千葉マリンスタジアム開幕戦、35000人の大入り。小宮山悟が2年連続2度目の開幕投手を務めた。試合はオリックス・星野に完封負け。
千葉ロッテ初白星、ディアズがパ・リーグ千葉マリン第1号。牛島が1989年7月31日以来の完投勝利を挙げたが、この日、ロッテは野手も交代がなかった。昨年は10人で済ませた試合がなかったロッテにとっては、1990年10月13日の西武戦(5回コールド)以来、136試合ぶりの10人野球となった。牛島は涙のヒーロー・インタビュー。
2試合以上消化した時点のロッテの首位は、昭和58年5月9日(西武と同率)以来、単独首位は同年5月6日以来。
4月21日のパ・リーグは、前日まで同率首位のダイエー、ロッテが1ゲーム差で追う同率3位の日本ハム、近鉄に負けたため、4チームが1位に並んだ。
順位 | 球団 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 |
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1 | 近鉄 | 7 | 5 | 1 | .583 |
1 | 日本ハム | 7 | 5 | 1 | .583 |
1 | 福岡ダイエー | 7 | 5 | 0 | .583 |
1 | 千葉ロッテ | 7 | 5 | 0 | .583 |
5 | 西武 | 5 | 7 | 0 | .417 |
6 | オリックス | 3 | 9 | 0 | .250 |
パ・リーグでこれまで、各球団が10試合以上を消化した時点の3球団首位は、
と3度あったが、4球団首位は初めて。
4月9日のダイエー戦、10日からの日本ハム3連戦で、ヒーロー・河本が誕生。4月の月間MVPには、河本と青柳が選ばれた。
4月8日のダイエー戦で、河本は、佐々木、湯上谷を除く7人から三振を奪い、残りの2人もその前に三振しているので、ダイエーは出場した9人全員が三振した。全員三振は昭和33年4月23日の東映が毎日の荒巻、小野、若生の3投手相手に記録したのに続き、プロ野球史上2度目。
5月13日の西武戦(西武)、7回無死1、3塁から登板し、この回に安打と犠飛で許した2点は、いずれも走者を残した先発吉田の責任だったが、8回先頭の秋山に本塁打され、自らの初失点。開幕以来の無失点記録が前回までの22イニングでストップした。
河本の22回連続無失点 | ||||
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月日 | 相手 | 投球回 | 奪三振 | 失点 |
04-08 | ダ | 3 | 7 | 0 |
04-09 | ダ | 1 | 1 | 0 |
04-11 | 日 | 2 | 3 | 0 |
04-14 | オ | 2 | 2 | 0 |
04-17 | 西 | 4 1/3 | 5 | 0 |
04-21 | 近 | 0 2/3 | 1 | 0 |
04-25 | 西 | 2 | 0 | 0 |
04-28 | 日 | 2 | 2 | 0 |
05-05 | ダ | 2 | 2 | 0 |
05-10 | 日 | 2 | 1 | 0 |
05-13 | 西 | 1 1/3 | 0 | 3 |
8月11日、オリックスは、今野、白武、河本の3投手に対し、出場した9打者全員が1三振ずつした。全員三振はプロ野球史上3度目。河本は、8回1死後から登板し、5打者から3奪三振。4月8日に続き、記録達成に貢献した。
愛甲が5月23日のオリックス戦(神戸)で、昭和63年6月25日の西武戦から続けている全イニング出場が500試合連続となった。三宅秀史(阪神)の700試合、衣笠祥雄(広島)の678試合に次ぐプロ野球史上3人目の記録。愛甲は昭和62年10月9日の日本ハム戦からは全試合出場を続けており、23日現在で563試合。
新外国人選手として元アトランタ・ブレーブスのダリル・モトリー外野手を獲得した。19日には、M・ディアズ外野手との契約を解除、同選手の解雇を決めた。
愛甲は日本ハム15回戦(千葉)で、1、3、5、6、8回に三振。でプロ野球タイ記録となる1試合5三振を喫した。これは1979年5月29日対大洋の若菜嘉晴(阪神)、1980年7月4日対ロッテのソレイタ(日本ハム)、1986年4月18日対中日のゲイル(阪神)に続く4人目の記録。
この試合で愛甲は9回表、同点に追いつかれる致命的な3塁悪送球をしたこともあって、翌12日のスタメンから外れた。これで愛甲のパ・リーグ記録連続全イニング出場は535試合でストップ。
スタメンから消えた愛甲だが、8回に代打で出場し、連続出場は592試合となった。
平沼が、8月19日の近鉄戦(千葉)に完封勝ちしたが、これはプロ入り10年目、プロ入り通算292登板目の初完投であった。平沼が先発したのは昨年までで8試合あったた、1番長く投げたときで62年8月16日の近鉄戦の4回1/3。当然勝利投手になったことはなく0勝4敗が先発での成績であった。
ロッテ投手陣は、8月19日に平沼が完封したが、翌20日、前田も近鉄を完封した。8月21日の日本ハム戦では、今野が7回1/3を4失点で退いたが、22、23日には吉田、園川が日本ハムを連続完封した。5試合中4試合完封は巨人が平成元年9月29日〜10月6日にかけて記録して以来。
なお、8月22日には、主催試合44試合目で観客動員100万人を突破。球団最短記録で、前年からの観客動員伸び率はリーグNO.1であった。
10月10日に公式戦全日程終了。パ・リーグ全日程は13日に終了。愛甲全試合出場を果たす。