小野が、来年挙式することが12日、明らかになった。お相手は東京・荒川区に在住の25歳の女性。入団1年目(平成6年)に知り合い、6年の愛を実らせた。3年前のプロ初登板日にちなみ、昨年10月10日に婚約し、今年10月10日に入籍する予定。
6月下旬に来日予定の新外国人のエリック・ノット投手が「ヒルマン2世」となりそうだ。ノットとロッテ在籍2年間で26勝を挙げたヒルマンとの共通点は、まず、ファーストネームのエリックが同じ。そして、ともに左腕で打たせて取るタイプ。
サンデー登板7連勝と破竹の勢いで一躍ロッテの顔になった小野晋吾投手が10月に結婚することが12日、明らかになった。お相手は東京都在住の関口亜紀子さん(25)=家事手伝い=で、小野の入団1年目から6年間にわたって愛を育ててきた。亜紀子さんは現在妊娠5ヶ月で11月末には出産予定。97年に小野がプロ初登板を飾った2人の記念日、10月10日に入籍する。
日曜日に登板する度に勝ち星を重ねて7連勝。昨年までわずか3勝の小野が素質を一気に開花させた裏に亜紀子さんの存在があった。小野が亜紀子さんと知り合ったのは入団1年目の94年。ロッテ浦和球場に応援に来ていた亜紀子さんと意気投合、以来6年間交際を続けてきた。
今やロッテのエース格にのし上がった小野だが、ここに至るまでは決して順風満帆ではなかった。1年目と3年目のオフに体調を崩して入院。その時毎日のように看病に訪れ、精神的につらい時期を支えてくれたのが亜紀子さんだった。「とにかく僕のために一生懸命尽くしてくれた」。小野はその献身ぶりにひかれていった。
当時「プロの投手として結果が出るまで結婚はしない」と言い切っていたが、亜紀子さんの存在が大きな発奮材料となったのは言うまでもない。「もう後がない。毎年“勝負”と言っているけど、今年駄目なら…」と引退覚悟で臨んだ昨季。シーズン終盤に1軍に定着し、3勝(3敗)の成績を残したことで気持ちは固まった。キャンプ直前の1月にプロポーズ。もちろん亜紀子さんにも異論はなかった。
入籍は「2人にとっていいことが続いている思い出の日」10月10日に決めた。97年のこの日、近鉄戦(千葉マリン)でプロ初登板を飾った記念日だ。亜紀子さんは現在妊娠5ヶ月で、11月末には2世誕生の予定。「生まれてくる子供のためにも頑張りたい」。父親になるという自覚も今季の成長につながった。
小野は昨年12月に浦和市の寮を出て、今季から都内マンションで1人暮らしを始めた。亜紀子さんは立花龍司コンディショニングディレクターから栄養管理法を教わり、「まだレパートリーは少ないけど、美味いです」という手料理で体調維持を支えている。
現在7勝に加え、防御率2.27、勝率.875とパ・リーグの投手部門“3冠王”と、亜紀子さんと2人3脚で1流投手の仲間入りを果たした小野。球宴ファン投票では12日現在、パ・リーグ投手部門の4位につけており、監督推薦による初出場は確実になっている。結婚でさらなる飛躍を−。名実ともにロッテのエースになる最大のチャンスを迎えている。