わたしはかもめ2000年鴎の便り(7月)

便

7月2日

オリックス4−5千葉ロッテ(函館)

ロッテが逆転勝ち。3−4の9回、清水、小坂のヒット1死一、三塁から、大塚が逆転の2点二塁打を放った。8回2死から登板の小林雅が打者数0で6勝目、ウォーレンは13セーブ目。

123456789R
千葉ロッテ0000030025
オリックス0010200104

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サンデー晋吾の不敗神話継続

サンデー晋吾の不敗神話がまた伸びた。小野は、シュートが切れず、4安打3失点で5回を終えて降板したが、3点をリードされた6回、代打・初芝の3ランが飛び出して同点となり、敗戦投手を免れた。チームも1度は勝ち越されながら9回に、大塚の二塁打で逆転勝ち。日曜は1分けをはさんで10連勝。

小野
「負けなくて良かった。今度はピシッと頑張ります。」
大塚
「3番を打たせてくれている山本監督の気持ちに応えたかった。」
初芝
「晋吾が頑張っていたから何とかしようと思った。」

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打者0人で勝ち投手!

1点差の8回2死一塁から登板した3番手・小林雅は、2球目を暴投したが、一気に三塁を狙ったイチローがタッチアウトでチェンジ。その後の9回に逆転劇、最後はウォーレンが抑えたため、打者0人で6勝目が転がり込んだ。プロ野球史上初の珍記録。

小林雅
「勝ち逃げ投手、とでも呼んで下さい。今年の運を使い切っちゃった。」

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ウォーレン13セーブ

不正投球疑惑がかかったウォーレンの「傷チェック」は、11球中に1度。交換された球を、すぐに交換要求するなど、自らアピールも。

ウォーレン
「自分から交換したのは、仰木監督が何か言っているみたいだったから。」

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小野降板もロッテ“サンデー10連勝”

小野のサンデー不敗神話はもう不滅だ。1点を追う9回1死一、三塁。大塚の打球は三塁ベンチから身を乗り出した小野の願いが乗り移ったかのように伸びる。そのまま左中間フェンスを直撃し、土壇場で鮮やかな逆転だ。「2度得点圏に走者を置き失敗して、後のない9回で必死だった」チームに1分けをはさみ日曜日10連勝を呼んだ大塚はお立ち台で胸を張った。

4月23日のオリックス戦から毎週日曜日に先発して負け知らず。サンデー神話を演出する小野が、この日はシュートが切れず、5回を終えて4安打3失点で降板した。「5回のエラーからの失点をカバーできなかったのが悔やまれる」と振り返ったが、小野の投げる日曜日は何かが起きる。

まずは降板直後の6回に代打・初芝が9号同点3ラン。この時点で小野の負けは消え、さらに珍記録まで生まれた。1点差の8回2死一塁から登板した3番手・小林雅だ。2球目を暴投したが、一気に三塁を狙ったイチローがタッチアウトでチェンジ。そして9回にミラクル逆転劇、最後はウォーレンが抑えたため、何と打者0人で6勝目が転がり込んだ。実はこれがプロ野球史上初の珍記録。「今年の運を使い切っちゃった」と小林雅は照れることしきりだった。

ミラクル逆転劇に球界初の珍記録、そしてチームは日曜日10連勝…。自身のサンデー9連勝は次週に持ち越した小野だが「悪かったけどよう粘った」と小野投手コーチ。次回は9日の日本ハム戦(千葉マリン)。「次こそ頑張ります」という小野のサンデー不敗神話はまだまだ続く。

初芝
「打ったのはスライダー。シンゴ(小野)が粘り強く投げていたので何とかしようという気持ちで打ちました。」(6回2死一、二塁から左中間へ同点9号3ラン)
データ
小林雅が打者0、投球数2球で勝利投手。過去に打者0でのセーブは80年金城、81年三浦(共に南海)とあったが、勝利投手になったのは小林雅が初めてだ。また、2球勝利は今季生駒(日)が4月23日の西武戦でマークして以来。最近3年間では小林雅を含め9人が記録している。

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ウォーレン自らボール交換

不正投球疑惑で揺れた守護神・ウォーレンが13セーブ目だ。1点リードの9回に登板、先頭の小川に右前打され1死二塁のピンチを招いたが、高橋信、塩崎をうち取った。高橋信への2球がショートバウンドになりボール交換。林球審から新しいボールを受け取ったウォーレンが自ら申し出て再びボール交換するシーンもあったが「今日はエキサイティングな試合だったから必死で投げた。ボール?もうそれはいいだろう」と話していた。

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