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鴎の便り
12月30日
◇ロッテの言葉2020:後編
ロッテは今季、山あり谷ありのシーズンの果てに2位に躍進した。選手、首脳陣の言葉の数々から2020年を全3回で振り返る。今回は後編。
- 「優勝を狙える位置で戦えているのに長期離脱したくなかった。こういう戦いをしてる場にいられないのが嫌で早く戻りたかった」(田村龍弘捕手)
10月3日、右手指の骨折が完治しないまま戦列復帰。翌4日からはスタメンマスクに戻った。
- 「期待に応えられなくて…どうしても応えたくて!」(井上晴哉内野手)
10月13日、お立ち台を感情をあらわにした涙のサヨナラ打。コロナ禍で主軸への重圧が増しスランプに。ようやくの快打だった。
- 「一喜一憂してる場合じゃなくて、最後まで我々は突っ走らなきゃいけない。今の状態がどうこうじゃなくて、今までやって来たことを全て打席で出すだけ。そういう気持ちでやっていかないと、浮き沈みしてるようじゃ最後まで戦い抜けない」(井口資仁監督)
同じ10月13日、サヨナラ打の井上らを存分にたたえながら、最後は優勝争いへとナインを引き締めた。
- 「最後の最後にチームが沈んで、行けると思っていたCSがどんどん遠くなる感じは、戦っていて非常に苦しかったです」(藤岡裕大内野手)
11月8日、自身の本塁打もあってCS出場決定。10月以降の急失速で、残り3試合で3位に転落も、最後に西武を抜き返した。
- 「今年のような成績では来年は使ってもらえないと思いますし、もっともっと頑張っていきたい」(安田尚憲内野手)
11月16日、CS敗退で今季が終了。4番に固定されながら打率2割2分台に終わったプロ3年目を振り返り、危機感を口にした。
- 「(FA権行使検討の報道後に)SNS上でコメントをもらったりとか、そういう声もボクに届いていたので」(唐川侑己投手)
12月4日、海外FA権を行使せずロッテに残留することを決断。ファンへのメッセージを問われ、ファンの声の影響力を口にした。
- 「同じ世界ですけど、見ている世界は違うと思うので、少しでも上に行って、上からどう見えるのかを自分の中でも楽しみにしています」(高部瑛斗外野手)
12月10日、プロ1年目を終えての契約更改会見で「プロ野球の世界はどう見えたか?」という質問に回答。いい意味での野心を感じさせる言葉だった。
- 「野球、面白いなって思いました。何か分からないですけど面白かったです」(佐々木朗希投手)
12月14日、契約更改会見で。1軍に帯同し鍛えた1年目。試合中はテレビ観戦だった。プロ野球の試合の感想を問われ、笑顔で答えた。
(おわり)
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◇ロッテの言葉2020:中編
ロッテは今季、山あり谷ありのシーズンの果てに2位に躍進した。選手、首脳陣の言葉の数々から2020年を全3回で振り返る。今回は中編。
- 「和田は自分の力で支配下選手契約を勝ち取りました」(井口資仁監督)
育成選手の和田はオープン戦で猛アピール。しかしコロナ禍で球界が活動自粛に。我慢の時期を乗り越えての大願成就に、ずっと和田の俊足に期待をかけてきた指揮官も熱い言葉。
- 「自宅の駐車場で素振りしていました。色々な人に見られるので、視線を感じながら」(藤岡裕大内野手)
活動自粛から再開後の6月2日、その間の自主練習の様子を振り返って。普段のシーズンでは考えにくいシチュエーション。
- 「ZOZOマリンスタジアムに、おかえりなさい」(場内アナウンス・谷保恵美さん)
7月10日、今季初の有観客試合で試合前にアナウンス。誰もがつらかった自粛期間。プロ野球ファンの感動を呼んだ。
- 「9回の守備は重みが違う。そこを任される以上、無責任なボールは投げられない」(益田直也投手)
8月7日、通算100セーブを達成。守護神の思いを話した。8月下旬には通算500試合登板も達成。
- 「みんな、家族だと思っているから」(レオネス・マーティン外野手)
8月11日、日本ハム戦。本塁打の活躍の一方、右翼守備中に“応援団長”としてファンに手拍子を促し、マウンドでピンチを迎える美馬を勇気づけた。
- 「多分今後手術する人は増えてくると思うので、その人達の希望というか、絶対に大丈夫というところを見せれたらなと思います」(大嶺祐太投手)
8月23日、トミー・ジョン手術のリハビリを終え、支配下登録に復活。来季こそ復活の白星を。
- 「柳田を警戒?危ねえなと思ったので。でももう1人、化け物がいました。グラシアルっていう」(石川歩投手)
9月4日、ソフトバンク柳田を3打数無安打に抑え勝利投手になるも、グラシアルには特大被弾。ソフトバンクの脅威を表現する、石川の味のある一言。
- 「名前を呼ばれた時の声援は絶対忘れません」(沢村拓一投手)
9月8日、巨人から移籍し即リリーフ登板で、3者三振の衝撃デビュー。お立ち台では「初めまして、沢村です」。
(後編へつづく)
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◇ロッテの言葉2020:前編
ロッテは今季、山あり谷ありのシーズンの果てに2位に躍進した。選手、首脳陣の言葉の数々から2020年を全3回で振り返る。今回は前編。
- 「このまま何もせずに終わりたくない」(藤原恭大外野手)
1月7日、浦和での自主トレにて。大阪桐蔭で甲子園春夏連覇を果たし、プロ生活はまだ2年目が始まったばかり。危機感、とも口にした。意外すぎる言葉に高い意識を感じた。
- 「キャンプでは少しでも誰かの目に留まるように」(森遼大朗投手)
1月18日朝、浦和での自主トレにて。育成3年目。雪の中で1人、ランニングに精を出す。朗希フィーバー必至の中、何とか自分も…の思いに満ちていた。
- 「フルーツが好きなので、イチゴを食べたらある程度は大きくなると思います」(福田光輝内野手)
1月31日、石垣島で児童養護施設を訪問。何を食べたら大きくなれますか?の質問に回答。小笑いだったが、優しさと温かさにあふれる答えだった。
- 「結構、僕の噂が流れるじゃないですか。こういう感じの人だよ、とか。でも多分、結構違うと思うんですよ」(佐々木朗希投手)
2月6日、石垣島でのインタビュー。自由な発信をお願いしたところ、23秒間考えた末、こう答えた。実像と虚像。フィーバーの裏で首をかしげていた。
- 「初めて受けるような感覚。速さも質も。強い球だったので腕が張っちゃいましたね。負けないように力が入っちゃうので」(柿沼友哉捕手)
2月13日、田村とのじゃんけんに勝利し、佐々木朗初ブルペンの捕手役に。重厚音を響かせ続けた。
- 「仲悪いとか色々問題もあるかもしれないけど、みんながいて僕がいる、それを感じるいい機会にして欲しい。仲間の大切さを見つめ直して欲しい」(井上晴哉内野手)
3月1日、コロナ禍で休校が続く子供達へのメッセージ。心優しいアジャらしい言葉だった。
- 「あとは経験と場数。どんな仕事でもそうでしょう?彼にその時間があるかは分からないけどね…」(大塚明外野守備走塁コーチ)
3月1日、和田の試合後の居残り特守を終えて。育成3年目で近づくタイムリミット。期待と現実を言葉に出した。
- 「なかなか練習できる場所もなかったですし、野球をできるありがたさは、そのままタイガースでやってたら感じられなかったと思う」(鳥谷敬内野手)
3月17日、入団後初の2軍での実戦を終えて。キャンプ終了後にロッテ入団。走塁など実戦で感覚を試していたのが印象的だった。
(中編へつづく)
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ロッテのマスコット「謎の魚」が、エイベックスからCDデビューすることが31日までに決まった。すでにレコーディングやMV撮影も済んでいるとみられ、年明けにも同社から正式発表される。
17年に入団した謎の魚は、19年末に「来年から生声を皆さんに披露するつもりです。グフフフ」とCDデビューを宣言。発売元を募集したが、手を挙げる会社はなかった。2月中旬に「今ならタイムセール」と宣言し、SNS上でクセのある歌声とともに安売りを始めたが、それでも声は掛からず。ツイッターで4ヶ月間の沈黙を貫くなど大人げなく拗ねていた。
「佐々木朗希のデビューに合わせたい」という言い訳も始めていた。それがまさか、ここに来ての大逆転契約だ。エイベックス・エンタテインメントのレーベル事業本部・猪野丈也取締役本部長は「ビジュアルはもちろん言動1つ1つが表現者としてオリジナリティーにあふれ、何か新しいものを生み出すことができるのではと感じたからです。閉塞感のある世界に明るい何かを届けられたら嬉しく思います」と契約理由を説明した。
異例のシーズンも報われた。無観客試合で仕事もなく、ZOZOマリンの左翼席でボーッと座る姿も目撃されている。有観客となった後は、試合途中の手洗いダンスでファンの「ウォッシュウォッシュ」を先導するのがルーティン。ダンスの待機中にはホームランボールが直撃しかけた。
1年越しの朗報に、謎の魚も水を得た魚のようだ。「魚界では歌の貴公子と呼ばれ続け、早くも100年が経ちそうな私です。グフフ。そんな歌の帝王と呼ばれている私にオファーをくれたエイベックスさんはお目が高いですなあ。グフフフ…。魚の数ほどあったオファーの中から1番にオファーを頂きましたので、義を貫いて決めさせていただきました。エイベックスと桃園の誓いをたて契約を結びましたので、これからはもう義兄弟です。成功しても大コケしても連帯責任ですのであしからず。グフフフフ」と長々と話した。
ロッテでは86年の落合博満氏以来、35年ぶりのCDデビューとみられる。
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ロッテの球団キャラクター「謎の魚」のCDデビューが30日、決定した。昨オフの契約更改の際に歌手デビューを熱望し、1年越しで実現。エイベックス・エンタテインメントと契約を結び「魚の数ほどあったオファーの中から1番にオファーを頂きましたので義を貫いて決めさせていただきました」とコメント。レコーディングは終えており、1月に正式発表される見込みだ。
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ロッテの球団キャラクター「謎の魚」がついにCDデビューを果たす。昨年12月に会見で歌手を目指すと宣言。そして「エイベックス」からオファーを受けた。詳細は来年1月にも発表される見込みだが、謎の魚は「魚界では歌の貴公子と呼ばれ続け、早くも100年がたちそうな私です。グフフ」とコメントし、レコーディングはすでに完了しているという。
「エイベックス・エンタテインメント」のレーベル事業本部・猪野丈也本部長は「表現者としてオリジナリティーにあふれ、新しいものを生み出すことができる」と抜てきの理由を明かす。デビュー時期について謎の魚は「令和の怪物・佐々木朗希と同じくらいか、ちょっと前にしようと思います。スター同士、どちらが話題になるか勝負をしかけたい」と163キロ右腕をライバル視していた。
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ロッテの人気キャラクター「謎の魚」が、悲願の“歌手デビュー”を果たすことが30日、分かった。昨オフに記者会見を開き「歌も歌えます。CDを出したいです。発売元、大募集中です」とアピールしていた。
既にエイベックスと契約を結び、レコーディングやミュージックビデオの撮影は終わっている。CD発売決定に関する詳細は、来年1月にもエイベックスから正式にアナウンスされる見込みだという。
謎の魚は「肝心のデビューは“令和の怪物”佐々木朗希と同じくらいか、ちょっと前にしようと思います。スター同士、どちらが話題になるか、勝負を仕掛けたい、と思います」と意味深な発言をしている。
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デイリースポーツが選ぶ球界の10大ニュース。コロナ禍に見舞われた異例の2020年を振り返る。
- 1位:コロナ禍で開幕3ヶ月延期
- 2020年のプロ野球はコロナ禍に見舞われた。開幕がおよそ3ヶ月延期となり、交流戦やオールスターも中止に追い込まれた。金メダルを目指した東京五輪も延期が決定。当初は空白日となっていた五輪中断期間を活用し、セ・リーグは120試合制、パ・リーグは120試合&1位、2位のみのCSを実施した。
- 最大の懸案となったのが新型コロナ感染者が出た場合の対応をどうするか−。大型連戦をギリギリの日程で消化していく上で、チームから大量離脱者が出ることが考えられた。そこでコロナ特例として出場選手登録のルールを緩和。さらに専門家の意見を取り入れながら、厳密な感染防止ルールを採用した。
- 実際に阪神とロッテが集団感染に見舞われ、各球団でも感染者が出た。それでも迅速な対応で予定試合に穴を空けることなく消化。開催自体が危ぶまれた中でペナントレースを完全消化できたことに、球界関係者は「本当に綱渡りだった。奇跡に近い」と評した。
- 2位:ソフトバンク4年連続日本一
- ソフトバンクが2年連続のスイープで巨人を圧倒。4年連続日本一は巨人のV9以来となる快挙。
- 3位:巨人連覇、球団6000勝
- 巨人がセ・リーグを連覇。原監督は1000勝を達成し、開幕戦で球団通算6000勝に到達した。
- 4位:野村克也さん死去
- ノムさんの愛称で親しまれた野村克也氏が2月11日、虚血性心不全により死去。球界が悲しみに包まれる。
- 5位:坂本2000安打達成
- 巨人・坂本が右打者としては史上最年少で2000安打を達成。チームの連覇にも大きく貢献。
- 6位:周東世界記録13試合連続盗塁成功
- 育成出身のソフトバンク・周東が13試合連続盗塁成功の世界新記録。福本氏のプロ野球記録も塗り替える。
- 7位:菅野が開幕13連勝
- 巨人・菅野が開幕13連勝&通算100勝を記録。オフにはポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明。
- 8位:ラミレス監督退任、三浦新監督に
- DeNAのラミレス監督が退任。通算336勝337敗19分け。後任には三浦2軍監督が就任。
- 9位:大野雄が6試合連続完投
- 中日のエース・大野雄が6試合連続完投。投手陣の分業制が定着する中、孤軍奮闘の働き。沢村賞も獲得。
- 10位:菊池涼が二塁手史上初守備率10割
- 広島の菊池涼が二塁手としてはプロ野球史上初の守備率10割を達成。無失策でシーズンを完走。
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