日本ハムは1−1の3回に今川の2点二塁打と万波の適時二塁打で3点を勝ち越し、4-2の7回に佐藤の適時二塁打で1点、8回にも3点を加えた。加藤は6回2失点で自身3連勝の5勝目。ロッテは小島が3回途中4失点と崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道日本ハム | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 8 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
ロッテは5位の現状を象徴するような試合だった。先発小島が序盤に失点。井口監督も「相手の作戦ミスでこっちに流れが来たところでまた打たれたりと。今年のリズムの悪いそのままが今日出ていたので」と3回途中で降板させた。
打線は残塁量産で追いつけず、ビハインド登板の救援陣がミス絡みで点差を拡大。今季の課題が随所に出た。「守り勝ててないというところが今年はずっとありますので。このままずるずるいく訳にはいかない」と表情を険しくした。最下位日本ハムとは5ゲーム差あるものの、今季は辛勝または完敗の傾向がやや強く、チーム得点、失点ともリーグワーストになっている。
ロッテが終始流れをつかめず敗れた中で、ドラフト3位ルーキーの広畑敦也投手(24=三菱自動車倉敷オーシャンズ)が、試合中盤を引き締めた。
先発小島が乱れ、3回2死二、三塁で2番手として登板。四球は出したものの、さらなる追加点は防いだ。4回、5回も走者は出しつつ、140キロ台後半の直球にカットボールやカーブを混ぜ、攻め込んだ。際どい判定もありながらの無失点リリーフに井口資仁監督(47)も「いい球がいっていたんじゃないですか」と好投を評価した。4回には中堅高部の三塁への悪送球をカバーリングし、ミスでの失点を防ぐ場面もあった。
即戦力右腕として期待された今季は、4月からリリーフ登板を重ねるも失点も目立つようになり、4月下旬には防御率が9点台まで膨れあがったことも。一時期は2軍で登板を重ね、この日の無失点リリーフで防御率は4点台にまで改善してきた。
ロッテ小島和哉投手(26)が3回途中7安打4失点でKOされた。
前日13日が雨天中止でスライド登板となったこの日、初回に2安打に重盗を絡められ先制された。3回は相手のエンドラン失敗がありながら、直後に今川に2点適時打二塁打を浴び、さらに万波にも適時二塁打。4失点となったところで、首脳陣がベンチ内で協議に入り、走者を2人残して2番手広畑に交代となった。
試合開始から1時間たたない中での降板。試合中、球団広報を通じ「イニングの先頭をアウトに取ることを心がけていましたが、それができなくて、自分の投げる球を操ることができませんでした」とコメントした。
昨季は10勝を挙げたものの、今季はここまで2勝7敗と黒星が大きく先行している。この日は直球、変化球ともに制球が安定せず、61球を投じてストライク率は約52%にとどまった。
ロッテ荻野貴司外野手(36)が自身15本目となる初回先頭打者本塁打を放った。
1点を先制されて迎えた初回。チームが苦手としている日本ハム加藤のカウント1−2からの4球目、内角寄りの直球をすくい上げ、左翼席へ運んだ。球団広報を通じ「とにかく塁に出ることだけを考えていった結果が、良い形になってくれました」とコメントを寄せた。
この試合は「心躍る、夏のボールパーク」をコンセプトにした夏のスペシャルイベント「BLACK SUMMER WEEKEND2022」として行われ、選手達も黒を基調にライトパープルを差し色にしたユニホームで戦う。
荻野は7月29、31日のオリックス戦に続き、同イベント試合で3本目の初回先頭打者弾をマーク。日没前ではあったものの、右中間の場外からは花火が打ち上げられた。
ロッテ田村龍弘捕手(28)が14日、出場選手登録が7年に達し、国内フリーエージェント(FA権)の資格取得条件を満たした。
田村は新型コロナウイルス陽性判定を受け、8月4日に特例2022で出場選手登録を抹消に。この時点で、資格取得条件まで残り11日となっていた。抹消期間中も練習復帰前日までは取得条件に加算されるという同特例に基づき、この日の取得となった。球団を通じ「プロ10年目ですが入団当初、こんなに早く獲得できるとは思っていませんでした。プロ1年目から色々な人に支えられて獲得した権利だと思っていますので、支えてくださった皆様に感謝したいです。今は1日も早くチームに合流して勝利に貢献できるように頑張りたいと思っています」とコメントを寄せた。
田村は光星学院(青森=現・八戸学院光星)を経て、12年ドラフト3位でロッテに入団。昨季まで841試合に出場し、16年にはベストナインにも選ばれた。プロ10年目の今季は故障の影響もあり、ここまで2試合の出場にとどまっている。
10月に37歳を迎えるロッテ・荻野が、通算15本目となる先頭打者弾となる4号ソロを放った。
「とにかく塁に出ることだけを考えていった結果が、良い形になってくれました」。
1点を先制された直後の1回の先頭で、加藤の4球目をはじき返し、左中間席へほうり込んだ。
ロッテの先発は、好投しながらもまだ2勝の小島。頼れる切り込み隊長は「なかなか援護できている試合が少ないので、今日はしっかり次の打席も打てるように頑張ります」と、3回の第2打席は死球で出塁した。
しかし、その左腕が誤算だった。3回途中までに7安打を許し、3四球も絡んで4失点。「先頭をアウトに取ることを心掛けていましたが、自分の投げる球を操ることができませんでした」と、試合の流れを引き寄せられなかった。
チームは試合前の時点で、49勝54敗1分けの5位。3位・オリックスとは4ゲーム差に開いた。16日からはオリックス、楽天、西武と上位との対戦が続く。Aクラス入りのためには攻守に一枚岩となり、食らいつくしかない。
ロッテ・荻野貴司外野手(36)が「1番・左翼」で先発出場し、通算15本目の先頭打者本塁打となる同点4号ソロを放った。0−1、1回先頭で相手先発、加藤の4球目を左中間スタンドに運んだ。球団広報を通じて「打ったのはストレートかシュートです。とにかく塁に出ることだけを考えていった結果が、良い形になってくれました。なかなか(味方先発の)小島を援護できている試合が少ないので、今日はしっかり、次の打席も打てるように頑張ります」とコメントした。
ロッテ・田村龍弘捕手(28)が14日、国内フリーエージェント(FA)権を取得した。4日に特例2022の対象選手として出場選手登録を抹消されたが、同特例に基づき取得条件を満たした。
球団広報を通じて「プロ10年目ですが、入団当初はこんなに早く獲得できるとは思っていませんでした。プロ1年目から色々な人に支えられて獲得した権利だと思っていますので、支えてくださった皆さまに感謝したいです。今は一日も早くチームに合流して、勝利に貢献できるように頑張りたいと思っています」とコメントした。
田村は青森・光星学院高から2013年ドラフト3位でロッテに入団し、16年にはベストナインに選出された。オールスターゲームの出場は2度(16、17年)。
台風8号の影響で前日の試合が中止となり、スライドで先発したロッテ・小島だが、今季最短となる2回2/3を7安打4失点でKO。「イニングの先頭をアウトに取ることを心掛けたが、自分の投げる球を操れなかった」と反省した。
井口監督は「相手の作戦ミスで、こちらに流れが来たところで粘れない。昨年(10勝4敗と)頑張ってくれたという思いもあるが、こういう成績(今季2勝8敗)ならば考えないといけない」と、今後の起用法に頭を悩ませていた。
ロッテが相手のミスに乗じることができずに、完敗を喫した。これで首位・西武とは7.5ゲーム差、3位・オリックスとは5ゲーム差。4位・楽天と3.5ゲーム差、逆に最下位・日本ハムには5ゲーム差とじわり詰め寄られた。
先発・小島は今季最短となる3回途中で4失点KO。小島は「イニングの先頭をアウトに取ることを心掛けていましたがそれができなくて、自分の投げる球を操ることができませんでした」と振り返った。
早めに決断を下した井口監督は「先頭をずっと出していましたし、相手の作戦ミスで、こっちに流れが来たところで粘れなかった」と明かした。
初回1死一、三塁の大ピンチで、一塁走者・近藤を牽制は誘い出し、三塁走者・上川畑をタッチアウトにした。状況は大きく変わったが、再び野村を四球で歩かせて2死一、三塁となって、重盗を決められた。
近藤をアウトにした際、一塁牽制に戻れない動きを見れば、何かしらのサインが出ていることは容易に想像できた。それだけに、バッテリー間で重盗によるホームスチールは、ケアすべきポイントだった。
その裏に、荻野の先頭打者アーチですぐに同点に追いついたにもかかわらず、小島は流れを持ってこられなかった。
同点の3回1死満塁では今川の打席で、新庄ビッグボスはまさかのヒットエンドランを敢行してきた。今川のバットは空を斬り、三塁走者・中島がタッチアウト。ここも相手のミスに助けられたかと思ったが、直後に今川の2点二塁打を浴びてしまった。
昨季チームトップの10勝をマークした左腕について、指揮官が「昨年頑張ってくれたのでという思いもありますけど、本人の状態も含めて、投手コーチと話しながらどうするか決めていきたい」と頭を悩ませるのも当然の投球となってしまった。
ミスは攻守でも起こった。5回1死一、二塁では二塁走者・高部がスタートを切った。それを見て、一塁走者の中村奨も二塁へ向かって走ったが、捕手・梅林は三塁でなく、二塁送球を選択して、中村奨がタッチアウトとなった。
機動力を重視する井口監督だけに、「重盗で二塁アウトとか、当たり前のことがしっかりとできていない部分がある。前の走者があれだけ行くぞ、行くぞと言っているのなら、後ろの走者はしっかり付いていかないといけない。常識の範囲内」と厳しかった。
茶谷、安田が3安打をマークするなど、ポジティブな要素もあったが、結果的に打線はつながらなかった。
「エラーもあった。打てないのは昨年からだけど、今年は守り勝てていない。このまま、ズルズルと行く訳にいかないので、しっかりとやりたい」。再び借金6となった井口監督は、思い返せる全てのミスを言葉としてはき出し、もう1度、引き締め直すことを自らに言い聞かせていた。
ロッテは14日、田村龍弘捕手がコロナ特例加算で国内FA権を取得したことを発表した。
田村は4日に新型コロナウイルス陽性のため、特例2022によって出場選手登録から抹消されたが、コロナ特例適として、抹消期間も練習復帰前日まで加算されることになっている。田村はこの日まで練習に復帰していないため、11日間が加算された。
なお、シーズン前の時点で、7年122日となっており、残り23日だった。今季は7月23日〜今月3日の1軍登録された12日間に加え、4日から14日までのコロナ特例措置期間の11日間をあわせ、23日に到達した。
現在、離脱中の田村は「プロ10年目ですが入団当初、こんなに早く獲得できるとは思っていませんでした。プロ1年目から色々な人に支えられて獲得した権利だと思っていますので、支えてくださった皆さまに感謝したいです。今は1日も早くチームに合流して勝利に貢献できるように頑張りたいと思っています」とコメントしている。
ロッテは攻守にミスが目立つ試合運びで、後半戦初の連勝を逃した。
先発の小島和哉投手は投手は今季自己最短の3回途中4失点KOで8敗目。初回1死一、三塁で相手が1度失敗した重盗を、2死後に改めて決められて失点すると、3回1死満塁ではエンドランを空振りした今川に、直後の1球で左中間に勝ち越しの2点二塁打を許す締まらない内容。続く万波にも適時二塁打を浴びて降板した。
井口資仁監督は試合後、小島の投球について「相手のミスで流れがきたところで点を取られた。今年の彼のリズムの悪さが出た」と渋い顔。また、8回には失策や暴投がからんで3失点。攻撃面でも5回1死一、二塁で重盗を仕掛けるも、一塁走者のスタートが遅れて二塁で刺され反撃機を逃すなど、流れに乗れない試合運びに、指揮官は「打てないのは去年からだが、今年は守り勝てていない。ポイントポイントでエラーが出る。引き締めてやらないと。このままズルズルいく訳にはいかない」と、厳しい口調で語った。
ロッテの田村龍弘捕手が14日、出場選手登録が8年に達し、国内FA権の取得条件を満たした。田村は8月4日に新型コロナウイルス陽性のため出場選手登録を抹消されているが、「特例2022」による抹消のため、そのまま登録日数が加算されていた。
田村は球団を通じ、「プロ10年目ですが入団当初、こんなに早く獲得できるとは思っていませんでした。プロ1年目から色々な人に支えられて獲得した権利だと思っていますので、支えてくださった皆様に感謝したいです。今は1日も早くチームに合流して勝利に貢献できるように頑張りたいと思っています」とコメントした。
ロッテは小島が2回2/3を4失点でKOされると2点差の7回からは唐川、田中靖も失点して大敗。打線も日本ハムと同じ12安打を放ちながら、12残塁とあと一本が出なかった。
後半戦は5カード連続勝ち越しなし。井口資仁監督は「ポイントポイントでエラーも出た。残り試合引き締めてやらないと。このままずるずるいく訳にはいかない」と巻き返しへ必死の姿勢をみせた。
ロッテが新庄ビッグボスの日本ハムに投手陣が打ち込まれ完敗。後半戦は5カード連続で勝ち越しなしで借金6。最下位の日本ハムとは5ゲーム差とじわじわと縮まった。
投手陣は先発小島が2回2/3を4失点で降板し2勝8敗。打線は4、5、6回とそれぞれ2安打ずつ放つもあと1本が出ず無得点。茶谷が3安打を放つなどチーム2桁安打を放ちながら、打線がつながらなかった。
守備面でも2失策もあり井口監督は「ポイント、ポイントでタイムリーエラーも出た。このままずるずるいく訳にはいかないので、しっかり引き締めてやっていく」と巻き返しへ必死の姿勢をみせた。
ロッテ・田村龍弘捕手は14日、出場登録日数が8年に達し、国内FA権を取得した。
田村捕手は今季、コンディション不良により開幕2軍スタート。7月23日に初の1軍昇格を果たしたが、8月4日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け「特例2022」により出場選手登録を抹消。通常なら登録日数が足りていないが、新型コロナウイルス感染防止特例が適用されての取得は球団初となった。同特例は抹消期間も練習復帰前日まで加算される。
球団を通じ「プロ10年目ですが、入団当初、こんなに早く獲得できるとは思っていませんでした。プロ1年目から色々な人に支えられて獲得した権利だと思っていますので、支えてくださった皆さまに感謝したいです。今は1日も早くチームに合流して勝利に貢献できるように頑張りたいと思っています」とコメントした。
田村は2012年にドラフト3位で入団。13年7月14日・日本ハム戦(札幌ドーム)で初出場。16年にはベストナイン、石川歩投手と最優秀バッテリー賞を受賞した。10年目で通算打率.235、17本塁打、220打点。
「調子が良かったり悪かったりの波がある。手術が明けてから色々1軍で通じるところ、通じないところ、手術する前と後で感覚も違うので、“まだちょっとこういう風にやった方がいいかな”と試行錯誤しながらやっていますね」。
ロッテの井上晴哉は、昨年10月29日に『右手関節三角繊維軟骨損傷に対しての関節鏡下にて縫合術』を受けた影響がありながらも、最高のパフォーマンスを出そうと必死にバットを振っている。
リハビリでは「野手よりピッチャーの方でリハビリトレーニングをやっていたので、投手と喋る機会が多かったです。その機会じゃないと投手と喋ることがなかったですね」と、投手と一緒に汗を流し、復帰を目指した。井上は6月14日の西武との2軍戦で実戦復帰を果たし、同月18日のヤクルトとの2軍戦で復帰後初アーチ。7月6日に今季初昇格を果たした。
復帰初戦となった同日の日本ハム戦に『5番・一塁』でスタメン出場し、安打こそ出なかったが犠飛を含む3四球、9日のオリックス戦で山本由伸からレフト前に弾き返し今季初安打をマーク。17日のソフトバンク戦では今季初本塁打を放った。24日の日本ハム戦では2本の適時打を放つなど3打点の活躍を見せたが、翌25日にPCR検査の結果、症状はなかったが新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱。
7月31日のオリックス戦で復帰を果たすも、オールスター明けはここまで10試合に出場して、打率.114(35−4)で9日のソフトバンク戦の第1打席にライト前に安打を放ったのを最後に11打席安打がなく元気がない。
それでも、8月10日のソフトバンク戦の2−4の8回1死一塁の第4打席、ライトフライに打ち取られたが藤井皓哉のストレートを、井上らしい持ち味である逆方向に鋭い打球を放っていた。
「打球が上がらないにしても、強い打球が打てるというのも1つの手応えはありました。その次の日にできるか、できないかというのは分からないですが、あの打球を目指してはいますよね」。故障前と変わらず今も、逆方向への長打というのを意識している。
手術前だったら、スタンドに放り込めている感覚はあったのだろうか−。
「目の感覚としてはいける球だと思うんですけど、まだ右手の使い方が変わっているところがあるので、苦労はしていますね」。
またストレートに若干、押され気味なところも気になるところ。
ストレートの対応に関しては「痛みとかもないですし、割と自分の感覚としては悪くないなと思っているんですけど、どうしてもあっち(右方向)が上がらない感じなんですよね」と明かした。 そこは実戦を重ねていく中で、徐々に対応できるものなのだろうか−。
「目の方は慣れてはいるんですけど、自分の練習の感覚というものですかね」。
練習にも変化が見られた。新型コロナウイルスが流行する前の2019年までは試合前練習前の自主練習で、グラウンドでロングティーを行うことが多かったが、今は「室内とかたまに外でやったりしますけど、ティーで重たい球を打ったり、体のバランスを整えるという感じですね」と、ティー打撃に切り替えた。
その理由について「ロングティーをやってもいいんですけど、今の自分の体としてはそっちの方があっているというか、リハビリ期間にこういう練習を入れてみようというのはちょっとあった。今はそれを継続しようかなという感じです」と説明した。
試行錯誤しながら、新しい打撃スタイルを作っている井上。「怪我もあってリハビリもあって、明けてコロナもあったり自分的にはすごいガッといきたいところだったんですけど、いけないところもあったりした。残り少ないですけど2桁の本塁打を打ちたいと思います」。33歳、まだまだ老け込む年齢ではない。安田尚憲、山口航輝といった若手も台頭している中で残りの試合で意地を見せて欲しい。