杉本友が6安打1失点で2試合連続完投勝利。6連続を含む計10三振。黒木は粘り強く完投したが、立ち上がりに攻略され、打線の援護を受けられなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
オリックス | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 2 |
黒星こそ喫したが、黒木がようやく本来の投球を見せた。最速146キロの直球に変化球も切れ、初回の2失点のみで8回を投げ切った。
石井は、8回2死満塁にもオリックス・大島の好守に阻まれてセカンドライナー。4打数無安打と音なしだった。オリックス3連戦では通算12打席で1安打。打点は千葉マリンスタジアムでの4月6日の西武戦から数えて7試合連続でゼロ。打率は、ついに.179と1割台にまで落ちた。
1回2死二、三塁。6番・五十嵐の右前タイムリーで、三塁走者・谷に続いて一気に本塁を陥れようとした二塁走者・イチローが殺人スライディング。右足のスパイクが、捕手・椎木の左太ももにメリ込んだ。椎木は倒れ、ロッテベンチから山本監督らコーチ4人が飛び出し、乱闘寸前だった。椎木の左太ももには、スパイクの跡が2ヶ所ついていた。前日12日の5回。本塁上のクロスプレーで、田口と接触した捕手・清水将が右太もも内側を打撲したばかり。
黒木は8回2失点と好投したが悔しい敗戦。97年6月13日から続くGS神戸での連敗は「5」に伸びた。それでも今季過去2度の登板は大量失点でKOされていただけに「自分らしさが戻ってきた。前に比べて体が充実してきたし次につながる投球」と復活の手応えを感じた様子。井上投手コーチも「黒木は要所を締めていた。失点もいい当たりが続いた訳じゃない。もう心配はいらないだろう」と敗戦の中にも光明を見いだしていた。