堀のソロによる1点リードの3回、2死三塁で柴原に同点適時打を打たれたが、7回、諸積の二塁打で勝ち越し、8回には堀にこの日2本目となるソロで追加点を。黒木は5連勝で8勝目。ダイエーは連勝が9でストップ。なお、ダイエー先発・若田部、ロッテ先発・黒木共、1000投球回数を達成した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 |
福岡ダイエー | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
堀の2発が黒木を援護した。2回にレフトスタンドへ先制の4号ソロを放つと、8回にも、同じくレフトスタンドへ2点差とする5号ソロ。
黒木が、8月18日のダイエー戦から負け知らずの5連勝で8勝目。試合終了後にはミーティングルームで後藤球団代表、山本監督、そしてナイン全員から五輪への激励を受けて声を弾ませた。
黒木が、通算1000投球回数を達成。プロ野球286人目。初登板は1995年4月6日のダイエー戦。
祈るような眼差しで戦況を見つめていた黒木がようやく白い歯をこぼした。2点リードの9回1死一塁で小林雅と交代。その小林雅が2死満塁から湯上谷を遊ゴロに仕留めた瞬間だ。
8月18日のダイエー戦(北九州)から負け知らずの5連勝で8勝目。試合終了後にはミーティングルームで後藤球団代表、山本監督、そしてナイン全員から五輪への激励を受けて声を弾ませた。
持ち味の直球で攻め続けた。3回2死三塁から柴原の左前打で1点を失ったが、5回無死一塁では直球でバンクス、本間、鳥越をねじ伏せる。MAX143キロながら吉鶴が「直球でいけば前に強い打球が飛ばなかった」と言う投球で日本代表のチームメート松中も2回に142キロの内角直球で空振り三振に仕留めるなど3打数無安打。7回2死2塁のピンチも直球でバンクスを右飛に仕留めた。
この日の力投の裏には五輪への花道以外に小野に対する強烈なライバル意識もあった。自分が3勝9敗と不振だった前半戦を引っ張った小野に対し「凄くいい投手になった。心強いです」と話していたが「でも、僕も負けず嫌いなのでね。小野が投げた次の日は特に勝ちたい」エースの意地で小野の翌日の登板成績を4勝1敗とした。
いよいよ14日にシドニーに向けて出発。「みんなが注目しているし、無様な姿は見せられない」完全復調のなったエースは日の丸軍団の大きな力になる。