市和歌山のドラフト1位コンビ、DeNA小園健太投手(18)とロッテ松川虎生(こう)捕手(18)が新春対談を行った。
中学時代の大阪・貝塚ヤングから6年間バッテリーを組み、気心を知り尽くした仲。両球団のファンへ、互いのヒミツもちょっとだけ放出。旅立ちの前に笑い合って、突っ込み合った。前後編に分けて2日間でお届けする。
(後編へつづく)
ロッテ小島和哉投手(25)が、22年の千葉海上保安部のポスターに起用されることが決まった。
21年は安田、20年はレアードが起用されていた。海上保安庁が緊急通報用の電話番号として00年から運用する「118番」を周知するため、県の海上保安部が県内に約2000枚を掲出している。
小島の起用について千葉海上保安部は「昨年、リーグ2位の2完封を記録した小島投手の投げる姿が、千葉海上保安部の海を守る姿のイメージとしてピッタリのため起用させていただきました。また、海難ゼロを目指す千葉海上保安部の思いと、0点で抑えようと投げる小島投手の思いも共通しており、今回のポスター上の『千葉の海で全力投球! 海難0で完封勝利!』というメッセージにもなりました」と説明した。
昨季自身初の10勝を挙げた小島は、背番号を14に変更した上でプロ4年目に臨む。「シーズン中も、登板翌日などによくZOZOマリン前の海のあたりでウオーキングをしたりしています。海を見ているとリラックスできるというか、ホッとできるというか、そんな場所です」と明かした左腕。「(ポスター起用は)光栄です。2022年シーズン、もっともっと活躍して0をたくさん並べられる投手になりたいです」と意気込んだ。
ロッテ・小島和哉投手(25)が千葉海上保安部のポスターに起用されることが4日、分かった。ポスターには15年から17年まで石川、18年は井口監督、19年は藤原、20年はレアード、昨年は安田が登場している。
小島はプロ3年目の昨季、自身初となる2桁勝利(10勝4敗)をマークした。千葉の海の顔≠ノ選ばれた左腕は「シーズン中も登板翌日などに、よくZOZOマリンスタジアムの前の海の辺りでウオーキングをしたりしています。海を見ているとリラックスできるというかホッとできるというかそんな場所です。そんな海を守ってくださっている千葉海上保安部のポスターに起用していただき本当に嬉しいですし、光栄です」と話した。
昨季自身初の10勝を挙げたロッテ・小島が「千葉海上保安部ポスター」に起用されることが決まった。千葉海上保安部は「21年、リーグ2位の2完封を記録した小島投手の投げる姿が、千葉海上保安部の海を守る姿のイメージとしてピッタリ」とし、ポスター上の「千葉の海で全力投球!海難0で完封勝利!」というメッセージとなった経緯も説明した。
「海の顔」に抜擢された小島は「シーズン中も登板翌日などに、よくZOZOマリンの前の海の辺りでウオーキングしています」と普段から海に癒やされていることを告白。「もっと活躍して0をたくさん並べられる投手になりたいです。ポスター起用していただいたことに応える活躍をしたいと思います」と左腕エースとしての決意を口にした。
ロッテ・小島和哉投手(25)が4日、千葉海上保安部の「118番周知活動ポスター」に起用されることが決まった。
昨季の10勝左腕が海の顔になる。同保安部は「21年、リーグ2位の2完封を記録した小島投手の投げる姿が千葉海上保安部の海を守る姿がイメージとしてピッタリのため起用させていただきました。千葉海上保安庁『118番』も、よりたくさんの皆さまに認知いただきたいと思います。小島選手の活躍を願っております」とコメントした。
小島は球団を通じ「ポスターに起用していただき本当に嬉しいですし、光栄です。もっともっと活躍してゼロをたくさん並べられる投手になりたい」と意気込んだ。
ロッテは今季も1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝を目指す。先発投手に目を向けると、昨季は小島和哉が自身初の規定投球回に到達し、2桁10勝を挙げた。小島以外に規定投球回到達、2桁勝利を達成した投手はおらず、チーム先発防御率はリーグ5位の3.93、先発投手の指標の1つにあたるクオリティ・スタート(6回以上3自責点以内)もリーグ5位の65。昨季は前半が岩下大輝、後半に小島、佐々木朗希が安定した投球を見せるも、シーズン通して“勝ち頭”、“エース”と呼べる存在がいなかった。
リーグ優勝を成し遂げるためには“柱”になる先発投手、2桁勝利を達成する投手が複数人出てきて欲しい。
上記の成績を見ても分かるように、直近5年のパ・リーグを制したチームの先発陣は必ず2人以上は2桁勝利を挙げた投手がいる。また、新型コロナウイルス感染拡大により120試合に試合数が減少した2020年を除いて、必ず1人で貯金10以上作る先発投手がいた。
チーム防御率リーグ最下位ながら18年と19年にリーグ連覇を達成した西武でも、18年に多和田真三郎と菊池雄星、19年にニールと1人で貯金を「10」個以上作った。昨年25年ぶりにリーグ優勝したオリックスもエース・山本由伸が1人で貯金「13」だった。 ロッテがリーグ優勝するためにも、“複数人の2桁勝利”、“1人で貯金を10個”作る先発投手が出てくる必要がある。
文字にすると簡単そうに見えるが、実際はかなり難しい。ロッテで、1人で貯金「10」個作った先発投手は18年に13勝2敗のボルシンガーがいるが、2桁勝利を2人以上挙げたシーズンは直近5年間で1度もなく、石川歩が14勝、涌井秀章が10勝をマークした2016年まで遡る。
18年はボルシンガーが1人で貯金を「11」個作ったが、石川歩が9勝8敗、涌井が7勝9敗、有吉優樹が6勝5敗、二木康太が4勝7敗と、大きく貯金を作れた投手、2桁勝利を達成した投手がいなかった。チームもリーグ5位に終わった。
また、近年のロッテ先発事情を見ると、チーム最多勝利投手がシーズンによって異なり、複数年連続で安定して勝ち星を伸ばせる投手がいない。昨季チーム最多勝の小島、昨季後半の防御率が1.22だった佐々木朗希はまだ若く、今季は昨季以上の勝ち星を挙げる可能性を秘めている。
小島は2年連続でシーズン通して先発ローテーションで投げ、後半戦は2度の完封勝利を記録するなど3度完投勝利を達成。後半戦だけに限れば、5勝1敗、防御率は2.67と安定しており、この投球を今季は開幕から披露できれば、2年連続2桁勝利、1人で貯金10個作ることに期待がもてそうだ。
佐々木朗希も東京五輪明けの後半戦は、6試合・37イニングを投げて、イニング数を上回る44奪三振、2勝0敗、防御率1.22と、打線の援護に恵まれない試合が多かったため勝ち星は2勝にとどまったが、圧巻の投球内容だった。昨季は中10日以上あけた中での先発が多く、中6日で先発したときにどれだけのパフォーマンスを見せるか、シーズン通して投げたときに大きな波を作らず投げきれるかという課題はあるものの、持っている能力からすれば2桁勝利、貯金10も夢ではない。
そのほかに先発候補は石川歩、美馬学、ロメロ、岩下大輝、河村説人、二木康太、本前郁也、森遼大朗、さらには故障から復活を目指す種市篤暉などがおり、先発の層は厚くなってきている。調子の良い投手をうまく1、2軍で入れ替えていけば、5勝〜8勝できる投手は複数人でてくるだろう。
ただ、優勝するためには、この中から“柱”となる投手が出てくる必要がある。昨年の後半戦の投球だけを見れば小島、佐々木朗が“柱”の候補に挙げられるが、ベテランの美馬と石川に、故障明けの種市も任された先発機会で10勝0敗する力を持っている投手だ。リーグ優勝するために先発の“柱”となる投手が出てくることに期待したい。
千葉ロッテマリーンズの主な年男 | ||
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美馬学 | 投手 | 1986/09/19 |
茶谷健太 | 内野手 | 1998/01/16 |
佐藤都志也 | 捕手 | 1998/01/27 |
成田翔 | 投手 | 1998/02/03 |
小川龍成 | 内野手 | 1998/04/15 |
種市篤暉 | 投手 | 1998/09/07 |
鈴木昭汰 | 投手 | 1998/09/07 |
昨シーズンは終盤までオリックスと優勝争いを繰り広げるも、最後は一歩及ばずリーグ2位で終わったロッテ。2022年に年男となる選手が7人(育成選手は含まず)いる中で、特に期待する2人の選手に焦点を当てる。
1人目は佐藤都志也。昨年は62試合に出場し、打率.205、6本塁打、18打点、OPS(出塁率+長打率).670。捕手での出場は22試合にとどまった一方で、打力への期待から指名打者(DH)や途中出場で右翼に起用される場面もあった。
数字だけを見れば物足りなく映るが、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ第1戦では4−4の同点で迎えた9回に代打で登場し、楽天の宋家豪から劇的なサヨナラ打。オリックスと相まみえたファイナルステージ第3戦では、1−2のビハインドで迎えた7回、吉田凌の低めの球を上手く拾って殊勲の同点打を放つなど、勝負強さを見せた。
しっかりとボールをとらえた時の打球の速さは、並み居るリーグの強打者にも引けを取らず、伸びしろを感じさせる。だが、まだまだ荒さも目立つ。ゾーン別データを見ると、ある程度の率を残しているのは内角中程(.364)と真ん中(.300)、真ん中高め(.294)だけで、それ以外のコースはほとんど打てていない(内角低め.000、外角中程.043 など)。
一方で打球方向のデータを見ると、右翼の割合が最多の30%を占め、次に右中間27%、中堅20%、左中間19%、左翼5%と比較的引っ張る打球が多い傾向。昨年は力のある投手の直球にも振り遅れず、ある程度対応できている印象があったが、そのことが数値でも証明されている。
問題は佐藤の打力をチームの中でどう生かしていくか。これまでは故障者が出た際のDHや代打での起用が多かったが、“打てる捕手”としてしっかり機能できるなら打線に厚みが生まれる。キャッチングや配球、送球といった守備面で課題が散見される現状、首脳陣がどのようなビジョンで起用し、経験を積ませるのかがポイントになるだろう。
ドラフト1位で松川虎生(市和歌山)を指名したことも、相当な刺激になっているはずだ。「正捕手を取るという気持ち」と意気込む佐藤。2022年は捕手としての存在感を示して欲しい。
2人目は、右肘のトミー・ジョン手術を経て、復活を目指す種市篤暉。術後はリハビリを順調にこなしてきており、いよいよ2022年は戦列復帰が期待されている。
2018年は未勝利ながらも1軍で経験を積み、2019年にポテンシャルが開花。26試合に登板し、8勝2敗、防御率3.24をマークした。力のある直球と縦に鋭く変化するスライダー、落差のあるフォークを武器に、近未来のエースを予感させる投球を随所に見せていた。
2020年7月25日にメットライフドームで行われた西武戦では、強力山賊打線を相手に9回を投げきり、4安打10奪三振でプロ入り初完封勝利をマーク。つけ入る隙を与えない圧巻の投球を見せたが、夏場に右肘の違和感で登録抹消されると、9月にはトミー・ジョン手術を受けることに。確かな進化を遂げていた最中での痛恨の離脱となった。
2021年は美馬学や二木康太ら期待していた先発陣が振るわなかったものの、小島和哉や佐々木朗希が台頭したほか、ルーキーの河村説人がシーズンの勝負所で白星を重ねた。彼らは優勝争いのかかる大一番やCSなど痺れる試合を経験し、2022年はさらなる成長が期待される。石川歩や岩下大輝、エンニー・ロメロといった顔ぶれの中に種市が戻ってくるとなると、首脳陣も心強いだろう。
ただ、無理はさせられない。しばらくは、10日間の登板間隔を空けていた佐々木朗のような起用法が好ましいだろう。先発投手陣の駒が揃いつつある状況であるからこそ、無理のない起用法で少しずつステップを上がっていって欲しい。
2020年、わずか7試合の登板だったが、相手を支配するような投球を随所に見せていた種市。完封した西武戦後には「僕の投げる試合では、できるだけ勝てるように頑張りたい」と、先発陣の柱としての自覚と頼もしさを感じさせていた。種市の復活は悲願のリーグ優勝への起爆剤となりえるし、ロッテにとってはどんな補強よりも大きい。