1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
東北楽天 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 二 | 池田 | 3 | 0 | 0 |
2 | 右中 | 和田 | 3 | 1 | 1 |
3 | 中 | 岡 | 1 | 0 | 0 |
打右 | 部 | 2 | 0 | 0 | |
4 | 一 | 山口 | 4 | 1 | 2 |
5 | 三指 | 安田 | 3 | 1 | 1 |
打指 | 西川 | 1 | 0 | 0 | |
6 | 指 | 吉田 | 2 | 0 | 0 |
打指三 | 福田光 | 1 | 0 | 0 | |
7 | 捕 | 佐藤都 | 2 | 0 | 0 |
打捕 | 松川 | 2 | 1 | 0 | |
8 | 左 | 山本大斗 | 4 | 0 | 0 |
9 | 遊 | 小川 | 2 | 1 | 0 |
遊 | 茶谷 | 2 | 0 | 0 | |
計 | 32 | 5 | 4 |
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 左 | 西川 | 2 | 0 | 0 |
遊 | 村林 | 3 | 1 | 0 | |
2 | 遊左 | 小深田 | 4 | 3 | 0 |
3 | 三二 | 渡邊佳 | 4 | 2 | 0 |
4 | 右 | 和田恋 | 3 | 2 | 2 |
走右 | 小郷 | 1 | 0 | 0 | |
5 | 捕 | 安田 | 2 | 0 | 0 |
捕 | 石原 | 1 | 0 | 0 | |
6 | 一 | マーキ | 4 | 0 | 0 |
7 | 二三 | 黒川 | 3 | 0 | 0 |
8 | 指 | 辰己 | 4 | 1 | 0 |
9 | 中 | 武藤 | 4 | 1 | 0 |
計 | 35 | 10 | 2 |
名前 | 回 | 安 | 責 |
---|---|---|---|
森 | 2 | 2 | 2 |
小野 | 1 | 2 | 0 |
佐藤奨 | 1 | 3 | 0 |
横山 | 1 | 2 | 0 |
土肥 | 2 | 0 | 0 |
土居 | 2 | 1 | 0 |
名前 | 回 | 安 | 責 |
---|---|---|---|
鈴木翔 | 3 | 0 | 0 |
高田萌 | 2 | 4 | 4 |
吉川 | 2 | 1 | 0 |
小峯 | 1 | 0 | 0 |
内間 | 1 | 0 | 0 |
ロッテ安田尚憲内野手(22)が明るい。4回、4番山口の2ランの直後だった。「山口が変化球だったので、初球から直球狙いでした」。高さも勢いも出た、右中間への1発。ホームを踏むと「よっしゃー!」と2度3度、笑った。
中軸で起用されながらも満足いく結果を出せない、もどかしい2年が続いた。今年はどこか表情が違う。新型コロナウイルスの療養でA組合流が遅れたこともあったのか。元気さが目立っている。
「特に、僕はサードを守りたいと思ってやっているので、これからもどんどん盛り上げていけたら」。
石垣島を離れ、実戦の日々に入っても姿勢は変わらない。履正社(大阪)からドラフト1位でプロ入りし、5年目を迎える。
「5年目になって、声であったり、態度であったりというのは、後輩もたくさん出てきたので、いい見本になれるようにやっていけたらなと思います」。
いまや年下の選手は、チーム全体の20%以上にあたる17人もいる。若手のリーダー格を務めるべき存在になってきた。
ドラフト1位の松川が18歳にして初打席初安打を放てば、ベンチ前で率先して「ナイスバッティーング」と出迎えた。「自分は1年目、試合に出るだけで苦労していたので。堂々とプレーしてすごいな、本当にすごいな」。そう、ドラ1の後輩をたたえた。広い背中で経験を伝えていく。
ただ、年上選手から見れば、まだまだ弟的存在なのか。試合前には対岸のベンチから「安田、しっかり頼むぞ〜」と、楽天川島に去年までと同じようにいじられていた。
ロッテ山口航輝外野手(21)がホッとした。実戦初戦で本塁打。「石垣島ではいい打席がなくて、ちょっと焦ってたんですけど」。それでも4番起用された期待に応えた。
4回1死二塁。楽天高田萌の2−2からのスライダーを、タイミング良く前でさばいた。「石垣では力が入っていたので。その力を抜いて、楽に打席に立とうと思って」。直球に遅れ、変化球に崩される傾向が続いた。福浦打撃コーチからも指摘された、タイミングの取り方への課題。迷いながらも、上向きのきっかけになりうる1発だった。
ベンチで余韻に浸ろうと思ったら「浸っている間にもう打ったので。めっちゃ短かったです」。続く5番安田も初球を右中間本塁打にし、続いた。「安田さんは風ですね」と冗談で笑う余裕も出た。
「けど、安田さんより先に打てて良かったです」。
守備位置は違えど、待望の和製中軸候補として、チームからの期待値は等しいところ。まだ相手も万全ではないとはいえ、幸先よい1発だ。
ロッテは15日、マンスリープレーヤーグッズ(1月、2月)の受注販売を開始した。
1月と2月を対象にしていることから、背番号の1桁が「1」または「2」の選手(佐々木千、石川、成田、益田、森、ロメロ、国吉、小沼、田村、佐藤都、谷川、藤原、菅野、山口、ぺラルタ)がラインアップされる。背番号2の松川は次回販売予定となる。10月まで毎月販売が企画され、最終的には全選手が対象となる。
商品はTシャツ、タオル各種、マグカップなど。選手のシルエットと背番号が組み合わされたシンプルなデザイン。球団オンラインストアで2月20日まで受け付ける。発送は3月下旬以降の見込み。
ロッテ森遼大朗投手(22)がチーム今季初実戦の“開幕投手”を務めた。
初回、実績豊かな楽天の1番西川からいきなり変化球で空振り三振。その後4番和田恋に2ランを浴びるも、基本的には低めに球が集まった。予定の2イニングを2失点。「良かったところもありながら、反省点も見つけられました。克服しながら、次に生かしたいです」と振り返った。
都城商(宮崎)から育成選手として入団し、4年間を終えた昨年12月に念願の支配下登録を受けた。1軍の実戦で投げるのも、この日が初めて。先発候補として期待する井口資仁監督(47)は「高めの浮いた球は攻められるので、そこを対外試合で気付いたと思います」とコメント。次回登板では3イニングが見込まれる。
ロッテのドラフト1位松川虎生捕手(18=市和歌山)が、プロ入り後の実戦初打席で初安打デビューを飾った。
15日、楽天戦(金武)の6回に代打で登場。「振りに行かないと何も始まらないので」と2−2からのカットボールをセンター右へ技ありで運んだ。
直前の打者が四球になった瞬間、大股で打席へ進み準備を始めた。「どんどん積極的にアピールしていかないと1軍に残れないと思ってますので。のんびり過ごしてたらホンマにあっという間に時間が過ぎてしまうと思うので、一瞬を本当に大事にしていこうという意識はしています」。
18歳の大型捕手は動きに無駄がない。守備では6、7回と土肥を無失点に導くと、ベンチへ戻ると即座にブルペンへ。8回から登板予定の土居と綿密に打ち合わせた。その土居の制球が8回、やや荒れた。
「ジェスチャーの部分で(投手は)だんだん変わってきますし、1回帰ってからちょっとした話をしたので、そういう部分で楽になったのかなと僕の中では思ってます」。
送り出した井口監督も「しっかり対応してくれた」と満足そう。スタメン出場への期待が膨らむデビュー戦だった。
ロッテが楽天に4−3で勝利し、今季初の実戦で白星スタートとなった。
0−3の4回、4番に起用された山口航輝外野手(21)がチーム初安打となる2ランを左中間に放つと、続く5番安田尚憲内野手(22)も右中間へ運び“YY弾”で同点に。5回に和田康士朗外野手(23)の適時打で勝ち越した。
井口資仁監督(47)は「いろいろな失敗や成功を重ねながらシーズンに向けて調子を上げたり。自分自身のポジションはみんな違うと思うので、しっかりと意識しながらやって欲しいです」と今後への期待を込めた。
ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)は6回に代打で登場し、いきなり初安打。その後、終盤4イニングでマスクをかぶり、無失点で切り抜けた。同2位の池田来翔内野手(22=国士舘大)も1番二塁でフル出場。無安打に終わるも、いい動きを見せた。
16日は糸満市の西崎運動公園野球場で、2次キャンプとして練習を行う。
楽天とロッテが練習試合。4−3でロッテが勝利。ドラフト1位ルーキーの松川虎生捕手(18=市和歌山)が6回に代打でプロデビュー。見事、中前安打を放ち、プロ初打席初安打をマークした。
ロッテのドラフト1位・松川虎生(こう)捕手(18)=市和歌山高=が15日、楽天との練習試合(金武)に代打で実戦デビューし、中前打を放った。
「体が開いていると感じ、しかも追い込まれていたので、自分のところまで球を引きつけて、右(逆)方向に打とうと考えました」。
6回2死一塁。楽天の右腕、吉川が投じた5球目の変化球をたたいた。その裏からマスクをかぶり、4イニングを無失点に封じる好リードを披露した。バックネット裏で視察した日本ハム・関根裕之スコアラーは「雰囲気は高校生ではない。今後は仕上がった1軍投手の球を受けることになるが、第一段階はクリアしていた」と評価した。
井口監督は「リードは非常にテンポがよく、投手の良さを引き出した。打撃もしっかりと対応した」と今後のスタメン起用を示唆。ルーキーが上々のスタートを切った。
若きYY砲≠フバットが火を噴いた!4番の山口が3点を追う4回に左中間席へ2ランを放った。今季初の一発に「石垣島(キャンプ)では1本も打てなかったので、気持ち的に楽になって本当によかった」と目尻を下げた。次打者の安田は右中間席に2者連発となる同点ソロ。「山口が変化球を打ったので次は真っ直ぐで」と読み通りに仕留めた。
ロッテのドラフト1位・松川虎生(こう)捕手(18)=市和歌山高=が15日、楽天との練習試合(金武)で実戦デビューし、代打で中前打を放った。
「体が開いていると感じ、しかも追い込まれていたので、自分のところまで球を引きつけて、右(逆)方向に打とうと考えました」。
6回2死一塁。楽天の右腕、吉川が投じた5球目の変化球をたたいた。その裏からマスクをかぶり、4イニングを無失点に封じる好リードを披露した。バックネット裏で視察した日本ハム・関根裕之スコアラーは「雰囲気は高校生ではない。今後は仕上がった1軍投手の球を受けることになるが、第一段階はクリアしていた」と評価した。
井口監督は「リードは非常にテンポがよく、投手の良さを引き出した。打撃もしっかりと対応した」と今後のスタメン起用を示唆。ルーキーが上々のスタートを切った。
ドラフト1位新人の松川(市和歌山高)が楽天との練習試合で6回に代打で実戦に初出場し、初打席で中前打を放った。甘い変化球を捉え「とにかく振っていこうというのを頭に入れていた。すごく嬉しい」と喜んだ。
捕手の守備にも就き、好リードで得点を許さなかった。井口監督は「非常にテンポのよいリードをしてくれる。ああいうリードをするとやっぱり投手もあんまり崩れることはない」と高く評価した。
ロッテのドラフト1位・松川(市和歌山)がプロ初実戦で攻守に存在感を発揮した。楽天との練習試合の6回2死一塁で代打起用され、ドラフト7位・吉川(JFE西日本)のカットボールを中前へはじき返した。
「2球目の直球を空振りし、体が開いていると感じた。自分のところまで引きつけ、右方向へ打とうとした」。
18歳はプロ初打席で2球で追い込まれたが、見事な修正能力で「プロ初安打」をマークした。そのままマスクをかぶり、4回1安打無失点と好リードも光った。9回は先頭の辰己に出塁されたが、土居の一塁牽制球で一、二塁間に挟んでタッチアウト。「足が速いのは頭にあったし、投手にはいい間にもなる」と捕手からのサインプレーもはまった。
「この先も楽しみ」と井口監督。視察した日本ハム・関根裕之プロスカウトは「自分のペースがあり、雰囲気が高校生じゃない」と高校生離れしたプレーを高く評価した。前例の少ない高卒新人捕手の開幕1軍へ、また一歩前進した。
今季初実戦から右左の若き大砲による連弾が飛び出した。3点を追う4回1死二塁で2番手・高田萌から4番・山口が左中間へ2ランを放つと、5番・安田は右中間へ運んだ。1学年上の安田は「山口が変化球(スライダー)を打ったので、次は真っ直ぐと思った」と狙い通りに初球を捉えた。山口は「本塁打の余韻に浸っていたら、安田さんも。YY砲のアベック弾は昨年4月以来ですね」とご機嫌だった。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(市和歌山)が15日、楽天との練習試合で鮮烈デビューを飾った。
6回に代打で起用されると、楽天のドラフト7位・吉川(JFE西日本)から中前打を放った。
「とにかく振っていこうと頭に入れていた。やっぱり、振りにいかないと何も始まらないし…」。
この日がチーム初実戦で、松川にとってはプロ初打席。直球2球で追い込まれたが、カットボールをうまく合わせた技あり一打だった。
9回の2打席目は中飛に倒れたが、中堅フェンス前まで伸びていくあわやという打球。体重102キロの巨漢から放たれる打球は、もはや高校生とは思えない。
ロッテの「YY砲」が15日、今季初実戦となった楽天との練習試合(金武)でいきなり2者連発となるアーチを見舞った。
3点ビハインドの4回だ。1死一塁から4番・山口が高田萌から山口が左中間へ2ランを放って1点差と迫ると、5番・安田は初球を右中間へ運んで、同点ソロとした。
「YY砲は昨年4月以来ですね」。そう笑ったのは、4年目・山口だ。「自分が本塁打を打って、ちょっと余韻に浸っていたら、安田さんも打ったので…。余韻に浸れたのはめちゃくちゃ短かったです。でも、安田さんより先に(本塁打を)打てて良かったです」と笑みを見せる。
安田は狙い打ちだったことを告白した。「山口がその前に変化球を打っていたので、次は真っ直ぐだと思った」。球団の将来を担うであろう右と左の大砲。相乗効果は抜群だ。
ロッテはマリーンズオンラインストアにてマンスリープレーヤーグッズ(1、2月)の受注販売を開始した。今回受注販売を実施するマンスリープレーヤーグッズは1月と2月を対象としていることから背番号の1桁が「1」と「2」の選手をラインアップしている。
マンスリープレーヤーグッズは選手のシルエットと背番号が組み合わされた白と黒を基調としたシンプルなデザインで、10月まで毎月販売を企画し、最終的には全選手が販売対象となる。
3月は背番号1桁が3の選手。4月は背番号1桁が4の選手と続き、10月は背番号1桁が0の選手。
1、2月の販売対象選手は佐々木千隼(11)、石川歩(12)、成田翔(41)、益田直也(52)、森遼大朗(62)、エンニー・ロメロ(91)、国吉佑樹(92)、小沼健太(121)、田村龍弘(22)、佐藤都志也(32)、谷川唯人(122)、藤原恭大(1)、菅野剛士(31)、山口航輝(51)、ホルヘ・ぺラルタ(131)。背番号2番の松川虎生に関しては、生産の都合上、次回販売予定とする。グッズ詳細は次の通り。Tシャツ、フェイスタオル、ハンドタオル、アクリルキーホルダー、マグカップ、トートバッグ、iPhoneケース。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(18)=市和歌山高=が15日、プロ初実戦となった楽天との練習試合(金武)の初打席で初安打をマークした。守備では2投手を無失点リード。期待のルーキーが満点デビューを飾った。
1点リードの6回2死一塁から7番・佐藤都の代打で出場。吉川の変化球を中前へ運び「とにかく振っていこうというのを頭に入れていた」とうなずいた。さらに守備でも18歳らしからぬ“貫禄”を見せた。8回から登板した土居が荒れ気味だったが、ベンチで言葉を交わすと、9回には落ち着き無失点。「1回(ベンチに)帰ってから話をしたので、ラクになったのかな」と松川。先輩投手を安心させる役割も果たし、マスクをかぶった4イニングは無失点と完璧な結果だった。
井口監督は「非常にテンポがよく、ああいうリードをすると投手もあまり崩れることはない。実戦になればなるほど楽しみ」と大絶賛。田村、加藤、佐藤都らと争う開幕マスクへ一歩前進した。
ロッテは15日、マリーンズオンラインストアでマンスリープレーヤーグッズ(1月、2月)の受注販売を開始したことを発表した。
受注販売を実施するマンスリープレーヤーグッズは1月と2月が対象となり、背番号の1桁が「1」と「2」の石川や佐々木千、益田や藤原、松川など数選手をラインナップ。グッズは選手のシルエットと背番号が組み合わされた白と黒を基調としたシンプルなデザインで10月まで毎月販売を企画しており、Tシャツ(3000円)やフェースタオル(1800円)アクリルキーホルダー(600円)など盛りだくさん。詳細は球団公式HPを要確認。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(18)=市和歌山=が、初の対外試合となった楽天との練習試合(金武)で初打席初安打を放った。4−3の6回2死一塁で代打起用され、3番手右腕・吉川の変化球を中前に運んだ。
「自分のところまで引きつけて、右方向に打とうと考えていた。ヒットになってすごく嬉しい気持ちはある」。九回の2打席目は中飛に倒れたものの、野手が必死で背走しながら好捕する大きな打球だった。
初打席の後はマスクをかぶって好リード。4イニングで被安打1。時折、大きく両腕を広げるジェスチャーをして投手を鼓舞した。7回の守備を終えると防具姿でブルペンへ駆け出し、次に登板する投手と配球の打ち合わせ。球場を動き回った。
井口監督は「非常にテンポのよいリードで、いい声の出し方、構え方をしてくれている。投手のいいところを引き出している」とセンスの良さを再確認した。
今年初の実戦でいきなり快音を響かせた。ロッテの4年目、山口が15日、沖縄県金武町での楽天との練習試合で2ランを放った。高田萌のスライダーを完璧に捉え左中間へ運び「しっかり自分のスイングをすることを意識した。打席の内容としては今日はよかった」と安堵の表情を浮かべた。
石垣島で行われたキャンプでは打撃不振が続き、2度のシート打撃では安打すらなかった。「結果を出したい」と焦りから力みが出ていたが、今キャンプ初の試合でチーム1号のアーチをかけ、長打力をアピールした。
昨季はプロ初出場を果たし、78試合で9本塁打と成長の跡を見せた。今季は30本を目標に掲げている。
ロッテは15日、マリーンズオンラインストアにてマンスリープレイヤーグッズ(1月、2月)の受注販売を開始したと発表した。
今回受注販売を実施するマンスリープレイヤーグッズは1月と2月を対象としていることから背番号が1桁が「1」と「2」の選手をラインナップしている。マンスリープレイヤーグッズは選手のシルエットと背番号が組み合わされた白と黒を基調としたシンプルなデザインとなっている。10月まで毎月販売を企画し、最終的には全選手が販売対象となる(3月は背番号1桁が3の選手。4月は背番号1桁が4の選手と続き、10月は背番号1桁が0の選手)。
販売対象選手は次の通り。佐々木千隼(11)、石川歩(12)、成田翔(41)、益田直也(52)、森遼大朗(62)、エンニー・ロメロ(91)、国吉佑樹(92)、小沼健太(121)、田村龍弘(22)、佐藤都志也(32)、谷川唯人(122)、藤原恭大(1)、菅野剛士(31)、山口航輝(51)、ホルヘ・ぺラルタ(131)。
※背番号2番の松川虎生捕手に関しては、次回販売予定。マンスリープレイヤーグッズ詳細は次の通り。Tシャツ(S、M、L、XL):3000円、フェイスタオル:1800円、ハンドタオル:1000円、アクリルキーホルダー600円、マグカップ:1500円、トートバッグ:1800円、iPhoneケース:3500円、全て税込。
2月13日。A組石垣島キャンプ最終日。森脇浩司ヘッドコーチは朝、集合をした選手達に「1つだけ話をさせてください」と切り出した。
「今年のキャンプは雨も多く、グラウンドコンディションを整えるのが大変だった。その中でこれだけのメニューをしっかりと消化することができた。それは朝早く暗い時間から遅くまでグラウンドをいい状態にしてくれた人達がいるということ。シートを張って整備して、本当に神経を使ったと思う。私達はそういう人に感謝をしないといけないと思う」。
技術論でなければチーム戦術に関することでもなかった。語りたかったのは周りへの感謝の想いだった。グラウンドキーパーの人。そして2月のキャンプのために準備をしてくれた石垣島のスタッフの人。トレーナーにデータ分析を行うスタッフ。選手達は様々な人に支えられてプレーをしていることを伝えたかった。キャンプ最終日に言葉にしたのは「あえて」と森脇ヘッドは言う。「当たり前のことを当たり前にしなさいと我々は教えている。その当たり前の中にはプレーだけでなく人への感謝の想いも当然、含まれている。それを忘れてはダメ」と力説する。
そして選手達へのメッセージはもう少し続いた。「この環境をつくってくれた人達の事を考えると一球も一振りもおろそかにできないはず。それがワンプレーの重さ。1勝の重さにつながる。人間だから誰もが気が緩んでしまいそうになる時がある。そんな時はみんな分かっていると思うけど、支えてくれている周囲への感謝の気持ちを感じて欲しい」。みんなの目を見て、想いが伝わったことを確認して最終日の練習がスタートした。
2021年は141試合目で優勝を逃した。あと3勝すれば優勝だった。勝てるはずだった試合。ちょっとしたワンプレーによる歪みが重なり、バファローズとの差となった。井口資仁監督はだからこそ今年の石垣島キャンプでは紅白戦を行わず、徹底的に細かいチームプレーの確認作業に時間を割いた。森脇ヘッドもその意向を組みノックを繰り返し、ワンプレーをおろそかにしないための練習を行った。その成果、手応えはつかんでいる。最後に土台としてあるべき大事な心掛けを語ることでさらなるチーム内の意思徹底を図った。
かくしてマリーンズは那覇へ移動するメンバーと石垣島に残留するメンバーに分かれる次のフェーズに移った。ここからは実戦の中でさらにチームとしての精度を上げていく。「頂点を、つかむ。」リーグ優勝をするという強い意志をストレートに表現したチームスローガンで挑む22年。万事徹底。人に感謝をし、人のために尽くし、誰かに喜んでもらうためにプレーをする。最後にみんなで美酒に酔う。
ともに甲子園を沸かせた同級生に、負けてはいられない。ロッテの中森俊介投手は、はやる気持ちを抑え、キャンプで練習に励む。1年目の昨季は、体づくりに注力。「同級生の来田(涼斗)が1軍で活躍していたので多少の焦りはありました。でも、それを自分の中でポジティブに捉えるようにして、トレーニングに励んでいました」。プロ生活も2年目となり、少し大人びた表情になった19歳は、未来に視線を向ける。
連投の多かった高校時代から一転、チーム方針もあり、佐々木朗希投手の1年目と同じように、公式戦には登板しなかった。体重は入団時から4キロ増え90キロに。下半身も一回りたくましくなった。黙々とウエートや体幹トレーニングを続ける中、頭の片隅には常に“同級生”の存在があった。
「来田が1軍で試合に出てるのに、自分は何もできていないというもどかしさ、悔しさはありました」。
オリックス・来田とは明石商時代、春夏合わせて甲子園に3度出場。中森は2年夏に150キロを計測、来田は甲子園で計3本の本塁打を放ち、2年時には投打の軸として春夏4強入りを果たした。ともに超高校級と呼ばれ、切磋琢磨してきた仲間が、もう1軍の舞台で活躍している−。刺激にならないはずがなかった。
昨年7月13日の日本ハム戦(釧路)にスタメン出場した来田は、高卒新人では史上初となるプロ初打席初球本塁打という離れ技をやってのけた。中森は「高校の時から大舞台に強かったので、打つだろうなとは思っていました。まさかホームランとは思わなかったですけど…」と振り返る。
来田はその日、本塁打を含む3安打猛打賞の活躍。試合後に中森が「ヤバいな」とLINEを送ると、「たまたまや」と返ってきた。頼もしかった仲間は、負けられないライバルに。今季公式戦のマウンドに上がるようになれば、相対する機会もある。
「対戦したい気持ちもありますし、抑えたいなという気持ちもあるんですけど、試合になったらチームの勝ち負けを1番に考えてやりたいなと思います」。
昨秋の「みやざきフェニックス・リーグ」ではマウンドに上がり、課題も見つかった。「球数が増えていくごとに、制球が定まらなくなったり、真っすぐの球威が落ちて打たれたりすることがありました」。キャンプでは、スタミナはもちろん、ストレートの球威向上をテーマに掲げる。
公式戦に登板し、経験を積んでいく今季。「昨年は公式戦で1回も投げられていないので、回数を投げていきたいなと思います。もちろん1軍で投げたい気持ちはずっと変わりませんが、まずは土台をしっかり作りたいです」。焦る気持ちを抑えながら、一歩一歩、階段を上がっていく。
現役時代5年連続2桁勝利を挙げ、2005年のリーグ優勝・日本一に“エース”として貢献し、現役引退後は2年間投手コーチを務めたロッテOBの清水直行さんに“7つのテーマ”でロッテ投手陣について語ってもらう第2回は、“先発投手”だ。
ロッテの昨季先発陣を振り返ると、小島和哉がチームで唯一、2桁勝利(10勝)と規定投球回数(146回)をクリア。岩下大輝が8勝、石川歩と美馬学が6勝、二木康太が5勝、河村説人が4勝、佐々木朗希が3勝となっている。100イニング投げた投手は規定投球回を達成した小島、岩下(120回)、二木(117回)、美馬(115回1/3)の4人だった。
リーグ優勝を目指す上で大事になってくる“チームの勝ち頭”、“絶対的なエース”と呼べる存在がいない。
その原因について「ちょうど若返りの時期だと思うんですよ」と話す。
「石川、美馬といったベテランの力を借りなきゃいけないんですけど、若いピッチャーがどんどん出てきて、若いなという印象がある。そういった部分で若いピッチャーが独り立ちするために、スポット的に投げているところが、勝ち星が散っているところもあると思います」。
昨季ルーキーだった河村は、前半は中継ぎを務めており、佐々木朗希も後半戦に入ってから先発ローテーションに定着。本前は1、2軍を行き来し、鈴木は先発とリリーフの両方を担当していた。
「もっといえば、昨年、一昨年というのはコロナの影響もあって先発のイニングが短くなっているというのもあるんですね。というのも、試合が9回で終わるので、早く(先発が)マウンドを降りていたため、ブルペンに勝ち星が散っているところもある。一概に先発の独り立ちが少ないというのは違うのかなと見ています」。確かに昨季はセットアッパーの佐々木千隼がチーム2位タイの8勝をマークしている。
ただ、リーグ優勝するためには、1年間先発の軸として投げる投手が出てきて欲しいというのが本音だ。清水さんは「佐々木朗希はやってもらわないといけない」と佐々木朗希とともに、小島和哉、エンニー・ロメロの名前を挙げた。
「僕の中では小島が昨年2桁勝利したので、2桁を期待されながら、2桁できるかというところが勝負だと思うんですよ。昨年はどれだけやれるのかというところで、1試合必死にやってきたところで勝ち星が積み上がった。今年は“2桁頼むよ”という状態から、“本当に2桁勝負できる投手になっていけるの”、“規定投球をしっかり投げていけるピッチャーになっていけるの”というのが問われている。小島に関しては軸になってもらわないといけない」。
「ロメロは、どれくらいのペースで投げていけるのかというのと、長いイニングを投げられるのかどうか。数試合だけでなくて、年間ローテーションを守れるのか、外国人選手なのでやってもらわないといけないと思っています」。
“絶対的なエース”はいないが、小島、佐々木朗希、石川、美馬、岩下、エンニー・ロメロ、河村、二木、本前郁也、森遼大朗など先発候補が増え、先発投手の競争レベルは年々上がっている。
清水さんは「石川、美馬、河村、二木、岩下ももちろんそうだし、本前も状態があがってくれば先発ローテに入っていかないといけない」と名前を次々に挙げた。 そして、ストレートとフォークを武器にするドラフト5位の八木彬はリリーフ候補の1人だが、清水さんは「オープン戦を数試合見てからですね」と話した上で、投球リズムを含め「リリーフではないなと僕は見ている」と先発で投げさせても面白い存在と話す。
競争力が高まってきた中で、今季は20年にトミー・ジョン手術をした西野勇士、種市篤暉の復帰が予想される。清水さんは「種市はもう少し時間がかかると思う」と話しながらも、復帰後は「安心して見ていられる投球」を期待している。
「1、2軍あわせて20人くらい先発ができる。ブルペンより先発の方が多い中で、左の鈴木をどう起用していくのか。小島とロメロが出てきたので、右4枚作れればと思っている」と、力強いストレートを持つ鈴木昭汰をリリーフで起用しても良いのではないかと見ている。
“先発候補”が増えてきた中で、“先発候補”脱却し、“先発ローテーション定着”するにはどうアピールしていけばいいのか−。また、“先発候補から抜け出せず伸びやむ投手”と“先発ローテーションに定着”していく投手との違いはどこにあるのだろうか。二木康太もその1人に当てはまる。第3回は『二木康太』について語ってもらう。