石井が契約更改に臨み、9000万円から500万円ダウンでサインした。驚異のスピードサインだった。納得する数字を出せなかった石井は、今季の反省を生かして、今どき珍しい体重増を目指したトレーニングを行うことを宣言した。スタートダッシュに失敗した原因は、プレッシャーによる力みと、6、7キロの体重減にあったことが判明。キャンプで風邪を引いたことも影響して、ベストの96、97キロが、開幕前には90キロを切るまでダウンしていた。
ベテランの本西は、内外野をこなした守備力が評価され、500万円増の2300万円でサイン。前回保留の川井は、100万円の上積みを勝ち取って600万増の1550万円でサインした。
石井浩郎内野手が15日、千葉・美浜区の千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、500万円ダウンの8500万円で一発サイン。巻き返し策として“大食漢”になることを宣言した。
今季は4番として期待されるプレッシャーで体重が激減、ベストの97キロを大きく下回る89キロで開幕戦に臨んだ。その揚げ句、右手首骨折もあり95試合で打率.266、10本塁打、51打点。不本意な成績に終わっただけに「言われた額でサインしようと思っていた」とわずか5秒でサインした。
「来季は体重を落とさないことが大事。光山さんと食事すると夏場も体重が増えるからそうします」と石井。近鉄、巨人と共に渡り歩いた大食漢・光山が今オフにロッテにテスト入団。来季は光山とコンビを組み体重をキープし、福浦との一塁定位置争いに挑む。
2年目の川井が2度目の交渉で前回提示から100万円の上積みを勝ち取って600万増の1550万円でサインした。パソコンで全登板22試合の資料約50枚をプリントアウトして持参。今季4勝を挙げた左腕は「投げた試合のポイントの疑問点を聞いた。最後は期待していると上げてもらいました。査定法も分かったし来季も頑張りたい」とローテーション定着を誓っていた。