わたしはかもめ2000年鴎の便り(9月)

便

9月14日

黒木いざ出陣

黒木は上機嫌で飛行機に乗り込んだ。遠征先の福岡からダイエーの松中と共に羽田経由で成田入り。「春先よりだいぶボールがよくなったでしょ?」と、前日無安打に封じた松中に話しかけて苦笑させていた。

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黒木壮行会

黒木の壮行会が13日の深夜、諸積が発起人となって、福岡市内のちゃんこ店で開かれた。急遽決まったため、当初は有志の参加だったはずが、選手・裏方さんら約30人が出席した。

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黒木に“3種の神器”

金メダル獲得へ“3種の神器”を携えたのが黒木知宏だ。1つは五輪用にメーカーに特別に発注した赤いグラブ。「気合」の2文字が刺繍されており「今のものの色より、濃くしてもらいました」と“燃える男”のイメージを強調した。2つめは「トルマリン」という成分を含んだゴム性の腕輪で、身につけ始めてから負け知らずの5連勝。血液の循環をよくする作用があり、地元・宮崎の陸上競技の名門・旭化成の関係者から紹介された。そして最後の1つは「ナインからもらった気持ち」だ。ダイエー戦に勝利した前夜、ナインの有志30人が集まっての激励会が行われたが「本当にありがたかったし、励みになった。力がわいてきました」と話した。この日はダイエー・松中と共に福岡を出発、共に成田入りしたが「大輔(松坂)も20歳でしょ。機内ではパーティーですよ」とリラックスしていた。

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