃないから。ケガしてる選手のことも分かってるから」。
チームのことを実はすごく考えてます−。そう言う。11月4日に戦力外通告を受けた。心配する声、会って励ましたいという誘いをたくさん受けた。11月下旬頃までは詫びて、断り続けた。「チームに迷惑をかけたくなかったので」。もうロッテの投手としてはマウンドに上がれない。でも自分がもし感染してしまったらシーズンが、CSが。そんな思いだった。
愛する家族に見守られながらのトライアウトを終え「これから」を多角的に考える。色々な世界の人に話を聞いている。何となくの芯はある。「ファンの人達に」「野球人口が」…そんな言葉が何度か出た。「野球が好きだから。これからもずっと野球人であり続けるわけですし」。笑って話をはぐらかすこともあった高校球児は、千葉ロッテマリーンズでたくましくなった。
来季3年目を迎えるロッテ・藤原のオリジナル卓上カレンダーが製作される。
今季はチーム内で新型コロナウイルス感染がまん延した10月に緊急昇格し、26試合で打率.260、3本塁打。過去に井口監督をはじめ、福浦氏、鈴木大(現楽天)らの個人カレンダーが発売されたが、レギュラーではない選手の起用は異例だ。
レギュラー奪取がノルマとなる20歳は「毎年作ってもらえるように来年しっかりと結果を出したい」。背番号2にちなみ、カレンダーも異例の2月スタートという。
ロッテが藤原恭大外野手(20)のオリジナル卓上カレンダーを製作していることが28日、分かった。背番号『2』にちなんだ“異例”の2月スタートで、22年1月までのものとなっている。
期待のスター候補がグッズでは、早くも“主力”の仲間入りだ。個人のカレンダーは球団では過去に井口監督、鈴木、西岡らのものがあるが、まだレギュラーではない選手の起用は珍しいという。
藤原は「ありがたいです。1年で終わることなく、これから毎年作ってもらえるような選手になれるようにまずは来年、しっかりと結果を出したいです」と意気込んだ。マリーンズオンラインストアで来年1月9日から予約販売(税込み1300円)される。