ロッテは2−2の4回に安田が2打席連続のソロを放ち、再び同点となり迎えた6回にはレアードの適時打で勝ち越した。美馬が5回3失点で2勝目、益田が11セーブ目。ヤクルトは3本のソロを放ったが、好機で適時打が出なかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
東京ヤクルト | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
ロッテ美馬学投手(35)が今季2勝目を挙げた。
初回、ヤクルト山田に先制ソロを被弾。2回に味方が逆転するも、今度はその裏、オスナに同点ソロを浴びた。4回に安田の2打席連発で勝ち越しても、その裏に浜田に同点ソロを浴びるなど、流れは悪かった。
ただ、先頭の塩見に二塁打を打たれた5回。続く山田をアウトローに完璧にコントロールした144キロ真っ直ぐで見逃し三振。村上の敬遠後、中村を併殺打に仕留め、無失点で切り抜けた。5回を6安打3失点。「1発を打たれましたが、その後は走者を出してからも粘れたかなと思います。登板間隔も10日空いていたので、もう少し長いイニングを投げられればと思いましたが…。中継ぎ陣に申し訳ないです」。レアードの勝ち越し適時打が出た6回以降を4投手がしのぎ、2勝目を手にした。
昨季の交流戦ではDeNAに5回11失点、巨人に2回10失点と打ち込まれ、後に「立ち直れるのかなと思うくらいへこんでいました。あの期間はマウンドに立つことも怖い気持ちがありました」と振り返ったこともある。課題こそ残ったものの、鬼門となっていた交流戦で白星。今後への弾みをつけた。
ロッテ中村奨吾内野手(30)が初のスタメン4番で本塁打を放ち、プロ野球22人目の全打順本塁打を達成した。
22人のうち4番で達成したのは8人目。4番初試合では73年島谷金二(中日)と85年岡持和彦(日本ハム)がマークしているが、4番初打席は中村奨が初めて。
全打席本塁打達成選手一(2リーグ制後) | ||
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年月日 | 選手(所属) | 達成打順 |
53-06-13 | 岸本章(広島) | 8番 |
58-09-04 | 三宅秀史(阪神) | 3番 |
73-08-05 | 島谷金二(中日) | 4番 |
74-09-01 | 山崎裕之(ロッテ) | 4番 |
78-06-21 | 島本講平(近鉄) | 1番 |
80-10-04 | 栗橋茂(近鉄) | 8番 |
85-06-07 | 岡持和彦(日本ハム) | 4番 |
89-05-05 | 古谷英夫(日本ハム) | 9番 |
96-04-27 | 松永浩美(ダイエー) | 9番 |
97-08-12 | 田中幸雄(日本ハム) | 5番 |
98-05-26 | 堀幸一(ロッテ) | 8番 |
99-06-03 | 小川博文(オリックス) | 1番 |
02-04-21 | 五十嵐章人(近鉄) | 8番 |
09-04-07 | 井口資仁(ロッテ) | 4番 |
09-06-17 | 吉村裕基(横浜) | 1番 |
11-08-11 | 後藤光尊(オリックス) | 4番 |
15-09-22 | 浅村栄斗(西武) | 5番 |
19-04-20 | 島内宏明(楽天) | 4番 |
20-09-36 | Tー岡田(オリックス) | 3番 |
20-11-01 | 清田育宏(ロッテ) | 4番 |
21-10-09 | 中村晃(ソフトバンク) | 8番 |
22-06-01 | 中村奨吾(ロッテ) | 4番 |
ロッテ松川虎生捕手(18)がファン投票第1回中間発表で捕手のリーグトップに立った。
過去の球宴で新人捕手のファン投票1位は69年田淵幸一(法大→阪神)07年嶋基宏(国学院大→楽天)の2人しかおらず、最終トップなら高卒新人捕手では史上初となる。
自身初の4番に座ったロッテ中村奨吾内野手が3号ソロを放った。2回、原の初球を左翼席へ文句なしの1発。プロ通算65号で全打順での本塁打を達成し「今日で全打順を打つことはわかっていましたけど、記録は知らなかったです」と驚いた。
「いつもと変わらない気持ちで意識することなく打席に入れました」と慣れない打順での活躍で、チームに勢いをつけた。
ロッテ安田尚憲内野手(23)はお立ち台を終え、クラブハウスまでの50メートルを歩いた。
今季1、2号の2打席連発本塁打は、プロ初の1試合2発。万雷の拍手に「期待してるぞ!」の声がダイレクトに届く。「昨日もチャンスで打てなくて、そういった状況でもファンの方がすごく応援してくれてたので、ほんとに感動しました」と照れた。
2回1死、原の直球を左翼ポール際へ運んだ。53試合目、108打席目での今季1号。通算65発を放った履正社(大阪)時代から、周囲の期待は放物線だ。「監督からも言われてますけど、自分そんなにホームランバッターでもないので」。飛距離への思いもあるが「求められているところが今そういったところかと言われたら、多分そうでもないと思うので」。冷静にセンターを狙いつつ、4回2死では原のスライダーを完璧に右翼席へ飛ばした。
練習では河野打撃コーチに「後ろに(体重を)残しすぎるな」と指摘されつつ整えてきた。左へ右への連続弾。「2本目の(右翼への)方が自分らしさは出ていたと思いますけど、1本目みたいなのが出てくると幅も出てくると思うので」とし「両方いい本塁打だったと思います」とした。ベンチ前では三木にパパパパパンッと1秒間に5度たたかれること2回。ベンチを明るくする意味でも、いい本塁打だった。
ロッテ松川虎生捕手(18)が懐かしのプロ野球選手と対戦した。
ヤクルト先発の原樹理投手(28)とは、キャッチボールをしたことがある。松川は中学時代、大阪・貝塚ヤングでプレー。ヤクルト川端の父末吉さんが監督を務める縁で、同チーム主催の地域の少年野球教室に、18年冬に原が訪れた。
そこにいたのが、中学3年生として教室の手伝いをしていた松川。事の流れで立ち投げの投球を受けることになった。オフながら140キロ近く出ていたという原の直球を「普通に受けていましたね」と川端監督。原もそのキャッチングをたたえていたという。
そこから3年半での、18.44メートルでの再会。第1打席ではシュートで詰まらされての二ゴロ併殺打。第2打席は直球で見逃し三振だった。
ロッテ安田尚憲内野手(23)がプロ入り後初の1試合2本塁打をマークした。
2回に今季1号ソロを放つと、4回2死での第2打席、同じヤクルト原のスライダーをジャストミートし、2号ソロを右翼席へ放り込んだ。
試合中、球団広報を通じ「初めての2打席連発は運が良かったです。この言葉に尽きます。甘い球をしっかり前でたたけたと思います」と振り返った。6回の第3打席は左飛で、3打席連発はならなかった。
履正社(大阪)時代には高校通算65本塁打をマーク。ドラフト1位で入団し、今季でプロ5年目を迎えている。
マイナビオールスターゲーム2022(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山)のファン投票第1回中間発表が1日、行われ、ロッテ佐々木朗希投手(20)が3万6896票を集め、パ先発投手部門でまずは堂々の1位に立った。
プロ3年目の佐々木朗は今季、4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を達成。直球の最速は164キロに達し、野球ファンや国内の枠を超えた注目を集めてきた。1日時点での有効得票の約35%が佐々木朗への投票で、2位のオリックス山本の2・3倍近い獲得票。12球団の投手で最も多くの票を集め、全ポジションの中でも7番目に多い。
5月終了時点で5勝を挙げ、両リーグ最多の94三振を奪うなど、力強い投球を続けている。次回先発は3日の巨人戦(東京ドーム)の予定。この日、ヤクルト戦前の神宮での練習ではブルペンに入った後、打席に入る巨人戦に備えてバント練習を行う場面もあった。
全体の得票トップは西武山川穂高内野手(30)で、パ一塁部門で5万2025票を獲得している。投票は27日締め切りで、7月6日に最終結果が発表される。
ロッテに今季2度目の1イニング2本塁打が生まれた。
1回にヤクルト山田のソロで先制された直後の2回。通算901試合目の出場にして初めて4番スタメンで起用され「打順は特に意識せずに打席に入れました」という中村奨吾内野手(30)が、左翼へ3号同点ソロ。1死後、6番安田尚憲内野手(23)が今季108打席目にして待望の1号ソロを左翼ポール際へ運び「今日の1打席目でしっかり打てたというのはよかったです。1本出て気持ちも乗っていけるように頑張ります」と広報を通じてコメントを寄せた。
しかし、2回にはヤクルト・オスナがすぐさま再び同点に追いつくソロ。試合開始27分で4本のソロ本塁打が乱れ飛ぶ展開になった。
ロッテ美馬学投手(35)が楽天時代の18年6月3日以来、4年ぶりにヤクルト戦登板。楽天時代のヤクルト戦は5試合登板して3勝0敗、防御率2.03。移籍後初対戦を白星で飾り、ヤクルト戦の連勝を伸ばせるか。
マイナビオールスターゲーム2022(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山)のファン投票第1回中間発表が1日、行われ、ロッテ佐々木朗希投手(20)がパ・リーグ先発投手部門で3万6896票を集め、1位に立った。
プロ3年目の佐々木朗は今季、4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を達成。野球ファン、国内の枠を超え、注目された。5月終了時点で5勝を挙げ、両リーグ最多の94三振を奪うなど、力強い投球を続けている。2位はオリックス山本由伸で約2万票差で追っている。
また、佐々木朗とのバッテリーで完全試合をアシストしたロッテ松川虎生捕手(18)も3万8333票を獲得し、パ・リーグ捕手部門で1位に。市和歌山から昨秋ドラフト1位で入団した大物ルーキーも、いきなりファン投票で球宴選出される可能性が出てきた。
両リーグを通じて最多得票は一塁手部門の西武山川穂高内野手で5万2025票。セ・リーグの抑え投手部門で巨人のルーキー守護神、大勢が1位につけている。
ロッテは1日、株式会社ネイティブキャンプと22年シーズンもパートナーシップ契約を継続すると発表した。
今年で2年目となり監督、コーチ、選手、チームスタッフ、マリーンズ・ベースボールアカデミー及びダンスアカデミーの受講生、球団職員がオンライン英会話「ネイティブキャンプ」を受講できる。
また1日から「ネイティブキャンプ」への新規登録者から抽選で、ロッテの外国人選手1人に英語でインタビューできるイベント(当選者数2人、22年夏頃実施予定)への参加権や選手直筆サインボールなどが当たる特別キャンペーンが開始されている。詳細は「ネイティブキャンプ」のキャンペーン特設サイト(https://nativecamp.net/marines)にて。
ネイティブキャンプを受講している西野は「外国人選手と交流する中で、英会話を学びたいと思っていたので、今年もパートナーシップを継続いただき、引き続き勉強できるチャンスをもらえて嬉しいです。ネイティブキャンプはレッスンの回数が無制限で、スマホでも利用できるので、僕も遠征先でもレッスンを受けています。しっかりと外国人の皆様と英語で会話ができるように頑張ります」とコメントを寄せた。
オンライン英会話「ネイティブキャンプ」は世界累計利用者数90万人を突破しているオンライン英会話スクールで、世界120ヶ国以上の国籍の講師が在籍している。
プロ野球のマイナビオールスターゲーム2022(第1戦=7月26日・ペイペイドーム、第2戦=同27日・松山中央公園野球場)のファン投票の中間発表が1日に始まり、ロッテ・佐々木朗希投手(20)が3万6896票を集め、パ・リーグの先発投手部門でトップに立った。選出されれば3年目で初めて。1967年・成田文男の20歳9ヶ月を抜く、球団最年少(20歳8ヶ月)での球宴白星≠狙う。
オールスターゲームの第1回中間発表。佐々木朗がパ・リーグの先発投手部門で1位に躍り出た。得票数は3万6896。2位のオリックス・山本由伸に約2万票差をつけ、球宴初選出へ向けて好スタート≠切った。
プロ3年目の今季は開幕5連勝中。自己最速の164キロを連発し、4月10日のオリックス戦では史上最年少の20歳5カ月で完全試合を達成した。白星はリーグトップタイで、94奪三振と勝率10割は同1位。本塁打はまだ浴びておらず、海外の野球ファンからも注目を集める。それでも「1年間先発ローテーションを守り、長いイニングを投げて、何年もそれを続けられるようなピッチャーになりたい」と浮かれる素振りは微塵もない。
球宴出場を果たせば、2つの記録に挑む。1つは1971年の阪神・江夏豊がマークした最多の9者連続奪三振。佐々木朗は完全試合達成時にプロ野球記録の13者連続三振(1試合19奪三振はプロ野球タイ)を奪っており、快投が期待される。
もう1つは球団最年少白星だ。20歳8ヶ月で迎える球宴。勝利投手となれば、ロッテでは1967年・成田文男(通算175勝)の20歳9ヶ月を1ヶ月更新する。
球宴に出場するためにもレギュラーシーズンで好投を続けたい。次回登板は3日の巨人戦(東京ドーム)。巨人とは3月18日のオープン戦で対戦し、4回?を5失点。波に乗って迎える再戦で雪辱を狙う。今季初めて打席に立つだけに、プロ初安打も懸かる。
女房役のドラフト1位・松川(市和歌山高)も捕手部門トップの3万8333票を獲得。佐々木朗を1437票上回った。球宴で38歳バッテリー≠ェ実現すれば、歴史的快挙。真夏の祭典を熱くする。
佐々木朗の剛速球と高速フォークボールを難なく捕球し、好リードしている松川は高卒1年目ながら捕手部門トップの3万8333票を獲得。佐々木朗を1437票上回った。4月24日のオリックス戦では投球の判定を巡り、佐々木朗が白井球審に詰め寄られた際に割って入った。この行動やプレーから球界では「18歳なのに、プロで何年もやっているような落ち着きがある」と評価されている。この日のヤクルト戦は3打数無安打だった。
待望の今季1号を放った勢いに乗り、プロ初の1試合2発をマーク。ロッテ・安田尚憲内野手(23)が胸を張ってダイヤモンドを一周した。
「100打席(以上)に立ってもホームランを打てなかった。昨日もチャンスで打てなかった。2発は運が良かった。この言葉に尽きます」。
1−1の2回。原の直球を捉えて左翼席に勝ち越しソロ。通算16本塁打目で初めて、流し打っての一発となった。再び同点の4回。またも原から、右中間席に勝ち越し2号ソロ。神宮に詰めかけた観衆1万8059人の前で、2打席連続本塁打と暴れた。
大阪・履正社高からドラフト1位で入団して5年目。本塁打は2020年に6本、昨季は8本と増やしてきたが、高校時代に同学年でしのぎを削ったヤクルト・村上に大きく後れを取った。
活躍を期した今季は1月中旬に新型コロナウイルスに感染し、キャンプから出遅れた。今季初昇格は4月1日。1度、2軍落ちを経験し、5月3日に再昇格した。昨秋から福浦打撃コーチの指導を受け、スムーズな体重移動を目指して打撃を改良。持ち味の長打力をようやく発揮した。
神宮球場は、ファンの前を通ってクラブハウスに引き揚げる。拍手だけでなく「期待しているぞ!」と激励され「すごく嬉しかった。本当に感動しました」と胸を熱くした。期待の長距離打者。この2発を飛躍の足掛かりにしたい。
ロッテの中村奨が8年目で初の4番に入り、0−1の2回に3号ソロを放った。昨年の中村晃(ソフトバンク)以来、プロ野球15人目の全打順本塁打を達成し「今日で全打順を打つことは分かっていたけど、記録は知らなかった」と喜んだ。
初球の甘く入った速球を強振し、左越えに運んだ。「(打順は)意識することなく打席に入れたし、思い切っていこうと思っていた。いい結果になって良かった」と笑顔だった。
ロッテ・安田尚憲内野手(23)が、「6番・三塁」で先発出場し、プロ初となる2打席連弾を放った。
同点に追いついた2回1死走者なし。原の直球を流し打ち、左翼席に勝ち越し1号ソロ。待望の一発に「昨日、チャンスで打てなかったので、今日の1打席目でしっかり打てたので良かったです」とコメントした。
2−2、4回2死走者なし。再び原から右中間席に、勝ち越し2号ソロを放った。「打ったのはスライダー。初めての2打席連発は運が良かったです。この言葉に尽きます」と声を弾ませた。
ロッテが新外国人として、米大リーグ通算155セーブを挙げたロベルト・オスーナ投手(27)の獲得調査を進めていることが1日、分かった。球団幹部が「去年からリストアップして調査しています。ただし、契約合意には達していません」と明かした。
オスーナはメキシコ出身の右投手。アストロズ時代の2019年に38セーブを挙げ、タイトルに輝いた。今季はメキシコシティ・レッドデビルズでプレー。メキシコの地元紙などは、ロッテとオスーナが契約を結んだと報道した。
日本プロ野球機構(NPB)は1日、「マイナビオールスター2022」(7月26日、ペイペイドーム、同27日、松山・坊っちゃんスタジアム)のファン投票中間発表を行った。
パ・リーグの先発投手部門では、ロッテ・佐々木朗が2位のオリックス・山本に約2万票差となる3万6896票を集めてトップ。捕手部門ではロッテ・松川も2位のソフトバンク・甲斐に2万票以上多い3万8333票を集め、ロッテの若きバッテリーが首位発進≠ニなった。
また、一塁手部門の西武・山川が5万2025票で両リーグを通じて最多となった。
セ・リーグでは抑え投手部門で巨人のD1位・大勢が3万5503票でトップ。セ・リーグの最多得票は外野手部門での阪神・佐藤輝の4万1171票だった。
新たな伝説をつくる−。「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日=ペイペイドーム、同27日=坊っちゃんスタジアム)のファン投票の第1回中間発表が1日に行われ、ロッテ・佐々木朗希投手(20)がパ・リーグ先発投手部門でトップに立った。ロッテ・松川虎生捕手(18)も捕手部門の1位で、「完全試合バッテリー」による71年に江夏豊(阪神)がつくった9連続奪三振の伝説再現への挑戦権獲得に期待がかかる。
51年の時を超え、夢の舞台で新たな伝説が生まれるかもしれない。ターゲットは球宴記録の9者連続奪三振。71年に全パを相手に江夏豊−田淵幸一の阪神バッテリーが成し遂げた伝説の記録に、ともに球宴初出場となる合わせて38歳の若きバッテリーが挑戦する可能性が出てきた。
佐々木朗が第1回中間発表で3万6896票を集め、1万6302票で2位のオリックス・山本に2万票以上の差をつけ、パ先発投手部門のトップに立った。ここまでリーグトップタイの5勝、同2位の防御率1.33。捕手トップは松川で、佐々木朗より多い3万8333票だった。
4月10日オリックス戦。佐々木朗は松川とのコンビで史上16人目の完全試合を達成。同戦では13打者連続奪三振の「世界記録」もつくった。71年の江夏−田淵のように、同一チームのバッテリーならあうんの呼吸が追い風になる。
佐々木朗が1位で選出されれば第1戦先発が有力。舞台はペイペイドームで、5月20日に自己最速の直球平均球速161.1キロを計測するなどマウンドも好相性だ。加えて球宴は最大3イニングで、出力全開で投げることが可能。佐々木朗は13者連続三振の記録を樹立した際に「完全にアウトになってくれる。確実にアウトに取れるところがいいのかな。でも3球以上かかっちゃうので」と話したが、短いイニングであれば球数への懸念もなくなる。
期待される気心知れた20歳と18歳のバッテリーの球宴選出。新たな伝説へ、ファンの後押しを受ける。
球宴ファン投票第1回中間発表で、パの先発投手部門で佐々木朗(ロ)が1位。このまま選出されればロッテでは01年の黒木知宏以来21年ぶりとなる。また、捕手部門トップは高卒新人の松川。新人捕手のファン投票選出は大卒の69年田淵幸一(神)、07年嶋(楽)の2人のみ。松川が選出されれば高卒初となる。なお、最近の高卒新人では13年に大谷(日)が外野手部門3位で選出。ちなみにロッテのバッテリーの同時ファン投票選出は、第1回の51年荒巻淳−土井垣武、56年荒巻淳−佃明忠以来66年ぶり3組目となるが実現するか。
もう51年も前だがよく覚えている。あのシーズンは江夏も私もあまり調子が良くなかった。球宴ではサインは基本、真っ直ぐ。パの打者は1、2の3でブンブン振ってきた。それでも打たれない。気持ちが良かったね。もちろん球速も速いが、江夏は高めのボールゾーンに制球良く投げて、そこを振らせていた。見事だったよ。
3回2死、9人目の打者の加藤秀司がファウルフライを打った時に江夏が「追うな!」と叫んだのも聞こえたよ。大記録が懸かっていたし、もちろん私もファウルを捕るつもりはなかった。
今年の球宴。もちろん最大の目玉は佐々木朗だろう。松川とのバッテリーには大いに期待をしたい。ただ、半世紀以上前の9連続奪三振の頃に比べて、打者の技術レベルは格段に上がっている。追い込まれればフォークがあるから、セの打者はその前に狙い球を絞って振ってくるだろう。打者の意地もある。佐々木朗が実際に3イニングを投げるのか、というのもあるし、あの記録に並ぶのは容易なことではない。ただ、ファンの期待は大きいはず。その期待にどんな投球で応えるか、楽しみにしている。
高卒5年目のロッテの若き大砲が目覚めた。1−1の2回、安田が原の145キロ直球を、左翼ポール際に勝ち越し1号ソロ。開幕から34試合108打席目の一発だった。
「もっと打ちたい」と、2−2の4回は右中間席中段へ再び勝ち越しとなる2号ソロ。プロ初の1試合2発を2打席連発で放ち「100打席以上あっても打てなかったのに、運がよかった」と謙遜した。
前日の試合前は「プライオボール」を使ってティー打撃を行った。本来は投手の調整用で、パドレス・ダルビッシュらも使用するゴム製のボール。100グラムから2キロと重さも大きさもばらばらで、バットへの負荷も大きいが無心で打ち返した。井口監督も「練習でインパクトをどう強く振るか取り組んできた。結果が出てよかった」と両軍6発の神宮花火大会を制しうなずいた。
ドラフト同期で同学年のライバル・村上の前で2発。安田は「試行錯誤しながら日々成長だと思っている」と、次の戦いに気持ちを切り替えた。
ロッテ・中村奨がプロ8年目で初めて4番で出場し、2回に左越え3号ソロを放った。「打順は意識せずいつもと同じ気持ちで打席に入った」が、この一発で史上15人目となる全打順での本塁打達成。球団では4人目となり「4番が公式戦初なのは分かっていたが、記録は知らなかった」と驚いた様子だった。今季は開幕直後に新型コロナウイルスに感染するなど、波に乗れず5月以降は打率も2割台前半に低迷。それでも井口監督が「4番ではなく4番目」と指名した打順で、復調のきっかけをつかんだ。
プロ初の4番に入った中村奨(ロ)が2回に本塁打。昨年10月9日の中村晃(ソ)以来プロ野球15人目の全打順本塁打を達成した。4番での達成は09年井口資仁(ロ)、11年後藤光尊(オ)、19年島内宏明(楽)、20年清田育宏(ロ)に続く5人目だが、4番初試合での達成は中村奨が初めてとなった。
ロッテが獲得調査しているメジャー通算155セーブ右腕のロベルト・オズナ投手(27=メキシカンリーグ・レッドデビルズ)について1日、球団幹部が獲得に向けた調査を認めた。
球団幹部は「(現地報道のような)合意間近という訳ではないが、昨年からリストアップして調査しているのは事実」と話した。メキシコメディア「アルバト」はこの日、「既にオズナはロッテと契約を交わした」と報道。身体検査を終え、ビザの発給を待っていると伝えた。
待望の2発!ロッテ・安田尚憲内野手(23)が2回に左翼ポール際に一時勝ち越しとなる今季1号ソロを放った。安田の本塁打は昨年9月24日の西武戦(メットライフドーム)以来で、今季108打席目に出た待望の一発に「凄くホッとしたというのが1番」と話した。
4回の2打席目には「1打席目に今シーズン初のホームランが出ていたので少し楽に、いいイメージで打席に入ることができていた」と右翼席中段へ、一時勝ち越しとなる2号ソロを放った。2打席連続本塁打はプロ初となった。
試合後、安田はヒーローインタビューで「本当に気持ち良かったですし、2打席連発は初めてだったので運が良かったなと思いますし、興奮しました」と笑顔を見せた。
ロッテ安田尚憲内野手が2−2の4回2死から右翼席中段へ、この時点での勝ち越し2号ソロを放った。
「初めての2打席連発は運がよかった。この言葉に尽きます。甘い球をしっかり前で叩けたと思う」。
2打席連続本塁打はプロ初。安田は1−1の2回1死から左翼ポール際に勝ち越しとなる今季1号ソロを放った。安田の本塁打は昨年9月24日の西武戦(メットライフドーム)以来で、今季108打席目に出た待望の一発だった。
ロッテの中村奨吾内野手(30)がプロ初の4番で先発出場したヤクルト戦(神宮)の2回に同点の3号ソロを放った。中村はこの本塁打で史上15人目となる全打順本塁打を達成した。この回には6番・安田に待望の今季1号が飛び出し、4回には2打席連発の2号ソロを放った。
中村は山田に先制弾を許した直後の2回に先頭で打席に入り、相手先発・原樹理の初球ど真ん中の139キロカットボールを完璧に捉え、打球は左翼席中段に飛び込んだ。打った瞬間に本塁打を確信した中村は悠然と走り出した。この本塁打で史上15人目となる全打順本塁打を達成。ロッテでの全打順本塁打は2020年11月1日の楽天戦で4番で達成した清田育宏以来となった。堤幸一、井口資仁現監督、清田に続くチーム4人目の達成者となった。ちなみに4番での達成は5人目。
2回に一時は勝ち越しとなる今季1号ソロを放った安田は今季108打席目の嬉しい1発に「昨日チャンスで打てなかったので今日の1打席目でしっかり打てたのはよかった。ここからもっともっと打ちたいし、1本出て気持ちも乗っていけるように頑張る」と語った通り、4回にも2打席連発となる2号ソロを放った。なお、この試合は4回までヤクルトの得点が山田、オスナ、浜田のソロ3本。ロッテも中村と安田の2本がソロ本塁打という“ソロ合戦”となっている。
ロッテ安田尚憲内野手が2回1死から原の145キロ直球を捉え、左翼ポール際に一時は勝ち越しとなる今季1号ソロを放った。
「昨日チャンスで打てなかったので今日の1打席目でしっかり打てたのはよかった。ここからもっともっと打ちたいし、1本出て気持ちも乗っていけるように頑張る」。
安田の本塁打は昨年9月24日の西武戦(メットライフドーム)以来で、今季108打席目に出た待望の一発だった。
またこの試合4番に入った中村奨吾内野手も2回先頭の打席で5月24日の広島戦(マツダスタジアム)以来となる3号ソロを放った。
「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山・坊っちゃんスタジアム)は1日、ファン投票第1回中間発表が行われ、ロッテ・佐々木朗希投手(20)がパ・リーグ先発投手部門で1位の3万6896票を集めた。ロッテからは捕手・松川、DH・レアードと3人がトップに入った。
セ・リーグでは先発・青柳、中継ぎ・湯浅、外野手・佐藤輝と阪神から3人がトップに入り、巨人と並んだ。巨人からは新人の大勢が抑えで、2位の栗林(広島)に2万票以上の差をつけた。
また、新庄ビッグボス率いる日本ハムからは三塁手で野村がトップ、外野手では3位に松本剛が入った。全体トップは山川となった。
以下は、全部門の得票数トップ選手(外野手は3人)。
「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山・坊っちゃんスタジアム)は1日、ファン投票第1回中間発表が行われ、ロッテ・佐々木朗希投手(20)がパ・リーグ先発投手部門で1位の3万6896票を集めた。
また捕手部門では佐々木朗の女房役を務め、4月10日オリックス戦で28年ぶり完全試合達成をアシストしたロッテの新人・松川虎生が3万8333票で、2位のソフトバンク・甲斐に2万3222票をつけてトップとなった。
ネット上では、「朗希は1位だろうと思ってたけど、松川まで1位だとは思ってもみなかったわ。完全試合効果すげえ」「佐々木朗−松川バッテリー来るか…」「2人ともすげーな!」という声のほか、松川が佐々木朗の票数をわずかながら上回った結果に「得票数松川の方が上なのか」「朗希よりも松川の方が票数多いやんけ」などと松川の得票数に驚く声が多く挙がった。
「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山・坊っちゃんスタジアム)は1日、ファン投票第1回中間発表が行われ、ロッテ・佐々木朗希投手(20)がパ・リーグ先発投手部門で1位の3万6896票を集めた。
また捕手部門では佐々木朗の女房役を務め、4月10日のオリックス戦で28年ぶりの完全試合達成をアシストしたロッテの新人・松川が3万8333票で、2位のソフトバンク・甲斐に2万3222票をつけてトップとなった。
佐々木朗は完全試合後も勝ち星を伸ばし、1日現在リーグトップタイの5勝(0敗)、同2位の防御率1.33をキープ。奪三振94は両リーグトップだ。ヤクルト・高津臣吾監督、オリックス・中嶋聡監督がオンラインで参加した25日の開催要項会見でも、佐々木朗の話題で持ちきりだった。
「マイナビオールスターゲーム2022」のファン投票第1回中間発表が1日行われ、パではロッテ・佐々木朗希投手(20)、松川虎生捕手(18)の完全試合バッテリーが各部門で最多得票となった。両リーグ最多は西武・山川穂高内野手(30)の5万2025票。ファン投票の締め切りは27日。来月6日に結果が発表される。
佐々木朗と松川の“完全試合バッテリー”がファン投票第1回中間発表で1位に躍り出た。
佐々木朗はパの先発部門で3万6896票。完全試合を含む無傷の5連勝中で、最速164キロを連発する直球とフォークのコンビネーションを軸に、防御率1.33という圧倒的な投球に期待が集まった。2位のオリックス・山本に2万票以上の差をつけた。
パ捕手部門では朗希の女房役で、ドラフト1位ルーキーの松川が3万8333票を獲得し、こちらも2位のソフトバンク・甲斐に2万票以上の差をつけトップに立つ。高卒新人捕手が球宴出場なら、史上初の快挙。4月10日のオリックス戦(ZOZO)で完全試合を成し遂げた計38歳バッテリーが人気の高さを示した。
朗希はこの日、次回登板予定の3日の巨人戦(東京D)へ向け、神宮でブルペン入り。開幕6連勝を目指し、調整に余念がなかった。
ロッテの中村奨がプロ入り後初の4番で全打順本塁打を達成した。
1点を追う2回無死、原の直球を完璧に捉え飛距離十分で左翼席中段へたたき込む3号ソロ。史上22人目で、ロッテでは20年11月の清田以来となる全打順本塁打を、プロ8年目にして初の4番でいきなり決めた。「4番だけ公式戦で打っていなかったので今日で全打順を打つことは分かっていたけど、(全打順本塁打の)記録は知らなかった。いつもと変わらない気持ちで意識することなく打席に入れたし、それがいい結果になって良かったです」と振り返った。
昨季から主将を担い今季2年目。普段は口数の少ないクールな見た目だが、見えないところでもチームを牽引してきた。中村奨に私自身、少なからず変化を感じたのは鳥谷が20年ロッテに移籍してからのように思える。早大の先輩で数々の偉業を成し遂げてきたレジェンドは同じ野手の手本として特別な存在。これまで不動の二塁手としてチームを支えてきた中村奨は、その先輩が加わってから、試合ではこれまで以上にチームメートに声を掛けるようになったのが印象的だった。
本人は「主将として意識することは何もない」と話すが、今年のキャンプ時に居残り特打をしていた若手が「奨吾さんもあれだけ遅くまでやっているので自分もやらないと」と話していたことを思い出した。井口監督が朝早くから一番遅くまでストイックに練習を続ける鳥谷の野球に対する姿勢を学んで欲しいと入団する際に選手に話していたが、そのレジェンドの姿勢を見て学び、そして引き継いだ主将の背中を今はチームの若手が追っている。
4月には新型コロナ陽性で連続出場は630試合で止まったが、ロッテにはこの男の活躍が必要不可欠だ。
ロッテが中村奨吾内野手と安田尚憲内野手の1発で2回に逆転に成功した。
1点を追う2回、先頭の中村奨が原のど真ん中に入った初球を一振り。打球は飛距離十分でロッテファンの待つ左翼席中断へと着弾する同点の3号ソロ。すぐに試合を振り出しに戻すと、なおも1死から安田が145キロの直球を捉え左翼ポール際へと運ぶ今季1号ソロで勝ち越しに成功。
同学年のライバル、ヤクルト・村上の前で安田が念願の今季初アーチを放った。
ロッテの佐々木朗希投手が1日、神宮球場の室内練習場でブルペン入りした。
次回登板は3日の巨人戦(東京ドーム)の予定で、東京ドームでの登板は3月18日以来2度目。現在は開幕から無傷の5連勝中で、今季6勝目をかけて3日、マウンドに上がる。
ロッテは1日、株式会社ネイティブキャンプと2022年シーズンのパートナーシップ契約を結んだことを発表した。
株式会社ネイティブキャンプとのパートナーシップ契約は昨年2021年から始まり今年が2年目。昨年までの受講対象者は監督、コーチ、選手、チームスタッフ、マリーンズ・ベースボールアカデミー及びダンスアカデミーの受講生だったが、今年からは球団職員も受講が可能となった。
またこの日から「ネイティブキャンプ」に新規登録された人の中から抽選で、外国人選手1人に英語でインタビューできるイベント(当選者数2名、2022年夏頃実施予定)への参加権や選手直筆サインボールなどが当たる特別キャンペーンを開始。詳細は「ネイティブキャンプ」のキャンペーン特設サイトで要確認。
ネイティブキャンプを受講している西野勇士投手は「外国人選手と交流する中で、英会話を学びたいと思っていたので、今年もパートナーシップを継続いただき、引き続き勉強できるチャンスをもらえて嬉しいです。ネイティブキャンプはレッスンの回数が無制限で、スマホでも利用できるので、僕も遠征先でもレッスンを受けています。しっかりと外国人の皆様と英語で会話が出来るように頑張ります」とコメントした。
「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日・ペイペイドーム、27日・松山)のファン投票中間発表が1日に行われ、パ・リーグ投手部門ではロッテの佐々木朗希投手が2位のオリックス・山本に2万票以上の差を付け1位。捕手では、佐々木朗希を支えるドラフト1位・松川虎生捕手も2位に2万票以上の差を付けトップで、ロッテの若手バッテリーが堂々の1位スタートを切った。
さらに指名打者部門ではブランドン・レアード内野手も中間発表時点で1位。
ロッテでトップを走っているのは3選手で、抑え投手部門では益田、二塁手部門では中村奨、外野手部門では高部やマーティンなども名を連ねた。
壮絶な空中戦の中で若き大砲に待望の一打が生まれた。同点の2回1死だ。不振のロッテ・安田尚憲内野手(23)が左翼席へ勝ち越しソロ。今季108打席目での第1号に、ベンチでも笑みがこぼれた。
「昨日もチャンスで打てずに悔しい気持ちだった。1打席目、1本目が出てすごくホッとした」と安田。その流れは2打席目にも続いていた。同点となった4回2死。今度は右中間席への勝ち越しソロ。自身プロ初となる2打席連発となった。
安田の2発はチームに勢いをもたらし、再度同点後の6回2死二塁ではレアードの中前への決勝適時打が飛び出した。「ふがいない結果が続いて試行錯誤しながらだったが、何とかいい形で2本出た。継続してやっていきたい」。安田の成長とともに、チームも反撃の時を迎える。
「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日・福岡ペイペイドーム、同27日・松山坊っちゃんスタジアム)のファン投票中間発表が1日から開始。阪神からは佐藤輝、湯浅に加えて青柳(先発投手部門)が部門別得票数でトップ。最下位ながら、12球団最多の3部門でトップの得票数を集めた。
パ・リーグではロッテ・佐々木朗が3万6896票で、先発投手部門でトップに。西武・山川は5万2025票で両リーグを通じて最多得票に。投票期間は6月27日までで、最終結果は7月6日に発表。監督選抜を含めた29選手は7月13日に発表され、最後の1人を選ぶ「プラスワン投票」により同22日にメンバーが出そろう。
ロッテ・安田がプロ入り初となる2打席連続本塁打を記録した。同点の2回1死で、ヤクルト先発・原の外角直球を左翼席へ、一時勝ち越しとなる今季1号ソロを放った。
プロ5年目の安田は今季、この試合まで33試合出場で打率.238、3打点と状態が上がらず。今季108打席目で昨季9月24日・西武戦(メットライフ)以来となる待望の一発が飛び出し、ベンチで笑顔を見せていた。
「昨日のチャンスで打てなかったので、今日の1打席目でしっかり打てて良かった。1本出て、これから乗っていけるように頑張りたい」と話した。
さらに再び同点の4回2死から、今度は右翼席へ打った瞬間にそれと分かる勝ち越し2号ソロ。プロ初の2打席連続本塁打だ。「初めての2打席連発は運が良かった。その言葉に尽きます。甘い球をしっかりとたたけた」と話した。
ロッテ・中村奨が全打順本塁打達成となる同点弾だ。1点を追う2回、先頭でヤクルト先発・原のカットボールを左翼席へとたたき込み、5月24日・広島戦(マツダ)以来となる3号ソロを放った。
この日はプロ入り初めて「4番・二塁」で出場の中村奨。この一発で全打順での本塁打を記録した。
「先制されてすぐ同点に追いつくことができて良かった。打順は特に意識せずに打席に入れた」と話した。
プロ野球のマイナビオールスターゲーム2022(第1戦=7月26日・ペイペイドーム、第2戦=同27日・松山中央公園野球場)のファン投票の中間発表が1日に始まり、ロッテの佐々木朗が3万6896票を集め、パ・リーグの先発投手部門でトップに立った。
西武の山川が5万2025票でパの一塁手部門で1位となり、セ、パ両リーグを通じて最多得票となった。パの捕手部門ではロッテの高校出新人、松川が1位。セの最多は外野手部門トップとなった阪神の佐藤輝で4万1171票だった。阪神、ソフトバンク、ロッテがそれぞれ3部門で1位だった。
投票期間は6月27日まで。ロッテは1日、株式会社ネイティブキャンプと22年シーズンのパートナーシップ契約を結んだことを発表した。21年から継続して2年目となる。
このパートナーシップ契約により、監督、コーチ、選手、チームスタッフを始め、マリーンズ・ベースボールアカデミー、ダンスアカデミーの受講者などがオンライン英会話「ネイティブキャンプ」を受講可能。今年からは球団職員も対象に加わった。
また、1日より「ネイティブキャンプ」に新規登録したユーザーの中から抽選で、ロッテの外国人選手1人に英語でインタビューできるイベント(当選者2人、22年夏頃実施予定)への参加権や選手直筆サインボールなどが当たる特別キャンペーン(https://nativecamp.net/marines)も開始した。
ネイティブキャンプを受講している西野は「外国人選手と交流する中で英語を学びたいと思っていたので、今年も引き続き勉強できるチャンスをもらえて嬉しい。しっかりと外国人の皆様と会話ができるように頑張ります」とコメントした。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 選手名 | 球団 | 累計票数 | 順位 | 選手名 | 球団 | 累計票数 | |
1 | 青柳晃洋 | 神 | 19,070 | 先発投手 | 1 | 佐々木朗希 | ロ | 36,896 |
2 | 森下暢仁 | 広 | 12,531 | 2 | 山本由伸 | オ | 16,302 | |
3 | 菅野智之 | 巨 | 6,866 | 3 | 伊藤大海 | 日 | 4,809 | |
4 | 柳裕也 | 中 | 6,756 | 4 | 千賀滉大 | ソ | 4,289 | |
5 | 大野雄大 | 中 | 6,559 | 5 | 田中将大 | 楽 | 3,968 | |
6 | 今永昇太 | デ | 6,237 | 6 | 東浜巨 | ソ | 3,202 | |
7 | 高橋奎二 | ヤ | 5,842 | 7 | 宮城大弥 | オ | 2,763 | |
8 | 大瀬良大地 | 広 | 4,378 | 8 | 橋光成 | 西 | 2,474 | |
9 | C.C.メルセデス | 巨 | 3,121 | 9 | 上沢直之 | 日 | 2,181 | |
10 | 西勇輝 | 神 | 2,470 | 10 | 隅田知一郎 | 西 | 1,907 | |
1 | 湯浅京己 | 神 | 27,166 | 中継投手 | 1 | 又吉克樹 | ソ | 26,897 |
2 | 清水昇 | ヤ | 14,475 | 2 | 平良海馬 | 西 | 26,148 | |
3 | Y.ロドリゲス | 中 | 9,523 | 3 | 堀瑞輝 | 日 | 5,849 | |
4 | 今村信貴 | 巨 | 6,302 | 4 | 安樂智大 | 楽 | 4,024 | |
5 | 三嶋一輝 | デ | 5,411 | 5 | 比嘉幹貴 | オ | 3,466 | |
1 | 大勢 | 巨 | 35,503 | 抑え投手 | 1 | 松井裕樹 | 楽 | 26,498 |
2 | 栗林良吏 | 広 | 14,764 | 2 | 北山亘基 | 日 | 15,921 | |
3 | S.マクガフ | ヤ | 11,944 | 3 | 平野佳寿 | オ | 14,527 | |
4 | 山ア康晃 | デ | 11,350 | 4 | 増田達至 | 西 | 10,691 | |
5 | R.マルティネス | 中 | 7,612 | 5 | 益田直也 | ロ | 9,882 | |
1 | 木下拓哉 | 中 | 23,569 | 捕手 | 1 | 松川虎生 | ロ | 38,333 |
2 | 中村悠平 | ヤ | 17,892 | 2 | 甲斐拓也 | ソ | 15,111 | |
3 | 梅野隆太郎 | 神 | 13,291 | 3 | 宇佐見真吾 | 日 | 12,635 | |
4 | 大城卓三 | 巨 | 9,369 | 4 | 森友哉 | 西 | 8,877 | |
5 | 小林誠司 | 巨 | 6,811 | 5 | 伏見寅威 | オ | 3,319 | |
1 | R.マクブルーム | 広 | 24,977 | 一塁手 | 1 | 山川穂高 | 西 | 52,025 |
2 | 中田翔 | 巨 | 20,557 | 2 | 清宮幸太郎 | 日 | 10,585 | |
3 | N.ソト | デ | 14,130 | 3 | 中村晃 | ソ | 7,755 | |
4 | D.ビシエド | 中 | 11,005 | 4 | 佐藤都志也 | ロ | 7,413 | |
5 | J.オスナ | ヤ | 6,983 | 5 | 鈴木大地 | 楽 | 2,437 | |
1 | 牧秀悟 | デ | 30,901 | 二塁手 | 1 | 浅村栄斗 | 楽 | 30,195 |
2 | 山田哲人 | ヤ | 20,011 | 2 | 三森大貴 | ソ | 15,601 | |
3 | 吉川尚輝 | 巨 | 19,145 | 3 | 中村奨吾 | ロ | 12,298 | |
4 | 菊池涼介 | 広 | 9,460 | 4 | 外崎修汰 | 西 | 9,294 | |
5 | 糸原健斗 | 神 | 5,358 | 5 | A.アルカンタラ | 日 | 6,990 | |
1 | 村上宗隆 | ヤ | 38,396 | 三塁手 | 1 | 野村佑希 | 日 | 32,264 |
2 | 岡本和真 | 巨 | 20,399 | 2 | 宗佑磨 | オ | 18,249 | |
3 | 大山悠輔 | 神 | 8,284 | 3 | 中村剛也 | 西 | 11,024 | |
4 | 宮ア敏郎 | デ | 7,011 | 4 | 松田宣浩 | ソ | 9,203 | |
5 | 石川昂弥 | 中 | 6,808 | 5 | A.エチェバリア | ロ | 7,701 | |
1 | 坂本勇人 | 巨 | 27,562 | 遊撃手 | 1 | 今宮健太 | ソ | 34,512 |
2 | 中野拓夢 | 神 | 23,466 | 2 | 源田壮亮 | 西 | 19,282 | |
3 | 小園海斗 | 広 | 12,023 | 3 | 紅林弘太郎 | オ | 10,781 | |
4 | 長岡秀樹 | ヤ | 11,930 | 4 | 石井一成 | 日 | 6,237 | |
5 | 大和 | デ | 5,847 | 5 | 滝澤夏央 | 西 | 4,321 | |
1 | 佐藤輝明 | 神 | 41,171 | 外野手 | 1 | 柳田悠岐 | ソ | 43,721 |
2 | 佐野恵太 | デ | 25,150 | 2 | 吉田正尚 | オ | 37,659 | |
3 | 丸佳浩 | 巨 | 21,833 | 3 | 松本剛 | 日 | 33,341 | |
4 | 近本光司 | 神 | 21,813 | 4 | 西川遥輝 | 楽 | 27,501 | |
5 | 塩見泰隆 | ヤ | 20,474 | 5 | 部瑛斗 | ロ | 11,900 | |
6 | 西川龍馬 | 広 | 20,148 | 6 | 福田周平 | オ | 10,781 | |
7 | 糸井嘉男 | 神 | 15,107 | 7 | L.マーティン | ロ | 10,051 | |
8 | G.ポランコ | 巨 | 13,549 | 8 | 杉本裕太郎 | オ | 9,457 | |
9 | 大島洋平 | 中 | 12,737 | 9 | 藤原恭大 | ロ | 9,432 | |
10 | 青木宣親 | ヤ | 10,485 | 10 | 島内宏明 | 楽 | 8,733 | |
DH | 1 | B.レアード | ロ | 25,669 | ||||
2 | Y.グラシアル | ソ | 22,662 | |||||
3 | 栗山巧 | 西 | 9,735 | |||||
4 | J.マルモレホス | 楽 | 5,593 | |||||
5 | 吉田正尚 | オ | 1,964 |
ロッテが両軍合わせて6本のアーチが飛び交う打ち合いを制し、ヤクルトに4−3で勝利。
この試合では、5年目の安田尚憲が待望の今季1号に続いて2打席連発。長距離砲としての資質を見せつけた。
2017年のドラフト1位でロッテに入団し、今年でプロ5年目を迎えた左の大砲候補。
3年目の2020年に113試合に出場を果たし、昨季も115試合に出場したものの、ここまでの通算本塁打は15本。対するヤクルトの主砲・村上宗隆が同学年で同じドラフト1位から119本の本塁打を積み重ねていることを考えると、大きく差を開けられてしまった。
それでもこの日は2回、1−1と同点に追いついて迎えた1死走者なしの第1打席。相手先発・原樹理が投じた145キロを逆らわずに弾き返すと、打球はレフトポール際に吸い込まれる今季1号。一振りでチームに勝ち越し点をもたらした。
さらに同点に追いつかれて迎えた4回、2死走者なしの2打席目は原樹理の甘く入ったカットボールにバット一閃。打った瞬間それと分かる2打席連続アーチで再び勝ち越し点を挙げた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した松中信彦氏は「2打席連発は初めてなんですね」と驚きの声。資質の高さを認めているからこそ、さらなる飛躍へエールを送る。
ここまでの苦戦について「安田選手は真っ直ぐをファウルにしてしまうケースが多かった」と振り返りつつ、ストレートを打ち返した第1打席の打撃には「1本目はしっかりとバットのヘッドを立てていた分、逆方向のフェアゾーンに打ち返すことができた」と分析。
続けて2本目についても「変化球を完璧にとらえたんですが、僕はストレートをこのポイントでとらえられるようになると、もっと本塁打が増えてくると思う」とアドバイス。この日の2本が覚醒のキッカケになることを願った。
同じく番組に出演した平松政次氏も「伸び悩んでいましたが、これだけの飛距離を持っている選手」と改めて長距離砲としての資質を強調。
つづけて「一本足に近いような感じで、軸足に体重を乗せて打っていますよね。そこもハマってきたのかなと」とし、変貌ぶりについても手応えを口にした。
開幕直後は不安定だったロッテの“勝利の方程式”だったが、ここへきて非常に頼もしくなってきている。
1日のヤクルト戦では4−3の6回から小野郁、東條大樹、ゲレーロ、益田直也のリレーで1点のリードを守りきり勝利した。先発・美馬学が5回・82球を投げ6安打3失点と、もう1イニングいける球数ではあったが、5回まで毎回走者を背負う投球の中で、スパッと代えることができたのは小野の成長も関係しているのではないだろうか。
小野は昨季までビハインドゲーム中心の登板だったが、延長12回制が復活した今季は同点の試合終盤や勝ち試合で投げる機会が増えた。まだどちらにゲームが転ぶか分からない展開の中で、勝っている6回の1イニングを“0”に抑えることが多い。
5月4日の西武戦では、7−4の6回にマウンドにあがり、高木渉をオールストレートで3球三振、山田遥楓を縦のスライダーで空振り三振、柘植世那もスライダーで見逃し三振と、圧巻の三者連続三振。5回に先発・河村説人が4点を失い、直後の6回表の攻撃が三者凡退に終わり、流れが西武に傾きかけた中で見事な投球だった。
5月26日の広島戦でも6−3の6回に登板し、先頭の小園海斗に安打を打たれたが、後続をしっかりと抑え無失点で切り抜けた。ポジション的にビハインドでの登板もあり、タフなポジションではあるが、ここをしっかりゼロに抑えているからこそ、7回、8回、9回の勝利の方程式にバトンを繋げている。地味な役割だが、貴重な存在なのだ。
勝ちパターンの7回・東條、8回・ゲレーロ、9回・益田も盤石だ。
勝ち試合の7回を担当する東條はストレートに強さが戻り、課題にしていた左打者に対してもバックドアのスライダー、インコースに入ってくるスライダーを武器に左打者の被打率は.160。4月27日の楽天戦から現在15試合連続無失点中だ。
8回を務めるゲレーロも初登板から5試合で7四死球と制球に不安があったが、5月は9試合・9イニングを投げて与四死球は0。制球力が上がったことで投球も安定し、4月19日の西武戦から5月27日の阪神戦にかけて12試合連続無失点。特に5月12日の楽天戦から27日の阪神戦までの7試合は打者3人で片付ける圧巻の投球内容だった。走者を出した5月29日の阪神戦では失点しており、課題はある。走者がいるときでも走者がいないときと同じような投球ができれば、さらに頼もしくなる。
3試合連続で失点したこともあったが、チームの勝敗に直結するプレッシャーのかかるマウンドで、マリーンズの勝ち試合の最後を締めるのは益田しかいない。“抑え・益田”が決まっていることで、そこまでにどう繋ぐかを考えればいい。だからこそ、7回・東條、8回・ゲレーロという形もガチッと決まったのではないだろうか。
現状は7回・東條、8回・ゲレーロ、9回・益田という形だが、長いシーズン何が起こるか分からない。ただ、勝ち試合で投げることの多い西野勇士をはじめ、八木彬、小沼健太なども安定した投球を見せる。さらにはファームにも佐々木千隼、国吉佑樹、田中靖洋、東妻勇輔といった昨年ブルペンを支えたメンバー達も控えている。
打線が3、4点奪えれば、開幕からの先発陣の出来、ここ最近のリリーフ陣の安定ぶりを見ると、逃げ切る試合が増えていくだろう。そうなれば、今は遠い首位・ソフトバンクの背中も、少しずつ見えてくるはずだ。