わたしはかもめ2000年鴎の便り(7月)

便

7月11日

大阪近鉄4−9千葉ロッテ(大阪ドーム)

清水直がプロ初完投で2勝目。9回に3点を失ったが、打線の援護もあり、6安打4失点で完投。打線は、1回に、2死一、二塁から、初芝、福浦、平井の3連続長短打で4点を先制。その後も小刻みに加点。

123456789R
千葉ロッテ4010110029
大阪近鉄0100000034

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パ・リーグ新人完投1番乗り

清水直が、パ・リーグの新人では1番乗りとなる完投勝利。疲れがみえた9回にこそ3点を失ったが、2冠の中村紀を4の0に封じるなど、6安打4失点で2勝目。混戦の新人王争いに名乗りを挙げた。

清水直
「最後が悪いんで…。複雑です。直球だけじゃダメだと思った。それでカーブを徹底的に練習したのが良かった。四球が多くて打線のリズムを狂わせてしまったのに、よくあれだけ点を取ってもらえたと思います。」

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清水直プロ初完投も“お灸”

9回2死、ローズを一ゴロに仕留めて清水直のプロ初完投が完成した。5月4日近鉄戦以来の2勝目はリーグ新人完投1番乗り。5月6日に生まれた長男・龍之介君に“パパ初勝利”をプレゼントだ。だが、清水直からは景気のいい言葉は出ない。「いや〜怒られっ放しです。四球は多いし、最後までリズムが悪かった」。9回に3失点。ベンチに戻るなり小野投手コーチにお灸を据えられて苦笑いした。

プロ初勝利後は不振が続き2軍落ち。その清水直を支えたのは強烈なライバル心だった。社会人・東芝時代の同僚で、同い年の巨人・高橋尚は既に5勝。「オフに食事の約束をしているんですが、胸を張って会いたい」。“打倒・高橋尚”を誓ってファームで結果を残し、6月27日に再び1軍昇格。この日の好投につなげ「これからこの龍之介の遊び道具を増やしたい」。ウイニングボールを手にさらなる活躍を誓っていた。

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石井ゲキに燃えた

左手首骨折で離脱した石井の“ゲキ”が打線に火をつけた。試合前、立花コンディショニングディレクターから「テレビで見ているから気合を入れて戦ってくれ」という石井の言葉がナインに伝えられた。 初回2死一、二塁から初芝、福浦、石井に代わって登録された平井の3連続適時打で一挙4点。この後も加点して大量9点に山本監督も「平井も初芝もよう石井の穴を埋めてくれた」と笑顔だった。

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小野が6月の月間MVP受賞

小野の6月の月間MVP受賞が決定。ロッテでは、平成10年4月の小宮山以来。山本監督は、小野の次回の登板を、16日(日曜日)を回避して20日(木曜日・祝日)に延ばす予定だったが、小野は、MVP初受賞の喜びの声と共に、「日曜に投げるつもりでいます」と、サンデー登板の継続を直訴することを明らかにした。

小野
「驚いてます。一流の選手がもらう賞をボクがもらえるなんて。」

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サンデー小野に月間MVP

セ・パ両リーグは11日、6月の月間MVPを発表した。パはロッテの小野晋吾投手とダイエーの小久保裕紀内野手、セは巨人の江藤智内野手と広島のミンチー投手が選出された。江藤は4度目の受賞で、他の3選手は初受賞。小野は4試合で3勝を挙げ、同じく3勝の建山(日本ハム)らを抑え、小久保は打率.390でイチローの.423に及ばなかったが、7試合連続打点とリーグトップの26打点が評価された。江藤は月間最多の8本塁打、28打点を記録、投手は3勝で5人が並んだが、ミンチーは6試合に登板して40回を投げたことが決め手になった。

小野
「一流の選手がもらうものなんで自分がもらえるとは思っていませんでした。監督、コーチ、選手の皆さんに感謝しています。」

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