わたしはかもめ1993年

鴎の出来事

[4月10日] ペナントレース開幕

小宮山悟が3年連続3度目の開幕投手を務めた。4月10日の開幕日は全国6球場で全試合が挙行された。開幕日に雨天中止がなかったのは、1987年以来6年ぶり。翌11日も雨天中止がなく、開幕1、2戦に全試合が行われたのは、1978年以来15年ぶり。

[4月21日] 球団5000本塁打

ホールが、対ダイエー2回戦で、9回、球団創設以来5000本となる本塁打を放つ。通算5000本塁打は、巨人、中日、オリックス、西武、阪神、ダイエーに次いで7球団目。

[4月27日] パ・リーグ最速100万人突破

パ・リーグは3球場に計7万9000人の観衆を集めて、今季の観客動員を101万3000人とし、開幕から41試合で100万人を突破した。これは昨年の43試合時点での突破を上回るリーグのスピード記録。

[4月30日] 大入り満員

西武3回戦(川崎)で1年振りの大入り満員(30000人)。

[5月3日] 伊良部が158キロ

伊良部秀輝が、対西武5回戦で日本人投手最速の158キロのスピードをマーク。

[5月6日] パ・リーグ3試合全てが「サヨナラ」

パ・リーグは3試合全てが「サヨナラ」という珍しいケースになった。同リーグで1日3カードがサヨナラゲームとなったのは1961年4月30日以来32年ぶり。ただし、この時は、3カードともダブルヘッダーの第2試合。今回のように全3試合がサヨナラというのは、同リーグでは初めて。

[5月7日] 小宮山悟が開幕から5連続完投勝利

小宮山悟が、対ダイエー4回戦で勝利投手となり無傷の5連勝。開幕から5連続完投勝利は1991年の工藤公康(西武)以来。ロッテ投手としては球団史上初。

[5月13日] 小宮山悟が開幕から6連続完投勝利

小宮山悟が、対近鉄5回戦(日生)で、完投で6勝目を挙げ、開幕から6連続完投勝利。

小宮山の開幕以来の登板記録
月日相手勝敗
04-10961
04-16西951
04-22951
05-01西951
05-07972
05-13972

連続完投勝利の記録には1989年に巨人・斎藤が5月10日〜7月15日にかけて樹立した11試合連続があるが、開幕から6連続はパ・リーグでは初めて。従来の最高は1977年の藤田学(南海)、1989年の西崎(日本ハム)、1987年・1991年の工藤(西武)の5試合連続である。

[5月19日] 愛甲猛が1000試合出場

愛甲猛が、対オリックス戦で通算1000試合出場を達成。309人目。

[6月1日] 3試合連続無失点

5月29、30日の近鉄戦に続き、対オリックス7回戦(秋田)でも、野田に3安打完封負け。3試合連続無失点は、1974年9月以来19年ぶりの球団史上6度目のワースト記録。プロ野球記録は、1953年の大映による5試合連続無失点(10月4日第2〜10月8日第1)があるが、3試合連続は昨年オリックスが5月13、14、17日にかけて記録しているだけ。

[6月8日] 愛甲の連続出場がストップ

愛甲猛が対近鉄戦(仙台)に出場せず、1987年10月20日以来の連続出場は694試合でストップした。1988年6月25日以来の全イニング出場は、既に昨年7月11日の日本ハム戦でスタメンから外れ、535試合で途切れている。

[6月22日] マックス退場

対近鉄11回戦で、マックスは近鉄・高村から右ヒジに死球を受けて激怒。マウンドに向かったが、山下捕手が止めに入ったことから乱闘になり、近鉄・山下とマックスの2人が退場処分となった。退場は今季両リーグを通じて5、6人目。パ・リーグでは初めて。翌23日、マックスには制裁金3万円と厳重注意が科され、山下は不問となった。

[6月26日] 今季最短試合時間

対オリックス9回戦(神戸)の試合時間が1時間58分。オリックスが1回裏の挙げた2点を野田が完封勝ちして守りきったが、ロッテの前田も好投し、安打が合計6、四球も5と少なかった。 1時間台で終わった試合は1990年10月13日の大洋−広島戦(1時間53分)以来だが、パ・リーグでは1987年10月11日の日本ハム−ロッテ戦(1時間58分)以来。

ただし、この両試合とも閉幕直前の消化試合の時期であり、ペナントレース佳境での1時間台となると、1986年8月25日の南海−西武戦(1時間57分)以来となる。

各年度の最短時間試合
時間カード月日
セ・リーグ18872:01ヤ−広07-05
洋−神09-21
19882:03洋−ヤ10-20
19892:06巨−中09-30
19901:53洋−広10-13
19912:07広−神09-16
19922:08中−巨09-15
19932:07中−横05-07
パ・リーグ19871:58日−ロ10-11
19882:05西−近04-23
19892:21日−オ05-07
19902:18日−近04-25
19912:22ダ−日09-29
19922:19西−日10-10
19931:58オ−ロ06-26

[7月9日] 佐藤幸が1試合4犠打

佐藤幸彦が、対西武戦で1試合4犠打。5人目。

[7月15日] 毎回奪三振の敗戦投手

園川一美が、対日本ハム16回戦(東京ドーム)で、今季両リーグ初の毎回奪三振を記録した(8回まで10三振)。しかし、7回裏、田中幸2ランを打たれ、1−2の敗戦投手となる。毎回奪三振で黒星のついた投手は、パ・リーグでは、

に続き6人目、7度目。

[7月23日] 南淵が14打席連続出塁

南淵時高が、対ダイエー16回戦(福岡ドーム)で、3回、四球で出塁し、7月16日以来14打席連続出塁(安打で4、四球で10)の日本新記録を打ち立てた。ただし、5回は三振に倒れて記録はストップした。

従来の記録は13打席連続。1974年に日本ハムの張本(9安打、4四球)。同年に阪神の田淵(8安打、5四死球)。1988年10月に阪急の松永(2安打、11四球)が樹立していた。

南渕の14連続出塁
07-163二塁打
5四球
7四球
07-083四球
5四球
6四球
07-241四球
3四球
4中前打
5左前打
7四球
9右前打
07-251四球
3四球

珍しくロッテの記事がニッカンスポーツの1面に掲載された。

[8月19日] 異常気象

今夏の異常気象で、セ・パ両リーグとも雨天中止の試合が続出。この日現在で、セ・リーグは262試合を消化して46試合、パ・リーグは316試合の実施に対して43試合が中止になっている。

[10月19日] 園川が1000投球回

対西武最終戦で、園川一美が、252人目となる通算1000イニングを達成した。これでパ・リーグが全日程終了。

優勝した西武の74勝に続き、2位の日本ハムも71勝、3位のオリックスも70勝。3球団が70勝以上したのは、1958年以来35年ぶり。1位から3位までのゲーム差2.5は1989年以来の0.5に次ぐ僅少差(2シーズン制当時は除く)。

ページトップ