ロッテ・ドラフト2位の池田来翔内野手(22=国士舘大)がアライバを目指す。12日に新人研修で井端弘和氏の講演を受講。「井端さんと荒木さんの中日時代のプレーは今でも動画でよく見ます」と二塁手として参考にしてきた。
アライバを有名にしたグラブトスのプレーについて「人生に1回はやってみたいですね」。キャンプインへ、体も7割にまで仕上がってきた。
ロッテ加藤匠馬捕手(29)が肩で正捕手争いに挑む。
昨季途中に中日から移籍。小島や佐々木朗と組んでの好リードも注目されたが「肩の強さがあってこの世界に入ってきたので、そこはぶれずに」とアピールを続ける。盗塁阻止率にも気を配りながら「チームが勝てば評価されるポジションだと思うので。マスクをかぶって勝利に貢献できるように」。中日大島の自主トレに参加しながら高めている。
ロッテ加藤匠馬捕手(29)が16日、大阪・貝塚市内で自主トレを行った。中日大島洋平外野手(36)の自主トレに参加している。
ウエートトレーニングや体幹トレーニング、球を低めに設定しての「置きティー」などでキャンプインに備えている。「1番の課題は打つことなので。秋のキャンプが終わってからも打撃に力を入れてやってきました」。昨年途中に中日から移籍し、好リードで優勝争いを貢献するも、打率は0割9分5厘止まり。打撃が磨かれれば、田村らとの正捕手争いも激化する。
ロッテは16日、サンディ・サントス外野手(27)が成田着の便で15日に来日したと発表した。
政府指定の入国隔離措置をとり、隔離期間終了後にチームに合流する。サントスはドミニカ共和国出身。育成契約で入団し、今季で2年目を迎える。
ロッテの育成ドラフト4位、村山亮介捕手(18=幕張総合)が16日、ロッテ浦和球場での新人合同自主トレに参加した。午前中はグラウンドで汗を流し、午後からは体力測定を行う予定となっている。
3年夏の千葉県大会は初戦(2回戦)で敗れた。一方でドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)はセンバツにも出場し、大きな注目を集めていた。今、同じ場所にいる。
「彼はドラフト1位で、自分は育成の4位っていう。言ってしまえば1番上と1番下で」。
立場は客観視しながら、気後れする必要はない。「経験も動きもやっぱり、やってきたレベルが違うなとは感じています。ただ、その差を埋めるためにも彼よりも練習することが大事だと思っているので」と、むしろ大きな刺激にしている。
支配下契約を勝ち取ることがまずは目標になる。1つしかない捕手のポジション。同年齢である以上、今後も比較はされる。
「比較されるのはしょうがないというか、それは当たり前だと思うので。比較されることを逆手に取って、逆に自分が比較されても上になれるくらいの練習をこれからしていきたいと思います」。
戦いは始まったばかりだ。ロッテのドラフト2位、池田来翔内野手(22=国士舘大)が16日、ロッテ浦和球場での新人合同自主トレに参加した。午前中はグラウンドで汗を流し、午後からは体力測定を行う予定となっている。
2月中旬時点で1軍メンバーに選ばれていれば、ちょうど1ヶ月後に実戦の日々が始まることになる。「体の面では70%くらいでき上がっていると思います。あとは目ですね。動体視力の部分で速い直球や、キレのある変化球に対応できる慣れを補っていければ」と見据えている。
自主トレ中には佐々木朗希投手(20)のキャッチボールも目撃。「あのレベルの投手を打っていかないといけないというものは分かりました」と引き締めた。
これまでの野球人生で1番すごかったと感じる投手には、ヤクルトドラフト1位の山下輝投手(22=法大)を挙げた。自身は習志野高の中軸として、3年夏に県大会決勝で木更津総合のエース山下と対戦した。
「僕が1番調子良かった時期に対戦して打てなかったので、あの投手はすごいなと思います。高校生の時は140〜150キロの直球と、直球に近い形でツーシームを投げていたので。対戦したことのない(タイプの)投手なので対応が難しかったです」。
そういった投手と当たり前のように対戦する実戦の日々へ、振り込んでいる。
ロッテは16日、育成選手のサントスが15日に来日したと発表した。隔離期間後にチームに合流する予定。
ロッテの井口資仁監督が16日、長野県松本市で開かれた野球教室に参加し、中学生を指導した。キャッチボールから熱心に教え、打撃練習では下半身の重要性を強調。「野球人口が減っている。増やすためにもこれをやることが自分の責任」と言葉に力を込めた。
野球教室は現役時代から続けており、今オフも各地を飛び回って指導した。「僕の夢は監督在任中に(教え子を)ドラフト会議で指名すること。もうそろそろ1人か2人出てくるんじゃないかな」と笑顔で話した。
ロッテの美馬学投手も参加し「何でこういうことをやっているんだろうと考えるだけでも変わる。みんなで考えながらやっていって欲しい」と呼び掛けた。
ロッテは16日、育成選手のサンディ・サントス外野手(27)が15日に空路で来日したと発表した。今後は政府指定の入国隔離措置をとり、隔離期間終了後にチームに合流するという。
ロッテ・加藤匠馬捕手(29)が16日、大阪・貝塚市内の施設で、古巣中日の大島洋平外野手(36)らと行う合同自主トレーニングを公開した。
「1年、ケガせずに戦える体を作る段階なので、トレーニングについていくので必死ですが、一生懸命やっています。きついけど、楽しいですね」。昨年6月中旬にトレードで中日からロッテに移籍して57試合に出場。持ち前の強肩と好リードで、チームのクライマックス・シリーズ進出(2位)に貢献した。
一方で、打撃は打率.095、2本塁打、4打点。「1番の課題は打つことです。(昨年の)秋季キャンプが終わってから、バッティングに力を入れてやってきました」と明かした。
チームメートの4年目・藤原外野手も参加し、体幹トレなどを強化。「藤原は去年から参加しています。去年は少ししかいなかったので、野球はべつですけど、体幹はさすがに負けないと思います」と不敵な笑みを浮かべた。
8年目の今季に向けて「レギュラー争いで負けないようにやっていきたい。自分がマスクをかぶって、勝利に貢献できるようにやっていきたいです」と力を込めた。
昨季途中に中日から移籍したロッテ・加藤が、大阪・日本生命グラウンドで中日・大島らと自主トレを行った。昨年は佐々木朗、小島との相性がよく57試合に出場したが「朗希だけでなく、1試合でも多くスタメンで出て、チームの勝利に貢献したい」と正捕手獲りを誓う。
今季は田村、柿沼、佐藤都らと競争。打率.095の打撃は課題だが「肩の強さがあったからプロの世界に入れた。盗塁を刺すというシンプルな考えでやっていきたい」と話した。
ロッテ・井口資仁監督と野球解説者・武田一浩氏のオンライントークイベントが1月26日午後7時から開催される。
イベントはYouTubeで無料生配信され、また豪華抽選会も開催。井口監督の宛名&サイン入りユニホーム、佐々木朗希投手のサイン入りボールや、藤岡裕大内野手、安田尚憲内野手、荻野貴司外野手、和田康士朗外野手、加藤匠馬捕手のサイン入りグッズが用意されている。
当選結果は、YouTubeの生配信中に発表される。
より多くの人が参加できるよう、1月19日正午から26日午後8時までプレゼントの事前応募も受付中。応募方法は特設ページ内応募フォームのアンケート回答で完了する。
[応募URL]https://www.lives−group.com/csr/♯event01昨季途中に中日からロッテに移籍した加藤匠馬捕手(29)が16日、大阪・日本生命グラウンドで中日・大島らと自主トレを行った。
強肩を武器とした捕手で、昨季は57試合に出場した。今季は田村、柿沼、佐藤都らと競争。さらにはドラフト1・松川(市和歌山)の存在もある。打率.095の打撃は課題だが「僕もレギュラー争いに入っていかなくてはいけないと思う。肩の強さがあったからプロの世界に入れた。盗塁を刺すというシンプルな考えでやっていきたい」と意気込んだ。
ロッテのドラフト2位・池田来翔内野手(国士舘大)が16日、ロッテ浦和球場で新人合同自主トレに参加し、石垣島キャンプへ向けて、「体は70%くらいでき上がっている。あとは目。速い直球や、キレのある変化球に対応できるように慣れていけば」と明かした。
少し前には、グラウンドで佐々木朗のキャッチボールも目撃した。「みんな、口をそろえてすごいといっていた。味方だけど、あのレベルの投手を打っていかないといけないというものは分かりました」と、今後への勉強にもなっていた。
ロッテの加藤匠馬捕手(29)がこのほど大阪・貝塚市の日本生命グラウンドで自主トレを公開し、最速163キロ右腕・佐々木朗の女房役に名乗りを上げた。
昨季は6月に中日からトレードで途中加入も出場57試合中46試合でスタメンマスク。後半戦はチーム最多の10勝を挙げた小島や球団51年ぶりとなる優勝マジック点灯に貢献した佐々木朗を懸命にリードし、「途中から入っているのでコミュニケーションは結構とって。打たれても抑えても結果に対して話し合ったりとか、試合前にどうするか決めたり。だからいい結果が出たのかな」と振り返った。
今季は開幕からフル回転で期待される佐々木朗だが「自分は1試合でも多くスタメンで試合に出て、チームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」と加藤。昨季はマジック点灯も2位に終わっただけに、今季こそ最速163キロ右腕ら投手陣をリードし、チームを優勝に導く。
近年、プロ野球のアナリストに球界以外から転職する人や新卒就職先として入団する人が出始めている。MLBでは日本球界より先行して統計などの分析に長けたアナリストを採用していたが、日本でもその流れが押し寄せた格好だ。
これを受け野球データ分析会社「DELTA」が、さらなる球界革新に向けて、球界への就職に成功したアナリスト達の経験談を21日午後7時からオンラインで有料配信される。
登場するのは、ヤクルト・永田俊紘氏(アナリスト)、ソフトバンク・城所収二氏(R&Dグループ チーフ)、阪神・横山知紀氏(戦略・分析担当兼スコアラー)、楽天・加藤希氏(戦略室 編成戦略グループ)の各氏。
横山氏は鹿屋体育大で硬式野球部に所属し、学生コーチとして主に、試合データの収集やセイバーメトリクスの導入など、アナリスト活動も行い20年ぶりのリーグ制覇に貢献。また、スポーツパフォーマンス研究センターで実施する野球選手のパフォーマンステストのサポートを務め、学生時代の経験を生かして阪神入りした。
また加藤氏は証券会社、M&Aブティック、監査法人にてFA業務に従事した後、コンサルファームで経営コンサルタントとして従事し、その後楽天に入団した。
日本でも「セイバーメトリクス」や、ボールの動きを数値化して分析する「トラックマン」「Hawkeye」などの導入が進み、優勝するために、戦略・戦術立案に代表されるベースボール・オペレーション(チーム運営)への活用を各球団が競っている。だが、このような人材が球界では圧倒的に不足している現状がある。
詳しい内容はDELTA社のイベント案内ページ(https://delta-lboseminar.peatix.com/)に掲載されている。
ロッテは16日、育成のサンディ・サントス外野手が15日に来日したことを発表した。
今後は政府指定の入国隔離措置を取り、隔離期間終了後にチームへ合流する予定。ロッテの外国人選手では1番乗りの来日となった。
ロッテの育成4位・村山亮介捕手=幕張総合高=が16日、ロッテ浦和で新人合同自主トレに参加し、寮生活でのプチ苦悩を明かした。
「今1番感じているのは寮のご飯が美味しいというところ。結構食べちゃうんでそこは気をつけたいですね」と村山。“幕張のアジャ”の異名を取り、体重100キロ超えの大型捕手は高校通算38発のパンチ力の持ち主。
高校3年夏の大会終了後から体重が増加してしまったことから、減量にも励んでいる村山は「毎日違うメニューを出してくれるので、メインディッシュのお肉とかすごく美味しい。ご飯は一応1杯で止めるようにしてる。最初に盛って、次は行かないように」とご飯を我慢していることを明かした。
ロッテのドラフト2位・池田来翔内野手=国士舘大=が16日、ロッテ浦和での新人合同自主トレに参加し、汗を流した。
新人選手は20日から石垣島に移動し先乗り自主トレを行う予定。プロで初めてのキャンプが迫っていることに対し「まずはロッテの1軍の選手と一緒にプレーをすることが楽しみですね。今、僕がどれくらいの力を持っているかが分かるキャンプなので、どこまでできるかが楽しみです」と目を輝かせた。
一方でプロの世界を目で実感した。14日の新人合同自主トレ中には佐々木朗がグラウンドに現れ種市とキャッチボール。その力強いボールに目を奪われた池田らは「ボールに関してはみんな口をそろえてすごいと言っていた。味方ですけど、あのレベルの投手を打っていかないといけないなというのは分かりました」とプロの世界で活躍するため打ち込みに励む。
ロッテのドラフト2位・池田来翔内野手(22)=国士舘大=が16日、石垣島・春季キャンプへスキンケア用品を持参することを明かした。
野球に集中するためにも、肌ストレスを極力なくす。「(手入れは)好きです。パックもしますし、化粧水にはこだわりはあります」と告白をした池田。今後も肌の手入れは抜かりなくしていく。
藤原、平沢らがファンに認められている「イケメン5」入りも可能な端正な顔立ちだが、大学3年時はニキビに悩んでいたという。「肌が荒れた時がありましたが、ケアをしてから大丈夫になりました」。日本ハム・新庄監督はプロも身だしなみを心がけるように推奨しているが、池田も自分を磨き野球に専念できる環境を作る。
20日からは石垣島で先乗り自主トレを行う予定。「ウエートトレを結構やって、絞れてきた。まずはロッテの選手と一緒にプレーすることが楽しみ」。鳥谷の背番号00を継承したルーキーは、清潔感を漂わせアピールしていく。
ロッテの育成4位・村山亮介捕手(幕張総合)が16日、ロッテ浦和球場で新人合同自主トレを行い、充実の寮生活と、大食漢ぶりを発揮していることを明かした。
体重100キロ超えの巨漢は高校通算38本塁打のパワーヒッター。「寮のご飯が美味しくて、結構食べます。メインディッシュのお肉とかすごく美味しくて結構、食べますね」と明かした。
俊敏な大型捕手を目指しトレーニングに励んでいる。ボクシンググローブを持参し入寮した。練習後も、寮の自室でシャドーボクシングを行うことが日課。「部屋でたまに遊びながらやっています。(キレを)意識しながらやっています」と話した。
ロッテの井口資仁監督が16日、長野県松本市で開かれた野球教室に参加し、中学生を指導した。キャッチボールから熱心に教え、打撃練習では下半身の重要性を強調。「野球人口が減っている。増やすためにもこれをやることが自分の責任」と言葉に力を込めた。
野球教室は現役時代から続けており、今オフも各地を飛び回って指導した。「僕の夢は監督在任中に(教え子を)ドラフト会議で指名すること。もうそろそろ1人か2人出てくるんじゃないかな」と笑顔で話した。
ロッテの美馬学投手も参加し「何でこういうことをやっているんだろうと考えるだけでも変わる」と呼び掛けた。
2月1日のキャンプインまで、あと3週間を切ったプロ野球。選手達はキャンプに向けて自主トレに励んでいる。ペナントレースの行方を左右する重要な要素がディフェンス力。各球団における守備の“弱点”はどこにあるのか−。パ・リーグ6球団の昨季のポジションごとの力を守備指標で見ていこう。
チーム全体 | 捕手 | 一塁 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | 左翼 | 中堅 | 右翼 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリックス | -2.0 | 1.5 | 5.4 | -3.5 | 10.6 | -4.3 | -4.3 | 1.2 | -10.9 |
ロッテ | 9.6 | -2.7 | -2.7 | 3.2 | -6.1 | 3.3 | 7.6 | 3.3 | 3.6 |
楽天 | 25.5 | 0.7 | 5.1 | -4.8 | 19.4 | -11.9 | 0.9 | 8.2 | 10.1 |
ソフトバンク | 24.7 | 7.0 | 11.7 | -0.6 | -1.9 | 14.3 | -5.1 | -8.5 | 3.5 |
日本ハム | -18.8 | -6.3 | 5.1 | -14.9 | -4.7 | 0.3 | -1.0 | 8.9 | -6.5 |
西武 | 23.3 | -0.8 | -0.9 | 10.5 | -1.2 | 25.6 | -4.4 | -9.3 | 1.3 |
用いたのは、守備全般での貢献を示す「UZR(Ultimate Zone Rating)」。リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す。検証には、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した。
ロッテの育成・速水将大が14日に行われた囲み取材で、プロを意識し始めた時期について語った。
速水は日本ウェルネス信州筑北高校、至学館大学短期大学部、BC・富山を経てプロ入り。「小学校の頃からプロ野球選手になりたいと言っていたんですけど、目標ではなくて実際に近づいてきたというのは短大を卒業して、BCリーグに行くと決めたあたりからプロを意識しました」。
プロ1年目の目標については「今年1年のテーマとして、挑戦、チャレンジ」を挙げ、「積極的にどんどん挑戦して、失敗することも多いと思うんですけど、成功につなげていければいいかなと思います」と目標を掲げた。
昨年7月19日に配信した「安田、山口、佐藤…ロッテ、U−24の本塁打数はパ最多の16本」という記事で、前半戦終了時点のU−24の本塁打数(1997年1月1日生まれ以降)でロッテがパ・リーグトップの16本だったということを紹介した。
シーズンが終了して、どうだったのか−。結果はロッテがリーグトップの29本塁打で終えた。2位には前半終了時点で3位だったオリックスが16本塁打、前半戦2位だった西武は1つ順位を下げて3位の15本塁打。4位が前半戦終了時点と順位が変わらず日本ハムの14本塁打、前半戦1本塁打の最下位から5位となった9本塁打のソフトバンク、最下位は3本塁打の楽天だった。
選手個人でみると、前半戦終了時点では愛斗(西武)がトップの8本塁打を放っていたが、シーズンを終えてトップは紅林弘太郎(オリックス)の10本塁打。後半戦だけの本塁打数はリチャード(ソフトバンク)の7本塁打がトップだった。
ただ、セ・リーグでは多くのファンの皆様がご存知の通り、昨季は村上宗隆(ヤクルト)が39本、佐藤輝明(阪神)が24本、牧秀悟(DeNA)が22本と、1人で20本塁打以上放つU−24の選手がおり、そういった部分では、ロッテをはじめパ・リーグの若手打者達も村上、佐藤、牧に負けないくらいの本塁打を今季は放って欲しいところだ。
話をロッテのU−24の本塁打に戻すと、29本の内訳は山口航輝が9本、安田尚憲が8本、佐藤都志也が6本、藤原恭大が5本、高部瑛斗が1本だった。
前半終了時点では安田が山口に2本差をつけてチームトップだったが、後半戦に5本のアーチを描いた山口が最終的にU−24ではチームトップ。
後半戦だけの本塁打数を見てみると、山口が5本、佐藤と藤原が3本、安田が2本という結果に。高部は後半戦での本塁打はなく、また新たに本塁打を放ったU−24の選手はいなかった。
長年和製大砲を課題にしており、ZOZOマリンスタジアムに本拠地移転した1992年以降に25本塁打以上放った選手は初芝清氏しかいない。U−24の本塁打数でリーグトップに立つなど、山口、安田をはじめ期待のもてる長距離砲が増えてきているのも事実。
そのほかにも“代走のスペシャリスト”で“ワギータ”という愛称で呼ばれるなどフルスイングが魅力な和田康士朗、育成選手ではあるが昨年のフェニックス・リーグで5本塁打を放った山本大斗もいる。今季は昨季以上に若い選手達が、1軍の舞台で長打を放つことを期待したい。
昨季は最終盤まで優勝争いを繰り広げたロッテ。その中で大きな飛躍を遂げた選手の1人が、3年目の小島和哉だ。
年間を通じてローテーションを守り、自身初の規定投球回もクリア。特に後半戦は2度の完封勝利を挙げるなど、防御率2.67と抜群の安定感を見せた。
2021年:期間別防御率 | |||
---|---|---|---|
期間 | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
前半戦 | 78 2/3 | 41 | 4.69 |
後半戦 | 67 1/3 | 20 | 2.67 |
TOTAL | 146 | 61 | 3.76 |
※期間…オールスター前後
小島の躍進を語るにあたり、注目したいのがストレートだ。2020年には被打率.313と打ち込まれてしまった球種だが、昨季は並み居る好投手を抑え、両リーグの規定投球回到達者でトップとなる.212をマークした。
2021年NPB ストレート被打率ランキング | |||
---|---|---|---|
順位 | 投手名 | チーム | 被打率 |
1 | 小島和哉 | ロッテ | .212 |
2 | 宮城大弥 | オリックス | .221 |
3 | 山本由伸 | オリックス | .222 |
4 | 大野雄大 | 中火地 | .226 |
5 | 上沢直之 | 日本ハム | .229 |
※規定投球回到達者を対象
小島は投球の46%をストレートが占めるため、このボールの出来不出来が成績に与える影響は大きい。昨季の活躍も、ストレートの改善に一因がありそうだ。
では、小島のストレートにどのような変化があったのか。まず挙げられるのは、球速の上昇だ。昨季の平均球速は143.2キロと、前年から実に4キロ近くもアップ。本人も「真っ直ぐでしっかり詰まらせたりとか、空振り、ファウルが取れるようになってきている」と手応えを語っていた通り、直球の力強さが格段に増していた。
2019〜21年 ストレート投球割合・平均球速 | ||
---|---|---|
年度 | 平均球速 | 最高球速 |
2019 | 138.8 | 144 |
2020 | 139.3 | 146 |
2021 | 143.2 | 148 |
※球速の単位はkm/h
また、シーズン途中からは制球面にも変化が見られた。前半戦のストレートは高めへの投球が半分を占めていたのに対し、後半戦は低めの割合が16%も増加。打球に角度が付きにくい高さに集めることで、ゴロ割合も40.7%から56.3%に上昇していた。
2021年:期間・高低別ストレート投球 割合・ゴロ割合 | ||
---|---|---|
高低 | 前半戦 | 後半戦 |
高め | 50% | 38% |
真ん中 | 30% | 26% |
低め | 20% | 36% |
ゴロ割合 | 40.7% | 56.3% |
※ゴロ割合…全打球に占めるゴロの割合
一般的に、ゴロの打球はフライやライナーに比べて、安打や長打になりにくい。前半戦こそストレートでの被弾が目立った小島だが、後半戦は1本のみに抑え、被打率は.150という高水準だった。球速アップと、低めへの制球力の向上。小島のストレートが球界屈指の打たれにくさを誇ったのは、こういった要因がありそうだ。
2021年期間別ストレート被打率 | ||
---|---|---|
期間 | 被打率 | 被本塁打 |
前半戦 | .257 | 7 |
後半戦 | .150 | 1 |
オフには、背番号14への変更が発表された小島。ロッテの14番といえば、小宮山悟や大谷智久ら、早稲田大の先輩にもあたる面々が背負ってきた番号だ。今季も先発陣を牽引し、偉大なOB達に続く活躍を期待したい。
※文章、表中の数字は全て2021年シーズン終了時点