わたしはかもめ2000年鴎の便り(7月)

便

7月9日

千葉ロッテ8−4日本ハム(千葉マリン)

小野が右ひじに違和感を訴えて7回途中で降板したが、5安打1点に抑えて9連勝。打線は2回1死満塁から橋本の適時打、酒井の犠飛、諸積の適時打で3点をあげ、最下位を脱出。日本ハム戦の連敗も7でストップした。

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日本ハム0000002024
千葉ロッテ03120101x8

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サンデー晋吾が9勝目も…

小野が7回の投球中に右ひじに違和感を訴えたため、大事を取り降板。アイシングをしてとりあえず様子を見ることに。

小野
「チームが勝てたことが嬉しい。昨日負けたので自分ができることをやろうと思った。最後まで投げたかったのですが7回初球にピリッときたので大事をとりました。また次頑張ります。」
山本監督
「よく投げてくれた。右肘については疲れの蓄積だと思う。病院へ行くような状態ではないので様子を見る。」

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石井が骨折

石井がホームでの交錯プレーの際に左手を痛め、検査を受けた結果、「左手橈骨遠位端骨折」で全治2ヶ月と診断された。

山本監督
「なったものはしょうがない。みんなでやるしかない。まずじっくり治して欲しい。」

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黒木が2軍落ち

黒木が1軍登録を抹消された。山本監督と話し合いを持ち、ファームでの再調整が決まった。ゲームには投げず、球宴明けまでの約20日間にわたる“夏季キャンプ”で復活を期すことになった。黒木の2軍落ちは平成8年7月15日以来4年ぶり。

黒木
「これだけ結果が出ていなければ当然でしょう。」

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小野右ひじ故障!サンデー9連勝も

ロッテのサンデー男・小野晋吾投手が右ひじの故障で緊急降板した。千葉マリンで行われた日本ハム16回戦の6回まで4安打零封していた同投手は7回に突如右ひじに違和感を訴えて降板した。勝ち投手となり、サンデー9連勝と“不敗神話”は継続したものの、前半戦の復帰は微妙で初の球宴出場にも黄信号がともった。また、3回には主砲の石井浩郎内野手が本塁へ突入した際に左手首を痛めた。習志野市内の病院で精密検査を受けた結果「左手とう骨遠位端骨折で全治2ヶ月」と診断され、今季中の復帰が絶望的になった。

◇包帯巻き、顔は真っ青

小野に異常が発生したのは7回、先頭の井出に左前打を許した直後、青ざめた顔でマウンドで右ひじを押さえた。異常を察知した捕手の橋本が小野の元に駆けつけ、内野陣が集まってくる。小野コーチ、石井トレーナーもマウンドに歩み寄る。小野は小野投手コーチに付き添われて降板。ロッカールームでアイシング治療を受けた。

「(井出へ)初球を投げたときにピリッときました。あと力が入らなくなったので…。張りはあったんですが、初めての個所です。最後まで投げたかったのですが…」。6回0/3を1失点で勝利投手になり、サンデー9連勝。だが、小野の顔には喜びのかけらもなかった。試合後に応援団への挨拶のためグラウンドに姿を見せたが右ひじには包帯が巻かれ、顔は真っ青だった。

試合終了直後「大丈夫だろう」と話していた山本監督はベンチ裏で小野を見つけると手を合わせるだけの握手を交わし「どこかに違和感があるのは間違いない。問題は次に間に合うかどうか。あれだけ(ローテーションで)投げるのは初めて。疲労もあるだろう」と沈痛な表情に変わった。石井トレーナーは「1、2戦前から張りはありました。蓄積疲労というものでしょう。明日病院に行きます」と話し、10日に病院で検査を受けることを明かした。

山本監督は「明日次第」と検査結果が出るまで小野の次回登板の結論を避けたが、小野の苦痛の表情を見る限り、16日の日曜日の西武戦(千葉マリン)の先発回避は必至。検査の結果次第では前半戦どころか、初の球宴出場も難しくなる。6月18日以来の単独5位浮上も新エース小野の故障、石井の骨折で誰にも笑顔はなかった。悲しい“惨デー”小野は去り際に「勝っていないみたい」と力なく話した。

橋本
「結果が出てよかった。とにかく小野さんを助けたかったので食らいつきました。4回くらいから小野さんはおかしいとは思っていました。球が来ていなかったんで。心配です…。」(2回1死満塁から先制の左前打)

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石井は骨折、最悪今季絶望

石井が負傷したのは3回1死二塁、二塁走者の石井は初芝の左前打で本塁を狙ったが、タッチアウト。その際、捕手の野口と交錯して左手首を痛めた。苦痛に顔を歪ませて退場し、そのまま病院でレントゲン検査を受けた。その結果「左手とう骨遠位端骨折で全治2ヶ月」と診断された。全治2ヶ月で早くても復帰は9月上旬になるが、石井は95年に左手首の腱しょう炎で長期離脱。翌96年4月には左手の有こう骨を骨折、手術を受けてシーズンを棒に振っている。いわば左手首は古傷で、骨折が癒えてもフルスイングにはさらに時間がかかるものとみられる。最悪の場合は今季の復帰が絶望となる可能性もある。

検査を終えて千葉マリンに戻った石井は左手をつりながら「じっくり治すしかない」とショックを隠せない。山本監督は「本当に代わりがいない。やったものは仕方ないから、みんなで戦っていくしかない。痛すぎるね。誰か代わりが出てくるのを祈るしかない」と悲痛な表情を浮かべた。

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黒木ついに2軍落ち

山本監督は小野に故障が発生した9日の日本ハム戦前に、エース黒木知宏投手の出場選手登録を抹消した。黒木は8日の日本ハム戦で6回7失点KOされ、リーグワーストの9敗目(3勝)を喫した。

この日は球場入りするなり、監督室で山本監督と約40分間話し合い2軍落ちを伝えられた。黒木は「これだけ勝っていないんだから当然でしょう。でも、いいボールが投げられだしているし、しっかりと戻ってきますよ」。11日から埼玉・ロッテ浦和球場でミニキャンプをスタートさせる。試合前、山本監督は「後半戦は中5日でどんどん勝ってくれないと。そのための仕切り直し。下(2軍)での登板はない」と同投手の復帰を球宴明けとしていたが、小野の故障で投手陣はこれまで以上に火の車。黒木の再登録が可能になる19日にも昇格させる可能性もある。

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