日本ハムがロッテ戦10勝目。先発の建山は3連勝で6勝目。1回1死二塁から片岡の適時打で先制。2回に3点、3回は小笠原、井出、金子の3つの本塁打で5点と、大量リード。ロッテは6回、7回にボーリック、初芝、大塚の3つの本塁打で7点を挙げたが、序盤の失点が響いて届かず。ロッテの連勝は6でストップ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | 7 |
日本ハム | 1 | 3 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | 2 | x | 12 |
今季初登板で先発した榎は、1回に片岡の適時打で1失点。2回、野口にタイムリー二塁打、小笠原に適時打を打たれて3失点。39球でKOされた。
天敵・日本ハムにリードされた9点を必死になって追い上げ、一時は3点差までにしたが、結局届かず、このカード10敗目(1勝1分)。
5月30日の近鉄戦で左けい骨を骨折し、全治1ヶ月の診断を下されていたサブローが、MRIによる再検査を受けた。「まだ完全ではないけど、回復過程にある」とのことで、本格的にリバビリ開始へ。
7回表の大塚のホームランの判定をめぐり、大島監督が20分に渡る長い抗議のため退場。大塚のホームランは、レフトポール際のきわどい打球で、ファールゾーンに飛び込んだが、三塁審判は、ポールをかすめていたと判断。試合再開後、大島監督は、一塁側のファンに手を振りながら退場し、精一杯の抗議の姿勢を。一方、大塚は、抗議中はベンチに座っていたが、ホームランの後の儀式を律儀にこなしていた。
なお、大島監督は、試合終了後、東京ドーム内の医務室で点滴治療を受けて1度監督室に戻ったが、報道陣の前で激しく嘔吐。「神経性の急性胃炎」で、血圧が一時160まで急激に上がったこともあり、救急車で都内の病院に運ばれ、大事をとって入院した。
“疑惑の判定”に猛抗議して無念の退場処分。ベンチ裏で勝利のハイタッチを終えた大島監督の顔は真っ青だった。そのまま東京ドーム内の医務室に向かって約30分の点滴治療を受け、1度監督室に戻ったところで激しく嘔吐した。医務室では「神経性の急性胃炎」と診断されたが、血圧が一時160まで急激に上がったこともあり、救急車で都内の病院に運ばれた。その際、救急隊員の「大丈夫ですか」の問いかけに「試合に勝ったから大丈夫です」と答えていたという。
“疑惑の判定”は7回に起きた。6点差の2死一、二塁、大塚の当たりは左翼ポール際への大飛球。打球はポールの左側フェンス上部のネットに当たったかに見えたが、山崎三塁塁審は右手を大きく回し、本塁打との判定を下した。大島監督は顔を紅潮させ「ファウルだ!」と山崎塁審に激しく食ってかかった。猛抗議は21分間にわたり、大島監督は遅延行為によって退場を宣告された。
大島監督の退場は現役時代の91年8月6日のダイエー戦(平和台)以来通算3度目。ベンチに戻る際にはスタンドや三塁側ベンチに向かって手を振るなど審判団への不信をあからさまにした。結局試合は指揮官不在のまま8回にダメ押しの2点を奪い白星。だが、ナインの誰にも笑顔はなかった。左翼手の西浦は「あれはファウル。 まさかフェアと判定されるなんて…」と不快感をあらわにした。球団では21日、パ・リーグに「誤審のないように」との要望書を提出することに決めた。
病院で診察を受けた大島監督は、意識ははっきりしているものの「大事をとって」との病院側の判断で入院した。熱血監督は“疑惑の判定”で心身ともに疲れ果てていた。
終盤に怒涛の追い上げを見せ、9点差を3点差にしたが届かず、ロッテの連勝は6でストップした。これで日本ハム戦は4連敗で対戦成績は1勝10敗1分けとなった山本監督は「追い上げることは追い上げたけど、先発が悪すぎた」と今季初先発で1回1/3で4失点の榎をしかった。判定をめぐって大島監督が退場処分になった大塚の本塁打については「見えていないし、分からない」と話すにとどまった。