平成の怪物と令和の怪物が初対面した。ロッテ佐々木朗希投手(20)が沖縄・石垣島キャンプ第3クール初日、ブルペン入り。座ったドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)に対して、変化球を交えて49球を投じた。
今キャンプ4度目の投球練習で最多の球数。「もうちょっと少なく終わらせたかったですけど、色々練習したいこともあったので良かったです」。28球目からは右打者を立たせ、内角を意識して投げ込んだ。
最速157キロを計測した剛球に、昨季限りで現役を引退した松坂大輔氏が熱視線を送っていた。ともに“怪物”の異名が付いたスター投手。投球後に対面し「テレビで見ていた人だ、と。ブルペンを見た感想を教えてもらいました」。球団関係者によると、松坂氏は直球の制球力を絶賛していたという。
ここまでブルペン入り3度、メイン球場マウンドからの投球練習1度と、順調に調整を進めている。井口監督は「しっかりとゲームに入れる形ができてきている」と評価。11日からは3日連続でシート打撃を行う予定で、佐々木朗も12日か13日に「対打者」で登板する予定があることを示唆した。
ロッテ安田尚憲内野手(22)がA組本隊に合流した。
フリー打撃では早速8本の柵越えを見せたが「まだ全然ダメですね。ちょっと力んでたので、明日からはもう少し自分らしいプレーできるように頑張っていきたい」。井口監督は安田の“1軍復帰”に「いい入りだった」とうなずく一方で、同じく新型コロナウイルスから復帰して調整が遅れている藤原については現状、沖縄本島遠征には連れて行かない方針を示した。
ロッテは今季レギュラーシーズン公式戦において、最もチームに貢献した選手1人を「フランク ミュラーMVP賞」として表彰すると10日、発表した。
表彰選手は個人成績を参考に候補を選出し、その中からシーズン後のファン投票で決める。スイス高級機械式腕時計ブランド「フランク ミュラー」とオフィシャルスポンサー契約を結んでおり、受賞者には同ブランドの「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」(税込み214万5000円)が贈呈される。
同ブランド日本輸入総代理店であるワールド通商株式会社の河合寿也代表取締役は「時間を豊かに刻み、時間を上質に楽しんで欲しいというフランク ミュラーのコンセプトから、シーズン中に最も充実した時間を刻んだ選手を『フランク ミュラーMVP賞』として表彰することとなりました。副賞には『頂点を、つかむ。』という熱い思いのもとプレーするマリーンズの選手達に合う腕時計として、力強く存在感のある『ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ』を贈呈します」とコメントした。
平成の怪物と令和の怪物が初対面した。
ロッテ佐々木朗希投手が沖縄・石垣島キャンプ第3クール初日の10日、ブルペン入り。座った捕手に対して、変化球を交えて49球を投げた。昨季限りで現役を引退した野球評論家の松坂大輔氏が視察に訪れており、力強い投球を真剣な眼差しで見つめていた。
ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)が球を受けた。
ロッテ江村直也捕手が10日、沖縄・石垣島キャンプのB組(2軍)に合流した。
1月28日に行ったスクリーニング検査の結果、同30日に新型コロナウイルス陽性判定を受け、自宅で隔離療養していた。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日、沖縄・石垣島キャンプでブルペン入り。テレビキャスター業で訪れた元西武・松坂大輔氏(41)の前で、捕手を座らせて49球を投げた。
「テレビで見ていた人だなと思いました。(松坂氏から)ブルペンを見た感想を教えてもらいました」。
平成の怪物≠ヘ令和の怪物≠フ投球を目に焼き付け、何度もうなずいた。最速は157キロを計測。球団関係者によると、直球の制球力に感心していたという。
キャンプ初日に31球、4日は40球、侍ジャパン・栗山監督が視察した7日にも30球と、調整は順調だ。既に開幕ローテーション入りが確約されており、3月5、6日に開催予定の台湾との強化試合(東京ドーム)に招集される可能性が高い。
井口監督は「朗希については順調にきている。しっかりとゲームに入れる形がでてきている」と明かした上で、12、13日に予定されているシート打撃のいずれかで実戦初登板≠ウせる可能性を示唆した。
ロッテが10日、2022年のレギュラーシーズンで、最もチームに貢献した選手に表彰される「フランク ミュラーMVP賞」を、シーズン後にファン投票で選出すると発表した。
オフィシャルスポンサー契約を結んだ、スイスの高級腕時計ブランド「フランク ミュラー」が、副賞として「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」(税込み、214万5000円)を贈呈する。
日本輸入総代理店ワールド通商株式会社の河合寿也代表取締役は「副賞には(チームスローガンの)『頂点を、つかむ。』という熱い思いのもと、プレーするマリーンズの選手達に合う、力強い存在感のある腕時計を贈呈します」とコメントした。
ロッテが10日、新型コロナウイルス感染で出遅れていた江村直也捕手(29)が、沖縄・石垣島B組(2軍)キャンプに合流したと発表した。江村は1月28日にPCR検査を受けて、陽性反応と診断され、隔離療養を続けていた。
昨年限りで現役を引退した松坂大輔氏(41=本紙評論家)が10日、沖縄・石垣島のロッテキャンプを訪問。佐々木朗希投手(20)のブルペン投球に熱い視線を送り、特に直球の制球力を高く評価し「想像以上。ビックリした」と驚きを隠さなかった。「平成の怪物」が見た「令和の怪物」の凄さとは−。さらに、佐々木朗が球界を代表するスーパーエースになることを願った。
想像以上でした。初めて佐々木投手の投球をじっくり見ましたが、本当に素晴らしいボールでした。何より驚いたのが直球の制球力。捕手を座らせてからの初球、スタッフに右打席に入ってもらって投げた初球のインコース。全体的に低めに集められる直球の精度の高さに佐々木投手の凄さを感じましたが、特に変化球の後に投げる直球には驚きました。
変化球がばらついたあとの直球は、コースが甘くなりがちですが、佐々木投手はスライダーやフォークがどんなにばらついても、その後に投げる直球は高さ、コース、ほぼ完璧でした。変化球から直球へのスイッチの切り替えは抜群にうまい。単に制球がいいというレベルではなく、相当高い技術を持っていると思いました。
これはダルビッシュ有投手(パドレス)、大谷翔平投手(エンゼルス)に続く系譜だと思うのですが、長い手足を効率良く、コンパクトに扱っている。手先ではなく、体全体で投げる感覚をつかんでいますね。「素晴らしいな…」と思ったのは、力を入れれば160キロを投げられる佐々木投手が140キロぐらいの力感で160キロ近いボールを投げられているところです。あの感じで投げられると、打者はより手元でボールが速く感じるでしょうし、実際に振り遅れることが多くなるのではないでしょうか。
リリースの時に顔もぶれないですし、あのボールは打者からはどう見えるのか。機会があれば捕手の後ろから見てみたいと思いました。身長の高さ、球の伸び、制球力の高さ、フォークが得意な点など岩隈久志投手をイメージしました。変化球の精度、特に直球の後の変化球やフィールディングなど、今は相手が付け入る隙がわずかながらあるかもしれませんが、それも今はキャンプ中盤の話で、開幕に向けてしっかり改善させて、すぐに手のつけられない存在になってくるのではと思っています。
時代を超えた「怪物」の初対面。「テレビで見ていた人だなと思った」と振り返ったロッテ・佐々木朗の表情は、引き締まっていた。
松坂氏からは「ロッテには美馬、石川投手らがいます。佐々木投手にはロッテの若きエースとしてチームを引っ張ってもらいたいです」と言葉を掛けられた。「ここまで、なかなか結果という形で示せなかった。今年1年、しっかり頑張って、そういう存在になれるように頑張りたい」と即答。今キャンプ4度目のブルペン投球に、その思いを込めた。ドラフト1位の松川(市和歌山)を座らせてキャンプ最多の49球。直球は157キロを計測した。「自分の手足を扱える範囲内で最大限に体を動かして、その中で躍動感のある動きをしています」と投球時に意識する部分を松坂氏に明かした。
12日にもシート打撃に登板予定。井口監督は「(今クール中に)投げることは決まっている」と示唆。1年目は実戦登板なし。2年目は3勝を挙げた。そして3年目。「令和の怪物」はエースへの階段を駆け上がる。
ロッテ・安田尚憲内野手が10日、石垣島キャンプ第3クールからA組に合流し、フリー打撃ではいきなり柵越え8発をマークした。
1月中旬に新型コロナウイルスに感染し、今キャンプはB組からスタートしていた。ブランクを感じさせない動きを見せていたが「打撃練習ではちょっと力んでいた。まだ、全然駄目です」と言うものの、練習中は常に元気な声を出して目立っていた。
昨年限りで現役を引退した松坂大輔氏(41=スポニチ評論家)が10日、沖縄・石垣島のロッテキャンプを訪問。メジャー時代に対戦経験のあるロッテ・エチェバリアと再会した。
「僕が(ブルージェイズで)ルーキーの時、ボストンで(レッドソックスの松坂氏と)対戦したことがある」とエチェバリア。12年9月8日の初対戦では二塁打を放った。松坂氏がメッツ、エチェバリアがマーリンズ時代にも対戦し、通算は9打数3安打2打点1三振だった。
「スーパースターの松坂さんとの対戦は凄く印象に残っている」とエチェバリア。最後には「現役お疲れ様でした」と、昨年限りで引退した松坂氏をねぎらっていた。
ロッテ・佐々木朗希投手が10日、石垣島第3クール初日のブルペン投球を振り返った。
最速157キロを計測するなど、「昨日(オフで)休んだのでだいぶ回復した」と順調な仕上がりを口にした。
昨季限りで引退した松坂大輔氏が視察に訪れた。2人で会談する場面もあった。「テレビで見ていた人でした。ブルペンで見た感想を教えてもらいました」と、これが令和と平成の怪物の初対面となった。
ロッテは2022年レギュラーシーズン公式戦において最もチームに貢献した選手1人を「フランク ミュラーMVP賞」として表彰すると発表した。
球団はスイス高級機械式腕時計ブランド「フランク ミュラー」とオフィシャルスポンサー契約を締結し、表彰選手はレギュラーシーズンの個人成績を参考にして候補選手を選出し、その中からシーズン終了後にファン投票を実施して決定する。
受賞選手にはフランク ミュラーの日本輸入総代理店であるワールド通商株式会社よりフランク ミュラーの「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」(税込価格:214万5000円)が贈呈される。
ロッテ・江村直也捕手が10日、石垣島キャンプに合流した。キャンプ前に陽性判定し、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養していた。B組からスタートとなる。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日、沖縄・石垣島キャンプを視察に訪れた松坂大輔氏(41)に絶賛された。
この日はキャンプ4度目の投球練習。ブルペンでドラ1・松川=市和歌山高=を座らせ直球に加えてスライダー、フォークなどを交え49球を投げた。「今までと同じように感覚などを意識した。もう少し(球数を)少なく終わらせたかったけど(右打者の)インサイドとか練習したいこともあったので」と説明。最速は157キロを計測した。
井口監督は「しっかりゲームに入れる形ができている」と12、13日のシート打撃登板を示唆。球団関係者によると松坂氏は直球の制球を絶賛したという。開幕投手の可能性もある令和の怪物が、平成の怪物を魅了した。
ロッテの井口資仁監督が10日、B組で調整中の藤原恭大外野手について言及した。
「恭大に関してはこの(第3)クール(昇格)はない。那覇には基本的に今のところはまだ考えていない」と15日から始まる沖縄本島での練習試合には帯同せず、石垣島で練習を続けていく方向であることを明かした。
藤原は1月中旬に新型コロナに感染し、キャンプはB組スタートしていたが「毎年入りの時にね、肩の不安だったりとかが色々あるんで。その辺はしっかりとやってからだと思うし、打ち込みもまだそこまでできていない。しっかりと体ができてから合流させようと思っている」と説明した。
ロッテ・安田尚憲内野手が10日、A組に合流した。
ノックでは同い年で三塁手のライバルであるドラ2・池田来翔内野手=国士舘大=らと精力的に声を出し、汗を流した。フリー打撃では55スイング中8サクサク越えをマークするなど、順調な仕上がりを見せたが「バッティングの方はまだ全然だめ。力んでしまったので、明日からはもう少し自分らしいプレーができるように頑張りたい」と意気込んだ。
ロッテは10日、2022年レギュラーシーズン公式戦で最もチームに貢献した選手1名を「フランク ミュラーMVP賞」として表彰することを発表した。
球団はスイス高級機械式腕時計ブランド「フランク ミュラー」とオフィシャルスポンサー契約を締結。MVP賞はレギュラーシーズンの個人成績を参考にして候補選手を選出し、その中からシーズン終了後にファン投票を実施して決定する。受賞選手にはフランク ミュラーの日本輸入総代理店であるワールド通商株式会社から214万円超えのフランク ミュラー「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」が贈呈される。
ロッテは10日、江村直也捕手が第3クールからB組に合流したことを発表した。
江村は1月28日のスクリーニング検査で新型コロナウイルス陽性が判明し、自宅で隔離療養していた。
ロッテの佐々木朗希投手が10日、沖縄・石垣島キャンプの第3クールでブルペン入りした。
変化球にスライダーやフォークなどを交え49球を投じ、捕手はドラフト1位・松川虎生=市和歌山高=が務めた。さらにこの日は、昨季限りで現役を引退し野球評論家を務める松坂大輔氏が石垣島キャンプの視察に訪れ、佐々木朗や小島和哉、岩下大輝らの球にうなずいていた。
ロッテの井口資仁監督が佐々木朗希投手に対し、今キャンプのここまでの調整に対する信頼を明かした。
第2クールまではブルペンとメイン球場での投球練習を観察していたが、この日、ブルペンで今キャンプ4度目の投球練習をした佐々木朗の投球は見に行かず、野手陣の練習観察に専念した。「朗希に関してはほんと、順調にきていますね。今さら見に行くあれもないですし、しっかりとゲームに入れる形ができていると思います」。1軍投手コーチ陣からも報告を受け、順調な調整ぶりに心配は不問とした。
佐々木朗は13日までの石垣島キャンプ中に、状態次第が良ければシート打撃に初登板する見込みだ。
ロッテの佐々木朗希投手(20)が野球評論家・松坂大輔氏(元西武)が視察する中、ブルペンでドラフト1位・松川(市和歌山)を相手に今キャンプ最多の49球を投じた。最速は157キロをマークするなど快速球を連発。令和の怪物が平成の怪物から絶賛された。
球界の大先輩の前で冷静に直球を投げ込んだ。7日にメイン球場のマウンドで投げて以来、今キャンプ4度目の投球練習。右打席に打者を立たせて内角に力強い直球も投げた。「テレビで見ていた人だなと思いました」と緊張もあったが、「色々練習したいこともあったので良かったです」と納得した表情を見せた。松坂氏からは制球の良さを褒められ自信も膨らんだ。
井口監督も「順調にきている。もう、しっかりとゲームに入れる形ができている」と評価。第3クール中にもシート打撃に登板予定。平成の怪物からお墨付きをもらった令和の怪物は、初の開幕ローテ入りへ着実に調整を進めている。
ロッテの安田尚憲内野手が、A組のキャンプに合流。フリー打撃では右翼芝生席上段にも飛ばすなど、柵越えを連発した。
1月に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、第2クールまでB組で調整を続けていた中、走塁練習でも積極的に声を出して、精力的に動いた。
「緊張感がすごいあったんですけど、バッティング練習では力んでいたので、もう少し自分らしいプレーができるように頑張っていきたい。元気だけは出して頑張っていきたい」とさらなるアピールを誓った。
ロッテの佐々木朗希投手が第3クール初日にブルペン入りした。
この日は昨年、昨年限りで現役を引退した元西武の松坂大輔氏が視察する中、直球に変化球を交え49球、投じた。
ボールを受けたドラフト1位・松川虎生捕手(市和歌山)と投球後は話し込んでいた。
ロッテは10日、2022年レギュラーシーズン公式戦において最もチームに貢献した選手1人を「フランク ミュラーMVP賞」として表彰することが決定したと発表した。
ロッテはスイス高級機械式腕時計ブランド「フランク ミュラー」とオフィシャルスポンサー契約を締結。表彰選手はレギュラーシーズンの個人成績を参考にして候補選手を選出し、その中からシーズン終了後にファン投票を実施して決定する。受賞選手にはフランク ミュラーの日本輸入総代理店であるワールド通商株式会社よりフランク ミュラーの「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」(税込価格:214万5000円)が贈呈される。
ワールド通商株式会社河合寿也代表取締役は「時間を豊かに刻み、時間を上質に楽しんで欲しいというフランク ミュラーのコンセプトから、シーズン中に最も充実した時間を刻んだ選手を『フランク ミュラーMVP賞』として表彰することとなりました。副賞には『頂点を、つかむ。』という熱い思いのもとプレーするマリーンズの選手達に合う腕時計として、力強く存在感のある『ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ』を贈呈します」とコメントした。
新型コロナウイルス感染から6日にB組に復帰していたロッテの安田尚憲内野手(22)が、10日の第3クールからA組(1軍)に合流することが、濃厚となった。今後の実戦でアピールし、開幕スタメンを目指す。
9日は休日だったが気持ちは高まっている。「もう100%でやれているので、次は野球でしっかり結果を出すというイメージです。頑張っていきたい」と力を込めた。
昨年は開幕戦に「4番・三塁」で出場したが、楽観視できない。第2クールではA組のドラフト2位・池田(国士舘大)が、フリー打撃で左腕の本前から右翼席に2連発を放ち、シート打撃での守備では三塁に入ってアピール。井口監督も「池田は頑張ってやっていました。いいライバルですかね」と話した。
安田も「同級生の大学生が入ってきて、負けられない」と気合。楽天との開幕カードに続き、2カード目の本拠地開幕はソフトバンク戦。自主トレをともにした柳田に対し「結果で恩返ししたい。いいところを見せたい」と目の前での活躍を狙う。そのためにも競争を勝ち抜く。
ロッテの育成野手で唯一のキャンプ1軍スタートを勝ち取った2年目・山本大斗外野手。パワフルな打撃が魅力の19歳は支配下を掴むべく、沖縄・石垣島でバットを振り込んでいる。「打撃以外にも、守備も走塁も。育成なので全部足りていないというのは感じています」。貪欲な姿勢で、走攻守全てでレベルアップを図る。
打撃練習ではバックスクリーンへ放り込むなど、持ち前の長打力も見せているが、おごる気持ちは一切ない。「まだ自分の思うようなバッティングができていなくて…しっかり捉えられたらバックスクリーンにも入ると思いますけど、その確率が低いのが課題です」。昨年ファームでの打率は.224。プロの球にも慣れた今季は確実性も上げ、更なる飛躍を目指す。
2020年育成ドラフト3位で開星高から入団。1年目の昨季はイースタン・リーグの開幕戦で初打席初球本塁打を放ち、シーズンを通してチーム2位タイの5本塁打。ファーム日本一をかけた日本選手権でも「5番・右翼」で出場するなど、育成ながらも期待の大きさがうかがえる。フェニックスリーグでも5本塁打を放ってアピールし、1軍キャンプに抜擢された。
昨年の秋季キャンプでは、“平成唯一の3冠王”松中信彦臨時打撃コーチからも熱心な指導を受けた。
「『振ってナンボだ』と、とにかく今は数を振れというのは言われました。右足に力を溜めて、それをボールにぶつけるという練習をしていました。松中さんの指導で手応えを感じられたので良かったです」。
オフの期間は体づくりに取り組み、体重は約6キロ増。週6日ウエートトレーニングに励んだ。背筋を鍛えるデッドリフトは、秋の時点では190キロを3回が限界だったが、今では200キロを4回上げることができるようになった。4日の打撃練習では成田翔投手からバックスクリーン直撃弾も放つなど、早速成果も表れている。
「今年支配下登録というのはもちろんなんですけど、1軍でチームの勝利に貢献するというのが目標。まずはこの春、支配下登録してもらえるように頑張りたいと思います」。
一昨年の入団会見では「ロッテの4番になって、ホームラン王を獲りたいです」と大きな目標を掲げていた。昨年は同じ外野手で右の長距離砲、山口航輝外野手が1軍で9本塁打を放ちブレークの兆しを見せた。山本大斗は強肩も魅力。追いつけ追い越せの活躍で支配下登録、そして外野手争いに食い込む。
「育成選手として指名されたということは必ず理由がある。自分の中でしっかり自己分析していきたい」。
昨年12月10日に行われた新入団選手発表会で、このように話していたロッテの育成1位・田中楓基投手(旭川実業高)。
あれからちょうど2ヶ月。プロ生活がスタートして、“育成選手として指名された理由”が見つかったのだろうか−。
「ほとんどのところで差を感じているんですけど、キャッチボールが特に力感の部分で、違いを感じています。そこを引き続き練習していきたいなと思います」。
2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、長年ロッテの先発陣を支える石川歩のキャッチボールを見たときに「軽く投げていてもしっかり球がきている。そこを目指していきたい」と感じたそうだ。
また、入団会見のときに「ストレートが武器なので、磨いていきたい」とも話していた。
「思いっきり投げなくてもキレ、スピードが出るストレートを目指しています」。
最速150キロを誇る田中だが、将来的にはストレートの球速が「上がっていけるようにと思ってやっていますが、まずは平均球速をしっかり上げていきたいと考えています」とのことだ。
変化球では素晴らしいスライダーを持っている。高校時代の映像を見ると、カーブのような軌道のスライダー、縦に落ちる軌道のスライダーを投げ、右打者のインコースに投じたスライダーは打者がのけ反るほどの変化を誇る。
田中は「スライダーは2種類持っていて、膨らみの大きいスライダーと縦にしっかり落ちるスライダーを投げています。インコースから入れていくようなスライダーでカウントを取りたいと思っているので、(プロでも)使っていきたいと思います」と話す。
将来的にはスライダーの種類を増やしていくことや、プロで新しい球種を投げていきたいという考えはあるのだろうか−。
「スライダーの精度はもっと上げていきたいと思っています。また縦に落ちる変化がないので、すぐにとはいわないですけど、いずれは縦に落ちる変化球を練習していきたいなと思っています」。
現在はプロで活躍するため、支配下選手登録になるため、体づくりを重点的に行っている。体づくりにおいて「まずは体重をしっかり上げていきたい。体脂肪もそうですし、筋肉量もあげていきたい」と、現在76キロの体重を80キロまでアップさせたいと考えている。
将来は「ムラがなく、安定したピッチャーになりたい」と掲げる。数年後に1軍で活躍している自分を思い描き、体づくりに励んで欲しい。