9月11日9月11日ドーンと500万円。ロッテは黒木知宏投手の金メダル獲得の際には500万円の褒賞金を用意することが11日明らかになった。後藤球団代表は「五輪は野球ファン以外にもアピールできる場。活躍すればそれなりの評価をしたい」と明言。ロッテ本社でもメダル獲得に特別ボーナスを贈る意向を固めている。
黒木はキャンプ中に左太腿を肉離れし、前半戦は3勝9敗と不振を極めたが、ここにきて4連勝と完全復調。「日本の金メダルに貢献したい」と気合十分だ。ロッテ本社関係者は「もちろん活躍によっては褒賞金を出す。常識的範囲で」としており、金額は金で500万円、銀で300万円、銅で100万円程度になる見込みだ。
13日のダイエー戦（福岡ドーム）に先発する黒木はこの日、福岡入り。特別ボーナスについて「そんなことより五輪では自分の力を出し切って貢献することしか考えていない。でも、今年の自分の成績で年俸は…」と予想される減俸分の損失補充に意欲的。「メダルを獲る使命感があるし、獲るからには金メダル。1発勝負のトーナメントだし、監督の駒として動いていけるようにしたい」と五輪では先発、リリーフを問わずにフル回転する決意だ。
金メダル獲りへ日本代表・大田垣監督が「両面作戦」を披歴した。投手陣の柱になる松坂と黒木の起用法について「勝ち方によって変わってくるが、早い段階で予選突破が決まれば決勝に回すことになる」と明言。松坂は17日の米国戦と23日の韓国戦、黒木は19日の豪州戦と24日のキューバ戦に予定されているが、22日の南アフリカ戦までに5勝を挙げていれば2人を決勝ラウンドに温存。準決勝を松坂で突破して黒木を決勝に回す構想だ。
予選突破が7戦目までもつれた場合は「決勝ラウンドに中2日で先発はさせられない。後ろに回るだろう」としており、松坂、黒木はリリーフ待機。「常識の範囲内でフル回転してもらう」と先発、抑えのダブル起用で金メダル獲りに挑む。