2022年のプロ野球が25日、午後4時プレーボールの楽天−ロッテ(楽天生命パーク)で開幕する。ロッテのドラフト1位松川虎生捕手(18=市和歌山)、楽天ドラフト2位安田悠馬捕手(22=愛知大)がともにスタメンマスクをかぶる。松川は高卒新人捕手の開幕スタメンとしては、2リーグ制以降では史上3人目の快挙だ。重圧の一戦にどう臨む。日刊スポーツの独占インタビューに答えた大物18歳は、意外にも…。
緊張具合を尋ねたのは、開幕戦が始まる50時間前のことだった。「いや、緊張は特にないっす」。では怖さは。「怖さですか?特にないです」。松川は至って真顔だ。
「いや、まだ緊張してないだけじゃないっすか。でも、試合前とかはめちゃめちゃ緊張していると思います。1日前とかは何も気にしないので。本当に試合前だけだと思います」。
2年連続2位。優勝を狙う大事な1年に、井口監督が開幕マスクを託せると判断した18歳。肝のすわり方は並じゃない。
「足が震えるとか今までなかったですけど、今やってる甲子園、センバツではちょっと緊張した部分はあったかなと思います。目標の甲子園っていう場所でもありましたし、相手を何としても倒す、そういう強い気持ちがあったので」。
活字にするとビッグマウスに見えるが、所作は18歳とは思えぬほど丁寧だ。開幕投手を務める石川とのバッテリーが評価された。ベテラン独特の間合い、テンポにしっかり合わせた。塁審に打者のスイングアピールをする時、指をそろえ右手を差し出すしぐさも話題になった。相手へのリスペクトが随所に。母校・市和歌山の半田真一監督(41)に感謝する。
「高校に入って甲子園を目指す中でも、自分だけではどうにもできないですし。半田先生からも『しっかり周りを見ながら行動することがすごく大事だ』と言われましたので。相手のことを考えながら、という部分は意識して高校時代はやったかなと」。
教えを忘れず、力に変えるために。プロ入り後の打撃用の手袋や用具の差し色に、緑色を選んだ。市和歌山のユニホームの象徴的な色で、井口監督もドラフト会議では緑のネクタイを締めていた。
「感謝の気持ちしかないので。そういう部分でちょっとでも高校時代の緑を入れて。苦しい時に考えながらできるんじゃないかと思いましたし、何か力になってくれるんじゃないかなと感じて入れました」。
石垣島キャンプをA組(1軍)でスタートし、アピールし、第1の目標を勝ち取った。3・25のスタメンに名を連ねれば、高卒捕手の開幕スタメンマスクは史上3人目となる。名前が球史、球団史に刻まれる。
「そうですね…特にそういう部分は意識してないんですが、しっかり100%以上の力を出せるように準備だけはしっかりして、入りたいなと思ってます」。
プロ野球ファンへの自己紹介の一戦。どんな松川虎生を見てもらいたいか。
「捕手としてのテンポの良さだったり、投手のいいところをしっかり引き出せる部分を見てもらいたいですし。とにかく全力でやってるプレーを見ていただけたらなと思います。一瞬一瞬しっかり戦って、チームに貢献できるように」。
午後4時、プレーボール。「さすがに最初は緊張すると思いますが、それをいい方向に持っていけるように」。安らぎのグリーンで落ち着きながら、名捕手への道を歩みだす。
2リーグ制後は16年戸柱(DeNA)まで過去11人おり、高卒は55年谷本(大映)と06年炭谷(西武)の2人だけ。開幕戦に先発出場した新人の守備位置別人数を見ると、捕手は指名打者の3人に次いで少なく、過去13人の「新人開幕投手」よりも「新人開幕捕手」の方が難しい。開幕戦で両軍の捕手が新人は、春秋制だった1リーグ時代の38年秋に吉原(巨人)と中田(南海)の例があるが、2リーグ制後はまだない。
最近「人生2回目」あるいは「2周目」という言葉をよく聞く。初めての体験なのに何もかも分かっている−。そんな人のことを言うそうだ。ならば、松川は“プロ野球選手2回目”と思えてしまう。
本人は「まだまだ勉強することだらけ」と言うものの、石垣島キャンプからここまで“減点”が目立たない。井口監督も「1番心配していたのはリード面。(ロッテの投手のことを)知らない中で受ける訳ですから、そこが思った以上に良かった」と適応力をベタ褒めする。
「チームが掲げているように頂点をつかむために一瞬一瞬を本当に大事に」。
頂点を、つかむ。チームスローガンを実にさらっと質疑応答に交ぜるあたりも、自分自分になりがちな思春期とは思えない達観ぶり。少々複雑な質問には50秒間「うーん」と上を見て「難しいッス」と笑う一面も。押し引き巧み、百戦錬磨の18歳だ。
ロッテ高部瑛斗外野手(24)が開幕1軍入りを喜んだ。
自身はもちろんのこと、佐藤都志也捕手(24)福田光輝内野手(24)の開幕1軍入りもうれしい。19年ドラフトで指名された“大学生野手トリオ”が、プロ3年目にそろって名を連ねた。
「都志也に関してはこの2年、活躍もしてますし、光輝にしても1年目からアピールして首脳陣からしっかり信頼を得て開幕を迎えてましたし。僕の場合は1歩遅れてスタートして」。
1年目の石垣島キャンプ、練習試合で右手有鉤骨を骨折。出遅れてしまった。
「そういう悔しさとかもあったので。負けたくないなって、ずっと思いながらやってきたので」。
このオープン戦で12球団で打率トップ、盗塁もトップタイ。見事なアピールで勝ち取り、同期の仲間達と開幕に臨む。
「一緒にいられて切磋琢磨できるのはすごくいいと思いますし、これからも同期、同級生で頑張っていきたいなと思います」。
25日、プロ野球が開幕。最も早く午後4時にプレーボールする試合で、1回表に1番打者に立つことは決定的。「やることは変わりません」。積極的にいく。
ロッテは24日、本拠地ZOZOマリンで場内アナウンス担当用のマイクをPRIMO「アレンジマイクCX100」にリニューアルしたと発表した。
オフィシャルスポンサー契約を締結する音響機器メーカー「プリモ」(東京・瑞穂町)からの提供で、スタジアムMC用など球場内で使うマイクが全てリニューアルされる。
谷保さんは「リニューアルにあたり、私の声質や、声を球場内に響き渡らせるという場内アナウンスの特徴に合わせたマイクを選ばせていただきました。私個人としても1軍公式戦場内アナウンス担当2000試合まで43試合と迫っているシーズンに、このように株式会社プリモさんにサポートいただき非常に心強く、マイクを通して『頂点を、つかむ。』というチームスローガンのもとでリーグ優勝を目指している選手達を後押しすることができればと思っています」とコメント。
株式会社プリモの代田大輔代表取締役社長は「株式会社プリモは創業70年に渡り、マイクロホンの第1人者として世界中に高品質な音響製品を製作、販売しています。高音質になった場内アナウンスやヒーローインタビューでの選手の声にご傾聴いただき、球場の臨場感をよりいっそう味わってください」とコメントした。
ロッテが開幕ダッシュを狙う。井口監督は楽天生命パークでの練習後、25日からの先発予定を公表。開幕投手の石川に続くのは「小島、朗希です」。開幕投手の有力候補に挙がった石川、小島、佐々木朗の3人を、楽天3連戦に一気に注ぎ込む。
昨年は141試合目でV逸。開幕5連敗が最後まで響いただけに、井口監督が大事にする「入り」を3人に託す。石川と佐々木朗は中8日での今季初先発だ。「投手コーチと本人達が話してそういう形に」。万全の状態で臨む。
まずは石川で勝つ。18歳松川とのバッテリーには「自分のことで精一杯だと思うので、要求通りに投げられたらいいかなと思います」といつも通りに淡々と話したが、節目での強さは折り紙つき。「1年間しっかり1軍で投げて、チームの優勝に貢献したい」と意気込んだ。
平沢が地元仙台で開幕戦を迎える。この2年間は1軍出場がなく、久しぶりの1軍戦で三塁スタメンが決定的。「2年間悔しい思いをしましたし、それをまず明日ぶつけられれば。地元の方に思い切ったプレーを見て欲しいです」と意気込んだ。オープン戦では出塁率4割6分3厘と、最後まで好調をキープ。下位打線に入り、上位へ好機を演出する役割を担う。
ロッテのドラフト1位松川虎生捕手(18=市和歌山)が、いよいよ開幕戦に臨む。24日、井口資仁監督(47)があらためて開幕スタメンマスクを明言。「開幕スタメンで使っていただけることに感謝しながら、チームのためにやっていきたいなと思います」と意気込みを口にした。
開幕投手の石川歩投手(33)とはオープン戦でも2度、バッテリーを組んだ。「その日その日で変化球や真っ直ぐのキレが違うと思うので、石川さんとしっかり話し合いながらやっていければと思います」とコメント。楽天打線については「どんどん振ってくる印象が。良いように試合を展開できればなと思います」と見すえた。
将来の正捕手候補として、昨秋ドラフトで単独1位指名での入団となった。1年目の今季、当初は石垣島1次キャンプ終了後にB組(2軍)調整となるプランだったが、アピールを続け、開幕マスクまで勝ち取った。井口監督も「最後まで捕手で競争していて、その中で彼が勝ち取った形になったと僕は思います」とその力量を認め、大事な一戦を託す。
ロッテは24日、楽天生命パークで開幕前日の練習を行った。
井口資仁監督(47)が報道陣に対応し「(2戦目が)小島、(3戦目は)朗希でいきます」とコメント。25日に開幕投手を務める石川歩投手(33)に続き、26日の第2戦に小島和哉投手(25)が、27日の第3戦に佐々木朗希投手(20)が先発することを公表した。
すでに開幕スタメン起用を明らかにしているドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)については「今のところちょうど半分になると思います」と、開幕からの6試合で3試合前後でのスタメンマスクになる見込みを口にした。
日本野球機構(NPB)は24日、大樹生命保険株式会社と今季の月間MVP賞における協賛契約を更新したと発表した。19年から開始し、今季で4年目。
セ、パ各リーグ、月間を通じて、もっとも活躍した投手、打者を1人ずつ選考する。受賞者は、各連盟から記念盾、大樹生命保険株式会社から賞金30万円とトロフィーが贈られる。
パシフィックリーグマーケティング株式会社は24日、一般社団法人・日本MA−T工業会とパートナーシップ契約を締結したと発表した。「パ・リーグ6球団感動の輪を広げようプロジェクト」を共同で実施する。
衛生対策の面から、コロナ禍で失われた球場での感動や興奮、一体感を取り戻すための活動を行っていく。
ロッテの石川はキャッチボールなどで調整した。2年ぶり3度目の開幕投手へ向け「低めに丁寧に球を集めて、しっかりゲームをつくれるように投げたい」と力を込めた。
昨季の楽天戦は2試合で1勝1敗だったが、防御率5.25と苦しんだ。「あんまり得意じゃないなという印象はある」と苦手意識は拭えない様子だが、昨年あと一歩のところで逃したリーグ優勝を果たすためにも好スタートを切りたいところだ。「1年間しっかり1軍で投げて、チームの優勝に貢献したい」と決意を新たにした。
ロッテの井口資仁監督は24日、佐々木朗希投手を開幕3試合目となる27日の楽天生命パーク宮城での楽天戦で先発させることを明らかにした。開幕2、3戦目の先発投手を聞かれ、「小島(和哉投手)、朗希です」と答えた。
佐々木朗はキャンプ中の練習試合やオープン戦で自己最速タイの163キロをマークし、3年目で初めて開幕ローテーション入りを果たした。24日は楽天生命パーク宮城でリラックスした様子で調整し、キャッチボールや内野手との連係プレーを行った。
高卒捕手として55年谷本稔(大映)、06年炭谷(西武=現楽天)に次ぎ、プロ野球史上3人目の開幕マスクに臨むロッテのドラフト1位・松川(市和歌山)は「開幕スタメンで使っていただけることにしっかりと感謝しながら、チームにやっていきたいと思います」と力を込めた。
人生初の仙台。敵地で約3時間の前日練習を行った。「球場の雰囲気だったり、芝や土を確認しながらいい練習ができた」。フリー打撃では中堅から逆方向を意識した打撃で最終調整。守備練習ではサインプレーなどの確認にも余念がなかった。井口監督は「最後まで捕手陣も競争した中で彼が勝ち取った」と改めて捕手能力の高さを評価。その上で「打つ方は小技も使えるのが特徴。つなぐ感じになる」と、まずは下位打線で起用する方針だ。
楽天・安田との新人捕手対決も注目される。強打の捕手の加入で相手打線の厚みも増すが、18歳は「配球とか(開幕投手の石川と)話し合いながらやっていきたい」とサラリ。開幕を目前に控えての冷静さに、強心臓ぶりが垣間見えた。
ロッテの井口監督は、開幕投手の石川に続く2、3戦目について、「小島、朗希(佐々木)です」と公表した。開幕3連戦は、2戦目に昨季チームトップの10勝を挙げた左腕・小島を挟んで、最速163キロを誇る3年目の佐々木朗を3戦目に送り込む。
指揮官は「(2位だった)昨年の悔しさを全員忘れていないので、最後までしっかりと戦い抜いて、優勝をつかむ。頂点をつかむ」と説明。まずは自慢の3投手で「表ローテ」を形成する。
史上3人目の高卒捕手として、25日の楽天開幕戦でスタメンマスクをかぶることが決定しているロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(市和歌山)が24日、楽天生命パークでの開幕前日練習に参加した。
「チームに貢献するしかないので、しっかりとやるべきことをやりたい」。
この日は守備練習では連係プレーを確認し、フリー打撃では快音を連発した。
楽天打線の印象については「どんどん振ってくるというか、そういう部分がある。配球とかを話し合いながらうまくやっていきたい」と、開幕投手務める石川とコミュニケーションをとりながら大一番に臨む意向だ。
ロッテ・平沢大河内野手が25日の楽天との開幕戦(楽天生命パーク)へ向け、「初の開幕1軍での試合なので、思い切ってプレーしたい」と気合を入れた。
プロ7年目で自身初の開幕スタメンは確定的。今回は仙台育英出身だけに大きな注目も浴びそうだ。
過去2年間は故障に泣いた。「2年間悔しい思いをしたし、それをまずは明日ぶつけてやれればいい」。かつての甲子園のヒーローは苦難を味わったことで、たくましさも増している。
ロッテ・石川歩投手が24日、楽天生命パークで開幕前日練習を行った。
楽天と激突する25日の開幕戦に向け、「しっかりとゲームを作れるように投げたい。丁寧に低めに投げたい」と率直な心境を披露。2年ぶり3度目の大役となるが「シーズンの最初の試合はどこでも緊張する」と、緊張感を隠すことはなかった。
ドラフト1位の松川(市和歌山)とバッテリーを組むが「いつも通りでいい。要求通りに投げられたらいい」と、配球も高卒ルーキーに任せる方針だ。
ロッテ・井口資仁監督が25日から楽天3連戦(楽天生命パーク)を行う開幕カードのローテーションを明かした。
開幕前日練習で取材対応。すでに開幕投手を石川に任せることは発表していたが、2、3戦目についても「小島、朗希(佐々木)です」と明言した。
小島は昨季チームトップの10勝をマークした左腕で、佐々木朗はオープン戦で160キロオーバーの剛速球を連発し、エース格として期待されている。実力、実績、勢いのある3投手で「表ローテ」が形成されることになった。
ロッテはZOZOマリンの場内アナウンス担当である谷保恵美さんが使用するマイクをPRIMO「アレンジマイクCX100」をリニューアルし、音響機器メーカー株式会社プリモ(本社:東京都西多摩郡瑞穂町)から提供されたことを発表した。
株式会社プリモとは2022年シーズンにおいてオフィシャルスポンサー契約を締結し、場内アナウンス用だけでなく、ヒーローインタビュー用、スタジアムMC用、審判員用、中継リポーター用も同社のマイクにリニューアルされた。
06年の西武・炭谷(現楽天)に次ぐ史上3人目となる高卒新人開幕マスクを務めるロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(18)=市和歌山高=が24日、“主軸封じ”を誓った。
初めての楽天生命で前日練習を行い「いよいよ明日。気持ちがすごく高まっている」と心境を明かした。プロ9年目・石川とのバッテリーで挑むのは強力楽天打線。「どんどん振ってくる印象。浅村さん、島内さんは得点圏打率がいいので、入り方とか配球の部分を意識してやっていきたい」と毎日就寝前の時間で研究を重ねてきた。キャンプから1軍で経験を積み、オープン戦では12試合に出場し打率1割3分6厘ながらも石川、佐々木朗ら好投手をリード。実力で開幕マスクをもぎ取り、楽天・安田との新人開幕マスク対決に挑む。
「歴代(3人目)という部分もあるけど、使っていただけることにしっかり感謝しながらチームのためにやっていきたい」。高卒新人開幕マスク勝利となると55年谷本以来67年ぶり。期待の18歳が歴史に名を刻む。
ロッテの開幕投手を務める石川歩投手が24日、楽天生命パークで最終調整を行った。
25日の楽天戦(楽天生命)ヘ向け「しっかりゲーム作れるように投げたい」と意気込んだ右腕。バッテリーを組むドラフト1位・松川に対しては「そんな喋ってはないですけど。いつも通りでいいのかなと思います」とアドバイスしながらも「そんな余裕あるか分からないですけど、自分のことで精一杯だと思うので。要求通りに投げれたらいいかなと思います」と期待の18歳へリードを託す。
ロッテの高部瑛斗外野手が24日、楽天生命パークで前日練習を行った。
25日の楽天戦(楽天生命)では1番打者として初の開幕スタメンが濃厚。「今回ばかりは与えてもらった開幕1軍ではないので。自分でしっかりつかんだと思っているし、しっかりアピールをした上でここに立てていると思っている。そのアピールしてきたことを信頼につなげて、ずっとこの選手を使いたいと思ってもらえるように1年間戦いたい」と意気込んだ。
ルーキーイヤーは走攻守の猛アピールで開幕1軍が目前だったが、キャンプ中の実戦で右手首を負傷。そのまま手術となり開幕1軍を逃した。昨季は初の開幕1軍入りも5度の2軍降格を味わうなどレギュラーに定着できず。悔しい2年間を経た高部は今年のオープン戦で打率3割9分3厘の首位打者に輝き、結果で開幕スタメンを勝ち取った。
25日に開幕するプロ野球計6試合では楽天対ロッテ(楽天生命)のみが午後4時開始。ロッテが先攻のため、高部が1番打者で出場すると2022シーズンで1番初めの打者となる。1回表の攻撃イメージについては「初球から振っていくタイプなので自分が打てるなと判断したらしっかり初球から判断して振っていこうかな」と攻めの姿勢を見せた。
ポテンシャル十分の24歳。勝負の3年目のシーズンがいよいよ幕を開ける。
ロッテは24日、場内アナウンス担当の谷保恵美さんが使用するマイク「アレンジマイクCX100」をリニューアルし、音響機器メーカー株式会社プリモから提供されることを発表した。
株式会社プリモとは2022年シーズンにおいてオフィシャルスポンサー契約を締結。場内アナウンス用だけでなく、ヒーローインタビュー用、スタジアムMC用、審判員用、中継リポーター用も同社のマイクにリニューアルされる。
場内アナウンス担当の谷保さんは「私、個人としても1軍公式戦場内アナウンス担当2000試合まで43試合と迫っているシーズンに、このように株式会社プリモさんにサポートいただき非常に心強く、マイクを通して、『頂点を、つかむ。』というチームスローガンのもとでリーグ優勝を目指している選手達を後押しすることができればと思っています」とコメント。
株式会社プリモの代田大輔代表取締役社長は「株式会社プリモは、創業70年に渡り、マイクロホンの第一人者として世界中に高品質な音響製品を製作・販売しています。高音質になった場内アナウンスやヒーローインタビューでの選手の声にご傾聴いただき、球場の臨場感をよりいっそう味わってください!」とコメントした。
プロ野球セ・パ両リーグが25日に開幕する。シーズン開幕を前に各球団の注目所などに迫る。今回はパ・リーグ編。
オリックスは、2012年から昨年まで開幕戦10年連続敗戦中。さらに11年は引き分けだったので11年連続白星なしの状況だ。NPBワースト記録は阪神が91年から2001年まで記録した11連敗。絶対エース・山本が10年以来となる開幕戦勝利をチームにもたらせるか。
ベテラン・平野佳は200セーブまで残り15。150ホールドまでは残り8とし、200セーブ&150ホールドを達成すればパ・リーグ史上初。19年・藤川球児(阪神)に続いて2人目。
ロッテは、高卒新人・松川の開幕マスクが実現するか注目される。高卒新人捕手の開幕スタメンは過去に2人で、55年・谷本稔(大映)と06年・炭谷銀仁朗(西武)。ロッテの高卒新人が開幕スタメンとなった例は55年・榎本喜八、65年・山崎裕之、19年・藤原恭大の3人。
楽天でも、ドラフト2位・安田が捕手で開幕スタメンの可能性も。大卒、社会人出身を含めて、これまで開幕スタメンを果たした新人捕手は以下の通り。
50年・徳網茂(阪神・社)、50年・井上親一郎(国鉄・社)、50年・山崎明夫(広島・社)、52年・根本陸夫(近鉄・社)、55年・谷本稔(大映・高)、78年・山倉和博(巨人・大)、80年・大石友好(西武・社)、97年・清水将海(ロッテ・大)、01年・阿部慎之助(巨人・大)、06年・炭谷銀仁朗(西武・高)、16年・戸柱恭孝(DeNA・社) 50年は3球団で新人選手が開幕マスクをかぶっている。
ほかに楽天は、松井裕が200セーブまで残り35。達成すれば史上7人目で左腕なら岩瀬(中日)に次ぐ2人目。さらに今年は27歳シーズン。これまでの最年少達成は98年・佐々木主浩(横浜)の30歳6ヶ月で記録更新も期待される。
西武は、中村が昨シーズンまでプロ通算442本塁打。長嶋茂雄の444本塁打まで残り2本。同時にプロ通算1914三振で、NPB最多となる清原和博の1955三振まで41の状況だ。
プロ野球史上3人目となる高卒で開幕スタメンマスクをかぶるロッテの松川虎生捕手(18)=市和歌山=は24日、「気持ちはすごく高まっている。使っていただけることに感謝しながら、チームのためにやっていきたい」と意気込んだ。
頭をフル回転させ、15歳上の先輩をリードしていく覚悟だ。「その日その日で変化球、真っ直ぐのキレが違う。石川さんとしっかり話し合いながらやっていく」。コミュニケーションを図り、よさを引き出していく。
初めて訪れた楽天生命パークでは堂々と練習に取り組んだ。投内連係では大声を出して指示。「球場の雰囲気だったり、芝や土を確認しながら良い練習ができた」と手応えをつかんだ。
ちょうど1年前にセンバツに出場してから、プロの開幕戦に出場する快挙。「(開幕マスクは)イメージしていなかったですよ」と淡々と話す松川だが、楽天打線の予習もばっちりだ。「得点圏打率のいい浅村さん、島内さんの前にランナーを置かないように意識してやっていきたい」。データも把握し、開幕戦勝利に貢献する。
ロッテの平沢大河内野手が24日、開幕戦となる25日・楽天戦に備えて、楽天生命パーク宮城での全体練習に参加。プロ初の開幕スタメンを地元の宮城で迎えられることに、地元の人々に感謝の思いを込めプレーすると意気込んだ。
7年目の今季はオープン戦16試合に出場し、打率.333と結果を残し開幕三塁の座を勝ち取った。「初の開幕スタメンが地元の仙台ということで、何かあるのかなと思います。地元の方に思いきったプレーを見て欲しい」と力を込めた。
仙台育英高時代、夏の県大会でプレー経験も、3月下旬の薄暮ゲームでの試合は経験がないようで「ずっと千葉にいたので寒いです」と笑ったが「やるだけなので、思いきってプレーしたい」と故郷での活躍を誓った。
ロッテの井口資仁監督は24日、楽天生命パーク宮城での全体練習中、25日からの楽天3連戦で石川が開幕投手を務めた後、26日の2戦目以降を小島、佐々木朗の順番で臨むことを明かした。
指揮官は「(2戦目は)小島、(3戦目は)朗希でいきます」と明かした。故郷の東北で22年シーズンを迎えることになった佐々木朗はこの日、投内連係練習では軽快な動きを見せながら、リラックスムードで調整した。
この日は、開幕ローテ入りが決定しているロメロ、美馬も楽天生命パーク宮城でキャッチボール、ランニングなどで調整した。29日からの開幕2カード目、本拠地ZOZOマリンスタジアム開幕となるソフトバンク3連戦に回る見込み。
2人はオープン戦からコンビを組んでいた。指揮官は「石川もオープン戦から非常にいい調整ができていましたし、松川もその中でいいリードをしてくれた。2人ともコミュニケーションをしっかり取れていますので、おそらく投手戦になると思うんですけど、その中でも1点でも少なく抑えながら勝ち取る野球をしたい」と15歳差バッテリーに期待を寄せた。
プロ野球史上3人目の高卒スタメンマスクをかぶる松川は守備練習で大きな声を出し、打撃練習でも外野へ鋭い打球をとばした。「いよいよ明日ということで、気持ちがすごく高まっている。しっかり明日への準備はできている」と意気込んだ。
ロッテの井口資仁監督は24日、佐々木朗希投手を開幕3試合目となる27日の楽天生命パーク宮城での楽天戦で先発させることを明らかにした。開幕2、3戦目の先発投手を聞かれ、「小島(和哉投手)、朗希です」と答えた。
佐々木朗はキャンプ中の練習試合やオープン戦で自己最速タイの163キロをマークし、3年目で初めて開幕ローテーション入りを果たした。24日は楽天生命パーク宮城でリラックスした様子で調整し、キャッチボールや内野手との連係プレーを行った。
プロ野球は25日にセ、パ両リーグで計6試合が行われ開幕する。2年連続日本一を目指すヤクルトはベテランの小川が2年連続6度目の開幕投手を務め、京セラドーム大阪で阪神と対戦する。
パ・リーグ覇者のオリックスはベルーナドームで西武とぶつかり、沢村賞とリーグ最優秀選手(MVP)に輝いた山本が2年連続2度目の開幕戦マウンドに向かう。巨人は5年連続で菅野が大役を担い、東京ドームで中日の大野雄と投げ合う。
日本ハムは新庄新監督がドラフト8位新人の北山(京産大)を開幕投手に抜てきし、ペイペイドームでソフトバンクのエースの千賀に挑む。
ロッテは24日、本拠地ZOZOマリンスタジアムの場内アナウンス担当である谷保恵美さんが使用するマイクをPRIMO「アレンジマイクCX100」をリニューアルし、音響機器メーカー株式会社プリモから提供を受けたと発表した。
株式会社プリモとは2022年シーズンにおいてオフィシャルスポンサー契約を締結し、場内アナウンス用だけでなく、ヒーローインタビュー用、スタジアムMC用、審判員用、中継リポーター用も同社のマイクにリニューアルされている。
ZOZOマリンスタジアム谷保恵美場内アナウンス担当は「リニューアルにあたり、私の声質や、声を球場内に響き渡らせるという場内アナウンスの特徴に合わせたマイクを選ばせていただきました」。さらに続けて「私、個人としても1軍公式戦場内アナウンス担当2000試合まで43試合と迫っているシーズンに、このように株式会社プリモさんにサポートいただき非常に心強く、マイクを通して、『頂点を、つかむ。』というチームスローガンのもとでリーグ優勝を目指している選手達を後押しすることができればと思っています」とコメントした。
プロ野球は3月25日にセ・パ両リーグの2022年シーズン公式戦が開幕する。
16時試合開始予定で今季最速開幕となる楽天−ロッテ(楽天生命パーク)のカードでは、昨秋のドラフト会議を経てプロ入りしたルーキー捕手の開幕スタメンが濃厚。
両軍ともに入団間もない新人選手が試合をコントロールする異例の光景となりそうだ。
ホームにロッテを迎える楽天は、球団史上初のオープン戦優勝を果たし、レギュラーシーズン開幕を迎える。
その扇の要を担ったのは、愛知大からドラフト2位で入団した“東北のゴジラ”こと安田悠馬。打てる捕手として期待を寄せられている大型ルーキーは、OP戦14試合に出場し打率.242、1本塁打、8打点を記録。
2年ぶり7度目の開幕投手を務める則本昂大や、田中将大ら、豊富な実績を誇る投手達とバッテリーを組みながら、開幕スタメンに抜擢されることが決まった。
打撃陣では安田の他にも、9年目のシーズンを迎える和田恋が好アピールを続けており、初の開幕1軍に続いて開幕スタメンも濃厚。新加入の西川遥輝はリードオフマンに定着しており、新生犬鷲打線を牽引する働きが期待される。
一方、ロッテは高卒入団のドラフト1位ルーキー・松川虎生の開幕スタメンマスクが決定的となった。高卒新人捕手の開幕スタメン出場となれば、2006年の炭谷銀仁朗(当時西武/現楽天)以来史上3人目の快挙。
松川は春季キャンプ1軍スタートをきると、実戦に入ってからも1軍に帯同。OP戦打率こそ1割台に終わったが、新人らしからぬ堂々とした立ち振る舞いで、開幕投手の石川歩、開幕3戦目に登板予定の佐々木朗希らをリードし、開幕スタメンの座を勝ち取った。
ロッテ打線は昨季の全試合で「1番」に座った荻野貴司が調整の遅れから開幕不在となったが、大卒3年目の部瑛斗がOP戦首位打者の好成績を残し「1番・左翼」でスタメン起用濃厚。その他にも平沢大河が猛アピールを見せ、開幕スタメンに名乗りを上げている。
レオネス・マーティンとブランドン・レアードの助っ人コンビが得点源となることは変わらないが、昨季の開幕時にはいなかった“新顔”がラインナップに加わり、新たな風を吹かせようとしている。
2022年3月25日。1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝、2010年以来となる日本一を目指すロッテの2022年シーズンの戦いがはじまる。
昨季は51年ぶりに優勝マジックが点灯し、優勝マジックを「3」まで減らしたが、141試合目となった10月27日の楽天戦に1−2で敗れリーグ優勝とはならなかった。20年は優勝したソフトバンクに14ゲーム差をつけられての2位だったが、昨季はオリックスと最後の最後までリーグ優勝争いを演じた。チーム力は着実につけており、今季はリーグ制覇への機運が高まる。
ロッテは「頂点を、つかむ。」をチームスローガンに掲げ今季の戦いに挑む。井口資仁監督は、チームスローガンが発表された際、球団を通じて「今年、絶対に優勝をするという想いを明確な言葉として表しました。必ず優勝をするというみんなの強い想いがチームスローガンに込められています。選手は、このスローガンと日々の練習、試合の中で向き合い、この1年間、戦い切って欲しいと思っています。そして最後に頂点に立って、今まで見たことがない新しい景色を応援してくださるファンの皆様と一緒に味わいたいと思います」と決意を述べた。
20年に右肘のトミー・ジョン手術で2年間1、2軍登板がなく復活を目指すシーズンとなる西野勇士は、「僕がいない間に2位、2位となって、かなり優勝に近いところに争っている状態ではある。僕が入ったことで、もっと1位に近づけるような貢献ができたらいいなと思います」と意気込む。
新人から2年連続ファームで打率3割以上をマークするも1軍でなかなか結果を残せずにいた部瑛斗は、2月の対外試合から打撃好調を維持し開幕1軍を掴んだ。部は「チーム全体としての目標は、リーグ制覇、日本一とあると思いますけど、個々の中でもそういうのを求めながら、やっていくことが大事なんじゃないかなと僕も感じている。日々切磋琢磨しながら、試合に勝ち続けられるように競って競って頂点をつかむことなんじゃないかなと思います」とスローガンへの想いについて語った。
20年はソフトバンクとの開幕カードを2勝1敗と勝ち越し、開幕2カード目のオリックス戦で6連戦6連勝しスタートダッシュを決めたが、昨季は2位に入ったとはいえ、開幕から躓き5連敗スタートだった。
今季の開幕カードは楽天。一昨年は浅村栄斗、鈴木大地に打ち込まれ、岸孝之に抑え込まれるなど苦手にしていたが、昨季は15勝9敗1分、敵地・楽天生命パークでは7勝4敗1分と相性がよかった。まずは最初の3連戦で、今年のロッテは昨季以上に手強いところを見せつけたい。
開幕投手の石川歩、先発が予想される小島和哉、佐々木朗希の3投手で楽天打線の勢いを止め、打線もレアード、マーティンといったポイントゲッターに得点圏で打席が回ってくるようにチャンスを作りたいところだ。
楽天との開幕カードを終えれば、本拠地・ZOZOマリンに帰って29日からソフトバンク3連戦、4月1日からは西武との3連戦が待っている。ホーム開幕6連戦では、ファンと球団が一丸となって戦うという想いを込めて、1回裏の攻撃前にZOZOマリンスタジアムのスタンドをチームカラーの1つである「ホワイト」に埋め尽くすイベント「MARINES WHITEOUT(マリーンズ・ホワイトアウト)」が行われる。熱いマリーンズファンのためにも、最低でも勝ち越したい。
昨年の開幕前はプロ野球解説者の順位予想で3位や4位が多かったが、2年連続2位に入り、今季は優勝予想にする解説者が多かった。例年に比べて注目度が高く、苦しいシーズンになるのではないかと予想するネガティブなファンもいる。ずば抜けた選手はいないが、選手1人1人は着実にレベルアップしており、チーム力は確実に上がっている。 戦力的には若手、中堅、ベテランのバランスが取れており、優勝できる可能性が高い。だからこそ、しっかりと頂点をつかみ取り、目標とする“常勝軍団”への第一歩となるシーズンにしたい。
2年連続でリーグ2位につけ、いよいよ優勝が見えてきた千葉ロッテ。目先の補強に走るのではなく、好素材をじっくり育成する方針が実を結ぼうとしている。
20代前半の有望株の顔ぶれは12球団屈指だ。投手なら佐々木朗希(3年目)、野手なら安田尚憲(5年目)、藤原恭大(4年目)、山口航輝(4年目)と高卒の逸材が目白押し。そこへ新たに加わったのが、ドラフト1位捕手の松川虎生(市和歌山高)である。
身長178センチ、98キロのふっくらしたフォルムには、不思議と親しみが湧いてくる。市和歌山高といえば昨年のドラフト会議で2球団から1位指名を受けた右腕・小園健太(DeNA)がいる。松川は小園と中学硬式クラブ・貝塚ヤング時代からバッテリーを組む女房役だった。なお、同一高校からバッテリーでドラフト1位指名を受けたのは史上初の快挙である。
馬力と繊細さがハイブリッドされた松川のプレースタイルは、奥が深い。その巨体には強力なエンジンが搭載されており、パンチ力抜群の打撃、鋭く伸びていく二塁送球に生かされている。ただし、決して力任せにプレーしている訳ではなく、無駄な力感を削ぎ落とした軽やかさがある。また、マウンド上の小園の様子を観察し、必要に応じて声をかける細やかさもある。
こうした松川の資質はロッテ入団直後から1軍首脳陣に高く評価された。高卒ルーキー捕手としては異例の、春先から1軍実戦で経験を積むと、新人らしからぬ落ち着きで結果を残した。実戦では佐々木朗希とバッテリーを組み、160キロ台の剛速球や140キロ台のフォークをきっちり捕球。その末恐ろしい働きぶりに、井口資仁監督は松川の開幕スタメンマスクを明言。2006年の炭谷銀仁朗(当時西武・現楽天)以来3人目となる、高卒新人捕手の開幕先発出場は確実な状況になっている。
新人捕手は覚えることが多い。プロとしての技術、投手ごとのサインやフォーメーションを一から学ばなければならない。松川の負担は大きいだろうが、それ以上に「この捕手なら意外とこなせてしまいそう」という頼もしいムードが漂っている。また、松川の存在が田村龍弘、加藤匠馬、佐藤都志也ら中堅・若手捕手陣の尻に火をつける効果も生まれるだろう。
他にも貴重な右打ち内野手として2位指名した池田来翔(国士舘大)、社会人を代表する速球派右腕である廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)とチームの弱点を着実に補う好選手を獲得できている。
池田はコンタクト能力が高く、牧秀悟(DeNA)のような活躍が期待できる。廣畑は自慢の速球だけでなくカーブ、スライダーなどの変化球も精度が高く、当面はリリーフとして起用されそうな雲行きだ。
「開幕から最後まで1軍にいたいと思っていますし、その中でベンチにずっといるというのは絶対に嫌なので、1軍にいる以上はしっかり試合に出て1年間戦いきりたい」。
3月中旬に行ったオンライン取材でこのように決意を述べていたロッテの部瑛斗は、2年連続で開幕1軍を掴んだ。
プロ2年目の昨季も開幕1軍を勝ち取ったが、オープン戦の出場は3試合にとどまり、イースタン・リーグ開幕戦となったDeNA戦で2安打、続く日本ハム戦で3安打放ち、開幕1軍に滑り込んだ。開幕戦となったソフトバンク戦では代打で出場し、翌日には『2番・ライト』で先発出場するも4打数0安打で、開幕3連戦が終わった後に1軍登録抹消となった。その後は1、2軍を何度も往復。2軍では2年連続で打率3割以上をマークするも、1軍定着とはならなかった。
「技術、フィジカル面、メンタル面、この3つの要素が全て揃っていなかった」と、1軍で打てなかった原因を分析し、このオフは技術、フィジカル、メンタルの向上を図った。
打撃フォームは昨年まで前かがみ気味だったが、今季は昨季に比べて構えたときのフォームが変わったように見える。「そもそも効率的な問題というか、直そうというわけではなく勝手に直っていったという感じです」と、自然と現在の形にたどり着いた。
昨年まではストレートに差し込まれるケースが多く、捉えきれていない印象を受けたが、2、3月の対外試合ではストレートの対応力が上がっている印象だ。
部は「去年はボールを見すぎてしまって入られている感じがあったんですけど、今年は全部打ちにいってという感じでできていると思います。そのおかげでストレートを弾き返せている回数、コンタクト率も上がっているんじゃないかなと思います」と自己分析した。
2月の対外試合で打率.387(31−12)と打ちまくり、オープン戦でも最後まで調子を落とすことなく、オープン戦の打率.393、22安打、5盗塁、出塁率.435はいずれも12球団トップの成績を残した。
3月8日の日本ハム戦からオープン戦最終戦となった21日の中日戦にかけての11試合全て1番で出場し、8日の日本ハム戦で4安打、9日の日本ハム戦で3安打、18日の巨人戦から4試合連続安打を放ちオープン戦を終えた。昨季最多安打と盗塁王に輝き全143試合で1番に座った荻野貴司の出遅れる中で、開幕から1番打者としての期待がかかる。
当然のことだが、シーズンが始まってからも2月の対外試合からの好調さを維持できるかがレギュラー獲得へのカギとなる。部は1年間レギュラーで出場するために「試合を重ねていく中で、段々慣れ、キツさ、なあなあになってくるときがあると思うんですけど、そういうのをなるべく抑えて、今みたいに必死さをもって毎日新しい気持ちで望み続けることが僕の中で大事だなと思います」と話す。
2軍では盗塁王に輝き、打っても2年連続で打率3割以上を打った。あとは1軍で結果を残すだけ。長いシーズン、壁にぶつかる時もあるだろう。そこを乗り越えた先に、レギュラーが見えてくる。まずは開幕戦で“H”ランプを灯し、チームに、そして部自身も勢いに乗っていきたい。
プロ野球2022シーズンはいよいよ、25日に開幕を迎える。昨季はセ・リーグを制したヤクルトがパ・リーグ覇者のオリックスを退け、20年ぶり6回目の日本一に輝いた。前年の最下位チームが日本シリーズで対峙したのは史上初の出来事だったが、今季もそれに負けないドラマチックな展開が期待される。
3年ぶりに満員の観客を球場に迎える開幕戦。声を出さない新しい応援スタイルとなっても、選手とファンが一体になって生み出す熱気は格別だ。今季のチームスローガンに「頂点を、つかむ。」を掲げるロッテは井口資仁監督の下、26番目の選手でもあるファンとともに、1974年以来となるリーグ1位での日本一に向かって突き進む。
2018年の就任以来、井口監督は若手の育成とチーム力の強化に尽力。2017年にリーグ最下位だったチームは昨季、141試合目まで優勝を争う底力をつけた。解説者や評論家は機動力を生かした井口野球を高く評価。今季の優勝候補に推す声が多く聞かれる中、就任5年目の指揮官は何を想い、開幕を迎えるのか。井口監督が心の内を語った。
ファンの皆さん、お待たせしました。2022シーズンが開幕します。2月1日に沖縄・石垣島でキャンプインしてから、若手を中心にオープン戦などを通じてレギュラーシーズンに向けて調整を続けてきました。昨季の中心戦力だった荻野貴司、佐々木千隼、唐川侑己らの調整が遅れている中、野手では若手の高部瑛斗、岡大海、平沢大河、松川虎生、投手ではルーキー廣畑敦也といったメンバーがしっかりとアピール。昨季とはまた違ったメンバーで開幕を迎えることに、チームの底上げやキャンプでの収穫を感じます。
オープン戦で打率.393、出塁率.435と大活躍したのが、3年目外野手の高部です。昨年、一昨年と2軍で打率3割を超えながら1軍では結果が出ず。昨年の秋季キャンプでも1軍では何をすべきなのか、本人と話を続けてきた結果、バッティングフォームを少し変えて石垣キャンプにやってきました。少しベースに被り気味だった構えが真っ直ぐ立つようになり、バットが素直に出るようになった。強いゴロやライナーを打ち、出塁率を上げることを意識した結果がオープン戦首位打者です。シーズン中は当然、上手くいかないこともあるでしょうが、しっかり気持ちを保って1年過ごせるか。彼にはもう2軍ではやることはありません。1軍で結果を出すのみです。
7年目を迎える平沢はこの2年間、1度も1軍でのチャンスがなく、本人はそこが1番悔しかったと思います。新型コロナウイルスに感染してキャンプ序盤は出遅れましたが、今年に懸ける強い気持ちで巻き返しました。元々選球眼のいい選手なので打線を繋ぐ役割を期待しています。守備に関しても、課題のスローイングが安定したのが1番の収穫。本人もだいぶ自信がついたようです。
オープン戦で真っ直ぐが160キロを超えた佐々木朗希にも注目が集まりますが、今季はまず先発ローテの一角として1年間しっかり投げることが大事。160キロ超を投げるので他投手より疲労度が高まる中で、いかに球数を少なく長いイニングを投げられるか。そこが1年間ローテを守るポイントになるでしょう。基本的には中6日のローテ通りとなりますが、疲労が溜まっている時は無理をさせずに登板を1回飛ばすなど柔軟に対応していく予定です。
朗希の存在は投手陣のいい刺激になっているようです。彼の強さは自分のやるべきことを理解し、しっかり練習する姿勢にある。黙々と練習に取り組み、ランニングではトップを走る姿は見本になるもので、若手投手陣を引っ張っている感じすら受けます。今季はどんな成長を見せてくれるのか、ファンの皆さんも楽しみにしているのではないでしょうか。