わたしはかもめ2000年鴎の便り(7月)

便

7月6日

千葉ロッテ8x−7福岡ダイエー(金沢)

ロッテは、5点を追う5回に、酒井の満塁本塁打、大塚、石井の適時打で逆転。8回に同点に追いつかれたが、9回に四球の清水将を酒井が送って1死二塁とし、サブローのセンターオーバー二塁打でサヨナラ勝ちした。

123456789R
福岡ダイエー0501000107
千葉ロッテ000160001x8x

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サブローがミス帳消しのサヨナラ打

7−7で迎えた9回、清水四球、酒井がバントで1死二塁、バッターはサブロー。サブローの打球はセンターオーバーのサヨナラ打。8回に、サブローのまずい守備で湯上谷の打球をヒットにし、同点にされた後のサヨナラ打だった。

サブロー
「8回は僕がエラーしてなければすんなり勝ててた試合なんです。何とか勝てて良かったです。」

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ボーリック退場

ボーリックが来日2年目で初の退場処分を受けた。5回無死での第2打席。1−3からボールとみた球をファールチップと判定されたことで激怒。サードフライに倒れた直後、球審に暴言を吐いた。

ボーリック
「過去2年、俺は何も文句を言ったことはないし、荒れたこともない。でも、1球目だってボールだったんだ。」

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ノット6失点も合格?

来日初先発のノットが、4回を5安打6失点。山本監督は一応合格点を出し、今後もローテで使う方針を。

山本監督
「失点には守りに足を引っ張られた点もあったし、いけるというメドはたったよ。悪くなかった。」
ノット
「無駄な四球が失点につながってしまった。これからだよ。」

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サブロー、ミス帳消しのサヨナラ打

北陸の夜空に照らし出された富山アルペンスタジアムのスコアボード目がけて打球が飛んでいく。同点で迎えた9回1死二塁、ナインの思いを乗せた白球が背走する柴原の頭上を越えた瞬間、サブローの元へナインが押し寄せた。「8回は僕のエラーで同点にしてしまった。何とかしたかったんです。あれがなければそのまま終わっていたから。どうしても取り返したかったんです。嬉しいです」。

劇的なサヨナラ勝ちをもたらした男はお立ち台で絶叫した。1点リードの8回2死三塁。7回に代打に出てこの回から中堅の守備に入っていたサブローは湯上谷の打球に目測を誤り、ワンバウンドで後逸。二塁打にして同点とされた。「打席に入る時に監督が“気持ちで打て。エラーは気にするな”って言ってくれたんです」指揮官に感謝の1打だった。

勝負を決めたのがサブローなら、一時は6点のビハインドを背負ったチームに喝を入れたのがボーリックだ。初先発の新外国人ノットが打たれ、5点を追う5回無死で三飛に倒れたが、カウント1−3からの5球目をファウルチップとの判定を不服とし、佐藤球審に4文字言葉の暴言。退場処分を受けると、ベンチからグラウンドにバットを投げ入れる荒れぶりだった。

「これまでも悪いコールをずっと我慢してきた。でも、もうたくさんだったんだ。ファウルチップなんてしていない」。来日2年目で初の退場だが、その怒りの“気迫”が打線の奮起を呼んだ。直後に1死満塁の好機をつくり、酒井の打球が左翼席に飛び込む。プロ12年目にして初の満塁弾となる今季1号で1点差。さらに大塚、石井が適時打して試合を引っ繰り返した。

今季3度目のサヨナラ勝ちで6月21日以来の1ケタ借金。山本監督は劇勝に「サブローはよう打った。ボーリックもちょっとエキサイトしたが、チームに気合を入れてくれた。これでいける」と巻き返しに確かな手応えを感じていた。

酒井
「打ったのはストレート。コンパクトに振ることだけを心掛けた。満塁アーチ?高校時代とか考えても記憶にないよ。」(5回に左越え1号満塁本塁打)
佐藤球審
「ボーリック選手は酷い言葉を口にしました。僕は自分の仕事をしたまで。興奮してはいませんでした。ベンチからバットを投げたアレもダメですが、退場した後ですから…。全て明日連盟に報告します。」

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